JP3512256B2 - 土木用シート - Google Patents

土木用シート

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JP3512256B2
JP3512256B2 JP32655494A JP32655494A JP3512256B2 JP 3512256 B2 JP3512256 B2 JP 3512256B2 JP 32655494 A JP32655494 A JP 32655494A JP 32655494 A JP32655494 A JP 32655494A JP 3512256 B2 JP3512256 B2 JP 3512256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土木用シートに関し、と
くに多数のフックを有したシート状の接合部材を用いて
きわめて簡便に接合でき、さらにこの接合部材との接着
強力が強い、土木用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、不織布の発展は目覚ましく、原料
繊維や製造方法などの特徴に応じて、衣料用、包装用、
衛生材用、農業用、土木用などの広範な用途において賞
用されている。とくに、例えば一辺が数百メートルにも
及ぶ広大な土地の改良・埋立などで用いる土木用シート
や、あるいはハウス栽培などで用いる農業用シートのご
とく、広域の場所を覆う用途において、従来の織物にと
って代わって、ポリエステル系繊維やポリプロピレン繊
維などの合成繊維からなる不織布が使用されるようにな
ってきている。
【0003】一方、前記のごとく広域の場所を覆うため
に可能な限り広幅のシートが要求されているが、それら
を製造するための装置を広幅に構成するとしても、実際
的には高々5m幅程度までが限度である。したがってそ
の程度の幅の多数枚の不織布を接続して用いることが必
要である。
【0004】その際の接続方法としては、接続しようと
する不織布の端部どうしを単に重ね合わせたり、ミシン
により接続したり、感圧あるいは感熱接着剤で接着した
り、はと目を形成して紐やロープなどで結着するなどの
方法がある。しかし、いずれにしてもあらかじめ工場な
どで広大な面積のシートとなるように接続し、かつそれ
を施工現場まで運送することは、非常に困難である。し
たがって、これらの不織布の接続は、実際の施工現場に
おいて行うことが望ましい。
【0005】ところが、ミシン縫製にしても、接着剤に
よる接合にしても、施工現場への所要器具類の搬入が必
要であり、また施工現場の立地条件によっては、それら
の操作自体が困難な場合もあり、必ずしも容易な作業で
はない。
【0006】そのため、とくに土木用シートにおいて
は、実際には敷設される不織布における接続しようとす
る端部どうしを単に重ね合わせておくだけの方法が広く
採用されている。しかし、施工現場の起伏などの状態や
盛土による荷重などによって、重ね合わせ部分が離れ易
い。そのため、互いに端部を大きくとって、幅30cm
以上も重ね合わせることが行われている。しかし、広大
な敷設面積においてこのように重ね合わせ部分が広い
と、実際に使用する不織布として、敷設面積よりモかな
り広い面積のものが必要となり、経済的に不利である。
【0007】このような問題を解決する手段として、フ
ックを多数形成したシート状の接合部材を利用して不織
布どうしを接続する方法も行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、用いる不織
布が熱圧接タイプのものであったり、あるいはニードル
パンチ法により表面に多数のループ状の繊維を形成した
不織布であっても、このループがシート状の接合部材の
フックと有効に接合しない場合には、使用に耐え得る接
続強度を得ることはできない。
【0009】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、不織布を土木用シートとして用いる際に、必要に応
じてその不織布どうしを簡便に接続することができ、し
かもその不織布とシート状の接合部材とが非常に強力に
接合されて十分な接着強力を達成できるようにすること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】この目的を達
成するため本発明の土木用シートは、表面に多数のルー
プ状の繊維を有したシート状の不織布にて形成され、ル
ープの高さが3mm以上であり、ループの密度が30個
/cm2 以上であり、目付が100g/m2 以上であ
