JP2797281B2 - ソフトコートフィルム - Google Patents

ソフトコートフィルム

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JP2797281B2
JP2797281B2 JP1154239A JP15423989A JP2797281B2 JP 2797281 B2 JP2797281 B2 JP 2797281B2 JP 1154239 A JP1154239 A JP 1154239A JP 15423989 A JP15423989 A JP 15423989A JP 2797281 B2 JP2797281 B2 JP 2797281B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、家庭電気製品や家具などの物品の表面に接
着するソフトコートフィルムに関し、特に成形性及び傷
の回復性に優れているとともに、耐摩耗性、耐衝撃性、
耐擦傷性及び触感性等にも優れているソフトコートフィ
ルムに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
近年、プラスチック材料はエンジニアリングプラスチ
ックをはじめとしてその強靱性、加工性等の特性を生か
して、金属材料やガラス等の無機材料の代替材料として
広範に使用されている。しかし表面の硬度や耐擦傷性に
劣るために、表面保護層を設ける必要性が大きい。
従来からプラスチック表面を硬質化する技術として
は、オルガノシロキサン系、メラミン系等の熱硬化樹脂
や多官能アクリル系の光硬化樹脂をコーティングした
り、真空蒸着法やスパッタリング法等で金属薄膜を形成
することが行われてきた。
しかしながら、従来の熱硬化樹脂や光硬化樹脂を用い
た耐擦傷性の表面保護層は屈曲性に欠け、クラックが生
じ易いという問題点があった。そのため曲面状の成形体
や合成樹脂フィルム上に表面保護層を形成する場合、曲
面状に加工するのが困難であったり、屈曲によりクラッ
クが生じたりし、表面保護層として満足ではなかった。
さらに平坦面の表面保護層として使用する場合でも一旦
傷がつくと元に回復しないという問題や、傷が目立つと
いう問題が認められる。また金属薄膜による表面保護層
は、真空系における加工のため、生産性が低く、かつ大
型形状の加工が困難であるという欠点があった。
従って、本発明の目的は、成形性及び傷の回復性に優
れているとともに、耐擦傷性、耐衝撃性、耐摩耗性及び
触感性等にも優れ、プラスチック製品、金属製品、木製
品等の表面を保護し得るソフトコートフィルムを提供す
ることである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、特定の
構造のウレタンアクリレートを含有する組成物をフィル
ムに塗布し、電離放射線を照射することにより、耐擦傷
性、耐衝撃性、耐摩耗性、触感性等に優れたソフトコー
トフィルムが得られることを発見し、本発明に想到し
た。
すなわち、本発明の第一のソフトコートフィルムは、
物品の保護層として使用するソフトコートフィルムであ
って、2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネ
ート化合物と、1〜4個の水酸基を有する化合物と、1
〜2個の水酸基及び1〜5個のラジカル重合性不飽和基
を有する化合物とからなる分子量500〜50000のウレタン
アクリレートを1種又は2種以上40〜95重量%と、1分
子中に1個以上のラジカル重合性不飽和基を有する1種
又は2種以上のアクリルモノマー又はウレタン5〜60重
量%と、前記樹脂成分100重量部当り0.05〜15重量部の
1種又は2種以上の触感向上剤とを含有する組成物に電
離放射線を照射することにより硬化させた樹脂層を支持
フィルム上に有するソフトコートフィルムであって、硬
化した樹脂層のガラス転移温度が0℃以下であり、硬化
後のソフトコートフィルムの伸びが160%以上であるこ
とを特徴とする。
また、本発明の第二のソフトコートフィルムは物品の
保護層として使用するソフトコートフィルムであって、
2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化
合物と、1〜4個の水酸基及び1〜5個のラジカル重合
性不飽和基を有する化合物とからなる分子量500〜50000
のウレタンアクリレートを1種又は2種以上40〜95重量
%と、1分子中に1個以上のラジカル重合性不飽和基を
有する1種又は2種以上のアクリルモノマー又はウレタ
ン5〜60重量%と、前記樹脂成分100重量部当り0.05〜1
5重量部の1種又は2種以上の触感向上剤とを含有する
組成物に電離放射線を照射することにより硬化させた樹
脂層を支持フィルム上に有するソフトコートフィルムで
あって、硬化した樹脂層のガラス転移温度が0℃以下で
あり、硬化後のソフトコートフィルムの伸びが160%以
上であることを特徴とする。
