JPS61154989A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 囚　産業上の利用分野 本説明はインクを用いて記録する記録媒体に関するもの
であり、特に媒体上に記録された画像や文字の濃度が高
く、吸収性及び記録画像の保存性に優れたインクジェッ
ト用記録媒体に関するものである。

俤）従来技術及びその問題点 インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を種々の
作動原理により飛翔させて、紙などの記録媒体に付着さ
せ、画像、文字などの記録を行うものであるが、高速、
低騒音、多色化が容易、記録パターンの融通性が大きい
、更に現像、定着が不要等の特徴があり、漢字を含め各
種図形及びカラー画像等の記録装置として、種々の用途
に於いて急速に普及している。更に、多色インクジェッ
ト方式により形成される画像は、製版方式による多色印
刷や、カラー写真方式による印画に比較して遜色のない
記録を得ることも可能であり、作成部数が少なくて済む
用途に於いては、写真技術によるよりも安価であること
からフルカラー画像記録分野Ｋまで広く応用されつつあ
る。

このインクジェット記録方式で使用される記録媒体とし
ては、通常の印刷や筆記に使われる上質紙やコーテツド
紙を使うべく装置やインク組成の面から努力がなされて
来た。しかし、装置の高速化、高精細化あるいはフルカ
ラー化などインクジェット記録装置の性能の向上や用途
の拡大に伴ない、記録媒体に対してもより高度な特性が
要求されるようになった。すなわち、当該記録媒体とし
ては、インクドツトの濃度が高く、色調が明るく彩やか
であること、インクの吸収が早くてインクドツトが重な
った場合に於いてもインクが流れ出したり滲んだりしな
いこと、インクドツトの横方向への拡散が必要以−ヒに
大きくなく、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと。更に
記録画像が紫外線や空気中の酸素又は水に曝された場合
の染料の抵抗性を低下させず、好ましくは増強させるこ
と等が要求される。

これらの問題を解決するためく、従来からいくつかの提
案がなされて来た。例えば特開昭５２−５３０１２号に
は、低サイズの原紙に表面加工用の塗料を湿潤させてな
るインクジェット記録用紙が、また、特開昭５３−４９
１１３号には、尿素−ホルマリン樹脂粉末を内添したシ
ートに水溶性高分子を含浸させたインクジェット記録用
紙が開示されている。これらの一般紙タイブのインクジ
ェット記録用紙は、インクの吸収は速やかであるが、ド
ツトの周辺がぼやけ易く、ドツト濃度も低いと言う欠点
がある、 また、特開昭５５−５８３０号には、支持体表面にイン
ク吸収性の塗層を設けたインクジェット記録用紙が開示
され、また、特開昭５５−５１５８３号では被覆層中の
顔料として非膠質シリカ粉末を使りた例が、ヂに特開昭
５５−１１８２９号ではインク吸収速度の異なる２層構
造を使りた塗抹紙の例が開示されている。これらのコー
テツド紙タイプのインクジェット記録用紙は、ドツト径
やドツトの形状、ドツト濃度や色調の再現性と言った点
では一般紙タイブのインクジェット用紙より改良されて
いるが、これらの記録媒体に適用されるインクは水溶性
染料を使った水性インクが多く、記録媒体上に形成され
た画像に水等がかかった場合、染料が再び溶解して滲み
出したりして記録物の価値を著しく減少させる問題点が
ある。

そこで、この欠点を改良するために、例えば特開昭５５
−５３５９１号には金属の水溶性塩を記録面に付与する
例が、また特開昭５６−８４９９２号にはポリカチオン
高分子電解質を表面に含有する記録媒体の例が、ｔた、
特開昭５５−１５０３９６号にはインクジェット記録後
、該インク中の染料とレーキを形成する耐水化剤を付与
する方法が、そして更に、特開昭５６−５８８６９号に
は水溶性高分子を塗布した記録シートにインクジェット
記録後、該水溶性高分子を不溶化することによって、耐
水化する方法が、それぞれ開示されている。

ところが、これらの耐水化法は耐水化の効果が弱かった
り、耐水化剤が染料と何らかの反応を起し染料の保存性
を低下させたりして、充分な耐水性と耐光性を両立させ
ることはなかなか困難であつ九。

