JPS61167403A - 中空糸 - Google Patents

中空糸

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JPS61167403A
JPS61167403A JP23103685A JP23103685A JPS61167403A JP S61167403 A JPS61167403 A JP S61167403A JP 23103685 A JP23103685 A JP 23103685A JP 23103685 A JP23103685 A JP 23103685A JP S61167403 A JPS61167403 A JP S61167403A
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重郎 青柳
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高原 和明
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/08Hollow fibre membranes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 10発明の背景 技術分野 本発明は、中空糸に関するものである。詳しく述べると
、人工腎臓装置等に使用される透析用中空糸に関するも
のである。
先行技術 最近、浸透作用、限外濾過作用等を利用する人工腎臓装
置の発展はめざましく、医療界において広く使用されて
いる。しかして、このような人工腎臓装置においては極
めて細い透析用中空糸が最も重要な部材となっている。
透析用中空糸の代表的なものとしては、(1)全繊維長
ならびに全周にわたって数μmないし60μ電の均一な
壁厚および外径10μmないし数百μmの均一な真円形
の横断面を有し、かつ延伸配向されてなる全繊維長にわ
たって連続貫通した中空糸(特公昭50−40.168
号)、(2)断面構造において外表面に近い構成部分が
内面に近い構成部分および中間部分に比°べて密な多孔
構造に組成されてなる銅アンモニア再生繊維索からなる
中空人造繊維体(特公昭55−1,363号)、(3)
中空コアを有する・銅アンモニア′再生セルロース管状
体の湿潤時における電子顕微鏡的観察において、横断面
ならびに縦断面の全体が大きくとも200A以下の微細
間隙を有する実質上均質かつ緻密な多孔構造体からなり
内外表面ともスキンレスで平滑な表面性状を有する銅ア
ンモニア再生セルロースからなる透析用中空繊維(特開
昭49−134,920号)等がある。しかして、これ
らの中空糸は、いずれも銅アンモニアセルロース紡糸原
液を環状紡糸孔から空気中に押出し、その下方に自重落
下させ、その際、線状に紡出される紡糸原液の内部中央
部に該紡糸原液に非凝固性液体を導入充填して吐出させ
、それから自重落下により充分に延伸したのち、希硫酸
溶液中に浸漬し凝固再生を行なうことにより製造してい
る。
これらの中空糸を用いて人工腎臓装置のような透析装置
を作るには、例えば両端部付近に入口管および出口管を
それぞれ設けてなる管状本体に、前記中空糸の束を挿入
したのち、その両端をポリウレタン等の樹脂で前記管状
本体の両端部とともにそれぞれシールすることにより行
なわれ、例えば熱交換器におけるシェル・アンド・チュ
ーブ式装置に類似した構成のものとされている。
従来技術の問題点 しかしながら、前記のように、従来、これらの中空糸は
、いずれも銅アンモニアセルロース紡糸原液を空気等の
ガス状雰囲気中に押出して自重落下させたのちに、凝固
液中に浸漬して凝固再生して製造されるので、ガス状雰
囲気中を落下する間にアンモニアがある程度分離して表
面から凝固し始める。したがって、得られる中空糸はそ
の製法によって程度の差こそあれ、いずれも外側表面に
スキンが生成するので、内外両表面部および内部が均質
なものは得られない。このため、このような中空糸を透
析装置に使用した場合、内側表面部および内部と外側表
面部とで生成する微細孔の孔径が異なるので、性能が一
定せず良好な透析効果は得られ難いという欠点があった
。また、前記従来法においては、紡糸ノズルはガス状雰
囲気中にあるため、吐出原液および内部非凝固性液体の
温度管理が困難であった。
さらに、前記従来法においては、ノズルから紡出された
線状紡糸原液内部の非凝固液が洩れた場合、これが凝固
