JPS61133364A - 高靭性低合金鋼およびその製造方法 - Google Patents
高靭性低合金鋼およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS61133364A JPS61133364A JP25451484A JP25451484A JPS61133364A JP S61133364 A JPS61133364 A JP S61133364A JP 25451484 A JP25451484 A JP 25451484A JP 25451484 A JP25451484 A JP 25451484A JP S61133364 A JPS61133364 A JP S61133364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- toughness
- quenching
- temperature
- hardness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は産業用車両の走行用、駆動用部品等に用いられ
る高靭性、高強度を有し、かつ焼入れ性、被剛性に優れ
た低合金鋼およびその製造方法に関する。
る高靭性、高強度を有し、かつ焼入れ性、被剛性に優れ
た低合金鋼およびその製造方法に関する。
産業用車両の走行用、駆動用部品としてトラックリンク
、クランクシャフト、ステアリングナックル等がある。
、クランクシャフト、ステアリングナックル等がある。
例えば第2図に示す大型トラックリンク1は最小断面が
25■以上の大断面を有するものであつて、熱間鍛造に
よって成形されたのち、切削加工によシ一対のブツシュ
孔2が仕上げられ、この一対のブツシュ孔2にワッシャ
3を介してブツシュ4を圧入し、かつブツシュ4にピン
5を押入固定してチエン状となし、ついでゲルト6およ
びナツト7によってシュー8に取付けるもので、トラッ
クリンクとシューとは一体的に回転し産業車両を走行さ
せるものである。
25■以上の大断面を有するものであつて、熱間鍛造に
よって成形されたのち、切削加工によシ一対のブツシュ
孔2が仕上げられ、この一対のブツシュ孔2にワッシャ
3を介してブツシュ4を圧入し、かつブツシュ4にピン
5を押入固定してチエン状となし、ついでゲルト6およ
びナツト7によってシュー8に取付けるもので、トラッ
クリンクとシューとは一体的に回転し産業車両を走行さ
せるものである。
この車両走行用部品には走行時に高い曲げ応力。
捩プ、引張シおよび圧縮線シ返し応力などの負荷が加わ
るものであって、このような走行用、駆動用部品に用い
る鋼に対して高い靭性と強度を有し、かつ大断面を有す
る前記部品の芯部まで焼入れ組織とするため優れた焼入
れ性を有していることが要求される。
るものであって、このような走行用、駆動用部品に用い
る鋼に対して高い靭性と強度を有し、かつ大断面を有す
る前記部品の芯部まで焼入れ組織とするため優れた焼入
れ性を有していることが要求される。
また、産業用車両は一50℃以下の寒冷地においても作
業をするものであるから、極低温域においても前記特性
があt、b低下することがなく、特に低温靭性に優れて
いることが要求される。
業をするものであるから、極低温域においても前記特性
があt、b低下することがなく、特に低温靭性に優れて
いることが要求される。
従来、前記のような特性が要求される産業用車両の走行
用、駆動用部品に用いる鋼として、SN0M431など
のニッケル・クロム・モリブデン鋼が使用されているが
、SN0M431はNiを1.8チ含有することによっ
て低温靭性については優れているが、反面1.8−〇N
iを含有することによって熱間鍛造後の焼なましに長時
間を要し、かつ被剛性が劣るとともに、多量のNiを含
有することによって高価な鋼と−なっていた。
用、駆動用部品に用いる鋼として、SN0M431など
のニッケル・クロム・モリブデン鋼が使用されているが
、SN0M431はNiを1.8チ含有することによっ
て低温靭性については優れているが、反面1.8−〇N
iを含有することによって熱間鍛造後の焼なましに長時
間を要し、かつ被剛性が劣るとともに、多量のNiを含
有することによって高価な鋼と−なっていた。
また、SN0M431などの従来鋼は、焼入れに際して
マルテンサイトを主体とする組織となり、焼入 4れ
時に大きな変態応力、熱応力が加わることによって焼き
割れが発生し易いので、従来は水焼入れを行うことがで
きず、油焼入れを施していた。しかし、油焼入れ忙おい
ては、焼入れ油の管理を十分く行わないと焼入れ碩さが
バラツクという欠点があプ、例えば劣化した焼入れ油を
使用して焼入れを行うと、被−人れ材の各部分において
冷却速度が変化することによって、焼入れ組織がマルテ
ンサイトとベイナイトとが不均一に分布した組織となシ
、焼入れ硬さにバラツキが生じるとともに、所望の硬さ
が得られないという問題があった。さらに、油焼入れに
おいては十分な焼入れ硬さが得られ々いため、従来焼入
れに際して高温で焼入れを行い、かつ焼もどしにおいて
は低温もどしを施さなければならないため、油焼入れ材
は靭性が低いものとなり、従来トラックリンクにおいて
は、使用中にブツシュ孔付近に割れが発生するという問
題があった。
マルテンサイトを主体とする組織となり、焼入 4れ
時に大きな変態応力、熱応力が加わることによって焼き
割れが発生し易いので、従来は水焼入れを行うことがで
きず、油焼入れを施していた。しかし、油焼入れ忙おい
