JP2756822B2 - タフテッド製品 - Google Patents
タフテッド製品Info
- Publication number
- JP2756822B2 JP2756822B2 JP8853289A JP8853289A JP2756822B2 JP 2756822 B2 JP2756822 B2 JP 2756822B2 JP 8853289 A JP8853289 A JP 8853289A JP 8853289 A JP8853289 A JP 8853289A JP 2756822 B2 JP2756822 B2 JP 2756822B2
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- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一時基布にパイル糸を突き差して形成され
るパイル面の裏側に接着剤を塗布して仕上げられ、主と
してカーペット、マット、簡易敷物、電熱カーペット表
地、電熱カーペット表カバー等の敷物類に使用されるタ
フテッド製品に関するものである。
るパイル面の裏側に接着剤を塗布して仕上げられ、主と
してカーペット、マット、簡易敷物、電熱カーペット表
地、電熱カーペット表カバー等の敷物類に使用されるタ
フテッド製品に関するものである。
タフテッド製品の裏打仕上は、ポリエチレン等のホッ
トメルト樹脂を加熱溶融して塗布するか或はエマルジョ
ンラテックスを塗布して行われ、その際必要に応じて二
次基布が貼り合わされる。
トメルト樹脂を加熱溶融して塗布するか或はエマルジョ
ンラテックスを塗布して行われ、その際必要に応じて二
次基布が貼り合わされる。
ホットメルト樹脂を裏打した場合、その樹脂は加熱溶
融状態にあってもバックステッチに接すると直ちに冷却
し始めて粘度が高くなるのでパイル糸に浸透し難く、そ
の多くはバックステッチ間の谷間を充填して厚く非透湿
非通気性の裏打層を形成することになり、従って可撓で
柔軟なカーペットは得られない。
融状態にあってもバックステッチに接すると直ちに冷却
し始めて粘度が高くなるのでパイル糸に浸透し難く、そ
の多くはバックステッチ間の谷間を充填して厚く非透湿
非通気性の裏打層を形成することになり、従って可撓で
柔軟なカーペットは得られない。
又、その様なホットメルト樹脂はゴム弾性に乏しく、
その裏打層は一旦引き伸ばされると元に戻り難いので、
それに折り畳み皺等が入るとそれがパイル面に見苦しい
部分的隆起となって現れることになる。
その裏打層は一旦引き伸ばされると元に戻り難いので、
それに折り畳み皺等が入るとそれがパイル面に見苦しい
部分的隆起となって現れることになる。
従って、ホットメルト樹脂による裏打仕上は、その後
加熱成形される車両カーペット等に適するとしても、加
温状態で使用される電気カーペットや折畳簡易敷物等に
は不向きである。
加熱成形される車両カーペット等に適するとしても、加
温状態で使用される電気カーペットや折畳簡易敷物等に
は不向きである。
一方、エマルジョンラテックスを裏打仕上に使用した
場合、それが低粘な溶液状のものであるから一時基布の
織や編目或はニードルステッチ孔等からパイル面に滲み
出し、それがパイルの根元を固めてパイル面に小石や砂
が固着したかの如き異物感を与える。
場合、それが低粘な溶液状のものであるから一時基布の
織や編目或はニードルステッチ孔等からパイル面に滲み
出し、それがパイルの根元を固めてパイル面に小石や砂
が固着したかの如き異物感を与える。
かかる不都合を解消するため、エマルジョンラテック
スに充填剤を多量配合する等して高粘に調製して裏打す
ると、それがパイル糸に十分浸透せず、その結果パイル
糸の固着が不十分になり、又、仕上がり風合を粗硬にす
るなど、前記ホットメルト樹脂を裏打する場合と同様の
不都合を生じる。
スに充填剤を多量配合する等して高粘に調製して裏打す
ると、それがパイル糸に十分浸透せず、その結果パイル
糸の固着が不十分になり、又、仕上がり風合を粗硬にす
るなど、前記ホットメルト樹脂を裏打する場合と同様の
不都合を生じる。
特に、充填剤を多量配合したエマルジョンラテックス
では、その塗膜がホットメルト樹脂よりも亀裂し脱落し
易い。
では、その塗膜がホットメルト樹脂よりも亀裂し脱落し
易い。
更に又、エマルジョンラテックスに含まれている水分
が蒸発するとバックステッチ列間に谷間が出来てしまう
ので、何らかの二次基布を裏打しなければ裏面を平坦に
仕上げることは出来ない。
が蒸発するとバックステッチ列間に谷間が出来てしまう
ので、何らかの二次基布を裏打しなければ裏面を平坦に
仕上げることは出来ない。
そこで本発明は、少量のバッキング樹脂によってパイ
ルを強固に固着し、パイル面へのバッキング樹脂の滲出
を抑えて柔軟可撓な好風合に、そして二次基布を用いず
