JP2653701B2 - 軌道安定化装置を備えた軌道保守機械 - Google Patents

軌道安定化装置を備えた軌道保守機械

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JP2653701B2 JP1239731A JP23973189A JP2653701B2 JP 2653701 B2 JP2653701 B2 JP 2653701B2 JP 1239731 A JP1239731 A JP 1239731A JP 23973189 A JP23973189 A JP 23973189A JP 2653701 B2 JP2653701 B2 JP 2653701B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄道の軌道の砂利床を締固めるための連続
的に前進する軌道保守機械であって、車軸駆動部と機械
フレームとからなり、この機械フレームは、相互にある
距離をおいて配置された2台の下部装置により支持さ
れ、かつ2台の下部装置間に置かれて駆動部により作動
し垂直方向に調整を行なうように構成され、拡開駆動装
置によりレールの内側に装着してバイブレータにより振
動するように構成されたローラ工具を備えた少なくとも
1つの軌道安定化装置を含み、また更に軌道の差値即ち
沈降値および選択的に軌道の設定位置と実際の位置との
間の位置合せを監視するための均しおよび選択的に位置
合せ照準システムを含む軌道保守機械に関する。
〔従来の技術および解決しようとする課題〕
始めに述べた形式の所謂軌道安定化装置を含む砂利締
固め用軌道保守機械は、本出願人または発明者の日本国
特許第1,234,422号および同第1,255,350号により公知で
ある。これらの機械は、段階的に前進する軌道の締固
め、均しおよび位置合せ機械と結合され、このような機
械による軌道の処理の直後で軌道をより低い位置に置き
砂利を更に締固めるため使用される。このように、軌道
の締固めが行なわれた後レールの重量下で生じる軌道の
初期静定が予測され、特に枕木の砂利床に対する横断方
向の偏移抵抗が増大する。斯かる形式の軌道安定化装置
は、拡開駆動装置により両レールの内側に遊びがなく取
付けられるように構成されたフランジ付きローラによっ
て軌道上を案内されかつその上に枢動駆動部の動力下で
レールの外側からレール頭部下方へ下がるよう構成され
た把持用ローラが配置された工具運搬装置を含む。この
工具運搬装置は、バイブレータの作用下でレールの長手
方向を横切る方向に振動するように設計され、工具運搬
装置および機械フレームに対して枢着された積載駆動部
から垂直方向下方に向いた作用力を受取るよう設計され
ている。その結果、振動させられ垂直方向に荷重を受け
た軌道パネル(軌道を構成する枕木と軌道レールとから
成る)は、謂わば砂利中に据え込まれ、砂利石が相互に
更に緊密に配置し直されるように流動化状態に置かれ
る。このため、軌道が砂利体積の減少に従ってより下方
位置に置かれるように振動し得る締固め工具によって前
に締固められた枕木の下方および端部における砂利の締
固めを強化する。軌道安定化装置を備えたこれらの移動
機械は実施において非常な成功を収めてきた。
また、軌道安定化装置を有する問題の形式の機械はま
た一方が他方の後部に配置された異なる軌道保守機械の
グループの一部としても使用できることも公知である
(参照、本出願人または発明者のカナダ国特許第1,191,
739号)。性能の観点において、所謂機械化された多機
能編成(MFT)を構成するこのような軌道保守機械は、
相互にその前進運動の関連から用いられるが、一部は、
例えば軌道安定化装置あるいは砂利清掃機械さえも備え
た機械が連続的に前進する間軌道均しおよび締固め機械
が段階的に前進するものから独立した機械である。