そこで、耐光性を向上させるために１例えば特開昭５４
−６８３０３号、同５４−８５８０４号及び同５６−１
８１５１号には、インク液中へ紫外線吸収剤を添加した
例が開示されている。しかしながらこれらの紫外線吸収
剤はインクの噴射安定性を低下させたシ、溶解度が低い
ために多量添加が出来ず微量添加では効果が少ないと云
う問題がある。また別の解決策としてインクジェット記
録シートの方へベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系などの紫外線吸収剤を含有させることが特開昭５７−
７４１９２号、同５７−７４１９３号及び同５７−８７
９８８号で提案されているが、これらは水への溶解性が
悪く海幸に使用することが困難であったシ、少量では効
果がなかったり、又、乳化して用いると乳化剤の影＠　
７５１ある等の問題点がある。

ｒｃ＞　　発明の目的 本発明は、前述したようなインクジェット適性を改善し
、水性インク画像の耐水性及び耐光性にも優れた、特に
水溶性黒色染料及び／又は水溶性マゼンタ染料の耐光性
、耐変色性を改善した記録媒体を提供することを目的と
する。

（２）発明の構成及び作用 即ち、本発明は水溶性染料を含有する水性インクを用い
て記録画像を形成するインクジェット記録媒体に於いて
、該記録媒体がヒドラジド系化合物金含有するインクジ
ェット記録媒体である。

本発明で云うヒドラジド系化合物とは、該当するカルボ
ン酸のエステル、酸ハロゲン化物のような酸誘導体、ま
たはエステルやイソシアネートと、を持つものをいう。

ここにＲ１、Ｒ，は水素または炭素数１〜２２のアルキ
ル基、ヒドロキシアルキル基、フェニール基等を表わす
。ま九Ｒ１、Ｒｓが縮合して環を形成し７ていてもよい
。父カルボニル側は炭素数１〜２２の有機酸やポリアク
リル酸の如きポリマー及びカルバミン酸等でもよい。

カルバミン酸の場合はセミ１）ルバジドと呼ばれ、これ
らのセミカルバジド系化合物も本発明に含まれる。

本発明の化合物の例としては。

Ｈ，Ｎ−ＮＨ，、Ｈ，Ｎ−Ｃ−ＮＨＮＨ，、Ｈ，Ｎ−Ｎ
Ｈ−Ｃ−ＮＨＮＨ，、ｏ　　　　　　　ｏ　　　　　　
　　　　　　ｏ。

−ＣＯＯＣＨ３、Ｃ，ＨｕＣＮＨＮＨＣＣ，Ｈｌ、、−
Ｃ−ＣＨ，−Ｃ−ＮＨＮＨ−Ｃ−ＣｕＨ，ＣＭ、Ｃ−Ｎ
ＨＣＯ，ＮＨ，ＮＨ，、Ｃ０ＮＨＮＨＣＯ＋Ｃ）ｉ、　
−ＣＨｔｎ 等である。

本発明では前記ヒドラジド系化合物を含有する記録媒体
の作成方法としては、パルプ繊維を離解してスラリーと
し抄紙機で抄造せしめる際、途中に設けたサイズプレス
装置等でヒドラジド系化合物を溶解又は分散した塗工液
を浸漬または塗布して、含有させる方法、更に適当な支
持体にヒドラジド系化合物を含有する塗工液を通常の塗
工装置を用いて塗布してヒドラジド系化合物を含有する
インク受理１−を設ける方法や、インク吸収性顔料及び
接着剤等からなるインク受理層の上に溶解又は分散した
ヒドラジド系化合物ｒ塗布する方法等がある。この場合
一般に使われる填料や顔料、接着剤及Ｃトその他の添加
剤を併用することも可能である。また、画像の耐水性を
付与する必要があれば、カチオン１生樹脂を併用するこ
とも可能であり、本発明に於いては、耐水性、耐光性を
同時に向上させるためにはむしろ積極的に使用するのが
望ましい。

本発明で使用出来る填料あるいは、顔料としては例えば
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、
酸化炬鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、す千ンホワイト、ケイ
酸アルミニウム、ケイソウ土、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、合成無定形シリカ、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、リトポン等の白色顔料及び有機顔料とし
ては、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系
プラスチックピグメント、マイクｉカプセル、尿素樹脂
顔料等がある。これらの内水発明に於いては、合成無定
形シリカ及び水酸亀子ルミニウムが好ましく用いられる
。

