JPS608682B2 - 紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂組成物

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JPS608682B2
JPS608682B2 JP8826780A JP8826780A JPS608682B2 JP S608682 B2 JPS608682 B2 JP S608682B2 JP 8826780 A JP8826780 A JP 8826780A JP 8826780 A JP8826780 A JP 8826780A JP S608682 B2 JPS608682 B2 JP S608682B2
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meth
acid
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glycol
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弘 藤本
昌寛 杉野
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紫外線硬化型樹脂組成物に関するものである。
本発明の目的は可擬性、接着性、加工性に優れた紫外線
硬化型樹脂組成物を提供することにある。近年、省資源
、無公害、安全性など社会的要請に伴い、いわゆる無溶
剤系樹脂である、紫外線硬化型樹脂の開発が活発に進め
られてきた。
従来から紫外線硬化型インク、塗料やコーティング剤の
バインダーとしては、例えば、ェポキシアクリレート、
ウレタン変性アクリレート、オリゴェステルァクリレー
トなどの種々の樹脂が提案されてきたが(例えば、特公
昭53−37902号公報、特公昭54−15691号
公報、特公昭54一15473号公報など)、紙、木工
分野など一部で実用化されているにすぎないのが現状で
ある。紫外線硬化型インク、塗料やコーティング剤が無
公害、遠硬化性、省資源など多くの利点を持つにもかか
わらず、伸び悩みの状況にある最大の理由は、従来のも
のに比較して、接着性、可裸性、加工性の点で著しく劣
ることにある。従って、紫外線硬化型樹脂の応用分野を
拡大しようとすれば当然金属、各種プラスチック、各種
フィルム、塗装金属板などへの接着性、可操性、加工性
の改良が必須となる。しかしながら、現在ではまだこの
ような用途分野への紫外線硬化型樹脂として良好な接着
性、可榛性、加工性を有するものが無いため、被着基材
に特殊且つ複雑な処理を行なって接着性を向上させてい
るのが現状である(例えば、特開昭50−150504
号公報など)。このような被着基材への処理は工程が複
雑化するばかりでなく生産コストの増加につながること
は言うまでもない。このように、現状では紫外線硬化型
樹脂として接着性、可操性、加工性に優れるものはまだ
開発されておらず、これらの要求性能を満たす樹脂の開
発は業界から強く要望されているところである。本発明
者らは、上記問題点に鑑み、接着性、可犠牲、加工性な
どに優れた紫外線硬化型樹脂を得るべく鋭意研究を重ね
た結果、飽和共重合ポリエステルと有機ィソシアネート
化合物とを反応させて得られる、重合性化合物に可溶な
ポリエステルウレタンを使用することにより、金属、各
種プラスチックス、各種フィルム、塗装金属板などへの
接着性に極めて優れ、前記のような複雑な処理を行なう
ことなく実用的な接着性、可榛性、加工性などをそなえ
た組成物を得ることに成功し本発明に到達した。
すなわち本発明は、分子量1000〜15000の飽和
共重合ポリエステルと有機ィソシアネート化合物を反応
させて得られる、重合性化合物(n)に可溶なポリエス
テルウレタン(1)、重合性化合物(0)および光増感
剤(m)からなり、該飽和共重合ポリエステルの飽和多
価カルボン醸成分の20モル%以上が芳香族ジカルボン
酸であり、且つ重合性化合物(D)の少なくとも一成分
が分子内に2個以上の重合性二重結合を有する化合物で
あることを特徴とする紫外線硬化型樹脂組成物である。
本発明の紫外線硬化性樹脂組成物は金属、各種プラスチ
ックス、各種フィルム、塗装金属板などへの接着性に極
めて優れ、複雑な処理を行なうことなく、実用的な接着
性、可携性および加工性に優れる。さらに本発明の紫外
線硬化性樹脂組成物は空気中での硬化が速く、硬化後の
塗膜などは耐摩耗性、弾性に優れるという特徴を有する
。本発明で使用する重合性化合物(ロ)に可溶なポリエ
ステルウレタン(1)の一成分である分子量1000〜
15000の飽和共重合ポリエステルとは、飽和多価カ
ルボン酸およびその誘導体と多価アルコール類から合成
