JPH0613515U - 不織布連結用ファスナー - Google Patents

不織布連結用ファスナー

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JPH0613515U
JPH0613515U JP5964992U JP5964992U JPH0613515U JP H0613515 U JPH0613515 U JP H0613515U JP 5964992 U JP5964992 U JP 5964992U JP 5964992 U JP5964992 U JP 5964992U JP H0613515 U JPH0613515 U JP H0613515U
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JP
Japan
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woven fabric
fastener
woven fabrics
stem diameter
connecting fastener
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Application number
JP5964992U
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English (en)
Inventor
英一 工藤
誠治 松本
Original Assignee
鐘紡株式会社
カネボウベルタッチ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不織布同士を容易且つ確実に結合する不織布
連結用ファスナーを提供する。 【構成】 基布(3)の表裏両面に係合素子を多数立設
している。係合素子は膨頭子体(1)をしている。この
膨頭子体は、茎部直径(D)が0.1〜0.3mm、素子
全長(L)が2〜9mm、L/Dが10〜30である。ま
た、膨頭子体の先端部の幅(H)が茎部直径(D)の
1.6〜3.0倍である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、不織布同士あるいは不織布と他の部材とを連結するのに適した不織 布連結用ファスナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
不織布同士を結合する方法としては、実開平2−6516号に開示された布製 ファスナー雄面を利用する方法が考えられる。この布製ファスナー雄面は、係止 部が特定の形態をした膨頭子体からなる係合素子を表面に多数立設したものであ る。
【0003】 しかしながら、上記布製ファスナー雄面は片面のみに係合素子を設けたため、 一般に不織布同士の結合は図4のように片面同士を同一平面上で1枚の布製ファ スナー雄面を介して結合せしめるか、図5のように上下両面をそれぞれ布製ファ スナー雄面によって結合せしめるものである。このため、1枚で結合する場合は 連結部6が外れやすく、2枚用い両面を結合する場合は作業効率が悪いという問 題点がある。
【0004】 更に、上述の方法はいずれも布製ファスナーが剥き出し状態となり、巻き取る 場合に予期せぬ引っ掛かり等によるトラブルを発生をし易い。また、不織布同士 を上下に重ねて結合するには極めて不都合なものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上述のような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ ろは、不織布同士を連結するに際し、連結部で剥がれ難く、容易且つ確実に結合 することができ、さらに連結部の表面に連結用の治具が露出することのない不織 布連結用ファスナーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は、合成樹脂モノフィラメントよりなり膨頭子体をした係合 素子を、基布の表裏両面に多数立設したものであって、前記膨頭子体をした係合 素子は茎部直径(D)が0.1〜0.3mm、素子全長(L)が2〜9mm、L/D が10〜30であり、前記膨頭子体の先端部の幅(H)が茎部直径(D)の1. 6〜3.0倍であることを特徴とする不織布連結用ファスナーによって達成され る。
【0007】 本考案の係合素子は、溶融紡糸可能な熱可塑性合成線状樹脂のモノフィラメン ト糸からなり、図1に示されるような膨頭子体をしたものである。樹脂の種類と しては、例えばポリオレフィン系,ポリアミド系,ポリエステル系等を挙げるこ とができるが、膨頭子体を形成し易い点ではポリオレフィン系のものが好ましく 、不織布への貫通機能の点ではポリエステル系のものが好ましい。
【0008】 上記モノフィラメントの断面形状は略円形であればよいが、多角形でもよい。 偏平断面、半円形などの特殊異形断面糸は立設突起とした場合、熱応力等で屈曲 を生じやすいので好ましくない。
【0009】 本考案において上記係合素子は、不織布に対する係止部の作用効果を奏するも のであり、その形状は図2に示すような先端部がきのこ状をした膨頭子体に限定 されるものであって、鈎体のものでは係止部が不織布の間隙をぬって貫通するこ とが容易でなく、目的を達することができない。
【0010】 また、本考案に係る膨頭子体先端部は、図2に示すきのこ状の膨らみの幅(H )が茎部直径(D)の1.6〜3.0倍である。1.6倍未満では、突き刺さり 易いが取れ易く、3.0倍以上では不織布に貫通しにくく浮き上がり易いものと なる。
【0011】 本考案に係る係合素子の特徴とするところは、図2に示すように、軸長が充分 長い点であり、茎部直径(D)と素子軸長(L)とは、 (イ) 0.1<D<0.3 (単位mm) (ロ) 2.0<L<9.0 (単位mm) (ハ) 10<L/D<30 の関係を満足するものである。
【0012】 茎部直径(D)が0.1mm未満であると、係合素子の軸長にかかわらず、横 引き抗力が小さく有効な係合面を得ることができない。また、茎部直径(D)が 0.3mm以上であると、被係合体である不織布に必要な深さに貫通しにくいの で実用的でない。
【0013】 本考案に係る係合素子の立設密度は、特に限定されるものでなく被係合体であ る不織布のランダムウェブの形態によって適宜設定すればよいが、通常30〜7 0本/cm2 であれば殆どの場合対応できる。
【0014】 本考案の不織布連結用ファスナーは、例えば次のようにして製造することがで きる。即ち、先ず二重パイル織機を用いて、モノフィラメント糸をパイルとして 織付けた後、充分な熱セットを行い、後工程でのパイル倒れを防止する。次に、 これを面分割した後、パイルの先端部を溶融加熱して、膨頭子体を形成する。得 られた片面に膨頭子体の係合素子を立設したシート状物を裏面(係合素子の形成 していない側の面)同士を接着剤で貼着することにより得ることができる。
