JPS61149357A - 直描型オフセツト印刷原板製版方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ）産業上の利用分野 本発明は直描型オフセット印刷原板の製版方法に関し、
特にインパクト印字方式のプリンターによる直描型オフ
セット印刷原板の製版方法に関するものである。

現在、軽印刷分野で使用されているオフセット印刷原板
には、（１）耐水性支持体上に画像受理層を設けた直描
型のもの、（２）耐水性支持体上に光導電層を設けた電
子写真型のもの、（３）耐水性支持体上にハロゲン化銀
乳剤層を設は大銀塩写真型のもの等があげられる。中で
も上記（１）の印刷原板は１画像受理層上に親油性のイ
ンキで手書きするか、プリンターで直接印字するか、あ
るいはＰＰＣ複写機により製版が直接に行なえるので、
他の上記（２）　、　（３）の印刷原板に比較して有利
な面がある。

ＯＡＱ器特に日本語ワードプロセッサの普及によりこれ
を利用して直描型オフセット印刷原板に直接印字製版し
印刷することが頻繁に行なわれるようになってきた。こ
の日本語ワードプロセッサにより製版する場合、ワイヤ
ートッドもしくはタイプ活字等のインパクト印字方式の
プリンターが使われることが多く、油溶性染料・鉱物油
等から成るインキを含浸させたナイロンあるいはポリエ
ステル製のインキリボンを介して直描型オフセット印刷
原板の画像受理層表面に直接印字し製版する、インキリ
ボンから転写されたインキが印刷原板に定着し、印刷時
インキがのり画像部を形成する。この転写したインキの
画像受理層に対する定着性が鮮明な印刷物を得る上で重
要である・。

（Ｂ）従来技術 直描型オフセット印刷原板は特公昭４Ｇ−２３５８１゜
特開昭４８−９８０２　、特開昭５７−２０５１９８等
数多く出されており、一般に耐水性支持体上に無機顔料
、親水性結着剤を主成分とする画像受理層塗布液を塗布
し親水性かつ耐水性のある画像受理層をつくったものが
用いられている。この印刷原板にワイヤートッドプリン
ターもしくはタイプライタ−等のインパクト方式のプリ
ンターで印字した後オフセット印刷機で印刷する時、印
字後１時間以上経過していないと十分な耐刷性が得られ
ない欠点があった。さらにプリンターに使用されている
インキリボンの種類によっても同じ経過時間であるにも
かかわらず耐刷性が全く異なる欠点があった。

（Ｃ）発明の目的 本発明の目的は、直描型オフセット印刷原板にインパク
ト方式のプリンターで製版する際、ごく短い時間で十分
な耐刷性を得る製版方法を提供するものである０本発明
の他の目的は、インキリボンの種類にかかわらず短時間
で十分な耐刷性が得られる製版方法を提供するものであ
る。

（Ｄ）発明の構成 本発明者はリボンインキから転写したインキの画像受理
層への定着機構について鋭意研究し、短時間で十分な耐
刷枚数が得られる製版方法を見出した。すなわち、ワイ
ヤートッドプリンターもしくはタイプライタ−等のイン
パクト方式のプリンターにより画像受理層表面にＷ字し
た直後は、転写したインキが親水性結着剤の存在により
顔料への定着が不十分で印刷インキを引きつけるほどの
親油性は得られていない、印字後１時間以上の時間経過
によりして転写インキは顔料を覆っている親水性結着剤
９膜を通り抜けて顔料に定着し、始めて十分な親油性が
得られる。そこで、印字後の印刷原板を７０℃以上の温
度で加熱処理したところ、印字後経過時間がごく短い時
間でも転写インキは良好な定着性を示し印刷枚数５００
枚以上の十分な耐刷性が得られることを見出した。この
時７０℃以下の温度での加熱処理では定着促進効果は不
十分であり、１０分以上のかなり長時間の加熱を必要と
するため、本発明の目的には合わない。

またプリンターに使用されているインキリボンの種類に
より十分な耐刷性を得るために必要な印字後の経過時間
が、１時間から１０数時間とかなり大きな差が認められ
たが、本発明の製版方法によりいずれのインキリボンで
もごく短い時間で耐剛性のある製版が可能となった。

