JPS61180761A - 6−置換アズレン誘導体スルホン酸塩,抗潰瘍剤及びその製造方法 - Google Patents

6−置換アズレン誘導体スルホン酸塩,抗潰瘍剤及びその製造方法

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JPS61180761A
JPS61180761A JP1985185A JP1985185A JPS61180761A JP S61180761 A JPS61180761 A JP S61180761A JP 1985185 A JP1985185 A JP 1985185A JP 1985185 A JP1985185 A JP 1985185A JP S61180761 A JPS61180761 A JP S61180761A
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剛 冨山
Itaru Tomiyama
冨山 格
Takashi Yanagisawa
隆 柳沢
Kahei Takase
高瀬 嘉平
Masabumi Yasunami
正文 安並
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規アズレン誘導体及びその製造方法、並び
にこの化合物の医薬用途への応用に関する。
、従来技術及びその問題点 従来、グアヤアズレン−3−スノしホン酸ソーダが、抗
炎症剤、抗潰瘍剤として用し)られてし)るが、化学的
に不安定であり、光、熱など番こより安定で9より優れ
た抗ペプシン作用、抗潰瘍作用を示す物質が望まれてい
る。
本発明者等は、特願58−15318.7として一連の
アズレン誘導体及び該誘導体を有効成分とする抗潰瘍剤
を開示している。
解決手段 本発明は、このような事情の下になされたものであって
、その要旨は。
一般式: (但し、上式中Rは水素原子、低級アルキル基。
低級アルケニル基、アリール基、置換アリール基、又は
アラルキル基を表わす、以下同じ、)で示される新規6
−置換アズレン誘導体−3−スルホン酸ソーダ塩と、こ
の化合物を有効成分とする抗潰瘍剤並びにその製造方法
にある。
一般式(I)において、置換基Rの低級アルキル基は、
炭素数が1〜7の分岐枝を有することあるアルキル基で
あり、低級アルケニル基としては。
同様に炭素数8個程度までのアルケ冊ル基であって1.
例えば95−メチル−4−へキセニル基等カ挙げられる
。アリール(Aryl)基としては、フェニル基、或い
は置換フェニル基を、又、アラルキル基としては1例え
ばベンジル基等を挙げることができる。
一般式(I)に属する化合物として、以下の化合物を例
示する。
(1)1−メチル−6−インブロビルアズレンー3−ス
ルホン酸ソーダ (2) 1−エチル−6−イソプロビルアズレン−3−
スルホン酸ソーダ (3) 1−プロピル−6−インブロビルアズレンー3
−スルホン酸ソーダ (4) 1−ブチル−6−インブロビルアズレンー3−
スルホン酸ソーダ (5) 1−ペンチル−6−インブロビルアズレンー3
−スルホン酸ソーダ (6) 1−へキシル−6−イソプロビルアズレン−3
−スルホン酸ソーダ (7)t−(1,s−ジメチル−4−へキセニル)−6
−インブロビルアズレンー3−スルホン酸ソーダ (8)1.6−ジインブロピルアズレンー3−スルホン
酸ソーダ (?) 1−フェニル−6−インブロビルアズレンー3
−スルホン酸ソーダ (10) 1−ベンジル−6−インブロビルアズレンー
3−スルホン酸ソーダ (11)1−(I R,5−ジメチル−4−ヘキセニル
)−6−イツプロビルアズレンー3−スルホン酸ソーダ (12)1−(I S、 5−ジメチル−4−へキセニ
ル)−6−インブロビルアズレンー3−スルホン酸ソー
ダ (13)1−(4−メトキシフェニル)−6−インブロ
ビルアズレンー3−スルホン酸ソーダ 上記(1)〜(13)の化合物は、以後化合物(1)、
・・・・。
化合物(13)として引用される。
一般式(I)で示される本願化合物の製造は、6−置換
アズレンを合成するための中間体である4−置換−2−
トシルトロボロンを収率良く得る方法がなかったため、
実用上困難であったが9本願発明者は、4−置換−2−
トシルトロボロン(V)は、4−置換−トロボロン(I
