JPS6120263B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6120263B2 JPS6120263B2 JP55177996A JP17799680A JPS6120263B2 JP S6120263 B2 JPS6120263 B2 JP S6120263B2 JP 55177996 A JP55177996 A JP 55177996A JP 17799680 A JP17799680 A JP 17799680A JP S6120263 B2 JPS6120263 B2 JP S6120263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soy sauce
- electrodialysis
- salt
- temperature
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)
Description
本発明は醸造法によつて得られる醤油をイオン
交換膜法電気透析装置により脱塩して減塩醤油を
製造する方法に関する。 醸造法によつて得られる醤油は、原料調合時に
混入する食塩を17〜20重量%程度の割合で含有し
ている。通常、醤油は上記割合の食塩を含んだま
ま製品として出荷されているが、病気の治療、或
いは健康管理のため塩分の摂取を制限している人
にとつては低塩分の醤油が望まれている。近年、
かかる低塩分の醤油、即ち減塩醤油を製造する方
法として、イオン交換膜法電気透析装置を用いて
醤油を脱塩する方法が実施されるようになつた。
即ち、イオン交換膜法電気透析装置の脱塩室に循
環タンクを介して醤油を循環しながら電気透析し
て脱塩する方法が一般に実施されている。しかし
ながら、イオン交換膜を用いる電気透析の方法は
本来醤油が有する独特な香り、味が電気透析中に
変化し、製品として充分満足できる減塩醤油を得
ることが困難であつた。 本発明者等は、イオン交換膜法電気透析装置を
用いた醤油の脱塩における上記現象の原因につい
て研究を重ねた。その結果、醤油をイオン交換膜
法電気透析装置と循環タンクとの間で循環する間
に、該電気透析装置内で通電によつて発生するジ
ユール熱、循環用ポンプで発生する熱等により醤
油の温度が上昇することによつて、前記した醤油
の香りや味が損われるという知見を得た。したが
つて更に研究を重ねた結果、電気透析装置の脱塩
室内の醤油の温度を特定な温度まで冷却しながら
電気透析を行なうことにより、前記問題を解消し
本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明はイオン交換膜法電気透析装置の
脱塩室に醤油を循環し、該脱塩室内の醤油の温度
が30℃以下となるように冷却して電気透析するこ
とを特徴とする減塩醤油の製造方法である。 本発明において、醤油とは醤油諸味を醗酵させ
た後過して得られる生揚醤油、及び該生揚醤油
を火入れして得られる醤油を全て含むものであ
る。 本発明に用いるイオン交換膜法電気透析装置
は、公知の構造を有するものが特に制限なく使用
される。また、電気透析装置の脱塩室に醤油を循
環する方法は特に制限されないが、一般に該電気
透析装置の脱塩室に脱塩液循環タンクを設けて循
環させる方法が好適に実施される。 本発明の特徴は、イオン交換膜法電気透析装置
の脱塩室内における醤油の温度が30℃以下、好ま
しくは25℃以下となるように冷却して電気透析を
行なうことにある。前記した如く、醤油を脱塩室
内に循環させて電気透析を続けると通電によつて
発生するジユール熱、循環用ポンプで発生する熱
が蓄積して該醤油の温度が上昇する。該温度の上
昇率は電気透析条件によつて多少異なるが、通常
35℃以上に達する。この様な温度で電気透析を行
なうと醤油の独特な香り、味が変化し、得られる
減塩醤油の商品価値が低下する。本発明において
は、脱塩室内の醤油の温度を前記温度以下に抑え
ることにより、醤油の独特な香り、味を損なうこ
となく減塩醤油を得ることができる。脱塩室内の
醤油の温度を前記温度以下に冷却する手段は醤油
品質に悪影響を与えない冷却方法であれば特に制
限されない。好適な態様を例示すれば、前記脱塩
液循環タンクを用いて脱塩室に醤油を循環する方
法において、該循環タンク内に熱交換器を設けて
冷却する態様、脱塩室に接続する配管に熱交換器
を設けて冷却する態様等がある。尚、本発明にお
いて脱塩室内の醤油の温度は脱塩室出口における
醤油の温度を示すものである。また、本発明にお
いて脱塩室内の醤油の温度は低い程好ましいが、
あまり低いと電気透析時の電気抵抗が上昇し経済
的に不利である。従つて、該温度は10℃以上、好
ましくは15℃以上とするのがよい。 本発明において、他の電気透析条件は、公知の
条件が特に制限なく適用である。 以下、本発明を具体的に説明するため実施例を
示すが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 尚、実施例及び比較例において、香り、味の評