液の上層に浮上するので、前記線状紡糸原液が凝固液中
に浸漬する際に該非凝固液層中をも通過するので、これ
が切糸の原因となっている。
II 、発明の目的 本発明は、前記のごとき従来法の諸欠点を解消するため
になされたもので、内径が50〜500μm、膜厚が5
〜60μmであって、内外両表面部から内部にわたって
均質なスキンレスであり(壁面に凹凸を有さず)、さら
に限外濾過量が4゜11n1/mmHg −hr以上、
尿素の透過量が167m/分以上、リン酸イオンの透過
量が116d/分以上、クレアチニンの透過量が140
rIIi/分以上、ビタミンB12の透過量が40.4
rd/分以上であることを特徴とする銅アンモニアセル
ロース製透析用中空糸である。
III 、発明の詳細な説明 つぎに、図面を参照しながら本発明による中空糸の製造
方法を詳細に説明する。すなわち、第1図に示すように
、底部に非凝固性液槽1を設けた浴槽2において、前記
非凝固性液槽1に下層としてハロゲン化炭化水素よりな
りかつ前記セルロース系紡糸原液に対する非凝固性液3
を、また上層として前記非凝固性液よりも比重が小さく
かつ前記セルロース系紡糸原液に対する凝固性液4を供
給して二層からなる浴液を形成させる。
原液貯槽5内のセルロース系紡糸原液6をポンプ(例え
ばギヤポンプ)7により導管8よりフィルター9に圧送
し、濾過したのち、紡糸口金装置25の上向きに設けら
れた環状紡糸孔(図示せず)から前記下層の非凝固性液
3中に直接押す。その際、内部液貯槽10内に貯蔵され
ている前記紡糸原液に対する非凝固性液、11を内部液
として自然落差により流量計12に供給したのち、導管
13より前記紡糸口金装置25に供給し、前記環状に押
出された環状紡糸原液14の内部中央部に導入して吐出
させる。環状紡糸孔より押出された線状紡糸原液14は
、内部に非凝固性液11を含んだままなんら凝固するこ
となく下層の非凝固性液3中を上方へ進む。この場合、
線状紡糸原液14は前記非凝固性液との比重差によりそ
の浮力を受けながら上昇する。ついで、この線状紡糸原
液14は上層の凝固性液4中に上昇するので、これを該
凝固性液4中に設けられた変向棒15により変向させて
前記凝固性液4中を充分通過させたのち、ロール16に
より引上げたのち、巻取装置17により巻取って次工程
へ送る。
なあ、この場合、前記浴槽2には供給口18より恒温循
環液19を供給し、かつ排出口20より排出させること
により凝固性液4を所定の温度、例えば20±2°Cの
温度に保持させることができる。使用後あるいは液交換
時には非凝固性液3は排出口21より弁22を介して排
出される。同時に、使用後あるいは液交換時には凝固性
液4は排出口23より弁24を介して排出される。
本発明による中空糸の製造方法において使用されるセル
ロース系紡糸原液としては、銅アンモニアセルロース等
の金属アンモニアセルロースである。セルロースとして
は種々のものが使用できるが、−例を挙げると、例えば
平均重合度200〜2.500のものが好ましく使用さ
れる。しかして、銅アンモニアセルロース溶液は常法に
より調製される。例えば、まずアンモニア水、塩基性硫
酸銅水溶液および水を混合して銅アンモニア水溶液を調
製し、これに酸化防止剤(例えば亜硫酸ナトリウム)を
加え、ついで原料セルロースを投入して攪拌溶解を行な
い、さらに水酸化ナトリウム水溶液を添加して未溶解セ
ルロースを完全に溶解させて銅アンモニアセルロース溶
液を得る。この銅アンモニアセルロース溶液には、さら
に透過性能制御剤を混合して配位結合させてもよい。
透過性能制御剤としては、例えば構成単量体単位中に1
0〜70当量%、好ましくは15〜50当量%のカルボ
キシル基を含有する数平均分子量500〜200,00
0.好ましくは1,000〜100,000を有する重
合体ないし共重合体のアンモニウム塩またはアルカリ金
属塩がある。
このような重合体として1よ種々あるが、−例を挙げる
と、例えばアクリル酸、メタクリル1酸等のカルボキシ
ル基含有不飽和単量体と他の共重合性単量体との共重合
体やポリアクリロニトリルの部分加水分解生成物がある
。しかして、共重合性単量体としては、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート
、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ラウリ