F)を先ずヨード化して7−ヨード−4−置換トロボロ
ン(I[)とした後、トシル化を行ない、7−ヨード−
4−置換−2−トシルトロボロン(IV)とし、この化
合物について脱ヨード化を行なうと、目的とする中間体
化合物(V)が収率よく得られることを見出した。即(
璽) (1v) 乙のようにして得られた4−置換−2−トシルトロボロ
ン(v)をマロン酸ジエチルと、ソジウムメチラートの
存在下において反応させ、3−メトキシカルボニル−2
H−シクロヘプタ[b]フラン−2−才ン(VI)とし
、この化合物と、R−CH嵩CHO(式中Rは前記に同
じ)より得られるエナミンとを1本願発明者の一人であ
る安並等の方法(chemistry Letters
、 1980e 579)により反応させて、1−メト
キシカルボニル−3−置換−6−置換アズレン(■)と
し、この化合物(■)について脱(トキシカルボニルを
行ない、一般式(■)で示さする6−置換−アズレン誘
導体が得られる。即)。
(V) (wl) COOCH3 (■) (Na ) RCH,CHOとアミンとの反応により得られるエナミ
ンは1分離することなくそのまま反応に用いることがで
きる。またRCH,CHOにおいて。
Rが有する立体異性構造は、そのまま保持されて反応生
成物(■)に移行する。またこの反応において用いられ
るアミンは9通常エナミンを作るときに用いられるアミ
ンがそのまま使用できる。1−メトキシ−カルボニル−
3−e換−6−置換アズレン(■)の脱メトキシカルボ
ニル反応は、100%りん酸を用いることにより行なわ
れる。このようにして得られた一般式(■)の化合物を
スルホン化することにより、一般式(I)で示される目
的化合物が得られる。スルホン化は無水酢酸中で、冷却
下において濃硫酸を加えることにより行なえるが、また
無水硫酸中ピリジンコンプレックスを用いてもよい、得
られたスルホン化物は、水酸化ソーダ溶液またはソジウ
ムエチラートを用いてスルホン酸ソーダ化合物をするこ
とができる。得られたスルホン酸ソーダ塩は、アルコー
ル類を用い、再結晶して精製する。
このようにして得られる一般式(I)の化合物は、グア
ヤアズレン−3−スルホン酸ソーダと比較して、光、熱
に対して安定であり、また9優れた抗潰瘍作用及び抗ペ
プシン作用を発現することが見出された0本願化合物を
抗潰瘍剤として用いる場合、経口及び非経口のいずれに
ても投与でき、有効量は年齢、症状等により異なるが成
人−日当り5〜50mgの範囲で治療効果が期待できる
以下に本願化合物の薬理試験例、及び製造実施例を掲げ
る。
[薬理試験例I] (坑ペプシン作用) V、 K、 Thiemer等(Arznei−For
sh 22.6.1086(1972))の方法により
、血清アルブミン溶液(25mg/m1)0.20mj
!と0.IN塩酸0.3aF!及び被試験薬を、夫々0
.125mg、 0.25mH,0,5mg、 lff
1g、 2mg/2mj!ずつ含む溶液2mPに、ペプ
シン(1:10.000和光純薬)100μg70.5
NHCl /m lの濃度のペプシン溶液0.5mff
1を加え、35℃で30分間インキニーベートした。そ
の後10%トリクロル酢酸2mlを加えて遠心分離し。
残渣を19%トリクロル酢酸3mlで洗いe Lowl
y液5ffiPを加え、10分振とうした後、この液を
50μ2分取し、上記のlowly液2mlを加えた。
さらに水2m2とフェノール試薬0.2mff1を加え
、30分放置後750nmの吸光度を測定した。別に、
牛血清アルブミン0.2mff1にペプシン0.5m1
.0.1NHCj! 0.3ml及び水2mQを加え3
5℃で30分間インキニーベートしたときの吸光度を抑
制率0%とした。これよりIDs。(mg/mff1)
を求めた。結果を表1に示す。
但し上記中、  Lowly液は、2%硫酸銅:4%酒
石酸ナトリウム: 0.2N Na0II−4%Na*
CO5−1: 1 :100の混合溶液である。
表1    抗ペプシン作用 [薬理試験例2] (抗潰瘍作用) 被験薬や抗潰瘍作用を、 5hayの方法(Gastr
o−enterology翻、  906)に・したが
ってラットを48時間絶食、させた後、被験薬を十二指
腸に投与し、胃幽門部と十二指腸を結紮した。のち、1
