JPS607168Y2 - 係止要素積層体 - Google Patents

係止要素積層体

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Publication number
JPS607168Y2
JPS607168Y2 JP11778778U JP11778778U JPS607168Y2 JP S607168 Y2 JPS607168 Y2 JP S607168Y2 JP 11778778 U JP11778778 U JP 11778778U JP 11778778 U JP11778778 U JP 11778778U JP S607168 Y2 JPS607168 Y2 JP S607168Y2
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JP
Japan
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locking element
felt
mop
sheet
fibers
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Expired
Application number
JP11778778U
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English (en)
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JPS5538604U (ja
Inventor
洋右 山本
Original Assignee
ダスキンフランチヤイズ株式会社
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Publication date
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、係止要素と剛性基質とがフェルト状シートを
介して接合された積層体に関し、特に耐経時剥離性及び
耐熱振動性に優れた係止要素積層体に関する。
従来、基布及びこれに植込まれたフック乃至はキノコ状
の係止部から成る係止要素は所謂マジックテープ等の名
称で広く知られており、繊維製品類を一次的に締結する
用途に広く利用されている。
この係止要素をモツプ把持具の支持面に取付け、一方モ
ツブの裏面、即ち払拭面と反対側の面にループ状の繊維
が植込まれた基布を取付け、前述した係止部と繊維ルー
プとを係合させ、モツプ把持具にモツプを着脱自在に装
着せしめようとすることが古くから知られている。
しかしながら、かかる試みは未だ工業的に成功するに至
っていない。
その最も大きな理由は、前述した係止要素をモツプ把持
具のような剛体に強固に且つ永続的に固定することが困
難であるという事実にある。
係止要素を剛体に固定するのに普通に用いられる手段は
、両者を合成樹脂糸乃至は合皮ゴム系の接着剤で接合す
ることであるが、このような固定手段では、実際の使用
に際し、わずか数ケ月の内に剥離を生じるのである。
即ち、モツプ裏面の繊維ループと、把持具上の係止部と
は、その装着に当って互いに強く係合させ得るという利
点を有する反面として、これらを脱着させる場合にはか
なりの剥離力がこれらの部品間に加わることになる。
更に、最も重要なことには、モツプ把持具の如き剛体基
質と、係止要素との間には、熱膨張係数にも著しい差異
があり、気温の変化によって生ずる熱振動等によって、
両者の剥離が比較的短期間の内に進行するものと思われ
る。
本考案者等は、前述した係止要素を柔軟性及び弾性を有
するフェルト状シートに縫目により固定し、このフェル
ト状シートを介して係止要素を剛性のある基質に積層す
るときには、係止要素を剛性のある基質に、強固に且つ
永続的に固定させることが可能となることを見出した。
本考案によれば、基布に植込まれた係止部を備えた係止
要素と剛性のある基質とが中間シート材料を介して接合
された係止要素積層体において、前記中間シート材料は
縫製可能で柔軟性及び弾性を有するフェルト状シートか
ら戒り、前記係止要素は前記フェルト状シートに縫目に
より固定されていることを特徴とする耐経時剥離性及び
耐熱振動性を有する係止要素積層体が提供される。
本考案を添付図面に示す具体例に基すき詳細に説明する
本考案の係止要素積層体の断面構造を模式的に示す第1
図において、全体として1で示す係止要素は、例えばナ
イロン繊維製の基布2と、基布2の一方の側に突出して
いるナイロン又はポリプロピレン製のフック状乃至はキ
ノコ状の係止部3とから戒っており、基布2の他方の側
の表面には、合成ゴム乃至は合成樹脂ラテックス等によ
るバッキング(図示せず)がなされている。
本考案の重要な特徴は、この係止要素1と剛性のある基
質4との間に、縫製可能で柔軟性及び弾性を有するフェ
ルト状シート5を中間シート材料として介在させ、且つ
係止要素1とシート5とを、縫目6により固定したこと
にある。
即ち、係止要素1と剛性基質4との間に介在させる中間
シート材料として、フェルト状シート5を選択すること
により、係止要素1をこの中間シート材料に対して糸6
による縫合せで最も強固に固定させることができる。
しかも、この中間シート材料たるフェルト状シート5は
、個々の繊維がランダムな方向に且つ一定の自由度で動
き得るように配置された構造を有することに関連して、
これを例えば接着剤層7を介して剛性基体4に接合した
とき、係止要素1や基質4の熱膨張係数の差等による熱
振動を吸収し、且つ係止要素1とモツプ等に取付けられ
た繊維ループとを剥離する際の衝撃を緩和するように作
用する。
かくして、本考案によれば、耐経時剥離性及び耐熱振動
性に優れた係止要素積層体が得られるのである。
本考案に使用するフェルト状シートは、このものが縫製
可能で且つ柔軟性及び弾性を有している限り、任意の繊
維、例えば天然繊維、再生繊維或いは合成繊維の一種又
は二種以上から戒っていることができる。
かかる繊維の適当な例は、木綿、羊毛、レーヨン、セル
ロースアセテート、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、
ポリビニルアルコール繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビ
ニル繊維、ポリオレフィン繊維等の1種又は2種以上の
