JPS6065112A - ポリイミド繊維及びその製造法 - Google Patents

ポリイミド繊維及びその製造法

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JPS6065112A
JPS6065112A JP17339483A JP17339483A JPS6065112A JP S6065112 A JPS6065112 A JP S6065112A JP 17339483 A JP17339483 A JP 17339483A JP 17339483 A JP17339483 A JP 17339483A JP S6065112 A JPS6065112 A JP S6065112A
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polyimide
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repeating unit
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aromatic
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Takaho Kaneda
金田 尭穂
Toshio Katsura
桂 利雄
Kanji Nakagawa
中川 貫次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリイミド繊維およびその製造法に関するも
のである。さらに詳しくは本発明は、高強度かつ高弾性
の新規なポリイミド繊維およびその製造法に関するもの
である。
ポリイミドは、芳香族ジアミン成分から誘導される反復
単位と該反復単位に対して当量換算で実質的に等しい量
の芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位とから
成る高分子重合体であり、このポリイミドは耐熱性など
各種の特性において優れているところから、これを繊維
化する試みが既になされており、これまでに各種のポリ
イミド繊維およびその製造法が開示されている。
従来から知られているポリイミド繊維の製造法は大別し
て二つに分けることができる。すなわちポリアミック酸
のドープ液を紡糸して繊維状としたのち、これをイミド
化してポリイミド繊維として延伸する方法、そしてポリ
イミドのドープ液を紡糸してポリイミド繊維とし、これ
を延伸する方法である。
ポリアミック酸ドープ液から出発する方法は、たとえば
、特公昭42−2936号公報、特公昭55−1692
5号公報、および特公昭57−37687号公報などに
記載されている。このボリ・アミック酸ドープ液からの
方法は、前述のようにポリアミック酸繊維をイミド化す
る工程が必要となるが、このイミド化工程において水が
発生し、その慎重なコントロールを必要とするため、安
定した品質を持つポリイミド繊維を再現性良く製造する
ことが難かしいとの問題があり、またこの方法により得
られるポリイミド繊維は気孔ができやすく高い強度を示
さないとの問題もある。
これに対して、ポリイミドドープ液から出発する方法は
、剛直な分子構造をもつポリイミドが通常の溶媒に溶解
しにくく、一定の濃度を有するドープ液の調製が困難で
あることが欠点とされている。このため、ポリイミドの
芳香族カルボン酸成分としてベンゾフェノンテトラカル
ポン酸系化合物を用いるなどして溶解性を高めることか
らなる改良も提案されている(特開昭50−64522
号公報)が、得られるポリイミド繊維の強度は充分なレ
ベルに達していない。一方、ポリイミドの芳香族カルボ
ン酸成分としてビフェニルテトラカルボン酸系化合物を
用い、そのポリアミドをフェノール系溶媒に溶解して調
製したドープ液を用いてポリイミド繊維を製造する方法
も提案されている(特開昭56−159314号公報)
。この方法により得られるポリイミド繊維の強度は従来
のものに比較すれば高いレベルにあるが、実用的には更
に高い強度を有するポリイミド繊維の開発が望まれてい
る。
本発明は、従来の°ポリイミド繊維では達し得なかった
高いレベルの強度と弾性率とを有するポリイミド繊維を
提供するものである。
さらに本発明は、高いレベルの強度と弾性率を有し、か
つ高い防湿性と耐光性を示すポリイミド繊維を提供する
ものである。
本発明のポリイミド繊維は、実質的に、芳香族ジアミン
成分から誘導される反復単位と該反復単位に対して当量
換算で実質的に等しい量の芳香族カルボン酸成分から誘
導される反復単位とから成るポリイミド繊維であって、 (1)該芳香族ジアミンから誘導される反復単位の少な
くとも90%は、下記の式(A):RR (ただし、Rはメチル基もしくはエチル基である) により表わされる反復単位であり、 (2)該芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位
の少なくとも90%は、下記の式(B)および(C): により表わされる二種類の反復単位から構成され、かつ
式(B)により表わされる反復単位と式(C)により表
わされる反復単位とは当量換算でB/C=9/1〜51
5の関係にあり、そして、(3)初期弾性率が700 
g/d以−1−で、引張り強さが13g/d以上である
ことを特徴とするポリイミド繊維である。
上記のような優れた特性を有する本発明のポリイミド繊
維は、実質的に、芳香族ジアミン成分から誘導される反
復単位と該反復単位に対して当量換算で実質的に等しい
量の芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位とか
ら成るポリイミドであって、 (1)該芳香族ジアミンから誘導される反復単位の少な
くとも90%が、下記の式(A):(ただし、Rはメチ
ル基もしくはエチル基である) により表わされる反復単位であり、 (2)該芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位
の少なくとも90%が、下記の式(B)および(C): により表わされる二種類の反復単位から構成され、かつ
式(B)により表わされる反復単位と式(C)により表
わされる反復単位とは当量換算でB/C=9/1〜51
5の関係にあり、かつ(3)対数粘度が2.Od文/d
以上(99〜100%硫酸中、濃度0 、5 g/d文
、温度300Cの測定値)であるポリイミドを、フェノ
ール系溶媒に溶解してドープ液を調製し、これをフィラ
メント状に形成したのち、該フェノール系溶媒と相溶性
の凝固液中に導入してフィラメント状の凝固体とし、次
いで該凝固体を延伸することを特徴1 とするポリイミド繊維の製造法により得ることができる
本発明のポリイミド繊維は、特定の芳香族ジアミン成分
から誘導される反復単位(A)および特定の芳香族カル
ボン酸成分から誘導される反復単位(B)、(C)を含
むポリイミドから形成されるものである。
芳香族ジアミン成分から誘導される反復単位は上記の式
(A)を有する0−トリジン(3、3’−ジメチルベン
ジジン)もしくは3,3°−ジエチルベンジジンから誘
導される反復単位を90%以上含むものであり、特に芳
香族ジアミン成分から誘導される反復単位が実質的に上
記の式(A)で示される0−)リジンもしくはその置換
体からなることが好ましい。芳香族ジアミン成分から誘
導される反復単位が上記の式(A)を有するものでない
場合、たとえば反復単位が、芳香族ジアミンとして一般
的に用いられているp−フェニレンジアミン、3,3゛
−ジクロルベンジジン、あるいは4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテルなど2 から誘導される反復単位である場合には、得られるポリ
イミドの対数粘度を充分に高くすることができない、す
なわち充分高分子量のポリイミドを得ることができない
ことが多く、製造されるポリイミド繊維の強度と弾性率
は低いレベルにとどまる結果となる。また、それらの一
般的な芳香族ジアミンを用いたポリイミドが高分子量で
得られた場合でも、そのポリイミドから得られる繊維は
高いレベルの強度と弾性率を示さない。
芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位は、3.
