JPS61172214A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS61172214A
JPS61172214A JP1408585A JP1408585A JPS61172214A JP S61172214 A JPS61172214 A JP S61172214A JP 1408585 A JP1408585 A JP 1408585A JP 1408585 A JP1408585 A JP 1408585A JP S61172214 A JPS61172214 A JP S61172214A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は磁気テープ、磁気ディスク、磁気カードなど
の磁気記録媒体に関する。
し従来の技術] 一般に磁気記録媒体はポリエステルフィルムなどのベー
ス」二に磁性粉およびバインダを含む磁性塗料を塗布、
乾燥して磁性層を形成したものである。このような磁気
記録媒体において優れた電磁変換特性を具備させるには
、磁性層の表面平滑性を良好にしてかつ磁性粉密度を高
める必要があり、このために上記磁性塗料中における磁
性粉の分散性および充填性が大きな問題となる。
従来、磁気記録媒体用のバインダとしては、塩化ビニル
−酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹脂、ポリビニルブ
天う−ル樹脂、ポリエステル樹脂など種々のものが知ら
れており、とくに上記した磁性粉の分散性および充填性
の観点から塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体が汎用されている。しかしながら、近年におけ
る高記録密度化の傾向に伴ってと(に短波長域における
記録特性の向上が要望されており、このためには」−配
分散性をさらに改善して磁性層の表面平滑性をよくする
必要があるが、上記塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体をバインダとするものでは対処できな
くなっている。
一方、この発明者らは先に、磁性粉の表面が一般的に極
性の高い水酸基あるいは吸着水を有して親水性を示すこ
とから、バインダに親水性極性基、たとえばカルボキシ
ル基、スルホン酸基、リン酸基などを導入して、バイン
ダ分子の疎水性による有機溶媒に対する親和性と上記極
性基による磁性粉に対する親和性を適度に調和させるこ
とにより、前記分散性および充填性と配向性が改善され
ることを明らかにしている[日本接着協会誌第17巻第
155頁(1981年)]。また、磁性層が放射線硬化
型のものではあるが、そのバインダとして上記の如き極
性基を有するバインダを用いて前記分散性などを改善さ
せることが提案されている(特開昭59−79427号
公報)。
〔発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この発明者らの検討によると、前記のよ
うにバインダに極性基を導入することによって磁性粉の
分散性や充填性がかなり向上するという一般的傾向は認
められるが、その程度はバインダの種類ならびに極性基
の導入形態によって大きく異なり、現状で知られる極性
基含有バインダではまだまだ不充分であって、改良の余
地が多々あることが判明した。
したがってこの発明は、」−記観点から磁性粉の分散性
や充填性をさらに高めうるバインダ成分を見い出し、こ
れを使用することによって磁性層の表面平滑性および磁
性粉密度を向上させ、とくに短波長域における記録特性
に優れた磁気記録媒体を提供することを目的としている
〔問題点を解決する。ための手段1 この発明者らは、既述の如きバインダへの極性基導入に
より磁性粉の分散性および充填性を改善するという考え
方に沿ってさらに綿密な研究を推し進めた結果、特定の
リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共ffi合体ヲバインダとすることにより、上
記分散性および充填性が著しく改善されて前記目的を達
成しうる高性能の磁気記録媒体が得られることを究明し
、この発明をなすに至った。
すなわちこの発明は、分子鎖中に、 (ただし、Aは水素原子、アルカリ金属原子または炭化
水素基である) で示される構成単位を有するリン酸エステル変性塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体を含むバ
インダと磁性粉とを含有する磁性層がベース上に形成さ
れてなることを特徴とする磁気記録媒体に係る。
[発明の構成・作用] この発明において磁性層のバインダ成分表して使用する
リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体は、非変性の」ニ記3元共重合体にお
