JPH08121548A - 二段変速装置 - Google Patents

二段変速装置

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Publication number
JPH08121548A
JPH08121548A JP6258237A JP25823794A JPH08121548A JP H08121548 A JPH08121548 A JP H08121548A JP 6258237 A JP6258237 A JP 6258237A JP 25823794 A JP25823794 A JP 25823794A JP H08121548 A JPH08121548 A JP H08121548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
input shaft
gear
carrier
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP6258237A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
Masashi Aikawa
政士 相川
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、かつ、確実な変速作動を行う
ことができ、さらに耐久性を向上することができる二段
変速装置を得ることを目的とする。 【構成】 入力軸5と入力軸5と同軸芯線上に配置され
た出力軸7との間にワンウェイクラッチ9と遊星歯車装
置11が設けられ、遊星歯車装置11のキャリヤ39が
入力軸5に一体に設けられ、サンギヤ37ガ出力軸7に
一体に設けられると共にリングギヤ43がクラッチ13
によって固定又はフリー状態になるよう構成された二段
変速装置1において、クラッチ13を常時締結状態に付
勢する予圧ばね67と、キャリヤ39に揺動可能に支持
され、一端を予圧ばね67に他端をクラッチ13にそれ
ぞれ係合する作用部79とこの作用部79に接続された
重錘部77とを有する遠心重り69とを備え、エンジン
が所定回転以上のとき、遠心重り69の遠心力により、
クラッチ13を解放するように構成したことを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、補機駆動装置等に使
用される二段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の二段変速装置としては、
例えば図8に示す二速歯車箱のようなものがある(特開
平1−216143号公報参照)。
【0003】すなわち、ケーシング201は、カップ型
ハウジング203とバックプレート205とを一体的に
組合せて形成されている。
【0004】入力軸207はカップ型ハウジング203
に軸受209を介して回転自在に支持され、その一端部
には駆動プーリ211がスプライン連結されると共にナ
ット213により固定されている。
【0005】入力軸207には遊星歯車装置215のキ
ャリヤ217が一体的に設けられ、このキャリヤ217
には複数の遊星ギヤ219が軸221を介して回転自在
に支持されている。
【0006】出力軸223をスプライン連結する出力ス
リーブ225は、入力軸207の他端部を囲んでバック
プレート205に軸受227を介して回転自在に支持さ
れている。出力スリーブ225には遊星ギヤ219が噛
み合うサンギヤ229が一体に形成されている。さら
に、前記遊星ギヤ219と噛み合うリングギヤ231
は、バックプレート205に軸受233を介して回転自
在に支持されたリングギヤ本体235の内周に一体に形
成されている。
【0007】リングギヤ本体235の外周には、コーン
クラッチ237のクラッチ面239と係合するクラッチ
面240が形成されている。
【0008】コーンクラッチ237の外周はバックプレ
ート205のフランジ部205aの内周に軸方向移動自
在にスプライン係合されている。
【0009】バックプレート205のフランジ部205
aには、コーンクラッチ237と対向するピストン24
1が軸方向に移動自在にスプライン係合されている。ピ
ストン241はカップ型ハウジング203との間に設け
られた複数の圧縮ばね243によってコーンクラッチ2
37の方向へ付勢されている。
【0010】コーンクラッチ237とピストン241と
の間にはフランジ部205aに固定された環状リング2
45が配置されている。
【0011】コーンクラッチ237には、軸方向に伸び
る複数のピン247が固設され、これらピン247は環
状リング245に形成した開口を通って軸方向に突出し