される、重合性化合物(mに可溶なポリエステルである
。飽和多価カルボン醸成分としては、例えばテレフタル
酸、ィソフタル酸、オルソフタル酸、216−ナフタレ
ンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、アゼラィン酸、セバシン酸、ドデカンジオン
酸等の脂肪族ジカルボン酸、1・4−シクロヘキサンジ
カルボン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、クロレンド酸等の脂環族ジカルボン酸などが挙げ
られる。
これらの成分は単独もしくは併用して使用される。多価
アルコール成分としては、例えば、エチレングリコール
、プロピレングリコール、1・4−ブタンジオール、1
16ーヘキサンジオール、1・5ーベンタンジオ−ル、
ネオベンチルグリコール等のアルキレングリコール、ジ
ェチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
以上のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリ以上のポリプロピレングリコール等のポリアル
キレングリコール、ジブロモネオベンチルグリコールな
どのハロゲン化アルキレングリコール、1・4ーシクロ
ヘキサンジオール、ビスフエノールAのエチレンオキシ
ドまたは/およびプロピレンオキシド付加物、水素化ビ
スフェノールAのエチレンオキシドまたはノおよびプロ
ピレンオキシド付加物、1・4−シクロヘキサンジメタ
ノールなどが挙げられる。これらのグリコ−ル成分は単
独または併用して使用される。飽和多価カルボン醸成分
としては前述のジカルボン酸の他にトリメリット酸、ピ
ロメリット酸などの3価以上の飽和カルポン酸を用いて
もよい。多価アルコール成分としては前述のグリコール
の他にトリメチロールプロ/ぐン、トリメチロールエタ
ン「ベンタェリスリトールなどの3価以上の多価アルコ
ールを併用することも可能である。必要に応じて、1価
カルポン酸や1価アルコールを少量併用することもある
。これらの飽和共重合ポリエステルは1種のみかあるい
は2種以上を併用する。本発明の飽和共重合ポリエステ
ルの製造方法には特に制限はなく、ェステル交換法、直
接ェステル化法などの方法が用いられ、必要に応じて、
テトラ−nーブチルチタネート、シュウ酸第1スズなど
の公知の触媒が使用される。本発明で使用する飽和共重
合ポリエステルの飽和多価カルボン酸成分のうち、20
モル%以上は芳香族ジカルボン酸、特にテレフタル酸ま
たは/およびィソフタル酸であることが必要である。
飽和多価ジカルボン醸成分に占める芳香族ジカルボン酸
の割合が20モル%未満であると接着性に劣る組成物し
か得られない。本発明に用いる飽和共重合ポリエステル
は、分子量1000〜15000であり、後記する重合
性化合物(0)に可溶であることが好ましい。
ここでいう重合性化合物に可溶な飽和共重合ポリエステ
ルとは重合性化合物、特にアクリル酸ェステル類に少な
くとも1の重量%好ましくは20重量%以上熔解し室温
において均一且つ透明な溶液を与える飽和共重合ポリエ
ステルである。ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートのような結晶性の高い飽和ポリエス
テルは重合性化合物(0)に溶解性が悪く、例えば、多
価カルボン酸成分としてィソフタル酸やアジピン酸など
を、またグリコール成分として、プロピレングリコール
や1・6ーヘキサンジオールを共重合し可溶化して使用
することが望ましい。すなわち、上記熔解性を満足する
飽和共重合ポリエステルの好ましい成分の例を挙げると
、例えば、酸成分としてテレフタル酸とイソフタル酸の
二成分系、テレフタル酸、ィソフタル酸およびァジピン
酸の三成分系、テレフタル酸とアジピン酸の二成分系、
テレフタル酸、ィソフタル酸およびセバシン酸の三成分
系などがあり、また、多価アルコール成分としては、エ
チレングリコールとプロピレングリコールの二成分系、
エチレングリコールとへキサンジオールの二成分系、エ
チレングリコールとネオベンチルグリコールの二成分系
などがあるが、勿論これらに限定されるものではない。
さらに好ましい飽和共重合ポリエステルの組成は、醸成
分としてテレフタル酸95〜20モル%、ィソフタル酸
5〜80モル%、多価アルコール成分としてエチレング
リコール5〜90モル%、他の多価アルコール95〜1
0モル%、あるいは酸成分としてテレフタル酸および/
またはィソフタル酸20モル%〜95モル%、脂肪族ジ
カルボン酸80モル%〜5モル%、多価アルコール成分
としてエチレングリコール10モル%〜100モル%、
他の多価アルコール0〜90モル%などがあげられる。
