JP2546841B2 - 新規なイミダゾ〔4,5−b〕ピリジン誘導体、その製造法及びそれを含有する抗潰瘍剤 - Google Patents
新規なイミダゾ〔4,5−b〕ピリジン誘導体、その製造法及びそれを含有する抗潰瘍剤Info
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- JP2546841B2 JP2546841B2 JP62133535A JP13353587A JP2546841B2 JP 2546841 B2 JP2546841 B2 JP 2546841B2 JP 62133535 A JP62133535 A JP 62133535A JP 13353587 A JP13353587 A JP 13353587A JP 2546841 B2 JP2546841 B2 JP 2546841B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は置換基として2−ジメチルアミノベンジルス
ルフィニル基を有するイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘
導体に関する。本発明のイミダゾ[4,5−b]ピリジン
誘導体は、カリウムイオン依存性アデノシントリホスフ
ァターゼ[以下(H++K+)ATPアーゼと略す。]の活性
を特異的に阻害する作用を有し、胃又は十二指腸潰瘍の
治療薬として期待されるものである。
ルフィニル基を有するイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘
導体に関する。本発明のイミダゾ[4,5−b]ピリジン
誘導体は、カリウムイオン依存性アデノシントリホスフ
ァターゼ[以下(H++K+)ATPアーゼと略す。]の活性
を特異的に阻害する作用を有し、胃又は十二指腸潰瘍の
治療薬として期待されるものである。
従来の技術 近年、胃又は十二指腸潰瘍の病態生理学において、胃
小胞体ベシクル内での塩酸産生に関与する(H++K+)AT
Pアーゼの挙動が注目され、この酵素の活性阻害の有無
が、抗潰瘍剤の一つの指標とされるに至って来た[ガス
トロエンテロロジィー(Gastroenterology)1巻 420頁
1943年;同73巻 921頁 1977年]。2−ジメチルアミ
ノベンジルスルフィニル基を置換基として持つ化合物に
おいて、かかる観点から研究され、抗潰瘍剤としての利
用を示唆されているものとしては、ベンズイミダゾール
骨格を有する2−[(2−ジメチルアミノベンジル)ス
ルフィニル]ベンズイミダゾール(以下「NC−1300」と
仮称する。)が報告されている[特開昭61−60660号公
報;第14回薬物活性シンポジウム講演要旨集(日本薬学
会・日本薬理学会共催)97頁 昭和60年10月1日発
行]。
小胞体ベシクル内での塩酸産生に関与する(H++K+)AT
Pアーゼの挙動が注目され、この酵素の活性阻害の有無
が、抗潰瘍剤の一つの指標とされるに至って来た[ガス
トロエンテロロジィー(Gastroenterology)1巻 420頁
1943年;同73巻 921頁 1977年]。2−ジメチルアミ
ノベンジルスルフィニル基を置換基として持つ化合物に
おいて、かかる観点から研究され、抗潰瘍剤としての利
用を示唆されているものとしては、ベンズイミダゾール
骨格を有する2−[(2−ジメチルアミノベンジル)ス
ルフィニル]ベンズイミダゾール(以下「NC−1300」と
仮称する。)が報告されている[特開昭61−60660号公
報;第14回薬物活性シンポジウム講演要旨集(日本薬学
会・日本薬理学会共催)97頁 昭和60年10月1日発
行]。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、NC−1300の周辺化合物を鋭意探索した
結果、2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル基を2
位に持つイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体が、顕著
な(H++K+)ATPアーゼ活性阻害作用を具備し、しかも
その作用がNC−1300に比べて勝ることを知り、本発明に
到達した。
結果、2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル基を2
位に持つイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体が、顕著
な(H++K+)ATPアーゼ活性阻害作用を具備し、しかも
その作用がNC−1300に比べて勝ることを知り、本発明に
到達した。
問題点を解決するための手段 本発明によれば、下記一般式[I] (式中、Rはシクロプロピル基で置換されていてもよい
炭素数1〜4個の直鎖状もしくは分岐状のアルキルチオ
基又はアルキルスルフィニル基を表す。) で示されるイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体が提供
される。
炭素数1〜4個の直鎖状もしくは分岐状のアルキルチオ
基又はアルキルスルフィニル基を表す。) で示されるイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体が提供
される。
この一般式[I]で示されるイミダゾ[4,5−b]ピ
リジン誘導体には、下記一般式[I′] (式中、Rは前記と同意義である。) で示される互変異性体も包含される。
