JPS62178384A - 被記録材 - Google Patents

被記録材

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JPS62178384A
JPS62178384A JP2009286A JP2009286A JPS62178384A JP S62178384 A JPS62178384 A JP S62178384A JP 2009286 A JP2009286 A JP 2009286A JP 2009286 A JP2009286 A JP 2009286A JP S62178384 A JPS62178384 A JP S62178384A
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JP
Japan
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silica
silane coupling
coupling agent
water
ink
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JP2009286A
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English (en)
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Naoya Morohoshi
直哉 諸星
Shigeo Togano
戸叶 滋雄
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、染料を含有する記録液(以下インクと云う)
により画像を形成する被記録材に関するものであり、特
に水溶性染料を含有するインクの小滴を種々の吐出方式
により飛翔させ、被記録材に付着させて記録を行う多色
記録に適したインクジェット用被記録材に関する。
(従来の技術) インクジェット記録方式は、騒音の発生が少なく、高速
印字、多色印字の行える記録方式として注目され、漢字
を含む各種図形およびカラー画像のハードコピーを得る
方法として、種々の用途において普及しつつある。
インクジェット記録用のインクとしては、安全性、印刷
適性の面から主に水系のものが使用されている。
一方、被記録材としては、従来、通常の印刷や筆記に使
われる用紙が一般的に使用されてきた。
しかしながら、記録の高速化、高精細化あるいはフルカ
ラー化等、インクジェット記録装置の性能の向上に伴な
い、′被記録材に対してもより高度な特性が要求される
ようになった。
すなわち、インクジェット用被記録材としては、インク
の吸収が速やかで、且つインク吸収容量が大きいこと、
インクドツトの横方向への拡散が必要以上に大きくなく
、かつ周辺が滑らかでぼけけないと、更に記録画像が水
や空気中の酸化性気体ならびに光に対して十分な抵抗性
をもつこと等の諸要求を満足させる必要がある。
これらの要求を満たすために、従来からいくつかの提案
がなされてきた。例えば、吸収性やインクの滲みを改良
するために、特開昭53−49113号公報には、木材
パルプ抄製シートに水溶性高分子を含浸させてなるイン
クジェット記録用紙が開示されている。
また、塗工紙の例としては、特開昭55−5830号公
報に、支持体上にインク吸収性の塗層を設けたインクジ
ェット記録用シートが、特開昭55−11829号公報
には、ノーサイズ紙に、インク吸収性の異なる2層以上
の塗層を設けてなるインクジェット記録用シートがそれ
ぞれ開示されている。
更に、特開昭56−99693号公報に記載のインクジ
ェット用被記録材は、ハロゲン化第四級アンモニウム塩
等を含有させて耐水性を付与している。しかし、このよ
うな耐水性の改善策により逆に記録剤(染料等)の耐光
性が著しく低下するという欠点が認められている。
また、インクジェット用被記録材としてシリカを含有す
る用紙が提案されており、この被記録材は、インクジェ
ット用被記録材として、記録剤の色彩発色性が優れる等
の種々の利点を有するものであるが、該被記録材に水溶
性染料、特に直接染料、酸性染料または食品用色素を記
録剤とするインクで記録を行うと、形成された画像の耐
光性が乏しく変退色するという不都合がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上記の技術分野において従来技術が解