り、かつシートの厚みが1.0mm以上であって、前記
ループと接合する多数のフックを有したシート状の接合
部材と接合して用いられ、この接合部材との接着強力が
10kg/25cm2 以上であることを特徴とするもの
である。このように構成することで、非常に強力にシー
ト状の接合部材と接合することが可能となる。
【0011】本発明で適用する不織布は、カードまたは
ランダムウェバなどを用いて形成した短繊維不織布や、
溶融紡糸した長繊維から連続的に製造するスパンボンド
法により形成した長繊維不織布などで構成することがで
きる。そしてこの不織布は、短繊維または長繊維からな
るウェブに対しニードルパンチ法により内外層の構成繊
維を互いに絡み合わせて形成したものや、ニードルパン
チ後さらに比較的少量の接着剤または低融点繊維などに
より繊維の交絡点のみを接着または融着させたものであ
る。このようにすることで、少なくとも不織布の表面
に、両端部が不織布本体に埋没するか、あるいは接着な
どにより固定された、互いに分離した多数のループ状の
繊維が存在しているものである。
【0012】上記ループは、その高さが3mm以上であ
り、またループの密度が30個/cm2 以上であること
が必要である。ル−プの高さが3mm未満であったり、
ル−プの密度が30個/cm2 未満であったりすると、
シート状の接合部材のフックへの引っかかりが十分でな
くなり、接着強力が低くなるため好ましくない。
【0013】本発明の土木用シートを形成する不織布
は、目付が100g/m2 以上であることが必要であ
る。目付が100g/m2 未満であるとシート自体の強
度が低く、当然のことながら接着強度も低くなる。
【0014】不織布のループは、ニードルパンチ法によ
って形成することができる。そのためには、不織布のシ
ートの厚みが1mm以上であることが必要である。その
厚みが1mm未満であると、ニードルパンチ時の糸の絡
みが不十分となり、毛羽立ち易い不織布となるばかりで
なく、ループの形成も不十分となる。このため、シート
状の接合部材への引っかかりが十分でなくなって、所要
の接着強力が得られなくなる。
【0015】ループを効率よく発現させるためには、ニ
ードルパンチの条件設定が重要である。ニードルパンチ
の針は、とくに限定されないが、第1バーブの位置が針
先より3.5mm以下である方が、ループの高さや形状
が均一となるので好ましい。ニードルパンチは、ウェブ
の片側からのみ行う方がループ形成上好ましい。その条
件は、ニードル針の種類にもよるが通常、針のバーブの
下端がシートから7mm以上10mm以下程度出るよう
に設定すれば良い。また、パンチ数は80〜130個/
cm2 程度とするのが、不織布の性能及び接合強力の上
から好ましい。パンチ数が80個/cm2 未満になると
不織布の性能及び接着強力が著しく低下する。またパン
チ数が130個/cm2 を越えると、ループの高さが不
均一となるうえに、高パンチ数となるために繊維が切
れ、接着強力が非常に弱くなる欠点がある。
【0016】本発明の不織布のための繊維素材は、とく
に限定されないが、高強力が要求される土木用シートと
しては、ポリエステル、ポリオレフィン系などの合成繊
維が好ましい。そして、スパンボンド法によりウェブを
形成したうえでニードルパンチを施した長繊維不織布が
最も好ましい。
【0017】不織布どうしを接続するシート状の接合部
材は、織布、不織布、合成樹脂シートなどのシート状物
の少なくとも片面に、上記不織布の少なくとも表面に存
在するループ状の繊維に係合し得るフックを、植設また
は一体成形により形成したものである。
【0018】この接合部材には一般に市販されている面
ファスナー要素が用いられ、そのフックは、不織布を構
成する繊維よりも太く、しかも弾力性のある、合成繊維
や合成樹脂や金属などで形成され、先端部が繊維に引っ
かかり得る釣針状あるいはきのこ状の形状を呈する。そ
して、その長さが0.5〜5mm程度のものが好まし
く、本発明の不織布の目付や用途などに応じて50〜1
00本/cm2 の範囲の適宜の密度で、シート状物の片
面または両面において上述のように植設または一体成形
される。なお、フックを両面に有する場合は、前述のよ
うに一枚のシート状物の両面にフックを植設または一体
成形して得ることができるほかに、片面にフックを有す
る二枚の接合部材を接着や逢着などの手段によって貼り
合わせてもよい。
【0019】土木用シートの施工現場においては、この
シ−ト状の接合部材を、コンクリ−ト層や岩層などに接
着剤で接着するか、あるいはアンカ−などで固定すれば
よい。
【0020】このシート状の接合部材は、使用目的や使
