JPS6121007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、野菜、果実等の材料を切削、撹拌す
る調理器に関する。

従来例の構成とその問題点 一般にこの種の調理器は切削材料の重量と同等
もしくはそれ以上の水を加えなければ材料を切
削、撹拌することができない。すなわち、水を加
えないで材料をカツターで切る場合、材料が浮き
上がつたり、切削室をなすコツプの側壁に材料が
飛び散つて付着し、それ以上の切削が不可能であ
つた。

考案の目的 本考案は前記従来の問題に留意し、水を加える
ことなく材料を良好に切削、撹拌できる調理器を
提供することを目的とするものである。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案はコツプの内
底部に位置して野菜等の材料を細断するカツター
を備えたものにおいて、回転軸に対し上下２段で
かつ、放射状に突出する複数のカツターを設け、
上段のカツターには前縁に刃を設け、下段のカツ
ターは一部のカツター片のみ前縁に刃を有する構
成としたものであり、下段のカツターのうち、刃
をもたないカツター片で材料をたたき潰して水分
を出させた状態にし、刃で細断し、また、撹拌す
るものである。

実施例の説明 以下本考案の一実施例を図面にもとづき説明す
る。

図において１は本体であり、内部には駆動源と
なるモータ（図示せず）が設けられ、その他スイ
ツチ等が付設されている。前記本体１の上部には
円筒状のコツプ台２が装着され、また、コツプ台
２の上部にはコツプ３を下方の開口部４の螺合に
よつて取付けている。前記コツプ台２は中心部に
軸受け部材５によつて回転軸６を垂直に保持して
おり、この回転軸６の下端にはモータの回転機構
に連係するためのコネクター７を取付けてあり、
また、回転軸６の上部にはコツプ３内の下部に位
置し、間隔をもつて上下２段に、かつ放射状に突
出するカツター８，９を取付けている。

前記上段のカツター８と下段のカツター９はそ
れぞれほぼ直片状であつて、上方より見て十字状
にクロスするように設けられている。そして上段
のカツタ８は前縁に波形部をもち、かつ、全体に
わたり刃８′をもつている。また下段のカツター
９も前縁に波形部をもち、かつ、一片９ａのみが
９a′を有し、他方の片９ｂは刃を有していない。

なお図中の１０はスペーサ、１１はコツプ３の
内壁に垂直に設けられたリブである。

上記構成においてカツター８，９を回転させる
とコツプ３内に入れられた野菜などの材料は、ま
ず、下段のカツター９の刃をもたない一片９ｂで
たたき潰ぶされ、このつぶされた材料は、下段の
カツター９の片９ａの刃９a′によつて細かくさ
れ、上段のカツター８でさらに細かくされる。こ
の細断において、材料はたたき潰ぶされるときに
水分を出し、この水分があるために特別に水を加
えなくても材料がはね飛ばなく、材料は撹拌され
る。

なお、前記実施例においてカツター８，９を直
片状としたが、放射状に多数の片をもつ形状でも
よい。

考案の効果 以上実施例で明らかなように本考案の調理器は
一部のカツターが材料粉砕を行なうようにしたた
め、特別に水を加えなくても材料を細断、撹拌す
ることができ、その調理が容易になるものであ
る。また、下段のカツターに材料を粉砕する部分
を設けたことにより、材料が少なくても材料を粉
砕できる。また、カツターの前縁に波形部を設け
なければ材料のかかり合いがよく、より有効な粉
砕、細断ができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の調理器の斜視図、
第２図は同要部断面図、第３図はカツターの上面
図、第４図は第３図のＢ−Ｂ断面図、第５図は同
Ｃ−Ｃ断面図である。 １……本体、２……コツプ台、３……コツプ、
６……回転軸、８，９……カツター、８′……
刃、９a′……刃。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) コツプの内の下部に位置し、回転軸に対し上
   下２段に、かつ、放射状に突出する複数のカツ
   ターを備え、前記上段のカツターは前縁に刃を
   有し下段のカツターは一部のカツター片のみ前
   縁に刃を有することを特徴とする調理器。 (2) カツターは前縁を波形に形成された実用新案
   登録請求の範囲第１項に記載の調理器。