決し得なかった諸課題を全て満足させることにある。
特に、本発明ではインクジェット記録方式による画像の
記録における上記諸要求、特に色彩発色性、耐光性およ
び耐水性を同時に向上させることにあり、とりわけ、優
れた色彩発色性を与えるものの、耐光性に乏しいシリカ
含有被記録材を用いた場合の画像の耐光性を向上させる
ことにある。
本発明の他の目的は、水溶性染料を含有する広範な水系
のインクを使用しても常に優れた記録特性が発揮できる
新規なインクジェット用被記録材を提供することにある
上記および他の目的は、以下の本発明によって達成され
る。
(問題を解決するための手段) すなわち、本発明は、水溶性染料を含有する記録液を用
いて、画像を形成する被記録材において、シランカップ
リング剤により表面処理をしたシリカを含有することを
特徴とする被記録材である。
次に本発明を更に詳しく説明すると1本発明を主として
特徴づける点は、被記録材の記録面にシランカップリン
グ剤で表面処理したシリカを含有せしめた点であり、こ
のようなシランカップリング剤で表面処理したシリカに
よって本発明の主たる目的、すなわち水溶性染料で形成
される画像の耐光性が著しく改良されたものである。
本発明を主として特徴づける上記シランカップリング剤
は、従来公知のいずれのシランカップリング剤でもよい
が、その有機官能基が、エポキシ基、グリシドキシ基、
アミン基、メルカプト基またはメタクリル基であるシラ
ンカップリング剤が特に好ましい。
従来、シランカップリング剤は、ガラスla維強化プラ
スチック(FRP)に代表される無機質および有機マト
リックスの複合体界面における接着性改良やプラスチッ
ク表面の耐摩耗処理剤あるいは無機質表面の疎水化処理
剤として用いられてきた。したがって、従来の用途では
シランカップリング剤で処理された無機質の表面は疎水
性になる。
一方、水性インクを用いて記録画像を形成するインクジ
ェット記録方式においては、被記録材中に包含する顔料
あるいは填料の表面の疎水性が強いとインク吸収性が低
下したり、ドツトが滲んだリするので好ましくない、し
たがって、有機官能基がビニル基であるシランカップリ
ング剤やパーフロロアルキルシランは、その使用量が多
い場合、インク表面の疎水性が強くなるので、画質の低
下をきたす、従って1本発明において好ましいシランカ
ップリング剤は上述の如き疎水性のあまり高くない有機
官能基を有するシランカップリング剤である。
本発明で使用するシランカップリング剤の好ましい具体
例としては。
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリ
メトキシシラン、 γ−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン。
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)
−γ−7ミノプロビルトリメトキシシラン、 N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、 γ−〔ビス(β−ヒドロキシエチル)〕−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、 γ−ニレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−アニリ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシランγークロロプロピルトリメトキシシラ
ン、γークロロプロピルメチルジメトキシシラン、γー
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、 γーメタクリロキシプロピルトリス−(β−メトキシエ
トキシ)シラン。
アジドシラン、 ビニルトリクロルシラン、 ビニルトリエトキシシラン、 ビニルトリメトキシシラン、 ビニルトリアセトキシシラン、 ビニルトリス−(β−メトキシエトキシ)シラン等があ
げられる。
本発明において用いられるシランカップリング剤は,単
独でも一種以上を組み合わせてもよく、填料すなわち後
述のシリカ100重量部に対して0、2〜15重量部の
割合で用いられることが好ましく、特に好ましくは1〜
lO重量部の割合である。
シランカップリング剤によるシリカの処理方法としては
乾式法と湿式法があるが、いず・れの方法を用いてもよ