本発明で云うカモオン性樹脂は、水に溶解した時解離し
てカチオン性を提するモノマー、オリゴマーあるいはポ
リマーを指すが、好ましくは４級アンモニウム基を有し
、特に好ましくは下記＋１１〜ｆｆ＋の一般式で表わさ
れる構造を有する化合物を云う。

＋１１　　Ｃ１−ＣＨ，−ＣＨ−０＋ｌＨ式中Ｒ，、Ｒ
２、Ｒ３はアルキル基、ｍは１〜７、ｎは２〜２０、Ｙ
は酸基を表わす。

＋１１〜（ｆｆ）の式中Ｒ１、Ｒ２は−ＣＨ，、−ＣＨ
２−ＣＨ３、−ＣＨ，−ＣＨ，−ＯＨ％Ｙは酸基を表わ
す。

ｔｖ＋　　＋ｉｆｆリアルキレンポリアミンジシアンジ
アミドアンモニウム塩縮合拘 縮合物＋１１で表わされるｆヒ合物は、例えばナルボＩ
Ｊ　−６０７（ナルコケミカル社製）あるいはポリフィ
ックス６ｏ１（昭和高分子社製）があげられる。

一般式（曹）〜（ｆｆｌで表わされる化合物はポリジア
リルアミン誘導体で、ジアリルアミン化合物の環化重合
によって得られ、パーコール１６９７（アライドコロイ
ド社）、Ｃａｔ　ＦｌｏｃｌＣａｌｇｏｎ　Ｃｏｒｐ）
、ＰＡＳ　（日東紡績社）、ネオフィックスＲＰＤ（日
華化学社製）等を挙げることが出来る。

更に一般式（Ｖ）で表わされる化合物は例えばネオフィ
ックスＲＰ−７０（日華化学社製）を挙げることが出来
る。

こレラの一般式１１〜（Ｖｌで表わされるカチオン性樹
脂の含有険は通常０．１〜４１／ぜ、好ましくは０．２
〜２？／イである。

本発明で使用出来る接着剤としては、例えば、酸化澱粉
、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイ
ン、ゼラチン、大豆タン白、ポリビニルアルコール及び
その誘導体、無水マレイン酸樹脂、通常のス千しンーブ
タジェン共ｉｎ合体、メチルメタクリレート−ブタジェ
ン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリ
ル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共
重合体等のアクリル系重合体ラテックス、二手しン酢師
ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、或はこ
れらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量
体による官能基変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、
尿素樹脂、等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤、及び
ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー
、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂
系接着剤が、単独あるいは複合して用いられる。これら
の接着剤は顔料１００部に対して２部〜１２０部、好ま
しくは５部〜５０部が用いられるが顔料の結着に充分な
量であればその比率は特に限定されるものではない。し
かし、１２０部以上の接着剤を用いると接着剤の造膜に
より、空隙構造を減らし、あるいは空隙を極端に小さく
してしまうため、好ましくない。

その他の添加剤としては顔料分散剤、増粘剤、流動外変
性剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色
染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、防腐剤、防パイ剤、耐水化剤等を適宜配合すること
も出来る。

支持体としては、紙または熱可塑性樹脂フィルムの如き
シート状物質が用いられる。紙の場合はサイズ剤無添加
あるいは適度なサイジングを施した紙で、填料は含まれ
ても、また官まれなくてもよい、 また、熱可塑性フィルムの場合はポリエステル、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、
酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリカーボネート等の
透明フィルムや、白色顔料の充填あるいは微細な発泡に
よる白色不透明なフィルムが使用される。充填される白
色顔料としては、例えば酢化チタン、硫酸カルシウム、
炭酸カルシウム、シリカ、クレー、タルク、酸化亜鉛等
の多くのものが使用される。

ま九、紙の表面にこれらの樹脂フィルムを貼り合せたり
溶融樹脂によりて加工したいわゆるラミネート紙等も使
用可能である。これらの樹脂表面とインク受理層の接着
を改善するための下引層やコロナ放電加工等が施されて
いてもよい。

支持体上に塗工しただけのシートは、そのままでも本発
明による記録用シートとして使用出来る２＞Ｅ、例工ｌ
？スーパーカレンダー、グロスカレンダーなどで加熱及
び／父は加圧下ロールニップ間を通して表面の平滑性を
与えることも可能である。

この場合、スーパーカレンダー加工による過度な加工は
、せっかく形成した粒子間の空隙によるインク吸収性を
低下させることになるので加工程度は制限されることが
ある。