また、軌道の枕木の締固めを行なう軌道上を連続的に
前進する機械は問題の形式の軌道安定化装置を装備し得
ることも公知である(参照、本出願人または発明者の米
国特許第4,643,101号)。このような組合せになった、
即ち統合化された締固めおよび安定化機械は、軌道パネ
ルに砂利を埋め戻すため後続の砂利プラウを切離して使
用することをしばしば必要とする比較的特殊な構造を有
するが、これはこの領域における砂利の一部が軌道安定
化装置の使用により、また締固めおよび安定化作業によ
って偏移されあるいは枕木の下方にまでも移動される故
である。
本出願人または特許権者の日本国特許第1,261,486号
は、照準システムの助けにより鉄道の軌道の砂利床を連
続的に均して締固める自走機械について記載している。
この公知の機械は、ローラ揚上装置によりレールを揚上
することにより露呈される砂利床の砂利を導入し平坦化
するためのプラウ装置、およびこのプラウ装置の後に続
く締固め装置を備えている。軌道の長手方向に相互に隔
てられた2台の下部装置間で、前記プラウが機械フレー
ム上の下部装置間の中央部分に配置されるが、軌道安定
化装置は機械フレーム上で前記プラウ装置の(作業方向
において)後部に2台の下部装置間に配置されている。
このプラウ装置は、レールおよび枕木の下方で軌道の長
手方向に延在する2つの枕木支持層を確保してレール間
の中央部の砂利領域を砂利から切離して所謂枕木の乗り
(riding)を阻止するように、2つの枕木支持層をプラ
ウおよび均し用シールドに対して結合されている。この
ような軌道安定化装置を持上げられた軌道パネル下方に
移動するよう設計されたプラウ装置と組合せることは、
揚上されないレール上で使用されるように軌道上に降ろ
されるよう構成された平坦化用砂利プラウ装置を含む、
例えば本出願人または特許権者の米国特許第4,282,663
号および日本国特許第756,231号による砂利床の位置合
せおよび輪郭整形のための軌道保守機械とは対照的であ
る均一な締固めにより軌道パネルを支持するための適正
な輪郭を有する正確な砂利床を確保する。加えて、砂利
床を清掃するための自走機械を用いることにより、枕木
の所謂「乗り」を防止するため、また枕木支持面の締固
めのため必要な一方あるいは両方のレール付近に砂利を
入れるため軌道の中間における砂利を両肩部あるいは両
方のレールへ側方に偏移させることができることが公知
である(参照、ドイツ国特許第1,006,639号)。
〔課題を解決するための手段〕
本発明が目的とする問題は、更に優れた締固めの達成
し得る初めに述べた形式の鉄道の軌道の砂利床の締固め
のための連続的に前進する軌道保守機械の提供にある。
本発明によれば、この問題は、少なくとも一方の枕木
端部領域から反対側の枕木端部領域まで延在し、かつ駆
動部の動力下で垂直方向に変位させかつ軌道上へ降下さ
せるための機械フレーム上に載置された平坦化用砂利プ
ラウ装置が、2台の下部装置間の少なくとも1台の軌道
安定化装置と関連しかつその前方にあることによって解
決される。本発明によるこの組合せは、軌道安定化装置
による軌道の沈降と直接的に関連して、同時の一作業で
補正された軌道の対応する均一な砂利詰め作業を初めて
提供する。軌道安定化装置の有効距離内で機械の下部装
置間の軌道安定化装置に隣接して平坦化砂利プラウ装置
の配置することにより、例えかなりの沈降度を有する領
域においてさえ、正確な軌道位置を得るに充分な砂利が
安定化作業のために常に得られる。加えて、軌道の振動
により生じる隣接砂利石の振動は、有利にも平坦化用砂
利プラウ装置の直接接する領域における砂利の流れの改
善し、従って僅かな中断で軌道のより簡単な砂利詰め作
業をもたらす。更に、機械および要員が少なくて済むこ
とにより経済性もまた改善される。本発明による機械の
構成によれば、軌道は所要のレベルに特に効率的かつ有
