JP3221624B2 - シート状物の連結方法 - Google Patents

シート状物の連結方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明はシート状物の連結方法
に関するものであり、特にニードルパンチ不織布の如き
表面が空隙の多い繊維層を形成し、かつ該繊維層で形成
されるループ又はパイルがルーズであるシート状物の連
結法において、密着性が良く、結合力が高く、しかも硬
さのない優れた連結方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ゴルフ練習場のグランドの地肌
を隠し芝植え状の外観にするために敷くシート状物と
か、あるいはまた該グランド周辺部を小山状に中央部よ
り高くし、グランド周辺部に飛来落下するゴルフボール
がグランド中央部に自重で転がり集まるように敷くシー
ト状物の如く、広い面積にわたって敷く必要があるシー
ト状物においては、それ自体大きく広い面積のシート状
物となるが、それでもなお、大きく広い場所へはシート
状物を連結して使用しなければならない。そしてその連
結は、大きいシート状物での連結であるので、必然的に
該シート状物を設置する各現場での連結作業が必要とな
り、したがって、この種シート状物は、設置現場での連
結作業が簡単容易に行えること、しかも該シートの連結
は、連結部の重なり部分をできるだけ少なく、即ち、そ
のシート状物のできるだけ狭い周辺部のみで行え、その
狭い周辺部での連結が、連結後の日時の経過によっても
めくれ上がるといったことなく連結時の良好な連結状態
が維持できること、といった要求を満足するようなもの
であることが求められている。
【0003】ところで、従来この種シート状物の基布と
しては、代表的にはポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ポリオレフィン繊維等を用いたニードルパンチ不織
布がそのコストと性能、耐久性等のバランスから用いら
れているが、このニードルパンチ不織布での敷き詰めの
ための連結は、その周辺部表面に接着剤を塗布し、その
接着剤塗布面を重ね合わせて固定せんとするものである
が、該ニードルパンチ不織布は、その表面が空隙の多い
繊維層で且つ該繊維層中につくられるループ又はパイル
がその配植部及び交接部でルーズな構成のため、接着面
による固定性が極めて悪く、その固定性を上げようとす
れば多量の接着剤が必要であり、その上固化時間も増大
し、しかも固化するまでの状態維持も広い面積故に実際
上むつかしく、接着力の点からも、接着コストの点から
も、また作業性の点からも満足のいくものではない。
【0004】また、このような不織布周辺部へ多数の膨
頭型係合素子を有する雄側ファスナーを取り付け、該フ
ァスナー係合素子が取り付けられた部分を、連結する他
方のニードルパンチ不織布周辺部に押し当てて繊維層に
食い込ませ係合させることも考えられるが、該ニードル
パンチ不織布は、前記のように繊維中につくられるルー
プ又はパイルがルーズであるため、該ファスナー係合素
子を係止するに十分な力が得られず(シェア方向の係合
力はあるが、ピール係合力は弱く)固定不十分で外れ易
く、固定連結方法としては不十分なものである。
【0005】また、かかる不織布などへの取付にはミシ
ン縫いなどで取付けることが出来るが、生地が分厚い場
合は縫いが困難だし、また現場工事などで施工する場合
にはミシン縫いは難しいのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる表面層が空隙の
多い繊維層であり、かつ該繊維層で形成されるループ又
はパイルがルーズに構成された不織布等からなるシート
状物に雄側ファスナーの膨頭型係合素子を対向させて挿
入し係合させる方法は、従来の、多数のループ状あるい
はパイル状係合素子を有する雌型ファスナーと多数の膨
頭型係合素子を有する雄型ファスナーからなる通常の面
