JPH04360878A - 芳香族トリアゾール類の製造方法 - Google Patents

芳香族トリアゾール類の製造方法

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JPH04360878A
JPH04360878A JP13746791A JP13746791A JPH04360878A JP H04360878 A JPH04360878 A JP H04360878A JP 13746791 A JP13746791 A JP 13746791A JP 13746791 A JP13746791 A JP 13746791A JP H04360878 A JPH04360878 A JP H04360878A
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aromatic
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aqueous solution
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JP13746791A
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Hiroyuki Sasaki
浩之 佐々木
Hideyuki Akieda
秋枝 秀幸
Taku Nago
名郷 卓
Kazumoto Kuroda
黒田 一元
Kazunari Nitta
新田 一成
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族トリアゾール類
の改善された製造方法に関し、更に詳しくは蒸留を要し
ない色相の改善された高純度の芳香族トリアゾール類を
得る方法に関する。
【0002】芳香族トリアゾール類及びその混合物は、
金属表面の腐蝕防止剤及び写真乳化剤として、又各種有
機化合物の中間体として有用な化合物である。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、芳香族ジアミン類と亜硝酸塩及び酸を用いてジアゾ
化を行い、次いで環形成して対応する芳香族トリアゾー
ル類を得る方法は知られている。
【0004】例えば、Org.  Synth.(オー
ガニック・シンセシス),vol  3,  160頁
には、オルソフェニレンジアミンを酢酸水溶液中に溶解
し、亜硝酸ナトリウム水溶液を滴下し、反応させること
によりベンゾトリアゾールを製造する方法が、また特開
昭59−76068号及び米国特許3147260号に
は、芳香族ジアミン−塩酸水溶液中に亜硝酸ナトリウム
水溶液を滴下し反応させる方法が開示されている。
【0005】他の公知の方法からもわかるように、通常
、芳香族ジアミン類と亜硝酸塩及び酸からの芳香族トリ
アゾール類の製法は、芳香族ジアミン類の酸水溶液中に
、亜硝酸塩を添加する方法で行われているが、従来行わ
れているこれらの既知の方法では、原料由来の若干の不
純物及びジアゾ化反応により副生する構造不明の着色物
質等により、色相の良好な高品質の芳香族トリアゾール
類を得ることは出来ないため、十分な脱色精製を行うた
めには、蒸留精製法、再結晶法及びこれらの併用等、煩
雑な操作が必要であった。
【0006】しかし、芳香族トリアゾール類の蒸留精製
は、ケミカル&エンジニアリングニュース(1956年
5月14日)に、ベンゾトリアゾールの蒸留取出時に爆
発が起きたとの報告もあるように、危険を伴い工業的な
製法として好ましくない。
【0007】米国特許3732239号では、反応後、
酢酸酸性溶液をクロロホルムで抽出し、このクロロホル
ム溶液を洗浄し、溶剤留去を行い、粗製の芳香族トリア
ゾール類をベンゼン溶媒から再結晶する事が示されてい
るが、溶剤の回収等工業的に費用のかかる煩雑な操作の
上、色相も十分に改善されたとは言い難い。
【0008】その他の精製法として、特公昭58−35
191号には、オルソジアミン類、亜硝酸塩及び有機酸
から得られた粗芳香族トリアゾール類を単離せずに、ア
ルカリ性にして溶解し、無機塩を添加して中和すること
により芳香族トリアゾール類を沈澱精製する方法が、ま
た特公昭62−6716号には、公知の方法で得られた
粗ベンゾトリアゾール類を、溶媒中、過マンガン酸塩と
活性炭で処理し、不純物を分離し、精ベンゾトリアゾー
ル類を単離する方法が知られているが、反応時に生じた
不純物を十分に除去できる方法とは言い難い上に、後者
では過マンガン酸塩の使用等、コスト的にも有利な方法
とは言えない。
【0009】一方、本発明方法に類似の方法として、米
