JPS5916587Y2 - 2分割フライホイ−ル - Google Patents
2分割フライホイ−ルInfo
- Publication number
- JPS5916587Y2 JPS5916587Y2 JP11242479U JP11242479U JPS5916587Y2 JP S5916587 Y2 JPS5916587 Y2 JP S5916587Y2 JP 11242479 U JP11242479 U JP 11242479U JP 11242479 U JP11242479 U JP 11242479U JP S5916587 Y2 JPS5916587 Y2 JP S5916587Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flywheel
- crankshaft
- engine
- fixed
- disc spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は車輌、特に自動車用内燃機関のクランクシャフ
トに連結するフライホイールに関する。
トに連結するフライホイールに関する。
従来の車輌用内燃機関のフライホイールは一般にその回
転速度にかかわらず、換言すれば高速時も低速時も、一
定量の慣性質量である。
転速度にかかわらず、換言すれば高速時も低速時も、一
定量の慣性質量である。
この場合に、機関の低速回転時、例えばアイドリング時
、にはその回転変動を所定範囲にするために比較的大き
な慣性質量とする必要がある。
、にはその回転変動を所定範囲にするために比較的大き
な慣性質量とする必要がある。
しがしながら、このような大きな慣性質量を有するフラ
イホイールでは、その機関を搭載した車輌の加速性能を
悪化させ、また車輌加減速時に余分な慣性質量を加減速
させるために車輌の加減速を頻繁に行う例えば部内走行
時には燃料消費量が増加する。
イホイールでは、その機関を搭載した車輌の加速性能を
悪化させ、また車輌加減速時に余分な慣性質量を加減速
させるために車輌の加減速を頻繁に行う例えば部内走行
時には燃料消費量が増加する。
この対策としてフライホイールを小型化することが考え
られる。
られる。
そして最近の機関では過去の機関に比較してフライホイ
ールを大幅に小型化している。
ールを大幅に小型化している。
しかし、機関の排気対策の結果としての燃焼変動の増加
、車輌騒音対策としての静しゆく性の要求等からすると
一定慣性質量のフライホイールを用いる場合には今以上
にフライホイールの小型化を行うことは困難である。
、車輌騒音対策としての静しゆく性の要求等からすると
一定慣性質量のフライホイールを用いる場合には今以上
にフライホイールの小型化を行うことは困難である。
一方、本考案者の調査によれば、通常の人間が不快に感
じる毎分20サイクル以下の機関のトルク変動は、機関
の低速回転時に大きく、高速回転になるに従いかかるト
ルク変動の度合いは小さくなっている。
じる毎分20サイクル以下の機関のトルク変動は、機関
の低速回転時に大きく、高速回転になるに従いかかるト
ルク変動の度合いは小さくなっている。
従来上記のような問題に対処するため、クランクシャフ
トに連結すべきフライホイールを2分割し、一方のフラ
イホイールをクランクシャフトに直結するとともに他方
のフライホイールをクランクシャフトに回転可能に支承
して機関の低速回転時には前記2つのフライホイールを
クラッチを介して係合させた状態で回転し、高速回転時
にはこれらフライホイールを離隔させて一方のフライホ
イールのみを回転させるようにしたものが知られている
(特許第110423号明細書参照)。
トに連結すべきフライホイールを2分割し、一方のフラ
イホイールをクランクシャフトに直結するとともに他方
のフライホイールをクランクシャフトに回転可能に支承
して機関の低速回転時には前記2つのフライホイールを
クラッチを介して係合させた状態で回転し、高速回転時
にはこれらフライホイールを離隔させて一方のフライホ
イールのみを回転させるようにしたものが知られている
(特許第110423号明細書参照)。
しかしこのような公知の装置も、2つのフライホイール
間のクラッチ機構としてこれらフライホイール間にその
円周上に沿って多数の鋼球を配列した構成を採用してい
るため、使用中にこの鋼球が摩耗し、この摩耗によりフ
ライホイールの慣性モーメントが切り換わる回転域が高