ファスナーの係止法とは異なり、横方向へのシェアー係
止力はあっても端部からは簡単に剥離して外れ、ラッチ
係合力も弱く、ほとんど使いものにならない。本発明
は、ニードルパンチ不織布並びにその他不織布が有する
表面が空隙の多い繊維層を有し、しかも該繊維層で形成
されるループ又はパイルがルーズであるシート状物の連
結方法の問題点を解消し、結合力を高め、結合効果の高
い連結方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、空隙の多い繊
維表面層を有し、該繊維表面層で形成される配植部及び
交接部がルーズなループ又はパイルを有するシート状物
A(以下これを雌側シート状物と記す場合がある)の該
繊維表面層側に他のシート状物B(以下これを雄側シー
ト状物と記す場合がある)を部分的に重ね合わせて連結
する方法において、前記後者のシート状物Bはその裏面
側に膨頭型の係合素子を備えた面ファスナーを固定して
おき、該シート状物Bをその裏面側面ファスナーの膨頭
型係合素子が前記前者のシート状物Aの繊維表面側内の
ルーズなループ又はパイル間に入るように押し当て、そ
の挿入後に、予めもしくは挿入後に付与した結合材によ
り、該ルーズなループ又はパイルを固定し、該ループ又
はパイルの固定により係合素子での係合を強化して両者
シート状物を強固に連結するようになしたことを特徴と
するシート状物の連結方法である。本発明方法は、連結
の対象とするシート状物が空隙の多い繊維表面層を有す
るものであることに着目し、該繊維層で形成されるルー
ズなループ又はパイルを固定すれば、該ループ又はパイ
ルと膨頭型係合素子とによって両シート状物を充分に係
合連結できることに思い至り、本発明に至ったもので、
(前記段落3で述べた、接着剤のみで、したがって多量
の接着剤を使い、いはば無理やりに両シート状物を結合
して連結するのでなく)接着剤はループ又はパイルの動
きが止められれば係合素子との係合上充分であり、接着
剤のみで両シート状物を結合させるものとは異なるもの
であり、本発明方法においては、特に、剥離し易い接合
面を持ったシート状物の端面部分の処理に好ましい方法
である。
【0008】このような連結方法のより具体的な実施の
態様は大別して次の2通りに分けられる。即ち、 1)雌側シート状物の配植部及び交接部がルーズなルー
プ又はパイル素子繊維間に予め結合材を付与し、結合材
の作用が完結しない以前に、(即ち、該ループ又はパイ
ルが固定されない状態で、)該ループ又はパイル部へ雄
側シート状物の係合素子を押し当てて挿入し仮係合さ
せ、その後前記結合材での作用を完結させ、ループ又は
パイルを固定するシート状物の連結方法、 2)雄側シート状物の係合素子を雌側シート状物の配植
部及び交接部がルーズなループ又はパイルに押し当てて
挿入し仮係合させ、その後雌側シート状物の該ループ又
はパイル繊維間に結合材を注入または浸透させて付与
し、さらに結合材の作用を完結させて、該ループ又はパ
イルを固定するシート状物の連結方法、であり、いずれ
の実施態様においても、雄側シート状物が雌側シート状
物に押し当てられ該雄側シート状物の係合素子が雌側シ
ート状物の配植部及び交接部がルーズなループ又はパイ
ルに挿入された後は、該ルーズなループ又はパイルを結
合材で結合固定することが肝要であり、これによって前
記係合素子のルーズなループ又はパイルからの外れを阻
止し、シェア方向の係止力ばかりでなくピール係止力を
も十分に向上させ目的を達するものである。
【0009】本発明で雄側並びに雌側シート状物を連ね
る方法としては、シート状物を、その裏面側周辺部に予
め膨頭型の係合素子を固定したものとしておき、そのよ
うなシート状物をその周辺部で重ね、順次本発明の方法
を適用する方法(即ち、空隙の多い繊維表面層を有する
点で雌側シートであり、かつ該シート裏面に係合素子を
有している点で雄側シートでもある該シート状物のみを
用いて連ねる方法)、また、その裏面側に膨頭型の係合
素子を固定した短冊形の長尺シート状物をつくってお