また、飽和共重合ポリエステルの重合性化合物(ロ)へ
の溶解性は該飽和共重合ポリエステルの酸価や分子量に
よっても非常に影響を受けるので、分子量は1000〜
15000の範囲にあることが必要であり、酸価は50
以下であることが好ましい。本発明で使用するポリエス
テルウレタン(1)の成分となる有機ィソシアネート化
合物としては、2・4ートリレンジイソシアネート、2
・6−トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレ
ンジィソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネー
ト、ジフエニルメタンー4・4′ージィソシアネート、
ミリオネートMR(日本ポリウレタン工業■製)、コロ
ネートL(日本ポリウレタン工業欄製)、フェニルィソ
シアネートなどを挙げることができ、勿論これらに限定
されるもので・はない。本発明で使用する重合性化合物
(ロ)に可溶なポリエステルウレタン(1)は、前記飽
和共重合ポリエステルと有機ィソシアネート化合物とを
、トルェン、酢酸エチルなどのィソシアネート基に不活
性な溶媒中、あるいはスチレン、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレートなどのイソシアネートに不活性な重合性
化合物中で反応させることにより得られる。
上記反応は、通常10℃〜150二0、好ましくは、4
0oo〜120qoの温度で行ない、必要に応じてジブ
チルスズジラウレートなどの公知の触媒が使用される。
また前記飽和共重合ポリエステルと有機ィソシアネート
化合物との反応割合は、通常、飽和共重合ポリエステル
の末端基(水酸基十カルボキシル基)と有機ィソシァネ
ート化合物のィソシアネート基が当量比で1:0.3〜
1:2.1の範囲である。本発明で使用するポリエステ
ルウレタン(1)は、前述の飽和共重合ポリエステル成
分を含有することが必須条件であるが、本発明の目的を
そこなわない範囲において、他のポリオール化合物を併
用することができる。
このようなポリオール化合物としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1・4ーブタンジオール
、ネオベンチルグリコール、1・6−へキサンジオール
などのアルキレングリコール、ジエチレングリコール、
ジブロピレングリコール、トリエチレングリコール、ト
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコールなどのポリオキシアルキレング
リコール、脂肪族ポリエステルジオール、ポリラクトン
ジオールなどのエステルポリオール、グリセリン、トリ
メチロールプロパンなどの3価以上の多価アルコールな
どが挙げられるが、勿論これらに限定されるものではな
い。本発明のポリエステルウレタンは重合性化合物(ロ
)に可溶であることが必要である。特にアクリル酸ェス
テル類に少なくとも10重量%、好ましくは2の重量%
以上溶解し、室温において均一且つ透明な溶液を与える
ポリエステルウレタンであることが好ましい。本発明で
使用する重合性化合物(D)とは分子内に1個以上の重
合性二重結合を有する光重合可能な化合物であり、重合
性化合物(0)の少なくとも一部分が分子内に2個以上
の重合性二重結合を有する化合物である。
分子内に1個の重合性二重結合を有する光重合可能な化
合物としては、例えば、(i)スチレン、ぱ−メチルス
チレン、クロロスチレンなどのスチレン系化合物、(i
i)メチル(メタ)アクリレート(メチルアクリレート
およびメチルメタクリレートを意味する。
以下同様に略す。)、エチル(メタ)アクリレート、n
−およびiープロピル(メタ)アクリレート、n−、s
ec−およびt−プチル(メタ)アクリレート、2ーエ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、テト
ラヒドロフルフリルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレートなどのアルキル(メタ)アクリレートあるいは
メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリ
レートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレート
、フエノキシエチル(メタ)アクリレートなどのアリロ
キシアルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ
)アクリレート、ハロゲン置換アルキル(メタ)アクリ
