JPS61133364A - 高靭性低合金鋼およびその製造方法 - Google Patents

高靭性低合金鋼およびその製造方法

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JPS61133364A
JPS61133364A JP25451484A JP25451484A JPS61133364A JP S61133364 A JPS61133364 A JP S61133364A JP 25451484 A JP25451484 A JP 25451484A JP 25451484 A JP25451484 A JP 25451484A JP S61133364 A JPS61133364 A JP S61133364A
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大木 喬夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は産業用車両の走行用、駆動用部品等に用いられ
る高靭性、高強度を有し、かつ焼入れ性、被剛性に優れ
た低合金鋼およびその製造方法に関する。
〔従来技術〕
産業用車両の走行用、駆動用部品としてトラックリンク
、クランクシャフト、ステアリングナックル等がある。
例えば第2図に示す大型トラックリンク1は最小断面が
25■以上の大断面を有するものであつて、熱間鍛造に
よって成形されたのち、切削加工によシ一対のブツシュ
孔2が仕上げられ、この一対のブツシュ孔2にワッシャ
3を介してブツシュ4を圧入し、かつブツシュ4にピン
5を押入固定してチエン状となし、ついでゲルト6およ
びナツト7によってシュー8に取付けるもので、トラッ
クリンクとシューとは一体的に回転し産業車両を走行さ
せるものである。
この車両走行用部品には走行時に高い曲げ応力。
捩プ、引張シおよび圧縮線シ返し応力などの負荷が加わ
るものであって、このような走行用、駆動用部品に用い
る鋼に対して高い靭性と強度を有し、かつ大断面を有す
る前記部品の芯部まで焼入れ組織とするため優れた焼入
れ性を有していることが要求される。
また、産業用車両は一50℃以下の寒冷地においても作
業をするものであるから、極低温域においても前記特性
があt、b低下することがなく、特に低温靭性に優れて
いることが要求される。
〔問題点を解決するための手段〕
従来、前記のような特性が要求される産業用車両の走行
用、駆動用部品に用いる鋼として、SN0M431など
のニッケル・クロム・モリブデン鋼が使用されているが
、SN0M431はNiを1.8チ含有することによっ
て低温靭性については優れているが、反面1.8−〇N
iを含有することによって熱間鍛造後の焼なましに長時
間を要し、かつ被剛性が劣るとともに、多量のNiを含
有することによって高価な鋼と−なっていた。
また、SN0M431などの従来鋼は、焼入れに際して
マルテンサイトを主体とする組織となり、焼入  4れ
時に大きな変態応力、熱応力が加わることによって焼き
割れが発生し易いので、従来は水焼入れを行うことがで
きず、油焼入れを施していた。しかし、油焼入れ忙おい
ては、焼入れ油の管理を十分く行わないと焼入れ碩さが
バラツクという欠点があプ、例えば劣化した焼入れ油を
使用して焼入れを行うと、被−人れ材の各部分において
冷却速度が変化することによって、焼入れ組織がマルテ
ンサイトとベイナイトとが不均一に分布した組織となシ
、焼入れ硬さにバラツキが生じるとともに、所望の硬さ
が得られないという問題があった。さらに、油焼入れに
おいては十分な焼入れ硬さが得られ々いため、従来焼入
れに際して高温で焼入れを行い、かつ焼もどしにおいて
は低温もどしを施さなければならないため、油焼入れ材
は靭性が低いものとなり、従来トラックリンクにおいて
は、使用中にブツシュ孔付近に割れが発生するという問
題があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、従来鋼のSNCM431などのニッケル・ク
ロム・モリブデン鋼に比して、焼入れ硬さ、焼もどし硬
さは同等もしくはそれ以上の硬さを有し、引張シ強さ、
靭性においては従来鋼よシ優れた、マルテンサイトとベ