ては、焼入れ油の管理を十分く行わないと焼入れ碩さが
バラツクという欠点があプ、例えば劣化した焼入れ油を
使用して焼入れを行うと、被−人れ材の各部分において
冷却速度が変化することによって、焼入れ組織がマルテ
ンサイトとベイナイトとが不均一に分布した組織となシ
、焼入れ硬さにバラツキが生じるとともに、所望の硬さ
が得られないという問題があった。さらに、油焼入れに
おいては十分な焼入れ硬さが得られ々いため、従来焼入
れに際して高温で焼入れを行い、かつ焼もどしにおいて
は低温もどしを施さなければならないため、油焼入れ材
は靭性が低いものとなり、従来トラックリンクにおいて
は、使用中にブツシュ孔付近に割れが発生するという問
題があった。
本発明は、従来鋼のSNCM431などのニッケル・ク
ロム・モリブデン鋼に比して、焼入れ硬さ、焼もどし硬
さは同等もしくはそれ以上の硬さを有し、引張シ強さ、
靭性においては従来鋼よシ優れた、マルテンサイトとベ
イナイト組織とを有する、水焼入れを可能とした高靭性
低合金鋼およびその製造方法を提供しようとするもので
ある。
ロム・モリブデン鋼に比して、焼入れ硬さ、焼もどし硬
さは同等もしくはそれ以上の硬さを有し、引張シ強さ、
靭性においては従来鋼よシ優れた、マルテンサイトとベ
イナイト組織とを有する、水焼入れを可能とした高靭性
低合金鋼およびその製造方法を提供しようとするもので
ある。
即ち、本発明者らの研究によれば、従来の含Ni鋼にお
いて水焼入れを施した場合に焼き割れが発生するのは、
該含N1鋼はオーステナイト領域が広いため、焼入れ時
にほぼマルテンサイト−相の組織となることと、C量が
高いことが相俟って、水焼入れ時に大きな変態応力、熱
応力が被焼入れ材に加わることによって発生することを
見出した。
いて水焼入れを施した場合に焼き割れが発生するのは、
該含N1鋼はオーステナイト領域が広いため、焼入れ時
にほぼマルテンサイト−相の組織となることと、C量が
高いことが相俟って、水焼入れ時に大きな変態応力、熱
応力が被焼入れ材に加わることによって発生することを
見出した。
そこで本発明においては、変態応力を緩和するために、
マルテンサイトの析出を抑制し、マルテンサイトとベイ
ナイトの組織とするため、Niの含有を不純物量程度に
止め、Moを必要量含有させることによって水焼入れが
可能な鋼としたものである。
マルテンサイトの析出を抑制し、マルテンサイトとベイ
ナイトの組織とするため、Niの含有を不純物量程度に
止め、Moを必要量含有させることによって水焼入れが
可能な鋼としたものである。
また本発明においては、水焼入れが可能となったことに
よって十分な焼入れ硬さが得られ、従来鋼に比べて低い
温度で焼入れができ、かつ高温で焼もどしができるため
、油焼入れを施した従来鋼に比して優れた靭性を有する
鋼訃よびその製造方法を提供する。さらに本発明によれ
ば、必要に応じて適量のV 、 Nbを1種または両方
含有せしめることによ)、強度と靭性をさらに向上させ
、またS。
よって十分な焼入れ硬さが得られ、従来鋼に比べて低い
温度で焼入れができ、かつ高温で焼もどしができるため
、油焼入れを施した従来鋼に比して優れた靭性を有する
鋼訃よびその製造方法を提供する。さらに本発明によれ
ば、必要に応じて適量のV 、 Nbを1種または両方
含有せしめることによ)、強度と靭性をさらに向上させ
、またS。
pbを1種または両方含有せしめること和よプ、鋼の被
剛性をも向上させることができる等、高靭性、高強度を
有し、かつ優れた焼入れ性、被剛性を有する産業用車両
の走行用、駆動用部品に適した高靭性低合金鋼を提供す
るものである。
剛性をも向上させることができる等、高靭性、高強度を
有し、かつ優れた焼入れ性、被剛性を有する産業用車両
の走行用、駆動用部品に適した高靭性低合金鋼を提供す
るものである。
本発明による鋼は、強度、靭性、被削性、焼入れ性およ
び耐摩耗性に優れた、C0,30−0,50%、 Sl
0.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%。
び耐摩耗性に優れた、C0,30−0,50%、 Sl
0.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%。
Cr 0.90〜2.0096 、残部鉄よりなる鋼に
Moを0.33〜0.50チ加えたことにょ)、鋼の変
態応力を緩和し、水焼入れを可能とする優れた焼入れ性
と、靭性および焼もどし軟化抵抗を高め、さらに微細な
炭化物を生成して耐摩耗性を向上せしめたものである。
Moを0.33〜0.50チ加えたことにょ)、鋼の変
態応力を緩和し、水焼入れを可能とする優れた焼入れ性
と、靭性および焼もどし軟化抵抗を高め、さらに微細な
炭化物を生成して耐摩耗性を向上せしめたものである。
また上記鋼の製造にあたっては、810〜880℃に加
熱し、冷却速度25℃/m i n以上で焼入れ口、つ
いで540〜580℃で焼もどすことKよって、微細な
炭化物を生成させ、十分な硬さと高靭性。
熱し、冷却速度25℃/m i n以上で焼入れ口、つ
いで540〜580℃で焼もどすことKよって、微細な
炭化物を生成させ、十分な硬さと高靭性。
高強度の鋼が得られる。
本発明は以下に述べる第1発明ないし第5発明を包含す
るものである。即ち第1発明は重量比にシテ、c 0.
30〜0.50 % 、 St 0.15〜0.65%
。
るものである。即ち第1発明は重量比にシテ、c 0.
30〜0.50 % 、 St 0.15〜0.65%
。
Mn 0.65〜1.20%、 Cr 0.90〜2.
