JPS62131006A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物

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Publication number
JPS62131006A
JPS62131006A JP60272049A JP27204985A JPS62131006A JP S62131006 A JPS62131006 A JP S62131006A JP 60272049 A JP60272049 A JP 60272049A JP 27204985 A JP27204985 A JP 27204985A JP S62131006 A JPS62131006 A JP S62131006A
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JP
Japan
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acid
component
mol
polyester
resin composition
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Application number
JP60272049A
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English (en)
Inventor
Akira Matsumura
明 松村
Shunsui Kanke
春水 管家
Mamoru Akiyama
護 秋山
Sadao Shigematsu
重松 貞夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プレポリマー、重合性モノマーおよび光重合
開始剤からなる光硬化性樹脂組成物、殊に、無処理ポリ
エステル成形物に印刷、アンカーコート等を施す目的に
好適なポリエステル成形物被覆用の光硬化性樹脂組成物
に関するものである? 従来の技術 ポリエステルフィルムは、機械的強度、平滑性、温湿度
安定性、耐久性、膜厚精度、透視性などの諸性質がすぐ
れており、しかも安価であるため、包装用フィルム、写
真フィルム用ベースフィルム、磁気記録テープ用ベース
フィルム、粘着テープ用ベースフィルム、金属蒸着用ベ
ースフィルム、電気絶縁フィルム、フレキシブルプリン
ト配線基板用フィルム、化粧板用フィルムをはじめ多種
の用途に広く使用されている。
ところが、ポリエステルフィルムに印刷を施したり、他
の層を付加しようとする場合、印刷インク、コーティン
グ剤、接着剤などとの密着性が劣るという問題点がある
。そこで、印刷、コーティング、積層などに先立ちポリ
エステルフィルムに密着性向上手段を講するのが通常で
ある。
従来、このような密着性向上手段として、無機塩、無機
酸などの酸化剤で酸化処理する方法、火炎処理する方法
などが採用されているが、そのほか無処理ポリエステル
フィルムに塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、メタ
クリレート−塩化ビニリデン−イタコン酸共重合体、高
分子量飽和ポリエ・ステル(テレフタル酸−エチレング
リコール−トリエチレングリコール共重合ポリエステル
等)などのポリマーの有機溶剤溶液を塗布、乾燥する方
法、あるいは無処理ポリエステルフィルムに酸化処理ま
たは火炎処理を行った後、その上からこれらのポリマー
の有機溶剤溶液を塗布、乾燥する方法が採用されている
。これらの中では高分子量の飽和ポリエステルの有機溶
剤溶液を塗布、乾燥する方法が、ベースとなるポリエス
テルフィルムと同種のポリマーを用いているので、特に
有用であるとされている。
なお、ポリエステルフィルムを直接の対象とするもので
はないが、種々の基材の被覆、接着、その他の目的に用
いる樹脂組成物として、ポリエステルポリオール、ポリ
イソシアネート化合物および活性水素含有アクリル系モ
ノマーを反応させて得られるプレポリマーに、重合性モ
ノマーと光重合開始剤とを配合した光硬化性樹脂組成物
が提案されている。(たとえば、特公昭48−417H
号公報、特開昭57−85714号公報、特開昭57−
172915号公報など) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、ポリエステルフィルムに上記高分子量飽
和ポリエステルの有機溶剤溶液を塗布、乾燥する方法に
よっても、印刷インク、コーティング剤、接着剤などの
密着性は必ずしも十分ではない上、有機溶剤の使用は作
業者の健康阻害のおそれや火災の危険があるのみならず
、乾燥工程に時間を要するので生産性が劣るという問題
がある。
また、前述の特公昭48−41708号公報、特開昭5
7−85714号公報、特開昭57−172915号公
報などに開示された光硬化性樹脂組成物も、無処理ポリ
エステルフィルムに対する密着性の点では必ずしも満足
しうるものではなかった。
本発明は、このような状況に鑑み、有機溶剤を用いず、
生産性が良好で、しかも無処理ポリエステルフィルムな
どに対して密着性のよい樹脂組成物を見出すべく鋭意研
究を重ねた結果到達したものである。
問題点を解決するための手段 本発明の光硬化性樹脂組成物は、ポリエステルポリオー