本発明で云う水性インクとは、下記着色剤及び液媒体、
その他の添加剤から晟る記録液体である。

着色剤としては直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応
性染料あるいは食品用色素等の水溶性染料が好ましく用
いられる。

例えば、直接染料としては Ｃ，１，Ｄｉｒｅｃｔ　Ｂｌａｃｋ　　Ｚ　４　’ａ　
ＩＬ１４．１７．ＩＱ　２２．２７゜３２、３Ｆ）　３
３４１．４８．４’ａ　５１．５ａ６２１７Ｌ　７４７
５１７７、　ｉ　８Ｑ　１０５１０へ１０７．１０８．
１１２．１１３．１１７、１３２．１４へ１５４１９４
゜ Ｃ０夏、Ｄｉｒｅｃｔ　　Ｙｅｌｌｏｗ　　　１．　　
Ｚ　　４　　ａ　ＩＬ　　１２１２４　２６．　２７゜
２３３３３４３Ｃ４４１，４２，４４４ａ５Ｑ　５１５
３７２８ａ　８ａ　８７；　８３９８１ＩＯＱ　１１０ Ｃ，１，Ｄｉｒｅｃｔ　Ｏｒａｎｇｅ　６．　ａ　ＩＱ
　２ａ２’ｌ　３Ｑ　４１．４Ｑ　５Ｃ，１，Ｄｉｒｅ
ｃｔ　　Ｒｅｄ　　　　　　Ｌ　２．　４．　８．　９
　１１．　１３　１７．　２Ｑ　　２ａ　２４２３３１
．３＆　３７．３’Ｊ　４４゜４ａ　４７．４ａ　５Ｌ
　５１２６２，６ａ　７３．。

７５、７７、８Ｑ　８Ｌ　８ａ　８魂８５９Ｑ９４９’
ａ　　１０１，１０ａ　　ＩＩＱ　　１４ａ１８！Ｉｌ
ｌ、　　１９’４　２２Ｑ　２２４２２５．２２６゜２
２７．２３Ｑ Ｃ，１，Ｄｉｒｅｃｔ　Ｖｉｏｌｅｔ　　Ｌ　７．’ｌ
　　１λ３５．４＋１Ｌ　５１．　９０．９４゜Ｃ，１
，Ｄｊｒｅｃｔ　Ｂｌｕｅ　　　Ｌ　　Ｚ　ａ　＆　　
ｌａ　２２２ｆｉ　３４６ａ７Ｑ　７１．７２．７５７
＆　７８．８Ｑ　８Ｌ８２８３８ｆｉ　９Ｑ　　９ＥＬ
　　１０ａ　　１０８１１Ｑ　　１２Ｑ　　１２３　１
５３　１６（１６ａ１９２　１９３　１９４　１９ａ　
　１９ａ　　１９’ａ２０Ｑ　２０Ｌ　　２０２２０ａ
　２０７，２１ａ２３ａ　２３７，２３ａ　　２４ｆｉ
　２５＆Ｃ，１，Ｄｉｒｅｃｔ　Ｇｒｅｅｎ　　　Ｌ　
ａ　ａ　２ａ３ａ３７．　６ａ６４Ｃ，１，Ｄｉｒｅｃ
ｔ　Ｂｒａｕｎ　　’ＬＡ、　２１ａ　２５．２７．４
４　ｓａ　９ａ１０Ｑ　　ＩＯＬ　　１０ａ　１１２１
７ａ　１９４１９へ　２０Ｑ　　２１Ｑ　　２１１ 酸性染料としては Ｃ，１，Ａｃ１ｄ　Ｂｌａｃｋ　　　Ｌ　２７．１６１
７．２４２６２ａ　３Ｌ４１４３５２、５ａ　６Ｑ　６
３９４．１０′１１０ｃＡ１１２．　ｌｌａ　ｌｌ’ａ
　１２１．１２２゜１３Ｌ１５５．１５６ αＬＡｃｉｄ　Ｙｅｌｌｏｗ　　　Ｌ　３，４　７．Ｉ
Ｌ　　１２　１３　１４　１″ｌｌ＆　１α　２３２へ
　２Ｑ　　３４　３ら　３ａ４Ｑ　４Ｌ　４２，４４４
８５＆　５へ５９６１．７１，７２．７６７３９へ　１
１１゜ｌｉｔ　　ｌｌａ　　１２２，１３！ｌｘ　　１
６Ｌ　　１７２゜Ｃ０夏、Ａｃ１ｄ　　Ｏｒａｎｇｅ　
　　　　７．　　＆　　ＩＱ　　３３　５ａ　　６４Ｃ
，１，Ａｃ１ｄ　Ｒｅｄ　　　　　　Ｌ　　４　Ｆｈ　
８１１３　１４　１５　１＆　　１８２１．２へ　２７
，３Ｑ　３２３４　３へ　３Ｌ４Ｑ　４２５Ｌ　　５２
５４　５７．８０．８：２８３８ａ　８７．　８＆　８
９　９２．９４９７゜１０へ　１０８，１１０．１１へ
　１１へ　１２へ１３Ｌ　　１３ａ　１３４　１３５　
１５４　１５５１７２．１７へ　１８Ｑ　　１８４，１
８ａ　　１８７゜２４３、２４９　２５４　２５ａ　２
６Ｑ　　２８（Ｎ３１７．３１８ Ｃ，ＬＡｃｉｄ　Ｖｉｏｌｅｔ　　　　７．ＩＬ　　ｌ
ａ　　３４　３５　４Ｌ　　４ａ　４’Ｌ７へ Ｃ，１，Ａｃ１ｄ　Ｂｌｕｅ　　　　　ｌ　　７．　　
へ　２２，２３．２＆　２７，２ａ　４Ｑ。

