JP3457912B2 - 安定化された塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
安定化された塩化ビニル系樹脂組成物Info
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Description
化ビニル系樹脂組成物に関し、特に低毒性または無毒性
の金属塩化合物と熱安定化助剤および耐候性向上剤とを
組合わせて含有してなる安定化された塩化ビニル系樹脂
組成物に関するものである。
性質を有するが、これを熱成形加工すると脱塩化水素を
ともなう分解を起こして成形品を着色し、その商品価値
を低下させる欠点がある。このため、従来から、これに
種々の安定剤を添加して熱安定化させることが広く行わ
れている。
n系またはCa−Zn系の金属石けんに、有機亜リン酸
エステル化合物、ヒンダードフェノール系酸化防止剤あ
るいはエポキシ化合物などを組合わせたものである。
方法は、毒性面で問題はないが、熱成形加工時の劣化に
よる着色の防止性能においてはなお十分ではなく、その
一層の性能改善が求められていた。このため、従来から
上記の安定剤に、さらに各種の安定化助剤を添加してよ
り一層その性能を向上する方法が多数提案されている。
よび同57−9386号でβ−ジケ卜ン化合物を用いる
方法を、特公昭57−39260号ではβ−ジケトンの
金属塩化合物を用いる方法を、特公昭61−44899
号てはケトアセトニトリル化合物を用いる方法を、特公
平1−58213号および同1−58214号ではシク
ロペンタノンおよびシクロヘキサノン化合物を用いる方
法を提案した。
化による着色の防止性能は大幅に向上するが、これらの
方法は加工製品が屋外に曝露された際に紫外線や酸性雨
による劣化を防止する、いわゆる耐候性までも改善する
ものではなかった。
るため、下記の一般式(2)または(3)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニルまたはシク
ロアルキルを表し、またMは金属のカルシウム、バリウ
ム、マグネシウムまたは亜鉛を表す。)で表される有機
リン酸エステル金属塩の少なくとも一種を添加すること
で、この目的を達成した。これらの有機リン酸エステル
の金属塩を添加することで耐候性の向上を図った例は従
前にもあった。しかし、従来の配合処方に単にこの化合
物を添加しただけでは、耐候性は確かに向上することは
できても、熱加工時の初期着色を生じまた製品の透明性
を悪化させるという欠点があった。
ル系樹脂に、低毒性または無毒性の金属塩化合物と新規
な熱安定化助剤および耐候性向上剤とを組合わせて添加
し、これによって塩化ビニル系樹脂組成物の熱安定性、
特に初期着色および黒色分解(炭化)の防止と、成形品
の透明性を損なうこと無しに耐候性を向上しようとする
ものである。
樹脂100重量部に、(a)カルボン酸またはアルキル
フェノールの金属塩化合物の少なくとも一種0.1〜5
重量部と、(b)β−ジケトン化合物の少なくとも一種
0.0005〜3重量部と、(c)下記の一般式(1)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アルキレンまたはアシル基を表し、またnは4
〜55、xは1または2の数を表す。)で表されるポリ
オキシエチレン有機基エーテルリン酸エステルに、リン
酸または亜リン酸を加えて加熱して得た加熱溶解物の少
なくとも一種0.0005〜2重量部と、(d)下記の
一般式(2)または(3)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニルまたはシク
ロアルキルを表し、またMは金属のカルシウム、バリウ
ム、マグネシウムまたは亜鉛を表す。)で表される有機
リン酸モノエステルの金属塩または有機リン酸ジエステ
ルの金属塩の少なくとも一種0.001〜3重量部を組
合わせて含有してなる安定化された塩化ビニル系樹脂組
成物(請求項1)、塩化ビニル系樹脂100重量部に、
(a)カルボン酸またはアルキルフェノールの金属塩化
合物の少なくとも一種0.1〜5重量部と、(b)β−
ジケトン化合物の少なくとも一種0.0005〜3重量
部と、(c)下記一般式(1)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アルキレンまたはアシル基を表し、またnは4
〜55、xは1または2の数を表す。)で表されるポリ
オキシエチレン有機基エーテルリン酸エステルに、リン
酸または亜リン酸を加えて加熱して得た加熱溶解物の少
なくとも一種0.0005〜2重量部と、(d)下記の
一般式(2)または(3)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニルまたはシク
ロアルキルを表し、またMは金属のカルシウム、バリウ
ム、マグネシウムまたは亜鉛を表す。)で表される有機
リン酸モノエステルの金属塩または有機リン酸ジエステ
ルの金属塩の少なくとも一種0.001〜3重量部と、