.00% 、M。
.00% 、M。
0.33〜0.50%を含有し、残部Feならびに不純
物元素からなるものである。第2発明は、第1発明の鋼
の化学的成分のはかに、v0.os〜0.30チ、Nb
0.05〜0.30−のうち1種または2種を含有し結
晶粒を微細化することKよって低温靭性をさらく向上さ
せたものである。fx3発明は1IE1発明鋼の化学的
成分のほかに、190.035S以下、pb0.15%
以下を含有させることによって被剛性、) を改善したものである。
物元素からなるものである。第2発明は、第1発明の鋼
の化学的成分のはかに、v0.os〜0.30チ、Nb
0.05〜0.30−のうち1種または2種を含有し結
晶粒を微細化することKよって低温靭性をさらく向上さ
せたものである。fx3発明は1IE1発明鋼の化学的
成分のほかに、190.035S以下、pb0.15%
以下を含有させることによって被剛性、) を改善したものである。
また、第4発明は、第1発明の鋼材を、810〜880
℃に加熱し、冷却速度25℃/min以上で焼入れし、
ついで540〜580tl:で焼もどしを施すことによ
って靭性をさらに向上させたものであシ、第5発明はg
2発明の鋼材を、810〜880℃に加熱し、冷却速度
25℃/ m i n以上で焼入れし、つbで540〜
580Cで焼もどしを施すことによって靭性をさらに向
上させたものである。
℃に加熱し、冷却速度25℃/min以上で焼入れし、
ついで540〜580tl:で焼もどしを施すことによ
って靭性をさらに向上させたものであシ、第5発明はg
2発明の鋼材を、810〜880℃に加熱し、冷却速度
25℃/ m i n以上で焼入れし、つbで540〜
580Cで焼もどしを施すことによって靭性をさらに向
上させたものである。
以下に本発明鋼の成分限定理由について説明する。Cは
、産業用車両の走行用、駆動用部品として要求される強
度を確保する(必要な元素であって、所望の硬さを得る
ためには少なくとも0.30−以上のCを含有させる必
要があ夛、下限を0.30チとした。しかし0.50%
を超えて含有させると、靭性が低下するとともに熱処理
によって歪が発生し易くなるので上限な0.sosとし
た。
、産業用車両の走行用、駆動用部品として要求される強
度を確保する(必要な元素であって、所望の硬さを得る
ためには少なくとも0.30−以上のCを含有させる必
要があ夛、下限を0.30チとした。しかし0.50%
を超えて含有させると、靭性が低下するとともに熱処理
によって歪が発生し易くなるので上限な0.sosとし
た。
81は、脱酸作用を有するとともに地質に固溶して素地
の強度を向上し、さらに焼もどし軟化抵抗を有する元素
であって、これらの効果を得るには0.15%以上含有
させる必要があシ下限を0.15−とした。しかし必要
以上にSiを含有させると被剛性が損なわれるので上限
を0.65−とした。
の強度を向上し、さらに焼もどし軟化抵抗を有する元素
であって、これらの効果を得るには0.15%以上含有
させる必要があシ下限を0.15−とした。しかし必要
以上にSiを含有させると被剛性が損なわれるので上限
を0.65−とした。
MnはSlと同様忙脱酸剤として用いられ、かつ焼入性
を向上させる元素であって、大型トラックリンクのよう
な大断面を有する走行用部品においても芯部まで焼入れ
組織とするためには0.651以上含有させる必要があ
シ、下限を0.6−5 %とした。しかし必要以上に含
有させると高周波焼入れにおいて割れが発生し易くなる
ので、上限を120−とした。
を向上させる元素であって、大型トラックリンクのよう
な大断面を有する走行用部品においても芯部まで焼入れ
組織とするためには0.651以上含有させる必要があ
シ、下限を0.6−5 %とした。しかし必要以上に含
有させると高周波焼入れにおいて割れが発生し易くなる
ので、上限を120−とした。
Crは、Mnと同様に焼入性を高め、かつ炭化物を形成
して耐摩耗性を向上させる元素であって、走行用部品と
して必要な焼入れ性と耐摩耗性を得る罠は0.90%以
上含有させる必要があシ、下限な0..90 %とした
。しかし多く含有させると炭化物が粗大些し、かつ硬す
炭化物が生成し、かえって焼入性と耐摩耗性を損うので
、上限を2.0%とした。
して耐摩耗性を向上させる元素であって、走行用部品と
して必要な焼入れ性と耐摩耗性を得る罠は0.90%以
上含有させる必要があシ、下限な0..90 %とした
。しかし多く含有させると炭化物が粗大些し、かつ硬す
炭化物が生成し、かえって焼入性と耐摩耗性を損うので
、上限を2.0%とした。
Moは、本発明鋼の変態応力を緩和し、水焼入れを可能
とする優れた焼入れ性と、靭性および焼もどし軟化抵抗
を高め、さらに微細な炭化物を生成して耐摩耗性を向上
させる1本発明においては最も重要な元素であって、こ
れらの効果を得るには少なくとも0.33%以上含有さ
せる必要かあ)、下限を0.33%とした。しかし必要
以上に多く含有させるとべ1°ナイトノーズが後退し、
水焼入れ時に焼割れが発生し易くなシ、かつMOは高価
な元素であるので、上限な0.SO*とした。
とする優れた焼入れ性と、靭性および焼もどし軟化抵抗
を高め、さらに微細な炭化物を生成して耐摩耗性を向上
させる1本発明においては最も重要な元素であって、こ
れらの効果を得るには少なくとも0.33%以上含有さ
