JPS6059709B2 - 平形ケ−ブル用電気コネクタ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、平形ケーブル用の電気接続構造体に関し、特
に、平形ケーブルの導体との接続を得るために導体をは
さむ上下にある絶えん部を貫通する働らきをする部分と
、プリント配線板、対を成す他方のコネクター等の外部
回路素子との接続を得るために平形ケーブルの外部に延
びている端子部分とをそれぞれ両端に有する型の電気コ
ネクターに関する。

上述した絶えん部貫通部分と端子部分をもつ公知のコネ
クターは、平らなウェブ部をもつ導電部材から構成され
るのが代表的である。

ウェブ部の対向した側縁部上方にそれぞれするどい歯部
が形成され、この歯部から離れた他端に設けた平らな．
細長い部分にソケット形状（または出張り形状）の端子
が形成されている。ウェブ部の対向した側縁部上方に形
成した対向歯の間隔が、平形ケーブルの導体の幅ょり大
きい構造の公知のコネクターと、対向歯の間隔が導体の
幅より小さい構造の公．知のコネクターとがある。前者
のコネクターとしては、例えは米国特許第３３９５３８
１号、同第３６９６３２２号及び同第４０１２１０１号
明細書に開示のものがあり、後者のコネクターとしては
例えば米国特許第４０８２４０？に開示のものがある。
対向歯の間隔が・導体の幅より大きい構造のコネクター
では、平形ケーブルの絶えん部を貫通した歯をケーブル
の導体に向つて下方に折り曲げ絶えん部を突き刺して導
体部と歯の先端を接触させ、それによつて電気接続状態
を達成している。以上のような構造の公知のコネクター
の歯が平形ケーブルに突き刺さつた状態でコネクターの
端子を例えば外部のプリシト配線板等に接続する際に端
子に加えられる引つぱり力が歯に伝達されその結果歯と
導体の電気接続部がゆるんだり、電気接続が時々とぎれ
ることがある。

本発明の目的は、公知のコネクターの歯と平形ケーブル
の導体の電気接続部に生じがちなゆるみノの発生しない
構造のコネクターを提供することにある。

本発明では、上記目的を達成するために、両端にウェブ
部と端子部をもつ細長い導電部材から成り、ウェブ部は
高々ケーブルの導体の幅の距離だ，け離れて対向して配
置された第１、第２の側縁部と、第１、第２の側縁部の
一方よりウェブ部をはさんで外側にある別の側縁部とを
有し、第１、第２の側縁部からそれぞれ延びてケーブル
の導体を貫通する第１、第２絶えん部突き刺し歯を第１
、・第２側縁部に形成し、別の側縁部から延べる別の絶
えん部突き刺し歯を別の側縁部に形成している。

以下に本発明の実施例を説明する。

図面中、同一符号は同様の部品を示す。第１図〜第３図
において、平形ケーブル１０は電気絶えん部１４の内部
に横断面形状が長方形の細長い導体１２を複数本有して
いる。

第１図において、コネクター１６の端部が平形ケーブル
１０に接続されている。コネクター１６は長手軸線１８
方向に細長い形状で、第１〜第３図では出張り形状をし
た端子部２０を有する。この端子形状としてはソケット
でもよく、任意形状に形成できる。この端子２０は外部
回路素子例えばプリント配線板、別のコネクター、半田
付きコネクター等と接続するものてある。この端子部２
０を導電部材と一体のウェブ部２２の延長部として形成
する。補強リブ２４はウェブ部から端子部まで長手方向
に設けるのが望ましい。ウェブ部に形成の側縁部２６，
２８それぞれの上部に１対のするどい第１歯と１対のす
るどい第２歯が形成されている。すなわち、長手方向に
離隔した１対の第１歯３０，３２は側縁部２６のあるウ
ェブＬｉ）と直交している。長手方向に離隔した１対の
第２歯３４，３６は側縁部２８のあるウェブ部と直交し
、かつ第１の歯３０，３２とウェブ部をはさんでそれぞ
れ対向している。第１と第２の歯の間の長手方向に逆■
字形状の歯３８，４０を配置してもよい。第４図に示す
ように、歯３６はウェブ部２２から遠い末端に側縁部２
８の外側に向つて傾斜する斜面３６ａを有している。歯
３４は、歯３６と同一形状である。第４図において、歯
３６と対向した歯３２はウェブ部２２から遠い末端に側
縁部２６の外側に向つて傾斜する斜面３２ａを有してい
る。歯３０は歯３２と同一形状である。第１〜第３図の
コネクターを構成する導電部材と一体の側縁部４２，４
４はウェブ部をはさんで対向した位置にあり、それぞれ
は対応する側縁部２６，２８のウェブ部の幅方向より広
く外側に設けられている。

