JPS6121404B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は容器の底部で撹拌体を回転させること
により、卵や生クリームの泡立てを行なう調理機
に関するもので、撹拌体の円板の一部に網目状の
部分を設けることにより、泡立性能を向上させた
ものである。

以下、本発明の一実施例を添付図面とともに説
明する。第１図において、１は調理機の本体、２
は本体１の裏板、３は本体１内のモータ、４はモ
ータ軸３′に取付けられた冷却フアン、５はモー
タ軸３′の小プーリ、６はベルト、７は小プーリ
５よりベルト６を介して動力をうける大プーリ、
８はモータ３等を支持したシヤーシ、９は回転軸
であり、下部に大プーリ７が取付けられており、
上部は各種のアタツチメントが取付けられるよう
になつている。１０は本体１上に載置される容器
で、その中央の筒状部１０′を通して回転軸９が
突出している。１１は容器１０の開口部を覆う容
器蓋である。１２は容器１０内の回転軸９に着脱
自在に取付けた撹拌体であり、下部には容器１０
の底部に近接した円板１３を備えており、円板１
３の下面には方射状のリブ１４が設けてある。１
５は円板１３の一部、実施例では円板１３の外周
全体に設けた一部に網目状の部分である。

次に動作について説明する。本体１に容器１０
を嵌合させ、次に撹拌体１２を回転軸９に取付け
る。卵あるいはクリーム等の材料を容器１０内に
入れ、容器１０に容器蓋１１を嵌合させる。モー
タ３の回転はモータ軸３′に固定された小プーリ
５とベルト６と回転軸９に固定された大プーリ７
により回転軸９に伝えられ、撹拌体１２を回す
（約2200rpm）。撹拌体１２の下部に備えられた円
板１２の上にある材料には円板１３の下面に設け
られたリブ１４の作用により空気が供給されると
ともに撹拌され泡立ちが効果的に行なわれる。

そこで、撹拌体１２の円板１３が凹凸のない平
板であると、投入した材料が円板上に乗つたまま
で回転し、材料の分断に時間を要し泡立ちが始ま
るまでに時間がかる。本実施例では、円板上の材
料（卵の白味や全卵）は遠心力により外側に移動
し、網目状の部分１５で細かく分断される。ま
た、空気はリブ１４により網目状の部分１５まで
送られるので、素早く泡立つ。

また、一度泡立つた材料も網目状の部分１５で
引き続き撹拌させることができるので、全卵の泡
立て（平板のみの撹拌体ではやや難しい）や、泡
立つた材料へ別な材料を投入してケーキやお菓子
づくり等をすることができる。

本実施例では円板１３の外周全体に網目状の部
分１５を設けたが、外周の一部に設けることで
も、また外周以外の部分に設けることでもほぼ同
じ効果が得られることはいうまでもない。

なお、泡立て以外の使用は、別段のアタツチメ
ントを装備すれば、野菜や肉類のみじん切り、輪
切りなどがアタツチメントの種類に応じて行なえ
る。

以上説明したように、本発明は撹拌体の円板の
一部を網目状の部分にすることにより、泡立性能
がすぐれた調理機を提供するものであり、その実
用的価値は大である。なお、泡立て単独の機能を
もつた調理機であつても良いことはいうまでもな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における調理機の断
面図、第２図は撹拌体の平面図である。 １……本体、２……モータ、９……回転軸、１
０……容器、１２……撹拌体、１３……円板、１
５……網目状の部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 材料を収納する容器内に、容器の底面に近接
   して回転する円板を備えた撹拌体を設け、この撹
   拌体の円板の一部に網目状の部分を設けたことを
   特徴とする調理機。