JPS6061738A - 背面投写装置におけるスクリ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は背面投写装置におけるスクリーンに関するもの
であり、更に詳しくは、該スクリーンの構成及び前記背
面投写装置ａへの取り付は構造に関するものである。

〔発明の背景〕

従来、大形のテレビジョン画像を表示させるものとして
、背面投写装置が開発されている。

これは、ブラウン管上に映出されたテレビジョン映像を
投写レンズにより拡大し、透過形である背面投写スクリ
ーン（リヤースクリーン）上に投写し、観察者は映像源
とは反対側の観察位置から背面投写スクリーンに投写さ
れた拡大画像を観察することができる。

第１図は背面投写スクリーンの従来例を示す平面図であ
る。

ｉｌｄ［、、ａいて、１は背面投写スクリーン、２は第
１シート、３は第２のシート、４は装着部、５はレンチ
キュラーレンズ、６はブラックストライプ、７はフレネ
ルレンズ、である。

背面投写スクリーン１は、レンチキュラーレンズ５．お
よびブラックストライプ６を設けた矛１シート２と、フ
レネルレンズ７を設けた１・２シート３の２枚のスクリ
ーン部材を積層して形成され、スクリーン周辺部の装着
部４は接着剤、ぬし止め、溶接又はテープ止めなどによ
り密着固定されている。

この様に構成した従来の背面投写スクリーンにおいては
、不要な残留応力が存在するため、周辺部を密着固定し
た後、矛１シート２と牙２シート６がお互に離れる方向
に反りかえり、中心部が外側にふ（れ上がってしまうこ
とがあるその結果、第１シート２が第２シート３から離
れてしまい、背面投写スクリーン１の外観を損ねるとと
もに、スクリーンとしての光学特性も悪化し、またテレ
ビジョン音声を大キ＜シタ時。

２枚のシートが振動してビリビリと音を発するという欠
点があった。

また、この様なシートの反り返りによる中心部のふくれ
を防止するために、背面投写スクリーンの製造に際して
は、第１シート２と第２シート３を重ね合わせた後、外
部から全面に圧力を加えながら周辺部を固定していたが
、残留応力を充分に取り除いて中心部のふくれが生じな
いようにすることは困難であって、歩留りが悪（製造上
大きな問題となっていた。

第２図は背面投写スクリーンの一般例を示す部分断面図
である。

最近、第２図に示す様に第１シート２のレンチキュラー
レンズ５と第２シート３のフレネルレンズ７とが相対す
るよう構成された背面投写スクリーンが開発されている
。

この様な背面投写スクリーンにおいては、例えば該スク
リーン運送中の振動等によって、フレネルレンズ７の尖
った先端が第１シート２のレンチキュラーレンズ５の表
面を摩擦して傷を付けるといった大きな欠点があった。

第６図（ａ）は従来例における背面投写スクリーンの取
り付は状態を示す断面図である。同図において、１２は
スクリーン取付部である。

従来、背面投写スクリーン１は第６図（ａ）に示す様に
背面投写装置のスクリーン取付部１２にスクリーン周辺
を強（固定して取り付けられていたため、スクリーン周
囲の温度上昇により第１シート２及び第２シート６が膨
張すると、逃げ場を失い、スクリーン１の中央部がふく
れて外観を損ねたり、２枚のシート間が離れて光学特性
を悪化させる等の欠点があった。

一般に、背面投写スクリーンはアクリル製であるため、
温度変化に対する伸縮がはげしい。

このことを４５インチ背面投写装置を例にとり、第６図
（ｂ）を用いて説明する。

第３図（ｂ）は背面投写スクリーンの膨張の度合を説明
するための説明図である。

第３図（ａ　）における背面投写スクリーン１の上下・
の長さｔをｌ＝７００ｙｍとして、気温が２０°Ｃ上昇
したときの背面投写スクリーン１の伸びΔｔはおよそ次
の様になる。

Δｌ　＝　６Ｘ１０　”ＸΔＴＸｌ−６Ｘ１０　’Ｘ２
０Ｘ７００＝＝０．８１１１・・・■ 第６図（ｂ）によるとｌ＝７００ｒｍのときのふ（れ量
Δｄは、次のようになる。但し、■よりΔｌはΔｔ　＝
　ｏ、　ａ脇である。