ル(a)、ポリイソシアネート化合物(b)および活性
水素含有アクリル系モノマー(C)を反応させて得られ
るプレポリマー(X)に、重合性モノマー(Y)および
光重合開始剤(Z)を配合してなる光硬化性樹脂組成物
において、前記プレポリマー(X)製造のためのポリエ
ステルポリオール(a)として、多塩基酸成分の20モ
ル%以上がテレフタル酸または/およびイソフタル酸で
構成され、多価アルコール成分の20モル%以上がネオ
ペンチルグリコールで、3〜20モル%が3価以上の多
価アルコールのロジン系化合物による分子内に少なくと
も2個の水酸基が残存する部分エステル化物で構成され
た水酸基価20〜230 KOHmg/gのポリエステ
ルポリオールを用いることを特徴とするものである。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、上述のように、プレポ
リマー(X) 、 ffi合性モノマー(Y)および光
重合開始剤(Z)からなる。
以下これらの各成分を順に説明する。
プレポリマー X プレポリマー(X)としては、ポリエステルポリオール
(a)、ポリイソシアネート化合物(b)および活性水
素含有アクリル系モノマー(C)を反応させて得られる
プレポリマーが用いられる。
ここでポリエステルポリオール(a)としては、その多
塩基酸成分の20モル%以上がテレフタル酸または/お
よびイソフタル酸で構成されていることが要求され、さ
もないとベースとなるポリエステル成形物等に対する密
着性が不足するようになる。多塩基酸成分に占めるテレ
フタル酸または/およびイソフタル酸の特に好ましい範
囲は50〜80モル%である。
ポリエステルポリオール(a)を構成するテレフタル酸
、イソフタル酸以外の多塩基酸成分としては、フタル酎
、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、2.
5−ノルボルナンジカルボン酸、1.4−ナフタール酸
、1.5−ナフタール酸、シフエニン酸、4.4°−オ
キシ安息香酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、
4.4“−スルホニルジ安息香酸、2,5−ナフタレン
ジカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸
、コハク酸、ゲルタール酸、アジピン酸、ドデカンジカ
ルボン酸、ピメリン醇、2.2−ジメチルゲルタール酸
、アゼライン酸、セバシン酸、 1.3−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、 1.4−シクロヘキサンジカルボン
酸などがあげられる。
また、ポリエステルポリオール(a)としては、その多
価アルコール成分の20モル%以上がネオペンチルグリ
コールで、かつ多価アルコール成分の3〜20モル%が
、3価以上の多価アルコールのロジン系化合物による部
分エステル化物であってその分子内に少なくとも2個の
水酸基が残存するもの(以下、単に部分エステル化物と
称することがある)で構成されていることが要求される
多価アルコール成分に占めるネオペンチルグリコールの
割合が20モル%未満では、ベースとなるポリエステル
成形物等に対する密着性が不足する。多価アルコール成
分に占めるネオペンチルグリコールの特に好ましい割合
は50モル%以上である。
また、多価アルコール成分に占める上記部分エステル化
物の割合が3モル%未満では、ベースフィルムに対する
密着性、耐アルコール性などの性質改善効果が十分には
奏されない、一方、上記部分エステル化物の割合が20
モル%を越えると硬化塗膜の可撓性が低下する。多価ア
ルコール成分に占める上記部分エステル化物の特に好ま
しい範囲は5〜15モル%である。
ここで、ロジン系化合物としては、天然のロジン(主成
分アビエチン酸)、ロジン構成成分(アビエチン酸、ネ
オアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロ
アビエチン酸、d−ピマル酸、イソーd−ピマル酸、デ
ヒドロアビエチン酸等)、異性化ロジン、二量化ロジン
、重合ロジン、あるいはこれらの水添物などが用いられ
る。
これらの中では保存中着色しにくい水添物が特に好まし
い。
ロジン系化合物による部分エステル化物を形成する3価
以上の多価アルコールとしては、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、1,2.6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジグリセリ
ン、ソルビトールなどが例示できる。
そして、ロジン系化合物の多価アルコールによる部分エ
ステル化物は、ポリエステルポリオール(a)を構成す
る多価アルコール成分の一部として用いるものであるた
め、3価以1の多価アルコールの水酸基の全てがエステ
ル化されたものでなく1分子内に少なくとも2個の水酸
基が残存した部分エステルであることが要求される。
ポリエステルポリオール(a)を構成する上記ネオペン
チルグリコールおよび部分エステル化物以外の多価アル
コール成分としては、エチレングリコール、フロピレン
ゲリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ビスフェノールジオ
キシプロビルエーテル、1.3−ブタンジオール、1.