上記組成物を電離放射線により硬化させてなる表面保
護層は、ウレタンアクリレートを多官能化したり、ジオ
ールの分子量、構造を調節したり、ウレタン化合物とア
クリルモノマーとの混合比を調節することにより、耐擦
傷性、可撓性、屈曲性等をコントロールすることができ
る。
本発明のソフトコートフィルムについて、以下詳細に
説明する。
本発明のソフトコートフィルム中の樹脂層を構成する
組成物は、2個以上のイソシアネート基を有するイソシ
アネート化合物と、1〜4個の水酸基を有する化合物
と、1〜2個の水酸基及び1〜5個のラジカル重合性不
飽和基を有する化合物とからなる分子量500〜50000のウ
レタンアクリレート、あるいは2個以上のイソシアネー
ト基を有するイソシアネート化合物と、1〜4個の水酸
基及び1〜5個のラジカル重合性不飽和基を有する化合
物とからなる分子量500〜50000のウレタンアクリレート
を含有することを特徴とする。
本発明に使用することができるイソシアネート化合物
は、1分子中に2個以上、特に2〜3個のイソシアネー
ト基を有する脂肪族又は芳香族のイソシアネート化合物
であり、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4,′
−ジフエニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレ
ンジイソシアネート、3,3−ジメチル−4,4,′−ジフエ
ニレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシ
アナイトメチル)シクロヘキサン、トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、水素添加4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシ
アネート、下記式により示すイソシアネート等を、単独
で又は2種以上混合して使用できる。
OCNR1NCO、又は R2−(NCO) (ただし、R1は炭素数4〜14の炭化水素基であり、R2
イソシアヌレート又はトリメチロールプロパンの骨格を
有する。) さらに、下記のイソシアネート化合物を用いることも
できる。
特に耐候性を有するためには、イソホロンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、水素添加4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加キ
シリレンジイソシアネートの他に、上記(ニ)〜(ト)
が望ましい。
1〜4個の水酸基を有する化合物(モノマー)として
は、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセロール等の
他に、水酸基を有するポリエステルプレポリマー、ポリ
エーテルプレポリマー及びポリカーボネートプレポリマ
ー、ポリブタジエンプレポリマー等がある。
1〜4個の水酸基を有するポリエステルプレポリマー
としては、(イ)芳香族又はスピロ環骨格を有するジオ
ール化合物とラクトン化合物又はその誘導体又はエポキ
シ化合物との付加反応生成物、(ロ)多塩基酸とポリオ
ールとの縮合生成物、及び(ハ)環状エステル化合物か
ら誘導される開環ポリエステル化合物等があり、これら
を単独で又は2種以上を混合して使用する。
(イ)の付加反応生成物に用いる芳香族又はスピロ環
骨格を有するジオール化合物としては、例えば、 等がある。
ラクトン化合物の代表的なものとしては、ε−カプロ
ラクトンやδ−バレロラクトン等がある。
またエポキシ化合物の代表的なものとしてエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド等がある。
次に(ロ)の縮合生成物に用いる多塩基酸としては、
例えばフタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,アジピ
ン酸,コハク酸,ゼバチン酸等の飽和多塩基酸や、マレ
イン酸、フマル酸,イタコン酸,シトラコン酸等の不飽
和多塩基酸があり、またポリオールとしてはエチレング
リコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサングリコール等がある。
1〜4個の水酸基を有するポリエーテルプレポリマー
としては、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が
ある。
また1〜4個の水酸基を有するポリカーボネートプレ
ポリマーとしては、例えばダイセル化学工業株式会社製
のプラクセルCD−210(分子量1000)、プラクセルCD−2
20(分子量2000)や日本ポリウレタン工業株式会社製の
DN−983(分子量1000)等のポリカーボネートジオール
があげられる。
ポリブタジエンプレポリマーとしては、1,4−ポリブ
タジエン、1,2−ポリブタジエンの両末端にOH基を有す
るジオールが挙げられる。
