JPH04101844U - 可変慣性フライホイール - Google Patents

可変慣性フライホイール

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JPH04101844U
JPH04101844U JP485491U JP485491U JPH04101844U JP H04101844 U JPH04101844 U JP H04101844U JP 485491 U JP485491 U JP 485491U JP 485491 U JP485491 U JP 485491U JP H04101844 U JPH04101844 U JP H04101844U
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flywheel
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main
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gap
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JP485491U
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秀敏 田邉
哲郎 浜田
Original Assignee
本田技研工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 内燃機関の回転速度の変化に応じてフライホ
イールの慣性質量を滑らかに変化させ、加速時および減
速時におけるショックの発生を防止する。 [構成] 内燃機関のクランクシャフト1に結合した主
フライホイール4の内部に副フライホイール6をボール
ベアリング5で相対回転自在に支持する。主フライホイ
ール4に遠心力によりばね13に抗して半径方向外側に
移動する重錘11を設け、この重錘11と副フライホイ
ール6との隙間δ1 に駆動力を副フライホイール6に伝
達するための粘性流体を介在させる。低速運転時には隙
間δ1 が減少して両フライホイール4,6は一体に回転
し、高速運転時には隙間δ1 が増加して副フライホイー
ル6の回転速度が低下する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関のクランクシャフトに連結される主フライホイールと、こ の主フライホイールに係脱自在な副フライホイールとを備える可変慣性フライホ イールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる可変慣性フライホイールとして、実公昭60−32448号公報 に記載されたものが知られている。
【0003】 この可変慣性フライホイールは、内燃機関のクランクシャフトに固着したフラ イホイール本体にスラストベアリングを介して可変フライホイールを相対回転自 在に支持し、この可変フライホイールを前記フライホイール本体に対して油圧付 勢手段により係脱自在とした構造を備えている。したがって、内燃機関の低速回 転時に可変フライホイールを主フライホイールと一体に回転させることにより、 その慣性質量を増大させて機関回転速度の変動を低減することができ、また内燃 機関の高速回転時にフライホイール本体のみを回転させることにより、その慣性 質量を減少させて機関回転の立上がり応答性を高めることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の可変慣性フライホイールは、内燃機関の所定回転速 度を境にしてフライホイールの慣性質量が不連続に変化するため、その慣性質量 の変化点において発生するトルクの急変により振動が発生する不都合がある。
【0005】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関の回転速度の変化に伴 って慣性質量を滑らかに変化させることが可能な可変慣性フライホイールを提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は、内燃機関のクランクシャフトに連結さ れる主フライホイールと、この主フライホイールに係脱自在な副フライホイール とを備える可変慣性フライホイールにおいて、主フライホイールに遠心力により 半径方向に移動自在な重錘を設け、副フライホイールを前記重錘の半径方向内側 において主フライホイールに相対回転自在に支持するとともに、前記重錘と副フ ライホイールとの隙間に粘性流体を介在させて粘性流体継手を形成し、副フライ ホイールを前記粘性流体継手を介して主フライホイールに係脱自在としたことを 特徴とする。
【0007】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0008】 図1〜図4は本考案の一実施例を示すもので、図1はその可変慣性フライホイ ールの縦断面図、図2は低速回転状態を示す図1の2−2線断面図、図3は同じ く高速回転状態を示す断面図、図4は回転速度に対する慣性質量の変化を示すグ ラフである。
【0009】 図1に示すように、内燃機関のクランクシャフト1の端部には可変慣性フライ ホイールFが装着され、この可変慣性フライホイールFに対向する位置には、ク ランクシャフト1の回転をミッション入力軸2に伝達するためのクラッチCが設 けられる。
【0010】 可変慣性フライホイールFはクランクシャフト1にボルト3で固着された概略 円盤状の主フライホイール4を備える。主フライホイール4の内部には環状空間 4aが凹設され、その環状空間4aには内周をボールベアリング5で支持された 環状の副フライホイール6が、主フライホイール4に対して相対回転自在に配設 される。主フライホイール4の環状空間4aはボルト7で固定されたカバープレ ート8によりシール部材9を介して液密に閉塞され、その内部には副フライホイ ール6の外周を満たすように粘性流体10が充填される。
【0011】 図2を併せて参照すると明らかなように、主フライホイール4の環状空間4a の外周複数箇所には、半径方向外側に向けて凹部4bが形成される。各凹部4b の内部には重錘11が半径方向移動自在に支持され、その重錘11の外面と凹部 4bの内面間に形成されたばね室12にはコイルばね13が配設される。重錘1 1は主フライホイール4の凹部4bとの摺動面に連通溝11aを備えており、こ の連通溝11aを介して環状空間4aとばね室12を相互に連通させることによ り重錘11の半径方向の移動が許容される。