用態様の観点にたてば、通常は幅10〜200mm程度
の長尺のテープ状のものが好適である。上記不織布とシ
ート状の接合部材とを用いることにより、これまで得ら
れなかった接着強力を得ることができる。この場合の接
着強力が10kg/25cm2以上であれば、使用にた
えることができる。
【0021】図1は、本発明にもとづく不織布の接続部
の一態様を模式的に示す斜視図である。ここでは、2枚
の不織布1a、1bの両端部を並べて、これら両端部
を、片面に多数のフック3を有する1枚のシート状の接
合部材2のフック面のほぼ半分ずつに重ねる。そして適
宜の手段により押圧し、シート状接合部材2の各フック
3を不織布1a、1bの表面のループ状の繊維1aF、
1bFに係合させたものである。この接続態様によれ
ば、シート状の接合部材2として若干広幅のものが必要
となるものの、用いる不織布1a、1bの全体を有効に
利用することができる。
【0022】図2は、本発明にもとづく不織布の接続部
の他の態様を模式的に示す斜視図である。ここでは、不
織布1a、1bの端部どうしを、両面に多数のフック3
a、3bを有するシート状の接合部材2を間に挟んで適
宜の幅で重ね合わせて接合している。すなわち、一方の
不織布1aの下面側におけるループ状の繊維1aFと、
シート状の接合部材2の上面側のフック3aとが係合す
るとともに、このシート状の接合部材2の下面側のフッ
ク3bが他方の不織布1bの上面側におけるループ状の
繊維1bFと係合することで、両不織布1a、1bが接
合される。この方法では、接合部分に若干の段差が生じ
るものの、シート状の接合部材2は幅の狭いもので十分
であり、接合作業もきわめて容易であって、シート敷設
現場での実施には最も適した態様となる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)スパンボンド法により開繊堆積された3デ
ニールのポリエステル長繊維からなる300g/m2
ウェブに、フォスター(FOSTER)社製のRB−3
6#のニードルパンチ針を用いて、針深度11mm、パ
ンチ数90個/cm2 の条件でニードルパンチを施し
た。その結果、ループ高さ平均3.2mm、ループ密度
平均40個/cm2 の多数のループ状の繊維を表面に有
する、目付310g/m 2 の不織布を得た。この不織布
の厚みは3.2mmであり、その切断強力は、経140
kg/5cm、緯110kg/5cmであった。
【0024】また、基布の片面に直径約0.25mm、
長さ2mmで先端が釣針状のポリプロピレン樹脂製フッ
クを70本/cm2 の密度で植設した10cm幅のシー
ト状の接合部材、すなわち面ファスナー要素(マジクロ
スSMHRー25)を準備した。
【0025】そして、2枚の不織布の端部を図1に示す
方法によってそれぞれ5cm幅ずつ接合部材に重ね、単
に手にて押さえつけて接続した。この不織布どうしの接
続部の長手方向に対し直角方向に5cm幅の試料片を採
取し、つかみ間隔20cm、引張速度20cm/min
で引張強力を4点測定した。すると、16kg/25c
2 以上の力にてようやく接続部分の剥離が起こり、記
録計のチャートから接着強力の最大値は25kg/25
cm2 で、きわめて強固に接続されていることを示し
た。 (実施例2)スパンボンド法により開繊堆積された4デ
ニールのポリエステル長繊維からなる160g/m2
ウェブに、フォスター(FOSTER)社製のRB−3
6#のニードルパンチ針を用いて、針深度8.0mm、
パンチ数110個/cm2 の条件でニードルパンチを施
した。その結果、ループ高さ平均3.5mm、ループ密
度平均50個/cm2 の多数のループ状の繊維を表面に
有する、目付165g/m2 の不織布を得た。この不織
布の厚みは1.7mmであり、その切断強力は、経61
kg/5cm幅、緯50kg/5cm幅であった。
【0026】また、基布の片面に直径約0.25mm、
長さ2mmで先端がきのこ状のポリプロピレン樹脂製フ
ックを70本/cm2 の密度で植設した10cm幅のシ
ート状の接合部材、すなわち面ファスナー要素を準備し
た。
【0027】そして、上述の通りに得られた2枚の不織
布の端部を図1に示す方法によってそれぞれ5cm幅ず
つ接合部材に重ね、単に手にて押さえつけて接続した。
この不織布どうしの接続部の長手方向に対し直角方向に
5cm幅の試料片を採取し、つかみ間隔20cm、引張
速度20cm/minで引張強力を4点測定した。する
と、14kg/25cm2 以上の力にてようやく接続部
分の剥離が起こり、記録計のチャートから接着強力の最
