JPS583662B2 - 液体調味料の製造法 - Google Patents

液体調味料の製造法

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JPS583662B2
JPS583662B2 JP54090445A JP9044579A JPS583662B2 JP S583662 B2 JPS583662 B2 JP S583662B2 JP 54090445 A JP54090445 A JP 54090445A JP 9044579 A JP9044579 A JP 9044579A JP S583662 B2 JPS583662 B2 JP S583662B2
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JP
Japan
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agar
liquid seasoning
added
soy sauce
carrageenan
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JP54090445A
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JPS5615667A (en
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原田倫夫
石山孝
中村卓史
茂田井宏
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KITSUKOOMAN KK
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KITSUKOOMAN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は醤油、味淋、酢等の液体調味料の製造法に関し
、その目的とするところは該液体調味料製品の貯蔵期間
に於ける混濁物質の発生を防止し、極めて良質な液体調
味料を得ることにある。
従来醤油、味淋、酢等の液体調味料に於いては、何れも
その製造工程で発生した■等の固形分を濾過、分離した
のちに於いて混濁物質や着色物質が再び生成し、その為
該調味料製品の商品価値が著しく損われるのが現況であ
る。
その原因について種々研究が進められ、上記液体調味料
の貯蔵中に生成する濁りや着色物質としては、製造原料
に由来する不溶性物質、酵素自体に起因するもの及び製
造工程とりわけ火入工程中の熱変性により生成する混濁
物質等があり、これらは何れもアミノ酸等の蛋白質が主
体であると一般に言われている。
そして前記製造工程で生成した■等の混濁物質を除去し
、かつ製品の貯蔵中に於いて、該混濁物質の生成を防止
する手段についても種々検討されており、例えば特殊な
火入加熱工程を組み合せる方法、強力な圧搾濾過機によ
る固液分離法あるいはイオン交換樹脂等による吸着法等
が知られているが、今なお工業的実施手段としては充分
満足し得るものではない。
そこで本発明者等は上記現況に鑑み、醤油、味淋、酢等
の液体調味料の製品貯蔵期間に於いて混濁物質の生成を
防止し、良質な製品を得る為鋭意検討した結果、液体調
味料の製造工程、特に好ましくは火入工程で寒天、ある
いは寒天とカラギーナンを0.001%〜0.1%(W
/V)添加、混合し、■物質等を該添加剤に吸着させた
のち■下げすることにより、得られた調味料製品は製品
貯蔵中に混濁物質や着色物質等の生成しない、極めて良
質な調味料が得られることを知り、本発明を完成した。
すなわち本発明は、液体調味料を製造するに際し、該調
味料に寒天又は寒天とカラギーナンを0.001% 〜
0.1%(W/V)添加、混合し、■下げすることを特
徴とする液体調味料の製造法である。
以下本発明を詳述する。
本発明に適応される液体調味料としては醤油、味淋、酢
等、及びこれを素材とした調味料等の液体調味料であれ
ば、何れを用いても良い。
上記した液体調味料の製造工程の任意な時期に、調味料
に対し寒天、又は寒天とカラギーナンを0.001%〜
0.1%(W/V)、好ましくは0.01%〜0.05
%(W/V)添加、混合し、■等の混濁物質を上記添加
物に吸着させたのち、常法により低下げすることにより
、製品貯蔵中に■の発生しない、良質な液体調味料が得
られる。
そして上記寒天、又は寒天とカラギーナンの特に好適な
添加時期としては、該添加物の溶解性及び■蛋白質の前