速回転側に順次移行するようになり、このため慣性モー
メンI・の切り換え回転域が最初の設定値と相違するも
のとなって所期の加速性能が得られなくなるという問題
がある。
間のクラッチ機構としてこれらフライホイール間にその
円周上に沿って多数の鋼球を配列した構成を採用してい
るため、使用中にこの鋼球が摩耗し、この摩耗によりフ
ライホイールの慣性モーメントが切り換わる回転域が高
速回転側に順次移行するようになり、このため慣性モー
メンI・の切り換え回転域が最初の設定値と相違するも
のとなって所期の加速性能が得られなくなるという問題
がある。
そこで本考案では上記公知の装置のようなフライホイー
ルを2分割して低速回転時には2分割した両フライホイ
ールが一緒に回転し高速回転時にはその一方のフライホ
イールが機械的に切れるようにした2分割フライホイー
ルにおいて、低速及び高速時の両特性を所期の所望値に
長く保持できるようそのクラッチ機構に工夫を施したも
のである。
ルを2分割して低速回転時には2分割した両フライホイ
ールが一緒に回転し高速回転時にはその一方のフライホ
イールが機械的に切れるようにした2分割フライホイー
ルにおいて、低速及び高速時の両特性を所期の所望値に
長く保持できるようそのクラッチ機構に工夫を施したも
のである。
すなわち、2分割したフライホイールのうち、クランク
シャフトに直結した第1のフライホイールに、くの字形
に屈曲した皿ばねの外端を取り付けこの皿ばねの内端を
クランクシャフトに回転可能に支承した第2のフライホ
イールに係合させるとともにこの皿ばね上に慣性重錘を
前記屈曲部を境としてその外周側に固定したものとする
。
シャフトに直結した第1のフライホイールに、くの字形
に屈曲した皿ばねの外端を取り付けこの皿ばねの内端を
クランクシャフトに回転可能に支承した第2のフライホ
イールに係合させるとともにこの皿ばね上に慣性重錘を
前記屈曲部を境としてその外周側に固定したものとする
。
以下添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図において、自動車に搭載した内燃機関のクランク
シャフト1の端部にコの字形断面形状をした固定フライ
ホイール3をボルト5により螺合固定する。
シャフト1の端部にコの字形断面形状をした固定フライ
ホイール3をボルト5により螺合固定する。
固定フライホイール3は本考案の第1のフライホイール
である。
である。
次にころがり球軸受7を介して本考案の第2のフライホ
イールである可動フライホイール9をクランクシャフト
1に回転可能に支承して前記固定フライホイール3の内
部に位置させる。
イールである可動フライホイール9をクランクシャフト
1に回転可能に支承して前記固定フライホイール3の内
部に位置させる。
可動フライホイール9の固定フライホイール3の底部に
対向する面にクラッチ板11を、接着剤により貼着固定
して、クラッチ板11及び固定フライホイール3間に小
間隙を形成可能としている。
対向する面にクラッチ板11を、接着剤により貼着固定
して、クラッチ板11及び固定フライホイール3間に小
間隙を形成可能としている。
なお、クラッチ板11は可動フライホイール9に代え固
定フライホイール3に設けてもよい。
定フライホイール3に設けてもよい。
更に前記ころがり軸受7の内輪8に環状の溝8aを穿ち
、一方固定フライホイール3の外周先端に溝3aを穿ち
、これらの溝3a、8a間に、エンジン側に向けてくの
字形に屈曲した皿ばね18の外端と内端とをそれぞれ挿
入係止している。
、一方固定フライホイール3の外周先端に溝3aを穿ち
、これらの溝3a、8a間に、エンジン側に向けてくの
字形に屈曲した皿ばね18の外端と内端とをそれぞれ挿
入係止している。
さらにこの皿ばね18にはそのエンジン側表面に、前記
くの字形の屈曲点19を境としてその外周側に慣性重錘
16を固定する。
くの字形の屈曲点19を境としてその外周側に慣性重錘
16を固定する。
ここに、ころがり軸受7の内輪8はクランクシャフト1
に対し軸方向に移動可能でかつ該クランクシャフトとと
もに回転可能に設けている。
に対し軸方向に移動可能でかつ該クランクシャフトとと
もに回転可能に設けている。
従って機関の停止時又は低速回転時には皿ばね18の作
用によりクラッチ板11が固定フライホイール3に係合
して固定及び可動フライホイール3,9が一体となって
回転する。