大値は21kg/25cm2 で、きわめて強固に接続さ
れていることを示した。 (実施例3)スパンボンド法により開繊堆積させた3デ
ニールのポリエステル長繊維からなる200g/m2
ニ−ドルパンチ用シ−トの上層に、芯部がポリエステ
ル、鞘部がポリエチレン、繊維長51mm、繊度3デニ
−ルの芯鞘型短繊維を、カード機を使って、120g/
2 のウェブとして堆績した。その後、実施例1と同一
の条件でニードルパンチを施して不織布とした。得られ
た不織布を110℃の熱風乾燥機中に約10秒間通し、
短繊維の鞘部のポリエチレンを溶融させて繊維の交点を
接着させ、ループ高さ平均3.2mm、ループ密度平均
40個/cm2 、目付320g/m2 、厚み3.6m
m、切断強力は、経128kg/5cm幅、緯114k
g/5cm幅という物性値を得た。
【0028】また、基布の片面に直径約0.25mm、
長さ2mmで先端が釣針状のポリプロピレン樹脂製フッ
クを70本/cm2 の密度で植設した10cm幅のシー
ト状の接合部材、すなわち面ファスナー要素(マジクロ
スSMHRー25)を準備した。
【0029】そして、上述の通りに得られた2枚の不織
布の端部を図1に示す方法によってそれぞれ5cm幅ず
つ接合部材に重ね、単に手にて押さえつけて接続した。
この不織布どうしの接続部の長手方向に対し直角方向に
5cm幅の試料片を採取し、つかみ間隔20cm、引張
速度20cm/minで引張強力を4点測定した。する
と、20kg/25cm2 以上の力にてようやく接続部
分の剥離が起こり、記録計のチャートから接着強力の最
大値は28kg/25cm2 で、きわめて強固に接続さ
れていることを示した。 (比較例1)ニ−ドルパンチ条件の針深度を5.0mm
とした以外は実施例1と同様の方法で不織布を得た。得
られた不織布は、ループ高さ平均2.0mm、ループ密
度平均40個/cm2 、目付305g/m2 、厚み3.
2mmであった。また切断強力は、経110kg/5c
m幅、緯90kg/5cm幅であった。
【0030】また、基布の片面に直径約0.25mm、
長さ2mmで先端が釣針状のポリプロピレン樹脂製フッ
クを70本/cm2 の密度で植設した10cm幅のシー
ト状の接合部材、すなわち面ファスナー要素(マジクロ
スSMHRー25)を準備した。
【0031】そして、上述の通りに得られた2枚の不織
布の端部を図1に示す方法と図2に示す方法とによって
それぞれ5cm幅ずつ接合部材に重ね、単に手にて押さ
えつけて接続した。
【0032】この不織布どうしの接続部の長手方向に対
し直角方向に5cm幅の試料片を採取し、つかみ間隔2
0cm、引張速度20cm/minで引張強力を4点測
定した。すると、図1に示す方法によって接続した場合
の接着強力は7.5kg/25cm2 しかなく、また図
2に示す方法によって接続した場合の接着強力は6.0
kg/25cm2 しかなかった。しかもこの不織布は、
針深度が浅いために、繊維の交絡が不足し、表面毛羽が
多く、シート敷設現場で施工できるようなものではなか
った。 (比較例2)パンチ数を140個/cm2 とした以外は
実施例1と同様の方法で不織布を得た。得られた不織布
は、ループ高さ平均2.4mm、ループ密度平均60個
/cm2 、目付318g/m2 、厚み2.5mmであっ
た。また切断強力は、経144kg/5cm幅、緯12
3kg/5cm幅であった。
【0033】また、基布の片面に直径約0.25mm、
長さ2mmで先端が釣針状のポリプロピレン樹脂製フッ
クを70本/cm2 の密度で植設した10cm幅のシー
ト状の接合部材、すなわち面ファスナー要素(マジクロ
スSMHRー25)を準備した。
【0034】そして、上述の通りに得られた2枚の不織
布の端部を図1に示す方法と図2に示す方法とによって
それぞれ5cm幅ずつ接合部材に重ね、単に手にて押さ
えつけて接続した。
【0035】この不織布どうしの接続部の長手方向に対
し直角方向に5cm幅の試料片を採取し、つかみ間隔2
0cm、引張速度20cm/minで引張強力を4点測
定した。すると、図1に示す方法によって接続した場合
の接着強力は8.0kg/25cm2 しかなく、また図
2に示す方法によって接続した場合の接着強力は6.0
kg/25cm2 しかなかった。すなわちこの不織布
は、パンチ数が多いために、繊維ル−プの切断が多く、
しかもル−プ高さが不均一で、接着強力が不足してい
た。 (比較例3)パンチ数を60個/cm2 とした以外は実
施例1と同様の方法で不織布を得た。得られた不織布
は、ループ高さ平均3.2mm、ループ密度平均20個
/cm 2 、目付303g/m2 、厚み3.2mmであっ