6時間後に生じた潰瘍を測定した。薬効は対照群に対す
る%Inhibition、即ち。
で求めた。結果を表2に示す。
表2   抗潰瘍作用 [薬理試験例3コ 〈粘膜保護作用) エタノール潰瘍 ラットを24時間絶食後、 Robert等の方法(に
astro−enterology 77、433〜4
43)にしたがい、無水エタノール1mlを経口投与し
、1時間後に胃を摘出し、腺胃部に生じた潰瘍の長き□
を測定し、−四当りの総和を潰瘍係数とした。被験薬は
無水エタノール投与前30分に経口投与した。結果を表
3に示す。
表3 (参考例1) 4−イソプロピル−2−トシルトロボロンの製造(1)
 7−ヨード−4−イソプロピルトロポロン4−イソプ
ロピルトロポロン50gを無水炭酸力り85gを含む水
230m lに懸濁させた溶液に、水冷下でヨード77
、3gとに183.3gを水230mj2に溶かした液
を滴下する。4時間攪拌した後、−夜装置し生 −じた
7−ヨード−4−イソプロピルトロボロンカリウム塩を
濾取し、クロロホルムに懸濁させ、 6M硫酸を加え弱
酸性とし、クロロホルム層は水洗。
脱水(無水硫酸ソーダ)後、クロロホルムを留去して目
的物1.6gを得る。
(2〉7−ヨード−4−イソプロピル−2−トシルトロ
ボロン 7−ヨード−4−イソプロピルトロポロン87.0gを
300m lのピリジンに溶かし、水冷下でP−トルエ
ンスルホニルクロライド68.6gを加える。6時間攪
拌後、水1500mj!にあけ、生じた沈殿を濾取して
目的物128.6gを得る。
(3) 4−イソプロピル−2−トシルトロボロン7−
ヨード−4−イソプロピル−2−トシルトロボロン50
gをメタノール700m lに懸濁させ、10%パラジ
ウム−カーボン1.8gと無水酢酸13.8gを加え、
常法により接触還元を行なった後9反応液を濾過し、濾
液を濃縮して残留物を水にあけ、固化した沈殿を濾取し
目的物34.1gを得る。
(参考例2) 1−メチル−6−インブロビルアズレンの製造(1)3
−メトキシカルボニル−6−インブロビルー2H−シク
ロヘプタ[b]フラン−2−オンマロン酸ジメチル52
.8gを400m lの無水メタノールに溶かした後、
4−イソプロピル−2−トシルトロボロンを加え、この
溶液を一15°Cに冷却して、金属ナトリウム9.2g
を無水メタノール400m lに溶かした液を40分か
けて滴下する。6時間−10℃で攪拌した後、41の水
にあけ、生じた沈殿を濾取し、目的物48.5gを得る
(2)1−メトキシカルボニル−3−メチル−6−イン
ブロビルアズレン (1)で得た3−メトキシカルボニル−6−インブロビ
ルー2H−シクロへブタ[b]フラン−2−オン7、2
3g、プロピオンアルデヒド5.22gとモルボリン7
、84gを無水エタノール中油浴上で4時間加熱還流を
行なった後、減圧濃縮を行ない、残留物をベンゼンに溶
かし、水洗後脱水を行なう、アルミナのカラムクロマト
グラフィーを行ない精製する。溶出液はベンゼンを用い
る。
(3) 1−メチル−6−インブロビルアズレン(2)
で得た1−メトキシカルボニル−3−メチル−6−イン
プロビルアズレン6.0gに100%リン酸60m l
を加え、水浴上90〜95℃で15分間加熱を行なう、
冷後300mj:の水中にあけ、n−ヘキサンで抽出を
行なう、n−ヘキサン層を水洗し、無水硫酸ソーダで脱
水後、シリカゲルのカラムクロマトゲタフィーを行なう
、溶出液はベンゼンを用いる。紫色の油状物3,7gを
得る。
(実施例1) 1−メチル−6−インブロビルアズレンー3−スルホン
酸ソーダ(化合物1) 前記参考例で得た。1−メチル−6−インブロビルアズ
レン1.0gをベンゼン30mj2に加え、ピリジン・
硫酸コンプレックス1.3gを加え、水浴上6時間加熱
還流を行なう、−夜装置後生じた結晶を濾取し、n−ヘ
キサンで数回洗った後、この結晶をメタノール15m2
に溶かし、水酸化ソーダ0.54gをメタノール10m
j2に溶かした液を加え、1時間攪拌した後、セライト
を用い濾過を行なう、濾液を濃縮し、ブタノールに溶解
して、ブタノール層を水洗、脱水(無水硫酸ソーダ)し
た後、溶媒を留去する。残留物をエタノールにより再結
晶を行なう、目的物0.65gを得る。
融点 280℃以上 1、R,(KBr) 3420.2950.2850.
