JPS6257333B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用する野菜や肉等
の調理材料を粉砕したり混合したりするタイプの
調理機用カツターに関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の調理機用カツター、特に果物のみならず
野菜の繊維質も細かく切削しジユースにしたり、
調理材料を粉砕したりするミキサーカツターにお
いては、第１図、第２図に示すように、切れ味を
向上させるために矢印Ａ方向に回転するカツター
１の刃形全体の形状を曲率R₁のカーブとし、且
つ耐久性向上のために、即ち切れ刃が摩耗し切れ
味が低下してもカツター１の回転力と曲率R₁の
刃形カーブ上に設けられた単一曲率R₂でピツチ
ｔの多数の波刃により調理材料を引き切りしミキ
サーとしての性能を維持するが、切れ刃のすくい
面１ａの研磨目の方向が刃先に対して略垂直であ
り、その研磨目のストライプ４の段差も少なく、
ミキサーコツプ３内の調理材料２は十分に効率良
く撹拌されず、切削、粉砕性能を向上させる余地
がある。

発明の目的 本発明は上記従来の問題を解決するもので、切
削性能、特に粉砕性能と切れ味、耐久性の向上を
計つた調理機用カツターを提供することを目的と
する。

発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の調理機用カ
ツターは、曲率R₁の刃形カーブ上に単一曲率R₂
でピツチｔの多数の波刃を設け、この波刃のすく
い面に、刃先に対しある角度をもつて傾斜する無
数の段部からなるストライプを設けたものであ
る。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、図面（第３
図〜第６図）に基づいて説明する。

図において、１１は電動機１２を内蔵するミキ
サー本体であり、垂直に設けた電動機軸１３の先
端には下コネクター１４が固着されている。１５
は中央部にカツター軸１６を軸支する平板状の軸
受部１７を有するコツプ台で、このコツプ台１５
は前記本体１１の上面に設置されている。１８は
コツプ台１５の上部に螺合により着脱自在に取り
付けられたミキサーコツプで、このミキサーコツ
プ１８の上端開口部はコツプ蓋１９で閉塞され
る。２０はカツター軸１６に固着され電動機１２
により回転するカツター、２１は調理材料であ
る。前記カツター２０は第１図、第２図に示す従
来例同様に、刃形全体の形状を曲率R₁のカーブ
とし、又曲率R₁の刃形カーブ上に単一曲率R₂で
ピツチｔの多数の波刃を設けており、更にすくい
面２０ａに刃先に対しθ゜傾けた段部２２からな
るストライプを設けてある。

この構成によれば、すくい面２０ａ上に無数の
段部２２を設けたことになり、被切削物に対する
くさび効果が大きくなり、切れ味が向上する。
又、切削された調理材料は矢印Ａ方向に回転する
カツター２０のストライプにより撹拌され効率良
く切削できる。粉砕に対しては、このストライプ
により食物はすりつぶされ、より細かく粉砕でき
る。又、ストライプを刃先に対して傾けたことに
より、切削の際すくい面２０ａに発生する摩耗も
小さくなり、刃先の耐久性を向上する。

尚、ストライプの傾ける方向はカツター２０の
回転方向Ａに対して第５図に示す方向が良いが、
逆方向でも効果がある。要は刃先に対して傾けて
段部２２を構成すれば良いのである。

発明の効果 以上のように本発明は、曲率R₁の刃形カーブ
上に単一曲率R₂でピツチｔの多数の波刃を設
け、この波刃のすくい面に、刃先に対して傾けた
無数の段部からなるストライプを設けたことによ
り、切削時においては、前記無数の段部が被切削
物に対するくさび効果を発揮して切れ味を向上さ
せることができ、また調理材料の撹拌、粉砕も無
数の段部により効果的に行なわせることができ、
しかも切削時に波刃のすくい面に発生する摩耗
も、無数の段部を刃先に対しある角度をもつて傾
斜させたことにより小さくなり、その結果刃先の
耐久性を向上させることができるなど、種々の優
れた効果を発揮し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の調理機の要部横断面図、第２図
ａ及びｂは第１図の要部拡大図及び同断面図、第
３図〜第６図は本発明の一実施例を示し、第３図
は調理機の縦断面図、第４図は同横断面図、第５
図は第４図の要部拡大図、第６図は第５図の−
断面図である。 ２０…カツター、２０ａ…すくい面、２２…段
部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 曲率R₁の刃形カーブ上に単一曲率R₂でピツ
   チｔの多数の波刃を設け、この波刃のすくい面
   に、刃先に対しある角度をもつて傾斜する無数の
   段部からなるストライプを設けた調理機用カツタ
   ー。