国特許4549026号には、オルソジアミノベンゼン
類、有機溶剤、亜硝酸塩を懸濁させたものに酸を添加し
て反応させ芳香族トリアゾール類を製造する方法がある
が、本発明方法が水溶媒のみで反応を行うのに対して、
この方法は有機溶剤と水との2層系で反応を行い、溶剤
の回収の必要性がある等、満足できる方法とは言い難い
【0010】以上、芳香族オルソジアミン類又はその混
合物と亜硝酸塩及び酸を用いた芳香族トリアゾール類の
製造法に於いて、蒸留法及び煩雑な精製法を必要としな
い色相の改善された、工業的に有用な芳香族トリアゾー
ル類の製造法が望まれていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を解決するため鋭意検討した結果、芳香族オ
ルソジアミン類と亜硝酸塩及び酸を反応させ、芳香族ト
リアゾール類を製造する方法において、原料の添加方法
を従来の芳香族オルソジアミン類の酸水溶液中に亜硝酸
塩水溶液を添加する方法から、芳香族オルソジアミン類
と亜硝酸塩水溶液の混合水溶液中に、酸又は酸水溶液を
添加する方法、あるいは亜硝酸塩水溶液中に芳香族オル
ソジアミン類の酸水溶液を添加する方法に変更すること
により、驚くべきことに、着色成分の生成が著しく抑制
されることを見出した。
【0012】また本発明の製造方法によって得られた粗
生成物は、従来の方法により得られたものに比べ、反応
時点での着色成分の生成が著しく抑制されているため、
精製の際特別な煩雑な操作を必要とせず、反応終了後得
られる粗生成物をアルカリ性溶液とし、活性炭のみにて
精製するという簡便で工業的に安価な精製法で、十分に
満足できる高品質の芳香族トリアゾールが得られること
を見出した。
【0013】更に本発明は、水溶媒のみの使用であるた
め、有機溶剤の回収が不要であり、かつ酸成分として水
に不溶性のアジピン酸、テレフタル酸、安息香酸等を使
用することによって酸の回収リサイクル再使用が可能と
なり、より工業的に有利な製造プロセスとなすことがで
きることを見出した。
【0014】以上のことより本発明を完成するに至った
【0015】本発明に於いて、色相の問題の原因の一つ
となっている着色物質は、反応時の液性が過度の酸性の
場合、ジアゾ−アミノ化分子間反応の促進作用等で多く
生成され、この着色物質は反応系内を中性付近に保つこ
とによって抑制されると推定される。
【0016】また本発明は、水溶媒中で行うが、芳香族
オルソジアミン類と亜硝酸塩との不均一系でもプロトン
源としての酸を徐々に添加することにより、反応は極め
て円滑に進行し、しかも液性を中性付近に保つことがで
きる。以下本発明の具体的な方法を説明する。
【0017】本発明方法では原料として、芳香族オルソ
ジアミン類、亜硝酸塩及び酸が用いられる。
【0018】本発明方法で使用される芳香族オルソジア
ミン類としては公知のものならば置換基の有無及び種類
に関係なく使用可能であるが、具体的には無置換のもの
としては、オルソフェニレンジアミン、ナフチレンジア
ミン等、置換基を有するものとしては、2,3−トルエ
ンジアミン、3,4−トルエンジアミン、2,3−ジア
ミノクロルベンゼン、3,4−ジアミノクロルベンゼン
、3,4−ジアミノニトロベンゼン、2,3−ジアミノ
メチルスルホニルベンゼン、3,4−ジアミノアセトフ
ェノン、2,3−ジアミノ安息香酸メチル、3,4−ジ
アミノ安息香酸、2,3−ジアミノアニソール、3,4
−ジアミノチオアニソール等を挙げることができる。
【0019】工業的に得られるこれらの原料を直接反応
に用いた場合、若干の不純物が混入し不必要な副生成物
を生成し着色の一因となるので、これら芳香族オルソジ
アミン類は反応前に精製し、純度96%以上、より好ま
しくは99.5%以上のものを使用するのが好ましい。
【0020】本発明方法に於て使用される亜硝酸塩とし
ては亜硝酸アルカリ金属塩が好ましく、中でも亜硝酸ナ
トリウム塩または亜硝酸カリウム塩がより好適に使用さ
れる。
【0021】これら亜硝酸塩の使用量は芳香族オルソジ
アミン類に対して1当量以上であるが、経済的見地より
1.0〜1.2当量の範囲内で使用される。
【0022】亜硝酸塩は固体として、あるいは水溶液と
して反応に供するが、水溶液として用いるほうが好まし
く、この場合、亜硝酸塩水溶液の濃度は19〜50重量
%、好ましくは24〜50重量%のものが使用される。
【0023】亜硝酸アルカリ水溶液の濃度が低すぎたり
、逆に濃度が高すぎて亜硝酸アルカリが完全に溶解して
いないと色相が悪くなる。
【0024】本発明方法に使用するプロトン源としての
酸成分であるが、ジアゾ化及びベンゾトリアゾール環形
成が円滑に進行する酸であればいずれも使用できる。
