JPS59159969A - 高強度高靭性チエ−ン用鋼材 - Google Patents
高強度高靭性チエ−ン用鋼材Info
- Publication number
- JPS59159969A JPS59159969A JP3483283A JP3483283A JPS59159969A JP S59159969 A JPS59159969 A JP S59159969A JP 3483283 A JP3483283 A JP 3483283A JP 3483283 A JP3483283 A JP 3483283A JP S59159969 A JPS59159969 A JP S59159969A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- toughness
- steel material
- content
- chain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、引張強さが75〜95kyf/−で、しか
も0℃における母材部及び溶接部のシャルピー衝撃吸収
エネルギー値がそれぞれ7kqf−m以上及び6kqf
−m以上の、高強度と高靭性とを兼ね備えたチェーン用
鋼材に関するものである。
も0℃における母材部及び溶接部のシャルピー衝撃吸収
エネルギー値がそれぞれ7kqf−m以上及び6kqf
−m以上の、高強度と高靭性とを兼ね備えたチェーン用
鋼材に関するものである。
近年、エネルギー事情の変化にともなって、新たなエネ
ルギー資源を開発しようとの動きが世界の各地で活発化
してきており、陸上での開発資源が涸渇するにつれ海底
油田に1で注目が集まるようになって、石油準則用のリ
グを用いた開発が、大陸だな付近を中心として南方から
北海に至るまでの広範囲地域で行われるようになってき
た。
ルギー資源を開発しようとの動きが世界の各地で活発化
してきており、陸上での開発資源が涸渇するにつれ海底
油田に1で注目が集まるようになって、石油準則用のリ
グを用いた開発が、大陸だな付近を中心として南方から
北海に至るまでの広範囲地域で行われるようになってき
た。
そして、上記のような海底石油掘削用リグに代表される
海上構造物の増加にともない、これを繋留するのに用い
る大径チェーンの需要も増大の一途をたどってきており
、その上、石油掘削リグ等の海上構造物は最近に至って
益々犬型化する傾向を見せはじめてきたので、これらを
繋留するためのチェーンにも直径:60〜160mmと
いったより太いものが、しかも積載重量制限の面からそ
れ以上に大径化できないので、より晶強度のものが要求
されるようになってきた。
海上構造物の増加にともない、これを繋留するのに用い
る大径チェーンの需要も増大の一途をたどってきており
、その上、石油掘削リグ等の海上構造物は最近に至って
益々犬型化する傾向を見せはじめてきたので、これらを
繋留するためのチェーンにも直径:60〜160mmと
いったより太いものが、しかも積載重量制限の面からそ
れ以上に大径化できないので、より晶強度のものが要求
されるようになってきた。
ところで、大径チェーンは、熱間圧延棒鋼を所定長さに
切断して円環状に成形後、端面全フラッシュバット溶接
して製造され、その後、熱処理を施すことによって所要
の機械的性質を得るのが普通であり、高強度・高靭性を
得るための手段としてはチェーンに成形した状態での焼
入れ焼戻し処理が最適であることは言うまでもないこと
である。
切断して円環状に成形後、端面全フラッシュバット溶接
して製造され、その後、熱処理を施すことによって所要
の機械的性質を得るのが普通であり、高強度・高靭性を
得るための手段としてはチェーンに成形した状態での焼
入れ焼戻し処理が最適であることは言うまでもないこと
である。