価は次の方法に準じて行なつた。 Γ香り:10名の熟練したパネラーによつて、脱塩
前の醤油の香りに対する脱塩後の醤油の香りの
変化を次の基準で採点し、その平均点を示し
た。 4点………ほとんど差がない 3点………若干劣る 2点………劣る 1点………著しく劣る Γ味:脱塩後の醤油に、食塩と水を添加して窒素
濃度と食塩濃度を脱塩前の醤油に合せたものと
脱塩前の醤油との味を10名の熟練したパネラー
によつて比較してもらい、脱塩前の醤油に対す
る味の変化を次の基準で採点し、その平均点を
示した。 4点………ほとんど差がない 3点………若干劣る 2点………劣る 1点………著しく劣る 実施例 イオン交換膜法電気透析槽として、陽イオン交
換膜:ネオセプタC66−5T(商品名;徳山曹達(株)
製)と陰イオン交換膜:ACH−45T(商品名;
徳山曹達(株)製)を厚み1mmの網状スペーサーを介
して交互に配列し、20室の脱塩室を構成したもの
を使用した。上記透析装置の通電有効面積は2d
m2で、脱塩室及び濃縮室の流速は6cm/secとし
た。また、電極室液は3%食塩水を用いた。上記
透析装置の脱塩室に、容積15の容器で内部に水
冷式の冷却器を設けた循環タンクを取付けて循環
系を構成した。該循環タンクに約18%の食塩を含
む火入れ後の醤油10を仕込み、循環させながら
前記冷却器により脱塩室出口の醤油温度が第1表
に示す温度となるように変化させて4A/dm2で
270分間脱塩を行なつた。得られた減塩醤油は食
塩濃度約6%であつた。上記各減塩醤油について
の香り、味の評価を第1表に示す。
交換膜法電気透析装置により脱塩して減塩醤油を
製造する方法に関する。 醸造法によつて得られる醤油は、原料調合時に
混入する食塩を17〜20重量%程度の割合で含有し
ている。通常、醤油は上記割合の食塩を含んだま
ま製品として出荷されているが、病気の治療、或
いは健康管理のため塩分の摂取を制限している人
にとつては低塩分の醤油が望まれている。近年、
かかる低塩分の醤油、即ち減塩醤油を製造する方
法として、イオン交換膜法電気透析装置を用いて
醤油を脱塩する方法が実施されるようになつた。
即ち、イオン交換膜法電気透析装置の脱塩室に循
環タンクを介して醤油を循環しながら電気透析し
て脱塩する方法が一般に実施されている。しかし
ながら、イオン交換膜を用いる電気透析の方法は
本来醤油が有する独特な香り、味が電気透析中に
変化し、製品として充分満足できる減塩醤油を得
ることが困難であつた。 本発明者等は、イオン交換膜法電気透析装置を
用いた醤油の脱塩における上記現象の原因につい
て研究を重ねた。その結果、醤油をイオン交換膜
法電気透析装置と循環タンクとの間で循環する間
に、該電気透析装置内で通電によつて発生するジ
ユール熱、循環用ポンプで発生する熱等により醤
油の温度が上昇することによつて、前記した醤油
の香りや味が損われるという知見を得た。したが
つて更に研究を重ねた結果、電気透析装置の脱塩
室内の醤油の温度を特定な温度まで冷却しながら
電気透析を行なうことにより、前記問題を解消し
本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明はイオン交換膜法電気透析装置の
脱塩室に醤油を循環し、該脱塩室内の醤油の温度
が30℃以下となるように冷却して電気透析するこ
とを特徴とする減塩醤油の製造方法である。 本発明において、醤油とは醤油諸味を醗酵させ
た後過して得られる生揚醤油、及び該生揚醤油
を火入れして得られる醤油を全て含むものであ
る。 本発明に用いるイオン交換膜法電気透析装置
は、公知の構造を有するものが特に制限なく使用
される。また、電気透析装置の脱塩室に醤油を循
環する方法は特に制限されないが、一般に該電気
透析装置の脱塩室に脱塩液循環タンクを設けて循
環させる方法が好適に実施される。 本発明の特徴は、イオン交換膜法電気透析装置
の脱塩室内における醤油の温度が30℃以下、好ま
しくは25℃以下となるように冷却して電気透析を
行なうことにある。前記した如く、醤油を脱塩室
内に循環させて電気透析を続けると通電によつて
発生するジユール熱、循環用ポンプで発生する熱
が蓄積して該醤油の温度が上昇する。該温度の上
昇率は電気透析条件によつて多少異なるが、通常
35℃以上に達する。この様な温度で電気透析を行
なうと醤油の独特な香り、味が変化し、得られる
減塩醤油の商品価値が低下する。本発明において
は、脱塩室内の醤油の温度を前記温度以下に抑え
ることにより、醤油の独特な香り、味を損なうこ
となく減塩醤油を得ることができる。脱塩室内の
醤油の温度を前記温度以下に冷却する手段は醤油
品質に悪影響を与えない冷却方法であれば特に制
限されない。好適な態様を例示すれば、前記脱塩
液循環タンクを用いて脱塩室に醤油を循環する方
法において、該循環タンク内に熱交換器を設けて
冷却する態様、脱塩室に接続する配管に熱交換器
を設けて冷却する態様等がある。尚、本発明にお
いて脱塩室内の醤油の温度は脱塩室出口における
醤油の温度を示すものである。また、本発明にお