ける主鎖の炭素原子とリン酸成分のリン原子とがエーテ
ル結合(−O−)を介して結合した特定構造を有してお
り、通常上記非変性の3元共重合体におけるビニルアル
コール成分の一部ないし大部分の水酸基位置にリン酸成
分が脱水縮合にて付加したものである。すなわちこのも
のは、分子鎖中に (ただし、Aは水素原子、アルカリ金属原子または炭化
水素基である) で示される構成単位と、他に塩化ビニル成分、酢酸ビニ
ル成分およびビニルアルコール成分の各構成単位を含む
4元共重合体である。
このようなリン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル
−ビニルアルコール共重合体は、これをバインダとして
磁性塗料中に配合することにより、通常の塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体はもちろんのこ
と前述した既存の極性基含有バインダに比較しても、優
れた磁性粉の分散性および充填性の改善効果を発揮する
。その結果、上記磁性塗料をベース上に塗布、乾燥して
形成される磁性層の表面平滑性が極めて良好となるとと
もに磁性粉密度を高くでき、また配向性も向上し、得ら
れる磁気記録媒体は電磁変換特性、中でも短波長域にお
ける記録特性に著しく優れたものとなる。
上記のリン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体を合成する手段としては、先に
合成した非変性の3元共重合体すなわち通常の塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体に後からリ
ン酸成分を反応させればよく、また上記非変性の3元共
重合体は、周知の如く塩化ビニル−酢酸ビニル2元共重
合体を所定の加水分解率で加水分解することによって酢
酸ビニル成分をビニルアルコール成分に変える方法にて
製造すればよい。
なお、」二記手段において、リン酸成分を反応させる具
体的方法としては、たとえば無水リン酸、リン酸、三塩
化ホスホリルなどのリン酸成分をメチルイソブチルケト
ン液中で40〜110°Cにて反応させる方法が挙げら
れる。この際、必要に応じて酢酸、ギ酸、ホウ酸などの
触媒を用いてもよいO この発明では、上述したリン酸エステル変性塩化ビニル
−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体として各構成
単位の含有比率が種々異なるものをいずれも使用可能で
あるが、とくに下記のものが好適である。すなわち、上
記共重合体の各構成単位の比率(モル%)を次の示性式
のk −nとして表わしたとき、 1 + m + n = 1〜60%であるもの、とく
にその中でもm + n = 0.5〜20%であるも
のが好ましく、さらに最適には上記範囲を満足する中で
n=01〜50%であるものがよい。その理由について
は明確ではないが、種々の基が適当な範囲で存在するこ
とにより、磁性粉および有機溶媒の両者に対するバイン
ダの親和性のバランスが適度となり、磁性塗料中におけ
る磁性粉の分散性および充填性が良好になるものと考え
られる。
また、このようなリン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体の平均分子量は5.
000〜150,000程度がよい。さらにリン酸成分
のAで示される部分は、既述の如(水素原子、K、Na
などのアルキル金属原子または炭素数が12まで通常1
〜3個の炭化水素基であるが、と(に水素原子であるも
のが最も良好である。
なお、前記従来の技術として挙げた特開昭59−794
27号公報には、リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体に類するものが示さ
れている。しがしながら、ここで具体的に開示されてい
るのは、リン酸成分の導入を脱塩酸反応もしくはジイソ
シアネート化合物を介在する反応によって行うことがら
、主鎖ノヒニルアルコール成分の炭素原子とリン酸成分
のリン原子とが−0−R−(Rは−CH2−1−C2H
4−などのアルキレン基)構造もしくは2つのウレタン
結合と−R−(Rは同上)を含む構造を介して結合した
ものであり、この発明で使用するものとは異なっている
。すなわち、これらを磁性層のバインダとして用いた場
合は既述したように、この発明で達成されるような磁性
粉の分散性および充填性の顕著な改善効果は得られない
。その理由は明確ではないが、リン酸成分の結合部分が
上記介在構造で長鎖化していることなどが原因でリン酸
成分の親水性極性基としての作用が弱められるのではな
いかと推測される。
この発明においては、バインダとして前述したリン酸エ
ステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体とともに従来より磁性層のバインダ成分として