ている。各ピン247の突出端とピストン241との間
にはベレビルばね249が配置されている。
【0012】ベレビルばね249は、一端をピン247
の突出端に、他端をピストン241の内縁に係合し、環
状リング245の内縁を支点251にしてコーンクラッ
チ237を締結方向に付勢している。
【0013】複数の遠心重り253がキャリヤ217の
半径方向に配置され、ビボット255により取付けられ
ている。各遠心重り253はワッシャ257を介してピ
ストン241のスラスト軸受259と係合するタブ26
1を備えている。
【0014】入力軸207と出力スリーブ225との間
にはワンウェイクラッチ263が介装されている。この
ワンウェイクラッチ263はサンギヤ229及び出力ス
リーブ225が入力軸207及びキャリヤ217より速
く回転するのを許容し、かつ、サンギヤ229及び出力
スリーブ225が入力軸207よりも遅く回転するのに
抵抗する。
【0015】上記のような構成において、適当な駆動ベ
ルト265がエンジン(図示せず)からプーリ211を
回転して入力軸207を回転する。
【0016】エンジンがアイドル回転時は、ベレビルば
ね249はピン247を介してコーンクラッチ237を
リングギヤ本体235側へ押圧してクラッチ面241と
係合させ、リングギヤ本体235を固定する。
【0017】入力軸207及びキャリヤ217の回転に
よりサンギヤ229及び出力スリーブ225が回転する
が、リングギヤ231が固定されているので遊星ギヤ2
19の遊星回転によりキャリヤ217とサンギヤ229
との間に差動運動が生じ、サンギヤ229すなわち出力
スリーブ225はキャリヤ217すなわち入力軸207
よりも増速されて回転する。このとき、ワンウェイクラ
ッチ263の作用により出力スリーブ225と入力軸2
07とは非係合状態となり出力スリーブ225のオーバ
ランニングが許容される。
【0018】エンジンの回転数が増加すると、キャリヤ
217にそって半径方向に配置された遠心重り253が
遠心力を増加する。そして、遠心重り253はビボット
255の回りで回転してタブ261がワッシャ257を
介してピストン241をリングギヤ本体235側へ軸方
向に移動させる。ピストン241の軸方向移動によりベ
レビルばね249は支点251の回りで揺動しピン24
7を介してコーンクラッチ273を解放する。これによ
りリングギヤ本体235とともにリングギヤ231がフ
リーの状態となり、遊星ギヤ219の遊星回転がなくな
る。このとき、ワンウェイクラッチ263の作用により
入力軸207と出力スリーブ225とが係合状態とな
り、入力軸207の回転が直ちに出力スリーブ225に
伝達され、出力スリーブ225は入力軸207と同一回
転となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような二速歯車箱にあっては、リングギヤ235を固
定、解放するコーンクラッチ273の作動をベレビルば
ね249の揺動によって行ない、コーンクラッチ273
を解放するときは、ベレビルばね249の一端を押して
他端を解除するようになっているため、機構が複雑にな
るという問題があり、また、ベレビルばね249とピン
247との係合が点係合であるため、ベレビルばね24
9の揺動でピン247をコーンクラッチ273の解放方
向に移動させる時、ピン247とベレビルばね249と
の係合が離脱し易く、これにより確実な変速作動が行え
なくなり、耐久性も低下するという問題があった。
【0020】そこでこの発明は、構造が簡単で、かつ、
確実な高速作動を行うことができ、さらに、耐久性を向
上することができる二段変速装置の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すため
に、請求項1の発明はケーシング内に設けられエンジン
に連結された入力軸と該入力軸と同軸心線上に配置され
た出力軸との間にワンウエイクラッチと遊星歯車装置が
設けられ、前記遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤ及び
リングギヤのいづれか1つの部材が前記入力軸に一体に
設けられ、前記1つの部材以外の2者の一方が前記出力
軸に一体に設けられると共に前記2者の他方がクラッチ
によって固定又はフリー状態になるよう構成された二段
変速装置において、前記クラッチを常時締結状態に付勢
する予圧ばねと、前記キャリヤに揺動可能に支持され、
一端を前記予圧ばねに、他端を前記クラッチにそれぞれ
係合する作用部と、この作用部に接続された重錘部とを
有する遠心重りとを備え、エンジンが所定回転以上のと
き、前記遠心重りの遠心力により、前記予圧ばねの付勢
力に抗して前記クラッチを解放するように構成したこと