い.乾式法は、シリカを撹拌,混合しながらシランカッ
プリング剤の水溶液を噴霧し均一に付着させる方法であ
る.一方、湿式法は。
シリカの製造工程の中でシランカップリング剤を含む処
理液に浸漬したり、スラリーの中にシランカップリング
剤を添加したり,乾燥工程でスプレーして表面に処理さ
せる方法である。
本発明の被記録材に使用するシランカップリング剤処理
前のシリカとしては,従来公知の天然または合成のシリ
カはいずれも使用し得るが、特に好ましいものは.BE
T法による比表面積が100g/rr+j以上、好まし
くは100 〜700g/rn’の合成微粒子シリカで
あり、このような比表面積のシリカを使用することによ
って、インク中の水溶性染料の優れた色彩発色性、最適
のインクの形状および大きさを達成することができる。
本発明の被記録材は、従来公知の上質紙、中質紙、加工
紙、合成紙、プラスチックフィルム等の各種記録媒体を
基材とし、該基材に上記のシリカを包含させることによ
って得られる。
シリカを基材に包含させる方法はいずれの方法でもよい
が、例えば、このような基材の抄紙工程において、上記
シリカを添加して製紙する方法、あるいは紙用含浸液に
上記シリカを添加し、これに基材を浸漬する後処理によ
る方法等があるが、いずれの方法を用いてもよい.この
ような方法においてシリカの被記録材中への添加量は、
被記録材100重量部中でシリカが約5〜30重量部を
占める範囲とすることによって本発明の目的が最良に達
成されることを知見した。
一方、基材表面の塗工層中にシランカップリング剤で処
理したシリカを含有するタイプの本発明の被記録材は、
紙等の基材用の塗工液に上記シリ力を雄加し、この塗工
液を基材上に塗布し、乾燥させることによって製造され
る。この場合の塗工液の他の成分としては、従来公知の
クレー、タルク、ケイソウ±、)突酸カルシウム、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、サ
チンホワイト、ケイ酸アルミニウム、リトポン等の無機
質顔料類およびスチレン系プラスチックピグメント、ア
クリル系ピグメント、マイクロカプセル、尿素樹脂顔料
等の有機顔料;デンプン、ゼラチン、カゼイン、アラビ
アゴム、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸ソーダ等の水溶性高分子;合成ゴムラテッ
クス等の合成樹脂ラテックス:ポリビニルブチラール、
ポリビニルクロライド等の有機溶剤可溶性樹脂;更には
分散剤、蛍光染料、p)I調整剤、消泡剤、潤滑剤、防
腐剤、界面活性剤、耐水化剤の各種添加剤を挙げること
ができる。これらの添加剤のうち耐水化剤については、
水に溶解した時、解離してカチオン性を呈する従来公知
のモノマー、オリゴマーあるいはポリマーはいずれも使
用できるが、好ましくは4級アンモニウム基を有するポ
リジアリルアミン誘導体である。
塗工液の固形分は約1〜501fff量%になる量が好
適であり、該塗工液は、公知の手法、例えばロールコー
タ−法、ブレードコーター法、エアナイフコーター法等
により、通常1〜50g/m’程度(乾燥塗工量)の量
を基材上に塗工する。好ましくは2〜30g/rrf程
度(乾燥塗工量)塗工する。
従来の被記録材、特にインクジェット記録方式における
被記録材としては、シリカ含有被記録材が、インクによ
る優れた色彩発色性を発揮するものとして知られている
が、このようなシリカ含有被記録材に水溶性染料からな
るインクで記録を行うと、形成される画像の耐光性が著
しく低いものであったが、本発明によれば、上記の如く
シランカップリング剤で表面処理したシリカを被記録材
中に含有させることによって、シリカ含有被記録材の本
来有する優れた色彩発色性を何ら失うことなく、その欠
点であった耐光性を著しく向上せしめ得たものである。
本発明で云うインクとは、水溶性染料および液媒体、そ
の他の添加剤からなるインクであり、水溶性染料として
は、直接染料、酸性染料あるいは食品用色素等の水溶性
染料が好ましく用いられる。
例えば、直接染料としては、 C,1,ダイレクトブラック 2.4.9.11.14
.17.19.22.27.32.36.38.41.
48.49.51.5B、82.71、ハ、75、?7
. ?8.80,105 、10B、107 、 10
8 、112 、 113.117 、132 、14
fl、154 、 194  ; C,1,ダイレクトイエロー 1.2.4,8,11.