して裏面を平らに裏打仕上げようとするものである。
ルを強固に固着し、パイル面へのバッキング樹脂の滲出
を抑えて柔軟可撓な好風合に、そして二次基布を用いず
して裏面を平らに裏打仕上げようとするものである。
本発明に係るタフテッド製品17は、表側からパイル層
11と織編一次基布層12と繊維ウエブ層13とバックステッ
チ層14とバッキング樹脂層15の順に重なる積層構造が形
成されており、バックステッチ層14の隣り合うパイル糸
列16・16′の間に繊維ウエブ層13の毛羽が食み出てお
り、バッキング樹脂層14の樹脂がバックステッチ層14の
パイル糸16とそのパイル糸列16・16′の間に食み出た繊
維ウエブ層13′に浸透してそれらを接着一体化した裏打
層14が形成されていることを特徴とするものである。
11と織編一次基布層12と繊維ウエブ層13とバックステッ
チ層14とバッキング樹脂層15の順に重なる積層構造が形
成されており、バックステッチ層14の隣り合うパイル糸
列16・16′の間に繊維ウエブ層13の毛羽が食み出てお
り、バッキング樹脂層14の樹脂がバックステッチ層14の
パイル糸16とそのパイル糸列16・16′の間に食み出た繊
維ウエブ層13′に浸透してそれらを接着一体化した裏打
層14が形成されていることを特徴とするものである。
一次基布13には、慣用されるポリオレフイン樹脂テー
プヤーンに成る織物の他、経編機で構成された編物も使
用され、それらの織物や編物はネット状の隙間の大きい
ものであってもよい。
プヤーンに成る織物の他、経編機で構成された編物も使
用され、それらの織物や編物はネット状の隙間の大きい
ものであってもよい。
繊維ウエブ13は、タフテイングの前の工程でニードル
パンチングを施して一次基布12に軽く係止させておくと
よく、又、その色彩はパイル糸16と同系色にしておくと
よい。
パンチングを施して一次基布12に軽く係止させておくと
よく、又、その色彩はパイル糸16と同系色にしておくと
よい。
この繊維ウエブ13は、概して見掛け密度が0.5以下で
容積の50%以上好ましくは80%以上が空気(空隙)で占
められる程に崇高に開毛したものほどよく、タフテイン
グ前の状態で厚みがパイル糸16の太さ以上で、概して1
〜7mm程度の厚みにするとよい。
容積の50%以上好ましくは80%以上が空気(空隙)で占
められる程に崇高に開毛したものほどよく、タフテイン
グ前の状態で厚みがパイル糸16の太さ以上で、概して1
〜7mm程度の厚みにするとよい。
パッキング樹脂15は、加熱溶融型のホットメルト樹脂
であっても溶液型のエマルジョンラテックスでもよい
が、簡易敷物その他の一般家庭用カーペットや電気カー
ペットの様に通気性を要求されるカーペットに用いる場
合には溶液状のエマルジョンラテックスを使用するとよ
く、裏打に際しては適宜二次基布を貼り合わせることも
出来る。
であっても溶液型のエマルジョンラテックスでもよい
が、簡易敷物その他の一般家庭用カーペットや電気カー
ペットの様に通気性を要求されるカーペットに用いる場
合には溶液状のエマルジョンラテックスを使用するとよ
く、裏打に際しては適宜二次基布を貼り合わせることも
出来る。
本発明において、タフテイングされる一次基布12の裏
面には崇高に開毛した繊維ウエブ13が積層されているの
で、バックステッチ14(16)が繊維ウエブ13(13′)に
埋没する様にタフテイングされ、バックステッチ・パイ
ル糸列16・16′の間に繊維ウエブ13′が隆起する。
面には崇高に開毛した繊維ウエブ13が積層されているの
で、バックステッチ14(16)が繊維ウエブ13(13′)に
埋没する様にタフテイングされ、バックステッチ・パイ
ル糸列16・16′の間に繊維ウエブ13′が隆起する。
従って、バッキング樹脂15は、バックステッチのパイ
ル糸列間16・16′で繊維ウエブ13′に押し上げられなが
らバックステッチ14と繊維ウエブ13′を撫でる恰好に塗
布され、バッキング樹脂15が蒸発成分たる水分含有のエ
マルジョンラテックスでもバックステッチ・パイル糸列
間16・16′が窪んだ谷間にならない。
ル糸列間16・16′で繊維ウエブ13′に押し上げられなが
らバックステッチ14と繊維ウエブ13′を撫でる恰好に塗
布され、バッキング樹脂15が蒸発成分たる水分含有のエ
マルジョンラテックスでもバックステッチ・パイル糸列
間16・16′が窪んだ谷間にならない。
このため裏打層15は平になり、二次基布を貼り合わせ
なくても裏面が平なタフテッド製品が得られ、殊に、パ
イル糸16と繊維ウエブ13が同系色の場合には不織布を貼
り合わせたかの如き美しい裏面に仕上げられる。
なくても裏面が平なタフテッド製品が得られ、殊に、パ
イル糸16と繊維ウエブ13が同系色の場合には不織布を貼
り合わせたかの如き美しい裏面に仕上げられる。
この裏打層15は、バックステッチ14と繊維ウエブ13に