4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1.6
−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール、2,2.4−)リフチル−1,3−ベンタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1.4−シクロヘキ
サンジメタツールなどのグリコールがあげられる。なお
、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グ
リセリン、ペンタエリスリトールなどの3価以上のアル
コールを少量併用することもできる。
多塩基酸1モルに対する多価アルコールの反応モル比は
1.1〜2.0モル、特に1.2〜1.5モルの範囲か
ら選ぶことが好ましい。
多塩基酸成分と多価アルコール成分との縮合反応は、通
常、不活性雰囲気下温度150〜260°C程度の条件
で行われる。
得られるポリエステルポリオール(a)の水酸基価が2
0〜230 KOHmg/gとなるように反応条件を設
定することが必要であり、水酸基価が20KOHmg/
g未満ではポリイソシアネート化合物(b)との反応性
が劣り、−力水酸基価が230KOHmg/gを越える
と硬化性が低下し、また得られる塗膜も強度の低いもの
となる。
ポリイソシアネート化合物(b)としては、2.4−ま
たは2.6−ドリレンジイソシアネート、m−またはp
−キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4
,4゛−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、インホロンジイソシアネート、1.4−テトラ
メチレンジイソシアネートなどがあげられる。
活性水素含有アクリル系モノマー(C)としては、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、N−ビニル
ピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフ
ェート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メト
ロ−ルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシ
メチルアクリルアミド、ジエチレングリコールモノアク
リレート、ジプロピレングリコールモノアクリレート、
N、N−ジメチルアミノエチルアクリレートなどがあげ
られる。
これらのポリエステルポリオール(a)、ポリイソシア
ネート化合物(b)および活性水素含有アクリル系モノ
マー(c)を反応させることによりプレポリマー(X)
が得られるが、この場合、まず(a)に(b)を付加反
応させ、ついで(C)を反応させる方法、まず(b)と
(C)を反応させ、ついで(a)と反応させる方法、(
a)と(C)の混合物中に(b)を仕込んで反応させる
方法などがいずれも採用される。
(a)、(b)、(c)各成分の反応モル比は、(a)
中の水酸基と(c)中の活性水素基の合計量が(b)中
のNGO基の1.05〜2.05となるようにすること
が望ましい。
ウレタン化反応温度は、通常、40〜90℃程度の範囲
から選択される。
lf 7モノマー Y このようにして得られたプレポリマー(X)に配合する
重合性モノマー(Y)としては、アクリル酸、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−
エチルへキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレ
ート、ベンジルアクリレート、ジメチルアミノエチルア
クリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレート、グリシジルアクリレート、エ
チレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリ
レート、プロピレングリコールジアクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ブチレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、1.6−ヘキサングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレートなどのアクリル糸モノマー、メタクリル酸、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルメ
タクリレート、2−エチルへキシルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート
、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレ−1・、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、プ
ロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレン
グリコールジメタクリレート、ブチレンゲリコールジメ
タクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、1.6−ヘキサンゲリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリ
スリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールト
リメタクリレートなどのメタクリル系モノマー、スチレ
ン、ビニルトルイエン、α−メチルスチレンなどのスチ
