JPH026285Y2 - - Google Patents

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JPH026285Y2
JPH026285Y2 JP1983005955U JP595583U JPH026285Y2 JP H026285 Y2 JPH026285 Y2 JP H026285Y2 JP 1983005955 U JP1983005955 U JP 1983005955U JP 595583 U JP595583 U JP 595583U JP H026285 Y2 JPH026285 Y2 JP H026285Y2
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JP
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flywheel
spring
engine
lock pin
lock
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JP1983005955U
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JPS59113547U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はフライホイールをエンジン側とクラツ
チ側とで2分割にし、その2分割されたフライホ
イール間にばね等の弾性体を介在させたタイプの
内燃機関の回転変動吸収装置に関する。
〔従来の技術〕
2分割型のフライホイールとして可変可変慣性
型のフライホイールでは内燃機関のクランク軸上
に恒久的に固定される第1のフライホイールと、
クランク軸上に軸受等によつて回転自在に取りつ
けられる第2のフライホイールとを有し、第1の
フライホイールと第2のフライホイールとの間に
遠心式のロツク機構を配置している(例えば、特
開昭55−45781号、特開昭56−173238号参照)。エ
ンジンの低回転時には遠心力が小さいため、ロツ
ク機構は第2のフライホイールを第1のフライホ
イールと連結位置し、両者のフライホイールの質
量を合計したものが振動減衰に寄与し、エンジン
の高回転時には遠心力によつてロツク機構は外
れ、第2のフライホイールは効かなくなる。この
タイプのフライホイールは、アイドル時の回転変
動を必要なレベルに抑制しつつ、エンジンの吹き
上がり性能の向上を狙つたものである。即ち、回
転変動が問題となるエンジンのアイドル時は二つ
のフライホイールの合計質量により必要な回転変
動抑制が行われ、エンジンの回転が上がると第2
のフライホイールが効かなくなるので、その分エ
ンジンの負荷が軽くなり、エンジンの吹き上がり
の良好に寄与する。
2分割型のフライホイールとしてもう一つのタ
イプはトーシヨナルダンパ型のものであつて、エ
ンジンのクランク軸に連結される第1のフライホ
イールと、クラツチに連結される第2のフライホ
イールとを具備し、第1のフライホイールと第2
のフライホイールとの間に円周方向に第1のフラ
イホイールと第2のフライホイールとの相対移動
を許容するスプリングを配置している(例えば、
特公昭56−173238号参照)。このトーシヨナルダ
ンパ型の2分割フライホイールは回転変動が問題
となるエンジンのアイドル回転付近でのより効率
的な回転変動の抑制を意図したものである。即
ち、このフライホイールでは二つの質量の間にス
プリングを配置することにより弾性共振系が形成
されるが、その共振周波数はアイドル時の回転数
に相当する周波数より幾分小さく設定される。そ
のため回転変動が最も問題となるアイドル時に、
エンジンの回転振動周波数が共振周波数と幾分ず
れているため、エンジンの回転振動を出力側に対
して効果的に遮断することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、このトーシヨナルダンパ付のフライ
ホイールではエンジンの回転数がアイドル回転数
より幾分下がつた場合に共振によつてエンジン回
転変動が大きくなる問題点がある。即ち、マニア
ルクラツチ型の車輌では車輪とエンジンとがクラ
ツチを接続している限りは直結されているため、
制動によつて車輌速度が下がつた場合にエンジン
回転数がアイドル回転数より幾分降下することが
ある。この場合、エンジン回転数に相当する周波
数が共振周波数と一致するに至り、共振によつて
大きな回転変動が発生するおそれがある。
この考案の目的はエンジン回転数がアイドル回
転数より幾分降下した場合のエンジン回転変動を
効果的に抑制することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案によれば、弾性手段を介して相互に回
転可能な一対のフライホイールの一方がエンジン
側に他方がクラツチ側に連結され、一対のフライ
ホイールに設けた半径方向移動可能ロツクピンと
ロツク溝とより成るロツク機構が具備され、ロツ
クピンとばねによつてロツク溝との係合位置に向
け付勢され、ばねの設定は所定以上の回転数でロ
ツクピンとロツク溝との係合が外れるようになつ
ている内燃機関の回転変動吸収装置が提供され
る。
〔作用〕
エンジン回転数がアイドル回転数以上の場合は
その遠心力によつてロツクピンはロツク溝との係
合から外れ、エンジン側とクラツチ側との二つの
フライホイール間にスプリングが設けられた通常
のトーシヨナルダンバ型のフライホイールとな
る。
エンジン回転数がアイドル回転数を下回ると、
遠心力は小さくなり、ロツクピンとロツク溝とは
係合し、スプリングは設置されていないのと同じ
になり、ダンパを備えない慣性マスのみのフライ
ホイールとなる。従つて、共振は発生せず、共振
による大きな回転変動は防止される。
〔実施例〕
以下図面によつて説明すると、フライホイール
は相対回転可能となるよう軸受9で連結した2つ
の部分10及び12に分割され、駆動側のフライ
ホイール10はエンジンのクランク軸14に連結
され、一方被駆動側のフライホイールにはクラツ
チケース16に固設される。クラツチ板18はフ
ライホイール12の摩擦面に対面したライニング
20を備える。クラツチ板18は変速機入力軸2
2にスプライン嵌合され、図示しないプレツシヤ
レバーによつてクラツチ板18が図の左方に動か
されるとクラツチは係合しクランク軸14の回転
が変速機入力軸22に伝達される。尚、26は軸
受であり入力軸22の端部を回転自在に軸支す
る。
第2図に示すように、駆動側のフライホイール
10はその内周に突起27を有し、その突起27