いて脱塩室内の醤油の温度は低い程好ましいが、
あまり低いと電気透析時の電気抵抗が上昇し経済
的に不利である。従つて、該温度は10℃以上、好
ましくは15℃以上とするのがよい。 本発明において、他の電気透析条件は、公知の
条件が特に制限なく適用である。 以下、本発明を具体的に説明するため実施例を
示すが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 尚、実施例及び比較例において、香り、味の評
価は次の方法に準じて行なつた。 Γ香り:10名の熟練したパネラーによつて、脱塩
前の醤油の香りに対する脱塩後の醤油の香りの
変化を次の基準で採点し、その平均点を示し
た。 4点………ほとんど差がない 3点………若干劣る 2点………劣る 1点………著しく劣る Γ味:脱塩後の醤油に、食塩と水を添加して窒素
濃度と食塩濃度を脱塩前の醤油に合せたものと
脱塩前の醤油との味を10名の熟練したパネラー
によつて比較してもらい、脱塩前の醤油に対す
る味の変化を次の基準で採点し、その平均点を
示した。 4点………ほとんど差がない 3点………若干劣る 2点………劣る 1点………著しく劣る 実施例 イオン交換膜法電気透析槽として、陽イオン交
換膜:ネオセプタC66−5T(商品名;徳山曹達(株)
製)と陰イオン交換膜:ACH−45T(商品名;
徳山曹達(株)製)を厚み1mmの網状スペーサーを介
して交互に配列し、20室の脱塩室を構成したもの
を使用した。上記透析装置の通電有効面積は2d
m2で、脱塩室及び濃縮室の流速は6cm/secとし
た。また、電極室液は3%食塩水を用いた。上記
透析装置の脱塩室に、容積15の容器で内部に水
冷式の冷却器を設けた循環タンクを取付けて循環
系を構成した。該循環タンクに約18%の食塩を含
む火入れ後の醤油10を仕込み、循環させながら
前記冷却器により脱塩室出口の醤油温度が第1表
に示す温度となるように変化させて4A/dm2で
270分間脱塩を行なつた。得られた減塩醤油は食
塩濃度約6%であつた。上記各減塩醤油について
の香り、味の評価を第1表に示す。
【表】
尚、No.4、5、6は比較例である。
上記結果において、香りの評価が2以下のもの
は通常の人間によつてもこげ臭を感じ、香りの変
化が大きいものであつた。
上記結果において、香りの評価が2以下のもの
は通常の人間によつてもこげ臭を感じ、香りの変
化が大きいものであつた。
Claims (1)
- 1 イオン交換膜法電気透析装置の脱塩室に醤油
を循環し、該脱塩室内の醤油の温度が30℃以下と
なるように冷却して電気透析することを特徴とす
る減塩醤油の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55177996A JPS57102159A (en) | 1980-12-18 | 1980-12-18 | Preparation of low-salt soy |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55177996A JPS57102159A (en) | 1980-12-18 | 1980-12-18 | Preparation of low-salt soy |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57102159A JPS57102159A (en) | 1982-06-25 |
JPS6120263B2 true JPS6120263B2 (ja) | 1986-05-21 |
Family
ID=16040713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55177996A Granted JPS57102159A (en) | 1980-12-18 | 1980-12-18 | Preparation of low-salt soy |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57102159A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007234896A (ja) | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Toyota Motor Corp | 信号伝達装置 |
JP6270094B2 (ja) * | 2013-03-14 | 2018-01-31 | 株式会社クラレ | 減塩醤油の製造方法 |
-
1980
- 1980-12-18 JP JP55177996A patent/JPS57102159A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57102159A (en) | 1982-06-25 |
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