しかしながら、引張強さが75〜95 kgf/−の高
強度を要求される上記リグ等の繋留用チェーンには、鋼
板等に比べて、 ■ 直径が160聴という極めて太い丸棒材の中心部首
でをもマルテンサイト化しなければならないので、高い
焼入れ性を必要とする、■ 上下面からの完全な冷却が
可能な@相に比べて、チェーンでは十分な冷却が困難と
なり、所望の焼入れ組織を得難い、 等の問題があり、銅相の焼入れ性を高めるための合金成
分の含有量を高くせざるを得なかったのである。しかし
、炭素等の焼入れ性向上成分の含有量を冒めることは靭
性の劣化につながるものであり、しかも上述のようにチ
ェーンは棒鋼成形後にフラツンユバット溶接されるもの
であるが、年り入れ性向上成分の含有量が高いと溶接割
れを生ずる危険も多くなるという新たな問題を引き起す
思念があった。−舷、に、フラッシュバット溶接では溶
接金属が存在しないので水素による割れ発生の恐れは無
いが、それでもC当量が高くなると割れ発生の危険性を
回避することは極めて困難なことであった。
強度を要求される上記リグ等の繋留用チェーンには、鋼
板等に比べて、 ■ 直径が160聴という極めて太い丸棒材の中心部首
でをもマルテンサイト化しなければならないので、高い
焼入れ性を必要とする、■ 上下面からの完全な冷却が
可能な@相に比べて、チェーンでは十分な冷却が困難と
なり、所望の焼入れ組織を得難い、 等の問題があり、銅相の焼入れ性を高めるための合金成
分の含有量を高くせざるを得なかったのである。しかし
、炭素等の焼入れ性向上成分の含有量を冒めることは靭
性の劣化につながるものであり、しかも上述のようにチ
ェーンは棒鋼成形後にフラツンユバット溶接されるもの
であるが、年り入れ性向上成分の含有量が高いと溶接割
れを生ずる危険も多くなるという新たな問題を引き起す
思念があった。−舷、に、フラッシュバット溶接では溶
接金属が存在しないので水素による割れ発生の恐れは無
いが、それでもC当量が高くなると割れ発生の危険性を
回避することは極めて困難なことであった。
しかるに、最近では、北海海底油田など寒冷地における
石油掘削頻度が多くなり、このような地域では溶接部の
微細な割れでも脆性破壊の起点になりやすく、従って高
強度はもちろんのこと、母材部及び溶接部の0℃におけ
るシャルピー衝撃吸収エネルギーがそれぞれ7に4f−
m以上及び6に4f−m以上という高い靭性合有し、か
つ溶接割れ発生の無い安定した品質の大型掘削リグ撃留
用チェーンが渇望されていたのである。
石油掘削頻度が多くなり、このような地域では溶接部の
微細な割れでも脆性破壊の起点になりやすく、従って高
強度はもちろんのこと、母材部及び溶接部の0℃におけ
るシャルピー衝撃吸収エネルギーがそれぞれ7に4f−
m以上及び6に4f−m以上という高い靭性合有し、か
つ溶接割れ発生の無い安定した品質の大型掘削リグ撃留
用チェーンが渇望されていたのである。
もちろん、高強度チェーン用鋼材としてJISG310
5にSBC’70なる記号で示されるものが知られてお
り、また各国船舶規格にも同様の鋼材が規定されている
が、これらの規格には、C25i、Mn、P及びSの成
分量が示されているのみで% NI HCr I Mo
及びVの添加も示唆されてはいるがその具体的な添
加量や作用については何も示されておらず、これによっ
ても、直径が60)160mで、かつ引張強さ=75〜
95に7f/−を有し、しかも寒冷地において満足な靭
性を発揮する大径チェーンを実現することはできなかっ
たのである。
5にSBC’70なる記号で示されるものが知られてお
り、また各国船舶規格にも同様の鋼材が規定されている
が、これらの規格には、C25i、Mn、P及びSの成
分量が示されているのみで% NI HCr I Mo
及びVの添加も示唆されてはいるがその具体的な添
加量や作用については何も示されておらず、これによっ