12、24.26.27.28.33.34.33.4
1.42.44.48.50.51.58.72.85
.86.87.88.88゜100 、  +10  
; c、r、ダイレクトオレンジ e、8.lo、26.2
9.38.41.48.51.102: C,1,ダイレクトレッドl、2.4.8.9.11゜
13.17.20.23.24.28.31.33.3
7.39.44゜4B、  47.48.51.59、
B2.63.73.75.77.80.81.83.8
4.85.8σ、84.98.101  、 108 
110  、 145  、 189 .197  、
 220  、 224  、 225  。
228 .227 .230  。
C,1,ダイレクトヴアイオレット 1  、?、9゜
12.35.48.51.90.94;c、r、ダイレ
クトブ)レー 1.2,8.8,15.22、25.3
4、B9、?0.71.72.75.76.78.80
.81.82. 83.86.90.98.108 、
 108 、 11.120 、 123 、 158
 、 183 、 185.192 、 193 。
194 、 195 、 1!38 、 1+19 、
200 、201 、202.203 、207 、2
18 、238 、237 、239 、24B、25
8: c、r、ダイレクトグリーンl、8 、8 、28.3
3.37.63.84゜ C,1,ダイレクトブラウンIA 、 2 、8 、2
5.27.44.58.95.100 、101 、 
toe 、 112 、173.194 、 195 
、209.210 、211  ;酸性染料としては、
C,1,アシッドブラック 1、2.7,1B、+7.
 24. 2B、28. 31. 41. 48.52
゜58、60.63.84、10?  、  109 
 、 112  、 118  、+19  、 12
1  、 122  、 131  、 155  、
 158  ;C,1,アシッドイエロー 1,3.4
.7.11.12、 13.14.17.18.18.
23.25.28.34.36.38.40.41. 
42.44.49.53.55.59、Eft、  7
1.72.78,78.89、111  、 114 
 、  lie  、  122 .135  、 1
82 .172  ;C,1,アシッドオレンジ 7.
8 、10.33.56.64; C,1,アシッドレッド!、4.13.8.13.14
.15.18.19.21. 2111.27.30.
32. 34.35.37.40.42. 51.52
.54.57.80.82.83. 85.87.88
.89.82.84.97.108  、 108 .
110 .119  。
129  、 131  、 133  、 134 
 、 135  、 154  、 155 .172
  、176 .180  、 184 .188  
、 187 .243 .249 .254 .258
 .260 .289 .31?  、318  ;C
A、アシッドヴアイオレット 7.11.15.34.
41.43.49.75; C,1,アシッドブルー 1 、 ? 、9 、22.
23.25.27、29、40.41. 43.45.
48.51.53.55.56.59、62、78.8
0、81.83,90、92.93、102.104 
 、 111  、 113  、 117  、 1
20  、 124  、128  。
145  、 IEI?  、  171  、175
  、 183 .229 .234  。
238 ; C,1,アシッドグリーン3.9.12.1B、19.
20.25.27.41; C,1,アシッドブラウン4.14; 更に食品用色素としては、 C,1,フードブラ・ンク 2; C,1,フードイエロー 3.4,5;C,1,フード
レッド2.3、?、9,14.52.87.92.94
.102 、 104 、105 、 106  ;c
、r、ツードウ“アイオレット 2;C,1,フードブ
ルー1.2 ; C9!、フードグリーン2,3等が挙げられるが、もち
ろんこれらに限定されるものではない。
これらの水溶性染料は、一般に水または水と有機溶剤か
らなる液媒体中に溶解して使用するものであり、これら
の液媒体成分としては、好ましくは水と水溶性に各種有
機溶剤等との混合物が使用されるが、インク中の水分含
有量が、20乃至90!1量%の範囲内となるよう調整
するのが好ましい。
上記水溶性の有機溶剤としては、例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、5ec−
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、等の炭素原子数が1〜4のアルキル
アルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール
等のケトンまたはケトンアルコール類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレンゲ
リコール類;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,2.6−ヘキサンドリオール、1−オグリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルキレン基が2〜6イ岡の炭素原子を含むアルキレン
グリコール類;グリセリン;エチレングリコールメチル
エーテル、ジエチレングリコールメチル(またはエチル
)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(また
はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキル
エーテル類等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機
溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコー
ル、トリエチレングリコールモノメチル(またはエチル
)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル
類が好ましいものである。多価アルコール類は、インク
中の水が蒸発し、水溶性染料が析出することに基づくノ
ズルの目詰まり現象を防止するための湿潤剤としての効
果が大きいため、特に好ましいものである。
インクには可溶化剤を加えることもできる。代表的な可
溶化剤は、含窒素複素環式ケトン類であり、その目的と
する作用は、水溶性染料の液媒に対する溶解性を飛躍的
に向上させることにある。
例えば、N−メチル−2−ピロリドン、1.3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノ、ンが好ましく用いられる。
このような成分から調製されるインクは、それ自体で記
録特性(信号応答性、液滴形成の安定性、吐出安定性、
長時間の連続記録性、長時間の記録休止後の吐出安定性
)、保存安定性、記録媒体への定着性に優れたものであ
るが、これらの特性を更に改善するために、各種添加剤
を更に含有させてもよい。例えばポリビニルアルコール
、セルロース類等の水溶性樹脂等の粘度調節剤;カチオ
ン、アニオンまたはノニオン系の各種界面活性剤;ジェ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の表面張力調
整剤;緩衝液によるpH調整剤等を挙げることができる
また、インクを帯電させるタイプのインクジェット記録
方法に使用されるインクを調合するためには、塩化リチ
ウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム等の無機塩類
等の比抵抗調整剤が添加される。尚、熱エネルギーの作
用によってインクを吐出させるタイプのインクジェット
記録方式に適用する場合には、熱的な物性値(例えば、
比熱、熱膨張係数、熱伝導率″9)が調整されることも
ある。
(作  用) 本発明において、シリカが該被記録材中でインクおよび
その中の水溶性染料にどのように作用するか、その機構
は現在のところ明確ではない、しかしながら、水溶性染
料が、未処理のシリカ特にBET法で比表面積100g
/rrf以上の合成微粒子シリカの触媒的作用によって
、酸素、オゾン等の空気中の酸化性気体による酸化なら
びに空気中の酸化性気体と光の相互作用による酸化を受
けやすくなるために変退色を起こすものと推測される。
 本発明者らは、鋭意研究の結果、被記録材、特にその
インク受容層中の顔料あるいは填料の固体酸強度と記録
画像の変退色との間に相関関係があることを知見するに
至った。
本発明におけるシランカップリング剤によるシリカの表
面処理は、この触媒的作用の原因となっていると推測さ
れるシリカ表面の活性な酸性サイトを不活性にし、その
為に、本発明の被記録材においては、該水溶性染料のシ
リカに起因する酸化反応を抑制し、記録画像の耐光性(
保存性)が著しく向上したものと考えられる。
(実施例) 以下、実施例および比較例に従って本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものでは
ない、尚、文中1部または%とあるのは特に断りのない
限り重量基準である。
実施例1 シリカを水に分散したスラリー中に、シリカ100部に
対して、シランカップリング剤をX部(第1表)の割合
で添加し、10分間撹拌した後、該スラリーを温度10
5℃、1.5時間の条件で熱処理乾燥してシランカップ
リング剤で表面処理したシリカを調製した。
次いで、基材として、JISP8122に基づくサイズ
度が、35秒の一般上質紙(lR環;坪量60g/rr
f、山場国策パルプ■製)を使用し、この大村上に下記
組成の塗工液を乾燥塗工量10g/m″の割合で、ブレ
ードコーターにより塗工し、常法により乾燥させて本発
明の被記録材を得た。
合成シリカ (富士デヴインソン化学製、サイロイド74、比表面積
300g/rrr’)       100部シランカ
ップリング剤         X部ポリビニルアルコ
ール(クラレ製、PVA117)          
 、  50部水                 
     400部また比較のためにシランカップリン
グ剤による処理をしないシリカからなる塗工液を調製し
、これを同様に塗工して比較例の被記録材とした。
上記被記録材に対して、下記のインクを用いてインクジ
ェット記録を行ない、得られた画像のベタ印字部につい
て耐光性の評価を行なった。
耐光性は、キセノンフェードメーター30時間照射(4
0℃、65%RH155mW/ crn’) L、高速
分光光度計CA−35型(村上色彩技術研究所製)を用
いて、未照射のものとの色差(ΔEab本)を求め耐光
性の尺度とした。数値が小さい程耐光性が良好である。
その結果を後記第1表に示す。
C,1,フードブラック2      2部ジエチレン
グリコール        15部ポリエチレングリコ
ール       18部水            
            70部第1表に示す通り、本
発明の被記録材を用いて得られる記録画像の耐光性は、
比較例の場合に比して著しく改良されたものであり、更
に本発明による記録画像は、水溶性染料を含む水系のイ
ンクを用いてもインクの滲み出しがなく、高解像度で鮮
明なものであった。尚、色彩発色性は、実施例と比較例
において同様に優れたものであった。
実施例2 合成シリカ(日本シリカ製、ニップシールNS、比表面
M160g/ゴ)のスラリー中に、合成シリカ100部
に対して、シランカップリング剤を2部の割合で添加し
、撹拌しながら、該スラリーを加温し90℃、30分間
の条件で熱処理して、シランカップリング剤処理シリカ
スラリーを調製した。
原料パルプとして、濾水度370m文C3FのLBKP
を使用し、これに填料として上記のシランカップリング
剤処理シリカをパルプ固形分に対して30%(乾燥重量
)、歩留向上剤としてカチオンデンプン(玉子ナショナ
ル製、CATOF)を同じくパルプ固形分に対して0.