3’ 、4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸もしく
はその誘導体から誘導される上記の式(B)で表わされ
る反復単位、およびピロメリット酸もしくはその誘導体
から誘導される上記の式(C)で表わされる反復単位の
二種類の反復単位から構成される。
本発明のポリイミド繊維においては、式(B)により表
わされる反復単位と式(C)により表わされる反復単位
とは当量換算でB/C=9/l〜515の関係にあるよ
うに調整する必要がある。
B/Cの比率が9/1より大きい場合には、得られる繊
維の初期弾性率が低下し、剛直なポリアミド繊維が得ら
れない。一方、C/Bが515よりも大きい場合、すな
わち、CがBよりも多くなると、そのポリマーが溶媒に
とけにくくなって紡糸する事が困難となり、このため良
好な繊維を得ることが困難となる。
上記のような構成を有する本発明のポリイミドは、たと
えば、下記の方法により製造することができる。
3.3°−ジメチルベンジジンまたは3,3゛−ジエチ
ルへンジジン、3,3′、4.4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物(以下、BPDAと略す)そしてピ
ロメリット酸二無水物(以下、PMDAと略す)を所定
の比率で混合し、これを重縮合反応にかけてポリイミド
とする。
重縮合反応は連続又はバッチのいづれの方法でも実施す
ることができる0重縮合反応装置としては撹拌槽型、ニ
ーグーミキサー型、ポニーミキサー型など各種のものを
用いる事ができるが、この反応は空気及び水分を遮断し
て行う必要がある。
また、縮合反応で生成する水分を系外に排出するために
、乾燥した不活性ガス(例、高純度の窒素ガス)を反応
系に流通させることが有用である。
溶媒や原料が室温において固体である場合には、それら
を固体のまま反応容器に供給した後、徐々に加熱、融解
させて反応液とすることができる。
あるいは固体状の溶媒を加熱、融解させたのち、これに
ジアミン′を加えて溶解させ、次にカルボン酸無水物を
添加する方法などを利用することもできる。
上記の溶液重縮合反応に使用される溶媒の例としては、
p−クロルフェノール、フェノール、m−クレゾール、
p−クレゾール、2,4−ジクロルフェノール、もしく
はこれらの混合物を挙げることができる。
反応液中の千ツマー濃度は4〜20重量%の範囲にある
ことが好適である。
反応温度は溶媒の沸点によっても異るが、一般的には1
60〜210℃の範囲の温度が好適であ5 る。反応時間は数時間ないし数十時間が好適である。
上記の重縮合反応により生成するポリマー(ポリイミド
)の対数粘度(分子量)は反応時間と共に増大する。物
性の優れたポリイミド繊維を製造するためには、その材
料のポリイミドが高分子量のポリマーであることが好ま
しい。しかし、分子量の増大を1指して、反応を過度に
長時間道めるとゲルが生成するため好ましくない。
反応が終了したのち、反応液をメタノール、エタノール
、アセトン、またはこれらの混合物などの析出用溶媒中
に注ぎ、激しく攪拌してポリマーと溶媒を分離する。そ
してこのポリマーを濾過、洗浄したのち乾燥する。
本発明の目的の高い初期弾性率と強度とを有するポリイ
ミド繊維を得るためには、上記のようにして得られるポ
リマー(ポリイミド)は、その対数粘度[1,V、]が
、2.0d見/d以上(99〜100%硫酸中、濃度0
.5g/d見、温度30℃の測定値)であることが必要
である。1.V、値の6 低いポリマーは、紡糸および熱延伸操作中に糸切れを発
生しやすく、また得られる繊維の強度も充分なレベルに
達し得ない。なお、1.V、はインヘレント粘度の略号
であるが、対数粘度がインヘレント粘度の近似値として
用いられるのは一般的である。
対数粘度は毛細管粘度計による測定値から下記の式に基
づき算出される。
1、V、= 1/cannot/l□ 交n:自然対数 t :試料の流下所要時間 to:溶媒の流下所要時間 次に、以上のようにして製造したポリマー(ポリイミド
)粉末をフェノール系溶媒にとかして紡糸原液(ドープ
液)を調製するが、重縮合反応の反応溶媒として該ポリ
イミドを溶解することのできるフェノール系溶媒を用い
た場合には、重縮合反応液をそのままドープ液として用
いることもできる。ドープ液の製造に用いうるフェノー
ル系溶媒の例としては、フェノール、p−クロルフェノ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、またはこれら
の混合物を挙げることができる。このポリマーの溶解に
よるドープ液の調製は、攪拌層、ニーグー等を用い50
〜110℃に加温しつつ行うのが望ましい。
次にドープ液を、たとえば公知の湿式紡糸法により、フ