(e)下記の一般式(4) MgxZnyAl2・(OH)2x+2y+4・ (CO3)1−z/2(ClO4)z・mH2O (4) (式中、x、yおよびzは下記式で表される条件を満足
する数を示し、mは0または任意の数を示す。0<x<
10、0≦y<10、2≦x+y<20、0≦z<2)
で表される化合物の少なくとも一種0.001〜10重
量部とを組合わせて含有してなる安定化された塩化ビニ
ル系樹脂組成物(請求項2)、カルボン酸またはアルキ
ルフェノールの金属塩化合物の金属が、バリウム−亜
鉛、カルシウム−亜鉛またはカルシウム−マグネシウム
−亜鉛のいずれかの組合わせである請求項1または2に
記載の安定化された塩化ビニル系樹脂組成物(請求項
3)、金属塩化合物が、バリウムもしくはカルシウムの
過塩基性カルボキシレートカーボネート錯体または過塩
基性アルキルフェノレートカーボネート錯体のいずれか
と、亜鉛カルボキシレートとの組合わせである請求項1
または2に記載の安定化された塩化ビニル系樹脂組成物
(請求項4)、β−ジケトン化合物が、ジベンゾイルメ
タン、パルミトイルベンゾイルメタンまたはステアロイ
ルベンゾイルメタンのいずれかである請求項1または2
に記載の安定化された塩化ビニル系樹脂組成物(請求項
5)および一般式(1)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アルキレンまたはアシル基を表し、またnは4
〜55、xは1または2の数を表す。)で表されるポリ
オキシエチレン有機基エーテルリン酸エステルが、トリ
デシルポリオキシエチレン(4〜10)リン酸またはノ
ニルフェニルポリオキシエチレン(5〜55)リン酸の
いずれかである請求項1または2に記載の安定化された
塩化ビニル系樹脂組成物(請求項6)である。以下にこ
れらの発明をさらに説明する。
キルフェノールの金属塩化合物の少なくとも一種0.1
〜5重量部と、β−ジケトン化合物の少なくとも一種
0.0005〜3重量部と、下記の一般式(1)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アルキレンまたはアシル基を表し、またnは4
〜55、xは1または2の数を表す。)で表されるポリ
オキシエチレン有機基エーテルリン酸エステルに、リン
酸または亜リン酸を加えて加熱して得た加熱溶解物の少
なくとも一種0.0005〜2重量部と、上記の一般式
(2)または(3)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニルまたはシク
ロアルキルを表し、またMは金属のカルシウム、バリウ
ム、マグネシウムまたは亜鉛を表す。)で表される有機
リン酸モノエステルの金属塩または有機リン酸ジエステ
ルの金属塩の少なくとも一種0.001〜3重量部との
四成分を組合わせて含有してなる安定化された塩化ビニ
ル系樹脂組成物である。
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バ
リウムまたは亜鉛であり、これらの二種以上で用いられ
る。この場合の金属の組合わせは、バリウム−亜鉛、カ
ルシウム−亜鉛が好適である。またこの金属と結合する
有機残基は、カルボン酸またはアルキルフェノール類で
ある。
は不飽和脂肪族のカルボン酸、炭素数7〜16の環式ま
たは複素環式カルボン酸、炭素数2〜10のヒドロキシ
酸またはアルコキシ酸、炭素数2〜9のアミノカルボン
酸であり、例えば酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、2
−エチルヘキサン酸、デカン酸、イソデカン酸、ネオデ
カン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、べへン酸、炭素数15〜16のトリアルキル
酢酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、安息香酸、トルイル酸、キシリル
酸、p−t−ブチル安息香酸、フタル酸、フタル酸モノ
エステル、サリチル酸、アミノ酢酸、N−メチルアミノ
酢酸、2−アミノプロピオン酸、3−アミノプロピオン
酸、2−アミノ酪酸、3−アミノ酪酸、4−アミノ酪
酸、2−アミノ吉草酸、2−アミノイソ吉草酸、2−ア
ミノ−2−メチル酪酸、2−アミノヘキサン酸、2−ア
ミノ−3−ヒドロキシプロピオン酸、アミノコハク酸、
2−アミノ−3−カルバモイルプロピオン酸、2−アミ
ノグルタル酸、N−アセチルアミノ酢酸、N−グリシル
アミノ酢酸、N−ベンゾイルアミノ酢酸またはこれらの
混合カルボン酸である。
ばp−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェノ
ール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、デシル
フェノール、ドデシルフェノールである。
アルキルフェノールの金属塩化合物は、酸性塩または中
性塩であってもよく、さらに塩基性塩もしくは過塩基性
塩であってもよい。また、この金属塩化合物の添加量
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.1〜5