駆体物質の除去等の点で、40℃以上の加温時、殊に火
入工程で添加するのが最も好ましい。
なお寒天、又は寒天とカラギーナンの添加時にアクリル
酸ソーダを併用して添加すれば、混濁物質の分離、除去
効果を一層確実なものとし、製品の安定性も高められる
上記アクリル酸ソーダの添加量は、調味料に対し0.0
01%〜0.05%(W/V)程度加えるのが望ましい
こゝで、本発明に於ける寒天、又は寒天とカラギーナン
の添加量を検討する為以下の実験を行なった。
実験例 1 1試験区当り、濃口醸造生醤油(T.N.1.52%、
NaCl 17.2%)20mlを60ml容大型試験
管に入れ、これを80℃に加温した時点で、別途寒天に
少量の水を加え加温溶解した10%(W/W)寒天溶液
を、前記大型試験管に夫々第1表に示す寒天濃度となる
ように加えて混合し、30分間(80℃)火入処理した
のち、40℃まで急冷し、そのまゝの状態で16時間放
置後、これをNo.5Cの濾紙(東洋濾紙・株・製)で
濾過し、夫々製成醤油を得た。
なお対照は、前記寒天溶液を添加しない他、試験と全く
同様に処理した。
第1表中、 ○■生成試験:前記製成醤油を55℃で7日間保存し、
沈澱の有無を肉眼で観察した(この■生成試験は常温で
1年以上保存した場合に相当する)。
○濁度:コロナ濁度計(UT−11型、コロナ電機・株
・製)を用いて測定し、p.p.m単位で示した。
○醤油のT.N.(総窒素)及びR.S.(還元糖)日
本醤油技術会編「基準醤油の分析法」(昭和41年3月
31日発行)に準じて測定した。
上表より明らかな如く、寒天添加濃度が 0.001%〜0.1%(W/V)の範囲に於いて、製
品貯蔵中■生成が全くなく、かつ濁度も極めて低く、し
かも上記添加範囲では醤油中の有用成分である総窒素や
還元糖等もほとんど損失することがない。
又寒天添加濃度が0.001%(W/V)未満であると
、■物質が生成する為添加効果はほとんど発現されず、
逆に0.1%(W/V)を越える添加濃度では加えた寒
天が析出し、著しく粘稠なものとなって官能的にも好ま
しくない。
実験例 2 1試験区当り、実験例1で用いた生醤油10lを15l
容ポットに入れ、これを85℃に加温した時点で、別途
少量の水に寒天及び/又はカラギーナンを加え加温溶解
したものを、上記ポットに夫々第2表に示す寒天及び/
又はカラギーナンの濃度となるように加えて混合し、6
0分間(85℃)火入処理したのち、40℃まで急冷し
、そのまゝ16時間放置後No.5Cの濾紙(東洋濾紙
・株・製)で濾過し夫々製成醤油を得た。
なお対照は前記寒天及び/又はカラギーナンを添加しな
い他試験と全く同様に処理した。
第2表中、 ○■の沈降度:前述の80℃で30分間加熱処理した火
入醤油6lを6l容メスシリンダーに取り、16時間放
置後該シリンダーの底部に沈降した■を、コロナ濁度計
(UT−11型、コロナ電機・株・製)で濁度を測定し
、p.p.m.単位で示した。
第2表より明らかな如く、寒天とカラギーナンを併用し
た場合には、カラギーナン単独添加に比し■の沈降が著
しく促進され、換言すれば著しく■の沈降、分離が改善
される。
本発明によれば、液体調味料の製造工程で寒天、又は寒
天とカラギーナンを添加することにより、固液分離が著
しく促進される為、従来に比し著しく簡易な■引操作で
、製品貯蔵中に■等の混濁物質の生成しない、良質な調
味料を得ることが出来、本発明は産業上極めて有意義で
ある。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 1 通常の醤油醸造法により製造した濃口醸造生醤油(T.
N.1.50%、NaCl 17.2%)2Klに、別
途寒天400gに20lの水を加え加温溶解した寒天溶
液を添加、混合(生醤油の寒天濃度:0.02%・W/
V)し、これを85℃に昇温し60分間火入処理した後
、60℃まで急冷しそのまゝの状態で16時間放置して
火入醤油を得た。
なお対照は、前記寒天溶液の代りに水20lを添加する
他、上記と全く同様に処理した。
第3表に、上記火入(■引前)醤油の濁度、及びこれを
No.5Cの濾紙(東洋濾紙・株・製)で濾過した製成
醤油について■生成試験並びに濁度を測定した結果を示
す。
第3表の如く、本発明は火入後■引前の醤油には■等の
混濁物質が対照に比し多量に生成し、これを■引した後
に於いては対照に比し著しく濁度が低下し、製品■も常
温下で長期にわたって生成することがなく極めて安定で
あった。
実施例 2 通常の淡口醤油醸造法により得た淡口醸造生醤油(T.
