JPS607180B2 - 暖房装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、室内暖房、床暖房の協調暖房を行なう暖房装
置に関するものである。

従来、室内暖房機と床暖房機とは別機器として市場に提
供されており、室内暖房機と床暖房機とを同じ室内に設
置したとしても、両者の協調については特に考慮されて
おらず。

好ましい暖房は行なわれてない実情にある。また床暖房
は一般的に、床暖房機を構成する構造体への蓄熱のため
効果を得るには比較的長時間を要すが、一担効果を得る
と室内温度と違い構造体の蓄熱作用があるから温度低下
が鈍い特徴がある。この発明は上記実情に鑑みてなされ
たもので、室内暖房機と床暖房機とを同一回路に構成す
ることにより、従来考えられてなかった室内暖房と床暖
房とによる協調暖房を行い、操作性を向上させ、床暖房
機による床面温度を快適温度範囲内でＯＮ，ＯＦＦさせ
ることにより好ましい快適暖房を得ることを目的とする
ものである。

上記目的を達成するため、この発明の第１の発明は、暖
房用熱源と、この暖房用熱源の熱を室内の床面上に温風
として供給する室内送風機と、上記暖房用熱源の熱を床
面の下方に設けた床部温風路に温風として供給する床送
風機とを設け、上記暖房用熱源と室内送風機と床送風機
とを電気的に接続するとともに、上記室内送風機と床送
風機の電源回路には、上記暖房用熱源が暖房可能温度に
なったとき閉成する第１の制御装置と、この第１の制御
装置が閉成された状態において、床面の温度を検出しこ
の検出温度に応じて床送風機をＯＮ，ＯＦＦするよう開
閉されて床面温度を予め設定された温度範囲に保つよう
に制御する第２の制御装置とをそれぞれ設けたものであ
る。

また、この発明の第２の発明は「第１の発明の床送風機
の代りに電気ヒータを設け、また第３の発明は同じくポ
ンプを設けたものである。

以下、本発明の一実施例を第１図に従って説明する。

１は点火スイッチ、２は暖房用熱源で、定格電圧が印加
されるように薮競されている。

３は暖房用熱源２と並列に接続された室内送風機で、床
面上に温風を供給するものである。

４は暖房用熱源２と並列に援続された床送風機で、床面
の下方に区画形成された床部温風路に上記暖霧用熱源２
の熱を温風によって供給するものである。

５は第１の制御装置である熱源サーモで、暖房用熱源２
に取付けられ点火スイッチ１と直列に接続され、暖房用
熱源が暖房可能温度以上で霞路を閉とするものである。

６は第２の制御装置である床面サーモで、床面温度がｔ
℃以下で霞路閉で、ｔ℃＋ｔ，。０で露路が開となるよ
う室内送風機３と床送風機４との間に、熱源サーモ５と
直列に接続されている。

ＡＣは交流電源である。以上のような構成による暖房装
置においては点火スイッチ１をＯＮすることにより暖房
用電源２が加熱し、暖房可能温度以上になると、熱源サ
ーモ５の露路が閉となり、室内送風機３および床送風機
４が運転開始し、室内および床面が暖房され床面温度ｔ
ｏｏ＋ＬＯＯで床面サーモ６が亀路を開として、床送風
機４が停止する。

停止し床面温度が低下しのｔ℃以下になると床送風機４
が運転を開始し、この繰り返しをする。上記実施例にお
いては、室内暖房熱源および床暖房熱源を同一熱源とし
ていたが、第２図、第３図に示すようにそれぞれの熱源
により行なうことが出釆る。

第２図は床暖房用熱源として電気ヒータ７を使用したも
のであり、第３図は床暖房用熱源として暖房用熱源２と
は別のボィラ８およびこのボイラ８により生じた温水を
床部温水路（図示せず）に循環させるポンプ９により構
成したものである。なお、この第３図の実施例において
ポィラ８を設けずに、暖房用熱源２を床暖房用熱源とし
て使用しても良いものである。第４図は第１図〜第３図
のものによって暖房した場合の温度変化を示す図で、Ｔ
，は室内温度、Ｌは床面温度を示す。以上３つの実施例
に共通して採用していたとおり、熱源サーモ５により室
内送風機３、床送風機４、電気ヒータ７、ポンプ９を制
御するようにしているので、これらは暖房用熱源２が暖
房可能温度になったとき初めて運転（通電）されるから
、暖房の初期に室内送風機３により冷たい風が供給され
るという不快な事態を招くことがなく、床面の上と下方
から同時に暖房を開始することができる。