ィラメント状に形成し、次いで該フェノール系溶媒と相
溶性の凝固液中に導入してフィラメント状の凝固体とす
る。
湿式紡糸法においては、ノズルから吐出してフィラメン
ト状とされたドープ液は、一旦空気層を通過したのち凝
固浴に導かれ、凝固浴を通過したのちボビンに巻き取ら
れる。凝固浴は、ドープ液のフェノール系溶媒と相溶性
の凝固液からなるものであり、そのような凝固液の例と
しては、メタノール、エタノール、メタノール・水混合
物およびエタノール・水混合物などを挙げることができ
る。凝固浴の温度には特に限定はないが、蒸気圧の関係
により60℃以下とされることが多い。
上記の湿式紡糸法においてはノズル面と凝固浴面との間
に1〜10cmの空気層を存在させる。
凝固浴の長さには特に限定はないが、一般には数十〇m
ないし数mのものが使用される。
紡糸、乾燥された繊維は、電気炉またはホットピンなど
を用゛いて熱延伸される。この熱延伸操作は公知技術に
従って行なうことができるが、その延伸は、温度300
〜580℃にて15秒以下熱延伸して延伸率1.5倍以
上とする延伸操作により行なうことが望ましい。
以上の方法を利用することにより、本発明の特徴である
高い初期弾性率(700g/d以上、好ましくは900
g/d以上)と高い引張り強さく13 g/d以上、好
ましくは15g/d以上)を有するポリイミド繊維を得
ることができる。
本発明が提供するポリイミドm維は、これまでに知られ
ているポリイミド繊維に比較して顕著に高い初期弾性率
と引張り強さを有し、またその製造に用いる原料や溶媒
も入手しやすいものであって、さらにその製造操作にお
いても特に複雑な制御を必要としない。
9 さらにまた本発明のポリイミド繊維は、これまでに知ら
れているポリアミド、ポリアミドイミド繊維などの類似
の繊維に比較して、高いレベルの強度と弾性率を有し、
かつ高い防湿性と耐候性を示すものである。
従って、本発明のポリイミド繊維およびその製造法は産
業上非常に有用なものということができる。
次に本発明の実施例および比較例を示す。
なお、以下の各側における「部Aは1重量部」を意味す
る。繊維物性の評価は、モノフィラメントをJIS−L
−1069に準じた引張り試験法(引張り速度10 m
 m 7分)により測定することにより実施した。以下
に示す測定値は5〜10本の測定値の平均値である。ま
た、ドープ液等の粘度は、B型粘度計にST形アダプタ
ーを用いST形ローターを併用して、すり速度0.87
5/秒で測定した。
[実施例1] ポリイミドの ゛ モノマーとして、3.3’ 、4.4°−ビフェ0 ニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)、ピロメリ
ット酸二無水物(PMDA)およびO−トリジンを、B
PDA : PMDA : o−)リジン=6:4:1
0 (モル比)の割合で用い、フェノール(重合反応溶
媒)中のモノマー濃度を8重量%として、下記の重縮合
反応を実施した。
ステンレス製攪拌棒、窒素ガス導入口、窒素ガス排出口
および試料投入口を備えた容量300m文の平底セパラ
ブルフラスコに、BPDA6.0021g(20,4ミ
リモル)、PMDA2.9665g(13,6ミリモル
)、およびフェノール186.1gを導入し、油浴で6
0℃に加温しながら1時間攪拌した。次いでこの中に0
−トリジン7.2176g (34,0ミリモル)を加
え、この温度で2時間攪拌し、こののち室温で一夜静置
した。反応液は黄土色で濁っていた。次に、約1時間か
けて油浴の温度を180°Cまで昇温させてイミド化を
開始した。浴温か上昇するにつれて反応液の濁りは消え
茶黄色の透明な液となり、時間の経過とともに粘稠とな
った。
浴温175〜l 80 ’0にて撹拌を続けながら反応
を10時間行なったのち、反応液をメタノール中に投入
し、生成した固形物をミキサーで粉砕した。この固形物
をメタノールで三回洗浄し、次いで真空下、100℃で
一夜乾燥したところ黄色粉末状のポリマーが得られた(
収率100%)。このポリマーは下記の元素分析値およ
びIRスペクトルからポリイミドであることが確認され
た。
CHN 実測値(%)ニア5.07 3.83 6.15計算値
(%)ニア5.33 3.76 6.37このポリマー
を100%硫酸に0.5g/d文の濃度で溶解させ、キ
ャノンフェンスケ型粘度計を用いて30℃でその対数粘
度(1,V、値)を測定したところ、3.59dJl/
gの値が得られた。
上記のポリイミドの耐熱性を調べるために、熱天秤を用
いて加熱減量を測定した。測定は、デュポン社の951
型熱天秤装置を用い、空気中、昇温速度=5°C/分に
て実施した。結果を第1表に示す。
第1表 減量率(%) 0 2 4 8 8 10部度(’0)