を特徴としている。
【0022】また、請求項2の発明では、請求項1に記
載の二段変速装置において、サンギヤを入力軸に一体に
設けると共にキャリヤを出力軸と一体に設け、リングギ
ヤをクラッチによりケーシングに固定又はフリー状態に
なるように設け、予圧ばねと遠心重りの作用部とクラッ
チとを軸方向に同一軸線上に配置すると共に遠心重りの
重錘部を前記軸線より半径方向外方側に配置したことを
特徴としている。
【0023】
【作用】請求項1の発明によれば、遠心重りの作用部が
直接クラッチに作用するので部品点数が削減され構造が
簡単になる。また動作としては、エンジンが所定回転数
以下のときは、予圧ばねの付勢力が遠心重りの作用部を
介してクラッチに作用し該クラッチを締結している。こ
れにより遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤ及びリング
ギヤのいづれか1つの部材が固定されるので遊星歯車装
置に遊星運動が生じ出力軸は入力軸よりも増速されて回
転する。このとき、ワンウェイクラッチの作用により入
力軸と出力軸とは非係合状態になり出力軸のオーバラン
ニングを許容する。
【0024】エンジンが所定回転数以上になると、遠心
力によって遠心重りが半径方向外側方へ回動し、作用部
が予圧ばねをその不勢力に抗して押圧する。これにより
クラッチが解放され、遊星歯車装置の固定されていた部
材がフリーになるので、遊星歯車装置が遊星運動をしな
くなる。このとき、ワンウェイクラッチの作用により入
力軸と出力軸とが係合状態になり、入力軸の回転が直ち
に出力軸に伝達され出力軸は入力軸と等速で回転する。
【0025】請求項2の発明によれば、エンジンか所定
回転数以下のときは、予圧ばねの付勢力が遠心重りの作
用部を介してクラッチに作用し、該クラッチを締結して
いる。これにより遊星歯車装置のリングギヤがケーシン
グに固定されているので遊星歯車装置の遊星運動により
サンギヤとキャリヤとの間に差動運動が生じ出力軸は入
力軸より増速されて回転する。このとき、ワンウェイク
ラッチの作用により入力軸と出力軸とは非係合状態にな
り出力軸のオーバランニングを許容する。
【0026】エンジンが所定回転数以上になると、遠心
力によって遠心重りが半径方向外方側へ回動し、作用部
が予圧ばねをその付勢力に抗して押圧する。これにより
クラッチが解放され、リングギヤーがフリーとなるの
で、遊星歯車装置が遊星運動をしなくなる。このとき、
ワンウェイクラッチの作用により入力軸と出力軸とが係
合状態になり、入力軸の回転が直ちに出力軸に伝達され
出力軸は入力軸と等速で回転する。
【0027】また、遠心重りの重錘部を軸線より半径方
向外側に設けたので遠心力が大きくなりクラッチ解放時
の応答性が向上する。
【0028】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0029】図1はこの発明の一実施例に係る二段変速
装置の側断面面を示すものである。
【0030】この二段変速装置1は、図1に示すよう
に、ケーシング3の内部に入力軸5と出力軸7とを同軸
芯線上に配置し、これら入力軸5と出力軸7との間にワ
ンウェイクラッチ9と遊星歯車装置11を設けると共
に、前記ケーシング3と遊星歯車装置11との間に多板
式摩擦クラッチ13(クラッチ)を設けて構成されてい
る。
【0031】ケーシング3は、軸方向に3分割可能なケ
ース本体15と左右のカバー17,19とから形成され
ている。
【0032】入力軸5はケース本体15にボールベアリ
ング等で構成された軸受21,23を介して回転自在に
支持され、その一端部には入力ギヤ25がスプライン連
結されると共にナット27により固定されている。前記
入力ギヤ25には図示しないエンジンの回転力がアイド
ルギヤ29を介して入力される。
【0033】出力軸7は一端部が入力軸5の他端部に形
成された中空部31内に挿入され、カバー17と入力軸
5とにボールベアリング等で構成された軸受33とニー
ドルベアリング等で構成された軸受35を介して相対回
転可能に支持されている。
【0034】入力軸5と出力軸7との間に介装されたワ
ンウェイクラッチ9は、出力軸7が入力軸5と等速で共
に回転するとき係合状態となり、出力軸7が同方向に速
く回転してオーバランニングするのは許容するように構
成されている。
【0035】遊星歯車装置11は、サンギヤ37、キャ
リヤ39、複数の遊星ギヤ41及びリングギヤ43とか
ら構成されている。サンギヤ37は出力軸7の外周上に
一体に形成され、キャリヤ39は入力軸5の端部に一体
的に設けられている。複数の遊星ギヤ41はキャリヤ3
9に軸45を介して回転自在に支持され、サンギヤ37