1〜2個の水酸基を有するとともに1〜5個のラジカ
ル重合性不飽和基を有する化合物は、イソシアネート化
合物のイソシアネート基に結合するとともに、電子線の
照射により容易にラジカルを発生し架橋反応を引き起こ
す不飽和基を有するいわゆるラジカル重合性化合物であ
る。このような水酸基を有するラジカル重合性アクリレ
ート系化合物は、アクリル酸又はメタクリル酸もしくは
これらの誘導体のエステル化合物であって水酸基を有す
るものであり、例えば、ヒドロキシエチルアクリレー
ト,ヒドロキシプロピルアクリレート,ヒドロキシブチ
ルアクリレート,ヒドロキシエチルメタクリレート,ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート,ヒドロキシブチルメ
タクリレート,4−ヒドロキシシクロヘキシルアクリレー
ト,5−ヒドロキシシクロオクチルアクリレート,2−ヒド
ロキシ−3−フエニルオキシプロピルアクリレート等の
重合性不飽和基1個を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル化合物をはじめ、式 で表される重合性不飽和基2個を有するエステル化合物
や、ペンタエリスリトールトアクリレート、ジペンタエ
リスリトールペンタアクリレート等を使用することがで
きる。
本発明の第二のウレタンアクリレートは、上記と同様
のイソシアネート化合物に、1〜4個の水酸基及び1〜
5個のラジカル重合性不飽和基を有する化合物を反応さ
せてなる分子量500〜50000のものである。上記ラジカル
重合性不飽和基含有化合物としては、例えば下記式: ROCH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2 (Rは炭化水素残基) により表されているものがある。
次に上記ウレタンアクリレートの製造方法を、ジイソ
シアネートとジオールを用いる例で説明する。
ジイソシアネートと両末端に水酸基を有するジオール
とを用いる第1工程は、以下の反応式により表すことが
できる。
ただし、R1は炭素数4〜14の炭化水素基で、R2はジオ
ール残基である。
第1工程の反応温度は40〜60℃で反応時間は1〜4時
間である。反応は無溶剤中で行っても溶剤中で行っても
よい。
第2工程は第1工程の反応生成物の末端に水酸基を有
するとともにラジカル重合性不飽和基を有するアクリレ
ート系化合物を反応させるものであり、典型的には以下
の式により表すことができる。
ただし、R3はアクリレート残基(アクリル酸エステル
基又はメタクリル酸エステル基)である。
なおイソシアネート残基を全てラジカル重合性化合物
と反応させる代わりに一端をトリメチロールプロパンの
ようなトリオールと反応させて、1分子中に3個のラジ
カル重合性化合物の残基が含まれるようにすることもで
きる。
第2工程の反応温度は40〜100℃で反応時間は2〜6
時間である。第1工程と同様に無溶剤中で行っても、溶
剤中で行ってもよい。
なお第2工程の反応系には、ラジカル重合性アクリレ
ート系化合物中の(メタ)アクリル酸エステル基を保護
するために、重合禁止剤、例えばハイドロキノン,ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル,ベンゾキノン,2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾール等を100〜1000ppm程度添
加するのが好ましい。また、反応系中に反応を促進させ
る目的で、トリエチルアミン,ピペラジン,トリエタノ
ールアミン,ジブチルチンジラウレート,スタナスオク
トエート,スタナスラウレート,ジオクチルチンジラウ
レート等を添加することができる。
このようにして得られるウレタンアクリレートは500
〜5000の分子量を有することを特徴とする。このように
大きな分子量は、主として水酸基を有する化合物に由来
し、特に脂肪族系水酸基含有化合物(ジオール等)を用
いることにより、良好な伸びを示すようになる。
本発明のソフトコートフィルムに用いる組成物は、ウ
レタンアクリレート単独で得ることができるが、所望に
応じ1分子中に1個以上のラジカル重合性不飽和基を有
する化合物(特にアクリルモノマー)を1種又は2種以
上混合することができる。
ウレタンアクリレートに混合し得るアクリルモノマー
のうち、単官能アクリルモノマーとしては、メチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メトキシ
エチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、メトキシブチルアクリレート、フェ
ニルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアク
リレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェ
ノキシアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、
アクリル酸ダイマー、ノニルフェノールエチレングリコ
ールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピルアクリレート、イソアミルアクリレート、メトキ
シジプロピレングリコールアクリレート、2−アクリロ
イルオキシエチルコハク酸、2−アクリロイルオキシエ
チルフタル酸、2−アクリロイルオキシエチル−2−ヒ
ドロキシエチルフタル酸、2−アクリロイルオキシエチ
ルヘキサヒドロフタル酸、2−アクリロイルオキシエチ
ルアシッドフォスフェート、2−ヒドロキシブチルアク
リレート、ベンジルアクリレート、ノニルフェノール−
10エチレングリコールアクリレート等のアクリル酸エス
テル類又はこれらと対応するメタクリル酸エステル類;
アクリルアミド、メタクリルアミドの不飽和カルボン酸
アミド;2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレー
ト、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレー
ト、2−(N,N−ジベンジルアミノ)エチルアクリレー
ト、(N,N−ジメチルアミノ)メチルメタクリレート、
2−(N,N−ジエチルアミノ)プロピルアクリレート等
の不飽和酸の置換アミノアルコールエステル類;N−メチ
ルカルバモイロキシエチルアクリレート、N−エチルカ
ルバモイロキシエチルアクリレート、N−ブチルカルバ
モイロキシエチルアクリレート、N−フェニルカルバモ
イロキシエチルアクリレート、2−(N−メチルカルバ
モイロキシ)エチルアクリレート、2−カルバモイロキ
シプロピルアクリレートなどのカルバモイロキシアルキ
ルアクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン類等があ
る。
また多官能アクリルモノマーは2個以上のラジカル重
合性不飽和基を有するものであり、特に2個以上の(メ
タ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレー
トが好ましい。具体例として例えば、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、
エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールジグリシジルエー
テルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
グリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アク
リレート、ソルビトールテトラグリシジルエーテルテト
ラ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト等の多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。
ウレタンアクリレートとアクリルモノマーとの配合割
合は、ウレタンアクリレート中のアクリル成分の割合に
より異なり、組成物中のアクリルモノマーが5〜60重量
%程度となるように、両者を配合するのが好ましい。
なお、後述するようにウレタンアクリレートとアクリ
ルモノマーとは電離放射線照射により架橋するので、ウ
レタンアクリレートの代わりにウレタン化合物を用いる
こともできる。ウレタン化合物としては、2個以上のイ
ソシアネート基を有するイソシアネート化合物と、1〜
4個の水酸基を有する化合物とが反応してなるウレタン
化合物を用いることができる。ここで用いるイソシアネ
ート化合物及び水酸基含有化合物は、いずれも上述のも
のと同じでよい。ウレタン化合物を使用する場合、ウレ
タン化合物とアクリルモノマーとの配合割合は、上述と
同様にアクリルモノマーが20〜80重量%程度となる割合
である。
本発明のソフトコートフィルムは、良好な触感性を出
すために、樹脂成分100重量部に対して0.05〜15重量部
の触感向上剤を1種又は2種以上含有するのが好まし
い。
触感向上剤は、液状又は粉末状のいずれでもよく、シ
リコーン、ワックス、テフロンパウダー、界面活性剤等
が挙げられる。しかしながらその添加量が多すぎると支
持フィルムとの接着性が不良となりやすい。好ましい添
加量は0.05〜10重量部である。
実際に用いるシリコーンとしては、アミノ変性シリコ
ーン、エーテル変性シリコーン、メルカプト変性シリコ
ーン、OH基含有シリコーン、UV又はEB硬化型シリコーン
等があり、ワックスとしては、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール等があり、またシリ
コンパウダー、ワックスパウダー等も使用することがで
きる。
本発明で用いられる樹脂組成物はその他に必要に応じ
紫外線吸収剤や光安定剤を含有することができる。紫外