ルアクリレート等のアルキルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート等のアルキルメタクリレート、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリレートリ
ル、ヒドロキシアルキルアクリレート(またはメタクリ
レート)、ジアルキルアミノアクリレート(またはメタ
クリレート)、酢酸ビニル、スチレン、塩化ビニル等が
あり、特にアルキルアクリレートおよびアルキルメタク
リレートが好ましい。したがって、最も好ましい共重合
体は、アクリル酸−アルキルアクリレート(またはメタ
クリレート)共重合体、メタクリル酸−アルキルアクリ
レート(またはメタクリレート)共重合体、ポリアルキ
ルアクリレート(またはメタクリレート)の部分加水分
解生成物である。これらの透過性能制御剤は、セルロー
ス100重量部に対し、通常1〜40重量部、好ましく
は2〜30重量部、最も好ましくは3〜15重量部使用
される。例えば、この透過性能制御剤を銅アンモニアセ
ルロース溶液中に混合溶解させ、8〜30℃、好ましく
は14〜25℃の温度で20〜120分間、好ましくは
60〜100分間攪拌して前記銅アンモニアセルロース
に配位結合させることにより紡糸原液を得る。
このような紡糸原液は、通常比重が1.05〜1.15
であり、好ましくは1.06〜1.10である。しかし
ながら、後述するように紡糸孔から押出される線状紡糸
原液の内部には非凝固性液が充填されているので、通常
は紡糸原液より比重は小ざく、1.00〜1.08であ
り、好ましくは1.01〜1.04である。
下層として用いられるセルロース系紡糸原液に対する非
凝固性液は、前記線状紡糸原液[非凝固性液(内部液)
を内包する紡糸原液]の嵩比重および凝固性液よりもそ
の比重が大きく、水に対する溶解性が低く、かつ表面張
力が小さいハロゲン化炭化水素であり、その比重は通常
1.3以上であり、好ましくは1.4〜1.7である。
−例を挙げると、例えば四塩化炭素(d4=1.632
、水溶解度0.08CI/20℃−100d、表面張力
(25°C) 26.8dyne/cm)、 1+1.
1−トリクロルエタン(d4〜1.35>、1,1.2
− トリクロルエタン(d4〜1.442>、トリクロ
ルエチレン(d15=1.440、水溶解度0.11q
/25℃−100d、表面張力(25℃)31゜5dy
ne/Cm) 、テトラクロルエタン(do=1゜54
2>、テトラクロルエチレン(do=1,656、水不
溶性)、トリクロルトルフルオルエタン(d2”〜1,
565、水溶解度0.009g/21℃−100m、表
面張力(25℃>19.Od’/ne/Cl1l)等が
ある。これらのうちでも特に水に対する溶解度が0.0
50/21℃−100mN以下でかつ表面張力(25℃
)が20dyne/Cln以下のものを使用すると紡糸
性が極めて良好となる。
このような非凝固性液としては、例えばテトラクロルエ
チレン、トリクロルトリフルオルエタン等がある。しか
して、非凝固性液層高ざ(第1図にあける距離L+ )
は紡糸速度によっても異なるが、通常50〜250mm
であり、好ましくは100〜200mmである。
また、線状紡糸原液中に尋人充填される非凝固性液(内
部液)の選択は、中空糸の中空部の維持あるいは中空糸
壁面の凹凸の有無に大きく影響する。すなわち、中空糸
の乾燥時に中空部に充填されている非凝固性液が膜を透
して急激に外部に出ると、中空部内は減圧となり中空部
れを発生させ、あるいは内壁に凹凸を生じる。そして、
用いられる非凝固性液は、乾燥時に透過性の低くかつ比
重が小さい液体から選ばれる。すなわち、セルロース系
紡糸原液の比重は通常1.05〜1.15、例えば銅ア
ンモニアセルロース紡糸原液の場合約1.08でめるの
で、前記非凝固性液体を内包する線状紡糸原液の高比重
が1.00〜1.08、好ましくは1.01〜1.04
、例えば約1.02となるような範囲から前記非凝固性
液体の比重は選択されるべきであり、通常0.65〜1
.00、好ましくは0.70〜0.90、例えば約00
85であり、好適な非凝固性液としては、−例を挙げる
と、例えばn−ヘキサン、n−へブタン、n−オクタン
、n−デカン、n−ドデカン、流動パラフィン、ミリス
チン酸イソプロピル、軽油、灯油、ベンゼン、トルエン
、キシレン、スチレン、エチルベンゼン等がある。
セルロース系紡糸原液に対する凝固性液は、前記のごと
き下層の非凝固性液よりもその比重が小さく、通常1.