た。また切断強力は、経90kg/5cm幅、緯70k
g/5cm幅であった。
【0036】また、基布の片面に直径約0.25mm、
長さ2mmで先端が釣針状のポリプロピレン樹脂製フッ
クを70本/cm2 の密度で植設した10cm幅のシー
ト状の接合部材、すなわち面ファスナー要素(マジクロ
スSMHRー25)を準備した。
【0037】そして、上述の通りに得られた2枚の不織
布の端部を図1に示す方法と図2に示す方法とによって
それぞれ5cm幅ずつ接合部材に重ね、単に手にて押さ
えつけて接続した。
【0038】この不織布どうしの接続部の長手方向に対
し直角方向に5cm幅の試料片を採取し、つかみ間隔2
0cm、引張速度20cm/minで引張強力を4点測
定した。すると、図1に示す方法によって接続した場合
の接着強力は6.0kg/25cm2 しかなく、また図
2に示す方法によって接続した場合の接着強力も6.0
kg/25cm2 しかなかった。すなわちこの不織布
は、パンチ数が少ないために、表面毛羽が多く、しかも
接着強力が不足であった。 (比較例4)ニードルパンチ用シートを80g/mm2
とした以外は実施例3と同様の方法で不織布を得た。得
られた不織布は、ループ高さ平均3.2mm、ループ密
度平均40個/cm2 、目付83g/m2 、厚み0.8
mmであった。また切断強力は、経15kg/5cm
幅、緯8.0kg/5cm幅であった。
【0039】また、基布の片面に直径約0.25mm、
長さ2mmで先端が釣針状のポリプロピレン樹脂製フッ
クを70本/cm2 の密度で植設した10cm幅のシー
ト状の接合部材、すなわち面ファスナー要素(マジクロ
スSMHRー25)を準備した。
【0040】そして、上述の通りに得られた2枚の不織
布の端部を図1に示す方法と図2に示す方法とによって
それぞれ5cm幅ずつ接合部材に重ね、単に手にて押さ
えつけて接続した。
【0041】この不織布どうしの接続部の長手方向に対
し直角方向に5cm幅の試料片を採取し、つかみ間隔2
0cm、引張速度20cm/minで引張強力を4点測
定した。すると、図1に示す方法によって接続した場合
の接着強力は5.0kg/25cm2 しかなく、また図
2に示す方法によって接続した場合の接着強力は6.0
kg/25cm2 しかなかった。すなわちこの不織布
は、強力が弱く、また表面毛羽が多くて接着強力も不足
であった。
【0042】実施例1から比較例4までの結果を表1に
示す。この表1より明らかなように、本発明の実施例1
〜3の不織布は、接合部材と不織布との接着強力が非常
大きかった
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の土木用シートによ
ると、表面に多数のループ状の繊維を有したシート状の
不織布にて形成され、ループの高さが3mm以上であ
り、ループの密度が30個/cm2 以上であり、目付が
100g/m 2 以上であり、かつシートの厚みが1.0
mm以上であって、前記ループと接合する多数のフック
を有したシート状の接合部材と接合して用いられ、この
接合部材との接着強力が10kg/25cm2 以上であ
るようにしたため、前記シート状の接合部材に非常に強
力に接合することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく不織布の接続部の一態様を模
式的に示す斜視図である。
【図2】本発明にもとづく不織布の接続部の他の態様を
模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1a 不織布 1b 不織布 1aF ループ状の繊維 1bF ループ状の繊維 2 接合部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に多数のループ状の繊維を有したシ
    ート状の不織布にて形成され、ループの高さが3mm以
    上であり、ループの密度が30個/cm2 以上であり、
    目付が100g/m2 以上であり、かつシートの厚みが
    1.0mm以上であって、前記ループと接合する多数の
    フックを有したシート状の接合部材と接合して用いら
    、この接合部材との接着強力が10kg/25cm2
    以上であることを特徴とする土木用シート
  2. 【請求項2】 不織布がニードルパンチ不織布であっ
    て、そのパンチ数が80〜130個/cm2 であること
    を特徴とする請求項1記載の土木用シート
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