重量部、好ましくは0.3〜3重量部である。添加量が
0.1重量部未満では熱安定性が十分でなく、5重量部
を超えるとプレートアウ卜、ブルームまたはブリードを
生じ、透明性も悪化させてしまう。
ン化合物は、例えばデヒドロ酢酸、シクロヘキサン−
1,3−ジオン、2−アセチルシクロペンタノン、2−
ベンゾイルシクロペンタノン、2−アセチルシクロヘキ
サノン、2−ベンゾイルシクロヘキサノン、アセチルス
テアロイルメタン、アセチルアセトン、ベンゾイルアセ
トン、パルミトイルベンゾイルメタン、ステアロイルベ
ンゾイルメタン、ジベンゾイルメタン、トリベンゾイル
メタン、4−メトキシベンゾイル−ベンゾイルメタン、
ビス(4−メトキシベンゾイルメタン)、4−クロロベ
ンゾイル−ベンゾイルメタン、ベンゾイルトリフルオロ
アセトン、テノイルトリフルオロアセトン、パルミトイ
ルテトラロン、ステアロイルテトラロン、そしてベンゾ
イルテトラロンなどである。
てもよく、錯塩を構成する金属としては、ナトリウム、
カルシウム、バリウムまたは亜鉛である。これらのβ−
ジケトン化合物の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対し、0.0005〜3重量部、好ましくは0.
005〜1重量部である。添加量が0.0005重量部
未満では着色防止性が十分でなく、3重量部を超えると
黒色分解(炭化)を促進させてしまう。
たは亜リン酸に、下記の一般式(1)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アルキレンまたはアシル基を表し、またnは4
〜55、xは1または2の数を表す。)で表されるポリ
オキシエチレン有機基エーテルリン酸エステルを加えて
加熱して溶解させたものである。ポリオキシエチレン有
機基エーテルリン酸エステルは、元来金属塩との反応性
に乏しいが、これをリン酸または亜リン酸とともに加熱
溶解することにより反応性に富んだ化合物に変化し、こ
の化合物を添加して熱成形加工をした際に、塩化ビニル
系樹脂組成物中に混在する亜鉛塩と反応して錯化合物が
生成され、これがプレートアウトを防止し、透明性と熱
安定性の向上に効果的な働きをする。この(c)成分
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.000
5〜2重量部、好ましくは0.001〜1重量部添加さ
れる。添加量が0.0005重量部未満では透明性、熱
安定性、初期着色防止性およびプレートアウト防止性が
十分でなく、2重量部を超えると後期の色を悪化させ、
成形加工機への粘着の原因となる。
般式(2)または(3)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニルまたはシク
ロアルキルを表し、またMは金属のカルシウム、バリウ
ム、マグネシウムまたは亜鉛を表す。)で表される有機
リン酸モノエステルの金属塩または有機リン酸ジエステ
ルの金属塩である。これらは、例えばモノ(2−エチル
ヘキシル)アシッドホスフェートのカルシウム、バリウ
ム、マグネシウムまたは亜鉛塩、ジ(2−エチルヘキシ
ル)アシッドホスフェートのカルシウム、バリウム、マ
グネシウムまたは亜鉛塩、モノラウリルアシッドホスフ
ェートのカルシウム、バリウム、マグネシウムまたは亜
鉛塩、ジラウリルアシッドホスフェートのカルシウム、
バリウム、マグネシウムまたは亜鉛塩、モノオレイルア
シッドホスフェートのカルシウム、バリウム、マグネシ
ウムまたは亜鉛塩、ジオレイルアシッドホスフェートの
カルシウム、バリウム、マグネシウムまたは亜鉛塩、モ
ノステアリルアシッドホスフェートのカルシウム、バリ
ウム、マグネシウムまたは亜鉛塩、ジステアリルアシッ
ドホスフェートのカルシウム、バリウム、マグネシウム
または亜鉛塩、モノテトラコシルアシッドホスフェート
のカルシウム、バリウム、マグネシウムまたは亜鉛塩、
ジテトラコシルアシッドホスフェートのカルシウム、バ
リウム、マグネシウムまたは亜鉛塩、モノ(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)アシッドホスフェートのカルシ
ウム、バリウム、マグネシウムまたは亜鉛塩、ジ(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)アシッドホスフェートの
カルシウム、バリウム、マグネシウムまたは亜鉛塩など
である。これらの中で、特に好ましいのはモノ(2−エ
チルヘキシル)アシッドホスフェートのマグネシウム
塩、ジ(2−エチルヘキシル)アシッドホスフェートの
マグネシウム塩、モノオレイルアシッドホスフェートの
亜鉛塩、ジオレイルアシッドホスフェートの亜鉛塩、モ
ノステアリルアシッドホスフェートの亜鉛塩、ジステア
リルアシッドホスフェートの亜鉛塩である。これらの化
合物の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、0.001〜3重量部、好ましくは0.01〜1重
量部である。添加量が0.001重量部未満では耐候性
を向上させるのに十分でなく、3重量部を超えると熱加