せる必要かあ)、下限を0.33%とした。しかし必要
以上に多く含有させるとべ1°ナイトノーズが後退し、
水焼入れ時に焼割れが発生し易くなシ、かつMOは高価
な元素であるので、上限な0.SO*とした。
VおよびNbは、炭窒化物を生成するとともに結晶粒を
微細化し、強度と靭性を向上させる元素であって、これ
らの効果を得るくは0.oss以上含有させる必要があ
シ下限を0.05%とした。しかし、■およびNbはと
もに0.30%を超えて含有させても効果の向上が小さ
いので、上限を0.301とした・ Sは、Mn8を生成して被剛性を改善する元素であって
、pbは、鋼中において単独あるいは化合物を形成し、
切削時に切欠き効果と、潤滑作用(よシ切削抵抗を減少
させて工具寿命、切屑の破砕性を著しく改善する元素で
ある。しかし、S>Zびpbは、その含有量が多くなる
と機械的性質を損うものであるから、Sは0.035%
、Pbは0.15−とその上限を規制した。
微細化し、強度と靭性を向上させる元素であって、これ
らの効果を得るくは0.oss以上含有させる必要があ
シ下限を0.05%とした。しかし、■およびNbはと
もに0.30%を超えて含有させても効果の向上が小さ
いので、上限を0.301とした・ Sは、Mn8を生成して被剛性を改善する元素であって
、pbは、鋼中において単独あるいは化合物を形成し、
切削時に切欠き効果と、潤滑作用(よシ切削抵抗を減少
させて工具寿命、切屑の破砕性を著しく改善する元素で
ある。しかし、S>Zびpbは、その含有量が多くなる
と機械的性質を損うものであるから、Sは0.035%
、Pbは0.15−とその上限を規制した。
また、第4発明および第5発明において加熱温度を81
0〜880℃と限定したのは、それぞれ810℃未満で
は不完全焼入れとなプ所望の硬さが得られず、また88
0℃を超えると結晶粒が粗大化し靭性が低下するためで
あシ、かつ焼入れ時の冷却速度を25℃/m i n以
上としたのは、25℃/m j n未満では十分な焼入
れ硬さが得られなhためである。また、焼もどし温度を
540〜580℃と限定したのは、それぞれ540℃未
満では十分な靭性が得ちれず、かつ580℃を超えると
硬さが低下しすぎるためである。
0〜880℃と限定したのは、それぞれ810℃未満で
は不完全焼入れとなプ所望の硬さが得られず、また88
0℃を超えると結晶粒が粗大化し靭性が低下するためで
あシ、かつ焼入れ時の冷却速度を25℃/m i n以
上としたのは、25℃/m j n未満では十分な焼入
れ硬さが得られなhためである。また、焼もどし温度を
540〜580℃と限定したのは、それぞれ540℃未
満では十分な靭性が得ちれず、かつ580℃を超えると
硬さが低下しすぎるためである。
本発明の特長を実施例によりて明らかにする。
第1表は、本発明による高靭性低合金鋼の実施例の化学
成分を、対比した比較鋼の化学成分とともに記載した表
であって、供試鋼のA−D鋼は前記第1発明の鋼、E−
G鋼は前記第2発明の鋼。
成分を、対比した比較鋼の化学成分とともに記載した表
であって、供試鋼のA−D鋼は前記第1発明の鋼、E−
G鋼は前記第2発明の鋼。
H−J鋼は前記g3発明の鋼であシ、比較鋼のうち、W
鋼ハSNCM431 K基く鋼、Xは80M430に基
〈鋼、Y鋼は本発明鋼におけるCおよびMo含有量の下
限以下の量のC、Moを添加した比較鋼、z鋼は本発明
鋼くおけるMn 、 Mo含有量の下限以下の量のMn
、 Moを添加した比較鋼である。
鋼ハSNCM431 K基く鋼、Xは80M430に基
〈鋼、Y鋼は本発明鋼におけるCおよびMo含有量の下
限以下の量のC、Moを添加した比較鋼、z鋼は本発明
鋼くおけるMn 、 Mo含有量の下限以下の量のMn
、 Moを添加した比較鋼である。
上記第1表に記載の化学成分を有する鋼を鋳造後、圧延
比50以上で直径50mに熱間圧延を施して供試鋼とし
、これに焼入れ、焼もどし処理を行い、焼入れ時、焼も
どし時の硬さ、引張シ強さ、伸び、絞シ、シャルピー衝
撃値などの機械的性質を測定した。その結果を第2表に
示す。なお焼入れ、焼もどし温度は、比較鋼中従来鋼で
あるW鋼については、従来技術に基いて880℃に加熱
して油焼入れを行い、次いで480℃で焼もどし処理を
行い、本発明鋼および残シの比較鋼については、850
℃に加熱して水焼入れを行い、次いで560℃で焼もど
し処理を行った。なお、本発明鋼および比較鋼中のX鋼
、Y鋼およ、び2鋼の焼入れ時の冷却速度は29℃/m
in、W鋼の焼入れ時の冷却速度は5℃/ m i n
であった。また引張プ強さ、伸び、絞、9については、
JIS A号試験片を用いて測定し、衝撃値はJIS
a号試験片を用し1て測定した。
比50以上で直径50mに熱間圧延を施して供試鋼とし
、これに焼入れ、焼もどし処理を行い、焼入れ時、焼も
どし時の硬さ、引張シ強さ、伸び、絞シ、シャルピー衝
撃値などの機械的性質を測定した。その結果を第2表に
示す。なお焼入れ、焼もどし温度は、比較鋼中従来鋼で
あるW鋼については、従来技術に基いて880℃に加熱
して油焼入れを行い、次いで480℃で焼もどし処理を
行い、本発明鋼および残シの比較鋼については、850
℃に加熱して水焼入れを行い、次いで560℃で焼もど
し処理を行った。なお、本発明鋼および比較鋼中のX鋼
、Y鋼およ、び2鋼の焼入れ時の冷却速度は29℃/m
in、W鋼の焼入れ時の冷却速度は5℃/ m i n