イナイト組織とを有する、水焼入れを可能とした高靭性
低合金鋼およびその製造方法を提供しようとするもので
ある。
即ち、本発明者らの研究によれば、従来の含Ni鋼にお
いて水焼入れを施した場合に焼き割れが発生するのは、
該含N1鋼はオーステナイト領域が広いため、焼入れ時
にほぼマルテンサイト−相の組織となることと、C量が
高いことが相俟って、水焼入れ時に大きな変態応力、熱
応力が被焼入れ材に加わることによって発生することを
見出した。
そこで本発明においては、変態応力を緩和するために、
マルテンサイトの析出を抑制し、マルテンサイトとベイ
ナイトの組織とするため、Niの含有を不純物量程度に
止め、Moを必要量含有させることによって水焼入れが
可能な鋼としたものである。
また本発明においては、水焼入れが可能となったことに
よって十分な焼入れ硬さが得られ、従来鋼に比べて低い
温度で焼入れができ、かつ高温で焼もどしができるため
、油焼入れを施した従来鋼に比して優れた靭性を有する
鋼訃よびその製造方法を提供する。さらに本発明によれ
ば、必要に応じて適量のV 、 Nbを1種または両方
含有せしめることによ)、強度と靭性をさらに向上させ
、またS。
pbを1種または両方含有せしめること和よプ、鋼の被
剛性をも向上させることができる等、高靭性、高強度を
有し、かつ優れた焼入れ性、被剛性を有する産業用車両
の走行用、駆動用部品に適した高靭性低合金鋼を提供す
るものである。
〔発明の作用〕
本発明による鋼は、強度、靭性、被削性、焼入れ性およ
び耐摩耗性に優れた、C0,30−0,50%、 Sl
0.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%。
Cr 0.90〜2.0096 、残部鉄よりなる鋼に
Moを0.33〜0.50チ加えたことにょ)、鋼の変
態応力を緩和し、水焼入れを可能とする優れた焼入れ性
と、靭性および焼もどし軟化抵抗を高め、さらに微細な
炭化物を生成して耐摩耗性を向上せしめたものである。
また上記鋼の製造にあたっては、810〜880℃に加
熱し、冷却速度25℃/m i n以上で焼入れ口、つ
いで540〜580℃で焼もどすことKよって、微細な
炭化物を生成させ、十分な硬さと高靭性。
高強度の鋼が得られる。
〔発明の構成〕
本発明は以下に述べる第1発明ないし第5発明を包含す
るものである。即ち第1発明は重量比にシテ、c 0.
30〜0.50 % 、 St 0.15〜0.65%
Mn 0.65〜1.20%、 Cr 0.90〜2.
.00% 、M。
0.33〜0.50%を含有し、残部Feならびに不純
物元素からなるものである。第2発明は、第1発明の鋼
の化学的成分のはかに、v0.os〜0.30チ、Nb
0.05〜0.30−のうち1種または2種を含有し結
晶粒を微細化することKよって低温靭性をさらく向上さ
せたものである。fx3発明は1IE1発明鋼の化学的
成分のほかに、190.035S以下、pb0.15%
以下を含有させることによって被剛性、) を改善したものである。
また、第4発明は、第1発明の鋼材を、810〜880
℃に加熱し、冷却速度25℃/min以上で焼入れし、
ついで540〜580tl:で焼もどしを施すことによ
って靭性をさらに向上させたものであシ、第5発明はg
2発明の鋼材を、810〜880℃に加熱し、冷却速度
25℃/ m i n以上で焼入れし、つbで540〜
580Cで焼もどしを施すことによって靭性をさらに向
上させたものである。
以下に本発明鋼の成分限定理由について説明する。Cは
、産業用車両の走行用、駆動用部品として要求される強
度を確保する(必要な元素であって、所望の硬さを得る
ためには少なくとも0.30−以上のCを含有させる必
要があ夛、下限を0.30チとした。しかし0.50%
を超えて含有させると、靭性が低下するとともに熱処理
によって歪が発生し易くなるので上限な0.sosとし
た。
81は、脱酸作用を有するとともに地質に固溶して素地
の強度を向上し、さらに焼もどし軟化抵抗を有する元素
であって、これらの効果を得るには0.15%以上含有
させる必要があシ下限を0.15−とした。しかし必要
以上にSiを含有させると被剛性が損なわれるので上限