４Ｌ　　Ｑ　４ａ　４ａ　　５Ｌ　　５ａ　５５ｔ　　
５ａ５’ａ　６２．７３８Ｑ　８Ｌ　　８ａ　９Ｑ　　
９２９３．１０２．１０４．ＩＩＬ　　１１３，１１７
゜１２Ｑ　１２４１２ａ　１４５１６７．１７１１７５
　１８３２２’ｌ　　２３４　２３６Ｃ，１，Ａｃ１ｄ
　Ｇｒｅｅｎ　　　　３．　１２　１’ａ　　２７．　
４Ｌ　’Ａ　　１６２Ｑ　２５Ｃ，１，Ａｃ１ｄ　Ｂｒ
ａｕｎ　　　　４　１４塩基性染料としては Ｃ，Ｉ、Ｂａ５ｉｃ　Ｂｌａｃｋ　　２．８Ｃ，１，Ｂ
ａａｉｃ　Ｙｅｌｌｏｗ　　Ｌ　２１１．１２１４２Ｌ
　３２３ａＣ，１，Ｂａ５ｉｃ　Ｏｒａｎｇｅ　　２．
１５２Ｌ２２Ｃ，１，Ｂａ５ｉｃ　Ｒｅｄ　　　　Ｌ　
２９１２１３３７Ｃ，１，Ｂａａｉｃ　Ｖｉｏｌｅｄ　
　ｌ　３７．　ＩＱ　１４Ｃ，１，Ｂａ５ｉｃ　Ｂｌｕ
ｅ　　　Ｌ　ａ　ａ　７．　ａ　２４２ａ　２６２ａ　
２９Ｃ，１，Ｂａｔｚ＋ｃ　Ｇｒｅｅｎ　　　ｌ　４Ｃ
，ＬＢａｓｉｃ　Ｂｒａｕｎ　　　ｌ　１２反応性染料
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　ａ１２１４Ｃ，１，Ｒｅａｃｔｉｖｅ　Ｙｅｌｌｏｗ
　Ｌ２３．　ｌａ　１４１５１７Ｃ，１，Ｒｅａｃｔｉ
ｖｅ　Ｏｒａｎｇｅ　２．５　Ｚ　１（）　２Ｑ　２４
αＬＲｅａｃｔｉｖｅ　Ｒｅｄ　　　（５，７，ＩＬ　
１２１ａ１％　２Ｌ　２ａ２４３へ３６４２．６．１（
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５　８．９Ｃ，１，Ｒｅａｃｔｉｖｅ　Ｂｌｕａ　　　
Ｚ　５．７．　１２１３．１４１＆　１７゜１８．１へ
　２Ｑ　２Ｌ　　２ａ　２７．２３３７．３３４Ｑ　４
Ｌ　　７１ Ｃ，１，Ｒｅａｃｔｉｖｅ　Ｇｒｅｅｎ　　５１７Ｃ，
１，ＲｅａｃｔｌｖｅＢｒａｕｎ　　Ｌ７．　１６更に
食品用色素としては Ｃ，１，Ｆｏｏｄ　　Ｂｌａｃｋ　　　　　　２Ｃ，１
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ｄ　Ｒｅｄ　　　　２．３７．９１４５２１８７．９ｇ
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ｏｏｄ　Ｂｌｕｅ　　　　Ｌ２Ｃ，１，Ｆｏｏｄ　Ｇｒ
ｅｅｎ　　　ｇ　３などが挙げられる。