【0015】
【作用】
膨頭子体をした係合素子が、不織布のなかに貫通しその先端部が絡合繊維に係 止することで、連結用ファスナーに不織布が固定される。連結用ファスナーの両 面に不織布を固定することにより、両方の不織布は連結用ファスナーを介して連 結一体化される。また、連結用ファスナーの表裏両面を不織布で覆う形になるた め、不織布連結用ファスナーは外から見えなくなる。
【0016】
【実施例】
実施例1 モノフィラメントからなる係合素子を300デニールのポリプロピレン(直径 0.21mm)、地糸を420デニール,24フィラメントの6ナイロンを用いて 二重パイル織機(2枚のパイル布を対向状態で製織するもの)により製織した後 、2枚に開反して、素子全長(L)が3.0mmの反物を得た。得られた反物の裏 面をアクリル系エマルジョンにてコーティングした後、パイル先端部分を溶融す る方法によって、係合素子としての膨頭子体を形成し布製ファスナーを作成した 。
【0017】 次いで、布製ファスナーの裏面同士を接着剤にて固着し、表裏両面に係合素子 を立設した不織布連結用ファスナーを得た。得られた不織布連結用ファスナーの 膨頭子体をした係合素子は茎部直径(D)が0.21mmで、その立設密度は60 本/cm2 であり、膨頭子体先端部のきのこ状の膨らみの幅(H)は0.53mmで 、H/D=2.5であった。また、素子全長(L)は茎部直径(D)の14倍で あった。
【0018】 得られた不織布連結用ファスナーの表裏両面にポリエステル製不織布(目付け 400g/m2 、見掛け厚さ4mm)を係合させたところ、表裏に係合した不織布 はしっかりと固定された。また、不織布連結用ファスナーは不織布に完全に覆わ れたため、外から見ることができなかった。
【0019】 実施例2 実施例1における素子全長(L)を3.0mmに代えて5.5mmとした以外は実 施例1と同様にして不織布連結用ファスナーを得た。このものの係合素子のL/ Dは、26.2であった。得られた不織布連結用ファスナーの表裏両面に実施例 1で用いたのと同様の不織布を係合させたところ、表裏に係合した不織布はしっ かりと固定された。また、不織布連結用ファスナーは不織布に完全に覆われたた め、外から見ることができなかった。
【0020】 比較例1 実施例1における素子全長(L)を3.0mmに代えて1.4mmとした以外は実 施例1と同様にして不織布連結用ファスナーを得た。このものの係合素子のL/ Dは、6.7であった。得られた不織布連結用ファスナーの表裏両面に実施例1 で用いたのと同様の不織布を係合させたところ、不織布との結合力が弱く且つ結 合力の部分的なばらつきが大きかった。
【0021】 比較例2 実施例1における素子全長(L)を3.0mmに代えて6.5mmとした以外は実 施例1と同様にして不織布連結用ファスナーを得た。このものの係合素子のL/ Dは、31.0であった。得られた不織布連結用ファスナーの表裏両面に実施例 1で用いたのと同様の不織布を係合させたところ、不織布との結合力が弱かった 。また、係合素子の傾きが大きく且つ結合部の隙間も大きいものであった。
【0022】
【考案の効果】
本考案の不織布連結用ファスナーは、係合素子を上述したような特定の形状を した膨頭子体からなるため、通常係止するのが困難な不織布に対しても強固に係 止することができる。また、本考案の不織布連結用ファスナーは、不織布の間に 挟み込まれて使用されるため、ファスナー自体が外部に露出することがなく、巻 き取り工程等におけるトラブルを未然に防止することができる。また、外力が加 えられた場合に、従来品のように係止素子に対して不均一な応力がかかることが ないため、不織布同士を確実に結合することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の不織布連結用ファスナーの一実施例を
示す要部拡大断面図である。
【図2】本考案に係る係合素子1本について拡大した説
明図である。
【図3】本考案の不織布連結用ファスナーの使用状態の
一例を示す断面説明図である。
【図4】従来の不織布連結用ファスナーの使用状態の一
例を示す断面説明図である。
【図5】従来の不織布連結用ファスナーの使用状態の一
例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 膨頭子体 2 膨頭子体先端部 3 ファスナーの地組織 4 接着剤 5,5´ 不織布 6 連結部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂モノフィラメントよりなり膨頭
    子体をした係合素子を、基布の表裏両面に多数立設した
    ものであって、前記膨頭子体をした係合素子は茎部直径
    (D)が0.1〜0.3mm、素子全長(L)が2〜9m
    m、L/Dが10〜30であり、前記膨頭子体の先端部
    の幅(H)が茎部直径(D)の1.6〜3.0倍である
    ことを特徴とする不織布連結用ファスナー。
JP5964992U 1992-07-31 1992-07-31 不織布連結用ファスナー Pending JPH0613515U (ja)

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JP5964992U JPH0613515U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 不織布連結用ファスナー

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ID=13119266

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273075A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 Suminoe Textile Co Ltd クッション体
JP2002273074A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 Suminoe Textile Co Ltd 車輌の座席シート用クッション体
KR100399517B1 (ko) * 2000-04-28 2003-09-29 와이케이케이 가부시끼가이샤 면 파스너
WO2023019494A1 (zh) * 2021-08-19 2023-02-23 彭劲尧 一种高径向抗力且能重复使用之对接结构

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH026516B2 (ja) * 1987-02-18 1990-02-09 Kogyo Gijutsuin

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