効に沈降させることができ、また同じ作業において、砂
利の均一な分配が同時に生じることにより軌道を更に大
きな耐久度を以て正確な設定位置に固定することも可能
である。
本発明の特に望ましい一実施態様においては、相互に
結合され共通の振動駆動部を介して作動するように構成
された2台のこのような軌道安定化装置は、作業方向で
その直前に平坦化プラウ装置があり、このプラウ装置は
機械のフレーム上で2台の下部装置間に配置され、駆動
部により垂直方向に変位自在でありかつ2枚の側方に枢
動する中央部プラウ板と、レール・トンネルに結合され
た2枚の横断方向プラウ板と、側方のプラウ板とからな
る砂利プラウと、作業方向で砂利プラウの前方にありそ
れ自体の駆動部の動力下で独立的に垂直方向に調整する
ように構成された肩部プラウとによって形成される。2
台の軌道安定化装置をこのように配置すると、好都合に
も砂利の有効振動範囲を大きくすることができ、かつ前
方の砂利プラウの付近までも伸長することができる。安
定化装置によって生じる砂利の振動を利用する、作動要
素をこのように設けたプラウ構造は、大量の砂利が存在
する場合でさえ、機械の連続的な前進を全く妨げずに異
なる砂利条件に対して良好かつ機動性に富み、就中迅速
な適応をもたらす。また、平坦化用砂利プラウ装置を軌
道安定化装置の直前に配置することは、実施に際して、
安定化作業のため特に便利かつ迅速な砂利の流れをもた
らすものである。
本発明の別の有利な実施態様においては、平坦化砂利
プラウ装置に続く軌道安定化装置の作業方向後方に、2
台の下部装置間の駆動部により垂直方向に変位するよう
に機械フレームに載置された別の平坦化用砂利プラウが
続き、このプラウは軌道の中間部分で使用されるように
駆動部により垂直方向に変位するよう構成され、機械の
長手方向に伸びる軸心周囲に駆動部により回転自在であ
る半径方向に突出する可撓性に富む掃除要素を備えた少
なくとも1つのブラシを有することが望ましい。前方の
砂利プラウが後続の安定化装置により設定位置へ正確で
均一な沈降作業を生じるように軌道の均一な砂利詰め作
業を行なうという特定の利点は別にして、軌道安定化装
置の前方および後方に砂利プラウを配置することは、一
方または他方、あるいは両方の平坦化用砂利プラウ装置
を特定の砂利条件に従って必要に応じて使用することを
も可能にする。更に、後続の砂利プラウは、特に機械の
長手方向に回転可能なブラシと関連して、就中軌道の中
間部分を連続的かつ均一に適正に取除くことを可能に
し、これにより枕木が乗ることを防ぐと同時に正確な砂
利輪郭を確保する。
本発明による機械の別の有利な実施態様においては、
2台の下部装置間の平坦化用砂利プラウ装置、望ましく
は他方の平坦化砂利プラウの後の軌道安定化装置の後に
は、作業方向において後部の下部装置の直後の機械フレ
ーム上で垂直方向に変位するように取付けられかつ軌道
の全巾にわたり延在する横断コンベア・ベルトを備えた
ブルーム組立体が続く。本発明による2台の砂利プラ
ウ、中間に配置された1台の安定化装置および機械の後
端部に置かれた横断方向のコンベア・ベルトを備えたブ
ルーム組立体のこのような組合せは、均一な砂利詰めお
よび望ましくは砂利輪郭の確保、および最後には枕木の
上面およびレールの継ぎ目の清掃を伴なう照準システム
の制御下で、唯1台の機械を用いて軌道を簡単かつ特に
効率的に沈降させることを可能にする。
最後に、本発明による機械の別の実施態様において
は、望ましくは1台の均し用照準システムに加えて、位
置合せ駆動部が機械のフレームに枢着された2台の下部
装置間に延在する基準線により形成される位置合せ照準
システムおよび軌道安定化装置の領域に設けられた測定
軸心が関連する、両方向における下部装置間の平坦化用
砂利プラウ装置に続く軌道安定化装置の前方には、機械
の前端部に結合されるよう構成された(段階的ではな