リジン誘導体には、下記一般式[I′] (式中、Rは前記と同意義である。) で示される互変異性体も包含される。
一般式[I]及び[I′]中のRに関し、炭素数1〜
4個の直鎖状もしくは分岐状のアルキルチオ基又はアル
キルスルフィニル基における「アルキル」の概念はメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、イソブチル又はtert−ブチルを意味
する。
4個の直鎖状もしくは分岐状のアルキルチオ基又はアル
キルスルフィニル基における「アルキル」の概念はメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、イソブチル又はtert−ブチルを意味
する。
前記一般式[I]及び[I′]で示されるイミダゾ
[4,5−b]ピリジン誘導体(以下単に本発明化合物
[I]と略す。)は、下記一般式[II] (式中、R′はシクロプロピル基で置換されていてもよ
い炭素数1〜4個の直鎖状もしくは分岐状のアルキルチ
オ基を表わす。) で示されるスルフィド化合物を、適当な反応溶媒の存在
下に酸化剤を用いて酸化させることにより製造すること
ができる。反応割合はRがアルキルチオ基の場合、スル
フィド化合物[II]に対して酸化剤を1.0〜1.3倍モル量
とする。また酸化剤を2.0〜2.5倍モル量使用すれば、ア
ルキルチオ基も同時に酸化されてアルキルスルフィニル
基とすることができる。使用できる酸化剤としては、例
えばm−クロロ過安息香酸、過安息香酸又は過酢酸など
の過酸化物が挙げられるが、安定性が高いという点にお
いて、m−クロロ過安息香酸が好ましい。適当な反応溶
媒としては、例えばクロロホルムもしくはテトラクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタ
ノール、プロパノールもしくはブタノールなどのアルコ
ール類又はこれらの二種以上からなる混合液が挙げられ
る。しかしながら、酸化反応における選択性及び収率の
点において、特にクロロホルム又はクロロホルムとメタ
ノールの混合液が好ましい。反応温度は−70〜30℃、好
ましくは−20〜10℃の範囲内とし、反応時間は1分間〜
24時間、好ましくは5分間〜1時間程度とする。
[4,5−b]ピリジン誘導体(以下単に本発明化合物
[I]と略す。)は、下記一般式[II] (式中、R′はシクロプロピル基で置換されていてもよ
い炭素数1〜4個の直鎖状もしくは分岐状のアルキルチ
オ基を表わす。) で示されるスルフィド化合物を、適当な反応溶媒の存在
下に酸化剤を用いて酸化させることにより製造すること
ができる。反応割合はRがアルキルチオ基の場合、スル
フィド化合物[II]に対して酸化剤を1.0〜1.3倍モル量
とする。また酸化剤を2.0〜2.5倍モル量使用すれば、ア
ルキルチオ基も同時に酸化されてアルキルスルフィニル
基とすることができる。使用できる酸化剤としては、例
えばm−クロロ過安息香酸、過安息香酸又は過酢酸など
の過酸化物が挙げられるが、安定性が高いという点にお
いて、m−クロロ過安息香酸が好ましい。適当な反応溶
媒としては、例えばクロロホルムもしくはテトラクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタ
ノール、プロパノールもしくはブタノールなどのアルコ
ール類又はこれらの二種以上からなる混合液が挙げられ
る。しかしながら、酸化反応における選択性及び収率の
点において、特にクロロホルム又はクロロホルムとメタ
ノールの混合液が好ましい。反応温度は−70〜30℃、好
ましくは−20〜10℃の範囲内とし、反応時間は1分間〜
24時間、好ましくは5分間〜1時間程度とする。
上述のスルフィド化合物[II]は、下記一般式[II
I] (式中、R′前記と同意義である。) で示されるチオール化合物と、2−ジメチルアミノベン
ジルクロライド塩酸塩とを、反応溶媒中で攪拌下に縮合
させ、ついで適当な塩基を用いて脱塩酸することにより
製造することができる。反応割合はチオール化合物[II
I]に対して、2−ジメチルアミノベンジルクロライド
塩酸塩を等モル量とする。反応溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノールもしくはブタノー
ルなどのアルコール類、ジメチルホルムアミドもしくは
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒もし
くは水又はこれらの二種以上からなる混合液が挙げられ
る。脱塩酸用の塩基としては、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウムなどが挙げられる。反応は0〜200
℃、好ましくは20〜80℃の範囲で行い、反応時間は1分
間〜12時間、好ましくは5分間〜4時間程度とする。出
発原料となるチオール化合物[III]は、公知の方法、
例えばジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー
(Journal of Organic Chemistry)24巻 1455頁 1959
年に記載された方法に準じて製造することができる。
I] (式中、R′前記と同意義である。) で示されるチオール化合物と、2−ジメチルアミノベン
ジルクロライド塩酸塩とを、反応溶媒中で攪拌下に縮合
させ、ついで適当な塩基を用いて脱塩酸することにより
製造することができる。反応割合はチオール化合物[II