工時に初期着色およびプレアウトを生じ、製品の透明性
を悪化させてしまう。
記の請求項1の発明と同じの(a)金属塩化合物、
(b)β−ジケトン化合物、(c)ポリオキシエチレン
有機基エーテルリン酸エステル、リン酸または亜リン酸
との加熱溶解物、(d)有機リン酸モノエステルの金属
塩または有機リン酸ジエステルの金属塩とを添加し、さ
らに熱安定性の向上のために(e)成分として合成ハイ
ドロタルサイト化合物をさらに添加して5成分を組合わ
せて含有してなる安定化された塩化ビニル系樹脂組成物
である。この請求項2の発明の安定剤(a)乃至(d)
の成分については、上記の通りである。成分(e)の合
成ハイドロタルサイト化合物は、上記の一般式(4) MgxZnyAl2・(OH)2x+2y+4・ (CO3)1−z/2(ClO4)z・mH2O (4) (式中、Rはアルキル、アリール、アルキルアリール、
アリールアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アル
キレンまたはアシル基を表し、またnは4〜55、xは
1または2の数を表す。)で表されるものであるが、こ
れらの化合物の性状としては脱結晶水開始温度は約23
0℃、多分子層吸着の吸着等温式であるいわゆるBET
比表面積は20m2/g以下、そして粒度分布は1μm
未満が92%以上であることが好ましい。代表的な化合
物は、例えばMg4Al2(OH) 12CO3・3H2
O〔以下(HT−1)という。〕、Mg4Mg4Al2
(OH)12CO3・0〜2H2O〔以下(HT−2)
という。〕、Mg3ZnAl 2(OH)12CO3・3
H2O〔以下(HT−3)という。〕、Mg3ZnAl
2(OH)12CO3・0〜1H2O〔以下(HT−
4)という。〕、Mg4Al2(OH)12(CO3)
1−x/2(ClO4)x・0〜6H2O〔式中、(x
=0.5〜2.0)である。〕〔以下(HT−5)とい
う。〕、Mg3ZnAl2(OH)12(CO3)
1−x/2(ClO4)x・0〜6H2O〔式中、(x
=0.5〜2.0)である。〕〔以下(HT−6)とい
う。〕などである。これらの合成ハイドロタルサイト化
合物は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.0
01〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部添加
される。添加量が0.001重量部未満では加工時の黒
色分解(炭化)の防止性と、得られた成形品の長期耐熱
(蓄熱)性が十分でなく、10重量部を超えると着色が
激しく透明性も極端に悪くなる。
ム−亜鉛、カルシウム−亜鉛またはカルシウム−マグネ
シウム−亜鉛のいずれかの組合わせに特定したものであ
る。また、請求項4は、金属塩化合物の金属と結合する
有機残基を特定したものである。請求項5は、β−ジケ
トン化合物を特定したものである。さらに、請求項6
は、下記一般式(1)
ルアリール、アリールアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、アルキレンまたはアシル基を表し、またnは4
〜55、xは1または2の数を表す。)で表されるポリ
オキシエチレン有機基エーテルリン酸エステルを特定し
たものである。
各種の安定化助剤、その他の添加剤を併用することがで
きる。例えば有機亜リン酸エステル、ヒンダードフェノ
ール系または含イオウアルキルエステルなどの酸化防止
剤、エポキシ化合物、過塩素酸塩、多価アルコールまた
はこのエステル、紫外線吸収剤、光安定剤、無機酸化物
または無機金属塩化合物、界面活性剤、滑剤などの添加
剤であり、これらはその目的に応じて適宜に使用するこ
とができる。
スファイト、トリアリールホスファイト、アルキルアリ
ールホスファイト、ビスフェノール−A−ホスファイ
ト、多価アルコールホスファイト、サリチルホスファイ
ト、エステル残基の有機基の一つ以上が水素原子によっ
て置換されたアシッドホスファイトなどによって代表さ
れ、このホスファイト化合物は、例えばトリフェニルホ
スファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリイソ
デシルホスファイト、トリイソトリデシルホスファイ
ト、トリイソデシルチオホスファイト、トリベンジルホ
スファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、ジフ
ェニルイソオクチルホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルホスファイト、ジフェニルトリデシルホスファイト、
ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、テ
トラフェニルジプロピレングリコールジホスファイト、
ポリ(ジプロピレングリコール)フェニルホスファイ
ト、トリラウリルトリチオホスファイト、ジステアリル
ペンタエリスリトールジホスファイト、トリ−2,4−
ジ−t−ブチルフェニルホスファイト、2,4−ジ−t
−ブチルフェニルジイソデシルホスファイト、トリブト