03〜1.10の比重を有するアルカリ水溶液である。
アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム等があり、好ま
しくは水酸化ナトリウムである。その濃度は水酸化ナト
リウム換算で30〜150g−NaOH/<l、好まし
くは35〜80C1−NaOH/g、最も好ましくは4
0〜60CJ−NaO)−1/flであり、特に約50
(7−NaOH/!Q (約4.8重量%、d=1.9
55)である。しかして、前記非凝固性液との界面から
変向棒端までの距離(第1図における距離L2 )は、
通常5〜30II1m、好ましくは10〜20mmであ
る。
前記のごとく本発明による中空糸の製造方法を行なうこ
とにより約30m/分以上の紡糸速度、特に0.05C
1/21℃−1009以下の水溶解度および20 dy
ne/ cm以下の表面張力を有する非凝固性液を使用
すれば約38m/分以上、特に約55m/分以上の紡糸
速度が得られる。
このようにして凝固再生された中空糸は、水洗を行なっ
て付着している凝固性液を除去したのち、必要により該
中空糸中に残存している銅等の金属を除去するために脱
金属処理を施し、ついで水洗される。脱金属処理は、通
常濃度3〜30%の希硫酸溶液あるいは硝酸溶液に浸漬
して行なわれる。
しかして、紡糸原液が前記のごとき透過性能制御剤を含
有している場合には、この中空糸は前記アルカリ性凝固
性液中で該制御剤が除去され、これにより使用した重合
体の分子量に相当する微細孔が中空糸の管壁に形成され
る。
前記水洗後のまたは透過性能制御剤除去後の中空糸は、
さらに必要により35〜100℃、好ましくは50〜8
0’Cの温水で処理するか、または1〜10重量%、好
ましくは2〜5重量%濃度のグリセリン水溶液を用いて
可塑化して、なお残存している銅、硫酸第二銅、硫酸水
素鋼、中低分子量セルロース等を除去し、ついで乾燥し
たのち巻取りを行なって所望の中空糸を得る。このよう
にして得られる中空糸は、内径50〜500μm1好ま
しくは150〜300μ麓であり、また膜厚5〜60μ
m、好ましくは8〜30μmであり、第2図に示すよう
に最小膜厚と最大膜厚との比が0.2:1〜0.8:1
、好ましくは0.5:1〜0.7:1であるような肉薄
部T1と肉厚部T2とを有する断面形状のものである。
Iv0発明の具体的効果 以上述べたように、本発明による中空糸の製造方法は、
セルロース系紡糸原液を、該紡糸原液に対する凝固性液
を上層にかつハロゲン化炭化水素よりなる非凝固性液を
下層を充填してなる浴液の該非凝固性液中に環状紡糸孔
から直接押出し、かつ該環状に押出された線状紡糸原液
の内部中央部に該紡糸原液に対する非凝固性液を導入充
填して吐出させ、ついでこのようにして形成される線状
紡糸原液を前記凝固性液中を通過させて凝固再生するこ
とにより行なわれるものであるから、従来法のように空
気等のガス状雰囲気中に紡出されることなく非凝固性液
体中に直接紡出して行なわれ、このためガス状雰囲気通
過時のアンモニアの揮散はなく、したがって、得られる
中空糸は内外両面部および内部において完全に均一のも
のが得られる。また、紡糸口金装置は液中に浸漬してい
るため吐出原液(含内部液)の温度管理が容易である。
さらに、使用する非凝固性液は不燃性であるために火災
の心配がなく、また凝固性液を上層に形成させることに
より前記非凝固性液は密閉状態となるので、環境悪化が
防止される。また、非凝固性液は少量でよいので、コス
ト安となる。さらに、内部液の漏洩があっても最上層(
凝固性液面上)に浮上して分離するので、漏洩による切
糸が々く、常に正常な界面を維持することができる。ま
た凝固性液濃度を広範囲に選ぶことができるという利点
がある。
つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
。なお、下記実施例においてパーセントは、特にことわ
らない限りすべて重量による。
実施例1 28%アンモニア水溶液514iおよび塩基性硫酸銅8
64gを1200rn1の水に懸濁させて銅アンモニア
水溶液を調製し、これに10%亜硫酸ナトリウム水溶液
2725Iniを添加した。この溶液に重合度約100
0(±100)のコツトンリンターパルプ1900Cl
を投入して攪拌溶解を行ない、ついで10%水酸化ナト