レート、あるいはポリエチレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)
アクリレートなどのポリオキシアルキレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートあるいはアルコキシポリオキシ
アルキレンモノ(メタ)ァクリレートなどの置換ァルキ
ルモノ(メタ)アクリレートなどがある。また、(ii
i)ビスフエノールAのエチレンオキシドまたは/およ
びプロピレンオキシド付加物等のビスフヱノールAのア
ルキレンオキシド付加物のモノ(メタ)アクリレート、
あるいは水素化ビスフェノールAのエチレンオキシドま
たは/およびプロピレンオキシド付加物等の水素化ビス
フェノールAのアルキレンオキシド付加物のモノ(メタ
)アクリレートなどがある。さらに0のジィソシアネー
ト化合物と2個以上のアルコール性水酸基含有化合物を
予め反応させて得られる末端ィソシアネート基含有化合
物に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレ
ートを反応させて得られる分子内に1個の(メタ)アク
リロィルオキシ基を有するウレタン変性モノ(メタ)ァ
クリレート、あるいはM分子内に1個以上のェポキシ基
を有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反応
させて得られるエポキシモノ(メタ)アクリレート、あ
るいはIV)カルボン醸成分としてアクリル酸またはメ
タクリル酸、および多価カルボン酸とアルコール成分と
して2価以上の多価アルコールとを反応させて得られる
オリゴエステルモノ(メタ)アクリレートなどがある。
分子内に2個の重合性二重結合を有する光重合可能な化
合物としては、例えば…エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、114−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオベンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
116−へキサンジオールジ(メタ)アクリレートなど
のアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレートなどのポリオキシアルキレン
グリコールジ(メタ)ァルキレート、ハロゲン置換ァル
キレングリコールジ(メタ)アクリレート、水酸基置換
アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの置
換アルキレングリコールジ(メタ)ァクリレート、(i
i)ビスフエノールAのエチレンオキシドまたは/およ
びプロピレンオキシド付加物などのビスフヱノールAの
アルキレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート、
水素化ビスフェノールAのエチレンオキシドまたは/お
よびプロピレンオキシド付加物等の水素化ビスフェノー
ルAのアルキレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレ
ート、(ili)ジィソシアート化合物と2個以上のア
ルコール性水酸基含有化合物を予め反応させて得られる
末端ィソシアネート基含有化合物に、さらにアルコール
性水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られ
る分子内に2個の(メタ)ァクリロィルオキシ基を有す
るウレタン変性ジ(メタ)アクリレート、dの分子内に
2個以上のェポキシ基を有する化合物にアクリル酸また
は/およびメタクリル酸を反応させて得られるェポキシ
ジ(メタ)アクリレート、Mカルボン醸成分としてアク
リル酸またはメタクリル酸、および多価カルボン酸と、
アルコール成分として2価以上の多価アルコールとを反
応させて得られるオリゴェステルジ(メタ)アクリレー
トなどが代表例として挙げられる。
分子内に3個以上の重合性二重結合を有する光重合可能
な化合物としては、例えば(i)トリメチルロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタン
トリ(メタ)アクリレート、ベンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレートなどの3価以上の脂肪族多価ア
ルコールの多価(メタ)アクリレ−ト、あるいは3価以
上のハロゲン置換脂肪族多価アルコールの多価(メタ)
アクリレート、あるいは3価以上の水酸基置換脂肪族多
価アルコールの多価(メタ)アクリレート、(ii)ジ
ィソシアネート化合物と2個以上のアルコール性水酸基