を0.65−とした。
MnはSlと同様忙脱酸剤として用いられ、かつ焼入性
を向上させる元素であって、大型トラックリンクのよう
な大断面を有する走行用部品においても芯部まで焼入れ
組織とするためには0.651以上含有させる必要があ
シ、下限を0.6−5 %とした。しかし必要以上に含
有させると高周波焼入れにおいて割れが発生し易くなる
ので、上限を120−とした。
Crは、Mnと同様に焼入性を高め、かつ炭化物を形成
して耐摩耗性を向上させる元素であって、走行用部品と
して必要な焼入れ性と耐摩耗性を得る罠は0.90%以
上含有させる必要があシ、下限な0..90 %とした
。しかし多く含有させると炭化物が粗大些し、かつ硬す
炭化物が生成し、かえって焼入性と耐摩耗性を損うので
、上限を2.0%とした。
Moは、本発明鋼の変態応力を緩和し、水焼入れを可能
とする優れた焼入れ性と、靭性および焼もどし軟化抵抗
を高め、さらに微細な炭化物を生成して耐摩耗性を向上
させる1本発明においては最も重要な元素であって、こ
れらの効果を得るには少なくとも0.33%以上含有さ
せる必要かあ)、下限を0.33%とした。しかし必要
以上に多く含有させるとべ1°ナイトノーズが後退し、
水焼入れ時に焼割れが発生し易くなシ、かつMOは高価
な元素であるので、上限な0.SO*とした。
VおよびNbは、炭窒化物を生成するとともに結晶粒を
微細化し、強度と靭性を向上させる元素であって、これ
らの効果を得るくは0.oss以上含有させる必要があ
シ下限を0.05%とした。しかし、■およびNbはと
もに0.30%を超えて含有させても効果の向上が小さ
いので、上限を0.301とした・ Sは、Mn8を生成して被剛性を改善する元素であって
、pbは、鋼中において単独あるいは化合物を形成し、
切削時に切欠き効果と、潤滑作用(よシ切削抵抗を減少
させて工具寿命、切屑の破砕性を著しく改善する元素で
ある。しかし、S>Zびpbは、その含有量が多くなる
と機械的性質を損うものであるから、Sは0.035%
、Pbは0.15−とその上限を規制した。
また、第4発明および第5発明において加熱温度を81
0〜880℃と限定したのは、それぞれ810℃未満で
は不完全焼入れとなプ所望の硬さが得られず、また88
0℃を超えると結晶粒が粗大化し靭性が低下するためで
あシ、かつ焼入れ時の冷却速度を25℃/m i n以
上としたのは、25℃/m j n未満では十分な焼入
れ硬さが得られなhためである。また、焼もどし温度を
540〜580℃と限定したのは、それぞれ540℃未
満では十分な靭性が得ちれず、かつ580℃を超えると
硬さが低下しすぎるためである。
〔実施例〕
本発明の特長を実施例によりて明らかにする。
第1表は、本発明による高靭性低合金鋼の実施例の化学
成分を、対比した比較鋼の化学成分とともに記載した表
であって、供試鋼のA−D鋼は前記第1発明の鋼、E−
G鋼は前記第2発明の鋼。
H−J鋼は前記g3発明の鋼であシ、比較鋼のうち、W
鋼ハSNCM431 K基く鋼、Xは80M430に基
〈鋼、Y鋼は本発明鋼におけるCおよびMo含有量の下
限以下の量のC、Moを添加した比較鋼、z鋼は本発明
鋼くおけるMn 、 Mo含有量の下限以下の量のMn
 、 Moを添加した比較鋼である。
上記第1表に記載の化学成分を有する鋼を鋳造後、圧延
比50以上で直径50mに熱間圧延を施して供試鋼とし
、これに焼入れ、焼もどし処理を行い、焼入れ時、焼も
どし時の硬さ、引張シ強さ、伸び、絞シ、シャルピー衝
撃値などの機械的性質を測定した。その結果を第2表に
示す。なお焼入れ、焼もどし温度は、比較鋼中従来鋼で
あるW鋼については、従来技術に基いて880℃に加熱
して油焼入れを行い、次いで480℃で焼もどし処理を
行い、本発明鋼および残シの比較鋼については、850
℃に加熱して水焼入れを行い、次いで560℃で焼もど
し処理を行った。なお、本発明鋼および比較鋼中のX鋼
、Y鋼およ、び2鋼の焼入れ時の冷却速度は29℃/m
in、W鋼の焼入れ時の冷却速度は5℃/ m i n
であった。また引張プ強さ、伸び、絞、9については、
JIS A号試験片を用いて測定し、衝撃値はJIS 
a号試験片を用し1て測定した。
第2表から明らかなように、本発明鋼は焼入れ硬さがH
