JPS6079050A - 安定化された塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

安定化された塩素含有樹脂組成物

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JPS6079050A
JPS6079050A JP18596983A JP18596983A JPS6079050A JP S6079050 A JPS6079050 A JP S6079050A JP 18596983 A JP18596983 A JP 18596983A JP 18596983 A JP18596983 A JP 18596983A JP S6079050 A JPS6079050 A JP S6079050A
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JP
Japan
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acid
salt
zinc
chlorine
alkyl
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JP18596983A
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English (en)
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Yoshiro Oshima
大島 芳郎
Tamotsu Sato
有 佐藤
Tomoaki Fujita
智明 藤田
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Westlake Akishima Co Ltd
Original Assignee
Akishima Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩素含有樹脂に、低毒性または無毒性の有機酸
金属塩と、後記の一般式(1)で表わされるベンゾイル
ヒドラゾン化合物の金属錯塩と、を添加してなる安定化
された塩素含有樹脂組成物に関するものである。
塩素含有樹脂はその使用目的に応じて種々の熱成形加工
が施されるが、かかる熱成形加工時において熱の影響な
どにより脱塩化水素に基因する熱分解を起しやすい。こ
のため成形加工品の色調の悪化あるいは物理的性質の低
下を生じさせ、商品価値の著しい低下をきたすことは周
知である。そこで、従来よりかかる欠点を改良するため
に種々の安定剤が提案され実用に供されできた。
例えば、(1)カドミウム−バリウム、■カドミウムー
バリウムー鉛、(3)カドミウム−バリウム−亜鉛、(
4)バリウム−亜鉛または(5カルシウム−亜鉛の有機
酸金属塩と、有機亜リン酸エステル、フェノール系酸化
防止剤またはエポキシ化合物などの安定化助剤と、を組
合せた安定剤が用いられでいることは公知である。しか
して、(1)〜(3)の有機酸金属塩と、前記の安定化
助剤とを組合せてなる安定剤を用いた場合、熱安定性に
関しではほぼ満足できる効果が得られているが、作業環
境衛生及び成形品にお0で毒性の問題があるなどの欠点
がある。一方、(4)〜■の有機酸金属塩と、前記の安
定化助剤と、更にはアミノクロトン酸エステル及びジペ
ンタエリスリトールのカルボン酸エステルなどと、を組
合せでなる低毒または無毒性安定剤を用いた場合、衛生
性及び毒性上では比較的問題はないが、熱成形加工時に
おける熱安定性、特に熱経時における初期−中期着色防
止が不十分である。したがって、これを改善する目的で
従来から種々の安定剤が研究され、・かつ提案され実用
に供されている。
例えば、特公昭42−8786号公報には前記■の有機
酸金属塩と、デビドロ酢酸と、からなる安定剤を提案し
ているが、プレートアウトなどの加工性において問題が
ある。また、前記帽〜(5)の有機酸金属塩と、β−ジ
ケトン化合物と、からなる安定剤を特公昭52−479
48号公報、同57−9386号公報などで開示したよ
うに見い出して提案した。更に前記(4)〜(5)の有
機酸金属塩と、β−ジケトン化合物の金属錯塩と、から
なる安定剤を特公昭57−39260号公報で開示した
ように見い出し、それぞれ提案した。また、脂環式基上
に一つのケト基を有することを特徴とするジカルボニル
化合物と、前記(4)〜(■の有機酸金属塩と、からな
る安定剤を特願昭57−196772号及び同57−2