2%内添させ、TAPPI標準シートフォーマ−を用い
て坪量70g/m″に抄紙し、抄紙原紙とした。
次いで、濃度2%のポリビニルアルコール溶液(クラレ
製、PVA  C3T)を塗工液として、サイズプレス
装置にて前記原紙に乾燥塗工量1゜2g/m″となるよ
うに塗工処理を行ない、常法により乾燥させて本発明の
被記録材を得た。
またシランカップリング剤による表面処理を行なわない
シリカを内添させた抄紙原紙を抄紙し、同様の塗工処理
を行ない、比較例の被記録材とした。
上記被記録材に対して、下記組成のインクを用いてイン
クジェット記録を行ない、実施例1と同様にして耐光性
の評価を行なった。その結果を後記第2表に示す。
C,1,ダイレクトブルー199    2fR1グリ
セリン            5部ポリエチレングリ
コール       15部ジエチレングリコール  
      20部水               
         58部第2表に示す通り8、本発明
の被記録材を用いて得られる画像の耐光性は、比較例の
場合に比して著しく改良されたものであった。
(以下余白) −質χ−1−j侵二 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン   0.2(
日本ユニカー−1A−1110) γ−アミノプロピルトリメトキシシラン     1(
日本ユニカー−1A−1110) γ−アミノプロピルトリメトキシシラン     5(
日本ユニカー−1A−1110) γ−アミノプロピルトリメト午ジシラン    10(
日本ユニカー輛、A−1110) γ−クリシトキシプロピルトリキシシラン    2(
日本ユニカー−1A−187) y−Ga蟲イフタ呈主イ藷¥占%rト*’i’y57 
2γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(1(し
製、SH6062) 賓晶荘蓬;′■to 0 3)     2γ−クロロ
ピロピルトリメトキシシラン     l(日本ユニカ
ー■、A−143) 耐力1ka≧比工 24、2   Q目費例) ts.s   (3差例) 12、3   (l像側) 9、6  α撫例) 8、7  α撫例) 12、8  α撫例) 13、5   Ca例) 11、3  α薙倒) 13、2   (イ)流側) 14、5   (3L物例) 一タffl二 乞えど配仁02ノ週        色い垣−    
              14.3β−(3.4エ
ポキシシクロヘキシル)−二チルトリメトA(日本ユニ
カー−、A−186)          7.Ey1
轟14fJ呈f l−°7”h*’y’y57    
   6.5KBE903)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水溶性染料を含有する記録液を用いて、画像を形
    成する被記録材において、シランカップリング剤により
    表面処理をしたシリカを含有することを特徴とする被記
    録材。
  2. (2)シランカップリング剤の有機官能基が、エポキシ
    基、グリシドキシ基、アミノ基、メルカプト基またはメ
    タクリル基である特許請求の範囲第(1)項記載の被記
    録材。
  3. (3)インクジェット用である特許請求の範囲第(1)
    項記載の被記録材。
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