線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール類、例えば2−
(2−ヒドロキシ−5メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3,5ジターシャリーアミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコ
ールの3−〔3(ベンゾトリアゾール−2−イル−5−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸エ
ステル等が挙げられる。また光安定剤としてはヒンダー
ドアミン系で、例えば2−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−2′−n−ブチルマロン酸ビ
ス(1,2,2,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス
−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバ
ケート、テトラキス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト等が挙げられる。
紫外線吸収剤と光安定剤は併用することにより著しい
耐候性の改良が得られる。
紫外線吸収剤の添加量及び光安定剤の添加量は、樹脂
組成物100重量部に対してそれぞれ0.01〜10重量部であ
り、特に紫外線吸収剤0.1〜2重量部及び光安定剤0.5〜
4重量部を同時に添加することが望ましい。添加量が少
ないと耐候性改良の効果がなく、多過ぎると硬化性の低
下、密着性の悪化等の悪影響が現われる。
このようにして得られた電子線硬化型樹脂組成物は硬
化前は粘着性を有する。硬化前に粘着性がないと得られ
る塗膜の物性(耐摩耗性等)が十分でないので、粘着性
を有することは重要である。
また、本発明に用いる支持フィルムとしては、ポリエ
ステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリ
デンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ナイロンフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル
共重合体フィルム、ABSフィルム等を用いる。
本発明においては支持フィルムとしては厚さ6〜500
μm程度のものを使用する。特に支持フィルムの厚さを
25〜250μm程度とする場合に良好な効果が得られる。
本発明において電子線硬化樹脂塗膜の厚さは2〜150
μmである。2μmより薄いと耐擦傷性が不十分であ
る。一方、ソフトコームフィルムは膜厚がある程度大き
くなってもカール等は起きにくいが、膜厚が150μmを
超えると硬化が不十分となる。
上記電子線硬化樹脂塗料膜の形成は以下の通り行う。
無溶剤又は必要に応じ溶剤を添加して塗料を作製す
る。使用し得る溶剤としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、メチルセルソルブ、エチルセル
ソルブ等のアルコール類、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類
等、又はこれらの混合溶剤がある。
塗布方法としてはブレードコーティング法、グラビア
コーティング法、ロッドコーティング法、ナイフコーデ
ィング法、リバースロールコーティング法、オフセット
グラビアコーティング法等が使用できる。
塗膜にそのまま電子線を照射してもよいが、鏡面仕上
げとする場合には特開昭57−22204号の方法を利用す
る。
第1図に概略的に示す装置を用いる方法では、支持フ
ィルム1の上に塗布装置2を用いて樹脂組成物の塗布液
3を塗布した後、鏡面材料4を鏡面状態の表面を支持フ
ィルム1に向けてラミネートし、電子線照射機5で塗膜
を硬化させ、最後に鏡面材料4を剥離する。さらに必要
な場合には、電子線照射前にヒーター6,7によりプレヒ
ートし、また電子線照射後にヒーター8によりポストヒ
ートを行ってもよい。
第2図では、鏡面材料4のうえに塗布装置2を用いて
塗布液3を塗布した後、支持フィルム1をラミネート
し、電子線照射機5で塗膜を硬化させ、最後に鏡面材料
4から硬化物を剥離する。この場合も必要ならばヒータ
ー6,7,8によりプレヒート及びポストヒートを行っても
よい。
鏡面材料としては金属板、金属シート、プラスチック
フィルム、樹脂コート紙、フィルム、金属蒸着フィル
ム、金属蒸着紙、ガラス等の材料を用いることができる
が、特に、電子線の低温硬化の特徴を利用するものとし
て、200℃以下の軟化点を有するプラスチックフィルム
を用いるのが好ましい。
また鏡面材料の代わりにマット状の表面を有するシー
ト又はパネル(例えばポリエチレンテレフタレートシー
ト)を用いることにより、表面がマット状のコーティン
グ面を得ることもできる。この場合、例えばシリカ粒子