22951号において明らかなように本発明者らは先に
発明し特許出願した。
しかしながら、かかる低毒性あるいは無毒性の有機酸金
属塩と、β−ジケトン化合物またはその金属錯塩と、安
定化助剤と、を組合せでなる安定剤を用いた場合、工業
上の実施においで十分に満足できる熱安定化効果を得る
ことができたとはいえない。例えば充てん剤あるいは白
顔料などを該樹脂に多量に配合してなる樹脂組成物を熱
成形加工した場合の熱安定化、特に初期−中期の着色を
防])、する効果は十分でない。
したがって、より一層の改善が望まれている。
本発明者らは、かかる技術課題を解決するために種々研
究を重ねた結果、優れた熱安定化効果、特に熱経時にお
ける初期−中期の着色防止に優れた効果を有する塩素含
有樹脂組成物を見い出し、本発明を完成させたものであ
る。
すなわち本発明は、塩素含有樹脂に、(a)バリウム、
カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、リチウム
、カリウム、ナトリウム、亜鉛またはスズの有機酸金属
塩の少なくとも一種または二種以上と、 (ハ)下記一般式 (式中、Mはカルシウム、マグネシウム、亜鉛、スズま
たはアルキル化スズを、 Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル、アルコキシ基
を、 R1及びR2のそれぞれは水素原子、アルキル、シクロ
アルキル、アリール基を、 nl及びn2のそれぞれは1〜5の整数を表わす。) で表わされるジカルボニル化合物の金属錯塩と、 本発明における塩素含有樹脂の安定剤、すなわち構成成
分(a)の有機酸金属塩は一般に金属セッケンと呼ばれ
るもので、かかる金属セッケンを構成する有機酸残基と
しては、次のカルボン酸及びフェノール類の残基がある
カルボン酸としては炭素数7〜22の飽和または不飽和
脂肪酸のモノカルボン酸及びジカルボン酸、炭素数7〜
16の炭素環式または炭素数2〜16のヒドロキシ、ア
ルコキシ、オキソカルボン酸または複素環式カルボン酸
、更にはアミノカルボン酸で、例えばヘキサン酸、オク
タン酸、2−エチルヘキシル酸、デカン酸、イソデカン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン
酸、オレイン酸、リシノール酸、リノール酸、リルイン
酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸
、フェニルステアリン酸、アラジン酸、エルカ酸、そし
て安息香酸、トルイル酸、クロロ安息香酸、p−第三ブ
チル安息香酸、キシリル酸、エチル安息香酸、p−オク
チル安息香酸、コノ・り酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
メタクリル酸、クロトン酸、インクロトン酸、ナフトエ
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ケイ皮酸
、ヒドロアトロバ酸、グリコール酸、乳酸、グリセリン
酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アセト酢酸、レブリ
ン酸、サリチル酸、アニス酸、シクロヘキサン酸、フル
酸、テン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸またはこれら
カルボン酸ノ混合酸。更にはアラニン、メチオニン、ア
スパラギン酸、グルタミン酸などをあげることができる
また、炭素数6〜24のフェノール類も有用であり、例
えばフェノール、ピロカテコール、レゾリシノール、ピ
ロガロール、クレゾール、p−第三ブチルフェノール、
キシレノール、p−オクチルフェノール、ノニルフェノ
ール、ジノニルフェノール、テシルフェノール、ドテシ
ルフェノールなどをあげることができる。
また、スズ化合物としてはアルキルスズ化合物によって
代表され、例えばジメチルスズラウリン酸塩、ジブチル
スズラウリン酸塩、ジオクチルスズラウリン酸塩、ジブ
チルスズマレイン酸ポリマー、ジブチルスズマレイン酸
アルキルエステル塩、ジオクチルスズマレイン酸アルキ
ルエステル塩、ジメチルスズチオグリコール酸アルギル
エステル塩、ジブチルスズチオプロピオン酸塩、ジブチ
ルスズチオグリコール酸アルキルエステル塩、ジブチル
スズチオプロピオン酸塩、ジオクチルスズチオグリコー
ル酸アルキルエステル塩またはジオクチルスズチオプロ
ピオン酸塩などをあげることができる。
しかして、かかる有機酸残基と結合した有機酸金属塩は