含有化合物を予め反応させて得られる末端ィソシアネー
ト基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メ
タ)アクリレートを反応させて得られる分子内に3個以
上の(メタ)アクリロィルオキシ基を有するウレタン変
性多価(メタ)アクリレートなどがある。
これらの重合性化合物(ロ)は単独でまたは併用して使
用する。
しかしながら、本発明において使用する重合性化合物(
0)のうち、少なくとも一部分は分子内に2個以上の重
合性こ車結合を有する化合物であることが必要である。
分子内に2個以上の重合性二重結合を有する化合物は重
合性化合物(ロ)の1〜10の重量%、好ましくは5〜
9の重量%である。特に分子内に1個の重合性二重結合
を有する化合物と分子内に2個、3個又は4個の重合性
二重結合を有する化合物とを併用する場合、分子内に2
個以上の重合性二重結合を有する化合物は重合性化合物
(ロ)の5〜7の重量%であることが好ましい。さらに
分子内に2個の重合性二重結合を有する化合物と分子内
に3個又は4個の重合隆二重結合を有する化合物とを併
用する場合、分子内に2個の重合性二重結合を有する化
合物は重合性化合物(D)の85〜95重量%であるこ
とが好ましい。
分子内に1個の重合性二重結合を有する化合物のみを使
用した場合には、いわゆる硬化反応を起し得ないので、
本発明の目的を達し得ない。本発明において重合性化合
物(0)に可溶なポリエステルウレタン(1)と重合性
化合物(n)との配合割合は、重量比で、ポリエステル
ウレタン(1):重合性化合物(ロ)=10:90〜8
0:20、好ましくは30:70〜70:30である。
ポリエステルウレタン(1)の配合割合が1の重量%未
満であると接着性、可榛・性に優れるものは得られず、
また、8の重量%を起えると粘度が高くなりすぎ実用的
でない。本発明において使用する光増感剤(m)とは、
前記重合性化合物(D)の光重合反応を促進する化合物
であって特に制限はなく、例えば、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルヱーナル、ベンゾイン−iー
プロピルエーテル、ベンゾイン、Q−メチルベンゾイン
などのペンゾイン類、9・10−アントラキノン、1一
クロルアントラキノン、2一クロルアントラキノンなど
のアントラキノン類、ベンゾフェノン、p−クロルベン
ゾフエノン、pージメチルアミノベンゾフエノンなどの
ペンゾフェノン類、ジフェニルジスルフイド、テトラメ
チルチウラムジスルフイドなどの含ィオゥ化合物類、メ
チレンプルー、ェオシン、フルオレセィンなどの色素類
などが挙げられ、単独使用または2種以上併用される。
光増感剤(m)の配合量は前記ポリエステルウレタン(
1)と重合性化合物(0)との総量に対して0.05〜
20重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。
また光増感剤(m)の光重合反応促進作用を増大させる
ために、光増感助剤として、トリェタノールアミ、ン、
トリエチルアミン、N・N−ジヱチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートなどのアミン類、トリフェニルホスフ
ィンなどのリン化合物類を併用することも可能である。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物には、製造時の熱量合
や貯蔵中の脂反応を防止するために、ハイドロキノン、
ハイドロキノンモノメチルエーナル、t−ブチルカテコ
ール、p−ペンゾキノン、2・5−tーブチルーハイド
ロキノン、フエノチアジンなどの公知の熱重合防止剤を
配合するのが望ましい。その配合量は重合性化合物(ロ
)に対し、0.0001〜0.1重量%、好ましくは0
.001〜0.05重量%である。本発明の紫外線硬化
型樹脂組成物には用途、目的に応じて、例えば、二酸化
チタン、亜鉛華など白顔料、カーボンブラック、松煙、
黒鉛などの黒顔料、黄鉛、淡口黄鉛、赤口黄鉛、亜鉛黄
などの黄顔料、朱、ベンガラなどの赤顔料、紺青、コバ
ルト青などの青顔料、クロム線、緑士などの緑顔料、酸
化鉄黄、マース黄、酸化鉄黒など酸化鉄顔料、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、クレイ、アルミナ、タルクなど
の体質顔料、ハンザィェロー1的、トルィジンレッドな
どのァゾ系有機顔料、フタロシアニンフルーB、フタロ
シアニングリーンなどのフタロシァニン系有機顔料、キ
ナクリゾン赤などのキナクリゾン系有機顔料、銀粉、銅
粉、金粉などの金属粉末顔料、ガラスビーズ、ガラス粉