キシエチルホスファイト、4,4′−イソプロピリデン
ジフェニルアルキル(Cl2−C15)ジホスファイ
ト、4,4′−イソプロピリデンジシクロヘキシルアル
キル(Cl2−C15)ジホスファイト、へプタキス
(ジプロピレングリコール)トリホスファイト、サリチ
ルオクチルホスファイトなどである。
基の一つ以上が水素原子によって置換されたアシッドホ
スファイトも有効であり、例えばジフェニルアシッドホ
スファイト、モノフェニルアシッドホスファイト、ジイ
ソオクチルアシッドホスファイト、モノイソオクチルア
シッドホスファイト、ジトリデシルアシッドホスファイ
ト、ジベンジルアシッドホスファイト、ジノニルフェニ
ルアシッドホスファイトなどである。
ル類、例えばアルキル化フェノール、アルキル化フェノ
ールエステル、アルキレンまたはアルキリデンビスフェ
ノール、ポリアルキル化フェノールエステルてあり、こ
れらは、例えばブチル化ヒドロキシトルエン、4−ヒド
ロキシメチル−2,6−ジ−t−ブチルフェノール、
4,4′−ジヒドロキシ−2,2′−ジフェニルプロパ
ン、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)、テトラキス〔メチレン−
3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕メタンである。そして、含
イオウアルカン酸アルキルエステルとしては、例えばジ
ラウリルチオプロピオン酸エステル、ジステアリルチオ
ジプロピオン酸エステルなどである。
脂、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル、エポキシシクロ
ヘキサン誘導体またはエピクロロヒドリン誘導体であ
り、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化ヒマシ油、エ
ポキシ化アマニ油、エポキシ化サフラワー油、エポキシ
化アマニ油脂肪酸ブチル、エポキシステアリン酸のブチ
ル、イソオクチル、2−エチルヘキシルなどのアルキル
エステル、3−(キセノキシ)−1,2−エポキシプロ
パン、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘ
キシル、エポキシポリブタジエン、ビスフェノール−A
−ジグリシジルエーテルなどである。
マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩またはアル
キルアンモニウム塩などである。また、これらの過塩素
酸塩と、多価アルコールまたはこの誘導体とからなる錯
化合物であってもよい。これらの化合物は長期耐熱(蓄
熱)助剤として有用である。
ール、例えばモノおよびジペンタエリスリトール、マン
ニトール、ソルビトール、トレハロースであり、この多
価アルコールとカルボン酸、アミノ酸またはロジンとの
エステル化合物、例えばステアリン酸ペンタエリスリト
ール、アジピン酸ペンタエリスリトール、アジピン酸ジ
ペンタエリスリトール、ピロリドンカルボン酸ジペンタ
エリスリトール、グルタミン酸ジペンタエリスリトー
ル、ウッドロジンペンタエリスリトール、無水マレイン
酸変性ウッドロジンペンタエリスリトール、ウッドロジ
ングリセロールエステルである。尚、これらのエステル
化合物は部分エステル化合物であってもよい。また、含
窒素化合物であるβ−アミノクロトン酸と1,3または
1,4−ブタンジオール、1,2−ジプロピレングリコ
ール、チオジエチレングリコールラウリルアルコールな
どとのエステル化合物、そしてトリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートなどのイソシアヌレート化合
物である。これらは加工時の熱安定性や、成形品の長期
耐熱(蓄熱)性を向上させる。
ゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系などによって代
表される公知のものであってもよく、また、光安定剤に
ついてもピペリジン化合物などのヒンダードアミン系に
代表される公知のものであってよい。これらは成形品の
太陽光、雨水などに起因する劣化変色または白亜化(チ
ョーキング)をさらに防止したい場合に添加される。
は、例えは金属がナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、亜鉛、アルミニウムまたは
錫で、これらの金属の酸化物、水酸化物、ケイ酸塩、ほ
う酸塩、硫酸塩、亜リン酸塩、リン酸塩、塩基性炭酸
塩、塩基性リン酸塩、錫酸塩、ヒドロキシ錫酸塩であ
る。そして、これらの化合物は複塩であっても、また無
水和物でも結晶水を有する水和物であってもよく、さら
には混合物などの形態をとっていてもよい。
酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ケ
イ素、酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化バリウム、水酸化アルミニウム、ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸カリウム−アルミニウム(マイ
