JPS61122302A - 位置調整機能を備えたコンパクタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、枕木の横移動抵抗の減少を防ぐ為、枕木の長
さ方向の両端部付近のバラストを締め固める為のコンパ
クタ装置に関するもので、特に走行する車体に取付けら
れて連続的に道床の締め固め作業を行い、しかもレール
の曲線部では、自動的にコンパクタを横撮りさせる位置
調整機能を備えたコンパクタ装置に係る。

［従来の技術］ 軌道のレベリング整正は、レールこう上装置によってレ
ールを持上げた後、タンピングＱｌＦを用いて枕木下部
のバラストを突き固め、軌道の高低、水準の整正を行う
ものである。また、ライニング整正は、通り整正用のシ
リンダでレールを槙押しして、レールの通りの整正を行
うものである。この様な軌道のレベリング、ライニング
整正後には、枕木上にタンピング時に飛散したバラスト
が乗っている為、これをスィーパで枕木上から除去し、
その後、枕木の横移動抵抗の減少を防ぐ為、枕木の長手
方向の両端部付近のバラストをコンパクタ・で締め固め
る道床の締め固め作業が必要である。

この場合、道床の締め固め後にスィーパで枕木上のバラ
ストを除去する場合もある。

従来、この道床の締め固め作業は、作業員がランマー等
を使用して行っていたが、ランマー等による締め固め作
業は、人力によって機器を操作して行うものであるから
、専用の作業員を必要とし、作業能率が悪いという欠点
があった。しかも、ランマー等による締め固め作業には
、激しい振動騒音が伴うので、作業員の負担も大きく、
健康障害等の問題が発生する可能性もあった。

この様なことから、出願人は、走行する保線作業車の車
体、例えばバラストスィーパ等の車体の後部に支持枠を
介してコンパクタを設置し、これによって作業員に負担
をかけることなく、能率良へ　　　　く道床の締め固め
作業を行える走行型のコンパクタを提案した。即ち、こ
の型のコンパクタは、回送走行時には、コンパクタを油
圧シリンダによって定位置まで引上げた状態で保持し、
作業地点でバラスト上に降ろし、振動モータによってコ
ンパクタを振動させ、道床表面のバラストを締め固めた
り、あるいはコンパクタを振動させながら車体を低速で
走行させたりして、道床表面のバラストを連続的に締め
固めるものである。

従って、この型のコンパクタは、作業能率の向上、作業
員の負担軽減という点で、大きな効果を発揮している。

しかしながら、以上の様に車体の後部に設けられたコン
パクタは、レールの曲線部分を通過する際に、次の様な
問題を生じていた。

即ち、コンパクタを取付けた車体がレールの曲線部に来
ると、コンパクタが車体に対して支持枠を介して固定さ
れている場合には勿論、車体に対して左右動可能の場合
は、慣性により、終局的に重体の長手方向の中心とコン
パクタにより作業をすべき軸間中心とがずれてしまい、
枕木の長手方向の両端部付近のバラストの効果的な締め
固め作業ができず、大きな問題となっていた。

［発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、上述の様な従来技術の問題点を解決する為に
提案されたもので、その目的は、レールの曲線部におい
て、車体の長手方向の中心とコンパクタにより作業をす
べき軸間中心とのずれを検出し、このずれと同じ量だけ
コンパクタを横振りさせて、レールの曲線部においても
効果的な道床の締め固め作業を行える様な位置修正機能
を喝えたコンパクタ装置を提供することにある。

［問題点を解決する為の手段］ 本発明の位置調整機能を備えたコンパクタ装置は、車体
の下方にこの車体と一体となってレール上を走行可能な
台車を設け、この車体と台車との間に変位測定器を取付
け、更にこの変位測定器の信号を受ける制御装置、及び
この制御装置の指示に従って、測定された変位量だけコ
ンパクタを左右に横振りさせる駆動装置を設けたことに
より、レールの曲線部においても効果的な締め固め作業
を可能としたものである。