を含有するノングレア層と異なり光散乱がなく、かつ均
一な表面凹凸パターンを有するようにすることができる
ので、良好なノングレア層となる。
第3図は、表面に微細な凹凸を有するマット状の樹脂
層を得る方法の例を示すもので、支持フィルム10に塗布
液13を塗布した後、あらかじめ微細な凹凸を有する成形
ロール14に押圧、密着させ、その状態で電子線照射機15
より電子線を照射する。これにより塗膜13は硬化し、成
形ロール14の微細な凹凸が硬化塗膜の表面に転写され
る。次にロール16によりフィルムを形成ロール14から剥
離することにより、表面に微細な凹凸を有する艶消しフ
ィルムが得られる。
このようにして得られた樹脂層の硬化には、コックロ
フトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁
コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等
の各種電子線加速器から放出された50〜1000KeV、好ま
しくは100〜300KeVの範囲のエネルギーを有する電子線
を用いることができる。電子線の照射量は一般に1〜20
Mradである。
なお、本発明のソフトコートフィルムは、支持フィル
ムに着色層及び/又は金属蒸着層を有することが可能で
ある。これらの着色層及び/又は金属蒸着層は、通常の
方法で支持フィルムに塗布又は蒸着される。その後、上
記樹脂層が塗布され、上述した方法によりソフトコート
フィルムが得られる。
着色層及び/又は金属蒸着層を有することにより、多
彩な色や模様を呈するため、物品の保護層として機能す
るのみならず装飾性をも有するソフトコートフィルムが
得られる。
更に、本発明のソフトコートフィルムは、支持フィル
ムの裏面側に接着層を設けておくと、物品に容易に貼り
付けることができるので便利である。
このようにして得られるソフトコートフィルム、十分
な伸びを示すことを特徴とする。特に、ソフトコートフ
ィルム中の硬化樹脂層は0℃以下のガラス転移温度を示
し、このためにクラックが発生しない伸びが160%以上
もある。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 加熱撹拌装置のついた500mlのセパラルフラスコとパ
ラブルカバーを用い、イソホロンジイソシアネート33.3
gをフラスコに入れ、触媒としてジラウリル酸ジノルマ
ルブチルスズを0.1g滴下し、40℃で加熱撹拌した。プラ
クセル220AL(ダイセル化学、分子量2000)200gを系内
の温度が急激な上昇を示さないように徐々に加えて反応
を進め、2時間後に反応温度を60℃に上げ、ヒドロキシ
エチルアクリレート13gを加え、IRスペクトル中2330cm
-1のイソシアネート基によるピークが消失するまで撹拌
を続けた。ほぼ定量的に反応が終了した後、目的のウレ
タンアクリレート化合物を得た。
このようにして得られたウレタンアクリレート化合物
40重量部に対し、PR−202(三菱化成(株)製ウレタン
アクリレート)10重量部、ジエトキシエチルアクリレー
ト(大阪有機化学工業(株)製ビスコート190)50重量
部、シリコーンとしてAK−30(東亜合成化学工業(株)
製)0.5重量部を加え、塗布液を作成した。これをロー
ルコート法で厚さ150μmのポリ塩化ビニルシート(三
宝樹脂工業(株)製)上に15μmの厚さに塗布した。そ
の上にマット状ポリエチレンテレフタレートフィルム
(帝人(株))をラミネートし、カーテン式の電子線照
射機(加速電圧180kV)で5Mradの電子線を照射した。樹
脂が硬化した後、マット状フィルムを剥離してソフトコ
ートフィルムを得た。得られたソフトコートフィルムに
ついて以下の評価を行った。
(イ)爪スクラッチテスト 人差指の爪で塗膜を2〜3回引っかき(引っかきの長
さは約30mm)、著しい傷、復元しない傷又は生地が露出
するような傷が生ずるかどうかを観察する。
○:傷つかない ×:傷つく (ロ)折り曲げ加工テスト 25℃で180゜に急激に折り曲げ、クラックが発生する
か否かを観察する。
○:クラックが発生しない ×:クラックが発生する (ハ)クラック伸び 1cm幅にカットし、20℃で100mm/分の速さで引張り、
クラックが発生する伸びを測定した。
(ニ)接着性テスト JISK−5400に準じ碁盤目試験を行い、残り個数で接着
性を評価する。
(ホ)耐温水性テスト 50℃の温水中に24時間浸漬後の表面状態を観察する。
○:異常なし ×:異常あり (ヘ)耐湿性テスト 50℃、90%RHの雰囲気中に400時間放置した後、割
れ、ふくれ、はがれ、著しい変色、つやの変化の有無を
観察する。
○:異常なし ×:異常あり (ト)耐薬品性テスト 20℃の5%酢酸水溶液に96時間、50℃の0.1N NaOH水
溶液に240時間、及び20℃の灯油に24時間浸漬した後、
割れ、ふくれ、はがれ、著しい変色、つやの変化の有無
を観察する。
○:異常なし ×:異常あり 結果は第2表に示す通りであった。