 415 482 475 508 520 530第
1表に示された結果から上記のポリイミドは高い耐熱性
を有していることがわかる。
[実施例2] ポリイミドの ゛ この実施例には重合溶媒として種々のフェノール系化合
物を用いてポリイミドを製造したときの結果を示す。
千ツマー組成は実施例1と同じBPDA : PMDA
:o−トリジン(6:4:to、モル比)とし、重合装
置としては容量100muのセパラブルフラスコを使用
した。重合溶媒(フェノール系化合物)の仕込み量は7
5.5gであり、仕込み七ツマー濃度は6重量%とした
。また、イミド化段階での浴温は180〜190℃の間
とし、イミド化時間は11時間とした。その他の実験条
件等3 については実施例1と同一とした。生成したポリイミド
の対数粘度(1,V、値)を第2表を示す。
第2表 重合溶媒 1.V、値(d文/g) p−クロルフェノール 2.88 フエノール 3.06 m−クレゾール 2.69 p−クレゾール 3.34 2.4−ジクロルフェノール 3.17すなわち、第2
表に示されたような溶媒を用いることにより、対数粘度
(1,V、値)が2.Odu/g以上のポリイミドを得
られることがわかる。
[比較例1] 0−トリジンを同モルのp−フェニレンジアミンに変え
、かつ溶解度の関係から溶媒をp−クロロフェノールに
変え、そして七ツマー濃度を6重量%とした以外は実施
例1と同様にして重縮合反4 応を実施し、ポリイミドを得た。このポリイミドの対数
粘度(1,V、値)は0.49dl/gでtbす、充分
な高分子量となっていないことが判明した。
[比較例2] 。
0−トリジンを同モルの3,3°−ジクロルベンジジン
と4.4′−ジフェニルエーテルの混合物(7:3、モ
ル比)に変えた以外は比較例1と同様にして重縮合反応
を実施し、ポリイミドを得た。このポリイミドの対数粘
度(r、v、値)は0゜42 d l / gであり、
充分な高分子量となっていないことが判明した。
[実施例3] 実施例1で製造したポリイミド粉末10部とp−クロル
フェノール90部とをテフロン製攪拌翼を有する撹拌棒
を備えたセパラブルフラスコに入れ、90℃に加熱しな
がら2時間攪拌し、均一粘稠な溶液を調製した。このポ
リイミド溶液の粘度を回転粘度計を用いて、すり速度0
 、875/秒にて測定したところ、100℃で340
0ポアズであった。この溶液を100メツシユと400
メツシユの二枚の金網を組み合わせたフィルターを用い
、100℃で加圧濾過してドープ液を調製した。このド
ープ液を湿式紡糸装置のノズルホルダーに仕込み、吐出
温度100℃にて、3 、4Kg/ c rn” G 
(7)窒素圧力でノズル(孔径0.15mm、−穴)よ
りフィラメント状に押し出し、約2cmの空気層を通し
たのち、エタノール凝固浴(長さ1.7m)を通過させ
、14.9m/分の巻き取り速度でボビンに巻き取った
。得られた繊維(未延伸糸)はボビンに巻いたままメタ
ノール中に一夜浸漬して洗浄した後、風乾した。この未
延伸糸を各種の条件にて熱延伸した結果を第3表に示す
、なお、延伸倍率は次式により計算した。
延伸倍率= [未延伸糸の繊度]÷[熱延伸糸の繊度1Li下余白 第3表 温度(°C) 未延伸 450 500荷重(g/d)
 0.1f(0,09 延伸倍率 4.8 5.3 引張り強さ くg/d) 3.4 17.4 19.3伸び(%) 
2B、2 1.8 2.2初期弾性率 (g/d) 104 1018 931繊度(d ) 
8.42 1.33 1.21以上の結果から、本発明
のポリイミド繊維は。
高い引張り強さと初期弾性率とを有することがわかる。
[比較例3] ステンレス製攪拌棒、窒素ガス導入口、窒素ガ7 ス排出口および試料投入口を備えた容量500mfLの
平底セパラブルフラスコに、フェノール136.7g、
O−トリジン6.3689g(30,0ミリモル)およ
びBPDA8.8266g(30,0ミリモル)を入れ
、油浴中で加熱した。油浴は、95〜Zoo℃で1.3
時間、125〜130℃で1.8時間、そして185〜
190℃で5.5時間と順次昇温させた。
次に反応液を多量のメタノール中に投入し、生成した固
形物をミキサーで粉砕したのち、実施例1と同様に処理
して13.05gのポリマー(ポリイミド)を得た。こ
のポリイミドの対数粘度(1,V、)は2.74d文/
gであった。
上記のポリイミド粉末8部とp−クロルフェノール92
部を混合し、加熱溶解して紡糸用ドープ液を調製した。
このドープ液の粘度は100℃で480ポアズであった
このドープ液を用い、吐出温度70℃、窒素圧力3 k
 g / c rn” Gとした以外は実施例3と同様
にして湿式紡糸し、得られた繊維(未延伸糸)を第8 4表に記載した種々の条件にて熱延伸した。得られたポ