く)連続的に前進する軌道の締固め、均しおよび位置合
せ機械がある。このような特徴のある組合せは、垂直方
向および側方に正確かつ耐久性のよい軌道の設置を一回
の通過で特に効率的に確保することを可能にする。更に
加えて、このような機械は、列車運転間隔が非常に短い
軌道における高性能な作業に特に適するものである。
本発明については、以下においてその実施態様の2つ
の事例を詳細に図面に関して記述する。
〔実施例〕
レール2および枕木3からなる軌道4の砂利床の締固
めを行なうための第1図に示される機械1は、運転室
6、7がいずれか一方の端部に置かれたブリッジ状の機
械フレーム5を含み、相互に充分な間隔をおいた軌道用
下部装置8上で軌道4に沿って移動するように構成され
ている。中央の動力源10は、全ての駆動部および機械の
前進のため応答自在な車軸駆動部9に供される。中央制
御盤11は2つの運転室6の各々に置かれている。軌道用
下部装置8間には、液圧作動シリンダ/ピストン駆動部
12の作用下で垂直方向の調整を行なうように構成され、
かつ各々拡開駆動部14(第2図)の動力下でレールの内
側に取付けられるよう構成されかつ振動駆動部15の作用
下で水平方向に振動するように構成されたフランジ付き
ロータの形態のローラ装置16を介して軌道4に沿って走
行するように構成された2台の軌道安定化装置13が配置
され、垂直方向下方の作用力が駆動部12を介して軌道安
定化装置に対して加えられている。更に、駆動部の作用
下で機械の長手方向軸心を横切る方向に枢動しかつレー
ルの外側に沿って走行するよう構成された安定具17が、
安定化装置13とレール2との間に形状を固定する結合部
を確保するため設けられている。2台の軌道安定化装置
13は、相互に、かつ結合ロッド18により機械のフレーム
5に対して枢着されている。軌道安定化装置13と関連し
ているのは、均し基準線19を含む均し照準システム20
と、位置合せ駆動部23が機械のフレーム5と結合されか
つ軌道安定化装置13間に測定用車軸24が設けられた2台
の下部装置8間に延在する基準線21により形成される位
置合せ照準システム22とである。
機械の長手方向に一方が他方の背後に配置され、振動
駆動部15を介して操作可能な2台の相互に結合された軌
道安定化装置13の矢印26により示される作業方向におけ
る直前には、機械のフレーム5上で2台の下部装置8間
に配置された平坦化用砂利プラウ装置25がある。この平
坦化用砂利プラウ装置25は、駆動部27の作用下で垂直方
向の調整を行なうよう構成された砂利プラウ28と、この
砂利プラウ28の作業方向における前方にあってそれ自体
の駆動部29の作用下で垂直方向の独立的な変位を行なう
ように構成された肩部プラウ30とからなっている。制御
盤を備えた別の運転室(窓で示される)は、軌道安定化
装置13および平坦化用砂利プラウ装置25の上方の視野内
で機械のフレーム5上に設けてもよい。更に、駆動部31
による垂直方向の変位を行なうよう構成された平坦化用
砂利プラウ装置32は、2台の軌道安定化装置13と関連し
かつ作業方向におけるその背後において機械フレーム5
上で2台の下部装置8間に配置されている。この後続の
平坦化用砂利プラウ装置32は、各々がそれ自体の駆動部
33の作用下で垂直方向に変位するよう構成されかつ軌道
の中間において使用される、また機械の長手方向に延在
する軸34の周囲で駆動部35の作用下で回転するよう構成
された2個のブラシ36、37を含み、このブラシ36、37は
半径方向に突出する可撓性に富む掃除要素38を含む。横
断方向のコンベア・ベルト40を備えた垂直方向に変位可
能なブルーム組立体39は、後部の軌道下部装置8の直後
で機械1の後端部において機械のフレーム5上に配置さ
れ、軌道の全巾にわたり横断方向に延在している。前方
