JPS6056855B2 - 雨水等地下浸透装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は路上の雨水等を集水して地下に浸透させる装
置に関する。

従来の、透水コンクリート管を直接土中に埋設するト
レンチ式の地下浸透装置は、集中豪雨時など雨水量が単
位時間あたりの浸透能力を上回わると、グレーチングよ
りオーバフローする欠陥がある。

また目詰まりした透水管の交換も難作業である。 本発
明は、この難題を解消するためになされたもので、土中
内に設けた空間内に透水管を高架させ、その下方空間に
滞留調整槽としての役割を保持させ、集水桝より透水管
へ導いた雨水を、そのろ過作用によつて滞留調整槽へー
時的に留め、漸次地下浸透を促進させることを要旨とす
る浸透装置を提供するものである。

以下図面の実施例によつてその詳細を説明すると、
細石層１を基盤として土中に集水桝２を適当間隔に配設
し、その集水桝２と集水桝２間に、内側中段と下段の水
平方向にストラット３、４を突設した正面逆さＦ字型の
側壁ブロック５、５’を両側から突合わせて連設する。

そしてその突合わされた中段ストラット３上に集水桝２
、２間の距離に等しい長さの透水コンクリート管６を載
置してその両端口６ａを集水桝２の側壁に設けた排出口
２ａに連結してある。そしてさらに前記側壁ブロック５
の天端には蓋ブロック７を、集水桝２の天端にはグレー
チング８を施して構成される。 第３図口には片面の側
壁ブロック５の下部５ａが透水コンクリートで形成され
ている態様、同図ハには両面の側壁ブロック５、５’の
下部５ａ、５ｂが透水コンクリートで形成されている態
様が示されており、後述のように同図イを含め地下浸透
の方向性が決定される。 今、集中豪雨等により雨水が
グレーチング８より集水桝２へ落水し、その桝２内の水
位が排出口２ａに至ると、第２図矢印のように、透水コ
ンクリート管６へ流出し、そのろ過作用により、同図及
び第３図矢印のように両側の側壁ブロック５、５’で形
成される下方空間Ｓ内に落水し、細石層１を経て地下浸
透が進みつ、一部は下方空間Ｓ内に一時的に滞留し、漸
次地下浸透を促す。

即ちこの下方空間は一度に浸透し切れない雨水の滞留調
整槽としての役割を果す。また第３図叫ハに示すように
側壁ブロック５乃至５″の下部５ａ，５ｂを透水コンク
リートで形成した態様においては、地下浸透はこれら側
面からも行われるので、緑地帯への補水が可能となる。

経時により透水コンクリート管が塵埃等により目詰りを
生じて透水性が劣化したら、蓋ブロック７を取除いて管
ごと交換が容易に行える。

本発明の地下浸透装置は以上のようで、冒頭に掲けた従
来装置の欠陥を全て克服するものであり、施工も地盤の
表層部て容易てあり、地下水等による影響も殆どない。

それ自体流末処理槽としてはたらくものとしてまことに
有利なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の実施例を示すもので、第１図は平面
図、第２図は第１図Ｂ−Ｂ線縦断側面図、第３図は第１
図Ａ−Ａ線従断側面図。 １・・・・・・細石層、２・・・・・・集水桝、２ａ・
・・・・・その排出口、３・・・・・・中段ストラット
、４・・・・・・下段ストラット、５，５′・・・・・
・側壁ブロック、５ａ，５ｂ・・・・・・その下部、６
・・・・・・透水コンクリート管、６ａ・・・・・その
端口、７・・・・・・蓋ブロック、８・・・・・・グレ
ーチング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 細石層を基盤とし、適当間隔に配設した集水桝と集
   水桝間に、内側中段と下段の水平方向にストラットを突
   設した正面逆さＦ字型の側壁ブロックを両側から突合わ
   せて連設し、その突合わされた中段ストラット上に集水
   桝と集水桝を連通する透水コンクリート管を載置し、前
   記側壁ブロック天端には蓋ブロックを、集水桝天端には
   グレーチングを施したことを特徴とする雨水等地下浸透
   装置。 ２ 側壁ブロックはその下部を透水コンクリートで形成
   した特許請求の範囲第１項記載の雨水等地下浸透装置。