リイミド繊維の物性を第4表に示す。
第4表 温度(’C) 未延伸 450 450 500荷重(
g/d) 1.10 1.25 1.10延伸倍率 −
1,41,51,5 引張り強さ くg/d) 5.5 12.8 12.912.2伸び
(%) 13.5 2.5 2.4 2.2初期弾性率 (g/d) 192 581 804 814繊度(d
 ) 8.52 4.52 4.47 4.39[実施
例4] ステンレス製攪拌棒、窒素ガス導入口、窒素ガス排出口
および試料投入口を備えた容量500m文の平底セパラ
ブルフラスコに、BPDA6.1783g(21,0ミ
リモル)、PMDAI 、9632g(9,0ミリモル
)、o−トリジン6゜3684g (30,0ミリモル
)およびp−クロルフェノール130.6gを入れた。
このフラスコを油浴に浸漬し、油浴温度80〜90°C
で内容物を溶解せしめたのち、攪拌を開始した。この温
度で4時間攪拌した後、油浴を徐々に昇温させ、2時間
後に210℃に至らしめた。モして油浴温度210〜2
15℃で5時間攪拌を続けた。フラスコの内容物の温度
はこの間195℃前後であった。この5時間の攪拌の末
期には、反応液の粘度が急速に高くなり、色が濃くなり
始めた。この時点でフラスコを油浴より取り出し、若干
放冷した後、粘稠な熱い反応液を、撹拌装置を備えた容
器に入れた300mJlのアセトン中に注入し、次いで
約2分間撹拌した。ポリマーはザラメ状の淡褐色粉末と
して析出した。このポリマーを濾別した後、アセトンを
用いて同様の操作により三日洗浄した。さらにエタノー
ル300mJlを用いて同様に洗浄処理したのちポリマ
ーを濾別した。次にこのポリマーを300mMのエタノ
ール中に室温36時間浸漬したのち濾別し、乾燥してポ
リイミドを得た(収量12.53g、収率93.3%)
このポリマーの対数粘度(1,L)は5.26g/d文
であった。
テフロン製攪拌翼を有する攪拌棒を備えたセパラブルフ
ラスコ中にて、上記のポリイミド粉末4部とp−クロル
フェノール96部とを90℃で2時間加熱溶解して紡糸
用ドープ液を調製した。このドープ液の粘度は100℃
で2300ポアズであった。
このドープ液を100メツシユと400メツシユの二枚
の金網を組合わせたフィルターで濾過したのち、孔径0
.15mmのノズルを用い窒素圧力2.2kg/crn
’G、吐出温度100℃にてフィラメント状に吐出し、
約2cmの空気層を通過させた後、実施例3と同様にし
てエタノール凝固浴に導入し、巻取りボビンに巻き取っ
た。以後の操作は実施例3の記載に従って行ない、熱延
伸し1 た繊維を得た。熱延伸条件および熱延伸により得られた
ポリイミド繊維A維の物性を第5表に示す。
第5表 温度(℃) 未延伸 450 450 500荷重(g
/d) −0,300,820,11延伸倍率 −2,
53,33,8 引張り強さ くg/d) Ei、l 20.4 23.8 24.7
伸び(%) 30.0 2.3 2.3 2.4初期弾
性率 (g/d) 141 981 1083 10134繊
度(d) 5.55 2.18 1.Ei7 1.58
[実施例5] ステンレス製攪拌棒、窒素ガス導入口、゛窒素ガス排出
口および試料投入口を備えた容量500m2 文の平底セパラブルフラスコに、フェノール132.6
g、BPDA7.0612g (24,0ミリモル)、
PMDA 1.3094g (6,0ミリモル)、およ
び0−トリジン6.3689g (30,0ミリモル)
を入れたのち、このフラスコを95〜100℃の油浴に
浸漬しながら2時間攪拌した。次いで、油浴を180−
184℃に昇温させ、この温度で4.3時間の攪拌を行
なった。この攪拌の間、窒素ガスを約20mJl/分の
割合で流通させた。この反応の進行中において、水分お
よび溶媒の一部が蒸発により反応系外に去り、反応液の
ポリマー濃度は1000重量%となった。
この反応液の一部から実施例1と同様の方法によりポリ
イミドを回収した。このポリマーの対数粘度(1,V、
) J*3 、26 d旦/gテあツタ。
上記のポリイミド粉末4部とp−クロルフェノール96
部とを加熱混合して紡糸用ドープ液を調製した。このド
ープ液の粘度は100℃で740ポアズであった。
このドープ液を用い、吐出温度を80℃、そして窒素圧
力を3 k g/ cm′Gとした以外は実施例3と同
様の方法で湿式紡糸し、熱延伸してポリイミド繊維を得
た。熱延伸条件および熱延伸により得られたポリイミド
繊維の物性を第6表に示す。
第6表 1す」 温度(”O) 未延伸 450 450 500 50
0荷重(g/d) −0,420,700,420,0
8延伸倍率 2.0 2.5 2.? 2.?引張り強
さ くg/d) 5.8 1!11.1 20.0 19.