１対の歯４６，４８はウェブ部２２の端部５０と直交し
ている。

端部５０の平面はウェブ部２２の平面と平行でかつ、傾
斜ウェブ部５２によつて互いに接続されている。第４図
において、歯４６，４８がウェブ部５０から遠い末端に
側縁部４２，４４の内側に向つて傾斜する斜面４６ａ，
４８ａを有している。

好適実施例においては、歯３０と３４，３２と３６の間
のウェブ部をはさんでのそれぞれの距離Ｄ１（第１図）
はたかだか平形ケーブル１０の導体１２の幅であるよう
に選択されている。この選択によつて、歯３０〜３６と
逆■字形状の歯３８，４０を共に平形ケーブル１０の導
体１２内にあるように配置できる。適当な道具を使つて
、平形ケーブルをコネクター１６に押し付けることによ
つて、歯３０〜３６と３８，４０は平形ケーブルの絶え
ん部１４の下側に突き刺さり、次に導体１２を貫通し、
次に導体１２の上にある絶えん部を貫通する。貫通後に
露出した歯の上部を第１図に示すようにケーブル１０に
向つて丸めたりして変形できる。歯４６と４８のウェブ
部をはさんでの距離Ｄ２（第１図）は、導体１２の幅よ
り十分大きい値であるように選択してあるから、歯３０
〜３６を上述したように導体１２内にあるように配置す
るとき、側縁部４２と４４及び歯４６，４８が導体１２
の外側に配置できる。

ケーブル１０をコネクター１６に押し付けると、歯４６
，４８は絶えん部１４のみに突き刺さり導体１２とは接
触しない。ケーブル１０の下面をウェブ部５０に押しつ
けると、歯４６と４８は、ケーブル１０の上側にかなり
の長さ突出し、この露出部分はケーブル１０の方向に押
し曲げられて第１図に示す形状になる。歯４６と４８を
三角形状に形成するのが都合よく、その結果ケーブル１
０に向つて曲り曲げて絶えん部に押し付けると歯４６，
４８が互いに向き合つてケーブル１０上で切れ目のない
長方形状面となる。これによつて、コネクター１６を引
つぱる力が端子部に加わつた場合、歯４６と４８により
引つ張り力抑制が成される。上述したように、歯３０〜
３６の傾斜面は第４図の中心線ＣＬの外側方向に傾斜し
ているから、導体１２の縁部より内側に歯のするどい先
端を突き刺すことができる。

歯４６と４８の傾斜面はコネクターの中心線ＣＬに向つ
て内側に傾斜しているので、歯４６と４８のするどい先
端は、平形ケーブルの導体１２の外側にある絶えん部を
突き刺すことができる。歯３０〜３６の傾斜面の効果は
、中心線ＣＬに向つて内側に歯のするどい先端を向けて
歯３０〜３６と導体１２との突き刺しを確実にすること
である。歯４６と４８の傾斜面は、この歯のするどい先
端がケーブルの絶えん部１４にのみ突き刺さるように働
らく。第５図と第６図は、本発明のコネクターの第２実
施例を示す。

第５図は平面図、第６図は正面図である。コネクター５
４は、第１図の平形ケーブル１０と外部回路素子として
例えはプリント配線板上の接点との間に通電性を与える
。コネクター５４は長手軸線５６方向に細長い形状で、
スリット６０とタブ６２をもつばね状端子５８を有する
。端子５８は位置６４で着座構造６６に蝶番付けされて
、コネクターのウェブ部６８に接続されている。コネク
ター５４を使う場合、着座構造６６を適当なハウジング
内に配置する。このハウジングはタブ６２を支持する。
このハウジングは、プリント配線板を挿入して端子５８
と接続できる開口を有する。着座構造６６は側壁７０，
７２、基壁７４，７６及びもどり止めラグ７８から成る
。もどり止めラグ７８は、端子５８、タブ６２及び着座
構造６６を収容するプラスチック製ハウジングに噛み合
う。着座構造６６の右側には、第１図〜第４図のコネク
ターと類似の構造をもつコネクターが設けられている。