I]に対して、2−ジメチルアミノベンジルクロライド
塩酸塩を等モル量とする。反応溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノールもしくはブタノー
ルなどのアルコール類、ジメチルホルムアミドもしくは
ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒もし
くは水又はこれらの二種以上からなる混合液が挙げられ
る。脱塩酸用の塩基としては、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウムなどが挙げられる。反応は0〜200
℃、好ましくは20〜80℃の範囲で行い、反応時間は1分
間〜12時間、好ましくは5分間〜4時間程度とする。出
発原料となるチオール化合物[III]は、公知の方法、
例えばジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー
(Journal of Organic Chemistry)24巻 1455頁 1959
年に記載された方法に準じて製造することができる。
作用及び発明の効果 本発明化合物[I]の(H++K+)ATPアーゼに対する
阻害活性及び胃酸分泌抑制作用を以下に詳述する。被験
化合物としては、本発明化合物[I]の代表例である以
下に列記の化合物を用いた。なお、各化合物名のあとの
括弧内の表示は、本明細書におけるそれら化合物の仮称
名を夫々意味し、かつ後述の実施例に夫々対応するもの
である。
阻害活性及び胃酸分泌抑制作用を以下に詳述する。被験
化合物としては、本発明化合物[I]の代表例である以
下に列記の化合物を用いた。なお、各化合物名のあとの
括弧内の表示は、本明細書におけるそれら化合物の仮称
名を夫々意味し、かつ後述の実施例に夫々対応するもの
である。
2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−エチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(実施例
1)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−イソブチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(実
施例3)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−エチルスルフィニルイミダゾ[4,5−b]ピリジン
(実施例5)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
7−エチルスルフィニルイミダゾ[4,5−b]ピリジン
(実施例7)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−イソブチルスルフィニルイミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン(実施例8)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−シクロプロピルメチルスルフィニルイミダゾ[4,5
−b]ピリジン(実施例9)。
5−エチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(実施例
1)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−イソブチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(実
施例3)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−エチルスルフィニルイミダゾ[4,5−b]ピリジン
(実施例5)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
7−エチルスルフィニルイミダゾ[4,5−b]ピリジン
(実施例7)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−イソブチルスルフィニルイミダゾ[4,5−b]ピリ
ジン(実施例8)、 2−(2−ジメチルアミノベンジルスルフィニル)−
5−シクロプロピルメチルスルフィニルイミダゾ[4,5
−b]ピリジン(実施例9)。
(i)(H++K+)ATPアーゼ阻害活性本発明化合物
[I]の(H++K+)ATPアーゼ阻害活性の試験は、蛋白
質量に換算して300〜500μgの該酵素を含有する溶液に
被験化合物を添加し、これを35〜37℃で5〜30分間反応
させたのち、反応液中の(H++K+)ATPアーゼの残存活
性を測定することにより行った。被験化合物は予めメタ
ノール又はエタノールに溶解したものを用い、反応系に
おける被験化合物の濃度が1×10-3モル濃度になるよう
に加えた。(H++K+)ATPアーゼは食用豚(Hog)の新鮮
な胃底腺部よりサッコマニ(Saccomani)らの方法[ザ
・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(The Journal of Biological Chemistry)251巻 23号
7690頁 1976年]に従って調製したものを使用した。
(H++K+)ATPアーゼの残存活性は得られた反応液に塩
化マグネシウム及び塩化カリウムを混和し、これにアデ