であった。また引張プ強さ、伸び、絞、9については、
JIS A号試験片を用いて測定し、衝撃値はJIS
a号試験片を用し1て測定した。
第2表から明らかなように、本発明鋼は焼入れ硬さがH
B475〜525、焼もどし碩さがHB363〜399
の範囲内に、引張り強さが115〜138ゆ・f/■2
の範囲内に、伸びが11.3〜15.8の範囲内に、絞
シが40.3〜46.3の範囲内に、シャルピー衝撃値
が7.4〜10.1 kg、 f−m7cm2の範囲内
にあるのに対し、従来鋼のW鋼(SN0M431 )は
880℃で焼入れ、480℃で焼もどしという高温焼入
れ、低温部もどしを施した結果、焼入れ硬さはHB48
5 、焼もどし硬さはHB370であシ、引張シ強さは
119時・f/m2と強度については優れているが、シ
ャルピー衝撃値につhては6.9 ′に9・f−m/1
32と靭性については低い。
B475〜525、焼もどし碩さがHB363〜399
の範囲内に、引張り強さが115〜138ゆ・f/■2
の範囲内に、伸びが11.3〜15.8の範囲内に、絞
シが40.3〜46.3の範囲内に、シャルピー衝撃値
が7.4〜10.1 kg、 f−m7cm2の範囲内
にあるのに対し、従来鋼のW鋼(SN0M431 )は
880℃で焼入れ、480℃で焼もどしという高温焼入
れ、低温部もどしを施した結果、焼入れ硬さはHB48
5 、焼もどし硬さはHB370であシ、引張シ強さは
119時・f/m2と強度については優れているが、シ
ャルピー衝撃値につhては6.9 ′に9・f−m/1
32と靭性については低い。
また、比較鋼中の従来鋼であるX鋼(80M430)お
よびその他の比較鋼であるW鋼および2鋼は850℃で
水焼入、560℃で焼もどしを施した結果、焼入硬さは
HB385〜446、焼もどし硬さHB)197〜34
2とW鋼に比べて低く、かつ、引張シ強さについても7
2〜101ゆ・f/諺2とW鋼忙比べて低いが、前記X
鋼、W鋼およびz鋼はW鋼に比べて強度については劣る
。
よびその他の比較鋼であるW鋼および2鋼は850℃で
水焼入、560℃で焼もどしを施した結果、焼入硬さは
HB385〜446、焼もどし硬さHB)197〜34
2とW鋼に比べて低く、かつ、引張シ強さについても7
2〜101ゆ・f/諺2とW鋼忙比べて低いが、前記X
鋼、W鋼およびz鋼はW鋼に比べて強度については劣る
。
前記の従来鋼、比較鋼に対して本発明鋼であるA〜J鋼
はいずれも850℃という低い温度で水焼入し、かつ5
60℃という高い温度で焼もどしを施して4焼入硬さは
HB475〜525、焼もどし硬さはHB363〜39
9と、1.8$4のNlを含有する従来鋼であるW鋼と
同等もしくはそれ以よの硬さを有するものであり、かつ
引張シ強さについても115〜138に9・f/l11
2とW鋼板上の優れた強度を有するものである。さらに
本発明鋼は高温もどしを施したことKよシャルピー衝撃
値が7.4〜10.1 kll、 f−rrv/32と
靭性についてもW鋼に比べて大巾に優れており、本発明
鋼は高強度と高靭性を有するものであるということがで
きる。
はいずれも850℃という低い温度で水焼入し、かつ5
60℃という高い温度で焼もどしを施して4焼入硬さは
HB475〜525、焼もどし硬さはHB363〜39
9と、1.8$4のNlを含有する従来鋼であるW鋼と
同等もしくはそれ以よの硬さを有するものであり、かつ
引張シ強さについても115〜138に9・f/l11
2とW鋼板上の優れた強度を有するものである。さらに
本発明鋼は高温もどしを施したことKよシャルピー衝撃
値が7.4〜10.1 kll、 f−rrv/32と
靭性についてもW鋼に比べて大巾に優れており、本発明
鋼は高強度と高靭性を有するものであるということがで
きる。
第3表は、第1表に示した供試鋼の焼入れ性について測
定をした結果を示す。これらの測定値は前記熱間圧延片
からジョミニー試験片を作製し、焼入れ端から1.5m
、3mm、5mm、8霞、 11 ms。
定をした結果を示す。これらの測定値は前記熱間圧延片
からジョミニー試験片を作製し、焼入れ端から1.5m
、3mm、5mm、8霞、 11 ms。
13 was * 15 ym + 25 wmの各距
離の部分の硬さを測定したものである。
離の部分の硬さを測定したものである。
ts3表から明らかなように、従来鋼であるW鋼および
比較鋼であるY鋼、2鋼が、従来鋼W〈比して焼入れ硬
さが低いのく対して、本発明鋼であるA−J鋼はW鋼と
同等あるいはそれ以上の硬さを有することが明らかであ
り、本発明鋼は焼入れ性についても優れていることがわ
かる。
比較鋼であるY鋼、2鋼が、従来鋼W〈比して焼入れ硬
さが低いのく対して、本発明鋼であるA−J鋼はW鋼と
同等あるいはそれ以上の硬さを有することが明らかであ
り、本発明鋼は焼入れ性についても優れていることがわ
かる。
次に第1図に本発明鋼中のB鋼およびF鋼の低温靭性を
、従来鋼のW鋼とともに測定した結果を比較して示す。
、従来鋼のW鋼とともに測定した結果を比較して示す。
低温靭性はJIS 4号試験片を作製し、20℃〜−8
0℃の低温域で供試鋼のシャルピー衝撃値を測定したも
のである。
0℃の低温域で供試鋼のシャルピー衝撃値を測定したも
のである。
第1図から明らかなように、従来鋼であるW鋼の一40
℃におけるシャルピー衝撃値が5.2 kf?・f−m
^2であるのく対し、本発明鋼であるB鋼、F鋼は7.