【0025】具体的には、有機酸では有機カルボン酸、
有機スルホン酸等が挙げられるが、有機カルボン酸では
蟻酸、酢酸、プロピオン酸、テレフタル酸、アジピン酸
、フマル酸、安息香酸等、有機スルホン酸ではメタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸等が挙げられ、無機酸では塩酸、硫酸
、リン酸、ポリリン酸、リン酸2水素カリウム、リン酸
2水素ナトリウム、ホウ酸等が挙げられる。芳香族ベン
ゾトリアゾール環形成が円滑に進行するpka6以下の
酸であればより好ましく使用できる。中でも酢酸、安息
香酸、フマル酸、アジピン酸、テレフタル酸等の有機カ
ルボン酸類が好ましく用いられる。
【0026】また本発明の方法においては、水に不溶の
酸成分を使用することにより、反応後の水層から酸成分
を回収し再利用することができ、この場合の酸成分とし
てはアジピン酸、テレフタル酸、安息香酸等が挙げられ
る。
【0027】これらの酸は通常単独で用いられるが、2
種以上のものを使用することも可能である。
【0028】酸の使用量は芳香族オルソジアミン類に対
して1当量以上であるが、好ましくは1.0〜30当量
以上の範囲で使用される。1当量未満であると芳香族オ
ルソジアミン類が未反応で残るため収率が低下したり品
質に悪影響を及ぼし、多すぎると後処理の操作性が悪く
なる。
【0029】酸は、酸あるいは酸水溶液として反応に供
するが、水溶液の場合、その濃度は15〜90重量%、
好ましくは30〜50重量%にするのが好ましい。
【0030】本発明方法で使用するこれら原料の装入方
法としては、水溶媒中、芳香族オルソジアミン類と亜硝
酸塩水溶液あるいは亜硝酸塩を混合し、不均一な系とし
たのち、別途調整した酸あるいは酸水溶液を添加する方
法と、若しくは亜硝酸塩水溶液に芳香族オルソジアミン
類と酸成分とを混合し調整したものを添加する方法の二
通りの方法が考えられる。
【0031】反応水の総使用量は特に限定されるもので
はないが、容積効率等を考慮して芳香族オルソジアミン
類に対して10〜70重量%、好ましくは30〜60重
量%にするのが好ましい。
【0032】酸滴下時の反応系の温度は0〜100℃、
好ましくは20〜80℃である。滴下時の反応系の温度
が低すぎると反応速度が遅くなり、逆に温度が高くなる
と選択率が低下し副生成物の増大により色相が悪くなる
。  滴下速度は1モル(原料)スケールで0.5〜2
.5ml/minの範囲内で行われる。
【0033】反応は不活性ガス雰囲気下あるいは開放下
で行って良い。この条件下に反応は円滑に進行し、通常
は10時間以内に反応は完結する。  反応の終点は薄
層クロマトグラフィー又はガスクロマトグラフィー等の
手段を用いて容易に知ることができる。
【0034】反応後の水層を分液することにより粗生成
物を得る。分液された水層から反応に使用した酸成分を
回収する場合、酸は酸塩として水溶液中に溶解している
ので無機酸、好ましくは塩酸、硫酸、硝酸等の強酸で酸
析し、濾過、洗浄を経て90%以上の回収率で回収され
る。回収した酸は、例えば秤量した後プロトン源として
反応系に再利用することができる。
【0035】一方、分液して得られた粗生成物は公知の
蒸留法あるいは再結晶法等いかなる精製法においても従
来の製造法よりも高品質の芳香族トリアゾール類を得る
ことができるが、反応後目的生成物をアルカリ性にして
溶解し、活性炭加熱処理した後、濾液に塩酸等の無機酸
を加えて中和を行うことにより、より安価に効果的に処
理された色相の改善を伴う芳香族トリアゾール類を得る
ことができる。
【0036】具体的には、アルカリ性にするためにはア
ルカリ金属水酸化物、アルカリ土類水酸化物の水溶液を
使用する。中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが
好適に使用される。
【0037】アルカリ性物質添加の際は固体をそのまま
加えても差支えないが、移液の簡便性及び容積効率等を
考えると30〜75%水溶液が好ましい。添加量は芳香
族トリアゾール類に対して0.8モル比以上であれば特
に限定されないが、コスト的見地から1.0〜2.5モ
ル比がより好ましい。
【0038】水層を分液した粗芳香族トリアゾール類に
アルカリ性溶液を添加し、粗芳香族トリアゾール類を溶
解する。
【0039】本発明方法に於ては、この溶液を活性炭加
熱処理するのであるが、活性炭の種類は特に限定される
ものではなく、任意のものが使用される。
【0040】活性炭を添加することにより処理を行う場
合はその使用量は粗芳香族トリアゾールに対して1回あ
たり1〜20重量%、より好適には5〜10重量%であ