用によりクラッチ板11が固定フライホイール3に係合
して固定及び可動フライホイール3,9が一体となって
回転する。
従って低速回転時には大きな慣性質量とすることができ
る。
る。
回転速度が高速化すると皿ばね18に止着した慣性重錘
16に作用する遠心力によって皿ばね18の付勢力が低
下してクラッチ板11の係合が解かれ、固定フライホイ
ール3のみが回転する。
16に作用する遠心力によって皿ばね18の付勢力が低
下してクラッチ板11の係合が解かれ、固定フライホイ
ール3のみが回転する。
このようにして高速回転時には小さな慣性質量とするこ
とができる。
とができる。
本考案によれば、トルク変動が問題となる走行条件、す
なわち低速回転時、にはフライホイールに大きな慣性質
量を持たせ、また急な加減速を要するときにはフライホ
イールの慣性質量を小さくできるので、車輌の加速性能
の悪化の防止及び車輌の加減速を頻繁に行う場合の燃料
消費量の増加を防止できる。
なわち低速回転時、にはフライホイールに大きな慣性質
量を持たせ、また急な加減速を要するときにはフライホ
イールの慣性質量を小さくできるので、車輌の加速性能
の悪化の防止及び車輌の加減速を頻繁に行う場合の燃料
消費量の増加を防止できる。
特に、本考案においては第1のフライホイールと第2の
フライホイール間に介在させるクラッチ機構は、くの字
形に屈曲した皿ばねを用いかつこの皿ばねの前記くの字
形屈曲点を境としてその外周側に慣性重錘を固定したも
のであるから、フライホイールの回転に伴う遠心力の変
化によって慣性重錘がフライホイールの半径方向に移行
して皿ばねを屈伸させるのみで第1、第2のフライホイ
ールの保合、離隔を行うことができ、従来公知の鋼球を
用いる装置に比べ摩擦部分が存在しないので、クラッチ
機構の摩耗によりフライホイールの慣性モーメントが切
り換わる回転域が変化することがなく、長期間の使用に
よっても機関の低速時及び高速時の両特性を所期の所望
値に保持することができ、機関の運転性能の低下するの
を防止することができるという効果がある。
フライホイール間に介在させるクラッチ機構は、くの字
形に屈曲した皿ばねを用いかつこの皿ばねの前記くの字
形屈曲点を境としてその外周側に慣性重錘を固定したも
のであるから、フライホイールの回転に伴う遠心力の変
化によって慣性重錘がフライホイールの半径方向に移行
して皿ばねを屈伸させるのみで第1、第2のフライホイ
ールの保合、離隔を行うことができ、従来公知の鋼球を
用いる装置に比べ摩擦部分が存在しないので、クラッチ
機構の摩耗によりフライホイールの慣性モーメントが切
り換わる回転域が変化することがなく、長期間の使用に
よっても機関の低速時及び高速時の両特性を所期の所望
値に保持することができ、機関の運転性能の低下するの
を防止することができるという効果がある。
第1図は本考案の実施例の正面断面図である。
1・・・・・・クランクシャフト、3・・・・・・固定
フライホイール(第1のフライホイール)、7・・・・
・・ころか゛り軸受、8・・・・・・軸受内輪、9・・
・・・・可動フライホイール(第2のフライホイール)
、11・・・・・・クラッチ板、16・・・・・・慣性
重錘、18・・・・・・皿ばね、19・・・・・・屈曲
点。
フライホイール(第1のフライホイール)、7・・・・
・・ころか゛り軸受、8・・・・・・軸受内輪、9・・
・・・・可動フライホイール(第2のフライホイール)
、11・・・・・・クラッチ板、16・・・・・・慣性
重錘、18・・・・・・皿ばね、19・・・・・・屈曲
点。
Claims (1)
- 車輌用内燃機関のクランクシャフトに連結するフライホ
イールを、クランクシャフトに直結した第1のフライホ
イールと、クランクシャフトに軸受により回転可能かつ
摺動可能に不承するとともに前記第1のフライホイール
にクラッチを介して保合可能とした第2のフライホイー
ルとに2分割し、前記第1のフライホイールの外周には
、エンジン側に向けてくの字形に屈曲した皿ばねの外端
を取り付けるとともにその内端を前記第2のフライホイ
ールの前記軸受部に係合させ、前記器ばねには前記くの
字形の屈曲点を境として慣性重錘その外周側に固定し、
前記器ばねにより第2のフライホイールを、機関停止時
及び低速回転時に第1のフライホイール側に前記クラッ
チを介して係合させ、機関の高速回転時にはその回転に
伴う遠心力により前記器ばねに抗して第2のフライホイ
ールを第1のフライホイールから離隔させるよう構成し