ても、直径が60)160mで、かつ引張強さ=75〜
95に7f/−を有し、しかも寒冷地において満足な靭
性を発揮する大径チェーンを実現することはできなかっ
たのである。
本発明者等は、上述のような観点から、引張強さが75
〜95 k、f/−で、しかも0℃における母材部及び
溶接部の7ヤルビー衝撃吸収エネルギー値がそれぞれ7
に7f−m以上及び6kyf−m以上の面強度と高靭性
とを兼ね備えた大径チェーン用鋼材を提供すべく研究を
行った結果、靭性及び溶接性に有害なC含有量を必要最
小限に抑えた低C高地系鋼材に、焼入れ性を増大するこ
とのできるCr及びMoの特定量を添加するとともに、
炭素当量(Ceq、)を特定の範囲とし、かつS含有量
: 0.010%以下、P含有量:0.02%以下と十
分に脱硫・脱燐した上、さらに特定量のCa又は希土類
元素全添加すれば、焼入れ性差びに靭性に極めて優れた
値を示すばかりでなく、延性も良好で、溶接部に割れを
ほとんど発生することのない高強度高靭性鋼材が得られ
ることを知見したのである。その上、このような銅相に
適当量のV、Ti、Nbの1種以上を添加すれは、その
靭性値がさらに向上するこさをも見出した。
〜95 k、f/−で、しかも0℃における母材部及び
溶接部の7ヤルビー衝撃吸収エネルギー値がそれぞれ7
に7f−m以上及び6kyf−m以上の面強度と高靭性
とを兼ね備えた大径チェーン用鋼材を提供すべく研究を
行った結果、靭性及び溶接性に有害なC含有量を必要最
小限に抑えた低C高地系鋼材に、焼入れ性を増大するこ
とのできるCr及びMoの特定量を添加するとともに、
炭素当量(Ceq、)を特定の範囲とし、かつS含有量
: 0.010%以下、P含有量:0.02%以下と十
分に脱硫・脱燐した上、さらに特定量のCa又は希土類
元素全添加すれば、焼入れ性差びに靭性に極めて優れた
値を示すばかりでなく、延性も良好で、溶接部に割れを
ほとんど発生することのない高強度高靭性鋼材が得られ
ることを知見したのである。その上、このような銅相に
適当量のV、Ti、Nbの1種以上を添加すれは、その
靭性値がさらに向上するこさをも見出した。
この発明は、上記知見に基いてなされたものであり、チ
ェーン用鋼材を、 C: 0.10〜0.30%(以下、N景係とする)、
Si:0.1 0〜0.5 0 % 、 Mn :
1.0 0〜1.9 0 % 。
ェーン用鋼材を、 C: 0.10〜0.30%(以下、N景係とする)、
Si:0.1 0〜0.5 0 % 、 Mn :
1.0 0〜1.9 0 % 。
Cr : 0.50〜1.50%、 Mo : 0.1
0〜0.50%。
0〜0.50%。
sot、A7 : 0.0 1 0〜0.0 6
0 % 。
0 % 。
P : 0.02%以下、 s:o、o1%以下。
全含有するとともに、
Ca:0.01%以下、希土類元素: 0.10%以下
。
。
の1移以上を含み、さらに必要により、v : 0.2
0%以下、 Ti:0.20%以下。
0%以下、 Ti:0.20%以下。
Nb:0.20%以下。
の1種以上をも含み、かつ、式、
で表わされる炭素当量が0.60〜0.80%であり、
Fe及びその他の不可避不純物:残り、から成る成分組
成で構成することにより、引張り強さ=75〜95 k
rf/i 、 0℃における母材及び溶接部の衝撃吸収
エネルギー:それぞれ7kqf−m以上及び6kyf−
m以上を実現したことに特徴を有するものである。
Fe及びその他の不可避不純物:残り、から成る成分組
成で構成することにより、引張り強さ=75〜95 k
rf/i 、 0℃における母材及び溶接部の衝撃吸収
エネルギー:それぞれ7kqf−m以上及び6kyf−
m以上を実現したことに特徴を有するものである。
なお、この発明のチェーン用鋼材の調質処理は通常の焼
入れ焼戻しで十分であり、上記のよりなS含有量:0.