実施例2 実施例1と同様に、トリレンジイソシアネート174gに
触媒としてジウラリル酸ジノルマルブチルスズ0.13gを
加え、40℃で1,3−ブタンジオール50gを滴下した。2時
間後60℃でイソプロピルアルコール60gを加え、IRスペ
クトル中2330cm-1のイソシアネート基によるピークが消
失するまで、撹拌を続け、ほぼ定量的に反応が終了し、
目的のウレタン化合物を得た。
このようにして得られたウレタン化合物20重量部に対
し、UV−3000B(日本合成化学工業(株)製、ウレタン
アクリレート)80重量部、AK−30 1.5重量部を加えて、
塗布液を作成し、実施例1と同様にソフトコートフィル
ムを作成し、同じ評価を行った。結果を第2表に示す。
実施例3〜14 第1表に示す各組成物を用いて実施例1と同様の方法
でソフトコートフィルムを作成し、同様の評価を行っ
た。同じく結果を第2表に示す。
比較例1 第1表に示す組成を用いて実施例1と同様の方法でソ
フトコートフィルムを作成し、同様の評価を行った。第
2表に示すようにクラックの発生する伸びが100%以下
のため、折り曲げ加工テストが×となり、成形性を有す
るソフトコートフィルムが得られなかった。
(注): (1)ウレタンアクリレート (a)日本合成化学工業(株)製 UV−3000B UV−3100B (b)三菱化成(株)製 PR−202 PR−206 PR−208 PR−209 PR−210 PR−211 PR−212 PR−213 (2)単官能アクリルモノマー (a)共栄社油脂化学工業(株)製 THF−A:エットラヒドロフルフリルアクリレー
ト PO−A:フェノキシエチルアクリレート HOP−A:2−ヒドロキシプロピルアクリレート MTG−A:メトキシトリエチレングリコールアク
リレート (b)東亜合成化学工業(株)製 M−150:N−ビニル−2−ピロリドン M−5600:CH2=CHCOOCH2CH2COOH アクリル酸ダイマー ノニルフェノール−エチレン オキサイド付加物のアクリレート (c)大阪有機化学工業(株)製 ビスコート190:CH2=CHCOO(CH2CH2O)2C2H5 エトキシジエチレングリコールア
クリレート ビスコート158:CH2=CHCOOCH2CH2CH(CH3 (3)二官能アクリルモノマー (a)東亜合成化学工業(株)製 M−220:CH2=CHCOO(C3H6O)3COCH=CH2 トリプロピレングリコールアクリ
レート (b)共栄油脂化学工業(株)製 水添ジシクロペンタジエニルジアクリレート トリメチロールプロパンアクリル酸安息香酸エ
ステル NP−A:CH2=CHCOOCH2C(CH32CH2OOCCH=CH2 ネオペンチルグリコールアクリレート エポキシエステル3002:ビスフェノールAとプ
ロピレンオキサイド2モルとの付加物のジグリシジルエ
ーテルジアクリレート (c)日本火薬(株)製 MANDA:ヒドロキシピバリン酸とネオペンチルグ
リコールとのエステルのジアクリレート HBA−240E:水添ビスフェノールAと4モルのプ
ロピレンオキサイドとの付加物のジアクリレート R−167:1,6−ヘキサンジオールのジグリシジ
ルエーテルのジアクリレート (d)保土谷化学工業(株)製 AC−PTG 1000:CH2=CHCOO(CH2CH2CH2CH2O)
−OCCH=CH2 (分子量1000) (e)大阪有機化学工業(株)製 ビスコート230:1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート (4)三官能アクリルモノマー 日本火薬(株)製 (・=2、a+b=3) (5)触感向上剤 (a)シリコーン (イ)信越化学工業(株)製 X−22−170D X−22−161AS (ロ)東亜合成化学工業(株)製 AK−30 HK−2 (ハ)ゴールドシュミット社製 RC720 RC705 (ニ)東芝シリコーン(株)製 TUV6000 (ホ)日本ユニカー(株)製 L−7001 (b)テフロンパウダー ダイキン工業(株)製 ルブロンL−5 (c)シリコンパウダー トーレシリコン(株)製 トレフィルF−203 (d)粉末 シャムロック・ケミカルズ・コーポレーション
社製 S−NAUBA5021:カルナバワックス フルオロスリップ511:フルオロエチレン (e)界面活性剤 花王(株)製 エマルゲンE−210 (6):実施例1において製造されたウレタンアクリレ
ート。
(7):実施例2において製造されたウレタン化合物 (8):1:1のモル比の混合物。
〔発明の効果〕 以上詳述したように、本発明のソフトコートフィルム
は柔軟性、屈曲性、傷の回復力に優れているのみなら
ず、耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性等の特性にも優れて
いる。このため家庭電気製品、家具、事務機等の保護層
として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のソフトコートフィルムを形成する方法