したがつて、側縁部８０，８２は前記した側縁部２６，
２８の楊合のようにウェブ部をはさんでＤ１たけ離れて
いる。平形ケーブル１０と歯８４〜９０とを接続すると
きには、ケーブルの導体と歯８４〜９０は対応して配置
される。逆ｖ字形状の歯９２，９４はこの場合にも設け
ることができる。ウェブ部をはさんで、前記した側縁部
４２，４４の場合のようにＤ２だけ離れて側縁部９６，
９８を形成してあるから、歯１００，１０２はケーブル
と接続する際には絶えん部を突き刺して導体を避けるこ
とができる。傾斜ウェブ部１０４によつてウェブ部６８
とウェブ端部１０６の間を接続して両部分を一定間隔は
なれた平行状態としている。前述した実施例の場合のよ
うに、ウェブ端部と内部のウェブ部との間を平行間隔に
保持することによつて、端子を例えばプリント配線板に
接続する際に平形ケーブルを引つぱることにより端子に
加わる引つぱり力をコネクター５４の歯１００，１０２
あるいはコネクター１６の歯４６，４８に負わして抑制
できる。前述したことかられかるように、好適実施例に
おいて、本発明のコネクターは平形ケーブルの導体と歯
との電気的接続の他に別の働らきとして外部から加わる
引つぱり力を抑制する働らきをする。

この目的のために、電気的接続の働らきと電気的接続を
しないで引つぱり力を抑制する接続の働らきとをする複
数対の歯をコネクターの長手軸線のまわりに長手方向に
別々にかつウェブ部をはさんで異なる幅をもつて配置し
ている。電気的接続の働らきをする歯を対向する複数対
．の歯として図示したが、このような形態を、平形ケー
ブルの導体と対応する対向歯としてただ一対を設けて逆
■字形状の歯を使わないように設計変更できることは明
白である。