ｌ　＝２　ＲＪＬ７Ｌθ−Ｏ ｔ十ΔＩ？＝２Ｒθ・・・■ Δｄ　＝　Ｒ（１−ｃｆＡθ）用■ 上記式■■■から、ΔｄをΔｌの関数としてめると次式
を得る。

Δｄ−圧コしＷ７；］フ””　１４．５ト・■この結果
、背面投写スクリーン１のふ（れ量は約１４．５賜とな
る。

一方、大気湿度の変化に対しても背面投写スクリーンは
伸縮し、例えば、スクリーン部材の第１シート２のみが
吸水して伸びた場合には、第１シート２と第２シート３
は周辺部が溶接又は接着等により固定しである為に、第
１シート２は逃げ場を失い、中央部が外側に太き（ふく
れ、第１シート２と第２シート３は離れて、前記同様の
結果となり、これもまた大きな問題となっていた。

ところで、背面投写装置のスクリーン取付部を予じめ弓
なりに反らせておき、スクリーンを取付時に弓なりに反
らせて取付ける構造のものが最近開発されている。

しかし、この様な背面投写スクリーンにおいては、周辺
を弓なりに固定しているだけで中央部はフリーのため、
１１１シート２のみが乾燥して縮むと、矛２シート３か
も中央部が離れてしまう。又、逆に４・１ソート２のみ
が吸水し伸びると、矛２ソート３の表面に当たり、牙１
シート２の中央部は逃げ場を失い、ベコベコに任意の場
所でふくらみ、前記同様、大きな問題とな〔発明の目的
〕 本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除去し、ス
クリーン周囲で温ＩＷ変化及び湿度変化があっても、積
層される２枚のスクリーン部材は常に全面にわたって密
着し、またスクリーン製造上の歩留りも向上し、さらに
はスクリーン部材間の傷の発生も防止できるようにした
背面投写装置におけるスクリーンを提供することにある
。

〔発明の概要〕

本発明は、上記目的を達成するために、スクリーン部材
を予じめ反らせて成形し、たえず密着するような応力を
もたせ、また、２枚のスクリーン部材がそれぞれ自由に
伸縮できるよう粘着固定し、さらにスクリーン取付部に
おいて、スクリーン部材が伸びても、つかえないように
。

上下、左右に滑べることができるよう取り付け。

またさらに２枚のスクリーン部材間に互に傷が付かない
よう潤滑剤を塗布したものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。

第４図は本発明による背面投写スクリーンの一実施例を
示す側面図であり、第５図は同じく正面図である。これ
ら図において、第１図に対応する部分は同一符号が付い
ている。

本実施例における第１シート２と第２シート３の構造は
第２図に示した構造と同様である。

第２図及び第４図に示す様に、観察者側に設けられる第
１シート２（出前面にブラックストライプ６、入射面に
レンチキュラーレンズ５がそれぞれ設けられている。）
を映像源側に予じめ大きく反らせて成形し、又、映像源
側に設けられる第２シート６（出射面にフレネルレンズ
７が設けられている。）を映像源側に第１７−ト２より
小さく反るよう予じめ成形し、この様にした第１シート
２と第２シート６を全面にわたって密着するよう重ね合
わせ、それらの装着部４として上下端辺し又は左右端辺
の人に両面粘着テープを挿入し、矢印の方向にカを加え
て粘着固定する。

この様にして２枚のスクリーン部材を重ね合わせると、
矛１シート２と矛２シート３の中心部では絶えず密着す
る方向に応力が働き、したがって、２枚のスクリーン部
材は常に全面にわたって密着することになる。また、第
５図（ａｌに示す様に装着部４として上下端辺（又は左
右端辺）のみを両面粘着テープで粘着しているため、仮
にスクリーン１における第１シート２のみが吸水して伸
びても、装着部４において滑って、第２シート３につか
えることなく自由に伸びることができ、したがって、第
１シート２の中央部はふ（れることかなくなる。装置部
４の粘着テープは矛５図（ｂ）のようにシートの端辺に
まきつけても同様の効果が得られる。矛１シートの反り
形状は上下（又は左右）に円筒形にし、又矛２シートの
反り形状は上下（又は左右）に円筒形又は球面形にする
と、耐環境性が良くなる。

ところで、前述した第１シート２と第２シート３を予じ
め反らして成形するには、材質がアクリルの場合、内部
温度６０°Ｃ程度の部屋で反らしたまま放置すれば、簡
単にアニールすることができる。