知られる種々のものを併用可能である。ただし、この併
用系においては、前記リン酸エステル変性塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体がバインダ全量
中の10重量%以上であることが望ましく、これより少
なくなるとその特性が充分に発揮されず磁性粉の分散性
および充填性が不充分となる。
併用できるバインダ成分の具体例としては、ポリウレタ
ン系樹脂、繊維素系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共
重合体、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリエステル系
樹脂、架橋成分としてのポリイソシアネート化合物など
が挙げられるが、とくにポリウレタン系樹脂ならびに上
記ポリイソシアネート化合物の中でも三官能性低分子量
イソシアネート化合物は併用効果が大きい。
すなわち、ポリウレタン系樹脂をバインダ成分として併
用することにより、磁性層に適度の柔軟性が付与されて
耐久性が向上する。このようなポリウレタン系樹脂とし
ては平均分子量/)flo、000〜200,000程
度のものが好適である。またその使用量はバインダ全量
中の10〜90重量%程度とするのがよく、多すぎると
リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体の相対的比率低下にて磁性粉の分散性
および充填性の改善効果が損なわれて短波長域での記録
特性が低下し、逆に少なすぎると上記併用効果が不充分
となる。
また、三官能性低分子量イソシアネート化合物は、その
強力な架橋性能と塩化ビニル−酢酸ビニルーヒニルアル
コール共重合体にリン酸成分を導入したことによる架橋
点の増大とによって、磁性層の強度を著しく高め、耐久
性、耐熱性、耐溶剤性などを大きく改善させる機能を有
する。このようなイソシアネート化合物としては、通常
1モルのトリオールと3モルのジイソシアネートとを反
応させて得られる三官能性のイソシアネート基を有する
化合物で、たとえば日本ポリウレタン工業社製の商品名
コロネートL1バイエル社製の商品名デスモジュールし
、底円薬品工業社製の商品名タケネー1−D102など
があげられる。
上記イソシアネート化合物の使用量は、リン酸エステル
変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体100重量部に対して1〜40重量部重量部型るのが
よく、多すぎると磁性層が硬くなりすぎ、逆に少なすぎ
るとその使用効果が不充分上なる。
なお、この発明において、上述のポリウレタン系樹脂ま
たはこれと三官能性低分子量イソシアネート化合物を特
定量併用したときには、この併用によって磁気記録媒体
の短波長域での磁気特性になんらの悪影響が認められな
いか、あるいはむしろ上記特性が向上するという特異的
効果力繭忍められる。これに対し、従来公知の塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体または前記
従来公知のりん酸エステル変性物に対し上記同様のバイ
ンダ成分を併用したときには、短波長記録特性がさらに
一層低下する傾向が認められる。この発明における上記
特異的効果が奏し得られる理由については、今のところ
必ずしも明らかではない。
この発明の磁気記録媒体を製造するには、従来と同様に
して行えばよく、前記バインダ、磁性粉および必要に応
じて各種添加剤を有機溶媒とともに混合して磁性塗料を
調製し、この磁性塗料をポリエステルフィルムなどのベ
ース上に塗布、乾燥したのち、カレンダー加工などの表
面処理を施せばよい。
上記磁性粉としては、T−Fe203、Fe3O4、前
2者の中間的酸化物、Co含有T−Fe20.、、Co
含有Fe3O4、Baフェライト、pbフェライト、S
rフェライト、Cry、、などの酸化物磁性粉、F e
 、Co、Ni。
これらの合金もしくはこれらと他の金属ないしは少量の
非金属元素を含む合金などからなる金属磁性粉をいずれ
も使用可能である。また磁性塗料中に必要に応じて配合
する添加剤としては、潤滑剤、研磨剤、分散剤、帯電防
止剤、充填剤など、従来より磁性塗料用添加剤として知
られる種々のものを適宜使用できる。
[発明の効果] この発明に係る磁気記録媒体は、磁性層のバインダとし
て特定のリン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体を使用するため、磁性塗料中
における磁性粉の分散性および充填性が著しく改善され
、磁性層の表面平滑性が良好となり、かつ磁性粉の充填
密度および配向性も良好となり、優れた電磁変換特性、
とくに短波長域における高い記録特性を示し、高密度記
録用として好適である。
〔実施例] 次に、この発明の実施例を比較例と対比して説明する。