ノシン三燐酸を添加して37℃で5〜15分間酵素反応を行
い、ついで遊離してくる無機リン酸をモリブデン酸アン
モニウム試薬を用いて比色定量することにより求めた。
塩化マグネシウム、塩化カリウム及びアデノシン三燐酸
の初発濃度はそれぞれ2ミリモル濃度、20ミリモル濃度
及び2ミリモル濃度とした。比色は360〜400nmの波長で
行った。また、被験化合物を添加しなかった場合の(H+
+K+)ATPアーゼの残存活性も上述と同様な操作をして
測定し、これを対照実験とした。結果を第1表に示す。
表中、阻害効果は、対照実験で得られた測定値と被験化
合物を添加した場合の測定値との差を求め、これを対照
実験の測定値の百分率で表示した。なお、同表には上述
と同様な方法で測定したNC−1300の(H++K+)ATPアー
ゼ阻害活性を比較の為併記した。
[I]の(H++K+)ATPアーゼ阻害活性の試験は、蛋白
質量に換算して300〜500μgの該酵素を含有する溶液に
被験化合物を添加し、これを35〜37℃で5〜30分間反応
させたのち、反応液中の(H++K+)ATPアーゼの残存活
性を測定することにより行った。被験化合物は予めメタ
ノール又はエタノールに溶解したものを用い、反応系に
おける被験化合物の濃度が1×10-3モル濃度になるよう
に加えた。(H++K+)ATPアーゼは食用豚(Hog)の新鮮
な胃底腺部よりサッコマニ(Saccomani)らの方法[ザ
・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(The Journal of Biological Chemistry)251巻 23号
7690頁 1976年]に従って調製したものを使用した。
(H++K+)ATPアーゼの残存活性は得られた反応液に塩
化マグネシウム及び塩化カリウムを混和し、これにアデ
ノシン三燐酸を添加して37℃で5〜15分間酵素反応を行
い、ついで遊離してくる無機リン酸をモリブデン酸アン
モニウム試薬を用いて比色定量することにより求めた。
塩化マグネシウム、塩化カリウム及びアデノシン三燐酸
の初発濃度はそれぞれ2ミリモル濃度、20ミリモル濃度
及び2ミリモル濃度とした。比色は360〜400nmの波長で
行った。また、被験化合物を添加しなかった場合の(H+
+K+)ATPアーゼの残存活性も上述と同様な操作をして
測定し、これを対照実験とした。結果を第1表に示す。
表中、阻害効果は、対照実験で得られた測定値と被験化
合物を添加した場合の測定値との差を求め、これを対照
実験の測定値の百分率で表示した。なお、同表には上述
と同様な方法で測定したNC−1300の(H++K+)ATPアー
ゼ阻害活性を比較の為併記した。
(ii)胃酸分泌抑制作用 本発明化合物[I]による胃酸分泌抑制作用の試験
は、一夜絶食後、幽門部を結紮させたウィスター系雄性
ラット(1群5匹;体重200g前後)を用い、75マイクロ
モル/Kgの被験化合物を経口投与し、4時間経過したの
ちの各ラットにおける胃液の総酸度を測定することによ
り行った。被験化合物は結紮30分前に、0.5%カルボキ
シメチルセルロース水溶液に懸濁して投与した。胃液は
各ラットを屠殺し、開腹して採取した。胃液の総酸度は
0.1規定水酸化ナトリウム水溶液を用い、胃液のpH値が
7.0になるまで滴定することにより求めた。対照実験と
して、無投与群の胃液総酸度も上述と同様に操作して測
定した。胃酸分泌抑制作用は、胃液総酸度抑制率で評価
した。当該抑制率は、無投与群と各被験化合物投与群と
の総酸度の差をとり、これの無投与群の総酸度に対する
百分率で表わした。結果を第2表に示す。なお、同表に
は上述と同様にして求めたNC−1300の当該抑制率を比較
の為併記した。
は、一夜絶食後、幽門部を結紮させたウィスター系雄性
ラット(1群5匹;体重200g前後)を用い、75マイクロ
モル/Kgの被験化合物を経口投与し、4時間経過したの
ちの各ラットにおける胃液の総酸度を測定することによ
り行った。被験化合物は結紮30分前に、0.5%カルボキ
シメチルセルロース水溶液に懸濁して投与した。胃液は
各ラットを屠殺し、開腹して採取した。胃液の総酸度は
0.1規定水酸化ナトリウム水溶液を用い、胃液のpH値が
7.0になるまで滴定することにより求めた。対照実験と
して、無投与群の胃液総酸度も上述と同様に操作して測
定した。胃酸分泌抑制作用は、胃液総酸度抑制率で評価
した。当該抑制率は、無投与群と各被験化合物投与群と
の総酸度の差をとり、これの無投与群の総酸度に対する
百分率で表わした。結果を第2表に示す。なお、同表に
は上述と同様にして求めたNC−1300の当該抑制率を比較
の為併記した。
第1表及び第2表から明白なように、本発明化合物
[I]は、強力な(H++K+)ATPアーゼ阻害活性に基づ
き、胃酸分泌を顕著に抑制することが認められる。
[I]は、強力な(H++K+)ATPアーゼ阻害活性に基づ
き、胃酸分泌を顕著に抑制することが認められる。
(iii)毒性試験 5週令のウィスター系雄性ラットを用い、本発明の代
表的化合物として実施例1及び5の化合物について急性
毒性(LD50)試験を行った。
表的化合物として実施例1及び5の化合物について急性
毒性(LD50)試験を行った。
LD50値はいずれの化合物とも経口投与で4000mg/Kg以
上、腹腔内投与で500mg/Kg以上であった。NC−1300のLD
50値は経口投与で4000mg/Kg以上であった。
上、腹腔内投与で500mg/Kg以上であった。NC−1300のLD
50値は経口投与で4000mg/Kg以上であった。