末、ガラスフレークなどを配合することができる。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物には上記の顔料添加剤
の他に表面平滑剤として公知のアクリル系添加剤、例え
ば、モダフロー(モンサント・ケミカルズ社製)、ポリ
フローS(共栄社油脂化学工業■製)等やシリコン系添
加剤、例えば、バイシロンOL(バイエル社製)、YF
−3818(東芝シリコン■製)などを添加することが
できる。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物には、本発明の目的を
損わない範囲において例えばメラミン樹脂、ェポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリスチレン、ポリブタジェン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン
ーブタジェン共重合体、スチレンーアクリロントリル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン一
驚水マレィン酸共重合体、ブタジェンー無水マレィン酸
共重合体などを配合することも可能である。本発明の紫
外線硬化型樹脂組成物は通常の塗布方法もしくは印刷方
法を用いて被着基村に塗布もしくは印刷した後、紫外線
を照射して光重合反応を誘起させ硬化させる。
この紫外線を照射するに用いられる光源としては、太陽
光線、ケミカルランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、カー
ボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハラィドランプ
などが使用される。勿論、本発明の紫外線硬化型樹脂組
成物は、紫外線の代わりに有機過酸化物を用いた熱重合
による硬化法や電子線を照射して硬化させる電子線硬化
法も応用でき、これらの場合には必ずしも光増感剤は必
要としない。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、接着性、可榛性、
加工性において従来の紫外線硬化型樹脂では達し得なか
った性能を有しており、本発明の工業的意義は極めて大
きいと言わねばならない。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は上記した特徴を生か
してガラス、陶磁器、金属、各種プラスチック、各種フ
ィルム、塗装金属板などのインク、塗料やコーティング
剤のバインダーとして使用される。本発明をさらに具体
的に説明するために以下に実施例を挙げるが、勿論、本
発明は実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例および合成例中、部とあるのは重量部を示す。
ポリエステル中の各成分のモル%はNMR分析(溶媒:
CDCI)により測定した。また分子量の測定は蒸気圧
降下法によった。実施例中の粘度はB型回転粘度計を用
い、2500において測定した値である。
また、硬化皮膜の鉛筆硬度はJISK5400によって
、接着性はゴバン目−セロハンテープ剥離によって測定
した。耐アルコール性はメタノールを含んだガーゼで硬
化塗膜の表面をこすり、基材表面が現われるまでの回数
で評価した。
合成例 1 櫨洋機、温度計および部分還流式冷却管を具備したステ
ンレス・スチール製オートクレープにテレフタル酸ジメ
チル194部、ィソフタル酸ジメチル194部、エチレ
ングリコール191部、1・6−へキサンジオール15
6部およびテトラ−n−ブチルメタネート0.25部を
加え、反応温度が22000となるまで徐々に昇温して
22000で2時間反応させ、次いで徐々に減圧した後
、1仇肋Hgの減圧、260℃の温度で1時間反応させ
て飽和共重合ポリエステル凶を得た。
得られた飽和共重合ポリエステル凶の分子量は3900
であった。NM肝により測定した組成は次の通りであっ
た。多価カルボン酸成分: テレフタル酸 50モル%イソフタ
ル酸 50モル%多価アルコ−ル成
分:エチレングリコール 40モル%1
・6ーヘキサンジオール 60モル%であった
同様の方法により第1表に示した種々の飽和共重合ポリ
エステル(B}〜(E}を製造した。
第1表合成例 2 合成例1と同じ反応容器にアジピン酸248部、ィソフ
タル酸50部、エチレングリコール125部、1・4ー
ブタンジオール8$部およびテトラ−n−ブチルチタネ
ート0.25部を加え、反応温度が220℃になるまで
徐々に昇温し、220午○で1時間反応させた後、徐々
に減圧し220q○で0.3肌Hgの減圧下1時間5分
反応させて飽和共重合ポリエステル‘F}を得た。
得られた飽和共重合ポリエステル【F}の分子量は4.
