JPS6119629B2 - - Google Patents

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JPS6119629B2
JPS6119629B2 JP1228876A JP1228876A JPS6119629B2 JP S6119629 B2 JPS6119629 B2 JP S6119629B2 JP 1228876 A JP1228876 A JP 1228876A JP 1228876 A JP1228876 A JP 1228876A JP S6119629 B2 JPS6119629 B2 JP S6119629B2
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JP
Japan
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anthrapyrimidine
carboxy
crystals
methylanthraquinone
aminoanthraquinone
Prior art date
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Expired
Application number
JP1228876A
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English (en)
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JPS5295678A (en
Inventor
Akira Matsura
Kazuya Nagaoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Kasei Chemicals Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kasei Chemicals Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、染料あるいは顔料の中間体として有
用な2−カルボキシ−1,9−アントラピリミジ
ンの新規で工業的に有利な製造法に関する。 従来、2−カルボキシ−1,9−アントラピリ
ミジンの製造法としては、1−ニトロ−2−メチ
ルアントラキノンから下記の(イ)又は(ロ)の方法によ
つて得られた1−アミノアントラキノン−2−カ
ルボン酸を酸化剤の存在下、ホルマリン及びアン
モニアと反応させるか又はホルムアミドと反応さ
せることにより縮合環化して2−カルボキシ−
1,9−アントラピリミジンを製造する方法が知
られている。しかして上記の(イ),(ロ)の方法は下記
の通りである。 (イ) 1−ニトロ−2−メチルアントラキノンのメ
チル基を酸化して1−ニトロアントラキノン−
2−カルボン酸を合成したのち、アンモニアを
反応させて1−アミノアントラキノン−2−カ
ルボン酸を得る方法。 (ロ) 1−ニトロ−2−メチルアントラキノンを発
煙硫酸中で分子内脱水反応を行わせるアントラ
キノン−イソキサゾールを合成し、該アントラ
キノンイソキサゾールを苛性ソーダ水溶液中で
加水分解して1−アミノアントラキノン−2−
カルボン酸ナトリウムに変化させたのち、塩酸
酸性下で1−アミノアントラキノン−2−カル
ボン酸を析出させる方法。 しかしながら、従来行われている2−カルボキ
シ−1,9−アントラピリミジンの上記の製造工
程には多くの未解決の問題が残されている。例え
ば上記(ロ)の方法はアントラキノン−イソキサゾー
ル合成工程で大量の希硫酸廃液を生じ、また上記
(イ)及び(ロ)の方法において1−アミノアントラキノ
ン−2−カルボン酸の析出分離工程では濾過が難
しいだけでなく、これを濾過器上で洗浄する際に
アミノーカルボン酸特有の両性電解質の性質を示
して赤色に溶解するために生ずる赤色洗浄廃液の
処理が公害防止上必要である。更に上記のアント
ラピリミジン化工程においては、1−アミノアン
トラキノン−2−カルボン酸に含まれていた不純
物及びアントラピリミジン化反応で副生した不純
物等が目的物である2−カルボキシ−1,9−ア
ントラピリミジンに混入して茶かつ色又は黄かつ
色の粉見を示す。従つて、この茶かつ色又は黄か
つ色の粉末から高純度の2−カルボキシ−1,9
−アントラピリミジンの黄色結晶を得るには、例
えば高価な溶媒を用いる活性炭処理又はエステル
化等による精製処理を必要とするが、このような
従来の精製処理を行うことは、困難で効果も少な
い。しかるに、上記方法で得られた2−カルボキ
シ−1,9−アントラピリミジンが十分精製され
ていない場合はこれを出発原料とする各種誘導体
は輝度が劣り、色相にくすみを持つようになり、
その結果最終製品である顔料の品位は低下し、し
かもその精製は一層困難であるなど多くの問題が
存在する。 本発明者らは、上記の従来の問題を解決し、2
−カルボキシ−1,9−アントラピリミジンの工
業的に有利な製造法を提供すべく鋭意研究を進め
た結果、1−アミノ−2−メチルアントラキノン
のアントラピリミジン化反応を行つて得られる2
−メチル−1,9−アントラピリミジンを不活性