リウム水溶液160C)++j!を添加して銅アンモニ
アセルロース水溶液(比重1.08>を調製して紡糸原
液とした。
一方、第1図に示すような装置を用いて、浴槽2の非凝
固性液槽1に非凝固性液3として1,1.1−トリクロ
ルエタンを供給して下層を形成させ、ついで凝固性液と
して50Q/Ωの濃度の水酸化ナトリウム水溶液を供給
して上層を形成させた。
前記紡糸原液6を原液貯槽5よりフィルター9を経て、
環状紡糸孔を上向きに装着した紡糸口金装置25に導き
、2.5kMcm2の窒素圧で紡糸孔より前記下層の液
温20±2℃の非凝固性液中3中に直接吐出させた。紡
糸孔の孔径は3.8mmであり、紡糸原液(cell 
 7.4%、1.750p(7,5℃))の吐出量は6
.47d/分とした。
一方、紡糸口金装置25に装着した非凝固性液の導入管
13よりミリスチン酸イソプロピル(比重0.854>
を導入し、前記線状吐出原液に内包させて吐出させた。
上記導入管の管径は1.2mmであり、ミリスチン酸イ
ソプロピルの吐出量は2゜60rd/分とした。ついで
、吐出原液(非凝固性液を内包)14(比重1.026
)を1.1.1−トリクロルエタン中に上昇させ、さら
に上層の水酸化ナトリウム水溶液(20±2°C)中を
上昇させたのち、変向棒15により水平方向に走行させ
た。
このときの非凝固性液の層高L1は150mmであり、
界面から変向棒15の上端までの距離L2は15mmで
あり、紡糸速度60m/分、トラバースワインド80、
走行距離4.4mであった。この     ′浴槽から
引上げたのち、塔長約10mで水洗を行なったのち、嵜
取カセに巻取った。カセに巻取った糸条はタンクに入れ
、これに温水を注入したの530℃に加温して10時間
洗った。得られた糸条を120℃±10℃に保たれたト
ンネル式乾燥炉(長ざ5m>中を10m/分の走行速度
で走行させて乾燥して中空糸を得た。
このようにして得られた中空糸は、最小内径180μm
、最大内径220μm、平均内径200μm、最小膜厚
17μm、最大膜厚27μm、平均膜厚21μmの内外
両表面部および内部にわたって均質なスキンレスのもの
であった。また、紡糸性は良好で、伸長率約30±10
%、ドラフト比73であった。
このようにして得られた中空糸を用いて(膜面積0.8
8m2 >、分子量既知の指標物質[尿素(BUN):
分子量60、リン酸イオン:分子量95、クレアチニン
:分子量113、ビタミンB:分子ti1355]につ
いてそれらの流量200d/分にてダイアリザンス試験
を行なったところ、第1表の結果か得られた。
同様にして凝固性液として使用した水酸化ナトリウム水
溶液の濃度を変えて最高紡糸速度を調べたところ、第3
図の曲線Aが得られた。
実施例2 実施例1と同様な方法において、非凝固性液3としてト
リクロルトリフルオロエタン、凝固性液として46g/
Ωの濃度の水酸化ナトリウム水溶液を使用し、紡糸原液
(cell  8.7%、2.670p(20℃))を
6.47蛇/分の吐出量で吐出させ、ミリスチン酸イソ
プロピル(比重0゜854)を導入して2.64Inl
/分の吐出量で前記線状紡糸原液に内包させた以外は同
様な方法を行なって、紡糸速度83m/分で中空糸を得
た。
このようにして得られた中空糸は、最小内径150μm
、最大内径170μm、平均内径160μ空、最小膜厚
12μm、最大膜厚22μm、平均膜厚16μmの内外
両表面部および内部にわたって均質なスキンレスのもの
であった。また、紡糸性は良好で、伸長率30±10%
、ドラフト比101であった。このようにして得られた
中空糸を用いて実施例1と同様の方法でダイアリザンス
試験を行なったところ、第1表の結果が得られた。
同様にして凝固性液として使用した水酸化ナトリウム水
溶液の濃度を変えて最高紡糸速度を調べたところ、第3
図の曲線Bが得られた。
比較例 実施例1と同様な紡糸原液を、環状紡糸孔を装着した紡
糸口金装置に導き、6kMCm2の窒素圧で紡糸孔より
吐出させた。紡糸孔の孔径は3.8mmであり、紡糸原
液の吐出量は15.5m/min。
とじた。一方、紡糸口金装置に装着した非凝固性液体の
導入管よりミリスチン酸イソプロピルを導入し、紡糸原
液に内包させて吐出させた。上記導入管の管径は1.2
mmであり、ミリスチン酸イソプロピルの吐出量は5.