る。
【0041】またカラム充填した活性炭で処理を行うこ
とも可能である。
【0042】活性炭による加熱処理温度は80〜100
℃、好ましくは95〜100℃である。加熱時間は30
min〜2hrs、好ましくは1〜2hrsである。こ
の加熱処理により、活性炭処理時ハイドロサルファイト
等の添加物を加えることなく、さらに色相が改善される
が、これは着色物質に起因すると考えられるジアゾ化合
物を活性炭に吸着されやすい形に分解しているものと推
定される。
【0043】活性炭加熱処理後は冷却し、濾液に無機酸
を加えて中和晶出する。使用する無機酸としては塩酸、
硫酸、硝酸、リン酸等が用いられるが、経済的見地より
塩酸が好ましいと考えられる。晶出の際のpHは4.5
〜6.0、好ましくは5.5〜6.0である。
【0044】晶出温度は融点以上に保ち、得られる晶出
物はオイル分として溶融状態のまま中和水と分離され、
蒸留水で数回湯洗し、水層を分液し、冷却することによ
り固体の精芳香族トリアゾールを得る。また分液せずそ
のまま溶融状態で造粒工程へと供することも可能である
【0045】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を詳細に
説明するが、本発明の方法はこれらの方法に限定される
ものではない。
【0046】実施例1 温度計、攪拌器、滴下漏斗、冷却管をつけた500ml
の4ツ口フラスコにオルソ−トルエンジアミン(2,3
−オルソトルエンジアミン50重量%及び3,4−オル
ソトルエンジアミン50重量%から成る混合物)81.
6g(0.668モル)、水100g、亜硝酸ナトリウ
ム48.3g(0.700モル)を装入し50℃に保温
したものに、酢酸42.5g(0.708モル)を水8
0gに溶解したものを攪拌下2時間で滴下した。
【0047】滴下終了後、70℃に昇温し1.5時間反
応した。50℃まで冷却し粗メチルベンゾトリアゾール
のオイル層と水層を分離し、オイル層に水500g、水
酸化ナトリウム26.7g及び活性炭8.9gを加え1
時間攪拌し濾過した。濾液を3%塩酸水溶液にてpH6
〜6.5として析出させ、少量の水で洗浄、濾取、乾燥
しメチルベンゾトリアゾール80.9g(0.608モ
ル)を得た。
【0048】得られたメチルベンゾトリアゾールの収率
は91%、ガードナー色度は14であった。
【0049】
【表1】
【0050】実施例2〜8 実施例1に於いて、芳香族オルソジアミン類、亜硝酸塩
、酸、反応方法、反応水の量、滴下温度、滴下速度、反
応温度の時間を変えて反応を行った結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】比較例1 温度計、攪拌器、滴下漏斗、冷却管をつけた500ml
の4ツ口フラスコにオルソトルエンジアミン(2,3−
オルソトルエンジアミン50重量%及び3,4−オルソ
トルエンジアミン50重量%から成る混合物)81.6
g(0.668モル)、酢酸42.5g(0.708モ
ル)及び水80gを添加し50℃に溶解したものに、亜
硝酸ナトリウム48.3g(0.700モル)を水10
0gに溶解し、その水溶液を攪拌下1時間で滴下した。
【0053】その他は実施例1と同様の操作を行い、メ
チルベンゾトリアゾール80g(0.601モル)を得
た。
【0054】得られたメチルベンゾトリアゾールの収率
は90%、ガードナー色度は18以上であった。
【0055】実施例9 温度計、攪拌器、冷却管をつけた500mlの4ツ口フ
ラスコにオルソトルエンジアミン(2,3−オルソトル
エンジアミン50重量%及び3,4−オルソトルエンジ
アミン50重量%から成る混合物)81.6g(0.6
68モル)、水180g、亜硝酸ナトリウム48.3g
(0.700モル)を添加し50℃に保温したものに、
粉末安息香酸86.4g(0.708モル)を攪拌下2
時間かけて添加した。
【0056】添加終了後、70℃に昇温し1.5hrs
反応した。50℃まで冷却し粗メチルベンゾトリアゾー
ルのオイル層と水層とを分離し、オイル層に水500g
、水酸化ナトリウム26.7g及び活性炭8.9gを加
え1時間攪拌し濾過し活性炭を除いた。濾液を36%塩
酸水にてpH5.0〜6.0として析出させ、少量の水
で洗浄、濾取、乾燥し、メチルベンゾトリアゾール79
.6g(0.598モル)を得た。
【0057】得られたメチルベンゾトリアゾールの収率
は89.5%、ガードナー色度は14〜15であった。
【0058】また、反応終了後の水層を塩酸酸性でpH
2.0〜3.0にすることにより、遊離したカルボン酸
が析出してきた。十分に洗浄後乾燥を行うことにより得
られた安息香酸は77.0gであった。(回収率89.
