JPS6014023Y2 - 摩擦式クラツチ - Google Patents

摩擦式クラツチ

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Publication number
JPS6014023Y2
JPS6014023Y2 JP3238980U JP3238980U JPS6014023Y2 JP S6014023 Y2 JPS6014023 Y2 JP S6014023Y2 JP 3238980 U JP3238980 U JP 3238980U JP 3238980 U JP3238980 U JP 3238980U JP S6014023 Y2 JPS6014023 Y2 JP S6014023Y2
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JP
Japan
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clutch
plate
coil spring
spring
sleeve
Prior art date
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Expired
Application number
JP3238980U
Other languages
English (en)
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JPS56133133U (ja
Inventor
巧 石川
Original Assignee
マツダ株式会社
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Filing date
Publication date
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Priority to JP3238980U priority Critical patent/JPS6014023Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエンジンのアイドリング運転のような低トル
ク時におけるトルク変動の吸収機構を備えた摩擦式クラ
ッチに関するものである。
一般に、低トルク時、とくにエンジンのアイドリング運
転時には、エンジンのトルク変動がクラッチを介して変
速機に伝達される。
変速機の歯車にはバックラッシュがあり、このため、上
記トルク変動により歯打ち現象が起こり、振動や騒音が
発生する。
これを防止するため、実開昭54−12795伝実開昭
54−179347に例示されているように、クラッチ
ディスクとボス部との間に配設されるコイルスプリング
を、低ばね定数を持つものと、高ばね定数を持つものと
併用したものが種々提示されている。
これらのものは、クラッチディスクの剛性との兼合いか
らスペース面で大きく制約を受けるとともに、トルク変
動の吸収幅を充分に大きく設定することが困難であった
この考案は上記欠点を解消するためになされたもので、
クラッチディスクのボス部外周にコイルスプリングを嵌
装して、このコイルスプリングに低トルクの伝達を行な
わせることにより、アイドリング運転のような低トルク
時におけるトルク変動を幅広く効果的に吸収するととも
に、スペース的、コスト的に無理なく実用化できるトル
ク変動の吸収機構を備えた摩擦式クラッチを提供するこ
とを目的とする。
以下、この考案の実施例を図面にもとづいて説明する。
第1図において、10は駆動軸で、この駆動軸10の端
部には中心部にベアリング11を装着したフライホイー
ル12がボルト13により固定されている。
14はフライホイール12の前面部にボルト15により
固定されたカバープレートで、このカバープレート14
の内側には、クラッチペダル(図示せず)に応答して軸
方向に移動するプレッシャプレート16が支持されてい
る。
17はカバープレート14に設けられたセンタリングピ
ポットで、このセンタリングピボット17に支持された
ダイヤフラムスプリング18の外周部により、プレッシ
ャプレート16がフライホイール12側に押圧され、そ
の間でフェーシング19,20が挟着されている。
21は一端部を上記ベアリング11に支持した被駆動軸
で、この被駆動軸21の外周部に形成されたスプライン
部22にはクラッチスリーブ23の内周部が軸方向へ摺
動自在に係合している。
この摺動機構により、上記フェーシング19.20がプ
レッシャプレート16により押圧される場合、クラッチ
ディスク24がその動作に無理なく応動する。
クラッチハブ25のボス部26は上記クラッチスリーブ
23の外周に嵌合支持されている。
