JPS6115850B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6115850B2
JPS6115850B2 JP53042028A JP4202878A JPS6115850B2 JP S6115850 B2 JPS6115850 B2 JP S6115850B2 JP 53042028 A JP53042028 A JP 53042028A JP 4202878 A JP4202878 A JP 4202878A JP S6115850 B2 JPS6115850 B2 JP S6115850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
phenol
reaction
methanol
xylenol
Prior art date
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Expired
Application number
JP53042028A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54135733A (en
Inventor
Hiroshi Hayamizu
Sumio Yoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP4202878A priority Critical patent/JPS54135733A/ja
Publication of JPS54135733A publication Critical patent/JPS54135733A/ja
Publication of JPS6115850B2 publication Critical patent/JPS6115850B2/ja
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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、フエノール、又はオルト位に少なく
とも1つの水素原子を有するフエノール類を、気
相でメタノールによつてメチル化し、フエノール
類のオルト位メチル置換体を製造する際に、一般
式 M10SbxOg (式中、Mはチタン又はジルコニウムを示し、x
は0.1〜30の値をとり、gは他の元素の酸化状態
により決まる値で20.25〜95の値をとる。)で示さ
れる触媒を使用することを特徴とするフエノール
類オルト位メチル置換体の製造法。に関するもの
である。 特にフエノールとメタノールとよりオルトクレ
ゾール及び/又は2・6−キシレノール、オルト
クレゾールとメタノールとより2・6−キシレノ
ールを製造する方法等に関するものである。 本発明において製造されるフエノール類オルト
位メチル置換体は工業的に有用な化合物である。
例えば、オルトクレゾールは工業原料、殺菌消毒
剤として有用であり、また2・6−キシレノール
はフエノール樹脂原料のほか、近年注目されてい
るP.P.O.樹脂の原料でもある。フエノールまたは
オルト位に少なくとも1個の水素原子を有するフ
エノール類を、メタノールでメチル化する際に有
効な触媒として種々の金属酸化物が従来報告され
ている。従来法では例えばγ−アルミナを使用
し、300℃〜350℃の温度でフエノールとメタノー
ルとからオルトクレゾールと2・6−キシレノー
ルとを得ているが、パラクレゾールその他の副生
成物をも生成し、オルト位の選択率が低い。 また、特公昭42−6894では酸化マグネシウムを
使用して高い選択率を与えているが反応温度は
475〜600℃という高温を必要とする。また混合触
媒を用いたものとしては、特公昭48−7623、特公
昭48−7624のようにランタン、セリウムなどの希
土類元素の酸化物の1種あるいは2種以上と酸化
亜鉛、酸化ベリリウムを用い370℃〜420℃でメチ
ル化を行う方法があるが、酸化ベリリウム、希土
類元素は高価であり、また毒性のあるものもあり
必ずしも触媒として適当ではない。 また、酸化鉄系の触媒を用いた方法である特公
昭46−37812、特公昭52−47446に記載された方法
は、メタノールの分解によるロスが大きく、また
触媒の劣化が激しいため、たびたび触媒の再生を
行う必要がある。 本発明者らは、より欠点の少ない、フエノール
類のメタノールによるオルトメチル化の触媒作用