また床温を検知する床面サーモ６により室内送風機３と
床送風機４、電気ヒータ７、ポンプ９が同時にＯＮ，Ｏ
ＦＦされるから、床面温度の変化に対応して正確な床面
温度調節を行わせることができ、寒さを感じやすい床の
温度を快適な温度範囲に保つことができる。しかも床は
蓄熱作用があるから急激な温度変化を起すことは少なく
、床送風機４や電気ヒータ７のＯＮ，ＯＦＦによっても
実際に床面から感ずる温度変化は少なく、快適感を損う
ことがない。以上のようにこの発明によれば、暖房の初
期において冷たい風が室内の床面上や床面下方の温風路
等に供給されるという不具合が防止され、床面の上方と
下方から同時に暖房を開始することができ、また床温の
変化に追従して床送風機や電気ヒータ等をＯＮ，ＯＦＦ
した床面の正確な温度調節を行わせることができるとと
もに、床を加熱するための床送風機や電気ヒータ等をＯ
ＦＦさせているときにも床の蓄熱作用により床面から熱
を受けることができるから、実際に感ずる温度には大き
な変化がなく、いわゆる頭寒足熱の快適な暖房効果が得
られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回路図、第２図、第３
図は何れも本発明の他の実施例を示す回路図、第４図は
第１図〜第３図のものによる暖房を行った場合の温度変
化を示す図である。 図において、１は点火スイッチ、２は暖房用熱源、３は
室内送風機、４は床送風機、５は熱源サーモ（第１の制
御装置）、６は床面サーモ（第２の制御装置）、７は電
気ヒータ、８はボィラ、９はポンプである。なお図中同
一符号は同一または相当部分を示す。多１図 髪２図 多３図 多４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 暖房用熱源と、この暖房用熱源の熱を室内の床面上
   に温風として供給する室内送風機と、上記暖房用熱源の
   熱を床面の下方に設けた床部温風路に温風として供給す
   る床送風機とを設け、上記暖房用熱源と室内送風機と床
   送風機とを電気的に接続するとともに、上記室内送風機
   と床送風機の電源回路には、上記暖房用熱源が暖房可能
   温度になったとき閉成する第１の制御装置と、この第１
   の制御装置が閉成された状態において、床面の温度を検
   出しこの検出温度に応じて床送風機をＯＮ，ＯＦＦする
   よう開閉されて床面温度を予め設定された温度範囲に保
   つように制御する第２の制御装置とをそれぞれ設けてな
   る暖房装置。 ２ 暖房用熱源が、室内専用暖房熱源と床専用暖房熱源
   との２つから構成されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の暖房装置。 ３ 暖房用熱源と、この暖房用熱源の熱を室内の床面上
   に温風として供給する室内送風機と、床面を加熱する床
   暖房用電気ヒータとを設け、上記暖房用熱源と室内送風
   機と電気ヒータとを電気的に接続するとともに、上記室
   内送風機と電気ヒータの電源回路には、上記暖房用熱源
   が暖房可能温度になったとき閉成する第１の制御装置と
   、この第１の制御装置が閉成された状態において、床面
   の温度を検出しこの検出温度に応じて電気ヒータをＯＮ
   ，ＯＦＦするよう開閉されて床面温度を予め設定された
   温度範囲に保つよう制御する第２の制御装置とをそれぞ
   れ設けてなる暖房装置。 ４ 暖房用熱源と、この暖房用熱源の熱を室内の床面上
   に温風として供給する室内送風機と、床面の下方に設け
   た床部温水路に温水を供給するポンプとを設け、上記暖
   房用熱源と室内送風機とポンプとを電気的に接続すると
   ともに、上記室内送風機とポンプの電源回路には、上記
   暖房用熱源が暖房可能温度になったとき閉成する第１の
   制御装置と、この第１の制御装置が閉成された状態にお
   いて、床面の温度を検出しこの検出温度に応じてポンプ
   をＯＮ，ＯＦＦするよう開閉されて床面温度予め設定さ
   れた温度範囲に保つよう制御する第２の制御装置とをそ
   れぞれ設けてなる暖房装置。