JPS609465Y2 - エンジンのフライホイ−ル装置 - Google Patents

エンジンのフライホイ−ル装置

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JPS609465Y2
JPS609465Y2 JP1976136216U JP13621676U JPS609465Y2 JP S609465 Y2 JPS609465 Y2 JP S609465Y2 JP 1976136216 U JP1976136216 U JP 1976136216U JP 13621676 U JP13621676 U JP 13621676U JP S609465 Y2 JPS609465 Y2 JP S609465Y2
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clutch
flywheel
crankshaft
shoe
chamber
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正一 本田
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本田技研工業株式会社
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    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/30Flywheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エンジンのクランク軸の慣性質量を制御する
フライホイール装置、特にエンジンのクランク軸に固着
された第1フライホイールと、前記クランク軸に回転自
在に支承された第2フライホイールと、これら両フライ
ホイール間に設けられ、クランク軸が設定回転数を超え
て回転するとき接続状態から遮断状態に移る常閉型の遠
心クラッチとを備えたエンジンのフライホイール装置に
関する。
従来、この種フライホイール装置では、特公昭47−4
5981号公報に示されるように、第2フライホイール
の一端面に凹設されたクラッチ室に、奥から第1フライ
ホイール及び遠心クラッチを順次収容して、クラッチ室
を開放したままにしているので、遠心クラッチがクラッ
チ室の開口部側に配置されることと相俟って、遠心クラ
ッチのクラッチシューとクラッチ室の内周面との間に塵
埃等が侵入し易い欠点があり、その侵入によれば、クラ
ッチシューの摩耗を早め、遠心クラッチの耐用寿命を損
うことになる。
しかも、その遠心クラッチは、クラッチシューのほかに
、そのクラッチシューを収縮方向に付勢するシュースプ
リング、クラッチシューを拡張作動するためのカム軸、
このカム軸に連結される振子重錘、この振子重錘を前記
シュースプリングの力に抗して回動し得るウェイトスプ
リングを構成要素とするものであるから、部品点数が非
常に多く、構造が複雑で、装置がコスト高となる欠点も
ある。
その上、上記遠心クラッチの構造では、クラッチシュー
は、それ自身の遠心力によりシュースプリングに抗して
拡張作動する傾向があるため、エンジンの極高速回転時
には第2フライホイールに接続する惧れがあり、高速回
転中、常に確実に第2フライホイールを休止させようと
する場合には、上記構造を適用することはできない。
本考案は、そのような事情に鑑みて提案されたもので、
遠心クラッチへの塵埃の侵入を極力防止し、またエンジ
ンの高速回転中は常に確実に第2フライホイールは休止
状態に留めることができる、構造簡単な前記フライホイ
ール装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本考案は、第2フライホイ
ールの一端面に前記遠心クラッチを収容する環状のクラ
ッチ室を凹接し、このクラッチ室の開口部を第1フライ
ホイールの端面で閉じるように両フライホイールをクラ
ンク軸の軸方向に隣接配置し、前記遠心クラッチは、第
1フライホイールに揺動自在に軸支され一端に前記クラ
ッチ室内周面に接離する摩擦係合部を、また他端に第1
フライホイールの回転時前記摩擦係合部を前記クラッチ
室内周面から離間させるように遠心作動する重錘部を有
するクラッチシューと1.このクラッチシューに接続さ
れた摩擦保合部を前記クラッチ室内周面に係合すべく付
勢するクラッチばねと、前記クラッチシューが摩擦保合
部をクラッチ室内周面から離間させる方向に一定角度揺
動したとき、それ以上の揺動を阻止すべく該クラッチシ
ューと当接するように第1フライホイールに設けられた
ストッパとから構成されることを特徴とする。
以下、図面により本考案の一実施例について説明すると
、1はエンジンのクランク軸で、端部にフライホイール
連結板2がキー3を介して一体的に固着されている。
フライホイール連結板2には、磁石発電機4の回転子4
aを連結板2の直径線上で対向する一対のボルト6.6
およびリベットピン7.7により固着し、連結板2およ
び回転子4aにより第1フライホイール51を構成する
また、連結板2のボス部2aに第2フライホイール5□
をニードルベアリング8を介して回転自在に支承し、第
2フライホイール5゜と第1フライホイール5□との間
にそれらの連結を制御する常閉型の遠心クラッチ9を次
のように構成する。
すなわち、前記一対のボルト6.6にクラッチシュー1
0.10の中央部をそれぞれ揺動自在に支承し、これら
を第2フライホイール5゜の一端面に凹設された環状の
クラッチ室11に収容する。
そのクラッチ11の開口部を第1フライホイール51の
端面で閉じるように、両フライホイール51,5゜をク
ランク軸1の軸方向に隣接して配置する。
各クラッチシュー10は一端が重錘部10aに、他端が
摩擦係合部10bに形成してあり、摩擦係合部10bの
端面には摩擦ライニング12が被着されている。
クラッチシュー10と前記リベットピン7との間には、
摩擦係合部10bをクラッチ室11内周面、すなわち第
2フライホイール52に係合させる方向にクラッチシュ