なお、以下において部とあるのはいずれも重量部を意味
する。
実施例1 ミリスチン酸        2部 シクロへキサノン         400部ト   
ル   エ   ン                
400部上記組成物をボールミル中で72時間混合分散
して磁性塗料を調製し、この磁性塗料を厚さ9/ljn
のポリエステルベースフィルム」二に乾燥後の厚さが4
pとなるように塗布、乾燥して磁性層を形成し、カレン
ダー加工を施したのち所定幅に作製して磁気テープを作
製した。
実施例2 リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体として平均分子量40゜ooo、前記
示性式における1(291%、l=3%、m = 5%
、n = 1%、2個のAがNaであるもの120部を
使用した以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製
した。
実施例3 リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体として平均分子量40゜000、前記
示性式におけるに291%、l=3%、m=5%、n、
=1%、2個のAがc2H5であるもの120部を使用
した以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製した
比較例1 リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体に代えて非変性の塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−ビニルアルコール共重合体(平均分子量40,0
00.前記示性式に対応する各構成単位の比率に291
%、l=3%、m=6%、n = 0%)を120部使
用した以外は実施例1と同様にして磁気テープを作製し
た。
比較例2 リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニ/I/ −ビ
ニルアルコール共重合体として、リン酸エステからなり
、平均分子量40,000、前記示性式に対応する各構
成単位の比率に291%、l=3%、m = 5%、0
721%であるもの120部を使用した以外は、実施例
1と同様にして磁気テープを作製した。
実施例4 実施例1における磁性塗料用組成物中にポリウレタンエ
ラストマー(大日本インキ化学社製商品名バンデックス
T−5250)60部を加えた以外は、実施例1と同様
にして磁気テープを作製した。
実施例5 実施例1における磁性塗料用組成物中にポリウレタンエ
ラストマー(実施例4と同じ)42部と三官能性低分子
量イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製商品名
コロネー゛トし)18部を加えた以外は、実施例1と同
様にして磁気テープを作製した。
実施例6 実施例1における磁性塗料用組成物中にポリウレタンエ
ラストマー(代用薬品社製商品名タケラックE−551
T)42部と三官能性低分子量イソシアネート化合物(
実施例5と同じ)18部を加えた以外は、実施例1と同
様にして磁気テープを作製した。
比較例3 比較例1における磁性塗料用組成物中にポリウレタンエ
ラストマー(実施例4と同じ)60部を加えた以外は比
較例1と同様にして磁気テープを作製した。
比較例4 比較例1における磁性塗料用組成物中にポリウレタンエ
ラストマー(実施例4と同じ)42部と三官能性低分子
量イソシアネート化合物(実施例5と同じ)18部を加
えた以外は、比較例1と同様にして磁気テープを作製し
た。
比較例5 比較例2における磁性塗料用組成物clzlこポリウレ
タンエラストマー(実施例4と同じ)60部を加えた以
外は比較例2と同様にして磁気テープを作製した。
比較例6 比較例2における磁性塗料用組成物中にポリウレタンエ
ラストマー(実施例4と同じ)42部と三官能性低分子
量イソシアネート化合物(実施例5と同じ)18部を加
えた以外は、比較例2と同様にして磁気テープを作製し
た。
以上の実施例および比較例で得られた各磁気テープにつ
いて、磁気特性として角型比(Br/Bs)と飽和磁束
密度(G)、磁性層の表面粗度、短波長城の記録特性、
耐久性、耐熱性、耐溶剤性を調べたところ、下表の結果
を得た。なお、磁気特性を除く各項目の試験方法は下記
のとおりである。
〈表面粗度〉 触針式粗度計により、触針速度0.3mm/秒、カット
オフ0.08 rnmの条件で磁性層表面の中心線平均
粗さくRa値)を測定した。
〈記録特性〉 表記各局波数における出力を測定し、比較例1の磁気テ
ープの出力を基準(OdB)として、他の磁気テープの
出力を相対値にて示した。
〈耐久性〉 磁気テープを120分再生長さとしてビデオテープカセ