また水性インク液媒体としては、水及び水溶性の各種有
機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール
、ｎ−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、
ｎ−ブチルアルコール、　５ｅｃ−ブチルアルコール、
ｔｅｒｔ−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等
の炭素数１〜４のアルキルアルコール類；ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類；アセト
ン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトンアル
コール類；テトラヒト０７ラン、ジオキサン等のエーテ
ル類；ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等のポリアルキレングリコール類；エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ト
リエチレングリコール、Ｌｚ６−ヘキサンドリオール１
、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレ
ングリコール等のアルキレン基が２〜６個のアルキレン
グリコール類；グリセリン、エチレングリコールメチル
エーテル、ジエチレングリコールメチル（父はエチル）
エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル
等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類等が挙げ
られる。

これらの多くの水溶性有機溶剤の中でもジエチレングリ
コール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチル
エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルは
好ましいものである。

その他の添加剤としては例えばＰＨ調節剤、金属封鎖剤
、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界
面活性剤、及び防錆剤等が挙げられる。

本発明によシ、ヒドラジド系化合物を含有させた記録媒
体に、水溶性染料を含有する水性インクを用いて記録す
ると画像の耐光性が向上する。その理由は定かではない
が染料の褪色や変色は紫外線等によって染料分子上に発
生するラジカルによって起ることが考えられ、ヒドラジ
ド系化合物はこの発生したラジカルをトラップして安定
化するため、染料の分解が抑制されるのではないかと考
えられる。

インクジェット適性の測定ｔｒｘ前記の方法によった。

耐光性はキャノン製インクジェットプリンター（Ａ−１
２１０）を用いて、０％Ｍ、ＹｌＢｋの各インクでベタ
印写して得た画像部について、キセノンフェードメータ
ー（スガ試験機■社製、ＦＡＬ−２５Ｘ−ＨＣＬ型）で
４０℃、６０％、照度４１ｗ　／　ｍ’で４０時間照射
し、照射前後の色濃度をマクベスデンシトメーターＲＤ
５１４で測定し、照射後の色濃度を照射能の色濃度で除
した値の百分率を耐光性（残存率）として示した。また
変褪色は、この時の黒印画部の赤変化の程度を肉眼判定
した。

耐水性は同じキャノン製インクジェットプリンターを用
いて、Ｃ，Ｍ、Ｙ％Ｂｋの各インクでベタ印写して得た
画像部について３０℃の流水に３分間浸漬し、浸漬前後
の濃度をマクベスデンシトメーターＲＤ５１４で測定し
、浸漬後濃度を浸漬面濃度で除した百分率を耐水性の値
とした。数値が高い程耐水性が良好である。

インク吸収連間は、シャープ製又はキャノン製インクジ
ェットプリンターを用いて、赤印字（マゼンタ＋イエロ
ー）のベタ印字直後（約１秒後）に紙送シして、ペーパ
ー押えロール又は指等に接触させ、汚れが出ないかで判
定した。

＠）実施例 以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、これらの例
に限定されるものではない。尚実施例に於いて示す部及
び％は重量部及び重量％を意味する。

実施例１゜ 枦水度３５０ｍ１ｃｓｆのＬＢＫＰ７０部及び枦水度４
００　ＷＬｌｃｓｆのＮＢＫＰ３０部からなるバルブス
ラリーに重質炭酸カルシウム１８部、カチオン澱粉１部
及びアニオン性菌分子量歩留り向上剤０゜０１部を添加
して長網抄紙機で坪量６８Ｐ／ｍ’の紙を抄造した。