とリングギヤ43とにそれぞれ噛み合っている。リング
ギヤ43は入力軸5の外周上にニードルベアリング等で
構成された軸受47を介して回転可能に支持されたクラ
ッチリング49の内周に一体的に設けられている。
【0036】多板式摩擦クラッチ13は、クラッチリン
グ49とケース本体15との間に組込まれ、摩擦力によ
って前記リングギヤ43を制動する。すなわち、ケース
本体15の内周に形成したスプライン溝51に周方向に
係合し軸方向に移動自在な複数の外側摩擦板53と、ク
ラッチリング49の外周に形成したスプライン溝55に
周方向に係合し軸方向に移動自在な複数の内側摩擦板材
57とを交互に配置して構成されている。これら摩擦板
材53,57の一端部にはワッシャ59とスラストニー
ドルベアリング61が軸方向に移動自在に設けられ、ま
た、他端部はケース本体15のスプライン溝51に係合
するエンド部材63と止め輪により位置決めされてい
る。
【0037】摩擦クラッチ13の一端側には、対向位置
に皿ばね67(予圧ばね)が配置され、該皿ばね67と
摩擦クラッチ13との間には複数の遠心重り79が配置
されている。各遠心重り69はキャリヤ39の周方向外
方側に等間隔で配置されている。
【0038】皿ばね67は、カバー17に形成された適
宜な深さを有する環状の有底溝71内に挿嵌され、その
開口端にはスラストニードルベアリング73とワッシャ
75が軸方向に移動自在に挿嵌されている。
【0039】遠心重り69は、図1及び図2〜図5に示
すように、重錘部77と作用部79及び両者を連結する
連結部81とから構成されている。
【0040】各遠心重り69は、図1,図3及び図4に
示すように、作用部79が支持板83に形成した開口8
5に遊嵌され、連結部81が支持板83に形成した半径
方向の凹部87(図4では凹部87は貫通孔として形成
されているが連結部81の移動に支障がなければくぼみ
であっても良い)と、該支持板83と対向する環状の支
持リング89に形成した半径方向の凹部91により軸方
向に挾み込まれた状態で遊嵌されている。支持リング8
9の内周93には複数の支持部材95が圧入等により固
設され各支持部材95は連結部81を半径方向両側から
所定の隙間をもって挾むように配置されている。前記支
持板83はキャリヤ39と一体的に半径方向に延設され
ている。
【0041】遠心重り69の作用部79は、一端を皿ば
ね67の側のワッシャ75に係合し、他端を摩擦クラッ
チ13側のスラストニードルベアリング61に係合して
いる。これにより、皿ばね67と遠心重り69の作用部
79と摩擦クラッチ13とは、入力軸5及び出力軸7と
同軸心で軸方向に同一直線上に配置されている。
【0042】皿ばね67は、作用部79を介して摩擦ク
ラッチ13を常時締結状態にする付勢力を有している。
【0043】遠心重り69の重錘部77は、皿ばね67
及び摩擦クラッチ13よりも半径方向外方側に配置さ
れ、カバー17に形成された環状の空間部97内に揺動
可能に配置されている。
【0044】出力軸7の他端部には出力プーリ99が設
けられている。出力プーリ99はカバー17にボルト1
01を介して取付けられた支持部材103のボス部10
5にボールベアリング等で構成された軸受107を介し
て回転可能に支持され、連結板109を介してボルト1
11により出力軸7に固定されている。
【0045】つぎに、上記一実施例の作用について説明
する。
【0046】まず、エンジンの回転数が所定値以下、例
えば1500r.p.m以下の場合には図6に示すよう
に皿ばね67と遠心重り69の作用部79と摩擦クラッ
チ13と軸方向に同一直線上に位置しており、皿ばね6
7の付勢力により作用部79を介して摩擦クラッチ13
が締結されている。これにより、クラッチリング49と
ケース本体15が固定された状態となりリングギヤ43
が固定されているので、遊星ギヤ41の遊星回転により
キャリヤや39とサンギヤ37との間に差動運動が生
じ、サンギヤ37すなわち出力軸7はキャリヤ39すな
わち入力軸5よりも増速されて回転する。このとき、ワ
ンウェイクラッチ9の作用により出力軸7と入力軸5と
は非係合状態となり出力軸7のオーバランニングを許容
する。
【0047】つぎに、エンジンの回転数が所定値以上に
なると、図7に示すように、入力軸5と共にキャリヤ3
9を介して回転する遠心重り69が遠心力によってA点
回りにそ外側方へ回動し、重錘部77が半径方向の外方
側へ張り出される。これに伴って作用部79が皿ばね6
7をその付勢力に抗して押圧し、摩擦クラッチ13が解
放され、クラッチリング49すなわちリングギヤ43が
フリーの状態になるので遊星ギヤ41は遊星回転をしな
くなる。このとき、ワンウェイクラッチ9の作用により