380であり、組成は次の通りであった。多価カルボン
酸成分: アジピン酸 85モル%ィソフタ
ル酸 15モル%多価アルコール成
分:エチレングリコール 58モル%1・
4−ブタンジオール 42モル%合成例 3
渡洋機、温度計および部分還流式冷却管を具備したステ
ンレス・スチール製オートクレープにテレフタル酸14
$郡、ィソフタル酸133部、セバシン酸61部、エチ
レングリコール121部、ネオベンチルグリコール10
$部、およびテトラ−nープチルチタネート0.41部
を加え、3k9′c瀞(ゲージ圧)の加圧下、2400
0で2時間反応させた。
次いで、反応系を徐々に減圧した後、0.2側Hg以下
の減圧下260〜27000で2時間反応させて飽和共
重合ポリエステル(H)を得た。得られた飽和共重合ポ
リエステルの分子量は19000で組成は次の通りであ
つた。多価カルボン醸成分: テレフタル酸 45モル%ィソフタ
ル酸 40モル%セバシン酸
15モル%多価アルコール成分:エチ
レングリコール 47モル%ネオベンチ
ルグリコール 53モル%実施例 1蝿投機
、温度計、還流式冷却管を具備した反応容器に合成例1
で得た飽和共重合ポリエステル■780夕(0.2モル
)、テトラヒドロフルフリルアクリレート404夕、1
・6ーヘキサンジオールジアクリレート404夕および
ハイド。
キノンモノメチルェーテル0.01部を80qo加温下
で約4時間欄拝し均一な溶液とした後、この溶液を60
00に冷却して2・4ートリレンジイソシアネート17
.4夕(0.1モル)およびジブチルスズジラウレート
0.03夕を仕込み、60ooで2時間、さらに800
0で2時間ウレタン化反応(反応比:(OH基十COO
日基)/NCO基=2/1)を行い、ポリエステルウレ
タン50重量%、重合性化合物5の重量%の均一で透明
な樹脂を得た。この樹脂100のこ対し光増感剤として
ペンゾィンェチルェーテル6夕を添加熔解し、本発明の
紫外線硬化型樹脂組成物を調製した。得られた紫外線硬
化型樹脂組成物をバーコーター#20を用いて無処理ポ
リエチレンテレフタレーートフイルム(厚さ125仏)
および無処理軟鋼板に塗布した後、5.舷W高圧水銀灯
下15肌の距離で19秒間紫外線を照射したところ、透
明な硬化塗膜が得られた。その結果を第2表に示した。
実施例2〜7および比較例1 実施例1と全く同様の方法で、合成例1で得た飽和共重
合ポリエステル{Bー〜脚および比較のために合成例2
で得た飽和共重合ポリエステル(Fーを用い「第2表に
示した有機ィソシァネート化合物および重合性化合物を
使用して、種々のポリエステルウレタン5の重量%、重
合性化合物5の重量%の樹脂を得た。
得られた樹脂100多1こ対し光増感剤としてペンゾイ
ンェチルェーテル6夕を添加溶解して種々の紫外線硬化
型樹脂組成物を調製し「実施例1と全く同様にして硬化
塗膜を得た。硬化塗膜の性能を第2表に示した。第2表 注)1)TOI :2,4‐トリレンジィソシアネート
PI :フエニルイソシアネート2)TH甘−A:テ
トラヒドロフルフリルアクリレートNPGDA:ネオベ
ンチルグリコールジアクリレートMDI;ンフエニ′レ
メタン−4 ,4′ージイノシアネートHDDA:1,
6‐へキサンジオールジアクリレート第2表(続き)注