カ)、ほう酸ナトリウム、ほう酸カリウム、ほう酸アル
ミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウム18水
和物、硫酸アルミニウム−カリウム12水和物、硫酸ア
ルミニウム−ナトリウム12水和物、リン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸ナ卜リウム、リン酸マグネシウム、リン
酸カルシウム、オルトリン酸カルシウム、オルトリン酸
亜鉛、錫酸亜鉛、ヒドロキシ錫酸亜鉛、ナトリウム、カ
ルシウム、マグネシウムまたは亜鉛で置換されたA型ゼ
オライト、ワラストナイト、トベルモライト類などであ
る。これらの添加は熱安定性や耐候性の向上以外にも、
プレートアウト、ブルームおよびブリードの防止、印刷
適性や難燃性の付与などに好適である。
一層改善すると共に、防曇性、帯電防止性、印刷適性、
抗菌性などを付与する目的て滑剤、ゲル化促進剤、界曲
活性剤、抗菌および防黴剤などを適宜使用することがで
きる。
組成物は、成形品の用途に応じて可塑剤、例えばアジピ
ン酸エステルやフタル酸エステルなどの添加量の増減に
より、硬質から軟質までの広範囲にわたる成形品を得る
ことができる。また、必要に応じて充填剤、顔料、防錆
剤、架橋剤、艶消し剤、発泡剤その他の加工助剤を適宜
併用することができる。
は、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合などその
重合方法には特に限定されず、例えばポリ塩化ビニル、
塩素化ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロ
ピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化
ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、塩化ビニル−ウレタン共重合体、塩化
ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン
共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合体、塩
化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−
メタアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリ
ロニトリル共重合体、塩化ビニル−各種ビニルエーテル
共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元
共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三
元共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル
三元共重合体などの塩化ビニル系樹脂、およびそれら相
互のブレンド品あるいは他の塩素を含まない合成樹脂、
例えばアクリロニトリル−スチレン共重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル(メタ)アク
リレート共重合体、ポリエステルなどとのブレンド品、
ブロック共重合体、グラフト共重合体などをあげること
ができる。
明をさらに具体的に説明するが、この発明の範囲が次に
あげたこれらの実施例のみに限定されるものではない。
この発明の(c)成分を合成するものであるが、勿論こ
れらの事例に限定されるものてはない。
gおよびリン酸20gを秤量し、130℃て5分間攪拌
後、濾過して淡黄色の油状液体を得た。
gおよび亜リン酸20gを秤量し、130℃で5分間攪
拌後、濾過して淡黄色の油状液体を得た。
80gおよびリン酸20gを秤量し、130℃で5分間
攪拌後、濾過して淡黄色の油状液体を得た。
80gおよび亜リン酸20gを秤量し、130℃で5分
間攪拌後、濾過して淡黄色の油状液体を得た。
で用いる(a)〜(e)成分を組み合わせ添加してなる
安定化された塩化ビニル系樹脂組成物を得た。このもの
の熱安定性、プレートアウト防止性、透明性、剥離滑性
などの挙動を調べた。この配合及び試験方法は以下の通
りである。
る。 (a−1):カルシウムの過塩基性オレートカーボネー
ト錯体 (b−1):ステアロイルベンゾイルメタン (c−1):合成例1の成分 (c−2):合成例2の成分 (d−1):ジステアリルアシッドホスフェートの亜鉛
塩 (e−1):HT−2(協和化学工業株式会社製の商品
名:アルカマイザ−2)
5分間混練して厚さ0.5mmの均一なシートを作成
し、このシートから一部を採取した。これを原シートと
した。ロール面上のシートは、更に15分間継続して混
練した。このローリング試験で熱経時によるシートの着
色、プレートアウト(押出成形加工時の目ヤニに相当す
る。)、滑性などを調べた。この結果を表1に示した。
た。5は無着色、4は微黄色、3は黄色、2は黄褐色、
1は赤褐色である。次にプレートアウトの判定は以下の