0In1/min、とじた。ついで、吐出原液を空間に
2oomm自由落下さぜ、ただちに浴温的20℃の20
%硫酸水溶液を満した凝固兼再生浴に塔長12mで導入
した。このときの紡糸速度は100n/min、であっ
た。ついで、浴温的20℃の浴槽に導き塔長約4mで水
洗をおこなったのち、巻取カセに巻取った。このように
して巻取られた糸条を、5%硫酸水溶液を満たした脱銅
浴に塔長12mで走行させたのち水洗し、さらに4%水
酸化ナトリウムを満したアルカリ浴に塔長8mで走行さ
せることにより、前記共重合体塩を除去したのち、水洗
し、巻取った。このときの処理速度は8m/min、で
あった。カセに巻取った糸条はタンクに入れ、これに温
水を注入したのち70℃に加温して26 Q mm)1
g下で1時間攪拌し、排水する。この操作を3回行なっ
て糸条中の低分子化合物を除去した。このように温水処
理した糸条を、120’C±10℃に保たれたトンネル
式乾燥炉(長さ3.45m>を4.8m/min、の走
行速度で走行させて乾燥して中空糸を得た。
このようにして得られた中空糸を用いて実施例1と同様
の方法でダイアリザンス試験を行なったところ、第1表
の結果が得られた。
そして、本発明の中空糸は、第1表に示されるとおり4
 、0rIdl/mmHg −hr以上の限外濾過量(
U。
F、R,)を有しており、濾過速度が速くかつ高い除水
能を有することを示している。よって、多量の除水を必
要とする透析患者に特に優れた効果を示すと考えられる
。また、クレアチニン、VB12のような、いわゆる中
分子量物質といわれるものの除去率も高いことを示して
いる。
(以下余白)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による中空糸の製造方法を行なうための
装置の一実施例を示す概略断面図、第2図は本発明の中
空糸の横断面の模式図であり、また第3図は本発明によ
る中空糸の製造方法における凝固性液濃度と最高紡糸速
度との関係を示すグラフである。 1・・・非凝固性液槽、  2・・・浴槽、3・・・非
凝固性液、   4・・・凝固性液、5・・・原液貯槽
、  6・・・セルロース系紡糸原液、10・・・内部
液貯槽、  11・・・非凝固性液、14・・・環状紡
糸原液、 15・・・変向枠、25・・・紡糸口金装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内径が50〜500μm、膜厚が5〜60μmで
    あって、内外両表面部から内部にわたって均質なスキン
    レスであり(壁面に凹凸を有さず)、さらに限外濾過量
    が4.1ml/mmHg・hr以上、尿素の透過量が1
    67ml/分以上、リン酸イオンの透過量が116ml
    /分以上、クレアチニンの透過量が140ml/分以上
    、ビタミンB_1_2の透過量が40.4ml/分以上
    であることを特徴とする銅アンモニアセルロース製透析
    用中空糸。
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