) し 前 出 2)前 出 実施例 8 実施例1で使用した反応容器に、合成例1で得た飽和共
重合ポリエステル胸390夕(0.1モル)、トルェン
300夕を仕込み、8000加温下で混合溶解した後、
2・4−トリレンジィソシアネート34.8夕(0.2
モル)およびジブチルスズジラウレート0.079を仕
込み、8000で3時間反応させた後、ジプロピレング
リコール40.3夕(0.3モル)を仕込み、80qo
で3時間反応させてポリエステルウレタンのトルェン溶
液を得た。
次いでトルェンを減圧下で溜去し、ポリエステルウレタ
ン固形物を得た。得られたポリエステルウレタン200
夕、テトラヒドロフルフリルアクリレート200、11
6ーヘキサンジオールジアクリレート50夕、ネオベン
チルグリコールジアクリレート50夕およびハイドロキ
ノン0.05夕を80oo加温下で7時間損拝して溶解
し、4030に冷却した後ペンゾィンェチルェーテル1
5夕を添加溶解して本発明の紫外線硬化型樹脂組成物を
得た。
得られた紫外線硬化型樹脂組成物をバーコーター#20
を用いて無処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(
125山)に塗布し、5.肌W高圧水銀灯下15伽の距
離で19秒間紫外線を照射して硬化塗膜を得た。得られ
た硬化塗膜の性能は次の通りであった。鉛筆硬度
日接着性
100/100耐アルコール性
100回以上実施例 9実施例3の紫外線硬化型樹脂組
成物532、二酸化チタン7夕、表面平滑剤1.2夕を
3本ロールでよく混練し紫外線硬化型塗料を調整した。
得られた紫外線硬化型塗料をバーコーター#20を用い
て無処理ブリキ板(3肌厚)に塗布した後、5.舷W高
圧水銀灯下10cの距離で15秒間紫外線を照射して、
硬化塗膜を得た。
得られた硬化塗膜の性能は次の通りであった。鉛筆硬度
F耐アルコール性
100回以上接着性
100/100なおこの塗装したブリキ板を18
0oに折り曲げても、塗膜の割れは認められなかった。
比較例 2 実施例1と同じ反応容器に合成例3で得た飽和共重合ポ
リエステル(H)380夕、テトラヒドロフルフリルア
クリレート190夕、116−へキサンジオールジアク
リレート1909およびハイドロキモノメチルェーテル
0.07夕を仕込み、8000加温下で混合溶解しよう
としたが、極めて高粘度であり均一な溶液とすることが
不可能であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分子量1000〜15000の飽和共重合ポリエス
    テルと有機イソシアネート化合物を反応させて得られる
    、重合性化合物(II)に可溶なポリエステルウレタン(
    I)、重合性化合物(II)および光増感剤(III)からな
    り、該飽和共重合ポリエステルの飽和多価カルボン酸成
    分の20モル%以上が芳香族ジカルボン酸であり、且つ
    重合性化合物(II)の少なくとも一成分が分子内に2個
    以上の重合性二重結合を有する化合物であることを特徴
    とする紫外線硬化型樹脂組成物。
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