ー10を回動付勢するクラッチばね13を縮設し、また
重錘部10aの外方への揺動角度を一定に制限するスト
ッパ14を第1フライホイール51 に突設する。
なお、図中15はエンジンカバー、16はそれに固着さ
れた前記発電機4の固定子である。
次にこの実施例の作用を説明すると、クランク軸1のア
イドリングを含む低速回転領域では、クラッチシュー1
0の重錘部10aに作用する遠心力よりも、その重錘部
10aを内方へ付勢するクラッチばね13のセット荷重
の方が勝り、それによって摩擦係合部10bが第2フラ
イホイール52に摩擦係合され、すなわち遠心クラッチ
9は接続状態を保持して第2フライホイール52をフラ
イホイール連結板2に連結し、その結果両フライホイー
ル51,5□がクランク軸1の慣性質量に加わる。
その結果、クランク軸1の慣性質量は最大となって該軸
1の回転変動を効果的に平滑化し、エンジンの振動を低
減することができる。
クランク軸1が設定回転数以上の安定した高速回転領域
に入ると、クラッチシュー10の重錘部10aに作用す
る遠心力がクラッチばね13のセット荷重に打勝って、
摩擦保合部10bを第2フライホイール5□から離すよ
うにクラッチシュー10を揺動する。
すなわち遠心クラッチ9は切断状態となり、第2フライ
ホイール5□をフライホイール連結板2から切離して休
止させるので、第2フライホイール5□の慣性質量分だ
けクランク軸1の慣性質量が減少する。
したがって、エンジンの加速性向上に寄与する。
そして、更にクランク軸1の回転速度が上昇し、重錘部
10aの外方への揺動角度が所定値に達すると、重錘部
10aはストッパ14に当接して、それ以上の外方揺動
が制限される。
したがって、クランク軸1の設定回転数以上の高速回転
領域では、常に遠心クラッチ9の遮断状態を確実に保ち
、第2フライホイール5゜を休止し続けることができる
また、上記遠心クラッチ9は、第2フライホイール52
のクラッチ室11に収容され、しかもそのクラッチ室1
1の開口部は第1フライホイール51により実質的に閉
じられるので、遠心クラッチ9への塵埃の侵入が極力防
止することができる。
以上のように本考案によれば、第2フライホイールの一
端面に遠心クラッチを収容する環状のクラッチ室を凹設
し、このクラッチ室の開口部を第1フライホイールの端
面で閉じるように両フライホイールをクランク軸の軸方
向に隣接配置したので、クラッチ室を覆う特別なカバー
を設けずとも遠心クラッチへの塵埃の侵入を極力防止し
、遠心クラッチの耐用寿命を延ばすことができる。
また遠心クラッチは、第1フライホイールに揺動自在に
軸支され一端に前記クラッチ室内周面に接離する摩擦係
合部を、また他端に第1フライホイールの回転時前記摩
擦係合部を前記クラッチ室内周面から離間させるように
遠心作動する重錘部を有するクラッチシューと、このク
ラッチシューに接続されて摩擦係合部を前記クラッチ室
内周面に係合すべく付勢する。
クラッチばねと、前記クラッチシューが摩擦係合部をク
ラッチ室内周面から離間させる方向に一定角度揺動した
とき、それ以上の揺動を阻止すべく該クラッチシューと
当接するように第1フライホイールに設けられたストッ
パとから構成されるので、従来のものと比べ部品点数が
大幅に削減され、構造が簡単であり、クラッチ室のカバ
ーが不要であることと相俟って装置のコスト低減に大い
に寄与し、しかもクランク軸が設定回転数を超えて回転
するエンジンの高回転域では、ストッパによるクラッチ
シューの揺動制限により、遠心クラッチの遮断状態を常
に確実に保持し、第2フライホイールを休止し続けるこ
とができ、したがってエンジンの良好な加速性を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例の縦断面図、第2図はそ
のA−A線断面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンのクランク軸1に固着された第1フライホイー
    ル51 と、前記クランク軸1に回転自在に支承された
    第2フライホイール5゜と;これら両フライホイール5
    1,5□間に設けられ、クランク軸1が設定回転数を超
    えて回転するとき接続状態から遮断状態に移る常閉型の
    遠心クラッチ9とを備えたエンジンのフライホイール装
    置において、第2フライホイール5゜の一端面に前記遠
    心クラッチ9を収容する環状のクラッチ室11を凹設し
    、このクラッチ室11の開口部を第1フライホイール5
    □の端面で閉じるように両フライホイール51,5□を
    クランク軸1の軸方向に隣接配置し、前記遠心クラッチ
    9は、第1フライホイール51に揺動自在に軸支され一
    端に前記クラッチ室11内周面に接離する摩擦係合部1
    0bを、また他端に第1フライホイール5□の回転時前
    記摩擦保合部10bを前記クラッチ室11内局面から離
    間させるように遠心作動する重錘部10aを有するクラ
    ッチシュー10と、このクラッチシュー10に接続され
    て摩擦係合部10bを前記クラッチ室11内周面に係合
    すべく付勢するクラッチばね13と、前記クラッチシュ
    ー10が摩擦係合部10bをクラッチ室11内周面から
    離間させる方向に一定角度揺動したとき、それ以上の揺
    動を阻止すべく該クラッチシュー10と当接するように
    第1フライホイール5□に設けられたストッパ14とか
    ら構成されることを特徴とする、エンジンのフライホイ
    ール装置。
JP1976136216U 1976-10-08 1976-10-08 エンジンのフライホイ−ル装置 Expired JPS609465Y2 (ja)

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JPS5368809U JPS5368809U (ja) 1978-06-09
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