レン系モノマー、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなど
のビニルエステル系モノマー、アクリルアミド、メタク
リルアミドなどのアミド系モノマー、アクリロニトリル
、メタクリレートリルなどのニトリル系モノマー、ビニ
ルエーテル系モノマー、N−ビニルピロリドンなどがあ
げられる。
重合性モノマー(Y)の配合量は、組成物全体に対し2
5〜65重量%とすることが望ましく、その割合が余り
に少ないと紫外線照射によっても硬化が十分に進まず、
一方その割合が余りに多いと硬化物の皮膜強度が劣るよ
うになる。
なお、重合性モノマー(Y)は、その一部をプレポリマ
ー(X)の製造時に希釈剤として反応系に存在させても
よい。
1合 作 Z 光重合開始剤(Z)としては、ベンゾイン、ベンゾイン
メチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテ
ル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンジルジフェニル
ジスルフィド、アゾビスイソブチロニトリル、ジベンジ
ル、ジアセチル、アントラキノン、ナフトキノン、ベン
ゾフェノン、ピバロインエチルエーテル、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ベンジルケタール、1.1−ジクロロア
セトフェノン、パラ−t−ブチルジクロロアニドフェノ
ン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサン
トン、2.2−ジェトキシアセトフェノン、2.2−ジ
メトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2.2−ジク
ロロ−4−フェノキシアセトフェノン、ミヒラーズケト
ン、フェニルグリオキシレート、α−ヒドロキシイソブ
チルフェノン、ジベゾスパロン、ベンゾフェノンアミン
系、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパノン、2−メチル−[4,−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパ
ノンなどがあげられ、その配合量は組成物全体に対しお
よそ1−10重量%とすることが多い。
上記(X)、(Y)および(Z)の各成分からなる本発
明の光硬化性樹脂組成物には、必要に応じ適当な添加剤
を配合することができる。−例をあげると、この組成物
を印刷インクのバインダーとして用いる場合は、色料(
無機または有機の顔料、酸性染料、塩基性染料、油溶染
料、分散染料などの染料)、油(植物油、加工油、鉱油
等)、可塑剤、ワックス類、乾繰剤(金属石けん等)、
分散剤、湿潤剤、乳化剤、ゲル化剤、安定剤、消泡剤な
どを添加する。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、任意の塗布手段により
対象物に塗布され、ついで紫外線照射される。光源とし
ては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯カーボンアーク灯、キ
セノン灯、メタルハライドランプ、ケミカルランプ、ブ
ラックライトなどが用いられる。照射時間は、光源の種
類、光源と塗布面との距離、その他の条件によっても異
な?。
が、長くとも数10秒で十分であり、通常は数秒、場合
によっては数分の1秒でもよい。紫外線照射後は、必要
に応じ加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、無処理のポリエステル
成形物に対しても密着性が良いので、ポリエステルフィ
ルム・容器などの成形物のアンカーコート剤、ポリエス
テルフィルム用の印刷インクバインダーおよび印刷面へ
のオーバープリント、ポリエステルテープ用の磁性粉コ
ーティングバインダー、フロッピーディスク用アンカー
コート剤、ポリエステルフィルム塗工用の塗料用または
接着剤用ビヒクル樹脂、ポリエステルフィルムに金属蒸
着を行うときの下塗り剤または上塗り剤などとして有用
である。また、ポリエステル成形物に限らず、他のプラ
スチックス成形物、金属。
紙などにも広く適用できる。
作   用 本発明の光硬化性樹脂組成物は、プレポリマー(X)製
造のためのポリエステルポリオール(a)中に導入した
2種の成分(ネオペンチルグリコール、ロジン系化合物
の多価アルコールによる部分エステル化物)の協力作用
により、無処理ポリエステルフィルムに対してもすぐれ
た密着性を示し、しかも光照射により形成したインク膜
、塗膜・皮膜は、耐アルコール性をも具備するようにな
る。
実施例 次に実施例をあげて、本発明をさらに説明する。以下r
部」、「%」とあるのは重量基準で表わしたものである
実施例1 温度計、攪はん機、バツクドカラムを備えた四つロフラ
スコに、窒素気流下、テレフタル@ 0.3モル、イソ
フタル酸0.4モル、アジピン酸0.3モル、ネオペン
チルグリコール0.8モル、トリメチロールプロパンの
水添ロジンモノエステル0.1モル、エチレングリコー
ル0.33モルの割合にて全仕込み丑として900 g
を仕込み、ジブチルスズオキサイド0.1%(全系に対
し)を加えて220〜240℃でエステル化反応を行い
、水酸基価72 KOHmg/g、酸価4.5 KOH
層g/gのポリエステルポリオールを得た。
次に反応温度を50℃にする過程で2−エチルへキシル
アクリレ−)  300gを加え、ついでインホロンジ
イソシアネー)  1813gを加えてウレタン化反応
を行い、NGOが1.8%になった時点で2−ヒドロキ
シエチルアクリレート58gを加え、NGOが0.3%
になった時点で反応を終了させた。
このようにして得られたプレポリマー67部に、2−ヒ