1730.1620゜1440、1200.1040.
890cm−’M、S、(m/e) 184(M”−5
OsNa) 140(B、P、) N、M、R,(CD
sOD) 1.30(6H,d、 J=6.8.−イソ
プロピル)、 2.5(3H,S、CHs> 3.00
(IH’、 5ept、 J=6.8.イソプロピル)
、 7.20(21,d、 J=10. H−5,7)
、 7.85(IH,S、 H−2)、 8.25(I
H,d、 J=10. H−8) 8.95(11,d
J=10. H−4) 実施例(2)〜実施例(14)は、実施例(1)に準じ
た方法により行なわれる。以下に物性値のみを掲げる。
[実施例2コ 1−エチル−6−インブロビルアズレンー3−スルホン
酸ソーダ(化合物2) 融点180〜182℃−M、S、(m/e) 184(
M”−5OsNa)[実施例3] 1−プロ、ピル−6−イソプロビルアズレン−3−スル
ホン酸ソーダ(化合物3) 融点168〜170℃、 M、S、(m/e) 198
(M”−5OsNa)[実施例4コ 1−ブチル−6−インブロビルアズレンー3−スルホン
酸ソーダ(化合物4) 融点173〜175°C,M、S、(m/e) 226
(M”−5OsNg)[実施例5] 1−ペンチル−6−インブロビルアズレンー3−スルホ
ン酸ソーダ(化合物5) 融点184〜186℃、 M、S、(m/e) 240
(M”−5OsNa)[実施例6] 1−へキシル−6−インブロビルアズレンー3−スルホ
ン酸ソーダ(化合物6) 融点181〜183℃1M、S、(m/e) 253(
M”−5OsNa)[実施例7コ 1−(1,5−ジメチル−4−へキセニル)−6−イン
ブロビルアズレンー3−スルホン酸ソーダ(化合物7) 融点150〜152℃、 M、5.(m/e) 280
(M”−5OsNa)[実施例8] 1 * 6−ジインブロピルアズレンー3−スルホン酸
ソーダ(化合物8) 融点201〜203℃、 M、S、(m/e) 291
(M”−Na)[実施例9] 1−フェニル−6−インブロビルアズレンー3−スルホ
ン酸ソーダ(化合物9) 融点223〜225°C0M、S、(m/e) 245
(M”−5OsNa)[実施例10] 1−ベンジル−6−インブロビルアズレンー3−スルホ
ン酸ソーダ(化合物10) 融点140−142°C,M、S、(m/e) 259
(M”−5OsNa)[実施例11コ 1−(IR,5−ジメチル−4−へキセニル)−6−イ
ンブロビルアズレンー3−スルホン酸ソーダ(化合物1
1) 融点150〜152℃、 M、S、(m/e) 279
(M”−5OJa)[実施例12] 1−(Is、5−ジメチル−4−へキセニル)−6−イ
ンブロビルアズレンー3−スルホン酸ソーダ(化合物1
2) 融点150−152℃、 M、S、(m/e) 279
(M”−5O,Na)[実施例13コ 1−(4−メトキシフェニル)−6−インブロビルアズ
レンー3−スルホン酸ソーダ(化合物13)融点218
〜220℃、 M、S、(m/e) 276(M”−5
OsNa)[実施例14] 6−インブロビルアズレンー1−スルホン酸ソーダ(化
合物14)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中Rは水素、低級アルキル基、低級アルケニ
    ル基、アリール基、置換アリール基、又はアラルキル基
    を表わす。) で示される6−置換アズレン誘導体スルホン酸塩。
  2. (2)一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中Rは水素、低級アルキル基、低級アルケニ
    ル基、アリール基、置換アリール基、又はアラルキル基
    を表わす。) で示される6−置換アズレン誘導体スルホン酸塩を有効
    成分とする抗潰瘍剤。
  3. (3)一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中Rは水素、低級アルキル基、アリール基、
    置換アリール基、又はアラルキル基を表わす。) で示される6−置換アズレン誘導体をスルホン化した後
    、ナトリウム塩とすることを特徴とする一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Rは前記に同じ) で示される6−置換アズレン誘導体−3−スルホン酸ソ
    ーダの製造方法。
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