従って、本発明化合物[I]は胃又は十二指腸潰瘍の
経口用治療薬として有望視できるものである。
経口用治療薬として有望視できるものである。
本発明化合物[I]は通常の製剤担体を配合すること
により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、細粒剤等の固
形製剤、注射剤、シロップ剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の
液剤に調製できる。固形剤にあっては、コーティング法
により腸溶性コーティング剤に調製してもよい。また、
液剤は、本発明化合物[I]をアルカリと生理的に許容
できる塩を形成してから水に溶解するか又は本発明化合
物[I]をアルカリ水溶液に溶解することにより調製す
る。配合する製剤担体としては、所望の剤型に応じ適宜
選択して使用すればよく、例えば、トウモロコシ澱粉、
デキストリン、α,βもしくはγ−シクロデキストリ
ン、ブドウ糖、乳糖、ショ糖、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、アル
ギン酸ナトリウム、ウィテプソールW35、ウィテプソー
ルE85、ポリビニルアルコールもしくは合成ケイ酸アル
ミニウムなどの賦形剤、結合剤もしくは崩壊剤;タル
ク、ワックス類、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメ
チルセルロース、セルロースアセテートフタレート、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビ
ニルアルコールフタレート、スチレン無水マレイン酸共
重合体もしくはポリビニルアセタルジエチルアミノアセ
テートなどの滑沢剤もしくは被覆剤;グリセリン、プロ
ピレングリコールもしくはマンニトールなどの溶解補助
剤;ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチ
レンセチルアルコールエーテル、ポリエチレングリコー
ルもしくはポリビニルピロリドンなどの乳化剤もしくは
懸濁剤;もしくはソルビトール、ツィーン80、スパン60
もしくは油脂類等の安定化剤;又は各種の溶剤が挙げら
れる。
により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、細粒剤等の固
形製剤、注射剤、シロップ剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の
液剤に調製できる。固形剤にあっては、コーティング法
により腸溶性コーティング剤に調製してもよい。また、
液剤は、本発明化合物[I]をアルカリと生理的に許容
できる塩を形成してから水に溶解するか又は本発明化合
物[I]をアルカリ水溶液に溶解することにより調製す
る。配合する製剤担体としては、所望の剤型に応じ適宜
選択して使用すればよく、例えば、トウモロコシ澱粉、
デキストリン、α,βもしくはγ−シクロデキストリ
ン、ブドウ糖、乳糖、ショ糖、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、アル
ギン酸ナトリウム、ウィテプソールW35、ウィテプソー
ルE85、ポリビニルアルコールもしくは合成ケイ酸アル
ミニウムなどの賦形剤、結合剤もしくは崩壊剤;タル
ク、ワックス類、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメ
チルセルロース、セルロースアセテートフタレート、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビ
ニルアルコールフタレート、スチレン無水マレイン酸共
重合体もしくはポリビニルアセタルジエチルアミノアセ
テートなどの滑沢剤もしくは被覆剤;グリセリン、プロ
ピレングリコールもしくはマンニトールなどの溶解補助
剤;ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチ
レンセチルアルコールエーテル、ポリエチレングリコー
ルもしくはポリビニルピロリドンなどの乳化剤もしくは
懸濁剤;もしくはソルビトール、ツィーン80、スパン60
もしくは油脂類等の安定化剤;又は各種の溶剤が挙げら
れる。
本発明化合物[I]の患者への投与量は、年令、病気
の症状などにより異なるが、一般に成人に対し一日当り
0.5〜2000mg、好ましくは3〜200mgを1〜6回、好まし
くは1〜3回に分けて投与する。
の症状などにより異なるが、一般に成人に対し一日当り
0.5〜2000mg、好ましくは3〜200mgを1〜6回、好まし
くは1〜3回に分けて投与する。
本発明を参考例及び実施例をもって更に説明する。参
考例はスルフィド化合物[II]の製造例である。
考例はスルフィド化合物[II]の製造例である。
参考例 2−メルカプト−5−エチルチオイミダゾ[4,5−
b]ピリジン2.11g(0.01モル)及び2−ジメチルアミ
ノベンジルクロライド塩酸塩2.06g(0.01モル)を、80m
lのメタノール中、50℃で30分間攪拌した。この反応液
を水浴中10℃に冷却したのちジエチルエーテル160mlを
攪拌下加えた。析出した淡黄色結晶を濾取し、2−(2
−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチルチオイミ
ダゾ[4,5−b]ピリジン2塩酸塩を3.90g(収率93.5
%)得た。この物質に10%炭酸水素ナトリウム水溶液25