の軌道下部装置8の直ぐ前後には、基準線19、21により
形成される基準ベースに延在しあるいは他の軌道パラメ
ータに対する別の隣接する短い基準ベースを確保するよ
うにレール2に沿って走行するよう構成されたフィーラ
・ローラ41が配置されている。
特に第2図に示されるように、2台の平坦化用砂利プ
ラウ装置25および32は各々、2枚の側方に枢動する中央
部プラウ板42、43と、レール・トンネル44、45と結合さ
れた2枚の横断方向のプラウ板48、49と、側方プラウ板
46、47とからなり、このため枕木の一端部領域から反対
側の端部領域まで延在している。機械の長手方向に延在
する、その周囲に2つのブラシ36、37が回転する軸34
は、機械の横断方向に相互に隔てられ、機械の長手方向
に一方が他方の背後に配置されており、これにより軌道
4のレール2間および機械の長手方向にも掃排領域を拡
大する。
本発明による軌道保守機械の運転モードについては、
第1図および第2図に関して以下に詳細に説明する。即
ち、 作業場所に到着すると、2台の軌道安定化装置13、2
台の前方および後方の平坦化用砂利プラウ装置25、32、
および機械の後端部に配置されたブルーム組立体39は、
駆動部12、29および31の作動により軌道上へ降ろされ
る。2つのブラシもまた駆動部33の作動によって長手方
向の変位駆動部50により中央部および横断プラウ板43、
49から所要の距離に長手方向に偏移されかつ軸34の周囲
に回転されて降ろされる。軌道の実際の位置を決定する
ため、測定車軸24およびフィーラ・ローラ41もまたレー
ル2上へ降ろされる。2個の安定具17はそれぞれレール
の外側へ押付けられ、2台の安定化装置13がフランジ付
きローラおよび安定具17の形態のローラ器具16を介して
軌道4の2本のレール2と揺動して係合するようにす
る。2個の肩部プラウ30が作業位置へ降ろされた後、車
軸駆動部9が機械1を連続的に矢印26の方向に前進させ
る作動状態に置かれる。同時に、水平方向の振動を生じ
る2個の振動装置15および垂直方向(第1図の太い矢印
参照)の高い圧力を軌道に対して加える2個の駆動部12
が作動され、必要に応じて2台の位置合せ駆動部23もま
た作動され、必要な位置合せ作用力を生じる(第2図の
太い矢印参照)。水平方向の振動および垂直方向の作用
力の作用下で、軌道4は、2台の照準システム20、22の
制御下の連続的な前進運動中、所要の設定レベルへ降ろ
され側方に整合される(第1図の点鎖線により示される
軌道4の最初の比較的高いレベルを参照されたい)。2
台の安定化装置13の前後の2台の平坦化用砂利プラウ装
置25、32は、軌道の均一な処理即ち砂利詰めおよび砂利
床の適正な輪郭出しを行なう。砂利量が少な過ぎる場
合、例えば2台の安定化装置13の前方においては、砂利
を軌道の肩部から中間部へ、特に2台の肩部プラウ30お
よび側方および中央部のプラウ板46、42の対応した調整
によって枕木/レールの交差部における締固め領域へ偏
移することができ、これにより均一な砂利詰めを確保す
る。しかし、反対に、過剰量の砂利は、中央部および側
方のプラウ板42、46の対応した調整により軌道の中間部
から肩部へ運び出すことができる。2個のブラシ36、37
によって、設定レベルへ既に降ろされた軌道4の中間部
を所謂枕木の乗りを防止するため砂利を取除くことがで
きる。この場合、ブラシ36、37によって側方へ偏移され
た砂利は、枕木の支持面の均一な砂利詰めを確保するた
め横断プラウ板49により平坦化することができ、あるい
は過剰量の砂利を2枚の側方プラウ板47へ搬送して調整
勾配を確保するため砂利床の2つの肩部にこれら側方プ
ラウ板により積上げることができる。最後に、枕木3上
にある砂利は、ブルーム組立体39によって横断コンベア
・ベルト40上へ搬送し、ここから砂利床の2つの肩部へ
搬送される。
第3図に示される本発明による連続的に前進する軌道