［實施例］ 以下、本考案の一実施例を図面に従って具体的に説明す
る。

第１図及び第２図において、車体１の後方には、上下に
延びる回動軸２が取付けられ、この回動軸２の下方には
、支持枠３とガイド支持枠３−がその一端にて上下に回
動自在に取付けられ、上方に設けられた収納・設定用油
圧シリンダ４によって、上下動する様になっている。ま
た、この支持枠３とガイド支持枠３′の他端には、コン
パクタ５が揺動自在に取付けられている。このコンパク
タ５は上下の基板５ａ、５ｂと下基板５ｂに設けられた
図示しない振動モータで駆動される起振部５Ｃよりなっ
ていて、この起振部５Ｃを介して下基板５ｂを振動させ
る様になっている。また、上下基板５ａ、５ｂは防撮部
材５ｄを介して連結されている。なお、第１図及び第２
図では、レールの長手方向に対して設けられた左右一対
のコンパクタ５の一方のみを示したが、他方にも同一構
成のコンパクタ５が同様に設けられている。更に、左右
のコンパクタ５は、車体１がレールの直線部にある時に
は、夫々枕木端部から一定の等距離に位置する様になっ
ている。

一方、第３図に示す様に、車体１の下方には、レール上
を走行可能でかつ車体１と同時に走行する台車６が設け
られ、車体１及び台車６には、夫々上下方向にレバー７
．８が取付（ブられ、この両レバーの間に変位測定器９
が取付けられている。

更に、左右のコンパクタ５の支持枠３には、これを左右
に回動させる為の油圧シリンダ１０が設けられ、支持枠
３には、回転量を検出する測定器１１が設けられている
。制御装置１２は変位測定器つと測定器１１の信号を入
力して、測定器１１の出力が変位測定器９の出力と等し
くなるまで駆動装置としての油圧シリンダ１０を作動さ
せて支持枠３を回動させ、その先端に取付けられたコン
パクタ５を移動させる様になっている。

以上の様な構成を有する本発明のコンパクタ装置の作用
は次の通りである。

へ　　　　　即ち、レールの曲線部においては、車体１
の長手方向の中心は締め固め作業部の軸間の中心と一致
せず、また、台車６は車体１に対してフリーになってい
る為、両者間に位置ずれが生じ、この変位量が変位測定
器９によって測定され、制御Ｉ表装置２に信号が出力さ
れる。すると、制御！０装置１２は方向制御弁の電隘弁
（図示せず）に指示を与えて油圧シリンダ１０を作動さ
せ、この結束支持枠３が回動、し、コンパクタ５が移動
し、移動量は測定器１１で測定され、制御装置１２に出
力される。

制御［ｌ装置１２は変位測定器つと測定器１１で測定さ
れた変位量が同じになる様にコンパクタ５を移動させる
為、レールの曲線部において車体の長手方向の中心と軸
間の中心のずれｍだけコンパクタが移動される為、枕木
等にコンパクタが干渉することがない為、特に従来困難
であったレールの曲線部において、効果的な締め固め作
業を実施できる。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、コンパクタ５を移動させる駆動装置として空圧
シリンダ及び各種モータ等が可能であり、゛また、この
様な駆動装置を直接コンパクタ５に接続する構成も可能
である。

〔発明の効果］ 以上説明した様に本発明によれば、車体の長手方向の中
心と軸間の中心との変位量を測定してその変位量と同じ
だけコンパクタを移動させるという簡単な構成の改良に
より、レールの曲線部においてもコンパクタを枕木に干
渉させることなく、効果的な締め固め作業が行える優れ
た位置調整機能を備えたコンパクタ装置を提供でき、そ
の効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明による位置調整機能を備えた
コンパクタ装置の一実施例を示す図で、第１図及び第２
図はコンパクタの基本的な構成を示ず側面図と平面図、
第３図はコンパクタ装置を示す概略図である。 １・・・車体、２・・・回動軸、３・・・支持枠、４・
・・油圧シリンダ、５・・・コンパクタ、６・・・台車
、７，８・・・レバー、９・・・変位測定器、１０・・
・油圧シリンダ、１１・・・測定器、１２・・・制御装
置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）保線作業車等の車体の後部に車体の長手方向に対
   して左右に回動自在に取付けられた左右一対の支持枠と
   、この支持枠に対し揺動自在に夫々取付けられた左右一
   対のコンパクタとを備え、前記車体の下方にこの車体と
   同時にレール上を走行する台車を設け、この台車と前記
   車体との間に変位測定器を取付け、更にこの変位測定器
   の信号を受ける制御装置、及びこの制御装置の出力によ
   り、前記変位測定器で測定された変位量と同じだけコン
   パクタを移動させる駆動装置を設けたことを特徴とする
   位置調整機能を備えたコンパクタ装置。
2. （２）コンパクタを移動させる駆動装置が、油圧シリン
   ダ、空気圧シリンダ、又はモータである特許請求の範囲
   第１項記載の位置調整機能を備えたコンパクタ装置。