0mlを注ぎ、暫時攪拌し、ついでこれをクロロホルム800
mlで抽出した。得られた抽出液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥したのち減圧乾固した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒はクロロホルム)
で精製し、2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−
5−エチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジンの淡黄色
油状物3.05g(収率88.7%)を得た。
b]ピリジン2.11g(0.01モル)及び2−ジメチルアミ
ノベンジルクロライド塩酸塩2.06g(0.01モル)を、80m
lのメタノール中、50℃で30分間攪拌した。この反応液
を水浴中10℃に冷却したのちジエチルエーテル160mlを
攪拌下加えた。析出した淡黄色結晶を濾取し、2−(2
−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチルチオイミ
ダゾ[4,5−b]ピリジン2塩酸塩を3.90g(収率93.5
%)得た。この物質に10%炭酸水素ナトリウム水溶液25
0mlを注ぎ、暫時攪拌し、ついでこれをクロロホルム800
mlで抽出した。得られた抽出液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥したのち減圧乾固した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒はクロロホルム)
で精製し、2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−
5−エチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジンの淡黄色
油状物3.05g(収率88.7%)を得た。
2−メルカプト−5−エチルチオイミダゾ[4,5−
b]ピリジン(0.01モル)を対応するチオール化合物
[III](0.01モル)に変更し、反応温度、反応時間等
を若干変更した以外は、上述とほぼ同様に処理して以下
の四化合物を製造した。
b]ピリジン(0.01モル)を対応するチオール化合物
[III](0.01モル)に変更し、反応温度、反応時間等
を若干変更した以外は、上述とほぼ同様に処理して以下
の四化合物を製造した。
2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−7−エチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、 油状物 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−6−メチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、 油状物 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−イソ
ブチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、 油状物 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−シク
ロプロピルメチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、
油状物 実施例1 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン1.72g(0.005モ
ル)をクロロホルム200mlに溶解し、これにm−クロロ
過安息香酸0.86g(0.005モル)を−15〜−10℃で徐々に
加え、同温度で1時間攪拌した。この反応液に10%炭酸
水素ナトリウム水溶液100mlを0〜5℃で注入、混合し
たのち静置し、下層のクロロホルム層を分取した。この
クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち減
圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー[展開溶媒はクロロホルム−酢酸エチル(1:
1)]に付し、目的物を含む分画液を採取した。この分
画液を減圧留去し、2−(2−ジメチルアミノベンジル
スルフィニル)−5−エチルチオイミダゾ[4,5−b]
ピリジンの淡黄色油状物0.56g(収率31.1%)を得た。
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、 油状物 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−6−メチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、 油状物 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−イソ
ブチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、 油状物 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−シク
ロプロピルメチルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン、