、酸性塩または中性塩であってもよく、そして該塩中の
金属が全化学当量以上に結合した塩基性塩または過塩基
性塩であってもよい。そしてこれらの有機酸金属塩は本
発明において使用する場合、単独で用いてもよくまた亜
鉛塩と他の金属塩、例えばバリウム、カルシウム、マグ
ネシウム、ストロンチウム、リチウム、カリウム、ナト
リウムまたはスズ金属塩との組合せがより好ましい。こ
の場合通常亜鉛塩との比は1.0 : 0.1〜10の
重量比、好ましくは1.0:0.2〜5.0である。し
かしで、上記有機酸金属塩は塩素含有樹脂100重量部
に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.3〜5重
量部添加される。
本発明において用いる(ハ)の一般式(1)で表わされ
るベンゾイルヒドラゾン化合物の金属錯塩を構成する金
属としては、バリウム、カルシウム、マグネシウム、ス
トロンチウム、リチウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛
、スズまたはアルキル化スズ化合物である。しかして、
一般式(1)で表わされるベンゾイルヒドラゾ/化合物
としては、図工ばベンズアルデヒドベンゾイルヒドラゾ
ン、アセトフェノンベンゾイルヒドラゾン、アセトンベ
ンゾイルヒドラゾン、メチルエチルケトンベンゾイルヒ
ドラゾン、メチルイソブチルケト/ベンゾイルヒドラゾ
ン、ペンズアルデヒ)’−2−若しくは3−若しくは4
−クロロベンゾイルヒドラゾン、アセトフェノン−2−
若しくは3−若しくは4−りpロベンゾイルヒドラゾン
、アセトン−2−若しくは3−若しくは4−りapベン
ゾイルヒドラゾン、メチルエチルケトン−2−若しくは
3−若しくは4−クロロベンゾイルヒドラゾ/、メチル
イソブチルケト7−2−若シ< ハ3−’B’L、 <
は4−クロロベンゾイルヒドラゾン、シクロペンタノン
−2−若しくは3−若しくは4−クロロベンゾイルヒド
ラゾン、シクロヘキサノン−2−若L<ハ3−若しくは
4−クロロベンゾイルヒドラゾン、ベンズアルデヒド−
2,4−若しくは2,5−若しくは2.6−若しくは3
,4−若しくは3.5−ジクロロベンゾイルヒドラゾン
、アセトフェノン−2,4−若しくは2,5−若しくは
2.6−若しくは3,4−若しくは3,5−ジクロロベ
ンゾイルヒドラゾン、アセトン−2,4−若しくは2,
5−若しくは2,6−若しくは3.4−若シ<ハ3,5
−ジクロロベンゾイルヒドラゾン、メチルエチルケトン
−2,4−−Mしくは2,5−若しくは2,6−若しく
は3,4−若しくは3,5−ジクロロベンゾイルヒドラ
ゾン、メチルイソブチルケトン−2,4−若しくは2,
5−若しくは2,6−若しくは3,4−若しくは3,5
−ジクI:1μベンゾイルヒドラゾン、シクロペンタノ
ン−2,4−若しくは2゜5−若しくは2,6−若しく
は3,4−若しくは3,5−ジクロロベンゾイルヒドラ
ゾン、シクロヘキサノン−2,4−若しくは2,5−若
しくは2,6−若しくは3,4−若しくは3,5−ジク
ロロベンゾイルヒドラゾン、ベンズアルデヒド−2−若
しくは3−若しくは4−フロロベンゾイルヒドラゾン、
アセトフェノン−2−若L<は3−若L<は4−フロロ
ベンゾイルヒドラゾン、アセトン−2−若しくは3−若
しくは4−フロロベンゾイルヒドラゾン、メチルエチル
ケトン−2−若しくは3−若しくは4−フロロベンゾイ
ルヒドラゾン、メチルイソブチルケト/−2−若しくは
3−若しくは4−フロロベンゾイルヒドラゾン、シクロ
ペンタノン−2−若しくは3−若しくは4−フロロベン
ゾイルヒドラゾ/、シクロヘキサノン−2−若L<は3
−若L<は4−フロロベンゾイルヒドラゾン。
ベンズアルデヒドペンタフロロベンゾイルヒドラゾン、
アセトフェノンペンタフロロベンゾイルヒドラゾン、ア
セトンベンタフロロペンソイルヒドラゾン、メチルエチ
ルケトンペンタフロロベンゾイルヒドラゾン、メチルイ
ソブチルケトンペンタフロルベンゾイルヒドラゾン、シ
クロペンタノンペンタフロロベンソイルヒドラゾン、シ
クロヘキサノンペンタフロロベンゾイルヒドラゾン、ベ
ンズアルデヒド−2−若しくは3−若しくは4−メチル
ベンゾイルヒドラゾン、アセトフェノン−2−若しくは
3−若しくは4−メチルベンゾイルヒドラゾン、アセト
/−2−若しくは3−若しくは4−メチルベンゾイルヒ
ドラゾン、メチルエチルケトン−2−若しくは3−若し
くは4−メチルベンゾイルヒドラゾン、メチルイソブチ
ルケトン−2−若しくは3−若しくは4−メチルベンゾ
イルヒドラゾン、シクロペンタノン−2−若しくi、?