保守機械51は本来、車軸駆動部55で相互に隔てられた軌
道上の下部装置54によって軌道53上に支持される長いブ
リッジ状の機械フレーム52を含む。それぞれ中央制御盤
57を備えた運転室56は、いずれか一方の端部に設けら
れ、また下部装置54間に設けられる。2本の基準線を含
む均し兼位置合せ照準システム58、揚上兼位置合せ駆動
部および測定用車軸が再び軌道の実際の位置と設定位置
との間の相違を検出するため設けられる。2台の下部装
置54間に配置されかつ垂直方向の変位および駆動部の作
用下での水平方向の振動運動を生じるよう構成された軌
道安定化装置59は、駆動部の作用下で垂直方向の変位お
よび軌道上への降下を行なうため機械フレーム52上に配
置された平坦化用砂利プラウ装置60、61が前後に続く。
1つの枕木の端部領域から反対側の枕木の端部領域およ
び軌道安定化装置59まで延在するこれらの平坦化用砂利
プラウ装置60、61は、第1図および第2図に関して既に
述べた平坦化用砂利プラウ装置25、32および軌道安定化
装置13と略々同じ構造を有する。更に、垂直および側方
に調整可能な肩部プラウ62は軌道用下部装置54の直後で
機械のフレーム52に結合されるが、後部の軌道用下部装
置54はその後に変位自在なブルーム組立体が続く。先行
する連続的に前進する(停止しない)軌道の締固め、均
し兼位置合せ機械63は機械51と結合されて、矢印64の方
向に前進する機械編成を構成する。機械63は、軌道用下
部装置65により支持されかつ軌道53上でその後端部にお
いて1つの軌道用下部装置67により支持される枢動自在
に結合されたフレーム部分68によって延長される長い機
械フレーム66を含む。この領域には、軌道53上へ降ろさ
れるよう構成された垂直方向に調整可能な軌道測定用具
69が配置され、またその他の軌道のパラメータ、例えば
ゲージ、捻りあるいは制御の測定のため、測定兼記録用
機器70も配置される。機械フレーム66の相互に隔てられ
た2台の機械の下部装置65間には、1つの軌道用下部装
置72により後端部で軌道53上に支持され、また駆動部の
作用下で長手方向に変位するように機械のフレーム66上
に前端部で支持される略々ポール状の器具支持フレーム
71が配置される。1つの軌道用下部装置72の直前には、
駆動部により垂直方向に変位自在でありかつ2本の隣接
する枕木を同時に締固めるための圧縮可能な振動締固め
具を含む1対の締固め装置73が器具支持フレーム71に結
合されている。更に、駆動部により垂直方向および側方
に調整するよう構成された軌道揚上兼位置合せ装置74が
器具支持フレーム71上に配置されている。前方の軌道用
下部装置65の直前には、垂直方向に変位可能な砂利プラ
ウ76が、軌道に沿って走行するよう構成されたレーザー
測定システム75の端部間に置かれている。運転室77に
は、締固め兼軌道揚上兼位置合せ装置73、74を制御する
ための中央部制御盤78が設けられている。基準線および
垂直方向に調整可能なフィーラ・ローラからなる均し兼
位置合せ照準システム79が、設定位置からの軌道の垂直
方向および側方の位置における差を検出するため設けら
れている。
2台の連結された機械63、51の連続的な(停止しな
い)使用に際しては、器具支持フレーム71は、作業装置
73、74と共に、関連する長手方向変位駆動部の対応した
作動によって、締固め領域から締固め領域へ段階的に即
ち周期的に(小さな矢印に注意)移動され、器具支持フ
レーム71が停止状態にありかつ機械51および63がその前
進を継続する間、軌道53は垂直方向および側方に平坦化
されまた締固められる。更に、軌道の後方の既に補正済
み部分には、他の種々の軌道パラメータが、2つの垂直
方向に変位可能な測定具で形成された照準システムによ
り測定され、記録装置70によって記録される。就中、機
