JPH0545877Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0545877Y2
JPH0545877Y2 JP1985068203U JP6820385U JPH0545877Y2 JP H0545877 Y2 JPH0545877 Y2 JP H0545877Y2 JP 1985068203 U JP1985068203 U JP 1985068203U JP 6820385 U JP6820385 U JP 6820385U JP H0545877 Y2 JPH0545877 Y2 JP H0545877Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flywheel
hysteresis mechanism
hysteresis
spring
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1985068203U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61184146U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985068203U priority Critical patent/JPH0545877Y2/ja
Publication of JPS61184146U publication Critical patent/JPS61184146U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0545877Y2 publication Critical patent/JPH0545877Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、2分割フライホイール型のトルク変
動吸収フライホイールに関する。
[従来の技術] 車両等のエンジンには、そのトルク変動を吸収
するために、動力伝達経路にトルク変動吸収装置
が設けられる。従来の代表的トルク変動吸収装置
には、たとえば特公昭56−43176号公報、実開昭
59−113547号公報に示されるような、2分割型フ
ライホイールがある。
2分割型フライホイールは、たとえば車両エン
ジンのクランクシヤフトに連結されるドライブ側
フライホイールと、たとえば車両トランスミツシ
ヨン側に連結されるドリブン側フライホイールと
の2つの慣性体を同一軸線上に相対回動可能に、
すなわちねじり運動可能に設け、これらを低ねじ
り剛性のばねによつて連結したものから成る。
2分割型フライホイールの系のもつ固有周波数
は、車両の中、高速域におけるトルク変動を効果
的に吸収するとともに、アイドル共振も避け得る
ように、通常アイドル回転数以下の低回転域に存
在するように設定され、通常の使用において共振
が問題にならないよう配慮されているが、クラン
キング時や寒冷によつていつたんアイドル回転数
が下がつたとき等には、強制力周波数が2分割フ
ライホイールの共振周波数に近づき、逆に振動が
大きくなることが考えられる。
この起り得るかもしれない共振現象を問題にな
らないレベル迄低減させるために、従来、2つの
フライホイール間に摩擦を与え、ヒステリシス特
性をもたせることが行なわれている。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、従来のヒステリシス機構を与えられた
2分割フライホイールでは、そのヒステリシス特
性が回転数に無関係に常に与えられていたため、
共振周波数付近、すなわちエンジンクランキング
回転数からアイドル回転数近く迄の周波数領域に
おいては、共振を抑える効果が大きく利点がある
が、常用回転数域では、逆にヒステリシス特性の
存在によつてトルク変動制御効果が悪化するとい
う問題が生じるおそれがあつた。
本考案は、上記の問題を解消するために、2分
割フライホイールにおいて、共振周波数付近での
みヒステリシス特性を与えて共振を最小限に抑え
る一方、アイドル回転数以上ではヒステリシス特
性を無くすことにより、十分なトルク変動吸収効
果を得るようにすることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するための本考案のトルク変動
吸収フライホイールは、ドライブ側フライホイー
ルとドリブン側フライホイールとを低ねじり剛性
ばねを介して連結した2分割フライホイールにお
いて、ドライブ側フライホイールとドリブン側フ
ライホイールとの間に前記低ねじり剛性ばねと並
列にヒステリシス機構を設け、該ヒステリシス機
構にフライホイール軸方向に延びる足を具備さ
せ、ドライブ側フライホイールに溝を有するロツ
ク部材をフライホイール半径方向にのみ移動可能
に設けてばねによりフライホイール半径方向内側
に付勢し、前記ロツク部材の溝に前記ヒステリシ
ス機構の足をフライホイール半径方向に着脱可能
に係合させたものから成る。
[作用] 上記のトルク変動吸収フライホイールにおいて
は、クランキング時等の低回転数領域ではロツク
部材に働く遠心力が小さくなり、ロツク部材とヒ
ステリシス機構の足が係合することによつてヒス
テリシス機構がロツクされ、ヒステリシス特性が
現われ、共振現象が抑えられる。
また、アイドル回転数以上の常用領域において
は、ロツク部材に働く遠心力は大きくロツク部材
が半径方向外方に移動してヒステリシス機構のロ
ツク部材によるロツクが解除され、ヒステリシス
特性はなくなり、2分割フライホイールは本来の
トルク変動吸収作用を効果的に発揮する。
[実施例] 以下に、本考案のトルク変動吸収フライホイー
ルの望ましい実施例を、図面を参照して説明す
る。
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示し
ている。図に示すように、フライホイールはドラ
イブ側フライホイール1、ドリブン側フライホイ
ール2とに分割され、これらは同一軸線上にベア
リング3を介して相対回転可能に配置されてい
る。ドライブ側フライホイール1とドリブン側フ
ライホイール2との間には、フライホイール周方
向に延びる低ねじり剛性のばね4が介装されてい
る。
ドライブ側フライホイール1は、リング1a、
その内周側のボス1bを、フロントプレート1c
によりビス5で一体に結合したものから成り、そ