すなわち、第2図、第3図に示すように、上記クラッチ
スリーブ23の一端外周部には係合片27が、またクラ
ッチハブ25のボス部26の端部には係合片27の嵌入
部28がそれぞれ形成されている。
ボス部26は所定角度すなわち係合片27と嵌入部28
との相対応する円周方向の端面29.30間の空隙分だ
け、クラッチスリーブ23に対して回転自在とされてい
る。
また、第1図において、31はクラッチスリーブ23の
他端外周部ニ嵌合され、かつストップリング32により
抜は止めされたスプリング保持板で、このスプリング保
持板31と上記係合片27との間に上記ボス部26が挾
まれ、もってボス部26のクラッチスリーブ23に対す
る軸方向の位置決めがなされている。
スプリング保持板31の内周部には第4図のように係止
片33が形成され、この係止片33はクラッチスリーブ
23の外周部に形成された係止溝34に止着されている
こうして、上記ストップリング32と係止溝34とによ
り、スプリング保持板31はクラッチスリーブ23に固
定される。
上記クラッチハブ25の一側部には第1図のように、デ
ィスクプレート35が、他側部にはサブプレート36が
それぞれ配置されている。
ディスクプレート35とサブプレート36とは、外周近
傍に配置されたリベット37により互いに連結されると
ともに、摩擦部材38を介してクラッチハブ25の側面
部に摩擦連結されている。
クラッチハブ25はディスクプレート35、サブプレー
ト36に対して回転できるように、リベット37の部分
において遊び用凹部39を設けている。
上記サブプレート36の内周部およびスプリング保持板
31の外周部には、軸方向に突出するとともに、半径方
向に互に対向する重なった状の係合部40および41が
形成されている。
42はクラッチハブ25のボス部26の外周部に嵌合さ
れたコイルスプリングで、このコイルスプリング42は
、第5図のように、その両端部43.44が、互に交差
して半径外方向へ突出するように折曲され、この折曲さ
れた一方の端部43゛がサブプレート36の係合部40
に係合され、他方の端部44がスプリング保持板31の
係合部41に係合されている。
45はディスクプレート35の外周部にリベット46に
より連結されたディスクスプリングで、このディスクス
プリング45の両側面に上記フェーシング19.20が
リベット47により止着されている。
48はコイルばねからなるダンパで、ディスクプレート
35、サブプレート36、クラッチハブ25の3者にわ
たって保持され、ディスクプレート35およびサブプレ
ート36とクラッチハブ25間の動力伝達を行う。
ダンパ48のばね定数はコイルスプリング42のそれよ
りも大きく設定されている。
上記構成において、エンジン(図示せず)の動力は駆動
軸10、フライホイール12、フェーシング19.20
、ディスクプレート35へと伝達され、ディスクプレー
ト35、サブプレート36およびクラッチハブ25が第
2図、第4図、第5図の矢印49方向へ一体的に回転す
る。
このとき、サブプレート36の係合部40がスプリング
保持板31の係合部41に対して上記矢印49方向へ相
対回転することにより、周径合部40,41によりコイ
ルスプリング42の両端部43,44が互に離間させら
れる。
すなわち、コイルスプリング42に、クラッチハブ25
のボス部26を締め付ける方向のねじり力が作用する。
そのねじりがある量まで達すると、第2図に示されたボ
ス部26の端面30がクラッチスリーブ23の端面29
に当接し、ディスクプレート35およびサブプレート3
6とクラッチハブ25との間でダンパ48が圧縮され、
このダンパ48を介して駆動軸10から被駆動軸21へ
動力が伝達される。
したがって、コイルスプリング42の両端部43,44
が、係合部40,41によって互に広げられる作用、つ
まりコイルスプリング42がねじり作用を受けるのは、
クラッチスリーブ23の端面29とボス部26の端面3
0とが当接するまでの間である。
エンジンのアイドリング運転のような低トルク時には、
上記コイルスプリング42のねじり作用により、エンジ
ンのトルク変動が吸収され、被駆動軸21に連結された
変速機(図示せず)の歯打ち現象の発生がおさえられる
一例として、第6図に上記クラッチディスク24の被駆
動軸21に対するねじれ特性を示した。
同図において、Aは特性を示すヒステリシスループ、α
はクラッチハブ25のクラッチスリーブ23に対する相
対回転角、すなわち第2図に示された端面30が端面2
9に当接するまでの回転角、βは端面30が端面29に
当接したのち、ダンパ48が圧縮する角度に相当する、
ディスクプレート35およびサブプレート36の被駆動
軸21に対する回転角である。
第6図かられかるように、回転角αつまりコイルスプリ
ング42が上記トルク変動を吸収できるねじれ角は15
°である。