械フレーム66の連続的な前進の間に、枕木の支持面は均
一に砂利詰めされ、枕木間部(隣接する枕木と枕木の間
の部分)は先行の砂利プラウ76によって均一に充填され
る。このように、均一な締固めおよび砂利詰めを保証す
るため、良好なかつ実質的に均一な条件が、直後に行な
われる締固め作業のため確保される。第1図および第2
図に関して既に述べたように、軌道53は後続の連結され
た機械51の領域において均一に砂利詰めされ、締固め作
業の後で、砂利床は肩部プラウ62および先行する平坦化
砂利プラウ装置60によって輪郭出しが行なわれる。軌道
安定化装置59により生じる水平方向の振動および同時に
加えられる垂直方向の作用力の作用下で、締固めが行な
われた軌道53は管理下において初めの静定の予測に従っ
て所要のセット位置まで沈降させられる。最後に、砂利
床は適正に輪郭出しが行なわれ、軌道53は後続の平坦化
用砂利プラウ装置61およびブルーム組立体80によって均
一に砂利詰めされるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、下部装置間に配置された軌道安定化装置と軌
道安定化装置の前後の平坦化砂利プラウ装置とからなる
本発明による連続的に前進する軌道保守機械を示す側面
図、第2図は第1図に示された機械の平面図、および第
3図は、前方の(段階的ではなく)連続的に前進する軌
道の締固め、均しおよび位置合せ機械に結合され、かつ
2台の下部装置間に配置されそれぞれ前後に平坦化砂利
プラウ装置が続く唯1台の軌道安定化装置が存在する本
発明による軌道保守機械の別の実施例を示す側面図であ
る。 1……軌道保守機械、2……レール、3……枕木、4…
…軌道、5……機械フレーム、6、7……運転室、8…
…軌道用下部装置、9……車軸駆動部、10……動力源、
11……中央制御盤、12……液圧作動シリンダ/ピストン
駆動部、13……軌道安定化装置、14……拡開駆動部、15
……振動駆動部、16……ローラ装置、17……安定具、19
……均し基準線、20……均し照準システム、21……基準
線、22……位置合せ照準システム、23……位置合せ駆動
部、24……測定用車軸、25……平坦化用砂利プラウ装
置、27、29、31、33、35……駆動部、28……砂利プラ
ウ、30……肩部プラウ、32……平坦化用砂利プラウ装
置、34……長手方向軸、36、37……ブラシ、38……掃除
要素、39……ブルーム組立体、40……横断方向のコンベ
ア・ベルト、41……フィーラ・ローラ、42、43……中央
部プラウ板、44、45……レール・トンネル、46、47……
側方プラウ板、48、49……横断方向プラウ板、50……変
位駆動部、51……軌道保守機械、52……ブリッジ状機械
フレーム、53……軌道、54……下部装置、55……車軸駆
動部、56……運転室、57……中央制御盤、58……均し兼
位置合せ照準システム、59……軌道安定化装置、60、61
……平坦化用砂利プラウ装置、62……肩部プラウ、63…
…締固め、均し兼位置合せ機械、65、67……軌道用下部
装置、66……機械フレーム、68……フレーム部、69……
軌道測定用具、70……測定兼記録用機器、71……器具支
持フレーム、72……軌道用下部装置、73……締固め装
置、74……軌道揚上兼位置合せ装置、75……レーザー測
定システム、76……砂利プラウ、77……運転室、78……
中央部制御盤、79……均し兼位置合せ照準システム。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道の軌道の砂利床を締固めるための連続
    的に前進する軌道保守機械であって、車軸駆動部と、相
    互にある距離をおいて配置された2台の下部装置により
    支持され且つ2台の前記下部装置間に置かれ駆動部によ
    り作動し且つ垂直方向の調整のため構成された少なくと