3−若t、<i、t:4−メチルベンソイルヒドラゾン
、シクロヘチサノン−2−若しくは3−若しくは4−メ
チルベンゾイルヒドラゾン、ベンズアルデヒド−2−若
しくは3−若しくは4−メトキシベンゾイルヒドラゾン
、アセトフェノン−2−若しくは3−若しくは4−メト
キシベンゾイルヒドラゾン、アセトン−2−若しくは3
−若しくは4−メトキシベンゾイルヒドラゾン、メチル
エチルケトン−2−若しくは3−若しくは4−メトキシ
ベンゾイルヒドラゾン、メチルイソブチルケトン−2−
若しくは3−若しくは4−メトキうベンソイルヒドラゾ
ン、シクロペンタノン−2−若しくは3−若しくは4−
メトキシベンゾイルヒドラゾン、シクロヘキサノン−2
−若しくは3−若しくは4−メトキシベンゾイルヒドラ
ゾン、ベンズアルデヒド−2−メトキシ−4−クロロベ
ンゾイルヒドラゾン、アセトフェノン−2−メトキシ−
4−クロロベンゾイルヒドラゾン、アセトン−2−メト
キシ−4−クロロベンゾイルヒドラゾン、メチルエチル
ケトン−2−メトキシ−4−クロロベンゾイルヒドラゾ
ン、メチルイソブチルケト/−2−メトキシ−4−クロ
ロベンソイルヒドラゾン、シクロペンタノン−2−メト
キシ−4−クロロベンソイルヒドラゾン、シクロヘキサ
ノン−2−メトキシ−4−クロロベンゾイルヒドラゾン
などのベンゾイルヒドラゾン化合物をあげることができ
る。しかして、次にベンゾイルヒドラゾン化合物の金属
錯塩におけるその代表的な示性式を以下の第1表に示す
第 1 表 41〜(1) M=Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) 5n(C4H9)2 A 2〜(1) M = Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) Sn (C4H9) 2 ’ ” 〜(1) M= Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) Sn (C4H9) 2 A 4〜(1) M= Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) Sn (C4H9)2 A 5〜(1) M= Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) Sn (C4H9)2 A 6〜(1) M= Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) Sn (C4H9) 2 A 7〜(1) M= Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) Sn (C4H9) 2 CI 48〜(1) M= Zn (2) Ca (3) 塊 (4) 5n (5) 5n(C<He)g 1 \ 49〜(1) M= Zn (2) Ca (3) 鳩 (4)sn (5) Sn (C4H9) 2 I \ 410〜(1) M= Zn (2) (: a (3) Mg (4) 5n (5) Sn (C4H9) 2 A 11〜(1) M= Zn (2) Ca (3)■聴 (4) 5n (5) Sn (C4H9) 2 0CHa A12〜(1) M= Zn (2) Ca (3) Mg (4) 5n (5) Sn (CaHe ) 2 かかる上記0のベンゾイルヒドラゾン化合物の金属錯塩
は、塩素台゛有樹脂100重量部に対して0.0 O1
〜3重量部、好ましくは0.01〜1重量部添加される
しかして、本発明は前記(ω〜(ハ)の二成分からなる
ことを必須の構成要件とする安定剤を塩素含有樹脂に添
加してなる安定化された該樹脂組成物であって、優れた
熱安定性、特に初期−中期の着色を抑制しかつ防止する
ものである。
本発明の該樹脂組成物は、前記(a)〜(ハ)の二成分
の他に、公知の安定剤または安定化助剤を添加すること
により熱安定化性能及び加工性更には耐候性などがより
一層向上するものである。
かかる有用な安定剤または安定化助剤として有機亜リン