油状物 実施例1 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン1.72g(0.005モ
ル)をクロロホルム200mlに溶解し、これにm−クロロ
過安息香酸0.86g(0.005モル)を−15〜−10℃で徐々に
加え、同温度で1時間攪拌した。この反応液に10%炭酸
水素ナトリウム水溶液100mlを0〜5℃で注入、混合し
たのち静置し、下層のクロロホルム層を分取した。この
クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち減
圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー[展開溶媒はクロロホルム−酢酸エチル(1:
1)]に付し、目的物を含む分画液を採取した。この分
画液を減圧留去し、2−(2−ジメチルアミノベンジル
スルフィニル)−5−エチルチオイミダゾ[4,5−b]
ピリジンの淡黄色油状物0.56g(収率31.1%)を得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr,cm-1): 1040(S=0) 元素分析値(C17H20N4OS2として): 理論値(%);C,56.64 H,5.59 N,15.54 実測値(%);C,56.80 H,5.51 N,15.48 実施例2〜4 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.005モル)を対
応するスルフィド化合物[II](0.005モル)に変更
し、反応温度、反応時間等を若干変更した以外は、実施
例1とほぼ同様に処理し、第3表に示す化合物を収率2
5.7〜41.3%で製造した。
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.005モル)を対
応するスルフィド化合物[II](0.005モル)に変更
し、反応温度、反応時間等を若干変更した以外は、実施
例1とほぼ同様に処理し、第3表に示す化合物を収率2
5.7〜41.3%で製造した。
実施例5 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン1.72g(0.005モ
ル)をクロロホルム200mlに溶解し、これにm−クロロ
過安息香酸1.72g(0.01モル)を0〜5℃で徐々に加
え、ついで同温度で20分間攪拌した。この反応液に10%
炭酸水素ナトリウム水溶液200mlを0〜5℃で注入、混
合したのち静置し、下層のクロロホルム層を分取した。
このクロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー[展開溶媒はメタノール−クロロホルム
(1:49)]に付し、目的物を含む分画液を採取した。こ
の分画液を減圧乾固し、得られた残渣を酢酸エチル−ヘ
キサン混合液から再結晶して、2−(2−ジメチルアミ
ノベンジルスルフィニル)−5−エチルスルフィニルイ
ミダゾ[4,5−b]ピリジンの無色結晶1.44g(収率76.6
%)を得た。融点は、147〜149℃であった。
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン1.72g(0.005モ
ル)をクロロホルム200mlに溶解し、これにm−クロロ
過安息香酸1.72g(0.01モル)を0〜5℃で徐々に加
え、ついで同温度で20分間攪拌した。この反応液に10%
炭酸水素ナトリウム水溶液200mlを0〜5℃で注入、混
合したのち静置し、下層のクロロホルム層を分取した。
このクロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したの
ち減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー[展開溶媒はメタノール−クロロホルム
(1:49)]に付し、目的物を含む分画液を採取した。こ
の分画液を減圧乾固し、得られた残渣を酢酸エチル−ヘ
キサン混合液から再結晶して、2−(2−ジメチルアミ
ノベンジルスルフィニル)−5−エチルスルフィニルイ
ミダゾ[4,5−b]ピリジンの無色結晶1.44g(収率76.6
%)を得た。融点は、147〜149℃であった。
赤外線吸収スペクトル(KBr,cm-1): 1050(S=0) 元素分析値(C17H20N4O2S2として): 理論値(%);C,54.23 H,5.35 N,14.88 実測値(%);C,54.37 H,5.26 N,14.92 実施例6〜9 2−(2−ジメチルアミノベンジルチオ)−5−エチ
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.005モル)を対
応するスルフィド化合物[II](0.005モル)に変更
し、反応温度、反応時間等を若干変更した以外は、実施
例5とほぼ同様に処理し、第3表に示す化合物を収率6
2.1〜84.5%で製造した。
ルチオイミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.005モル)を対
応するスルフィド化合物[II](0.005モル)に変更
し、反応温度、反応時間等を若干変更した以外は、実施
例5とほぼ同様に処理し、第3表に示す化合物を収率6
2.1〜84.5%で製造した。
次に本発明化合物[I]の製剤例について示す。