    も1台の軌道安定化装置を含む機械のフレームとを備
    え、前記安定化装置は拡開駆動部によりレールの内側に
    装着されてバイブレータにより振動するように構成され
    たローラ器具を有し、更に、前記軌道の設定位置と実際
    の位置との間の差即ち沈降値および選択的に該位置間の
    位置合せを監視する均しおよび選択的に位置合せの標準
    システムを備えた軌道保守機械において、垂直方向に変
    位するよう、また駆動部の作用下で軌道上へ降下して少
    なくとも1本の枕木の端部領域から反対側端部領域まで
    延在するように前記機械フレーム上に載置された平坦化
    用砂利プラウ装置が、前記2台の下部装置間の少なくと
    も1台の安定化装置と関連してその前方にあることを特
    徴とする軌道保守機械。
  2. 【請求項2】請求項1記載の軌道保守機械において、相
    互に連結され、共通の振動駆動部を介して作動するよう
    に構成された2台の軌道安定化装置の作業方向における
    直ぐ前方に平坦化用砂利プラウ装置があり、該砂利プラ
    ウ装置は、前記機械フレーム上で2台の下部装置間に配
    置されると共に、駆動部により垂直方向に変位可能で、
    2枚の側方に枢動する中央部プラウ板と、レール・トン
    ネルと結合された2枚の横断方向プラウ板と、側方プラ
    ウ板とから成る砂利プラウと、作業方向において前記砂
    利プラウの前方にあり自らの駆動部の作用下で独立的に
    垂直に調整するよう構成された肩部プラウとにより形成
    されたことを特徴とする軌道保守機械。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の軌道保守機械に
    おいて、前記平坦化用砂利プラウ装置の後に続く軌道安
    定化装置の作業方向における後方に別の平坦化用砂利プ
    ラウがあり、該砂利プラウは、2台の前記下部装置間の
    駆動部により垂直方向に変位するように前記機械フレー
    ム上に載置され、且つ駆動部により垂直方向に変位する
    ように構成され前記軌道の中間部において使用され、且
    つ前記機械の長手方向に延在する軸心の周囲に駆動部に
    より回転自在である半径方向に突出する可撓性に富む掃
    除要素を有する少なくとも1つのブラシを含むことを特
    徴とする軌道保守機械。
  4. 【請求項4】請求項3記載の軌道保守機械において、前
    記2台の下部装置間の前記平坦化用砂利プラウ装置の後
    に続く軌道安定化装置、および他の平坦化用砂利プラウ
    の後に、前記機械フレーム上で作業方向において後方の
    下部装置の直後に垂直方向に変位するように載置され、
    且つ前記軌道の全巾員にわたり延在する横断方向のコン
    ベア・ベルトを備えたブルーム組立体が位置することを
    特徴とする軌道保守機械。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れかに記載の軌道保守
    機械において、均し照準システムに加えて、前記機械の
    フレームに枢着された位置合せ駆動部を備えた前記2台
    の下部装置間に延在する照準線と、前記軌道安定化装置
    の領域内に設けられた測定車軸とにより形成された位置
    合せ照準システムが関連する、前記下部装置間の平坦化
    用砂利プラウ装置に両方向に続く軌道安定化装置が、前
    記機械の前端部に連結されるように構成された連続的に
    前進する軌道の締固め、均し兼位置合せ機械により先導
    されることを特徴とする軌道保守機械。
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