抄紙機の途中に設けたサイズプレス装置で、ポリビニル
アルコール（クラレ社製、ＰＶＡ１１７）３部、カチオ
ン性樹脂（日華化学社製ネオフィックスＲＰ−ＴＯ）２
部及び下記構造式を持つヒドラジド系化合物０．２部を
水に溶解し、固型分５．２％のサイズ Ｈ，Ｎ−ＮＨ−Ｃ−ＮＨ−ＮＨ。

プレス液とした。このサイズプレス液を水込ミで６０Ｐ
／ｍ”付着、乾燥して、マシンカレン々゛−を通して仕
上げ実施例１の記録用紙とした。この記録用紙について
インクジェット適性を測定した結果を表１に示す。

比較例１゜ 実施例１で用いたサイズプレス液からヒドラジド系化合
物を除い友他は実施例１と全く同様にして、比較例１の
記録用紙を得九や この記録用紙についてインクジェット適性を測定した結
果を表１に示す。

実施例２ 枦水度３７０　ｍｌ　ｃｓｆのＬＢＫＰ８０部、枦水度
４００ｍ１ｃｌＩｔのＮＢＫＰ２０部、改質炭酸カルシ
ウム１３部、カチオン澱粉１部、アルキルケテンダイマ
ーサイズ剤（ディックバーキュレス社製、バーコンＷ　
）　０．０８部及びポリアルキレンポリアミンエピクロ
ルヒドリン樹脂０．４部から成るスラリーから、長網抄
紙機にて坪量６８ψ／イの原紙を抄造し、抄造時にサイ
ズプレス装置で酸化澱粉を固型分で２？／イ付着させて
コート原紙を製造した。この原紙のステキヒトサイズ度
は２１秒であった。

塗工液として合成シリカ（水沢化学社製、ミズカシルｐ
−７３）１００部、ポリビニルアルコール（クラレ社製
、ＰＶＡ１１７）２０部、及び消泡剤少量から成る固型
分１８％の液を作成し、前記コート原紙にエアナイフコ
ーターで固型分１１ｆ？／−となるように塗布乾燥して
、インク受理層を持つベース紙を作成した。

別に塗布液として下記構造式を持つヒドラジド系化合物
１部をイソプロピルアルコール３０部水６９部に溶解し
た液を面記ベース紙の表面に固型分で０．２Ｐ／ｍとな
るよう塗布乾燥し、次いで軽くスーパーカレンダーを掛
けて仕上げ、実施例２の記録用紙とした。

この記録用紙についてインクジェット適性を測定した結
果を表１に示す。

比較例２゜ 実施例２で用いた塗布液をヒドラジド系化合物を含まな
い溶媒だけの液を用いた他は、実施例２と全く同様にし
て、比較例２の記録用紙とした。

この記録用紙についてインクジェット適性を測定した結
果を表１に示す。

実施例３〜８ 塗工液として合成シリカ（徳山曹達社製、ファインシー
ルＸ−３７）１００部、ポリビニルアルコール（クラレ
社喫、ＰＶＡ１１７）２０部、カチオン性樹脂１昭和高
分子社製、ポリフィックス６０１１７部及び下記構造式
を持つ Ｈ，Ｎ−Ｃ−ＮＨ−ＮＨ。

ヒドラジド系化合物を各々０．１，０．５．１．２゜４
．８部及び消泡剤９墳からなる固型分１８％の塗工液６
種を作成し、各々実施例２で用いたと同じコート原紙に
エアナイフコーターで固型分１４？／ｍ１となるように
塗布乾燥して、軽くスーパーカレンダー掛けをして、ヒ
ドラジド系化合物を含有したインク受理層を持つ実施例
３．４５．　ａ　７．８の記録用紙とした。

これらの記録用紙についてインクジェット適性を測定し
た結果を表１に示す。

比較例３ 実施例３で用いた塗工液からヒドラジド系化合物を除い
た他は、実施例３と全く同様にして比較例３の記録用紙
とした。この記録用紙についてインクジェット適性を測
定した結果を表１に示す。

ｆＦ）　　発明の効果 表１から明らかなように、本発明によるヒドラジド系化
合物を記録媒体中に含有する実施例１〜８に於いては、
比較例に比べ黒インク画像の変褪色及び黒インク画像、
マゼンタインク画像の耐光性が極めて優れた改良効果を
示していることが認められる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水溶性染料を含有する水性インクを用いて記録画像を形
   成するインクジェット記録媒体に於いて、該記録媒体が
   ヒドラジド系化合物を含有することを特徴とするインク
   ジェット記録媒体。