JPS6028364Y2 - 調理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は卵やクリームの泡立てを行なう調理機に関する
ものである。

従来、卵やクリームの泡立てができる調理機は、攪拌羽
根の回転は低速（約５０Ｏｒ、ｐ、ｍ ）であり、泡立
ての時間が長くかかった。

高速回転するものでは材料の飛び散りが激しく、また泡
が破壊されてしまい、泡立てが不可能であった。

本考案はこのような従来の問題を解消したものであり、
高速回転で効果的に泡立てを行なうようにしたものであ
る。

以下、添付図面にもとづいて本考案の実施例について説
明する。

図はフードプロセッサ利用の場合を示したもので、１は
本体、２は本体１の裏板、３は本体１のモータ、４はモ
ータ軸に取り付けられた冷却ファン、５はモータ軸４の
小プーリ、６はベルト、７は小プーリ５より動力をうけ
る大プーリ、８はモータ３等を支持したシャーシ、９は
回転軸であり、下部に大プーリ７が取り付られており、
上部は各種のカッターが取り付られるようになっている
。

１０は本体１上に載置される容器で、その中央に回転軸
９が突出している。

１１は容器フタ、１２は瞭容器１０の中に嵌合された小
容器であり、内側面にリブ１３がある。

そして小容器１２の上方の径は底の径に比して大として
いる。

１４は攪拌羽根であり、下部には小容器１２の底部に近
接して円板１５を備えており、円板１５の上面には複数
の放射状の溝１６を設け、また、下面には複数の放射状
のリブ１７がわずかの高さ突出させて設けている。

次に動作について説明する。

本体１に容器１０を嵌合させ、さらに容器１０の中に小
容器１２を入れる。

次に攪拌羽根１４を回転軸９に取り付ける。

卵あるいはクリーム等の材料を小容器１２に入れ、容器
１０に容器フタ１１を嵌合させる。

モータ３の回転はモータ軸に固定された小プーリ５とベ
ルト６と回転軸９に固定された大プーリ７により回転軸
９に伝えられ、攪拌羽根１４を回す（約２８００〜３０
００ｒ、ｐ、ｍ）。

攪拌羽根１４の下部に備えられた円板１５上にある材料
は、円板上面に放射状に設けられた溝１６の抵抗により
回転し、小容器１２の内側面に設けられたリブ１３によ
り攪拌されるが、容器１０の中に小容器１２を入れるこ
とにより、攪拌羽根１４の円板１５の径が小さくなり、
高速回転をしても、円板１５の周速が小さくなり、低速
回転の効果がある。

従って卵等の泡立てが可能になる。

そして、小容器１２の内底面と攪拌羽根１４の円板１５
との間隙にたまった材料は、リブ１７により循環、攪拌
され泡立ちが行なえるものである。

このリブ１７は図に示すように材料を外へ放出するよう
にアールをもたせているため、循環作用は効果的に行な
える。

なお、泡立て以外の使用は、小容器１２を取除き、別設
のカッターを回転軸９に装備すれば、野菜や肉類のみじ
ん切りり、輪切りなどがカッターの種類に応じて行なえ
る。

また容器１０を小容器１２と同様な大きさとすれば、小
容器１２を別に設ける必要はない。

以上のように本考案は円板を回転させて材料を攪拌させ
るため、高速回転させても効果的な泡立てができるもの
である。

また、円板の下面には放射状のリブを設けたものである
ため、容器の内底面との間の間隙にたまった材料も循環
、攪拌され全材料の泡立てが十分に行なえるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体の断面図、第２図
は攪拌羽根と小容器の分解斜視図、第３図は攪拌羽根の
上面の溝部分を示す断面図、第４図は攪拌羽根の下面斜
視図、第５図は攪拌羽根の下面のリブ部分を示す断面図
である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・裏板、３・・・・
・・モータ、９・・・・・・回転軸、１０・・・・・・
容器、１２・・・・・・小容器、１４・・・・・・攪拌
羽根、１５・・・・・・円板、１７・・・・・・リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体上に載置する容器内に、その内底面に近接する円板
   を有した攪拌羽根を備え、この円板の下面には放射状の
   リブを設けたことを特徴とする調理機。