これと同一の大きなねじれ角を得る方法として、たとえ
ばクラッチディスク24に、ダンパ48と同じ要領で、
コイルスプリング42に代わるダンパを設けようとする
場合には、このダンパのばね定数を小さくし、かつその
自由長を長くしなければならないため、このダンパは被
駆動軸21の中心から光分離れた円周上に設定しなけれ
ばならず、したがってスペース的に無理がある。
これに対し、上記実施例のようなコイルスプリング42
はクラッチハブ25のポス26の外周部を囲繞する状態
に設定されるので、小さなスペースでしかも大きなねじ
れ角で、エンジンのトルク変動を幅広く効果的に吸収す
ることができる。
またそれが1つのコイルスプリング42で達成されるこ
とにより、低コストで実用化することができる。
さらに、ねじれ角αは、クラッチスリーブ23の係合片
27とクラッチハブ25の嵌入部28との間隙を適宜設
定することにより変更でき、またコイルスプリング42
のばね定数を適宜選定することによって、ねじれ角α間
におけるねじり特性を所要の特性にすることが容易にで
きる。
なお、第7図、第8図のように、サブプレート36の係
合部40は半径内方向へ突出する状態に形成することが
できる。
また上記コイルスプリング42は1重巻きのものを図示
したが、多重巻きとすることができる。
以上のように、この考案によれば、エンジンのアイドリ
ング運転のような低トルク時におけるトルク変動を幅広
く効果的に吸収するとともに、スペース的、コスト的に
無理なく実用化できるトルク変動の吸収機構を備えた摩
擦式クラッチが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例にかかる摩擦式クラッチの一
部切欠側面図、第2図は第1図の2−2線断面図、第3
図は第2図の3−3線矢視図、第4図は第1図の4−4
線断面図、第5図は第1図の5−5線断面図、第6図は
ねじれ特性図、第7図は突起部の変形例を示す一部切欠
断面図、第8図は第7図の8−8線断面図である。 10・・・・・・駆動軸、12・・曲フライホイール、
16・・・・・・プレッシャプレート、21・・・・・
・被駆動軸、24・・・・・・クラッチディスク、25
・・・・・・クラッチハブ、26・・・・・・ボス部、
31・・・・・・スプリング保持板、36・・・・・・
サブプレート、40,41・・・・・・係合部、42・
・・・・・コイルスプリング、43・・・・・・一方の
端部、44・・・・・・他方の端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動軸の動力をフライホイールとプレッシャプレートと
    の間に配設されたクラッチディスクによって被駆動軸に
    伝達するようにした摩擦式クラッチにおいて、被駆動軸
    に軸方向に摺動自在に嵌合されたクラッチスリーブと、
    このクラッチスリーブ上に、該クラッチスリーブと所定
    角度だけ相対回転自在に嵌合されたクラッチハブと、こ
    のクラッチハブに取付けられたサブプレートと、上記ク
    ラッチハブのボス部外周に嵌装されたコイルスプリング
    と、上記クラッチスリーブに固定されたスプリング保持
    板とを備え、上記サブプレートにコイルスプリングの一
    方の端部側が係合する係合部が設けられ、上記スプリン
    グ保持板にコイルスプリングの他方の端部側が係合する
    保合部が設けられており、上記コイルスプリングは、ク
    ラッチ締結状態におけるクラッチスリーブとクラッチハ
    ブとの相対回転によりねじり力が作用するものであるこ
    とを特徴とする摩擦式クラッチ。
JP3238980U 1980-03-11 1980-03-11 摩擦式クラツチ Expired JPS6014023Y2 (ja)

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JP3238980U JPS6014023Y2 (ja) 1980-03-11 1980-03-11 摩擦式クラツチ

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JP3238980U JPS6014023Y2 (ja) 1980-03-11 1980-03-11 摩擦式クラツチ

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Publication Number Publication Date
JPS56133133U JPS56133133U (ja) 1981-10-08
JPS6014023Y2 true JPS6014023Y2 (ja) 1985-05-04

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