さて、本実施例では牙１シート２のレンチキュラーレン
ズ５の表面に数μｍ程度の極く薄い潤滑オイル（例えば
シリコンオイル等）を予じめ塗布してお（。この様にす
ると、矛１シート２のレンチキュラーレンズ５０表面と
矛２シート３のフレネルレンズ７の尖った先とはなめら
かにタッチし、したがってお互がこすれ合っても、摩擦
による傷はほとんど付かなくなる。

第６図は本発明におけるスクリーンを取り付けた背面投
写装置を示す断面図である。

第６図において、８は背面投写装置、９はブラウン管、
１０は投写レンズ、１１はミラー、１２はスクリーン取
付部、である。

１１６図に示す様に、ブラウン管９上に映し出されたテ
レビジョン画像を投写レンズ１ｏにより拡大し、ミラー
１１で反射して、本発明における背面投写スクリーン１
上に投写する。観察者は投写レンズ９とは反対側の観察
位置から、背面投写スクリーン１上に投写された拡大映
像の透過光を観察することができる。

次に、第６図Ａ部における背面投写スクリーン１の取付
構造について第７図を用いて説明する。

第７図（ａ）及び（ｂ）はそれぞれ第６図におけるＡ部
拡大図である。

第７図（ａ）及び（ｂ）において、１６はバネ、１４は
発泡プラスチックテープ材、１５は隙間、である。

第７図（ａ）Ｋ、示す様に、スクリーン取付部１２には
上部に隙間１５を設け、さらにスクリーン１をバネ１３
でおさえて取り付け、スクリーン１が取付部１２で滑れ
るようにする。

又、第７図（ｂ）では、（ａ）と同様に、スクリーン１
をゴム弾性を有する発泡プラスチックテープ材１４でお
さえて取り付け、スクリーン１が取付部１２で滑れるよ
うにする。

尚、本実施例においては、スクリーン１の左右の取付部
も同様な構造とする。

以上の様な構造にすると、仮りに温度上昇や湿度増加に
より背面投写スクリーン１が伸びたとしても、スクリー
ン１の取付部１２に伸びた分が逃げられる為、背面投写
スクリーン１の中央部はふ（れなくなる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、積層される２枚
のスクリーン部材は常に全面にわたって密着しているの
で、スクリーン全体としての外観を損ねたり、音声によ
って振動を発したり、光学特性を劣化させたりすること
もなく、また、組み立てが容易であるため、製造上の歩
留りが向上するといった効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は背面投写スクリーンの従来例を示す平面図、第
２図は背面投写スクリーンの一般例を示す部分断面図、
第３図（ａ）は従来例における背面投写スクリーンの取
り付は状態を示す断面図、第３図（ｂ）は背面投写スク
リーンの膨張の度合を説明するための説明図、第４図は
本発明の一実施例を示す側面図、第５図は同正面図、第
６図は本発明におけるスクリーンを取り付けた背面投写
装置を示す断面図、第７図は第６図におけるＡ部拡大図
、である。 １・・・背面投写スクリーン、２・・・第１シート、３
・・・第２シート、４・・・装着部、８・・・背面投写
装置、１２・・・スクリーン取付部。 代理人弁理士　高　橋　明　夫 第１図 第　３　脇 （Ｑ−） （Ｆ）） 第４膓 第　６　脇 ／、 Ａ／ 、−６、第ワｎ （しン

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）映像源からの光学像をスクリーンにその背面より拡
   大投写する背面投写装置において、該スクリーンの出射
   部材であり入射面にレンチキュラーレンズを設は出射面
   にブラックストライプを設けた第１のシートと、前記ス
   クリーンの入射側部材であり出射面にフレネルレンズを
   設けた第２のシートとで少フヨくとも前記スクリーンを
   構成すると共に、前記映像源側へ前記第１のシートの方
   が前記第２のシートよりも大きく反るよう予じめ該シー
   トを成形した後肢シート同志が全面にわたって密着する
   よう重ね合わせ、該シートが互に伸縮できるよう少なく
   も該シート上下端辺を粘着固定して成る前記スクリーン
   を前記背面投写装置におけるスクリーン取付部に上下、
   左右に滑べることができるよう取り付けたことを特徴と
   する背面投写装置におけるスクリーン。 ２、特許請求の範囲第１項に記載のスクリーンにおいて
   、前記第１のシートの入射面に設けたレンチキュラーレ
   ンズと、前記第２のシートの出射面に設けたフレネルレ
   ンズとの間に潤滑剤等を塗布したことを特徴とする背面
   投写装置におけるスクリーン。