4 27.1伸びC%) 17.8 2.7 2.4 
2.2 2.7初期弾性率 (g/d) 111111 849 900 940 
1143繊度(d) e、31 3.18 2.57 
2.37 2.34[比較例4] 0−トリジンの代りに同モルの4,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテルを用いた以外は実施例5と同様にしてポ
リイミド(対数粘度(1,V、) = 2、 a a 
u/g)を得た。このポリイミドを用いて実施例5と同
様にして、湿式紡糸と熱延伸を行なった。熱延伸条件お
よび熱延伸により得られたポリイミド繊維の物性を第7
表に示す。
第7表 温度(℃) 未延伸 400 荷重(g/d) − 延伸倍率 2.7 引張り強さ く g/d) 、2.2 10.1 伸び(%) 110 15.1( 初期弾性率 (g/d) 120 5 繊度(d) 1B、0 5.? なお、500℃での熱延伸も試みたが、延伸不可能であ
った。
すなわち、ここで得られたポリイミドは高い対数粘度を
有していたが、得られる繊維の引張り強さと初期弾性率
は非常に低いレベルであることがわかる。
[実施例6] 実施例5の反応液をそのまま紡糸用ドープ液に用いて、
吐出温度を120℃、そして窒素圧力を2 k g /
 c m″Gとした以外は実施例3と同様の方法で湿式
紡糸し、熱延伸してポリイミド繊維を得た。熱延伸条件
および熱延伸により得られた繊維の物性を第8表に示す
以下余白 6 第8表 温度(’O) 未延伸 450 500荷重(g/d)
 −0,720,47 延伸倍率 2.8 3.2 引張り強さ くg/d) fi、4 21.5 20.7伸び(%”
) 22.4 2.4 2.2初期弾性率 (g/d) 1.91 1001 993繊度(d )
 4.78 1JII 1.51[実施例7] この実施例は一段法にてポリイミドを製造し、得られた
反応液をそのまま紡糸用ドープ液として用いて紡糸、延
伸してポリイミド繊維を得た例を示す。
50℃の油浴に浸漬した実施例2と同様のlOOm l
セパラブルフラスコ内に、BPDA 12ミリモル、P
MDA3ミリモル、0−トリジン15ミリモル、および
重合溶媒(p−クレゾールとm−クレゾールの容積比l
:lの混合物)84.7gを同時に入れ、窒素ガスを導
入しなから浴温を185℃まで約30分で昇温し、さら
にその温度に9時間保持して重合およびイミド化を一段
で行ない、黄茶色透明な粘稠溶液を得た。このポリマー
(ポリイミド)の対数粘度(1,V、)は3.63d見
/gであった。
この反応液をそのまま紡糸用ドープ液(粘度:2300
ポアズ(100℃))として用い、吐出温度を100℃
、そして窒素圧力を2.2kg/CrrI″Gとした以
外は実施例3と同様の方法で湿式紡糸し、熱延伸してポ
リイミド繊維を得た。熱延伸条件および熱延伸により得
られた繊維の物性を第9表に示す。
第9表 温度(’O)未延伸450 500 500 550 
550荷重(g/d) −0,780,270,370
,0? 0.10延伸倍率 −3,22,53,12,
73,3引張り強さ くg/d) 8.5 23.7 22.8 23.8 
22.8 23.4伸び(%)2B、2 2.4 2.
8 2.4 2.1 2.3初期弾性率 (g/d) 174 1080 1344 1028 
11113 10EI?繊度(d) 6.0? 1.8
8 2.42 1.!3? 2.29 1.82[実施
例8] ステンレス製攪拌棒、窒素ガス導入口、窒素ガス排出口
および試料投入口を備えた容量500m文の平底セパラ
ブルフラスコに、フェノール172.1 g、BPDA
7.9443g (27、Oミ9 リモル)、PMDAo 、6545g (3、Oミ!J
モル)、および〇−トリジン6、:j689g(30,
0ミリモル)を入れ、98〜100℃の油浴中に浸漬し
て2時間攪拌した。次に、この反応液を実施例1と同様
に処理して13.05gのポリイミドを得た(収率94
%)。このポリマーの対数粘度(1,V、)は3.48
d文/gであった。
上記のポリイミド粉末8部とp−クロルフェノール92
部とから紡糸用ドープ液を調製した。このドープ液の粘
度(100℃)は1200ポアズであった。このドープ
液を用い、吐出温度を80°C1そして窒素圧力を3 
、2 k g/ crn”Gとした以外は実施例3と同
様の方法で湿式紡糸し、熱延伸してポリイミド繊維を得
た。熱延伸条件および熱延伸により得られた繊維の物性
を第10表に示す。
以下余白 0 第10表 温度(’O) 未延伸 450 500 550荷重(
g/d) 1.21 0.75 0.22延伸倍率 −
1,131,71,7 引張り強さ くg/d) 8.4 1?、5 15.8 18.90
伸び(%) 1B、7 2.5 2.2 2.5初期弾
性率 (g/d) 211 788 795 82部繊度(d
 ) 5.49 2.88 3.23 3.1?[実施
例9] ステンレス製攪拌棒、窒素ガス導入口、窒素ガス排出口
および試料投入口を備えた容量500m文の平底セパラ
ブルフラスコに、フェノール103.1g、BPDA4
.4137g (15,0ミリモル)、PMDA3.2
721g(15,0ミリモル)および0−トリジン6.
3697g (30,0ミリモル)を入れ、80°Cの
油浴中に浸漬して2時間攪拌した後、室温で一夜放置し
た。次いで、さらに90〜100℃で2時間攪拌を継続
した。この反応液を実施例1と同様に処理して12.4
7gのポリイミドを得た(収率96%)。
このポリマーの対数粘度(r、v、)は3.32d見/
gであった。
上記のポリイミド粉末8部とp−クロルフェノール92
部とから紡糸用ドープ液を調製した。このドープ液の粘
度(100℃)は2500ポアズであった。このドープ
液を用い、吐出温度を100℃、そして窒素圧力を3.