3〜7.8 kII−f−m7cm2であって、W鋼に
比して大幅に高くなってお)、本発明鋼は低温靭性につ
いても優れていることがわかる。
℃におけるシャルピー衝撃値が5.2 kf?・f−m
^2であるのく対し、本発明鋼であるB鋼、F鋼は7.
3〜7.8 kII−f−m7cm2であって、W鋼に
比して大幅に高くなってお)、本発明鋼は低温靭性につ
いても優れていることがわかる。
次く本発明鋼の被削性を、B鋼、F鋼、W鋼、J鋼九つ
き、従来鋼であるW鋼の被剛性と対比する。この対比試
験は、前記各供試鋼について焼入れ、焼もどし処理を施
したものから、直径40■、長さ10■の素材を用意し
、これを定盤上に固定し、直径5−の5KH9ストレー
トドリルを用いて、回転数114Orpm、推力aok
g(重錘自由落下法)(より、ドリル穿孔性を測定した
ものである。なお第4表には従来鋼であるW鋼のドリル
穿孔性をZooとした指数で示した。
き、従来鋼であるW鋼の被剛性と対比する。この対比試
験は、前記各供試鋼について焼入れ、焼もどし処理を施
したものから、直径40■、長さ10■の素材を用意し
、これを定盤上に固定し、直径5−の5KH9ストレー
トドリルを用いて、回転数114Orpm、推力aok
g(重錘自由落下法)(より、ドリル穿孔性を測定した
ものである。なお第4表には従来鋼であるW鋼のドリル
穿孔性をZooとした指数で示した。
第4表によ)明らかなように、本発明鋼はいずれも従来
鋼であるW鋼に比して優れた被剛性を有しておプ、特に
快削性元素であるs 、 pbを含有せしめたF鋼、W
鋼およびJ鋼は、W鋼に比して大幅に被剛性を改善した
ものとなっている。
鋼であるW鋼に比して優れた被剛性を有しておプ、特に
快削性元素であるs 、 pbを含有せしめたF鋼、W
鋼およびJ鋼は、W鋼に比して大幅に被剛性を改善した
ものとなっている。
本発明は産業車両の走行用、駆動用部品等に用いられる
高靭性低合金鋼において、Cを、要求強度を確保するた
め、および靭性を低下させずかつ熱処理による歪の発生
を阻止する範囲の0.30〜0.50tIb、Slを、
素地の強度を向上し、かつ焼もどし軟化抵抗を有せしめ
るため、および被剛性を損わない範囲の0.15〜0.
65Ls1Mnを、大断面を有する鍛造部品の芯部まで
焼入れ組織とするため、および焼入れにあた)割れの発
生を阻止する範囲の0.65〜1.20 fb、 Cr
を、大断面を有する鍛造部品の焼入れ性を得るとともに
微細な炭化物を形成して耐摩耗性を得るため、および前
記炭化物を粗大化せしめない範囲の0.90〜2.0%
を含有させるとともに、Moを、変態応力を緩和し、水
焼入れを可能とする焼入れ性と、靭性および焼もどし軟
化抵抗を高め、さら忙微細な炭化物を生成して耐摩耗性
を向上するため、およびベイナイトノーズが後退して水
焼入れ時に焼き割れが発生しない範囲の0.33〜0.
50チを含有させ、高い量のCの存在下において水焼入
れ時に大きな変態応力、熱応力を被焼入れ材に加えるN
lを積極的に添加することなく、不純物量程度に止めた
ことくより、焼入れ時の変態応力を緩和させて水焼入れ
を可能としたものであって、従来産業車両の走行用。
高靭性低合金鋼において、Cを、要求強度を確保するた
め、および靭性を低下させずかつ熱処理による歪の発生
を阻止する範囲の0.30〜0.50tIb、Slを、
素地の強度を向上し、かつ焼もどし軟化抵抗を有せしめ
るため、および被剛性を損わない範囲の0.15〜0.
65Ls1Mnを、大断面を有する鍛造部品の芯部まで
焼入れ組織とするため、および焼入れにあた)割れの発
生を阻止する範囲の0.65〜1.20 fb、 Cr
を、大断面を有する鍛造部品の焼入れ性を得るとともに
微細な炭化物を形成して耐摩耗性を得るため、および前
記炭化物を粗大化せしめない範囲の0.90〜2.0%
を含有させるとともに、Moを、変態応力を緩和し、水
焼入れを可能とする焼入れ性と、靭性および焼もどし軟
化抵抗を高め、さら忙微細な炭化物を生成して耐摩耗性
を向上するため、およびベイナイトノーズが後退して水
焼入れ時に焼き割れが発生しない範囲の0.33〜0.