B475〜525、焼もどし碩さがHB363〜399
の範囲内に、引張り強さが115〜138ゆ・f/■2
の範囲内に、伸びが11.3〜15.8の範囲内に、絞
シが40.3〜46.3の範囲内に、シャルピー衝撃値
が7.4〜10.1 kg、 f−m7cm2の範囲内
にあるのに対し、従来鋼のW鋼(SN0M431 )は
880℃で焼入れ、480℃で焼もどしという高温焼入
れ、低温部もどしを施した結果、焼入れ硬さはHB48
5 、焼もどし硬さはHB370であシ、引張シ強さは
119時・f/m2と強度については優れているが、シ
ャルピー衝撃値につhては6.9 ′に9・f−m/1
32と靭性については低い。
また、比較鋼中の従来鋼であるX鋼(80M430)お
よびその他の比較鋼であるW鋼および2鋼は850℃で
水焼入、560℃で焼もどしを施した結果、焼入硬さは
HB385〜446、焼もどし硬さHB)197〜34
2とW鋼に比べて低く、かつ、引張シ強さについても7
2〜101ゆ・f/諺2とW鋼忙比べて低いが、前記X
鋼、W鋼およびz鋼はW鋼に比べて強度については劣る
前記の従来鋼、比較鋼に対して本発明鋼であるA〜J鋼
はいずれも850℃という低い温度で水焼入し、かつ5
60℃という高い温度で焼もどしを施して4焼入硬さは
HB475〜525、焼もどし硬さはHB363〜39
9と、1.8$4のNlを含有する従来鋼であるW鋼と
同等もしくはそれ以よの硬さを有するものであり、かつ
引張シ強さについても115〜138に9・f/l11
2とW鋼板上の優れた強度を有するものである。さらに
本発明鋼は高温もどしを施したことKよシャルピー衝撃
値が7.4〜10.1 kll、 f−rrv/32と
靭性についてもW鋼に比べて大巾に優れており、本発明
鋼は高強度と高靭性を有するものであるということがで
きる。
第3表は、第1表に示した供試鋼の焼入れ性について測
定をした結果を示す。これらの測定値は前記熱間圧延片
からジョミニー試験片を作製し、焼入れ端から1.5m
、3mm、5mm、8霞、 11 ms。
13 was * 15 ym + 25 wmの各距
離の部分の硬さを測定したものである。
ts3表から明らかなように、従来鋼であるW鋼および
比較鋼であるY鋼、2鋼が、従来鋼W〈比して焼入れ硬
さが低いのく対して、本発明鋼であるA−J鋼はW鋼と
同等あるいはそれ以上の硬さを有することが明らかであ
り、本発明鋼は焼入れ性についても優れていることがわ
かる。
次に第1図に本発明鋼中のB鋼およびF鋼の低温靭性を
、従来鋼のW鋼とともに測定した結果を比較して示す。
低温靭性はJIS 4号試験片を作製し、20℃〜−8
0℃の低温域で供試鋼のシャルピー衝撃値を測定したも
のである。
第1図から明らかなように、従来鋼であるW鋼の一40
℃におけるシャルピー衝撃値が5.2 kf?・f−m
^2であるのく対し、本発明鋼であるB鋼、F鋼は7.
3〜7.8 kII−f−m7cm2であって、W鋼に
比して大幅に高くなってお)、本発明鋼は低温靭性につ
いても優れていることがわかる。
次く本発明鋼の被削性を、B鋼、F鋼、W鋼、J鋼九つ
き、従来鋼であるW鋼の被剛性と対比する。この対比試
験は、前記各供試鋼について焼入れ、焼もどし処理を施
したものから、直径40■、長さ10■の素材を用意し
、これを定盤上に固定し、直径5−の5KH9ストレー
トドリルを用いて、回転数114Orpm、推力aok
g(重錘自由落下法)(より、ドリル穿孔性を測定した
ものである。なお第4表には従来鋼であるW鋼のドリル
穿孔性をZooとした指数で示した。
第4表によ)明らかなように、本発明鋼はいずれも従来
鋼であるW鋼に比して優れた被剛性を有しておプ、特に
快削性元素であるs 、 pbを含有せしめたF鋼、W
鋼およびJ鋼は、W鋼に比して大幅に被剛性を改善した
ものとなっている。
〔発明の効果〕
本発明は産業車両の走行用、駆動用部品等に用いられる
高靭性低合金鋼において、Cを、要求強度を確保するた
め、および靭性を低下させずかつ熱処理による歪の発生
を阻止する範囲の0.30〜0.50tIb、Slを、
素地の強度を向上し、かつ焼もどし軟化抵抗を有せしめ
るため、および被剛性を損わない範囲の0.15〜0.