すなわち１本発明は耐水性支持体上に無機顔料、親木性
結着剤を主成分とする画像受理層を有する直描型オフセ
ット印刷原板にワイヤートッドプリンター等により直接
印字後、直描型オフセット印刷原板を７０℃以上の温度
で加熱処理し、短時間で十分な耐刷性を得ることを特徴
としている。

印字後の直描型オフセット印刷原板を加熱する方法とし
ては、熱風循環式乾燥機Φアイロン・ヘアードライヤー
・電子レンジ・乾式ファックスマスター用フユーザ−・
赤外線ランプなどの加熱装置により、直描型オフセット
印刷原板を７０℃以とで加熱処理する方法があり、また
ＰＰＣのトナ一定着用の加熱ローラーを利用する方法も
ある。

本発明に使用する直描型オフセット印刷原板をつくるに
は、無機顔料、親木性結着剤を主成分とする画像受理層
塗布液を耐水性支持体上に塗布し８０〜１５０℃で乾燥
して、３〜２０μ厚程度の画像受理層を形成すればよい
、この場合、支持体と画像受理層との間に耐水性の中間
層を設けて、より耐刷性の向上をはかるようにしてもよ
く、また支持体の裏面のカール防止のためにバックコー
ト層を設けるようにしてもよい。

画像受理層の無機顔料としては、カオリン単独系あるい
はカオリンと他の無機顔料との混合系が使えるが、特に
カオリンと合成シリカの混合系が好ましい、カオリンは
一般に紙塗工用に用いられているものが使える０合成シ
リカとしては、ホワイトカーボン、シリカゾル、コロイ
ダルシリカ、シリカゲル、合成モレキュラーシーブ等、
ケイ酸を主体とする合成ケイ素化合物がある。

親水性結着剤としては、澱粉又は澱粉誘導体、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースのご
ときセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、変性ポ
リビニルアルコール、カゼイン、酢酸ビニル−クロトン
酸共重合体、ポリアクリル酸アンモニウムなどがある。

さらに画像受理層には、アルデヒド類、アミン類、メラ
ミンホルマリン樹脂、尿素ホルマリン樹脂、ヒドラジド
類、過硫酸塩等の耐水化剤、あるいは消泡剤等を添加し
てもよい。

耐水性支持体としては、メラミンホルマリン樹脂、尿素
ホルマリン樹脂、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂等
を用いて湿潤強化された上質紙、レジンコート紙、プラ
スチックフィルム等をあげることができる。

中間層（１〜２０ＩＬ厚）としてはアクリル樹脂、ＳＢ
Ｒ，ＭＢＲ，ＮＢＲ１酢酸ビニル−エチレン共重合体の
ごときエマルジョン型樹脂、あるいはエポキシ樹脂、ポ
リビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル
のごとき溶剤可溶性樹脂などが単独で又は２種以上が併
用される。また、この中間層には適量の顔料が加えられ
てよい。

バックコート層（鳥〜２０路厚）としては澱粉又は澱粉
誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースのごときセルロース誘導体、ポリビニルア
ルコール、カゼイン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体
、ポリアクリル酸アンモニウムのごとき水溶性樹脂、あ
るいアクリル樹脂、ＳＢＲ，ＭＢＲ１酢酸ビニル−エチ
レン共重合体のごときエマルジ、重ン型樹脂などが単独
で又は２種以上が併用される。また、このバックコート
層には適量の顔料が加えられてよい。