溶媒中で酸化するという全く新規な方法により高
純度の2−カルボキシ−1,9−アントラピリミ
ジンが容易に高収率で得られることを見出し本発
明に到達した。 本発明の製造法で出発原料として使用する1−
アミノ−2−メチルアントラキノンについては、
2−メチルアントラキノンをニトロ化して1−ニ
トロ−2−メチルアントラキノンを合成し、この
ニトロ基を還元する公知の方法によつて、精製す
ることなくそのまま使用し得る純度の良い製品が
高収率で容易に得られる。 本発明の製造法においては、まず1−アミノ−
2−メチルアントラキノンを出発原料としてアン
トラピリミジン化反応を行わせて2−メチル−
1,9−アントラピリミジンを合成するが、その
方法としては、(a)上記出発原料にホルムリンとア
ンモニアを、m−ニトロベンゼンスルホン酸ソー
ダもしくは空気等の酸化剤の存在下、常圧又は加
圧下70゜〜140℃で反応させて縮合環化しアント
ラピリミジン化する方法、あるいは、(b)上記出発
原料を、ニトロベンゼン溶媒中、ホルムアミドと
加熱反応させて縮合環化しアントラピリミジン化
する方法などがあげられる。しかして、これらの
アントラピリミジン化反応は、通常80゜〜150℃
で容易に進行して1−アミノ−2−メチルアント
ラキノンの鮮やかな橙赤色は次第に消え、(a)の場
合はそのままで(b)の場合は冷却すると茶色の生成
物結晶が析出する。このようにして得られる反応
生成物の分離は、前記の従来の方法で1−アミノ
アントラキノン−2−カルボン酸をアントラピリ
ミジン化反応させたのち塩析分離する場合に比
べ、極めて容易である。すなわち、上記の(a)の方
法では水に溶解しない反応生成物は容易に濾別分
離され、過剰に加えられたホルマリン及びアンモ
ニア混合溶液は容易に回収され再使用することも
可能であり、また、上記の(b)の方法ではニトロベ
ンゼンとホルムアミド溶媒を冷却し晶出する2−
メチル−1,9−アントラピリミジン又はこれを
主成分とする化合物を濾過分離したのち、濾液溶
媒を循環使用することも可能である。 ついで、上記の方法で得た2−カルボキシ−
1,9−アントラピリミジン又はこれを主成分と
する化合物を不活性溶媒(例えば酢酸、硫酸等)
中で酸化して2−カルボキシ−1,9−アントラ
ピリミジンを製造するが、その際均一溶液で酸化
反応を円滑に行わせるためには溶解度の大きい酢
酸の使用が好ましい。 酸化剤としては無水クロム酸,重クロム酸塩
類,クロム酸塩などが使用され、これら酸化剤の
使用量は理論量の1.0〜3.0倍、特に好ましくは1.5
〜2.0倍で、反応温度は50゜〜120℃、特に好まし
くは70゜〜95℃が良い。酸化反応の進行の状況は
クロム酸溶液の橙赤色が消失して緑味が濃くなる
ことから観察される。 また、上記の如き不活性有機溶媒(例えば酢
酸)中で、触媒(例えばブロム化合物とコバルト
化合物及び/又はマンガン化合物とからなる)の
存在下、90゜〜250℃で分子状酸素もしくは空気
を用いて上記の酸化反応を行うこともできる。 酸化反応終了後、目的生成物の2−カルボキシ
−1,9−アントラピリミジンを取り出す方法と
しては、冷却して析出する結晶を濾過するか、又
は溶媒の大部分を蒸留し回収したのち結晶を濾過
する方法が採られる。しかして目的生成物の粗結
晶を例えば苛性アルカリ水溶液に加熱溶解してア
ルカリ塩水溶液としたのち熱時濾過すれば、水不
溶性の未反応物及びかつ色不純物は除去されるか
ら、濾液のアルカリ塩水溶液を例えば塩酸のよう
な鉱酸で酸性にして析出した結晶を濾過分離する
ことにより高純度の2−カルボキシ−1,9−ア
ントラピリミジンが容易に高収率で得られる。 以上の本発明方法により得られる2−カルボキ
シ−1,9−アントラピリミジン(以下、本品と
いう)は、従来の1−アミノアントラキノン−2
−カルボン酸をアントラピリミジン化して得られ
る結晶(以下、従来品という)と比べて、緑味の
ある黄色結晶であるほか、例えば本品及び従来品
をそれぞれ1−アミノアントラキノンと縮合して
得られるC.I.Vat Yellow 20(C.I.68420): を比較しても、本品からのもののほうがより輝き
のある鮮明な黄色顔料である。 以上詳記したように本発明の製造方法によれ
ば、従来になく高品位の2−カルボキシ−1,9
−アントラピリミジンが容易に高収率で得られ
る。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
る。例中「部」及び「%」は特に断わらない限り
「重量部」及び「重量%」を意味する。 実施例 1 1−アミノ−2−メチルアントラキノン0.99
部、30%アンモニア水7.0部、30%ホルマリン7.0
部及び酸化剤としてm−ニトロベンゼンスルホン
酸ソーダ0.37部をガラス製オートクレーブに仕込
み、温度140℃,圧力2〜4Kg/cm2で7時間撹拌
して反応させた。1−アミノ−2−メチルアント
ラキノンの鮮やかな朱色が消失して茶色の結晶が
晶出したのち、室温まで冷却して濾過し、水洗、
乾燥して、茶色の粗結晶1.02部を得た。これを元
素分析したところ、次のように2−メチル−1,
9−アントラピリミジン(C16H10O1N2で分子量
246.25)の計算値とほぼ一致する結果が得られ
た。
【表】 上記で得られた粗結晶化合物は、元素分析結果