ドロ羊ジプロピルメタクリレート18部、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート15部、2.2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン3部を加え、光硬化性
樹脂液を調製した。
この樹脂液を、アプリケーターで厚み50.の無処理ポ
リエチレンテレフタレートフィルムに1OIL厚に塗布
し、活性水銀灯(80w/cm)にて1.5秒間照射を
行った。
上記紫外線照射により形成した皮膜につき、密着性をク
ロスカット試験で、耐アルコール性をメタノールラビン
グテストで測定した。
結果を第1表に示す。
比較例1 テレフタル酸0.3モル、イソフタル酸0.4モル、ア
ジピン酸0.3モル、エチレングリコール0.16モル
、プロピレングリコール0.55モルをフラスコに仕込
み、以下実施例1と同様にして反応、紫外線硬化型樹脂
液の調製、無処理ポリエチレンテレフタレートフィルム
への塗布、紫外線の照射を行った。
結果を第1表に併せて示す。
比較例2 トリメチロールプロパンの水添ロジンモノエステルの仕
込みを省略すると共に、ネオペンチルグリコールの仕込
み量を゛0.8モル、エチレングリコール0.4モルと
したほかは実施例1と同様にして反応、紫外線硬化型樹
脂液の調製、無処理ポリエチレンテレフタレートフィル
ムへの塗布、紫外線の照射を行った。
結果を第1表に併せて示す。
第1表 注1.クロスカットテストは、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを両面接着テープを用い合板上に強固に接
着し、カッターナイフで皮膜に2+i+s巾にゴバン目
の切断面を付し、セロハン粘着テープを貼って勢いよく
引き剥がすことにより試験した。
2、メタノールラビングテストは、メタノールを含ませ
たガーゼ(2部履膳×15層l)で被覆面を繰返しこす
り、キズまたはハガレの生ずるまでの回数を測定した。
実施例2 テレフタル酸0.2モル、イソフタル酸0.4モル、セ
パチン#0.4モル、グリセリンの水添ロジン七ノエス
テル0.15モル、ネオペンチルグリコール0.6モル
、エチレングリコール0.25モル、ジエチレングリコ
ール0.2モルをフラスコに仕込んで実施例1と同様の
条件で反応を行い、水酸基価58KOHmg/g、酸価
4.3にOHmg/gのポリエステルポリオールを得た
次に反応温度を50℃にする過程でブトキシエチルアク
リレート300gを加え、ついでトリレンジイソシアネ
ート 108gを加えてウレタン化反応を行い、NGO
が1.5%になった時点で2−ヒドロキシエチルアクリ
レート50gを加え、NGOが0.3%になった時点で
反応を終了させた。
このようにして得られたプレポリマー67部に、グリシ
ジルメタクリレート18部、トリメチロールプロパント
リアクリレート15部、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニル−1−オン3部を加え、光硬化性樹脂液を
調製した。
この樹脂液を、アプリケーターで厚み501Lの無処理
ポリエチレンテレフタレートフィルムに101L厚に塗
布し、活性水銀灯(80w/am)にて1.5秒間照射
を行った。
上記紫外線照射により形成した皮膜につき、密着性をク
ロスカット試験で、耐アルコール性をメタノールラビン
グテストで測定した。
結果は次の通りであった。
クロスカットテスト     100/100メタノー
ルラビングテスト  100回以上発明の効果 本発明の光硬化性樹脂組成物は、無処理ポリエステルフ
ィルムに対しても密着性がよく、そのほか種々の基材に
対する密着性がすぐれており、耐溶剤性(特に耐アルコ
ール性)も良好である。
そして、有機溶剤を使用しないので作業者の健康阻害の
おそれや火災の危険がなく、また、速硬化性であるので
生産性の点でも有利である。
よって本発明の光硬化性樹脂組成物は、ポリエステル成
形物のアンカーコート剤、ポリエステルフィルム用の印
刷インクバインダーおよび印刷面へのオーバープリント
、ポリエステルテープ用の磁性粉コーティングバインダ
ー、フロッピーディスク用アンカーコート剤、ポリエス
テルフィルム塗工用の塗料用または接着剤用ビヒクル樹
脂、ポリエステルフィルムに金属蒸着を行うときの下塗
り剤または上塗り剤をはじめ1種々の用途に有用である
特許出願人  日本合成化学工業株式会社代  理  
人   弁理士   大  石  征  部:”、゛。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエステルポリオール(a)、ポリイソシアネー
    ト化合物(b)および活性水素含有アクリル系モノマー
    (c)を反応させて得られるプレポリマー(X)に、重
    合性モノマー(Y)および光重合開始剤(Z)を配合し
    てなる光硬化性樹脂組成物において、前記プレポリマー
    (X)製造のためのポリエステルポリオール(a)とし
    て、多塩基酸成分の20モル%以上がテレフタル酸また
    は/およびイソフタル酸で構成され、多価アルコール成
    分の20モル%以上がネオペンチルグリコールで、3〜
    20モル%が3価以上の多価アルコールのロジン系化合
    物による分子内に少なくとも2個の水酸基が残存する部
    分エステル化物で構成された水酸基価20〜230KO
    Hmg/gのポリエステルポリオールを用いることを特
    徴とする光硬化性樹脂組成物。 2、ポリエステル成形物被覆用の組成物である特許請求
    の範囲第1項記載の樹脂組成物。
JP60272049A 1985-12-03 1985-12-03 光硬化性樹脂組成物 Pending JPS62131006A (ja)

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