JPS6118766Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用シート等において、シート
フレームに固着されるシートスプリングの端部に
取り付けられ、該スプリング端部とシートフレー
ムとが衝接した際に軋み音等の異音が発生するの
を防止するサイレンサーの改良に関するものであ
り、シートスプリングへの取り付けが容易であ
り、取り付け後の不測の脱落も生じないサイレン
サーを提供することを目的てしている。

自動車用シート等においては、第２図、第３図
に示されるように、シートフレームＡの取付部Ｂ
に、Ｓ字バネ等のシートスプリングのＣのＵ曲端
部Ｄを挾挿してシートフレームＡに対してシート
スプリングＣを固着しているが、上述のＵ曲端部
Ｄに、第４図に示される構造の軟質合成樹脂製の
サイレンサーＥを嵌着しておき、Ｕ曲端部Ｄとシ
ートフレームＡとの直接の衝接を防止し、軋み音
等の異音の発生を防止する構造が提案されてい
る。

この構造により異音の発生は防止されるもの
の、サイレンサーＥが、第４図に示されるよう樋
状の合成樹脂体をＵ曲させただけの構造であるた
め、撓曲しやすく、シートスプリングＣのＵ曲端
部Ｄへ嵌着しにくいのみでなく、嵌着後において
も、脚部Ｆ，Ｇが拡開し、取り扱い中にＵ曲端部
Ｄが脱落してしまう虞れも大きく、作業性が悪い
欠点を有している。

本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載する
構成とすることにより、上述のごとき欠点のない
サイレンサーを得たものであり、以下、第１図に
ついてその構成を説明する。

軟質合成樹脂よりなる基板１は、図示を省略し
たシートスプリングのＵ曲端部の外形状に合致す
るようにその外周縁がＵ字形をなすように成形さ
れており、該基板１のＵ曲縁２と、その両側に連
なる両側縁３，４とは、それぞれ立ち止げられ、
基板１の中央方向に向つてＵ曲され、樋状の一連
の周縁部５を形成している。

また前記Ｕ曲縁２に対向する側縁６において
は、前記周縁部５が開口され、また周縁部５，５
間の基板部分７が舌片状に延出させられている。
前述の樋状をなす周縁部５は、第１図、第２図に
示されるように、シートスプリングのＵ曲端部の
嵌挿部位となるものである。なお図中符号８，９
はシートフレームへの取付時の位置決めストツパ
ーである。

本考案に係るサイレンサーは、上述の構成であ
つて、周縁部５が基板１と一連一体をなし、基板
１で支持された構造となつているので、該周縁部
５の不測の変歪、撓曲を生ずることがないし、基
板１は側縁６における基板部分７が舌片状に延出
され、この側縁６に周縁部５が開口されているの
で、前記舌片状に延出する基板部分７を案内とし
て、シートスプリングのＵ曲端部を容易に周縁部
５内へ導入し、嵌挿させうるものである。そして
前述のように周縁部５が不測の変歪、撓曲を生じ
ないので、一旦周縁部５内に嵌挿されたＵ曲端部
から、サイレンサーが不測の脱落を生ずることも
ないものである。

以上の通り、本考案によれば、サイレンサーの
シートスプリングへの取り付けが容易であり、取
り付け後においては、取り扱い中におけるサイレ
ンサーの不測の脱落を生ずることがない等の効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の１例の斜面図、第２図は既に提
案されているサイレンサーの使用状態を示す平面
図、第３図は第２図中−線断面図、第４図
は、第２図に示されるものにおいて使用されてい
るサイレンサーの斜面図である。 １……基板、２……Ｕ曲縁、３，４……側縁、
５……周縁部、６……Ｕ曲縁に対する側縁、７…
…基板部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軟質合成樹脂よりなり、外周縁がＵ字形をなす
   基板の、Ｕ曲縁とその両側に連なる両側縁とが、
   それぞれ立ち上げられ、基板中央方向に向つてＵ
   曲されて樋状の周縁部を形成し、前記Ｕ曲縁に対
   向する側縁においては、前記樋状の周縁部が開口
   されていると共に、該周縁部間の基板部分が舌片
   状に延出させられており、前記樋状の周縁部内が
   シートスプリングのＵ曲端縁の嵌挿部位とされて
   いることを特徴とするシートスプリング取付部の
   サイレンサー。