酸エステル、例えばトリアルキルホスファイト、トリア
リールホスファイト、アルキルアリールホスファイト、
トリアラルキルホスファイト、ビスフェノールAホスフ
ァイト、多価アルコールホスファイトなどをあげること
ができる。代表的な化合物としてトリイソオクチルホス
ファイト、トリイソデシルホスファイト、トリフェニル
ホスファイト、ジイソデシルモノフェニルホスファイト
、ジフェニルモノデシルホスファイト、トリベンジルホ
スファイト、トリノニルフェニルホスファイト、4,4
−イソプロピリデンジフェニルアルキル(C12〜Ct
s)ホスファイト、ポリ(ジプロピレングリコール)フ
ェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトー
ルジホスファイト、トリス(4−オキシ−3,5−ジー
第三ブチルフェニル)ホスファイト、ヘプタキス(ジプ
ロピレングリコール)トリホスファイトなどである。
また、上記の有機亜リン酸エステルであって、アルキル
、アリールまたはアラルキルなどの有機残基の一つまた
は二つが水素原子によって置換されたアシッドホスファ
イトで、例えばジフェニルアシッドホスファイト、ジイ
ソデシルアシッドホスファイト、イソデシルフェニルア
シッドホスファイト、ジベンジルアシッドホスファイト
、モノフェニルアシッドホスファイト、モノトリデシル
アシッドホスファイト、七ツノニルフェニルアシッドホ
スファイトなどである。
また、ホスホネート化合物、例えばジイソオクチルホス
ホネート、ジトリデシルホスホネート、ジラウリルホス
ホネート、ジステアリルホスホネート、ジフェニルホス
ホネート、フェニルイソデシルホスホネート、ジベンジ
ルホスホネート、ジノニルフェニルホスホネート、トリ
フェニルホスホネート、ジフェニルイソデシルホスホネ
ート、トリペンジルホスホネート、トリノニルフェニル
ホスホネートなどの有機リン化合物である。
また、フェノール系化合物としては、例えばアルキル化
フェノール、アルキル化フェノールエステル、アルキレ
ンまたはアルキリデンビスフェノール、ポリアルキル化
フェノール、チオビスアルキル化フェノールなどで、代
表的な化合物としてはブチル化ヒドロキシトルエン、ブ
チル化ヒドロキシアニソール、2.2’−メチレンビス
(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)4.4′−
チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)などであ
り、その他にピペリジ/系化合物として2,2,6,6
−テトラメチルビペリジン−4−オールエステル、さら
にチオジプロピオン酸アルキルエステルなどの酸化防止
剤である。また、無機金属塩化合物で、例えばリチウ′
ム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム
、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、アルミニウム、ケ
イ素、インジウム及びスズからなる群から選ばれた金属
の水酸化物、酸化物または炭酸化物、更には塩基性無機
塩であって、例えばリン酸、亜リン酸、ケイ酸、硝酸、
亜硝酸、硫酸、亜硫酸、塩素酸、過塩素酸またはホウ酸
と前記金属または該金属の塩化物、酸化物、水酸化物ま
たはこれらの混合物である。
本発明の該樹脂組成物には以下に記述するような通常用
いられる安定化助剤を添加することができる。例えばエ
ポキシ化合物で、代表的な化合物としてエポキシ化不飽
和油脂、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル、エポキシシ
クロヘキサン誘導体またはエピクロルヒドリン誘導体な
どである。また、多価アルコール化合物、例えばペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、マンニトー
ル、ソルビトールまたはこれらの多価アルコールと脂肪
族多価カルボン酸、アミノ酸とのエステル化合物。含窒