の外周にスタータ用のリングギヤ6が嵌着されて
いる。ドライブ側フライホイール1、リングギヤ
6は入力側のイナーシヤI1を形成している。
一方、ドリブン側フライホイール2は、クラツ
チプレート2a、ハブ2b、インナプレート2c
から成り、これらはボルト7により一体に結合さ
れていて、出力側イナーシヤI2を形成している。
ドライブ側フライホイール1とドリブン側フラ
イホイール2との間には、捩れ方向に作用するば
ね4が介装されており、ドライブ側フライホイー
ル1のトルクがばね4を介してドリブン側フライ
ホイール2に伝達されるようになつている。
ドライブ側フライホイール1とドリブン側フラ
イホイール2との間には、ばね4と並列に、ヒス
テリシス機構9が介装されている。ヒステリシス
機構9においては、ライニング材10,11を貼
りつけたフリクシヨンプレート12,13が、そ
の間に介装した皿ばね14によつてフライホイー
ル軸芯と平行方向に拡がる方向に付勢されてお
り、ライニング材10,11がハブ2b、インナ
プレート2cに押しつけられ、2枚のフリクシヨ
ンプレート12,13はライニング材10,11
を介してドリブン側フライホイール2に摩擦係合
されている。2枚のフリクシヨンプレート12,
13の一方には、フロントプレート1c方向に延
びる足15が形成され、該足15が他方のフリク
シヨンプレート12に形成された切欠16に摺動
自在に係合されることにより、2枚のフリクシヨ
ンプレート12,13は接近離反はするが互に相
対的にねじれることが規制されている。フロント
プレート1cにはフライホイール周方向に長く延
びる窓17が形成され、足15は窓17を貫通し
ている。窓17のフライホイール周方向長さは、
足15の周方向巾よりも長くされている。この足
15を何らかの方法でフロントプレート1cに係
合すれば、フリクシヨンプレート12,13がド
ライブ側フライホイール1と一体に回動するよう
になるので、ドライブ側フライホイール1とドリ
ブン側フライホイール2の間に捩れ方向の摩擦力
(ヒステリシス特性)を与えることができる。し
かし、窓17の長さは足15の巾よりも周方向に
十分長く設定してあるので、足15をフロントプ
レート1cに係合固定しない限り、ドライブ側フ
ライホイール1とドリブン側フライホイール2と
の間に摩擦力は発生しない。
足15のドライブ側フライホイール1へのロツ
クまたはロツクの解除は、遠心力検出部18によ
つて行なわれる。すなわち、遠心力検出部18
は、第2図に示すように、質量をもつロツク部材
19が、フロントプレート1cに固定されたガイ
ド20によつて半径方向に移動自在に支持される
とともに、板ばね21によつて半径方向内方に付
勢されたものから成る。ロツク部材19の内周端
部には溝22が切られており、溝22は窓17を
貫通して延びてくるヒステリシス機構9の足15
に係合、離脱可能に係合する。図示例では遠心力
検出部18は周方向に4ケ所設けられている。
つぎに、上記のように構成された実施例におけ
る作用について説明する。フライホイールがエン
ジンのアイドル回転数以上の通常回転数で回転し
ているときには、ロツク部材19に働く遠心力が
大きく、ロツク部材19は板ばね21の付勢力に
打ち勝つてフライホイールの半径方向外方に移動
し、ロツク部材19の溝22が足15から外れ
て、遠心力検出部18のヒステリシス機構9との
ロツクが解除される。このため、足15は窓17
内において自由にフライホイール周方向に移動で
き、ヒステリシス機構9はドライブ側フライホイ
ール1から力を受けることなく、ドリブン側フラ
イホイール2と一体に回動する。このため、ヒス
テリシス機構9はヒステリシスを発生せず、両フ
ライホイール1,2は摩擦減衰をもたずに、ばね
4のみを介して連結された型となり、すなわち第
3図の振動モデルの状態になり、ヒステリシスを
もたない第4図の振動特性をとる。このため、両
フライホイール1,2は2分割フライホイール本
来の良好なトルク変動吸収作用を発揮する。
一方、フライホイールがクランキング回転数か
らアイドル回転数に近い回転数までの低回転数で
回転するときには、ロツク部材19に働く遠心力
が小さいため、ロツク部材19は板ばね21の付
勢力でフライホイールの半径方向内方に移動さ
れ、ロツク部材19の溝22が足15と係合し
て、ロツク部材19はヒステリシス機構9をロツ
クする。このため、足15は遠心力検出部18を
介してフロントプレート1cに固定され、ヒステ
リシス機構9のフリクシヨンプレート12,13
はドライブ側フライホイール1と一体的に回転す
る。したがつて、ライニング材10,11はドリ
ブン側フライホイール2に対してすべり、ヒステ
リシス機構9は摩擦力を発生する。このため、両
フライホイール1,2は第5図に示したように、
ばね4とヒステリシス機構9の摩擦減衰を介して
連結されたことになり、第6図のヒステリシス特
性をえがくようになる。このヒステリシスによつ
て振動エネルギは吸収され、共振は抑えられる。
このように、ヒステリシス機構9と遠心力検出
部18との組合せによつて、遠心力依存型、回転
数依存型のヒステリシス特性が得られ、通常のア
イドル回転数以上の常用回転数では摩擦力を無く
し、低回転域で摩擦力を与えて共振を抑えるとい
う作用が得られる。
[考案の効果] 本考案のトルク変動吸収フライホイールは、ヒ
ステリシス機構にフライホイール軸方向に延びる
足を具備させ、ドライブ側フライホイールに溝を
有するロツク部材をフライホイール半径方向にの
み移動可能に設けてばねによりフライホイール半
径方向内側に付勢し、前記ロツク部材の溝に前記
ヒステリシス機構の足をフライホイール半径方向
に着脱可能に係合させたので、クランキング時等
の低回転時の共振現象を抑えることができるとと
もに、常用回転域のトルク変動低減作用を向上で
きるという効果が得られる。また、ロツク部材と
それを付勢するばねはフライホイール半径方向に
配設してあるので、フライホイールの軸方向厚さ
を本質的に増さず、フライホイールの小型化を維
持したまま、したがつて車両への搭載性を良くし
たまま、上記作用効果を達成できるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るトルク変動吸
収フライホイールの断面図、第2図は第1図の一
部を破断して示した正面図、第3図は第1図のフ
ライホイールの常用回転数域の振動モデル図、第