01%以下でCa及び希土類元素の1種以上を含有する
鋼材では、焼入れ焼戻し処理によりフラッシュバット溶
接のフェライトバンド部靭性が十分に安定化するへで、
高い靭性値を得ることができるのである。加えて、この
ような鋼材では、焼準し処理を施した後に焼入れ焼戻し
を行うと、フラッシュバット溶接にて粗大化したフェラ
イトバンド部の結晶粒が徽細化され、溶接部靭性が一層
改善はれるので望ましい手段であるき言える。
入れ焼戻しで十分であり、上記のよりなS含有量:0.
01%以下でCa及び希土類元素の1種以上を含有する
鋼材では、焼入れ焼戻し処理によりフラッシュバット溶
接のフェライトバンド部靭性が十分に安定化するへで、
高い靭性値を得ることができるのである。加えて、この
ような鋼材では、焼準し処理を施した後に焼入れ焼戻し
を行うと、フラッシュバット溶接にて粗大化したフェラ
イトバンド部の結晶粒が徽細化され、溶接部靭性が一層
改善はれるので望ましい手段であるき言える。
また、チェーンは、通常、海水中にて使用されるために
暦食が問題となる場合もあるが、このよ jうなとき
には鋼材中にCu及びNiの1種又は2種を添加するの
が効果的である。
暦食が問題となる場合もあるが、このよ jうなとき
には鋼材中にCu及びNiの1種又は2種を添加するの
が効果的である。
つぎに、この発明のチェーン用鋼において、各成分元素
の添加量及び炭素箔量を前記のように限定した理由を説
明する。
の添加量及び炭素箔量を前記のように限定した理由を説
明する。
(a) C
C成分には、@狗の焼入れ性を確保して強度及び靭性を
保持せしめる作用があるが、その含有量が0.10%未
満では前記作用に所望の効果を得ることができず、一方
0.30%を越えて含有させると靭性が劣化する上、溶
接部に割れを発生する確率が高くなることから、その含
有量を0.10〜0.30係と定めた。
保持せしめる作用があるが、その含有量が0.10%未
満では前記作用に所望の効果を得ることができず、一方
0.30%を越えて含有させると靭性が劣化する上、溶
接部に割れを発生する確率が高くなることから、その含
有量を0.10〜0.30係と定めた。
(b) 5i
Si成分は、鋼材の強度を確保する作用とともに脱酸剤
としての作用をも有するものであるが、その含有量が0
.10%未満では脱酸作用に所望の効果が得られず、鋼
材中の非金属介在物増加を来たして靭性劣化を招くこと
となる。一方0.50%を映えて含有させてもやはり靭
性劣化を引き起すこととなるので、゛その含有量を0.
10−0:50 %と定めた。
としての作用をも有するものであるが、その含有量が0
.10%未満では脱酸作用に所望の効果が得られず、鋼
材中の非金属介在物増加を来たして靭性劣化を招くこと
となる。一方0.50%を映えて含有させてもやはり靭
性劣化を引き起すこととなるので、゛その含有量を0.
10−0:50 %と定めた。
(C) MTI
Mnは所望の焼入れ性確保に必須の成分であるが、その
含有量が1.00%未満では十分に満足し得る暁入れ性
を確保できず、一方1゜90%を越えて含付させると鋼
材の靭性及び溶接性を劣化させることとなるので、その
含有量−を1.00〜1.90多と定めた。
含有量が1.00%未満では十分に満足し得る暁入れ性
を確保できず、一方1゜90%を越えて含付させると鋼
材の靭性及び溶接性を劣化させることとなるので、その
含有量−を1.00〜1.90多と定めた。
(d) Cr
Cr成分には、鋼材の靭性をある程度改善するとともに
焼入れ性を増大させる作用があるが、その含有量が0.
50%未満では大径チェーンに所望の焼入れ性を確保す
ることが困難となり、一方1.50%を越えて含有させ
ても靭性改善の効果が少ない上、溶接性の劣化を来たす
ようになることから、その含有量を0.50〜1.50
チと定めた。
焼入れ性を増大させる作用があるが、その含有量が0.