を有する物質の探索を鋭意行なつた結果、新規な
優れた触媒を見出し、本発明を完成するに到つ
た。 本発明の触媒は各構成元素の酸化物及び/又は
化合物よりなり、本発明の触媒は、良好な活性、
選択性を示し、また、再活性化することなく長時
間の使用が可能である。本発明の触媒によると、
非常に高い選択率でオルト位のメチル置換生成物
が得られる。本発明に使用される触媒のもう一つ
の特質は、使用したメタノールの分解が少なく、
フエノール類オルト位メチル置換体の合成法とし
ては、より経済的な点である。 本発明で用いる触媒のうち特に好ましい触媒
は、前記一般式において、xが0.1〜15の値をと
るものであり、中でも0.5〜10が好ましい。 本発明で用いる触媒の調製法としては、この種
の触媒を調製するための公知の方法が広く採用出
来る。例えば水の存在下に原料を混合し、乾燥し
て焼成する方法等が採用できる。 触媒の調製法の例を更に具体的に述べると、例
えば所定量のチタン又はジルコニウム及びアンチ
モンの塩等の化合物を水中に溶解させて均一に混
合しておき、アンモニア水、カ性ソーダ、カ性カ
リ等の水溶液を沈澱剤としてPH7付近になるまで
加え、生成した沈澱をよく水洗し、乾燥し、空気
中又は窒素ガス中等で焼成する。 また、他の方法としては、ボールミル等を使つ
て、チタン又はジルコニウム及びアンチモンの酸
化物等の化合物を十分に混練し、乾燥し、焼成す
る。 焼成温度は350〜700℃が好ましい。 触媒を調製する際の原料としては種々のものが
使用出来、特に限定されない。例えばチタンの原
料としては、塩化チタン、酸化チタン、硫酸チタ
ン等が、ジルコニウムの原料としては、硝酸ジル
コニル、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニ
ウム、酸化ジルコニウム等が、また、アンチモン
の原料としては、三塩化アンチモン、五塩化アン
チモン、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、
硫酸アンチモン等が使用できる。 担体は使用しなくてもよいが、α−アルミナ、
シリカ、ケイソウ土、シリコンカーバイト等の担
体を使用してもよい。 本発明で使用するオルト位に少なくとも1つの
水素原子を有するフエノール類としては、例えば
オルトクレゾール、メタクレゾール、パラクレゾ
ール等が挙げられる。 フエノール又はフエノール類とメタノールの使
用割合は、目的によつて広い範囲で変化させうる
が、通常フエノール又はフエノール類1モルに対
し、メタノールを2〜20モル用いるのが好まし
い。本発明の方法によつてジメチル化する場合、
目的物を好収率で得るためには、フエノール又は
フエノール類1モルに対しメタノールを10モル程
度用いるのが特に好ましい。 反応原料の供給速度は目的によつて変えること
が出来るが、LHSV=0.5〜2hr-1が好ましい。 反応温度は300〜500℃が好ましいが、特に、
350〜450℃が好ましい。 反応は常圧で行なうことが出来、減圧下又は加
圧下で反応させてもよいが、特にその必要はな
い。 次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。 なお、実施例中、触媒組成中の酸素について
は、他の元素の酸化状態により決まる値であり、
記載を略した。 実施例 1 無水塩化チタン57.0gと無水塩化アンチモン
9.0gとを混合し、よくかきまぜられている1
の冷水中に滴下する。滴下が終ると、濃アンモニ
ア水を徐々に加え、PHを7に合せる。得られた沈
澱をよく水洗し、乾燥後9〜16メツシユに砕き、
空気中で550℃で5時間焼成する。得られた触媒
はTi10Sb1の組成をもつ。この触媒10mlを、U字
管タイプの反応管につめ、電気炉によつて400℃
に加熱されたアルミナ流動浴中に浸す。この反応
帯に10ml/hrの割りでメタノールとフエノールと
のモル比が10:1である反応原料を供給する。反
応生成ガスはガスクロマトグラフイーにより分析
された。分析の結果は次のとおりであつた。 フエノールの転化率(モル)は99.1%で、各生
成物の収率(モル)は、オルトクレゾール2.4
%、2・6−キシレノール85.4%、2・4・6−
トリメチルフエノール7.2%、2・3・6−トリ
メチルフエノール3.0%であつた。 また、使用したメタノールの46%を回収した。