50チを含有させ、高い量のCの存在下において水焼入
れ時に大きな変態応力、熱応力を被焼入れ材に加えるN
lを積極的に添加することなく、不純物量程度に止めた
ことくより、焼入れ時の変態応力を緩和させて水焼入れ
を可能としたものであって、従来産業車両の走行用。
駆動用部品に用いられていたSNC’M431 K比し
て低い810〜880℃の温度に加熱し、この温度から
冷却速度25℃/ m i n以上で水焼入れし、次込
で540〜580℃という高い温度で焼もどしを行って
も、従来鋼と同等もしくはそれ以上の硬さおよび機械的
性質を有し、特に靭性については大幅に優れているとい
う効果を有する。
て低い810〜880℃の温度に加熱し、この温度から
冷却速度25℃/ m i n以上で水焼入れし、次込
で540〜580℃という高い温度で焼もどしを行って
も、従来鋼と同等もしくはそれ以上の硬さおよび機械的
性質を有し、特に靭性については大幅に優れているとい
う効果を有する。
そして本発明の鋼と同様の焼入れ、焼もどしを施した比
較鋼中の従来鋼であるW鋼、および比較鋼のY鋼、2鋼
はNiを不純物量程度しか含有しないがMoの含有量が
本発明の鋼よシ少<、Y鋼のようにC含有量が本発明の
鋼よ)少いものの焼入れ硬さおよび強度が、前記従来鋼
であるW鋼忙比べて劣っている点から、本発明の鋼は高
強度と高靭性とを備え、かつ優れた焼入れ性を有するも
のといえる。
較鋼中の従来鋼であるW鋼、および比較鋼のY鋼、2鋼
はNiを不純物量程度しか含有しないがMoの含有量が
本発明の鋼よシ少<、Y鋼のようにC含有量が本発明の
鋼よ)少いものの焼入れ硬さおよび強度が、前記従来鋼
であるW鋼忙比べて劣っている点から、本発明の鋼は高
強度と高靭性とを備え、かつ優れた焼入れ性を有するも
のといえる。
また本発明くお込ては、さらに、v0.os〜0.30
’1. Nb0.05〜0.301’)1種tタハ2
11を含有せしめることによ)、炭窒化物を生成させる
とともに結晶粒を微細化させ、これにょシ低温靭性をさ
らに向上せしめることができ、あるいは80.035−
以下、Pを0.15−以下のうちの1種または2種を含
有せしめることによ〕、切削時の切欠き効果と潤滑作用
によ)切削抵抗を減少させ、被剛性を向上させることが
できる。
’1. Nb0.05〜0.301’)1種tタハ2
11を含有せしめることによ)、炭窒化物を生成させる
とともに結晶粒を微細化させ、これにょシ低温靭性をさ
らに向上せしめることができ、あるいは80.035−
以下、Pを0.15−以下のうちの1種または2種を含
有せしめることによ〕、切削時の切欠き効果と潤滑作用
によ)切削抵抗を減少させ、被剛性を向上させることが
できる。
さらに本発明によれば、Ce Sl t Mn r C
reM。
reM。
の適宜量を添加せしめるものであるため、鋼の製造にあ
た。9810〜880℃の加熱温度および25℃/mi
n以上の冷却速度という低温焼入れおよび540〜5
80℃という高温節もどしを可能とするものである。
た。9810〜880℃の加熱温度および25℃/mi
n以上の冷却速度という低温焼入れおよび540〜5
80℃という高温節もどしを可能とするものである。
第1図は本発明の実施例の鋼と比較鋼の低温靭性を示す
試験温度とシャルピー衝撃値との関係の線図、第2図は
本発明鋼の用途として適したトラックリンクの分解図、
第3図はその組立図を示す。 なお図中1はトラックリンク、2はブツシュ孔、4はブ
ツシュ、5はピン、8はシュー、をそれぞれ示すもので
ある。 特許出願人 愛知製鋼株式会社ほか1名代 理 人 弁
理土鈴木蟲明 、(
試験温度とシャルピー衝撃値との関係の線図、第2図は
本発明鋼の用途として適したトラックリンクの分解図、
第3図はその組立図を示す。 なお図中1はトラックリンク、2はブツシュ孔、4はブ
ツシュ、5はピン、8はシュー、をそれぞれ示すもので
ある。 特許出願人 愛知製鋼株式会社ほか1名代 理 人 弁
理土鈴木蟲明 、(
Claims (5)
- (1)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%を含
有し、残部Feならびに不純物元素からなることを特徴
とする高靭性低合金鋼。 - (2)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%と、
さらにV0.05〜0.30%、Nb0.05〜0.3
0%のうち1種ないし2種を含有し、残部Feならびに
不純物元素からなることを特徴とする高靭性低合金鋼。 - (3)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%と、
さらにS0.035%以下、Pを0.15%以下のうち
1種ないし2種を含有し、残部Feならびに不純物元素
からなることを特徴とする高靭性低合金鋼。 - (4)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%を含
有する鋼材を810〜880℃に加熱し、冷却速度25
℃/min以上で焼入れし、ついで540〜580℃で
焼もどしを施すことを特徴とする高靭性低合金鋼の製造
方法。 - (5)重量比にして、C0.30〜0.50%、Si0
.15〜0.65%、Mn0.65〜1.20%、Cr
0.90〜2.00%、Mo0.33〜0.50%と、
さらにV0.05〜0.30%、Nb0.05〜0.3
0%のうち1種ないし2種を含有する鋼材を、810〜
880℃に加熱し、冷却速度25℃/min以上で焼入
れし、ついで540〜580℃で焼もどしを施すことを
特徴とする高靭性低合金鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59254514A JPH0613745B2 (ja) | 1984-12-01 | 1984-12-01 | 高靭性低合金鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59254514A JPH0613745B2 (ja) | 1984-12-01 | 1984-12-01 | 高靭性低合金鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61133364A true JPS61133364A (ja) | 1986-06-20 |
JPH0613745B2 JPH0613745B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=17266102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59254514A Expired - Lifetime JPH0613745B2 (ja) | 1984-12-01 | 1984-12-01 | 高靭性低合金鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613745B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007262491A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nippon Steel Corp | 切削性に優れた機械構造用鋼管およびその製造方法 |
CN109338226A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-02-15 | 中铁工程装备集团隧道设备制造有限公司 | 一种高性能tbm刀盘刮渣板用材料及其制备方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5779116A (en) * | 1980-10-31 | 1982-05-18 | Nippon Steel Corp | Production of high tensile steel having superior toughness |
JPS57207113A (en) * | 1981-05-08 | 1982-12-18 | Roon Star Suteiiru Co | High efficiency tube for petroleum insufficient contries and manufacture |