50%未満では大径チェーンに所望の焼入れ性を確保す
ることが困難となり、一方1.50%を越えて含有させ
ても靭性改善の効果が少ない上、溶接性の劣化を来たす
ようになることから、その含有量を0.50〜1.50
チと定めた。
(e) M。
MO酸成分、鋼材の靭性改善及び焼入れ性の確保に極め
て有効な元素であるが、その含有量が0.10チ未満で
は前記効果を期待することができず、一方帆50%を越
えて含有させると焼入れ性が過大になるだけで、コスト
の上昇を招くという不都合な結果がもたらされるので、
その含有量’i0.10〜0.50%と定めた。
て有効な元素であるが、その含有量が0.10チ未満で
は前記効果を期待することができず、一方帆50%を越
えて含有させると焼入れ性が過大になるだけで、コスト
の上昇を招くという不都合な結果がもたらされるので、
その含有量’i0.10〜0.50%と定めた。
(f) sot、At
5ot、At 成分には、脱酸作用とあわせて鋼材の結
晶粒度を調整する作用がある力よ、その含有量力SO,
01%未満では十分な細粒化効果を得ること力;できな
いので靭性劣化の原因となり、一方0.06%を越える
と鋼材中のアルミナ系非金属介在物〃ぶ増加してやはり
靭性劣化を引き起すこと力・ら、その含有量’1.o、
o i〜0.06%と定めた。
晶粒度を調整する作用がある力よ、その含有量力SO,
01%未満では十分な細粒化効果を得ること力;できな
いので靭性劣化の原因となり、一方0.06%を越える
と鋼材中のアルミナ系非金属介在物〃ぶ増加してやはり
靭性劣化を引き起すこと力・ら、その含有量’1.o、
o i〜0.06%と定めた。
(g)P、及びS
P及びSは、いずれも鋼材製造上避けることのできない
不純物であるが、これらの含有量75;それぞれ0.0
2%及び0.01%を越えると鋼材の靭性全許容限以上
に劣化させることとなるので、P及びSの含有量をそれ
ぞれ0.02%以下及び0.01受以下と定めた。
不純物であるが、これらの含有量75;それぞれ0.0
2%及び0.01%を越えると鋼材の靭性全許容限以上
に劣化させることとなるので、P及びSの含有量をそれ
ぞれ0.02%以下及び0.01受以下と定めた。
(h) Ca、及び希土類元素
これらの成分には、f@により清浄化するとともに非金
属介在物の形態を変え、鋼材溶接部の靭性全より向上す
る作用があるが、Ca含有量が0.01%を越えたり、
希土類元素の合計金有量が帆10%を越えると、逆に靭
性の劣化を招くようになることから、Ca含有量を0.
10%以下、希土類元系含Wftffio、1o%以下
とそれぞれ定めた。
属介在物の形態を変え、鋼材溶接部の靭性全より向上す
る作用があるが、Ca含有量が0.01%を越えたり、
希土類元素の合計金有量が帆10%を越えると、逆に靭
性の劣化を招くようになることから、Ca含有量を0.