N.1.16%、NaCl 19.30%,色度30)
1Klを80℃に昇温させた時点で、別途カラギーナン
100gと寒天100gとを水10lに加え、加温溶解
したものを添加、混合(生醤油中の寒天濃度:0.01
%・W/V、カラギーナン濃度:0.01%・W/V)
し、この状態で2時間火入処理したのち、48時間放冷
し静置■引し製成醤油を得た。
得られた製品醤油の濁度(55℃、7日間保存)は0.
8p.p.m.で、■生成試験(55℃、7日間保存)
にも合格した。
実施例 3 実施例1で用いた濃口醸造生醤油(T.N.1.50%
、NaCl 17.2%)5Klを80℃に昇温させた
時点で、寒天1.5kgを添加、混合(生醤油中の寒天
濃度:0.03%・W/V)し、このまゝ2時間火入処
理し、該火入醤油にポリアクリル酸ソーダ250gを少
量の水で溶解後添加、混合(火入醤油中のポリアクリル
酸ソーダ濃度:0.005%・W/V)した後24時間
放置し、次いで常法により■引し製品醤油を得た。
得られた製品の濁度(55℃、7日間保存)は1.2p
.p.m.で、又■生成試験(55℃、7日間保存)に
も合格した。
実施例 4 通常の味淋醸造法により圧搾、■引し、次いでこれを6
5℃〜70℃に昇温し30秒間火入した後、40℃〜4
3℃に冷却した味淋を、1試験区当り1Klずつ密閉容
器に入れ、夫々に予じめ寒天を温水で溶解した寒天溶液
を第4表に示す寒天濃度となるように添加、混合し、次
いで常温で2日間静置、清澄させた後、上澄液は綿濾過
機により、又■の区分は藪田式濾過圧搾機を用いて濾過
し、両濾液を混和し透明で良質な味淋を製造した。
得られた味淋の混濁度を測定し第4表に示した。
そして前記味淋を、沸騰水中で10分間加熱した場合の
混濁度(加熱混濁度)、該味淋に等量の水を加えた場合
の混濁度(加水混濁度)及び該味淋に等量の50%エチ
ルアルコールを加えた場合の混濁度(加酎混濁度)を夫
々測定し、第4表に示した。
第4表に示す混濁度の測定法は、何れも国税庁所定分析
法注解(昭和42年増訂版注解編集委員会編、第27〜
28頁)に基づいて測定した。
なお対照は、前記寒天溶液の代りにそれと等容量の水を
添加する以外、上記と全く同様に処理した。
実施例 5 通常の食酢醸造法で醸造した生の米酢(酸度:4.5)
500lに、寒天50gを2.5lの水に加温溶解した
寒天溶液を添加、混合し、これを70℃に昇温し達温で
加熱殺菌した後冷却し、これを壜詰して食酢製品を得た
上述の如くして得られた食酢製品は、30℃で6ケ月保
存しても■の生成は全く認められなかったが、寒天無添
加のものは、3ケ月経過した時点で■の生成が認められ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液体調味料を製造するに際し、該調味料に寒天又は
    寒天とカラギーナンを0.001%〜0.1%(W/V
    )添加、混合し、■下げすることを特徴とする液体調味
    料の製造法。 2 液体調味料が醤油、味淋及び酢の何れか1種である
    特許請求の範囲第1項記載の液体調味料の製造法。 3 寒天を、液体調味料に対し0.01%〜0.05%
    (W/V)添加する特許請求の範囲第1項記載の液体調
    味料の製造法。 4 寒天とカラギーナンを、液体調味料に対し0.01
    %〜0.05%(W/V)添加する特許請求の範囲第1
    項記載の液体調味料の製造法。 5 寒天又は寒天とカラギーナンを、火入工程中に添加
    する特許請求の範囲第1項記載の液体調味料の製造法。 6 ポリアクリル酸ソーダを添加する特許請求の範囲第
    1項記載の液体調味料の製造法。 7 ポリアクリル酸ソーダを、液体調味料に対し0.0
    01%〜0.05%(W/V)添加する特許請求の範囲
    第6項記載の液体調味料の製造法。
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