JPS5819438A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-02-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度・高靭性を有する鋼管の製造方法 |
JPS5893857A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-03 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 耐熱亀裂性及び耐割損性に優れた鉄道車輪 |
JPS58171554A (ja) * | 1982-03-31 | 1983-10-08 | Daido Steel Co Ltd | 機械構造用部品 |
JPS59104426A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-16 | Daido Steel Co Ltd | 高周波焼入用鋼の製造方法 |
JPS59153868A (ja) * | 1983-02-22 | 1984-09-01 | Nisshin Steel Co Ltd | ゴルフクラブ用シヤフトの製造方法 |
JPS59159969A (ja) * | 1983-03-03 | 1984-09-10 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度高靭性チエ−ン用鋼材 |
JPS60169544A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-03 | Daido Steel Co Ltd | 高強度機械構造用部品およびその製造方法 |
-
1984
- 1984-12-01 JP JP59254514A patent/JPH0613745B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5779116A (en) * | 1980-10-31 | 1982-05-18 | Nippon Steel Corp | Production of high tensile steel having superior toughness |
JPS57207113A (en) * | 1981-05-08 | 1982-12-18 | Roon Star Suteiiru Co | High efficiency tube for petroleum insufficient contries and manufacture |
JPS5819438A (ja) * | 1981-07-28 | 1983-02-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度・高靭性を有する鋼管の製造方法 |
JPS5893857A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-03 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 耐熱亀裂性及び耐割損性に優れた鉄道車輪 |
JPS58171554A (ja) * | 1982-03-31 | 1983-10-08 | Daido Steel Co Ltd | 機械構造用部品 |
JPS59104426A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-16 | Daido Steel Co Ltd | 高周波焼入用鋼の製造方法 |
JPS59153868A (ja) * | 1983-02-22 | 1984-09-01 | Nisshin Steel Co Ltd | ゴルフクラブ用シヤフトの製造方法 |
JPS59159969A (ja) * | 1983-03-03 | 1984-09-10 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度高靭性チエ−ン用鋼材 |
JPS60169544A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-03 | Daido Steel Co Ltd | 高強度機械構造用部品およびその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007262491A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nippon Steel Corp | 切削性に優れた機械構造用鋼管およびその製造方法 |
JP4495106B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2010-06-30 | 新日本製鐵株式会社 | 切削性に優れた機械構造用鋼管およびその製造方法 |
CN109338226A (zh) * | 2018-11-20 | 2019-02-15 | 中铁工程装备集团隧道设备制造有限公司 | 一种高性能tbm刀盘刮渣板用材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0613745B2 (ja) | 1994-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3995904B2 (ja) | 加工性および強度に優れた等速ジョイント用内輪の製造方法 | |
KR0153482B1 (ko) | 무한궤도용 링크의 제조방법 | |
JPH07109518A (ja) | 疲労強度、降伏強度および被削性に優れる熱間鍛造用鋼の製造方法 | |
JP3809004B2 (ja) | 高強度特性と低熱処理歪み特性に優れた高周波焼入れ用鋼材とその製造方法 | |
JPH02153018A (ja) | 鋼部材の製造方法 | |
US7678207B2 (en) | Steel product for induction hardening, induction-hardened member using the same, and methods producing them | |
US20140182414A1 (en) | Steel for induction hardening and crankshaft manufactured by using the same | |
JP3842888B2 (ja) | 冷間加工性と高強度特性を兼備した高周波焼入れ用鋼材の製造方法 | |
US20080095657A1 (en) | Optimization Of Steel Metallurgy To Improve Broach Tool Life | |
JPH0555585B2 (ja) | ||
JPH09256102A (ja) | 曲げ強度と衝撃特性に優れた浸炭部品 | |
JPH06306460A (ja) | 高疲労強度熱間鍛造品の製造方法 | |
JPH11181542A (ja) | 冷間加工性と高周波焼入れ性に優れた高周波焼入れ用鋼材とその製造方法 | |
US20070000582A1 (en) | Steel product for induction hardening, induction-hardened member using the same, and methods for production them | |
JPS61133364A (ja) | 高靭性低合金鋼およびその製造方法 | |
JPH108189A (ja) | 曲げ特性に優れる高周波焼入れ用鋼ならびにその 鋼材を用いた曲げ特性に優れる高周波焼入れ部品 | |
JP6825605B2 (ja) | 浸炭部材 | |
JPH04154936A (ja) | 析出硬化型窒化用鋼 | |
JP2017071859A (ja) | 非調質鋼およびその製造方法 | |
JPS62149811A (ja) | 直接焼入れによるプレハ−ドン鋼の製造方法 | |
JPS582572B2 (ja) | 異方性の少ない強靭棒鋼材の製造方法 | |
JPH04371547A (ja) | 高強度強靭鋼の製造方法 | |
JP2001032037A (ja) | 耐ピッチング性に優れた低歪み型歯車用鋼材およびその鋼材による歯車の製造方法 | |
JP2548067B2 (ja) | 高靭性低合金鋼 | |
JP2006199993A (ja) | 冷間鍛造性と焼戻軟化抵抗性に優れた肌焼用鋼材 |