素系化合物であるβ−アミノクロトン酸アルキルエステ
ル塩、2−フェニルインドールまたはN 、 N’−ジ
フェニルチオ尿素。また光安定剤であるベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系、サリシレート系、置換アク
リロニトリル系化合物、またはヒンダードアミン系化合
物などがそれぞれの用途に応じて適宜使用できる。
本発明における塩素含有樹脂にはポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共
重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル
−ブタジェン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体
、塩化ビニル−塩化ビニリゾ/共重合体、塩化ビニル−
ウレタン共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプ
ロピレンまたはこれらと塩化ビニルとノ共重合体、塩化
ヒニルースチレンー無水マレイン酸三元共重合体、更に
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジェン−スチレン共重合体、メタアクリル酸エステル
ーフタシエ/−スチレン共重合体などとポリ塩化ビニル
とのブレンド品、ブロック共重合体またはグラフト共重
合体などをあげることができる。
本発明は、成形品の用途に応じて、例えば可塑剤、充て
ん剤、顔料、帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止
剤、滑剤、防燃剤、防ばい剤、発泡剤、架橋剤その他の
補強剤または加工助剤などを併用することができる。
本発明の組成物は、一般の塩素含有樹脂組成物の成形品
の用途のうちでも低毒性または無毒性の可塑化された軟
質または半硬質成形品の組成物として有用である。
次に本発明を具体的に説明するために、以下の実施例に
よって詳細に発明を開示する。しか限定されるものでは
ない。
実施例1 本発明の安定剤(a)〜(ハ)を添加した可塑化塩素含
有樹脂組成物の熱安定化効果などを見るために、次の配
合物を、温度180℃、5分間、μ−ルミル加工を行い
、厚さ0.516IIの均一なシートを作成した。
このシートの熱成形による着色性及び加工性を観察した
。次に該シートにつ(・で、下記に記述する方法で試験
を行った。
試験1 前記シートから20X40m+の試験片を切り取り、一
定温度に加熱されたギヤーオーブン老化試験機中に一定
時間入れ、熱劣化による着色及び黒色分解までの時間な
どの試験を行った。
試験2 前記シートから50X80mmの試験片を切り取り、こ
れを10枚重ね、プレス成形機で185℃−100Kf
/cfltの条件で一定時間熱成形し、プレス時の熱劣
化による着色試験を行つた。その結果を第2表に記した
配合 塩化ビニル 100重量部 ※(ゼオン103EP) ジオクチルフタレート 40 I エポキシ化大豆油 21 アナターゼ型酸化チタン 15 1 重質炭酸カルシウム 30 I バリウムステアレート 0.81 過塩基性ハリウムノニルフz / Q、7 gレートカ
ーボネート錯体 亜鉛ステアレート 0.41 塩基性亜鉛2−エチルへキソイン酸o、iIジフェニル
イソデシルホスファイト 0.6#ベンゾイルヒドラゾ
ン化合物の 0.1#金属錯塩 ※日本ゼオン社製で平均重合度1050前記第2表の試
験結果から明らかなように、本発明の安定剤、特に一般
式(1)で表わした(ハ)の化合物、すなわち特定した
ベンゾイルヒドラゾン化合物の金属錯塩と、(→の有機
酸金属塩と、からなる安定剤を、白顔料及び炭酸カルシ
ウムなどを商売てんした塩素含有樹脂に添加した場合、
キレートされていないベンゾイルヒドラゾン化合物、例
えばベンズアルデヒドベンゾイルヒドラゾンあるいはア
セトンベンゾイルヒドラゾンさらにはジカルボニル化合