に窓28が形成され、この窓28の中にコイル状
のダンパばね30が配置される。ばね30の両端
にばね座32が位置する。このばね座は第3図に
示すように直径上に断面円弧状の凸部321を有
した円板として形成される。その突部321は、
窓部28を形成する、幅がばね座32の直径より
大分小さいフライホイール10の前記突起27の
断面円弧状凹部271に嵌合している。
被駆動側のフライホイール12は第3図の如く
突起27の幅より多少広い周周方向溝121を有
し、ばね座32に面した端面には前記凸部321
と頂度嵌合する形状の凹部122を備える。
本考案に係る低回転時のフライホイール一体化
機構は次のように構成される。即ち、被駆動側フ
ライホイール12のハブ部の外周面に所定の角度
θをおいて2つの断面半円形の凹所40及び42
が形成される。この角度θはエンジンの所定の低
回転時に生じ得るフライホイール10と12との
相対回転に対応している。この一対の凹所40と
42との間において駆動側フライホイール10に
は半径方向に可動にロツクピン50が設けられ
る。ロツクピン50の先端はロツク溝と相補的な
断面半円形である。ぱね52はピン50を半径内
方に付勢している。53はばね栓である。
以上述べた本考案の作動を述べると、アイドル
も含めた常用回転域では、ロツクピン50に働く
大きな遠心力によつて、ロツクピン50は半径外
方向にばね52に抗して変位する。そのためロツ
クピン50とロツク溝40,42とは何ら拘束が
なく、被駆動側フライホイールには駆動側フライ
ホイール10に対し自由に動くことができる。こ
の場合、クランク軸14の回転は、駆動側フライ
ホイール10よりばね座32及びばね30を介し
て駆動側フライホイール12、次いでクラツチ板
18に伝達され、トランスミツシヨン軸22を廻
す。エンジンの回転変動があると、フライホイー
ル10と12間で相対回転が生ずる。その結果第
3図の突起部27は溝部121に入るが、ばね座
32はその凸部321が凹部122で受けとめら
れ、ばね30は縮み相対回転の抵抗となる力が生
じる。このような抵抗力によつて回転変動は押え
られる。
エンジンの回転数がアイドル回転数より下降し
共振点に近くなると、ロツクピン50に働く遠心
力は小さくなりばね52に打ち勝ち得なくなる。
そのため、ロツクピン50は下降する。従つて、
エンジン回転数の変動によつてロツクピン50は
必ず2つのロツク溝40のどちらかに嵌合され
る。その結果以後は2つのフライホイール10と
12とは両者一体となつて回転し共振は回避され
る。
尚、図の実施例は2分割のフライホイール間に
ダンパばねを用いているが、ばねの代りにゴムを
採用したものにも等しく本考案は応用することが
できる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、エンジン側のフライホイー
ルと、クラツチ側のフライホイールとの間に両者
のフライホイールの円周方向の相対回転に作用す
るスプリングを設けた、トーシヨナルダンパ付の
フライホイールにおいて、エンジンの常用回転域
以下において双方のフライホイールを連結するロ
ツク機構を設けることにより、常用回転域(アイ
ドル回転数)でのダンパ効果による効率的な回転
変動の抑制が行えると共に、エンジン回転数が常
用回転数(アイドル回転数)より幾分降下した場
合に共振を回避し、共振周波数に相当するエンジ
ン回転数におけるエンジン回転変動の増大を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の装置の軸方向断面図、第2図
は第1図の−線に沿う断面図、第3図はダン
パばね付近の斜視図。 10……駆動側フライホイール、12……被駆
動側フライホイール、30……ダンパばね、4
0,42……ロツク溝、50……ロツクピン、5
2……ロツクばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弾性手段を介して相互に回転可能な一対のフラ
    イホイールの一方がエンジン側に他方がクラツチ
    側に連結され、一対のフライホイールに設けた半
    径方向移動可能ロツクピンとロツク溝とより成る
    ロツク機構が具備され、ロツクピンとばねによつ
    てロツク溝との係合位置に向け付勢され、ばねの
    設定は所定以上の回転数でロツクピンとロツク溝
    との係合が外れるようになつている内燃機関の回
    転変動吸収装置。
JP595583U 1983-01-21 1983-01-21 内燃機関の回転変動吸収装置 Granted JPS59113547U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP595583U JPS59113547U (ja) 1983-01-21 1983-01-21 内燃機関の回転変動吸収装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP595583U JPS59113547U (ja) 1983-01-21 1983-01-21 内燃機関の回転変動吸収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59113547U JPS59113547U (ja) 1984-07-31
JPH026285Y2 true JPH026285Y2 (ja) 1990-02-15

Family

ID=30137520

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JP595583U Granted JPS59113547U (ja) 1983-01-21 1983-01-21 内燃機関の回転変動吸収装置

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DE4211840A1 (de) * 1991-04-08 1992-10-15 Atsugi Unisia Corp Schwungrad

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JPS56173238U (ja) * 1980-05-26 1981-12-21

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JPS59113547U (ja) 1984-07-31

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