によると特にH%の割合が若干多いこと及びこれ
をそのまま酸化した実施例2の結果によると良品
質の2−カルボキシ−1,9−アントラピリミジ
ンが高収率で得られたことから、2−メチル−
1,9−アントラピリミジンを主成分としてこれ
に例えば該ピリミジン環の一部が還元された化合
物のような主成分化合物の一部が還元された化合
物等が若干混入したものではないかと考えられ
る。 実施例 2 実施例1で得た粗結晶化合物(2−メチル−
1,9−アントラピリミジンを主成分とする化合
物)0.56部を酢酸20.0部に90℃に加熱溶解した。
ついでこれに、無水クロム酸1.40部を酢酸14.0部
に溶解した溶液を同温度で1時間を要して添加
後、撹拌を続けると溶液は次第に緑味を帯びてき
た。2時間撹拌したのち、溶媒の酢酸を減圧蒸留
してその約29部を回収し、残部を水で希釈して析
出した結晶を濾過し粗結晶(乾燥時0.59部)を得
た。 この粗結晶を5%苛性ソーダ水溶液に加熱溶解
し、熱時濾過した。このとき茶かつ色の有機物
0.05部が除去されたが、この物質のIRスペクトル
はシヤープな吸収を示さなかつた。 濾液は2−カルボキシ−1,9−アントラピリ
ミジンのナトリウム塩水溶液であり、これに塩酸
を加えて酸析して2−カルボキシ−1,9−アン
トラピリミジンの緑味のある淡黄色の結晶を得
た。この物質は、IRスペクトルではシヤープな
吸収を示して2−カルボキシ−1,9−アントラ
ピリミジンと同定され、又元素分析の結果も次の
ように計算値とよく一致した。
【表】 本品を酢酸で再結晶したものは融点273゜〜274
℃を示した。 上記で得た未再結晶の2−カルボキシ−1,9
−アントラピリミジンを用い1−アミノアントラ
キノンと反応させいわゆるC.I.Vat Yellow 20を
合成してその色調を、1−アミノアントラキノン
−2−カルボン酸のアントラピリミジン化による
従来の方法で得られた2−カルボキシ−1,9−
アントラピリミジンを用いて合成したものと比較
した結果、上記の本発明の方法で得た2−カルボ
キシ−1,9−アントラピリミジンを用いて合成
したもののほうが、より輝きのある鮮明な黄色顔
料となり、そのX線回折の結果は2θ=23−30゜
の領域によりシヤープな回折図が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1−アミノー2−メチルアントラキノンを、
    酸化剤の存在下、ホルマリン及びアンモニアと又
    はホルムアミドと反応させて得られる2−メチル
    −1,9−アントラピリミジンを不活性溶媒中で
    酸化することを特徴とする2−カルボキシ−1,
    9−アントラピリミジンの製造法。
JP1228876A 1976-02-09 1976-02-09 Preparation of 2-carboxy-1, 9-anthrapyrimidine Granted JPS5295678A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1228876A JPS5295678A (en) 1976-02-09 1976-02-09 Preparation of 2-carboxy-1, 9-anthrapyrimidine

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JP1228876A JPS5295678A (en) 1976-02-09 1976-02-09 Preparation of 2-carboxy-1, 9-anthrapyrimidine

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Publication Number Publication Date
JPS5295678A JPS5295678A (en) 1977-08-11
JPS6119629B2 true JPS6119629B2 (ja) 1986-05-17

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ID=11801154

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JP1228876A Granted JPS5295678A (en) 1976-02-09 1976-02-09 Preparation of 2-carboxy-1, 9-anthrapyrimidine

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU4946697A (en) * 1996-10-28 1998-05-22 Merck Patent Gmbh Dihydrobenzoanthracenone, -pyrimidinone or dihydronaphtoquinolinone

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JPS5295678A (en) 1977-08-11

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