数値で表示した。5は全く汚れない、4は僅かに汚れ
る、3は少し汚れる、2は汚れる、1は酷く汚れるであ
る。そして滑性の判定は以下の数値で表示した。5は非
常に良い、4は良い、3は少し悪い、2は悪い、1は非
常に悪いである。尚、これらの数値が4以上であれば工
業上の実施において何等の支障はない。
分間プレス(150kg/cm2)して厚さ3mmのプ
レート板を作製した。このプレート板により透明性を調
べ、この結果を表1に示した。この透明性の判定は以下
の数値で表示した。5は非常に良い、4は良い、3は少
し悪い、2は悪い、1は非常に悪いである。尚、この数
値が4以上であれば工業上の実施において何等の支障は
ない。
90℃に加熱したギャーオーブン老化試験機にかけ、熱
劣化による着色及び黒色分解までの時間を調べ、この結
果を表1に示した。この着色の判定は以下の数値で表に
示した。5は無着色、4は微黄色、3は黄色、2は黄褐
色、1は赤褐色である。尚、この数値が30分経過時に
4以上であれば工業上の実施において何等の支障はな
い。また、黒色分解までの時間については分単位で表示
した。尚、この数値が80分以上であれば工業上の実施
において何等の支障はない。
この発明によると着色、プレートアウト(押出成形加工
の場合には、ダイスやスクリュー部に堆積する目ヤニに
相当する。)、滑性、透明性、黒色分解時間の全ての点
で優れた結果を示している。
で用いる(a)〜(e)成分を組み合わせ添加してなる
安定化された硬質押出雨樋用塩化ビニル系樹脂組成物を
得た。これについて熱安定性、プレートアウト防止性、
耐候性(チョーキングいわゆる白亜化の防止性)なとの
挙動を調べた。この配合、試験方法および試験条件は以
下の通りに行い、この結果を表2に示した。
る。 (a−2):塩基性ステアリン酸カルシウム (b−2):ジベンゾイルメタン (c−3):合成例3の成分 (c−4):合成例4の成分 (d−2):モノステアリルアシッドホスフェートの亜
鉛塩 (e−2):HT−5(協和化学工業株式会社製の商品
名:アルカマイザ−5)
ール(電気誘導加熱式の加変速型テストロール機、15
5φ×380mm(ロール間隔=0.2mm前ロール回
転数=22r.p.m.後ロール回転数=20r.p.
m.)で10分間混練し、その間にロールの表面が付着
堆積物で汚れる度合を観察することでプレートアウトの
判定をし、この結果を表2に示した。尚、このプレート
アウトの判定は以下の数値で表に示した。5は全く汚れ
ない、4は僅かに汚れる、3は少し汚れる、2は汚れ
る、1は酷く汚れるである。尚、この数値か4以上てあ
れば工業上の実施において何等の支障はない。
で5分間混練し、厚さ0.3mmの均一な原シートを作
成した。この原シートから短冊状の試験片を作成し、こ
れを200℃に加熱したギャーオーブン老化試験機にか
け、熱劣化分解するまでの時間を測定して高温加工時の
熱安定性を評価し、この結果を表2に示した。尚、この
測定時間が70分以上であれば工業上の実施において何
等の支障はない。
分間プレス(200kg/cm2)してプレート(平
板)を作成し、このプレートを、大日本プラスチック
(株)社製の促進耐候性試験機(アイスーパーUVテス
ターW−13型、紫外線照射速度=50mW/cm2、
ブラックパネル温度=45℃、サイクルモード=2(L
→D)、シャワーモード=3(D前後10秒間シャワ
ー)、L=45℃×70%、D=30℃×90%以上、
1サイクルは8hrでL/D=4hr/4hr.)にか
け、チョーキングの発生時間を測定し、この結果を表2
に示した。尚、この試験の160時間は実際に屋外に曝
露された場合の8ケ月間に相当する。屋外建材などの市
場においては、この測定時間が600時間以上になるこ
とが求められている。因みに現状は160〜240時間
である。
この発明によるとチョーキング、プレートアウト、加工
時の熱劣化分解時間の全ての点で優れた結果を示してい
る。特に、チョーキングは優れていることが分かる。
脂組成物は、実施例に示されるように、熱成形加工時に
求められる熱安定性を損ねることなしにプレートアウト
の防止効果も優れているため作業性が著しく向上すると
共に、得られた成形品も透明性の悪化防止や屋外で使用
された際に発生するチョーキングを防止できて、商品価
値を著しく高めることかできる。
Claims (6)
- 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、
(a)カルボン酸またはアルキルフェノールの金属塩化
合物の少なくとも一種0.1〜5重量部と、(b)β−
ジケトン化合物の少なくとも一種0.0005〜3重量
部と、(c)下記の一般式(1) 【化1】 (式中、Rはアルキル、アリール、アルキルアリール、
アリールアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アル
キレンまたはアシル基を表し、またnは4〜55、xは
1または2の数を表す。)で表されるポリオキシエチレ
ン有機基エーテルリン酸エステルに、リン酸または亜リ
ン酸を加えて加熱して得た加熱溶解物の少なくとも一種
0.0005〜2重量部と、(d)下記の一般式(2)