き、この長尺シート状物を、(係合素子を設けない)連
結すべき隣合わせのシート状物の両周辺部に上から重ね
て、順次本発明の方法を適用する方法(即ち、雌側のシ
ート状物同士を長尺の雄側シート状物で連ねる方法)が
あり、この両者方法が図2、図3で示される。なお、上
記で理解されるように、本発明シート状物の雄側、雌側
という呼称は、発明の説明の便宜上のためのものであっ
て、上記で2枚重ね構造での連結方法にあっては、シー
ト状物はすべてその裏面側に膨頭型係合素子を有する面
ファスナーを設けたもので、該シート状物は一方のシー
ト状物に対しては雌側となっても、他方のシート状物に
対しては雄側となって、次々にシート状の連結が行われ
るものである。即ち、シート状物に膨頭型の係合素子を
設けたもの(有するもの)が必ず雄側、その係合素子を
設けないもの(有しないもの)が必ず雌側、と言うもの
ではない。
【0010】本発明で対象とするシート状物とは、常法
により製造した繊維ウェブ、繊維絡合不織布、メルトブ
ローン不織布、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不
織布、熱融着絡合不織布、水流絡合不織布、表面起毛織
布などの表面が空隙の多い繊維層を有し、しかも該繊維
層で形成される配植部及び交接部がルーズなループ又は
パイルを有する繊維面状物を言い、該繊維面状物は、前
記繊維層のみからなるものであっても、また前記繊維層
の下にゴム層、樹脂層が積層されたかたちの複合層から
なるものであってもよい。本発明において、ループ又は
パイルとはループ単独又はパイル単独の態様の他にルー
プとパイルの混在する態様をも含む。なお、表面側の繊
維層は、その表面層部分が適当な深さを有し、雄側面フ
ァスナーの係合素子を挿入し受入れて装着させる適当な
密度と結合性があることが必要である。その素材は、例
えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフ
ィン繊維、アクリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊
維などの合成繊維や、再生セルロース繊維あるいは天然
繊維などいずれの繊維のものでもよいが、耐候性の点か
らは繊度50デニール以下の合成繊維が特に好ましい。
【0011】本発明でシート状物の裏面側に設ける(固
定する)雄側面ファスナーとしては、基材の一面に立設
された支柱の先端に、フック状、キノコ状、とげ状、傘
状あるいは球状などの膨頭部をもつ係合素子群が配列さ
れたものを言う。該係合素子はループ結合部分に挿入し
易い膨頭部の滑かな形状の素子や膨頭寸法の小さ目のも
のがより好適である。
【0012】その素材は金属を含め任意であるが、通
常、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、アクリ
ル、ポリウレタンあるいは、それらの共重合体やエラス
トマーなどから選ばれた樹脂を織成や成型などを行うこ
とによって得られるが、基材と係合素子とを異なる樹脂
など2種以上の樹脂で形成してもよく、また、樹脂には
必要に応じて無機充填剤、着色剤、各種安定剤などを添
加したものでもよい。
【0013】前述の如く、係合素子を設けた雄側シート
状物と雌側シート状物とを係合させるのに、雄側シート
状物に設けた係合素子の膨頭部を単に雌側シート状物に
押し付け、そのループ又はパイル状繊維間へ挿入して
も、ループ又はパイルがルーズであるためピール係合力
が弱く両者の係合固定が不十分である。よって、本発明
においては、雄側シート状物が雌側シート状物に押し当
てられ該シート状物の係合素子が雌側シート状物のルー
ズなループ又はパイルに挿入された後に、該ルーズなル
ープ又はパイルを結合材で結合固定するものであり、こ
れによって前記係合素子のループ又はパイルからの外れ
を阻止しするものである。即ち本発明は、雄側シート状
物の係合素子を雌側シート状物の繊維と単に結合固定し