（Ｅ）実施例 実施例によって本発明をさらに詳しく説明する。

実施例１ 坪１１００ｇ／ｍ’の湿潤強化紙の表面に下記組成の中
間層塗布液を塗布乾燥して約１５ｇ／ｍ″の中間層を形
成した。

〔中間層塗布液〕

カルボキシル変性ＳＢＲ ラテックス（固形分５０％）　　　　　１２０部酸化澱
粉の１０％水溶液　　　　　　１００部ジ−クライトの
５０％水分散液　　　２００部（セリサイト含有量３５
％無機顔料、 ジークライト化学■製） メラミン樹脂の８０％水溶液　　　　　１２部（商品名
スミレーヅレジン−６１３、 住友化学−製） 硬化触媒の３５％水溶液　　　　　　１．２部（商品名
アクセラ−ターＡＣＸ−Ｐ、 住友化学■製） 次いでこの湿潤強化紙の裏面に下記組成からなるバック
コート層塗布液を塗布乾燥して約１５ｇ／ｍ″のバック
コート層を設は耐水性支持体を得た。

〔バックコート層塗布液〕

ＳＢＲラテックス　　　　　　　　　　１０部（固形分
５０％） ポリビニルアルコールの１０％水溶液　５０部（商品名
クラレボバール１１７、クラレ■製）カオリンの５０％
水分散液　　　　　１００部メラミン樹脂の８０％水溶
液　　　　　　２部塩化アンモニウムの１０％水溶液　
　　　２部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　５部部さらにこの上に下記組成の画像受理層
塗布液を塗布乾燥して、約８ｇ／ｍ″の画像受理層を形
成し直描型オフセット印刷原板を得た。

〔画像受理層塗布液〕

カオリンの５０％分散液　　　　　　１００部（商品名
ウルトラホワイト−９０、 エンゲルハード社製） 合成シリカの２０％分散液　　　　　２５０部（商品名
サイロイド３０８゜ 富士デヴイソン化学■製） ポリビニルアルコールのｌθ％水溶液 ２００部 （商品名クラレボバール１１７、クラレ輛製）メラミン
樹脂の８０％水溶液　　　　２．５部（商品名スミレー
ヅレジンー８１３、 住友化学■製） 塩化アンモニウムの１０％水溶液　　　　２部水　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６０部こ
の直描型オフセット印刷原板を日本語ワードプロセッサ
・オフィスエース２００（三菱電機■製）のワイヤート
ッドプリンターにより印字後直ちに熱風循環式乾燥機中
で２分間加熱した。これをオフセ−／　ト印刷機（ゲス
テラトナー３３８．ゲステツトナー社製）にかけて印刷
したところ、初期より汚れはなく表１に示すような良好
な結果が得られた。

比較例１ 実施例１の直描型オフセット印刷原板の加熱処理を６０
℃で行ない印刷したところ、表１に示すような結果が得
られた。

比較例２ 実施例１の直描型オフセ−／　ト印刷原板の加熱処理を
行なわず、印字後１〜１６時間経過してから印刷したと
ころ１表１に示すような結果が得られた。

実施例２ 実施例１の直描型オフセット印刷原板を用いて日本語ワ
ードプロセッサ・オアシス１００Ｆ　（富士通■製）の
ワイヤートッドプリンターにより印字後直ちに乾式ファ
ックスマスター用フユーザ−（リコー■製）で１分間加
熱処理した。この時加えられた温度は、直描型オフセッ
ト印刷原板に貼った不可逆性示温材（商品名サーモラベ
ルＨ）の変色を利用し測定したところ１２５℃であった
。これを印刷したところ、表１に示すような良好な結果
が得られた。

表に 上 ４上 ４上 ４上 ４上 耐刷性：画像剥離発生までの印刷枚数 （Ｆ）発明の効果 実施例から明らかなように、本発明の製版方法はワイヤ
ートッドプリンター等のインパクト方式のプリンターで
印字後ごく短い時間で十分な耐剛性が得られ、かつプリ
ンターのインキリボンの種類にかかわらず十分な耐剛性
が得られるので、直描型オフセット印刷原板の製版方法
としての価値が非常に大である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　耐水性支持体上に無機顔料、親水性結着剤を主成分
   とする画像受理層を有する直描型オフセット印刷原板に
   インパクト印字方式のプリンターにより直接印字後、前
   記直描型オフセット印刷原板を加熱処理することを特徴
   とする製版方法。 ２　前記直描型オフセット印刷原板の加熱処理を７０℃
   以上の温度で行なうことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の製版方法。