物の金属錯塩であるベンゾイルアセトンナトリウムに比
較して熱安定化、特に初期−中期における着色抑制−防
止効果に優れていることがわかる。また、プレートアウ
ト現象は全く見られず加工性も極めて良好であった。
実施例2 この実施例は、塩素含有樹脂に本発明の安定剤(a)〜
(ハ)と、他の公知の安定剤成分と、をさらに添加する
ことにより該樹脂組成物の熱安定化などの性能をより向
上させることを目的に試験を行った。また、シートの作
成及び試験方法は実施例1と同一の方法(試験1及び2
)で行った。その結果を第3表に記した。
配合 塩化ビニル樹脂 100重量部 (ゼオン103EP ) エポキシ化大豆油 21 バリウムステアレート 0.5I 過塩基性バリウムドデシルフエ/ 0.5#レ一トカー
ボネート錯体 バリウムノニルフェル−) 0.6# 亜鉛ステアレー) 0.41 亜鉛2−エチルヘキソエート 0.31第1表のベンゾ
イルヒドラゾ7 0.1#化合物の金属錯塩 安定化助剤及びその他の添加剤 第3表実施例3 この実施例は、塩素含有樹脂に本発明の安定剤(ω〜(
ハ)を添加してなる該樹脂組成物の動的熱安定性効果、
特に実際の熱成形加工に近似すべく大型ロールミルを用
い、酸素の影響を直接受けるふん囲気下で、しかも高温
長期a−リング試験を以下の配合及び条件で行った。そ
の結果を第4表に記した。
以下余白 配合 塩化ビニル樹脂 100重量部 (ゼオン103EP) ジオクチルフタレート 40 l エポキシ化大豆油 21 バリウムステアレー) 0.5# バリウムノニルフエル−ト 1.01 亜鉛ステアレート 0.41 亜鉛2−エチルヘキソエート 0.11トリフエニルホ
スフアイト 0.6I ブチル化ヒドロキシトルエン 0.11第1表のベンゾ
イルヒドラゾン 0.11化合物の金属錯塩(第4表) 条件 蒸気加熱式の差動ロールミル(径30゜5×長さ61 
an )、蒸気圧12Kp/ffl、ロールミルの回転
比及び温度 前ロール20.3rpm、表面温度185℃後ロール1
6.4rpm、表面温度185℃回転比 1:1.24
、ニップ0.2゜上記ロールミル中に配合物500.9
を投入、混練しながら一定時間(第4表)毎に厚さ0.
2調のシートを採取した。また、ロール上においてシー
トが熱劣化し着色−粘着し始める。かかる着色−粘着時
間と、さらに加工性などを観察した。その結果を第4表
に記した 以下余白 前記第4表で明らかなように、本発明の安定剤(a)〜
(ハ)は工業上の加工に必要な成形条件である30分以
上のローリング加工ができ、かつ製品のでき得る程度の
十分な動的熱安定性が保たれることがわかった。すなわ
ち、この試験条件において15〜30分の点で熱による
着色劣化が認められなければ工業上の実施において優れ
た成形品を得ることができる。
特許出願人 昭島化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 塩素含有樹脂に (ω バリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロン
    チウム、リチウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛または
    スズの有機酸金属塩の少なくとも一種または二種以上と
    、 (ハ)下記一般式 () (式中、Mはカルシウム、マグネシウム、亜鉛、スズま
    たはアルキル化スズを、 Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル、またはアルコ
    キシ基を、 R1及びR2のそれぞれは同一または異ってもよく、水
    素原子、アルキル、シクロアルキルまたはアリール基を
    、 n及びnのそれぞれは1〜5の整数を表わす。) で表わされるベンゾイルヒドラゾン化合物の金属錯塩と
    、 を組合せて添加してなる安定化された塩素含有樹脂組成
    物。
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