入力軸5と出力軸7とが係合状態になり入力軸5の回転
が直ちに出力軸7に伝達され、出力軸7は入力軸5と等
速で回転する。
【0048】上記のようにこの二段変速装置1は、皿ば
ね67(予圧ばね)と遠心重り69の作用部79と摩擦
クラッチ13とを軸方向の同一軸線上に配置し、作用部
が直接摩擦クラッチ13に作用するので部品点数が削減
され構造が簡単になる。また、遠心重り69の重錘部7
7を連結部81を介して前記軸線より半径方向の外方側
に配置したので、遠心重り69に働く遠心力が大きくな
りクラッチ開放時の応答性が向上し、より確実な変速作
動を行うことができ、遠心重り69の作用部79と皿ば
ね67及び摩擦クラッチ13との係合が離脱する恐れが
なく、クラッチ13の作動を確実に行なうことができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の発明によれば、遠心重りの作用部の一端を予圧ばね
に他端をクラッチに係合させ、予圧ばねの付勢力を作用
部を介してクラッチに作用させてクラッチを常時締結状
態にし、遠心重りの遠心力によって作用部が予圧ばねを
その付勢力に抗して押圧してクラッチを解放するように
したので、部品点数が削減し、構造を簡単化することが
できると共に、確実な変速作動を行うことができる。
【0050】また、請求項2の発明によれば、予圧ばね
と遠心重りの作用部とクラッチとを軸方向に同一線上に
配置し、遠心重りの重錘部を前記軸線より半径方向の外
方側へ配置したので、遠心重りに働く遠心力が大きくな
いクラッチの締結、解放を確実に行うことができ、さら
に締結解放時の応答性が向上するのでより確実な変速作
動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る二段変速装置の側断
面図である。
【図2】遠心重りの取付け状態を示す概略的な背面図で
ある。
【図3】遠心重りの取付け状態を示す概略的な正面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV線矢視概略的な断面図であ
る。
【図5】遠心重りの取付状態を示す概略的な分解図であ
る。
【図6】作用説明図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】従来例に係る2連歯車箱の断面図である。
【符号の説明】
3 ケーシング 5 入力軸 7 出力軸 9 ワンウェイクラッチ 13 摩擦クラッチ(クラッチ) 37 サンギヤ 39 キャリヤ 41 遊星ギヤ 43 リングギヤ 67 皿ばね(予圧ばね) 69 遠心重り 77 重錘部 79 作用部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に設けられエンジンに連結
    された入力軸と該入力軸と同軸芯線上に配置された出力
    軸との間にワンウェイクラッチと遊星歯車装置が設けら
    れ、前記遊星歯車装置のサンギヤ、キャリヤ及びリング
    ギヤのいづれか1つの部材が前記入力軸に一体に設けら
    れ、前記1つの部材以外の2者の一方が前記出力軸に一
    体に設けられると共に前記2者の他方がクラッチによっ
    て固定又はフリー状態になるよう構成された二段変速装
    置において、前記クラッチを常時締結状態に付勢する予
    圧ばねと、前記キャリヤに揺動可能に支持され、一端を
    前記予圧ばねに、他端を前記クラッチにそれぞれ係合す
    る作用部と、この作用部に接続された重錘部とを有する
    遠心重りとを備え、エンジンが所定回転以上のとき前記
    遠心重りの遠心力により、前記予圧ばねの付勢力に抗し
    て前記クラッチを解放するように構成したことを特徴と
    する二段変速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の二段変速装置におい
    て、サンギヤを入力軸に一体に設けると共にキャリヤを
    出力軸と一体に設け、リングギヤをクラッチによりケー
    シングに固定又はフリー状態になるように設け、予圧ば
    ねと遠心重りの作用部とクラッチとを軸方向に同一軸線
    上に配置すると共に遠心重りの重錘部を前記軸線より半
    径方向外方側に配置したことを特徴とする二段変速装
    置。
JP6258237A 1994-10-24 1994-10-24 二段変速装置 Pending JPH08121548A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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