4kg/cm″Gとした以外は実施例3と同様の方法で
湿式紡糸し、熱延伸してポリイミド繊維を得た。熱延伸
条件および熱延伸により得られた繊維の物性を第11表
に示す。
第11表 温度(”O) 未延伸 450 荷重(g/d) 0.18 延伸倍率 3.8 引張り強さ くg/d) 4.3 14.8 伸び(%) 31.5 1.5 初期弾性率 (g/d) 113 98? 繊度(d ’) 5.43 1.44 [比較例5] ステンレス製攪拌棒、窒素ガス導入口、窒素ガス排出口
および試料投入口を備えた容量500m文の平底セパラ
ブルフラスコに、フェノール159g、BPDA3.5
314g (12,(lリモ3 ル)、PMDA3.9255g (18、OミIJモル
)およびo−)リジン6.3693g (30。
0ミリモル)を加え、65〜70’0の油浴中に浸漬し
て2時間撹拌した後、さらに100〜105℃で2時間
そして18θ〜190’0で4時間攪拌を継続した。反
応液はさらさらしており、多量のポリマーパウダーが析
出していた。この反応液を実施例1と同様に処理して1
2.9gのポリイミドを得た。(収率101%)。
このポリマーの対数粘度(1,V、)は2.32di/
gであったが、溶解が非常に遅く、完溶させるのに6日
間(室温)を必要とした。このポリイミド粉末はフェノ
ール、p−クロルフェノール、m−クレゾール、p−ク
レゾール、2,4−ジクロルフェノールのいずれにもに
全く溶解せず、従って紡糸することができなかった。
また、PMDAのモル比をさらに高めたポリイミドも合
成したが、上記の例と同じくフェノール類に不溶なため
紡糸することができなかった。
[実施例101 ポリイミドの ′ 4 本発明のポリイミドの吸湿性と、公知の芳香族ポリアミ
ドと芳香族ポリアミドイミドのそれぞれの吸湿性を下記
の方法によって平衡含水率を測定することにより評価し
た。
2〜3gのポリマー粉末を広口の秤量びんにとり100
°C1真空にて24時間乾燥した。次いで硫酸アンモニ
ウムの飽和水溶液を入れたガラス製デシケータ−内に上
記の秤量びんを13日間、室温にて放置したのち重量変
化を測定することにより平衡含水率をめた。得られた平
衡含水率(乾燥物基準)の数値を第12表に示す。なお
、硫酸アンモニウム飽和水溶液の平衡温度は81%であ
る。
以下余白 第12表 ポリマー 1.V、(d旦/g) 平衡含水率ポリイミ
ドA 3.84 2.4% ポリイミドB 3.32 3.5% ポリ−p−フェニレン テレフタルアミド 6.07 10.0%ポリ、ア ミ
 トイ ミ ド 1.23 9.8%注)各ポリマーは
下記の方法により製造したものである。
ポリイミドA : B PDA、PMDA、および0−
トリジン(9:1:10、モル比)から実施例1に記載
の方法により製造したもの。
ポリイミドB : B PDA、PMDA、および〇−
トリジン(5:5:10、モル比)から実施例1に記載
の方法により製造したもの。
ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド:テレフタル酸
クロリドとp−フェニレンジアミンから低温溶液重縮合
法により製造したもの。
ポリアミドイミド: BPDA、 無水トリメリット酸
クロリドおよびp−フェニレンジアミン(6:4:10
、モル比)から製造したもの。
[実施例11] BPDA : PMDA: o−)リジンの割合を7:
3:10(モル比)に、そして七ツマー濃度を10重量
%に変え、かつ反応温度と反応時間とを100℃(1時
間)−160℃(2時間)−175°O(7時間)とし
た以外は、2実施例1と同様にしてポリイミドを製造し
た(収率97.4%)。
コ17) ホ’) 717)対数粘度(1,V、)は2
.34d文/gであった。
上記のポリイミドをp−クロルフェノールに溶解(ポリ
マー濃度9%)して紡糸用ドープ液を調製した。このド
ープ液を、吐出温度90’C1窒素圧力2.6kg/C
m″Gにてノズル(孔径0゜15mm、■穴)よりフィ
ラメント状に押し出し、エタノール凝固浴(5°C)を
通過させて繊維7 状凝固体とし、これを18.9m/分の速度でボビンに
巻き取った。
上記の繊維状凝固体を乾燥したのち、500°Cにて4
.5倍の熱延伸を行なってポリイミド繊維(以下、ポリ
イミド繊維■と・いう)を得た。
このポリイミド繊維および市販のポリアミド繊維(ケプ
ラー49:米国デュポン社製)について耐紫外線性能を
下記の方法により評価した。なお、使用した測定装置は
東洋精機■製つェザオーメーターMHQ−1型(一部改
造)である。
上記の測定装置の中心に備えられたキセノンアークラン
プの周囲にアルミニウム製円筒(直径約20cm、高さ
約33cm)を置き、この円筒の内壁に長さ約15cm
のポリイミド繊維および比較用のポリアミド繊維をそれ
ぞれ7〜10木ずつ貼り付け、所定の時間毎に1木ずつ
取りはずし、単繊維の引張り試験を行なった。なお、ア
ルミニウム製円筒の表面温度はランプの熱により86〜
109℃に達していた。測定試料に対する水の噴射は行
なわなかった。また、市販のポリアミド繊8 維は、本測定に供する前に、メタノール、水、およびn
−へ午サンによる洗浄を行なった。
測定結果を第13表、第14表および第15表に示す。
第13表 (紫外線照射下の引張り強さくg/d)の経時変化)照
射時間 ポリイミド[II ポリアミド繊維0 (hr
) 30.9±1.8 [100] 25.8±1.3
 [1001225,9±1.7 [84,0] 15
.i±2.8[58,7]4 22.0±0.9 [7
1,4112,0±1.8 [4B、8]7 18.7
±1.7 [80,719,8±3.1 [3B、51
12 14.3±0.9 [48,217,5±3.4
 (30,012412,4±1.1 [40,3] 
5.2±1.5 [20,0]注)第13表において角
カッコ内の数値は未照射時(0時間)の引張り強さを1
00とした場合の相対値である。
第14表 (紫外線照射下の伸び(%)の経時変化)照射時間 ポ
リイミド繊維I ポリアミド繊維0 (hr) 2.7
5±0.20[100] 2.El?±0.1?[10
0)2 2.24±0.28[81,5] 1.74±
0.28[85,2142,06±0.12[74,9
] 1.54±0.15[57,7171,90±0.