65Ls1Mnを、大断面を有する鍛造部品の芯部まで
焼入れ組織とするため、および焼入れにあた)割れの発
生を阻止する範囲の0.65〜1.20 fb、 Cr
を、大断面を有する鍛造部品の焼入れ性を得るとともに
微細な炭化物を形成して耐摩耗性を得るため、および前
記炭化物を粗大化せしめない範囲の0.90〜2.0%
を含有させるとともに、Moを、変態応力を緩和し、水
焼入れを可能とする焼入れ性と、靭性および焼もどし軟
化抵抗を高め、さら忙微細な炭化物を生成して耐摩耗性
を向上するため、およびベイナイトノーズが後退して水
焼入れ時に焼き割れが発生しない範囲の0.33〜0.
50チを含有させ、高い量のCの存在下において水焼入
れ時に大きな変態応力、熱応力を被焼入れ材に加えるN
lを積極的に添加することなく、不純物量程度に止めた
ことくより、焼入れ時の変態応力を緩和させて水焼入れ
を可能としたものであって、従来産業車両の走行用。
駆動用部品に用いられていたSNC’M431 K比し
て低い810〜880℃の温度に加熱し、この温度から
冷却速度25℃/ m i n以上で水焼入れし、次込
で540〜580℃という高い温度で焼もどしを行って
も、従来鋼と同等もしくはそれ以上の硬さおよび機械的
性質を有し、特に靭性については大幅に優れているとい
う効果を有する。
そして本発明の鋼と同様の焼入れ、焼もどしを施した比
較鋼中の従来鋼であるW鋼、および比較鋼のY鋼、2鋼
はNiを不純物量程度しか含有しないがMoの含有量が
本発明の鋼よシ少<、Y鋼のようにC含有量が本発明の
鋼よ)少いものの焼入れ硬さおよび強度が、前記従来鋼
であるW鋼忙比べて劣っている点から、本発明の鋼は高
強度と高靭性とを備え、かつ優れた焼入れ性を有するも
のといえる。
また本発明くお込ては、さらに、v0.os〜0.30
 ’1. Nb0.05〜0.301’)1種tタハ2
11を含有せしめることによ)、炭窒化物を生成させる
とともに結晶粒を微細化させ、これにょシ低温靭性をさ
らに向上せしめることができ、あるいは80.035−
以下、Pを0.15−以下のうちの1種または2種を含
有せしめることによ〕、切削時の切欠き効果と潤滑作用
によ)切削抵抗を減少させ、被剛性を向上させることが
できる。
さらに本発明によれば、Ce Sl t Mn r C
reM。
の適宜量を添加せしめるものであるため、鋼の製造にあ
た。9810〜880℃の加熱温度および25℃/mi
 n以上の冷却速度という低温焼入れおよび540〜5
80℃という高温節もどしを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の鋼と比較鋼の低温靭性を示す
試験温度とシャルピー衝撃値との関係の線図、第2図は
本発明鋼の用途として適したトラックリンクの分解図、
第3図はその組立図を示す。 なお図中1はトラックリンク、2はブツシュ孔、4はブ
ツシュ、5はピン、8はシュー、をそれぞれ示すもので
ある。 特許出願人 愛知製鋼株式会社ほか1名代 理 人 弁
理土鈴木蟲明 、(

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
    .15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
    0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%を含
    有し、残部Feならびに不純物元素からなることを特徴
    とする高靭性低合金鋼。
  2. (2)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
    .15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
    0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%と、
    さらにV0.05〜0.30%、Nb0.05〜0.3
    0%のうち1種ないし2種を含有し、残部Feならびに
    不純物元素からなることを特徴とする高靭性低合金鋼。
  3. (3)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
    .15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
    0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%と、
    さらにS0.035%以下、Pを0.15%以下のうち
    1種ないし2種を含有し、残部Feならびに不純物元素
    からなることを特徴とする高靭性低合金鋼。
  4. (4)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
    .15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
    0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%を含
    有する鋼材を810〜880℃に加熱し、冷却速度25
    ℃/min以上で焼入れし、ついで540〜580℃で
    焼もどしを施すことを特徴とする高靭性低合金鋼の製造
    方法。
  5. (5)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
    .15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
    0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%と、
    さらにV0.05〜0.30%、Nb0.05〜0.3
    0%のうち1種ないし2種を含有する鋼材を、810〜
    880℃に加熱し、冷却速度25℃/min以上で焼入
    れし、ついで540〜580℃で焼もどしを施すことを
    特徴とする高靭性低合金鋼の製造方法。
JP59254514A 1984-12-01 1984-12-01 高靭性低合金鋼の製造方法 Expired - Lifetime JPH0613745B2 (ja)

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