含浸して一体化したバッキング樹脂の塗膜として形成さ
れ、その裏打層内ではバックステッチ14と繊維ウエブ13
が絡合し接着されるので、バックステッチ14を直接一次
基布12に接着しなくてもパイル11の抜糸強度は強く、そ
の様にパイル糸16と一次基布12を強く接着する必要がな
くなるのでバッキング樹脂15の塗布量も少なくて済み、
一次基布12に含浸する程バッキング樹脂15を多量に塗布
する必要もなくなり、従って、一次基布12が目粗でもバ
ッキング樹脂15がパイル面に滲み出ると言うこともな
く、よって可撓柔軟なタフテッド製品が得られる。
含浸して一体化したバッキング樹脂の塗膜として形成さ
れ、その裏打層内ではバックステッチ14と繊維ウエブ13
が絡合し接着されるので、バックステッチ14を直接一次
基布12に接着しなくてもパイル11の抜糸強度は強く、そ
の様にパイル糸16と一次基布12を強く接着する必要がな
くなるのでバッキング樹脂15の塗布量も少なくて済み、
一次基布12に含浸する程バッキング樹脂15を多量に塗布
する必要もなくなり、従って、一次基布12が目粗でもバ
ッキング樹脂15がパイル面に滲み出ると言うこともな
く、よって可撓柔軟なタフテッド製品が得られる。
更に又、ポリオレフイン樹脂テープヤーンで緻密に織
成された一次基布を使用しても、その織目がバッキング
樹脂15に塞がれることがなく、その結果、通気性を有し
電気カーペットの表面材に好適なタフテッド製品が得ら
れることになる。
成された一次基布を使用しても、その織目がバッキング
樹脂15に塞がれることがなく、その結果、通気性を有し
電気カーペットの表面材に好適なタフテッド製品が得ら
れることになる。
第1図は本発明に係るタフテッド製品を裏面視し拡大し
て示す部分拡大斜視図である。 11……パイル層、12……一次基布層、 13……繊維ウエブ層、14……バックステッチ層、 15……バッキング樹脂層(裏打層)、 16……パイル糸列、17……タフテッド製品。
て示す部分拡大斜視図である。 11……パイル層、12……一次基布層、 13……繊維ウエブ層、14……バックステッチ層、 15……バッキング樹脂層(裏打層)、 16……パイル糸列、17……タフテッド製品。
Claims (1)
- 【請求項1】表側からパイル層11と織編一次基布層12と
繊維ウエブ層13とバックステッチ層14とバッキング樹脂
層15の順に重なる積層構造が形成されており、バックス
テッチ層14の隣り合うパイル糸列16・16′の間に繊維ウ
エブ層13の毛羽が食み出ており、バッキング樹脂層14の
樹脂がバックステッチ層14のパイル糸16とそのパイル糸
列16・16′の間に食み出た繊維ウエブ層13′に浸透して
それらを接着一体化した裏打層14が形成されていること
を特徴とするタフテッド製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8853289A JP2756822B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | タフテッド製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8853289A JP2756822B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | タフテッド製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02269862A JPH02269862A (ja) | 1990-11-05 |
JP2756822B2 true JP2756822B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=13945452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8853289A Expired - Fee Related JP2756822B2 (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | タフテッド製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756822B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-07 JP JP8853289A patent/JP2756822B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02269862A (ja) | 1990-11-05 |
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