たことを特徴とする2分割ホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11242479U JPS5916587Y2 (ja) | 1979-08-17 | 1979-08-17 | 2分割フライホイ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11242479U JPS5916587Y2 (ja) | 1979-08-17 | 1979-08-17 | 2分割フライホイ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5630647U JPS5630647U (ja) | 1981-03-25 |
JPS5916587Y2 true JPS5916587Y2 (ja) | 1984-05-15 |
Family
ID=29344807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11242479U Expired JPS5916587Y2 (ja) | 1979-08-17 | 1979-08-17 | 2分割フライホイ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5916587Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2594026B2 (ja) * | 1983-10-14 | 1997-03-26 | 三洋電機株式会社 | 空調機 |
JPH0648037B2 (ja) * | 1984-03-15 | 1994-06-22 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンロ−リング振動制御装置 |
-
1979
- 1979-08-17 JP JP11242479U patent/JPS5916587Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5630647U (ja) | 1981-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5520271A (en) | System for minimizing vibrations of crankshaft | |
EP0476707B1 (en) | Flywheel for an internal combustion engine | |
JPH10503578A (ja) | 二質量フライホイール | |
JPH06337036A (ja) | トーションダンパー | |
JPH0674301A (ja) | フライホイール | |
US6244134B1 (en) | Torsional vibration damper | |
US4614261A (en) | Damper disc assembly | |
JPS5916587Y2 (ja) | 2分割フライホイ−ル | |
CN211314970U (zh) | 一种离心摆式双质量飞轮 | |
JP2021177083A (ja) | デュアルマスフライホイール | |
JPH0235079Y2 (ja) | ||
JPS5928737B2 (ja) | エンジンのフライホイ−ル装置 | |
JPH04101844U (ja) | 可変慣性フライホイール | |
JPH026285Y2 (ja) | ||
JPH0218844Y2 (ja) | ||
JPS6032448Y2 (ja) | 二段式可変フライホイ−ル機構 | |
CN209739275U (zh) | 一种具有省油功能的摩托车传动装置及摩托车 | |
JPS5814257Y2 (ja) | 自動車用内燃機関のフライホイ−ル | |
JPS6311406Y2 (ja) | ||
JP3627769B2 (ja) | ダンパ | |
JPS5814258Y2 (ja) | 自動車用内燃機関のフライホイ−ル | |
JPH0237301Y2 (ja) | ||
KR20020054011A (ko) | 엔진의 운전조건에 따라 가변적 관성을 가지는 플라이 휠 | |
JPH037629Y2 (ja) | ||
KR100243763B1 (ko) | 가변식 밸런싱 장치 |