4図は第3図の状態の相対ねじれ角一トルク特性
図、第5図は第1図のフライホイールの低回転数
域の振動モデル図、第6図は第5図の状態の相対
ねじれ角一トルク特性図、である。 1……ドライブ側フライホイール、2……ドリ
ブン側フライホイール、4……低ねじり剛性のば
ね、9……ヒステリシス機構、15……足、18
……遠心力検出部、19……ロツク部材、21…
…板ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドライブ側フライホイールとドリブン側フライ
    ホイールとを低ねじり剛性ばねを介して連結した
    2分割フライホイールにおいて、ドライブ側フラ
    イホイールとドリブン側フライホイールとの間に
    前記低ねじり剛性ばねと並列にヒステリシス機構
    を設け、該ヒステリシス機構にフライホイール軸
    方向に延びる足を具備させ、ドライブ側フライホ
    イールに溝を有するロツク部材をフライホイール
    半径方向にのみ移動可能に設けてばねによりフラ
    イホイール半径方向内側に付勢し、前記ロツク部
    材の溝に前記ヒステリシス機構の足をフライホイ
    ール半径方向に着脱可能に係合させたことを特徴
    とするトルク変動吸収フライホイール。
JP1985068203U 1985-05-10 1985-05-10 Expired - Lifetime JPH0545877Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985068203U JPH0545877Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985068203U JPH0545877Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61184146U JPS61184146U (ja) 1986-11-17
JPH0545877Y2 true JPH0545877Y2 (ja) 1993-11-29

Family

ID=30602742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985068203U Expired - Lifetime JPH0545877Y2 (ja) 1985-05-10 1985-05-10

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0545877Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2905997B1 (fr) * 2006-09-14 2008-11-28 Conseil Et Tech Sarl Dispositif a friction pour le controle d'effort, et un amortisseur a friction comprenant un tel dispositif

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55132435A (en) * 1979-03-30 1980-10-15 Toyota Motor Corp Rotary vibration absorbing device for vehicle internal combustion engine
JPS5894668A (ja) * 1981-12-02 1983-06-04 Honda Motor Co Ltd 動力伝達装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55132435A (en) * 1979-03-30 1980-10-15 Toyota Motor Corp Rotary vibration absorbing device for vehicle internal combustion engine
JPS5894668A (ja) * 1981-12-02 1983-06-04 Honda Motor Co Ltd 動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61184146U (ja) 1986-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2994316B2 (ja) 回転衝撃を吸収若しくは補償するための減衰装置
JP2511218B2 (ja) 回転衝撃力を補償する装置
JPH0518440A (ja) 回転変動吸収装置
US7942749B2 (en) Damper mechanism
US4433770A (en) Torsional dampers
US7207889B2 (en) Damper mechanism
US4950205A (en) Flywheel with a torsional damper
JPH03172647A (ja) トルク変動を減衰するための装置
JP3558462B2 (ja) フライホイール組立体
JPH079252B2 (ja) トルク変動吸収装置
US4932286A (en) Flywheel assembly
US7195111B2 (en) Clutch device having a clutch damper and dual-mass flywheel assembly
JPH0545877Y2 (ja)
US6719112B2 (en) Torsion damping mechanism with auxiliary mass
US6481552B1 (en) Clutch apparatus
JP3342952B2 (ja) 回転不等速性を吸収するための装置
US4537297A (en) Friction clutch driven plate
JPH026285Y2 (ja)
JP3977211B2 (ja) クラッチ装置
JPH0676812B2 (ja) クラツチデイスク
KR20050084692A (ko) 자동차용 댐핑 더블 플라이휠
JPH028119Y2 (ja)
JPS6014023Y2 (ja) 摩擦式クラツチ
JP2602895Y2 (ja) 捩り振動低減装置
JPH0530597U (ja) 自動変速機の動力伝達装置