(錠 剤) 重量(%) (1)実施例1の化合物 25.0 (2)乳糖 41.0 (3)トウモロコシ澱粉 15.0 (4)結晶セルロース 15.0 (5)ヒドロキシプロピルセルロース 3.0 (6)ステアリン酸マグネシウム 1.0 100.0 上述の(1)〜(5)を混合し、水を添加して造粒
し、ついで乾燥した。得られた顆粒を整粒したのち、
(6)を加えて混合し、これを圧縮成形して1錠100mg
の錠剤を調製した。
し、ついで乾燥した。得られた顆粒を整粒したのち、
(6)を加えて混合し、これを圧縮成形して1錠100mg
の錠剤を調製した。
(カプセル剤) 重量(%) (1)実施例5の化合物 25.0 (2)乳糖 50.0 (3)トウモロコシ澱粉 20.0 (4)ヒドロキシプロピルセルロース 3.0 (5)合成ケイ酸アルミニウム 1.0 (6)ステアリン酸マグネシウム 1.0 100.0 常法に従って、上述の成分を混和して顆粒とした。こ
れをカプセルに充填し、1個100mgのカプセル剤を調製
した。
れをカプセルに充填し、1個100mgのカプセル剤を調製
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久光 明 埼玉県大宮市大字東門前1番地の2 457 (56)参考文献 特開 昭62−175481(JP,A) 特開 昭62−185078(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】一般式 (式中、Rはシクロプロピル基で置換されていてもよい
炭素数1〜4この直鎖状もしくは分岐状のアルキルチオ
基又はアルキルスルフィニル基を表す。) で示されるイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体。 - 【請求項2】一般式 (式中、R′はシクロプロピル基で置換されていてもよ
い炭素数1〜4この直鎖状もしくは分岐状のアルキルチ
オ基又はアルキルスルフィニル基を表す。) で示されるスルフィド化合物を酸化することによる一般
式 (式中、Rはシクロプロピル基で置換されていてもよい
炭素数1〜4この直鎖状もしくは分岐状のアルキルチオ
基又はアルキルスルフィニル基を表す。) で示されるイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体の製造
法。 - 【請求項3】一般式 (式中、Rはシクロプロピル基で置換されていてもよい
炭素数1〜4この直鎖状もしくは分岐状のアルキルチオ
基又はアルキルスルフィニル基を表す。) で示されるイミダゾ[4,5−b]ピリジン誘導体を有効
成分とする抗潰瘍剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17355286 | 1986-07-25 | ||
JP61-173552 | 1986-07-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63146883A JPS63146883A (ja) | 1988-06-18 |
JP2546841B2 true JP2546841B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=15962652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62133535A Expired - Lifetime JP2546841B2 (ja) | 1986-07-25 | 1987-05-30 | 新規なイミダゾ〔4,5−b〕ピリジン誘導体、その製造法及びそれを含有する抗潰瘍剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546841B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2677869B1 (en) * | 2011-02-25 | 2017-11-08 | Merck Sharp & Dohme Corp. | Novel cyclic azabenzimidazole derivatives useful as anti-diabetic agents |
EP2733141B1 (en) * | 2011-07-15 | 2019-01-09 | Shionogi & Co., Ltd. | Azabenzimidazole derivative having ampk-activating activity |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH075593B2 (ja) * | 1986-01-28 | 1995-01-25 | 日本ケミフア株式会社 | 新規なスルホキシド体およびその製造法 |
JPS62185078A (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-13 | Shionogi & Co Ltd | ベンズイミダゾ−ル誘導体および抗潰瘍剤 |
-
1987
- 1987-05-30 JP JP62133535A patent/JP2546841B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63146883A (ja) | 1988-06-18 |
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