【0012】 重錘11の内面はクランクシャフト1を中心とする円弧面、すなわち副フライ ホイール6の外周面と平行な円弧面に形成される。クランクシャフト1が停止し て重錘11に遠心力が作用していない時、コイルばね13は自由状態にあって重 錘11の内面と副フライホイール6の外周面との間に隙間δ1 が形成される。こ の隙間δ1 の大きさは環状凹部4aと副フライホイール6の外周面との隙間δ3 に比べて小さく設定されており、主フライホイール4が回転する際に前記隙間δ 1 を通過する粘性流体の剪断力により主フライホイール4の回転力が副フライホ イール6に伝達される。また、クランクシャフト1と共に主フライホイール4が 回転すると、重錘11が遠心力の作用でコイルばね13に抗して半径方向外側に 移動し、最終的に重錘11の内面と副フライホイール6の外周面との間の隙間δ 2 は環状凹部4aと副フライホイール6の外周面との隙間δ3 よりも大きくなる (図3参照)。
【0013】 次に再び図1を参照してクラッチCの構造を説明する。クラッチCは乾式単板 クラッチであって、前記主フライホイール4に図示せぬボルトで一体に結合され たクラッチカバー14の内部に配設される。クラッチカバー14にはピン15を 介してプレッシャプレート16が軸方向摺動自在に支持され、そのプレッシャプ レート16は内周をレリーズベアリング17に係止されたダイヤフラムスプリン グ18に当接する。そして、主フライホイール4とプレッシャプレート16との 間には、ミッション入力軸2の先端にスプライン結合したクラッチディスク19 の外周に設けたフェーシング20が配設される。
【0014】 次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用について説明する。 クラッチCのレリーズベアリング17が図1の位置にあるとき、ダイヤフラム スプリング18の弾発力により左向きに付勢されたプレッシャプレート16と可 変慣性フライホイールFの主フライホイール4との間にクラッチディスク19の フェーシング20が挟圧される。その結果、クランクシャフト1の回転は主フラ イホイール4およびプレッシャプレート16からクラッチディスク19に伝達さ れ、更にクラッチディスク19がスプライン結合されたミッション入力軸2に伝 達される。そして、レリーズベアリング17を右方向に駆動してダイヤフラムス プリング18によるプレッシャプレート16の付勢を解除すると、主フライホイ ール4とプレッシャプレート16はクラッチディスク19と非係合状態となって 動力の伝達が遮断される。
【0015】 さて、クランクシャフト1の回転速度が小さい時、可変慣性フライホイールF の主フライホイール4に設けた重錘11に作用する遠心力も小さいため、コイル ばね13の弾発力により前記重錘11は図2の位置に保持される。この時、重錘 11の内面と副フライホイール6の外周面との間には小さな隙間δ1 が形成され るため、その隙間δ1 に介在する粘性流体の剪断力に引摺られて副フライホイー ル6は主フライホイール4と一体で回転する。その結果、可変慣性フライホイー ルFの慣性質量が大きい状態に保持されるとともに、前記隙間δ1 に介在する粘 性流体の緩衝作用により、内燃機関の低速運転時に顕著に現れる回転速度の変動 が効果的に吸収される。
【0016】 一方、内燃機関の回転速度が次第に増加すると、重錘11に作用する遠心力に より該重錘11はコイルばね13を圧縮しながら半径方向外側に移動するため、 前記隙間の大きさはδ1 からδ2 に増加する。これにより、重錘11と副フライ ホイール6間に作用する粘性流体の剪断力が次第に減少し、最終的に副フライホ イール6の回転速度は極めて低速になって可変慣性フライホイールFの慣性質量 が減少するため、内燃機関の回転速度の急激な立上がりが可能となる。
【0017】 図4を参照すると明らかなように、可変慣性フライホイールFの慣性質量は、 内燃機関の回転速度が約1000RPMから2000RPMの間で増減する間に 滑らかに変化しており、これによりトルクの急変が防止されて加速時あるいは減 速時におけるショックの発生を回避することができる。
【0018】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は、前記実施例に限定されるもの でなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく、種々 の小設計変更を行うことが可能である。
【0019】 例えば、実施例の可変慣性フライホイールFはクラッチCと一体のものである が、この可変慣性フライホイールFはクラッチCと独立に設けることができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、主フライホイールの内部に副フライホイールを 相対回転自在に支持し、両フライホイール間に配設した粘性流体継手の作用によ り主フライホイールから副フライホイールへの駆動力の伝達量を連続的に変化さ せているので、内燃機関の運転速度に応じてフライホイールの慣性質量を連続的 に増減させることができる。その結果、内燃機関の加速時および減速時に、フラ イホイールの慣性質量の急変によりショックが発生する不都合を未然に防止する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による可変慣性フライホイー
ルの縦断面図
【図2】低速回転状態を示す図1の2−2線断面図
【図3】高速回転状態を示す図2に対応する断面図
【図4】回転速度に対する慣性質量の変化を示すグラフ
【符号の説明】
1・・・クランクシャフト 4・・・主フライホイール 6・・・副フライホイール 10・・粘性流体 11・・重錘 δ1 ・・隙間 δ2 ・・隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフト(1)に連
    結される主フライホイール(4)と、この主フライホイ
    ール(4)に係脱自在な副フライホイール(6)とを備
    える可変慣性フライホイールにおいて、主フライホイー
    ル(4)に遠心力により半径方向に移動自在な重錘(1
    1)を設け、副フライホイール(6)を前記重錘(1
    1)の半径方向内側において主フライホイール(4)に
    相対回転自在に支持するとともに、前記重錘(11)と
    副フライホイール(6)との隙間(δ1 ,δ2 )に粘性
    流体(10)を介在させて粘性流体継手を形成し、副フ
    ライホイール(6)を前記粘性流体継手を介して主フラ
    イホイール(4)に係脱自在としたことを特徴とする、
    可変慣性フライホイール。
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