ットに組込み、■H8方式のビデオテープレコーダにて
テープ速度3.33cm/分、ヘッド荷重30yにて繰
り返し反復走行させ、目詰まりが発生するまでの走行回
数を調へて、その結果を次の評価で表わした。
◎・・100回走行でも目詰まり発生せず0・60〜8
0回で目詰まり発生 △・20回以上60回未満で目詰まり発生×−20回未
満で目詰まり発生 〈耐熱性〉 磁気テープを1.5771の長さに切断し、IKgの加
重を加えて直径36mmのガラス管に巻きつけ、60’
C、80%RHの条件下で48時間保存後、磁性層表面
の粘着度合を調べ、その結果を次の評価で表わした。◎
 粘着性が全(認められない、○・・・僅かに認められ
る、△・・・かなりの粘着性がある、×・著しい粘着性
を示す。
〈耐溶剤性〉 磁気テープの表面にテトラヒドロフランを1滴落とし、
1分後にガーゼでふきとったときの磁気テープの表面を
調べ、その結果を次の評価で表わした。
◎・まったく変化がない ○・・やや表面が変化する △・・一部剥離する ×・・完全に溶けて剥離する 上表の結果から、この発明に係る磁気テープ(実施例1
〜6)は、いずれも磁性の表面平滑性が良好であるとと
もに磁気特性に優れ、短波長域における高い記録特性を
示すことが明らかである。またバインダにポリウレタン
系樹脂を併用したこの発明の磁気テープ(実施例4〜6
)では耐久性が向上しかつ上記記録特性も一層高くなり
、さらに三官能性低分子量イソシアネート化合物を用い
た場合(実施例5,6)では耐久性、耐熱性、耐溶剤性
の改善効果が非常に大きいことが判る。
これに対して、バインダとして通常の塩化ビニル−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体を用いた磁気テープ
(比較例1,3.4)では、表面平滑性および磁気特性
ともに劣り、上記記録特性が低くなっていることが判る
。また、バインダとして既知のリン酸エステル変性塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体を使用
した磁気テープ(比較例2 、5.6)では、表面平滑
性および磁気特性ともにある程度の改善効果は認められ
るがその程度が少なく、上記記録特性はこの発明のもの
より劣っていることが明らかである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子鎖中に、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、Aは水素原子、アルカリ金属原子または炭化
    水素基である) で示される構成単位を有するリン酸エステル変性塩化ビ
    ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体を含むバ
    インダと磁性粉とを含有する磁性層がベース上に形成さ
    れていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)バインダがポリウレタン系樹脂を含む特許請求の
    範囲第(1)項記載の磁気記録媒体。
  3. (3)バインダが三官能性低分子量イソシアネート化合
    物を含む特許請求の範囲第(1)項または第(2)項記
    載の磁気記録媒体。
JP1408585A 1985-01-28 1985-01-28 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH079691B2 (ja)

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JP1408585A JPH079691B2 (ja) 1985-01-28 1985-01-28 磁気記録媒体
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01251417A (ja) * 1988-03-31 1989-10-06 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体
JPH0223519A (ja) * 1988-07-12 1990-01-25 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01251417A (ja) * 1988-03-31 1989-10-06 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体
JPH0223519A (ja) * 1988-07-12 1990-01-25 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体

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