JPS61197662A - マ−キングインキ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野２ 本発明はマーキングインキ組成物に関し、更に詳細には
表面が平滑で不浸透性であるプラスチック板、金属板、
セラミック表面板、ガラス板、焼付塗装板等の筆記面上
に筆記することができ、且つ、その筆跡を必要に応じて
乾いた布や柔軟な紙で軽く擦過することにより容易に消
去することができるマーキングインキ組成物に関するも
のである。

（従来の技術） 従来２着色材、樹脂、及び溶剤からなるマーキングイン
キ組成物に少量の不揮発性液体を添加したシ、界面活性
剤を添加するなど種々の方法で筆跡の消去性を向上させ
る試みがなされている。

（発明が解決しようとする問題点） 然し乍ら、これらのマーキングインキ組成物は、筆跡の
初期消去性及び経時消去性が未だ充分でなく、筆跡を乾
いた布等で何回擦過してもかすかな色残シが確認され、
筆跡が完全に消去されないといった問題点を有している
。

（問題点を解決する為の手段） そこで本発明者等は鋭意研究を重ねた結果。

着色材を顔料とし、溶剤を低級アルコールとし。

樹脂を該低級アルコールに可溶な樹脂としたマーキング
インキ組成物に添加剤としてミリスチン酸インプロピル
と１分子量が３１０以下の飽和炭化水素と、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルの燐酸エステルとを併用する
ことによシ。

著しく消去性が向上することを見い出し、遂に本発明を
完成したものである。即ち本発明は顔料と、低級アルコ
ールと、該低級アルコールに可溶な樹脂と、ミリスチン
酸イソプロピルと。

分子量が３１０以下の飽和炭化水素と、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルノ燐酸エステルとから少なくとも
なるマーキングインキ組成物を要旨とするものである。

（作　用） 本発明のマーキングインキ組成物が何故消去性に優れて
いるのかは定かではないが以下の様に推察する。

本発明のマーキングインキ組成物による筆跡は溶剤が蒸
発すると、ミリスチン酸イソプロピルと１分子量が５１
０以下の飽和炭化水素と。

ポリオキシエチレンアルキルエーテルの燐酸エステルと
が樹脂に可塑性、及び湿潤性を与え。

皮膜全体を脆化させていることによシ消去性が向上して
いるものと推察される。尚、上記の３種添加剤のうち一
つでも欠けると消去性が極端に悪く々る事よシ、３種添
加剤が互いに何らかの相乗効果によシ消去性の向上に寄
与しているものと思われる。

（発明の構成） 以下に本発明の各成分について詳細に説明する。

顔料は着色材として使用するもので、インキ組成物中に
微粒子として安定に分散されるものであれば、使用可能
であるが、＃に表面を樹脂コーティングした加工顔料が
分散性。

経時安定性２作業性の点から好ましい顔料の１つである
。これらの使用量は顔料の種類。

他のインキ成分によプ異なるが、インキ全量に対して１
〜２０重量％、好ましくは２〜６重量％である。

低級アルコールは溶剤として使用するもので。

メタノール、エタノール、プロパツール、インプロパツ
ール、ブタノール、イソブタノール等の１種又は２種以
上が使用可能であシ、使用する助剤との混和性を考慮し
て種々のアルコールの混和比が決定される。これらの使
用量はインキ全量に対して７０〜９０重量％、好ましく
は７８〜８５重量％である。

樹脂はインキに皮膜形成能を与え、被筆記面への付着性
、インキの粘性、及び顔料の分散安定性の付与の為に使
用するもので、前記低級アルコールに可溶なものであれ
ば使用可能であるが、インキの粘度を低くする為に比較
的低重合度のものを用いるのが好ましい。具体例として
はポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、酢酸
ビニル樹脂、ポリアクリル酸エステル。

シェラツク、エチルセルロース等が挙げられ。

これらの１種又は２種以上が使用可能であシ。

その使用量はインキ全量に対して１〜２０重量係、置部
しくは２〜１０重量％である。尚、前記顔料が加工顔料
の場合は、顔料中の樹脂を代替とすることも可能である
。

ミリスチン酸イソプロピルは筆跡の消去性を向上させる
為に使用するものであシ、その使用量はインキ全量に対
して０５〜１０重景％、量論しくは１〜５重量％である
。

飽和炭化水素は本発明において重要な添加剤であシ、筆
跡の消去性を向上させる為に使用するもので９分子量が
３１０以下のものである必要がある。分子量が３１０よ
シ大きいと筆跡の皮膜が硬くなシ筆跡の消去性が低下す
るといった問題がある。これらの使用量はインキ全量に
対して２〜１５重量％、好ましくは４〜１０重量％であ
る。