組合せを挙げることができる。
このようなフェルト状シートは、前述した繊維を著しく
もつれさせ、必要により固定することにより製造される
例えば、主として羊毛を用いて織った織物を縮充させる
ことにより得られる織りやフェルトや、繊維の層に水分
を与え加温しながら繰り返して圧迫作用を与えることに
より製造されたプレスフェルトが使用され、また、織物
から成る基布上に繊維(ステーブル)の層を形成させ、
これに外側から針等で突いて繊維を織込むことにより形
成した所謂ニードルフェルト等も使用し得る。
更に、梳綿機或いはガーネット機等の乾式法で形成され
る繊維ウェブ乃至はマットや、抄造法で形成される繊維
ウェブを、接着剤乃至は自己溶着乃至は融着性繊維で接
合して得られるフェルト状不織シートも本考案の目的に
使用し得る。
第2図は、本考案の目的に特に好適に使用し得るフェル
ト状シートを示すものであって、このフェルト状不織シ
ートは、織布から戒る基布8、該基布に植込まれた非熔
融性乃至は高温熔融性のフェルト形成繊維9とから戊り
、前記繊維9は繊維中に混入された低温熔融性の繊維の
融着10により相互に固定されて戊っている。
低温熔融性繊維としては、種々のコポリエステル或いは
コポリアミド等から成る繊維が使用される。
この構造のフェルト状不織シートは、係止要素と繊維ル
ープとを剥離する際に生ずる衝撃を緩和し且つ熱振動を
吸収するという特性に顕著に優れておりしかも強度も大
であるという利点を有している。
再び第1図に戻って、係止要素1はフェルト状シート5
の一方の面に縫糸のステッチ6により固定され、フェル
トシート5の他方の面と剛性基質4とは、接着剤層7を
介して接合される。
接着剤層7としては、プラスチック或いは金属等の基体
と繊維との接合に使用される任意の接着剤、例えばエポ
キシ樹脂系、インシアネート樹脂系、不飽和ポリエステ
ル系、合皮ゴム系、ビニル系、アクリル系等の接着剤が
使用される。
本考案の係止要素積層体は、モツプ把持具にモツプを取
外し可能に装着する用途に特に有用である。
この応用例を示す第3図において、モツプ把持具は、モ
ツプ支持台11及びモツプ支持台11にジヨイント12
を介して回動可能に取付けられたモツプハンドル13か
ら戒っている。
モツプ支持台11は、ポリプロピレン、ナイロン等のプ
ラスチック或いは金属等から形成されており、そのモツ
プ支持面14の少なくとも一部には、係止要素1がフェ
ルト状シート5を介して接合されている。
一方、これに装着し得るモツプを示す第4図において、
このモツプはカンバス等の基布15と、基布15に植付
けられたモツプコード16とから戊っている。
基布15の裏面には、その一端部にポケット17、その
他端部に繊維ループを有するテープ18が固着されてい
る。
モツプをモツプ把持具に装着するに際しては、モツプ支
持台11の一端部19をモツプのポケット17内に挿入
腰且つモツプ支持台11に固着された係止要素1を繊維
ループ18と係合させることにより、装着を容易に行な
うことができる。
以上説明した本考案によれば、優れた耐経時剥離性及び
耐熱振動性をもって、係止要素をモツプ支持台のような
剛性のある基質に永続的に固定させ得るという利点が遠
戚される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の係止要素積層体の断面図であり、第2
図は本考案に好適に使用されるフェルト状シートの断面
図であり、第3図は係止要素積層体をモツプ把持具に応
用した例を示す側面図であり、第4図は第3図のモツプ
把持具に用いるモツプの背面図であって、 1は係止要素、2は基布、3は係止部、4は剛性基質、
5はフェルト状シート、6は縫目、7は接着剤層、8は
基布、9はフェルト形成繊維、10は低温熔融性繊維に
よる融着部、11はモツプ支持台を夫々示す。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)基布に植込まれた係止部を備えた係止要素と剛性
    のある基質とが中間シート材料を介して接合された係止
    要素積層体において、 前記中間シート材料は縫製可能で柔軟性及び弾性を有す
    るフェルト状シートから戒り、前記係止要素は前記フェ
    ルト状シートに縫目により固定されていることを特徴と
    する耐経時剥離性及び耐熱振動性を有する係止要素積層
    体。
  2. (2)前記フェルト状シートが、織布から威る基布と、
    この基布中に植込まれた非熔融性乃至は高温熔融性のフ
    ェルト形成繊維とから威り、前記フェルト形成繊維は、
    その中に混入された低温熔融性繊維の融着により相互に
    固定されたフェルト状不織シートから成る実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の係止要素積層体。
  3. (3)前記剛性のある基質がモツプ把持具のモツプ支持
    台であり、モツプ支持台のモツプ支持面の少なくとも一
    部に前記係止要素がフェルト状シートを介して接合され
    ている実用新案登録請求の範囲第1項記載の積層体。
JP11778778U 1978-08-30 1978-08-30 係止要素積層体 Expired JPS607168Y2 (ja)

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JP11778778U JPS607168Y2 (ja) 1978-08-30 1978-08-30 係止要素積層体

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JP11778778U JPS607168Y2 (ja) 1978-08-30 1978-08-30 係止要素積層体

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JPS5538604U JPS5538604U (ja) 1980-03-12
JPS607168Y2 true JPS607168Y2 (ja) 1985-03-09

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JPS5538604U (ja) 1980-03-12

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