の一例を示す概略図であり、 第2図は本発明のソフトコートフィルムを形成する別の
方法を示す概略図であり、 第3図は本発明のソフトコートフィルムを形成する更に
別の方法を示す概略図である。 1,10……支持フィルム 2……塗布装置 3,13……塗布液 4……賦形材料 5,15……電子線照射機 6,7,8……ヒーター(使用は任意) 14……凹凸を有する成形ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 27/00 - 27/42 C08F 299/00 - 299/08 C08G 18/67

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品の保護層として使用するソフトコート
    フィルムであって、2個以上のイソシアネート基を有す
    るイソシアネート化合物と、1〜4個の水酸基を有する
    化合物と、1〜2個の水酸基及び1〜5個のラジカル重
    合性不飽和基を有する化合物とからなる分子量500〜500
    00のウレタンアクリレートを1種又は2種以上40〜95重
    量%と、1分子中に1個以上のラジカル重合性不飽和基
    を有する1種又は2種以上のアクリルモノマー又はウレ
    タン5〜60重量%と、前記樹脂成分100重量部当り0.05
    〜15重量部の1種又は2種以上の触感向上剤とを含有す
    る組成物に電離放射線を照射することにより硬化させた
    樹脂層を支持フィルム上に有するソフトコートフィルム
    であって、硬化した樹脂層のガラス転移温度が0℃以下
    であり、硬化後のソフトコートフィルムの伸びが160%
    以上であることを特徴とするソフトコートフィルム。
  2. 【請求項2】物品の保護層として使用するソフトコート
    フィルムであって、2個以上のイソシアネート基を有す
    るイソシアネート化合物と、1〜4個の水酸基及び1〜
    5個のラジカル重合性不飽和基を有する化合物とからな
    る分子量500〜50000のウレタンアクリレートを1種又は
    2種以上40〜95重量%と、1分子中に1個以上のラジカ
    ル重合性不飽和基を有する1種又は2種以上のアクリル
    モノマー又はウレタン5〜60重量%と、前記樹脂成分10
    0重量部当り0.05〜15重量部の1種又は2種以上の触感
    向上剤とを含有する組成物に電離放射線を照射すること
    により硬化させた樹脂層を支持フィルム上に有するソフ
    トコートフィルムであって、硬化した樹脂層のガラス転
    移温度が0℃以下であり、硬化後のソフトコートフィル
    ムの伸びが160%以上であることを特徴とするソフトコ
    ートフィルム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のソフトコートフィ
    ルムにおいて、前記ウレタンアクリレートを構成するイ
    ソシアネート化合物が下記式: OCNR1NCO、又は R2−(NCO) (ただし、R1は炭素数4〜14の炭化水素基であり、R2
    イソシアヌレート又はトリメチロールプロパンの骨格を
    有する。)により表されることを特徴とするソフトコー
    トフィルム。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のソフト
    コートフィルムにおいて、硬化した前記樹脂層の表面が
    平滑であることを特徴とするソフトコートフィルム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3のいずれかに記載のソフト
    コートフィルムにおいて、硬化した前記樹脂層の表面が
    凹凸を有することを特徴とするソフトコートフィルム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載のソフト
    コートフィルムにおいて、前記支持フィルムに着色層を
    有することを特徴とするソフトコートフィルム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載のソフト
    コートフィルムにおいて、前記支持フィルムに金属蒸着
    層を有することを特徴とするソフトコートフィルム。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載のソフト
    コートフィルムにおいて、前記支持フィルムに印刷が施
    されていることを特徴とするソフトコートフィルム。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載のソフト
    コートフィルムにおいて、前記支持フィルムの裏面に接
    着層を有することを特徴とするソフトコートフィルム。
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