ようとするものではなく、雌側シート状物のルーズなル
ープ又はパイルの動きを止めることがその主旨である。
【0014】雌側シート状物のルーズなループ又はパイ
ルを固定する方法としては、まず流れ込み性の良い接着
剤を用いる方法がある。即ち、雄側シート状物に設けた
係合素子を雌側シート状物に押し当てる前に雌側シート
状物側に接着剤を塗布し直ちに雄側シート状物を押し当
て、その後接着剤の固化によるループ又はパイルの固定
と係合素子の係合固定を行ってもよいし、また雄側シー
ト状物の係合素子を雌側シート状物に押し当て該係合素
子を雌側シート状物のループ又はパイル間に挿入後、そ
の重ね合わせ端より接着剤を注入しておき、接着剤の固
化によるループ又はパイルの固定と係合素子の係合固定
を行ってもよい。また結合材として、接着剤に代わって
熱融着繊維やバインダー樹脂を用いることもできる。即
ち該熱融着繊維やバインダー樹脂を雌側シート状物表面
に散布し、雄側シート状物を押し当て、その後のドライ
ヤーやバーナー等での熱処理加工によって該ループ又は
パイルを固定し、係合素子の係合固定を行ってもよい。
さらにまた、シート状物を構成する繊維素材の溶剤によ
ってループ又はパイルを構成する繊維表面部を溶融させ
該繊維素子間を結合させてもよく、さらにまた前記熱融
着繊維やバインダー樹脂にかえ熱収縮繊維を用い、同様
な使い方でもって該ループ又はパイルを固定させること
もできる。
【0015】図1は、本発明での、シート状物の連結の
仕組みをより分かりやすく説明するための、連結すべき
両シート状物の重ね合わせ部分の一部を示した概略図
で、Aは、本願明細書で言う空隙の多い繊維表面層を有
するシート状物1と、その裏面側に設けられたゴム引き
層2(本発明においてこのゴム引き層は必須ではない)
からなる雌側シート状物、またBは、該雌側シート状物
Aの裏面にさらに膨頭型係合素子3を有する面ファスナ
ー4を設けた雄側シート状物を、それぞれ示す。この図
1で、雄側シート状物B側の膨頭型係合素子3は、雌側
シート状物Aとの重ね合わせ部で、雌側シート状物Aの
表面側の繊維層で形成されるループ又はパイル5中に挿
入されているが、該ループ又はパイルはその配植部6
と、ところどころの交接点7とが、結合材で結合され、
その動きが止められているので、該膨頭係合素子3は該
ループ又はパイル5から外れにくくなるものであること
を示すものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明のシート状物の連結方法を実施
例でもってさらに具体的に説明する。 実施例1: シート状物としてポリエチレンテレフタレ
ート(PET)繊維からなるランダムウェブをニードル
パンチしてなる厚み2.5mm、目付け650g/m2
の不織シートを用い、この不織シートの一方の裏面側周
辺部に、図1に示したキノコ状の膨頭部が設けられた係
合素子群を有する面ファスナーを縫製して取り付け、該
不織シートを、上記他の一方の不織シート表面に押し当
ててその連結の具合を調べた。本発明での結合材での処
理無しの状態での挿入性並びに着脱性はスムーズで、シ
ェア係合力1.5kg/cm2とシェア強力は良好であ
ったが、ピール係合力は10g/cmと極めて弱く、簡
単に剥離が生じてめくれ、両者シート状物の連結が外れ
てしまうものであった。このものに上記不織シートを押
し当てた状態でその重ね合わせ端より瞬間接着剤を注入
して、絡合している繊維ループ間を結合固定することに
より、ピール係合力は500g/cm以上に、シェア係
合力は3kg/cm2以上と上げることができ、十分な
係合力を得ることが出来た。
【0017】実施例2: 厚み1.8mm、目付け約3
50g/m2のポリエステル製のニードルパンチ不織布
の裏面側にゴム層を積層したゴム引きマットの該ゴム層
の下面周辺部に、実施例1で用いた面ファスナーを取り
付け、これを図2で示す如くマットの周辺部で2枚重ね
構造として、ゴルフ練習場グランドの集球マットとして