または(3) 【化2】 【化3】 (式中、Rはアルキル、アリール、アルキルアリール、
アリールアルキル、アルケニルまたはシクロアルキルを
表し、またMは金属のカルシウム、バリウム、マグネシ
ウムまたは亜鉛を表す。)で表される有機リン酸モノエ
ステルの金属塩または有機リン酸ジエステルの金属塩の
少なくとも一種0.001〜3重量部を組合わせて含有
してなる安定化された塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、
(a)カルボン酸またはアルキルフェノールの金属塩化
合物の少なくとも一種0.1〜5重量部と、(b)β−
ジケトン化合物の少なくとも一種0.0005〜3重量
部と、(c)下記一般式(1) 【化4】 (式中、Rはアルキル、アリール、アルキルアリール、
アリールアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アル
キレンまたはアシル基を表し、またnは4〜55、xは
1または2の数を表す。)で表されるポリオキシエチレ
ン有機基エーテルリン酸エステルに、リン酸または亜リ
ン酸を加えて加熱して得た加熱溶解物の少なくとも一種
0.0005〜2重量部と、(d)下記の一般式(2)
または(3) 【化5】 【化6】 (式中、Rはアルキル、アリール、アルキルアリール、
アリールアルキル、アルケニルまたはシクロアルキルを
表し、またMは金属のカルシウム、バリウム、マグネシ
ウムまたは亜鉛を表す。)で表される有機リン酸モノエ
ステルの金属塩または有機リン酸ジエステルの金属塩の
少なくとも一種0.001〜3重量部と、(e)下記の
一般式(4) MgxZnyAl2・(OH)2x+2y+4・ (CO3)1−z/2(ClO4)z・mH2O (4) (式中、x、yおよびzは下記式で表される条件を満足
する数を示し、mは0または任意の数を示す。0<x<
10、0≦y<10、2≦x+y<20、0≦z<2)
で表される化合物の少なくとも一種0.001〜10重
量部とを組合わせて含有してなる安定化された塩化ビニ
ル系樹脂組成物。 - 【請求項3】 カルボン酸またはアルキルフェノールの
金属塩化合物の金属が、バリウム−亜鉛、カルシウム−
亜鉛またはカルシウム−マグネシウム−亜鉛のいずれか
の組合わせである請求項1または2に記載の安定化され
た塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項4】 金属塩化合物が、バリウムもしくはカル
シウムの過塩基性カルボキシレートカーボネート錯体ま
たは過塩基性アルキルフェノレートカーボネート錯体の
いずれかと、亜鉛カルボキシレートとの組合わせである
請求項1または2に記載の安定化された塩化ビニル系樹
脂組成物。 - 【請求項5】 β−ジケトン化合物が、ジベンゾイルメ
タン、パルミトイルベンゾイルメタンまたはステアロイ
ルベンゾイルメタンのいずれかである請求項1または2
に記載の安定化された塩化ビニル系樹脂組成物。 - 【請求項6】 一般式(1) 【化7】 (式中、Rはアルキル、アリール、アルキルアリール、
アリールアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アル
キレンまたはアシル基を表し、またnは4〜55、xは
1または2の数を表す。)で表されるポリオキシエチレ
ン有機基エーテルリン酸エステルが、トリデシルポリオ
キシエチレン(4〜10)リン酸またはノニルフェニル
ポリオキシエチレン(5〜55)リン酸のいずれかであ
る請求項1または2に記載の安定化された塩化ビニル系
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15786999A JP3457912B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 安定化された塩化ビニル系樹脂組成物 |
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JP2000344985A JP2000344985A (ja) | 2000-12-12 |
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Family Applications (1)
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JP15786999A Expired - Lifetime JP3457912B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 安定化された塩化ビニル系樹脂組成物 |
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-
1999
- 1999-06-04 JP JP15786999A patent/JP3457912B2/ja not_active Expired - Lifetime
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