ポリオキシエチレンアルキルエーテルの燐酸エステルは
表面が平滑で不浸透性である筆記面上へのインキの濡れ
を良くする為、及び筆跡の消去性を向上させる為に使用
するもので、その具体例としてはエラコールＤＤＰ−２
．同一４゜同一６．同一８．同一１０．エラコールＴＤ
Ｐ−２．同一４．同一６．同一８．同一１０（以上８日
光ケミカルズ０口ｎや、ＧＡＦＡＯＲ８−４１０，同Ｒ
８７１０（以上、東邦化学工業■製）や、ＬＴＰ−２，
同一４（以上、用研ファインケミカル■製）等が挙げら
れ、その使用量はインキ全量に対して１〜７重量％、好
ましくは２〜５重量％である。

以上に示した成分以外に必要に応じて、防腐剤、防カビ
剤、湿潤剤、粘度調節剤、凍結安定剤、消泡剤、界面活
性剤などの種々の添加剤を適宜選択して使用することも
できる。

本発明のマーキングインキ組成物は上述せる成分をボー
ルミルなどの分散機にて混合分散することによシ容易に
得ることができる。

（実施例〉 以下に本発明を実施例に従って更に詳細に説明するが実
施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。

以下の表−１に示す実施例１〜４．比較例１〜３の各成
分をボールミルによシ混合分散させることによシマーキ
ングインキ組成物を得た。

く表−１の補足説明〉 （１）フジＡ　Ｓ　　Ｂ　Ｉ　ａ　ｃ　ｋ　：　　富士
色素■製。

加工顔料、顔料；カーボンブラック（４５賦％）、樹脂
；ポリビニルブチラール（５５ｗｔ％） ｆ２）７ジＡ　Ｓ　　Ｒｅ　ｄ　＊　　富士色素■裏、
加工顔料、顔料；アゾ顔料（５０ｗｔ％）＋樹脂；ポリ
ビニルブチラール（５０ｗｔ％）（３）　　デンカブチ
ラール２０００Ｌ：　　電気化学工業＠Ｊｇ、　　ポリ
ビニルブチラール（４）　　エラコールＴＤＰ−２：　
　日光ケミカルズ■製、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルの燐酸エステル（ポリオキシエチレン基２モル付
加） （５）　　ニラコールＴＤＰ−６：　　Ｅ３光ケミカル
ズ■製、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの燐酸エ
ステル（ポリオキシエチレン基２モル付加） （６）　　Ｌ　Ｔ　Ｐ　−２：　　用研ファインケミカ
ル■製ポリオキシエチレンアルキルエーテルの燐酸エス
テル（ポリオキシエチレン基２モル付加）（７）　　パ
イオホワイ）ＳＰ−１０：　　大協石油（掬製、飽和炭
化水素（分子量２６５） （８）　　バイオホワイト５Ｐ−７：　　大協石油■製
。

飽和炭化水素（分子量２５５） （９）　　クリストール５２：　エッソ石油■製、飽和
炭化水素（分子量２８０） （発明の効果） 以上、実施例１〜４．比較例１〜５で得られたマーキン
グインキ組成物を使用して各試験を行なった結果を表−
１に表す。

＊１．　　初期消去性試験 セラミック表面板（ホーロー表面）上 に一定の大きさで文字を書き、乾燥後。

その筆跡上を乾いた布を用いて荷重５゜Ｉで擦過し、筆
跡の消去状態を目視にて判定した。

＊Ｚ　経時消去性試験 セラミック表面板（ホーロー表面）上 に一定の大きさで文字を書き、２ケ月間放置後、その筆
跡上を乾いた布を用いて荷重５０Ｉで擦過し、筆跡の消
去状態を目視にて判定した。

＊五　ボード汚れ試験 セラミック表面板（ホーロー表面）上 に一定の巾で標線を書き、乾燥後、その筆跡を乾いた布
を用いて荷重５０Ｉで擦過し、筆跡を消去することを１
サイクルとし、これを１０回繰り返した後のホーロー板
の汚れ状態を目視にて判定した。

尚、上記各試験は下記の５段階にて判定した。

◎：極めて良好、○：良好、△：やや悪い。

×：悪い、××：極めて悪い。

以上の如く２本発明のマーキングインキ組成物は表面が
平滑で不浸透性である筆記面上に筆記でき、その筆跡を
乾いた布等で軽く擦過することで容易に消去でき、しか
も経時後の消去性も優れたものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 顔料と、低級アルコールと、該低級アルコールに可溶な
   樹脂と、ミリスチン酸イソプロピルと、分子量が３１０
   以下の飽和炭化水素と、ポリオキシエチレンアルキルエ
   ーテルの燐酸エステルとから少なくともなるマーキング
   インキ組成物。