この反応を50時間連続して行つた。 50時間後の反応成績は次のとおりであつた。 フエノールの転化率(モル)は98.5%で、各生
成物の収率(モル)は、オルトクレゾール3.5
%、2・6−キシレノール84.0%、2・4・6−
トリメチルフエノール7.0%、2・3・6−トリ
メチルフエノール2.8%であつた。 実施例 2〜4 無水塩化アンチモン9gのかわりに無水塩化ア
ンチモンをそれぞれ27g、54g、90g使用した以
外は実施例1と同様にして触媒を調製した。得ら
れた触媒の組成はそれぞれTi10Sb3、Ti10Sb6
Ti10Sb10である。これらの触媒を用い、実施例1
と同じ条件で反応を行い結果を表−1に示した。
【表】 実施例 5 実施例1の場合と同様にして触媒を作り、フエ
ノールのかわりにオルトクレゾールを使用した以
外は実施例1と同じようにして反応を行つた。反
応生成物の分析の結果は次のとおりである。オル
トクレゾールの転化率(モル)は99.5%で、各生
成物の収率(モル)は2・6−キシレノール94.3
%、2・4・6−トリメチルフエノール4.1%で
あつた。 実施例 6 実施例1の場合と同様にして触媒を作り、フエ
ノールのかわりにメタクレゾールを使用した以外
は実施例1と同じようにして反応を行つた。反応
生成物の分析の結果は次のとおりである。メタク
レゾールの転化率(モル)は98%で、各生成物の
収率(モル)は3・6−キシレノール2.5%、
2・3−キシレノール1.2%、2・3・6−トリ
メチルフエノール89.7%、2・3・4・5−テト
ラメチルフエノール4.0%であつた。 実施例 7 実施例1の場合と同様にして触媒を作り、フエ
ノールのかわりにパラクレゾールを使用した以外
は実施例1と同じようにして反応を行つた。生成
物の分析の結果は次のとおりであつた。パラクレ
ゾールの転化率(モル)は99.5%で、各生成物の
収率(モル)は2・4−キシレノール1.5%、
2・4・6−トリメチルフエノール95.7%、2・
3・4・6−テトラメチルフエノール2.0%であ
つた。 実施例 8 オキシ塩化ジルコニウム96.6gを1の水に溶
解させ、かきまぜながら9.0gの塩化アンチモン
に滴下する。滴下後濃アンモニア水を加えPHを7
に合せる。得られた沈澱をよく水で洗い、乾燥後
9〜16メツシユに砕く。これを550℃で5時間焼
成する。得られた触媒の組成はZr10Sb1である。
この触媒を使用し、実施例1の場合と同様にして
反応を行つた。結果は次のとおりである。 フエノールの転化率は100%で、各生成物の収
率(モル)は、アニソール3.0%、オルトクレゾ
ール3.0%、2・6−ジメチルアニソール3.5%、
2・6−キシレノール78.5%、2・4・6−トリ
メチルフエノール7.9%、2・3・6−トリメチ
ルフエノール4.1%であつた。 また、使用したメタノールの43%を回収した。 実施例 9 フエノールの代りにオルトクレゾールを使用
し、実施例8の触媒を用いて、実施例1と同様に
して反応を行なつた。結果は次のとおりである。 オルトクレゾールの転化率は100%で、各生成
物の収率(モル)は、2−メチルアニソール1.3
%、2・6−ジメチルアニソール2.4%、2・6
−キシレノール92.5%、2・4・6−トリメチル
フエノール2.8%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フエノール、又はオルト位に少なくとも1つ
    の水素原子を有するフエノール類を、気相でメタ
    ノールによつてメチル化し、フエノール類のオル
    ト位メチル置換体を製造する際に、一般式 M10SbxOg (式中、Mはチタン又はジルコニウムを示し、x
    は0.1〜30の値をとり、gは他の元素の酸化状態
    により決まる値で20.25〜95の値をとる。) で示される触媒を使用することを特徴とするフエ
    ノール類オルト位メチル置換体の製造法。
JP4202878A 1978-04-10 1978-04-10 Preparation of o-methyl-substitution products of phenols Granted JPS54135733A (en)

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JPS54135733A JPS54135733A (en) 1979-10-22
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