敷き詰めた。図2において、マット表面のニードルパン
チ表層部のパイル群に挿入された上面マットの下面に配
した雄側面ファスナーの係合素子を挿入させ軽く押さえ
込んだ状態で、浸透性のある接着剤を端部より注入し、
係合巾7cmのうち約2cmの部分の不織布表層部を結
合固定した。その結果この結合固定前は、手で簡単にめ
くれる状態で、屈曲部などは自然にはがれが出る状態で
あったが、瞬間接着剤での結合固定後は、両者不織布の
剥離やめくれがなくなり、ゴルフの打球が当ったり、あ
るいは作業者がその上を歩いても外れない実用上十分な
係止力が得られた。
【0018】実施例3: 実施例2で用いたゴム引きマ
ット、ただしその裏面側には面ファスナーを取り付けて
いないマットを用い、これを実施例2と同様ゴルフ練習
場に敷き詰めた。この場合、マット間の連結は、連結す
べきマットとはその表面側の繊維構成を異にし、かつそ
の裏面側にキノコ状の膨頭部が設けられた係合素子群を
有する面ファスナーを取り付けたジョイントシート(雄
側ジョイントシート及び/又はマット)を用い、図3の
如く前記両マット間をまたいだ状態で重ね合わせ、係合
素子を挿入させ軽く押さえ込んだ状態で、浸透性のある
接着剤を両端部よりそれぞれ注入し、両係合巾各7cm
のうち各約2cmの部分のマット表層部を結合固定し
た。この場合も実施例2の場合と全く同様に実用上十分
な係止力が得られた。
【0019】
【発明の効果】本発明は、その繊維構造故に結合材のみ
ではその結合力が十分でなく、しかもその作業性も悪
く、かつまた、ファスナー素子を取り付け該ファスナー
素子での係合で結合しようとしてもその結合が十分とは
ならない、空隙の多い繊維層からなり該繊維層で形成さ
れるループ又はパイルがルーズなシート状物を連結する
方法において、その結合力が高く、しかも現場での作業
性も高いものであり、実用性の高い連結方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明でのシート状物の連結のしくみを説明す
るための、両シート状物連結部の拡大した概略断面図で
ある。
【図2】本発明でのシート状物をその端部で2枚重ね構
造で連結する場合の該シート状物連結部の断面を示す一
例図である。
【図3】本発明でのシート状物をその端部で隣り合わ
せ、その両者をまたぐ雄側ジョイントマット及び/又は
シートで両者隣り合わせ部をその上から連結する場合の
該シート状物連結部の断面を示す一例図である。
【符号の説明】 A 雌側シート状物 B 雄側シート状物 1 シート状物 2 ゴム引き層 3 膨頭型係合素子 4 面ファスナー 5 繊維層で形成されるループ又はパイル 6 ループ又はパイルの配植部 7 ループ又はパイルの交接点 8 止水性粘着ジョイント 9 結合材での結合固定領域 10 設置面 11 雄側ジョイントマット及び/又はシート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙の多い繊維表面層を有し、該繊維表
    面層で形成される配植部及び交接部がルーズなループ又
    はパイルを有するシート状物Aの該繊維表面層側に他の
    シート状物Bを部分的に重ね合わせて連結する方法にお
    いて、前記後者のシート状物Bはその裏面側に膨頭型の
    係合素子を備えた面ファスナーを固定しておき、該シー
    ト状物Bをその裏面側面ファスナーの膨頭型係合素子が
    前記前者のシート状物Aの繊維表面側内のルーズなルー
    プ又はパイル間に入るように押し当て、その挿入後に、
    予めもしくは挿入後に付与した結合材により、該ルーズ
    なループ又はパイルを固定し、該ループ又はパイルの固
    定により係合素子での係合を強化して両者シート状物を
    強固に連結するようになしたことを特徴とするシート状
    物の連結方法。
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