10%以下、希土類元系含Wftffio、1o%以下
とそれぞれ定めた。
(i)V、Ti、及びNb
これらの成分はいずれも、鋼中で炭化物、炭窒化物或い
は窒化物を析出して銅材の結晶粒を微細化し、靭性を改
善する作用を有しているので、必要により1種以上の添
加がなされるものであるが、それぞれの含有量が0.2
0%を越えても前記作用により以上の効果が得られない
ばかりか、鋼材コストヲ上昇することとなるので、それ
ぞれの含有量を0.20%以下と定めた。
は窒化物を析出して銅材の結晶粒を微細化し、靭性を改
善する作用を有しているので、必要により1種以上の添
加がなされるものであるが、それぞれの含有量が0.2
0%を越えても前記作用により以上の効果が得られない
ばかりか、鋼材コストヲ上昇することとなるので、それ
ぞれの含有量を0.20%以下と定めた。
(h) 炭素当量(Ceq、)
鋼材の炭素当量が0.80%を越えると、フラッシュバ
ット溶接部に割れを発生する確率が急激に増大して安定
したチェーンの製造が困難となり、一方0.60%未満
の炭素当量では実質的に十分な焼入れ性を確保できなく
なって鋼材の強度及び靭性を劣化炙ることとなるので、
炭素邑量全0.60〜0.80%と定めた。
ット溶接部に割れを発生する確率が急激に増大して安定
したチェーンの製造が困難となり、一方0.60%未満
の炭素当量では実質的に十分な焼入れ性を確保できなく
なって鋼材の強度及び靭性を劣化炙ることとなるので、
炭素邑量全0.60〜0.80%と定めた。
ついで、この発明を実施例により比較例と対比しながら
より具体的に説明する。
より具体的に説明する。
実施例
まず、通常の大気溶解にて第1表に示される如き成分組
成の鋼を溶製した後、熱間圧延にて直径が120鞄の丸
棒鋼を得た。つぎに、これを切断後、熱間曲げ加工によ
ってチェーンに成形し1.フラッシュバット溶接を施し
て整板した。そして、溶接部のパリ取り金行ってから、
スタッドを装入し、ついで、 焼入れ:900℃X 3.5 hr 加熱後、水冷、
焼戻し:600℃X 4.5 hr 加熱後、水冷、の
条件てで焼入れ焼戻し処理を施して、チェーンを製造し
た。
成の鋼を溶製した後、熱間圧延にて直径が120鞄の丸
棒鋼を得た。つぎに、これを切断後、熱間曲げ加工によ
ってチェーンに成形し1.フラッシュバット溶接を施し
て整板した。そして、溶接部のパリ取り金行ってから、
スタッドを装入し、ついで、 焼入れ:900℃X 3.5 hr 加熱後、水冷、
焼戻し:600℃X 4.5 hr 加熱後、水冷、の
条件てで焼入れ焼戻し処理を施して、チェーンを製造し
た。
このようにして製造された各チェーンから、つぎに示す
試験片、 引張り試験片:D=14φ、GL=5D。
試験片、 引張り試験片:D=14φ、GL=5D。
衝撃試験片:JIS4号シャルピー試験片。
を採取して、その機械的性質を調べた。
さらに、これきは別に、各チェーンについて溶接部割れ
発生率をも調査し、それらの結果を第2表に示した。
発生率をも調査し、それらの結果を第2表に示した。
第2表に示される結果からも、本発明鋼材1〜12は良
好な機械的性質並びに溶接性を示すのに対して、組成成
分量又は炭素当量(Ceq−)が※印を付した点におい
て本発明範囲η)ら外れている比較鋼材13〜19は機
械的特性、或いは溶接性が劣っており、苛酷な条件下で
使用するチェーン用鋼材として不適当であるということ
がわかる。なお、比較鋼材13は従来鋼である5AE1
330であるが、これでは焼入れ性が低くて十分な強度
を得られないことが明らかであり、炭素当量の高い比較
銅相14は良好な機械的性質を示すけれども、溶接部の
割れ発生率が高くて実用に適さないことが明白である。
好な機械的性質並びに溶接性を示すのに対して、組成成
分量又は炭素当量(Ceq−)が※印を付した点におい
て本発明範囲η)ら外れている比較鋼材13〜19は機
械的特性、或いは溶接性が劣っており、苛酷な条件下で
使用するチェーン用鋼材として不適当であるということ
がわかる。なお、比較鋼材13は従来鋼である5AE1
330であるが、これでは焼入れ性が低くて十分な強度
を得られないことが明らかであり、炭素当量の高い比較
銅相14は良好な機械的性質を示すけれども、溶接部の
割れ発生率が高くて実用に適さないことが明白である。
上述のよ2に、この発明によれば、極めて高い強度と、
優れた靭性とを兼ね備えるとともに、溶接性も良好な大
径チェーン用鋼材全コスト安く得ることができ、苛酷な
条件下での資源開発等に極めて有用な鋼材を提供できる
など、工業上有用々効果がもたらされるのである。
優れた靭性とを兼ね備えるとともに、溶接性も良好な大
径チェーン用鋼材全コスト安く得ることができ、苛酷な
条件下での資源開発等に極めて有用な鋼材を提供できる
など、工業上有用々効果がもたらされるのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 +11 C: 0.10〜0.30%。 Si: 0.10〜0.50%。 Mn : 1.00−1.90%。 Cr: 0.50〜1.50%。 MO=0.10〜o、50%。 sot、Aj : 0.010〜0.060%。 P : 6.o 2%以下。 S : 0.01%以下。 全含有するとともに1 (::a: 0.01%以下。 希土類元素: o、lo%以下。 の1種以上をも含み、かつ、式。 で表わされる炭素当量が0.60〜0.80%であり、