1%)た。
【0059】実施例10〜12 実施例9に於いて、芳香族オルソジアミン類、亜硝酸塩
、回収酸及び酸、反応水の量、滴下温度、滴下速度、反
応温度、時間を変えて反応を行った結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】実施例13 温度計、攪拌器、滴下漏斗、冷却管をつけた500ml
の4ツ口フラスコにオルソトルエンジアミン(2,3−
オルソトルエンジアミン50重量%及び3,4−オルソ
トルエンジアミン50重量%から成る混合物)81.6
g(0.668モル)、水100g、亜硝酸ナトリウム
48.3g(0.700モル)を添加し50℃に保温し
たものに、酢酸42.5g(0.708モル)を水80
gに溶解したものを攪拌下2時間(1.0ml/min
)で滴下した。滴下終了後、70℃に昇温し1.5hr
s反応した。
【0062】50℃まで冷却し粗メチルベンゾトリアゾ
ールのオイル層と水層を分離し、オイル層に水500g
、水酸化ナトリウム26.7g及び活性炭8.9gを加
え、95℃で1時間加熱処理し濾過した。濾液を36%
塩酸水溶液にてpH6〜6.5として析出させ、少量の
水で洗浄、濾取、乾燥しメチルベンゾトリアゾール80
.6g(0.606モル)を得た。
【0063】得られたメチルベンゾトリアゾールの収率
は90.7%、ガードナー色度は12であった。
【0064】実施例14〜19 実施例13に於いて、芳香族オルソジアミン類、アルカ
リ水溶液の量および種類、活性炭の種類及び使用量、加
熱処理温度及び時間を変えて反応を行った結果を表4に
示す。
【0065】
【表4】
【0066】
【発明の効果】本発明方法により、従来行われている既
知の芳香族トリアゾール類の製法では得られなかった色
相の良好な高品質の芳香族トリアゾール類を得ることが
でき、これにより従来煩雑であった精製操作も簡略化で
きるなど、極めて工業的に有効な芳香族トリアゾール類
の製造方法を提供することが可能となった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  芳香族オルソジアミン類と亜硝酸塩及
    び酸を用いて芳香族トリアゾール類を製造する方法に於
    いて、水溶媒中、芳香族オルソジアミン類に亜硝酸塩を
    加えた後、酸又は酸水溶液を添加し、反応させることを
    特徴とする芳香族トリアゾール類の製造方法。
  2. 【請求項2】  芳香族オルソジアミン類と亜硝酸塩及
    び酸を用いて芳香族トリアゾール類を製造する方法に於
    いて、亜硝酸塩水溶液に、芳香族オルソジアミン類と酸
    又は酸水溶液の混合液を添加し、反応させることを特徴
    とする芳香族トリアゾールの製造方法。
  3. 【請求項3】  亜硝酸塩が、亜硝酸アルカリ金属塩で
    ある請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】  請求項1又は2記載の製造法によって
    得られた粗芳香族トリアゾール類をアルカリ性にして溶
    解し、活性炭加熱処理後、濾液を中和して芳香族ベンゾ
    トリアゾール類を晶出させることを特徴とする芳香族ト
    リアゾールの精製方法。
  5. 【請求項5】  請求項1又は2記載の製造法に於いて
    、水に不溶性の酸を用い、反応後、反応系内に含まれる
    酸塩を酸析して、回収再利用することを特徴とする芳香
    族トリアゾール類の製造方法。
  6. 【請求項6】  水に不溶性の酸が、アジピン酸、テレ
    フタル酸、安息香酸である請求項5項記載の製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1088455C (zh) * 1999-03-27 2002-07-31 徐道如 甲基苯并三氮唑钠盐溶液的合成方法
CN115626900A (zh) * 2022-11-28 2023-01-20 南通波涛化工有限公司 一种5-甲基苯并三氮唑提质工艺

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