14[89,111,211±0.31[47,911
21,35±0.10[411,1] 1.18±0.
33[44,2]24 1.34±0.10[4B、7
] 0.83=1=0.31[31,1]注)第14表
において角カッコ内の数値は未照射時(0時間)の伸び
を100とした場合の相対値である。 以下余白 第15表 (紫外線照射下の初期弾性率(g/d)の経時変化)照
射時間 ポリイミド繊維■ ポリアミド繊維0 (hr
) 120f!±3f([100] 953± 45 
[100121104±188 [91,51845±
44 [88,7]4 1081± 71 [89,1
(17H±70 [83,5]7 1030±134 
[85,4] ?137±114 [83,81121
053±57 [87,31681±8? [B9.4
324 101?±100 [84,3] θ84±8
1 [71,8]注)第15表において角カッコ内の数
値は未照射時(0時間)の初期弾性率を100とした場
合の相対値である。
特許出願人 宇部興産株式会社 代理人 弁理士 柳川泰男 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1゜実質的に、芳香族ジアミン成分から誘導される反復
    単位と該反復単位に対して当量換算で実質的に等しい量
    の芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位とから
    成るポリイミド繊維であって、 (1)該芳香族ジアミンから誘導される反復単位の少な
    くとも90%は、下記の式(A):(ただし、Rはメチ
    ル基もしくはエチル基である) により表わされる反復単位であり、 (2)該芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位
    の少なくとも90%は、下記の式(B)および(C): により表わされる二種類の反復単位から構成され、かつ
    式(B)により表わされる反復単位と式(C)により表
    わされる反復単位とは当量換算でB/C=9/1〜51
    5の関係にあり、そして、(3)初期弾性率が700 
    g / d以上で、引張り強さが13g/d以上である
    ことを特徴とするポリイミド繊維。 2、式(A)におけるRがメチル基であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のポリイミド繊維。 3゜該芳香族ジアミンから誘導される反復単位が実質的
    に上記の式(A)からなり、かつ該芳香族カルボン酸成
    分から誘導される反復単位が実質的に」−記の式(B)
    および(C)からなることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のポリイミド繊維。 4゜初期弾性率が900g/d以」二で、引張り強さが
    15 g/d以上であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のポリイミド繊維。 5゜実質的に、芳香族ジアミン成分から誘導される反復
    単位と該反復単位に対して当量換算で実質的に等しい量
    の芳香族カルボン酸成分から誘導される反復単位とから
    成るポリイミドであって、(1)該芳香族ジアミンから
    誘導される反復単位の少なくとも90%が、下記の式(
    A):(ただし、Rはメチル基もしくはエチル基である
    ) により表わされる反復中位であり、 (2)該芳香族カルボン酎成分から誘導される反復単位
    の少なくとも90%が、下記の式(B)および(C): により表わされる二種類の反復単位から構成され、かつ
    式(B)により表わされる反復単位と式(C)により表
    わされる反復単位とは当量換算でB/C=9/1〜51
    5の関係にあり、かつ(3)対数粘度が2.Od文/d
    以上(99〜lOO%硫酸中、濃度0.5g/d文、温
    度30℃の測定値)であるポリイミドを、フェノール系
    溶媒に溶解してドープ液を調製し、これをフィラメント
    状に形成したのち、該フェノール系溶媒と相溶性の凝固
    液中に導入してフィラメント状の凝固体とし、次いで該
    凝固体を延伸することを特徴とするポリイミド繊維の製
    造法。 6゜式(A)におけるRがメチル基であることを特徴と
    する特許請求の範囲第5項記載のポリイミド繊維の製造
    法。 7゜該芳香族ジアミンから誘導される反復単位が実質的
    に」二記の式(A)からなり、かつ該芳香族カルボン酸
    成分から誘導される反復単位が実質的に」二記の式(B
    )および(C)からなることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載のポリイミド繊維の製造法。 8゜フィラメント状ポリイミド凝固体の延伸操作を、温
    度300〜580°Cにて15秒以下熱延伸して延伸率
    1.5倍以上とする延伸操作により行なうことを特徴と
    する特許請求の範囲第5項記載のポリイミド繊維の製造
    法。
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