Fe及びその他の不可避不純物:残り、から成る成分組
成(以上重量%)を有することを特徴とする高強度靭牲
チェーン用鋼材。 +21 C: 0.10〜0.30%。 Sl : 、0.10〜0.50%。 Mn : 1.00〜1.90%。 Cr : 0.50〜1.50%。 Mo : 0−10−0.50%。 30Z、AZ : 0−010〜0.06.0%。 p : 0.02%以下。 s : 0.01%以下。 を含有するとともに、 Ca * 0.01%以下。 希土類元素: 0.10%以下。 の1種以上をも含み、かつ、式、 V : 0.20 %以下。 Ti:・0.20%以下。 Nb:0.20%以下。 01種以上をも含有し、かつ、式 Mni%) Cr (9b)+1vio’m)+V
@ノCeq、(支))二〇(%) 十−+5で表わされ
る炭素当量が0゜60−0.80%であり、Fe及びそ
の他の不可避不純物:残り、から成る成分組成(以上重
量%)を有するこさを特徴とする高強度高靭性チェーン
用鋼材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3483283A JPS59159969A (ja) | 1983-03-03 | 1983-03-03 | 高強度高靭性チエ−ン用鋼材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3483283A JPS59159969A (ja) | 1983-03-03 | 1983-03-03 | 高強度高靭性チエ−ン用鋼材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59159969A true JPS59159969A (ja) | 1984-09-10 |
Family
ID=12425168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3483283A Pending JPS59159969A (ja) | 1983-03-03 | 1983-03-03 | 高強度高靭性チエ−ン用鋼材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59159969A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61133364A (ja) * | 1984-12-01 | 1986-06-20 | Aichi Steel Works Ltd | 高靭性低合金鋼およびその製造方法 |
WO2017141424A1 (ja) | 2016-02-19 | 2017-08-24 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼 |
KR20180099881A (ko) | 2016-02-19 | 2018-09-05 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 강 |
JP2019127636A (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | 日本製鉄株式会社 | 係留チェーン用鋼および係留チェーン |
WO2022099535A1 (zh) * | 2020-11-12 | 2022-05-19 | 何满潮 | Npr锚杆或锚索材料转炉及连铸大方坯的生产方法 |
-
1983
- 1983-03-03 JP JP3483283A patent/JPS59159969A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61133364A (ja) * | 1984-12-01 | 1986-06-20 | Aichi Steel Works Ltd | 高靭性低合金鋼およびその製造方法 |
WO2017141424A1 (ja) | 2016-02-19 | 2017-08-24 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼 |
KR20180099881A (ko) | 2016-02-19 | 2018-09-05 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 강 |
KR20180099873A (ko) | 2016-02-19 | 2018-09-05 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 강 |
JP2019127636A (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | 日本製鉄株式会社 | 係留チェーン用鋼および係留チェーン |
WO2022099535A1 (zh) * | 2020-11-12 | 2022-05-19 | 何满潮 | Npr锚杆或锚索材料转炉及连铸大方坯的生产方法 |
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