同様に、この電気的接続のただ１対の歯のうちの１個の
歯のウェブ部．をはさんで外側にただ１個の歯を設けて
端子にかかる引つぱり力の抑制用とすることができる。
別の好適実施例として、第１図におけるＤ２を今まで通
りＤ１より大きくしかしＤｌ，Ｄ２の両者を平形ケーブ
ルの導体幅より小さいようにしてケー・ブルの導体内に
歯が全部配置されるように構成したコネクターを使うこ
ともできる。この実施例では、すべての歯が絶えん部と
その間にある導体の双方に突き刺さる。この実施例では
、コネクターを引つぱる力は、ケーブルの各導体のそれ
ぞれの長手軸線、すなわち、内側歯３０〜３６の各長手
軸線及び外側歯４６，４８の各長手軸線に沿つて分散し
て抑制される。以上のような構成の平形ケーブル用電気
コネクターによれば、ウェブ部と端子部を両端にもつ細
長い導電部材から成り、ウェブ部はたかだかケーブルの
導体の幅の距離だけ離れて対向して配置された第１、第
２の側縁部と、第１、第２の側縁部の一方よりウェブ部
をはさんで外側にある別の側縁部とを有し、第１、第２
の側縁部からそれぞれ延びてケーブルの導体を貫通する
第１、第２絶えん部突き刺し歯を第１、第２側縁部に形
成し、別の側縁部から延びる別の絶えん部突き刺し歯を
別の側縁部に形成することによつて、端子とプリント配
線板の接続時に生ずる引つぱり力はケーブルの導体と絶
えん部突き刺し歯３０〜４０との間の電気接続部には容
易に伝達されず、別の絶えん部突き刺し歯４６又は４８
が引つぱり力を抑制する働らきをするので、電気接続が
ゆるんだり、中断したりすることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は平形ケーブルと接続した本発明に係るコネクタ
ーの斜視図、第２図は、第１図の平形ケーブルとの接続
前の第１図のコネクターの平面図、第３図は、第２図の
コネクターの正面図、第４図は、第３図のコネクターの
側面図、第５図は、本発明に係るコネクターの第２実施
例の平面図、第６図は、第５図のコネクターの正面図で
ある。 １０・・・・・平形ケーブル、１２・・・・・導体、１
４・・・・・絶えん部、１６・・・・・・コネクター、
２０・・・・・端子部、２２・・・・・・ウェブ部、２
６，２８・・・・・側縁部、３０，３２，３４，３６・
・・・・・歯、３８，４０・・逆■字形状の歯、４２，
４４・・・・・側縁部、４６，４８・・・・・・歯、５
０・・・・・・ウェブ部、６２・・・・・・タブ、８０
，８２・・・・・側縁部、８４，８６，８８，９０・・
・・歯、９２，９４・・・・・・逆■字形状の歯、９６
，９８・・・・・・側縁部、１００，１０２・・・・・
・歯。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の細長い導体１２のそれぞれが絶えん部１４内
   に所定の横ひろがりをもつて配置された前記導体を有す
   る平形ケーブル１０の終端と接続する電気コネクター１
   ６において、ウェブ部２２と端子部２０とをもつ細長い
   導電部材から成り、該ウェブ部は、たかだか前記ケーブ
   ルの導体の所定の横ひろがりである距離Ｄ＿１だけ離れ
   て対向して配置された第１、第２の側縁部２６，２８と
   、該第１、第２側縁部の一方よりウェブ部をはさんで外
   側にある別の側縁部４２又は４４とを有し、前記第１、
   第２側縁部２６，２８からそれぞれ延びて前記ケーブル
   の導体を貫通する第１、第２絶えん部突き刺し歯３０，
   ３４を該第１、第２側縁部に形成し、前記別の側縁部４
   ２又は４４から延びている別の絶えん部突き刺し歯４６
   または４８を該別の側縁部に形成したことを特徴とする
   電気コネクター。 ２ 端子部を導電部材の一端に設け、別の絶えん部突き
   刺し歯を該導電部材の他端に設け、第１、第２歯を前記
   端子部と前記別の歯との間の長手方向に設けた、特許請
   求の範囲第１項に記載のコネクター。 ３ 第１、第２歯はウェブ部から遠い端部に、第１、第
   ２側縁部に向ってウエブ部をはさむ方向からみて外側に
   傾斜した傾斜面をそれぞれ有する、特許請求の範囲第１
   項に記載のコネクター。 ４ ウェブ部は第１と第２側縁部にはさまれた第１平面
   部、該第１平面部に平行でかつ別の側縁部のわきに設け
   られた第２平面部、前記第１と第２平面部とを接続する
   第３の傾斜部から成る、特許請求の範囲第１項に記載の
   コネクター。 ５ 第１、第２の絶えん部突き剌し歯は、それぞれの長
   手方向に平行に対向する第１、第２の側縁部から延び、
   別の歯と一緒になつて第３、第４の絶えん部突き刺し歯
   を構成する歯を別に設け、該第３、第４の歯はそれぞれ
   の長手方向に平行に対向する第３、第４の側縁部から延
   び、第１と第２の歯の間のウェブ部をはさんでの距離は
   前記第３と第４の歯の間のウェブ部をはさんでの距離よ
   り小さい、特許請求の範囲第１項に記載のコネクター。 ６ 端子部を導電部材の一端に設け、第３、第４の歯を
   該導電部材の他端に設け、第１と第２の歯を前記端子部
   と前記第３、第４の歯の間の長手方向に設けた、特許請
   求の範囲第５項に記載のコネクター。７ 第１、第２の
   歯が、ウェブ部から遠い端部に、第１、第２側縁部に向
   つてウェブ部をはさむ方向からみて外側に傾斜した傾斜
   面をそれぞれ有する、特許請求の範囲第５項に記載のコ
   ネクター。 ８ 第３と第４の歯はウェブ部から遠い端部に、第３、
   第４側縁部のウェブ部をはさむ方向からみて内側に傾斜
   した傾斜面をそれぞれ有する、特許請求の範囲第７項に
   記載のコネクター。 ９ 第３と第４の歯の端部それぞれは、第１と第２の歯
   の端部それぞれよりもウェブ部からより遠くにある、特
   許請求の範囲第８項に記載のコネクター。 １０ ウェブ部は第１と第２の側縁部の間にある第１の
   平面部と、第３と第４の側縁部の間にあつてかつ前記第
   １の平面部と平行である第２の平面部と、該第１と第２
   の平面部を接続する第３の傾斜部とを有する、特許請求
   の範囲第５項に記載のコネクター。