JPH0637109Y2 - 雨水浸透用枡 - Google Patents

雨水浸透用枡

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JPH0637109Y2
JPH0637109Y2 JP1987180385U JP18038587U JPH0637109Y2 JP H0637109 Y2 JPH0637109 Y2 JP H0637109Y2 JP 1987180385 U JP1987180385 U JP 1987180385U JP 18038587 U JP18038587 U JP 18038587U JP H0637109 Y2 JPH0637109 Y2 JP H0637109Y2
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rainwater
infiltration
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intake
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JP1987180385U
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Inventor
佳臣 山本
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有限会社山本地下水研究所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 雨水は下水道を経て河川に流すことを通例とする。然し
乍、近来の急激なる都市開発に伴い、地表からの雨水の
自然浸透能力が著しく劣化し、従って、このような排水
処理では到底対応し得ないものである。そこで、急遽、
河川の改修、或は、調整池(雨水を溜めておく人工池)
の設置等を図るも、これとて、開発の進行に適応すると
は到底称し得ないものである。
上記の如き事情に基づき、現在、総合的な治水対策の一
つとして、雨水の地下浸透を積極的に促進する方式が、
極めて有効とされ、現在、これの施工が盛んに採用され
るように成ってきた。
そして、このような雨水の地下浸透方式は、広い地域に
施す総合的な排水処理システムに属するものである。
本考案は、上記の如き地下浸透方式の実施の一環とし
て、戸建毎にその敷地内の雨水を出来るだけ地下浸透処
理を成すことに依り、地域に設けられている全体的に雨
水の流出抑制に対する負担の軽減化を図るようにするた
めの雨水浸透用枡に関するものである。
(従来の技術) 従来の地下浸透方式実施のための施設は、道路に沿って
の施工、自動車の駐車場、学校の校庭に対する施行等、
極めて大規模なものであり、巨額な事業費を要するもの
である。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上述した如き従来に於ける大規模な地下浸透
用施設ではなく、例えば一般家庭内に於て、自分の敷地
内の雨水は、自分の処で処理すると言うような理念のも
とに開発し、依って、地域の全体的地下浸透施設に対す
る負担性の軽減化を図るようにしたものである。そし
て、そのために、その維持管理が極めて簡易に成される
ようにしたことを特徴とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、内方から外方に向かって拡がるテーパー状孔
縁とする所要数の雨水浸透用孔2を胴周面に開設しかつ
底面を開口面として成る雨水浸透枡主体1の上部に、上
面を開口面4aとする雨水取入れ用枡体4を連通可能に設
け、該開口面4aには、地表水を取り入れるための流入口
6aを具えた蓋体6を着脱自在に取付けると共に、当該雨
水取入れ用枡体4の内部には塵取り籠5を着脱自在に収
装し、更に、当該雨水取入れ用枡体4の下方寄り側面に
は、雨樋等に連通する雨水案内パイプ8を連結するため
の雨水取入れ孔7を開設し、また、前記雨水浸透桝主体
1の上端寄りには、余剰雨水排出孔形成用肉薄部9を形
成し、更に、当該雨水浸透枡主体1の内部には、その底
面開口面部分に位置する如く上部よりの漏水可能な砂溜
めバケツ10を取出し可能に収装したことを特徴とする雨
水浸透用枡に係るものである。
(作用) 本考案の使用に際しては、第1図に示す如く、雨水取入
れ孔7に対して、雨樋等に連通する雨水案内パイプ8を
連結すると共に、その全体を自己の家屋等の敷地内に埋
設する。この時、枡の周囲には砕石を充填しておくこと
に依り、雨水浸透用孔2に対する土砂等に依る目詰まり
を防止するようにして施工する。
この状態に於て、案内パイプ8を介して雨水取入れ用枡
体4内に取り入れられた雨水は、その内部に収装する塵
取り籠5に依って、木の葉、石等のごみを濾別する如く
して取り除いた後、雨水浸透枡主体1内に導かれること
となる。
更に、雨水取入れ用枡体4の上面、すなわち、蓋板6に
設けられている流入口6aから、地表水が雨水取入れ用枡
体4内に取り入れることとなるが、取り入れられた当該
地表水も、塵取り籠5に依る、上記の如きごみ濾別処理
が成されるわけである。
雨水浸透枡主体1内に導かれた雨水は、雨水浸透用孔2
から地中に浸透されると同時に、その底部開口面からも
地中に浸透されることとなる。
従って、枡主体1内に導かれた雨水は、全て地中に浸透
され、換言すると、自己敷地内の雨水は自己の管理に於
て、その排水処理が成されることとなるわけである。
尚、枡主体1内に導かれた雨水中に含まれている砂は、
砂溜めバケツ10内に沈殿し、これが溜められることとな
る。従って、当該砂の流出に依る、雨水浸透用孔2の外
方に充填されている砕石に対する目詰まりと、雨水浸透
枡主体1の底部開口面部分の充填砕石に対する目詰まり
発生が防止されることとなる。
処で、上述した如くして塵取り籠5に溜ったごみ、並び
に、砂溜めバケツ10に溜った砂は、雨水取入れ用枡体4
の開口面から、当該籠5及びバケツ10を取り出すことに
依り、その定期的清掃が成されることとなる。
第2図は本考案の他の使用例を示したものであって、こ
れは自己敷地内の雨水に対する排水処理が充分に行われ
ない場合、すなわち、雨水量が多過ぎて自己処理ができ
ない場合の本考案の使用例を示したものである。
この場合、第2図に示す如く余剰雨水排出孔形成用肉薄
部9を突き破ることに依って排水孔を形成すると共に、
連結パイプAを介して排水溝Bに連結する。当該排水溝
Bは、底面が開放されかつその両側面には雨水浸透用孔
aが開設されて当該三面からの雨水地下浸透作用が奏さ
れる排水溝形成体bを所要数連結して構成したものであ
る。
そして、当該排水溝Bの終端は、同図に示す如く、排水
パイプCを介して、例えば既存の排水溝に連結されるよ
うになっている。
(実施例) 本考案の構成を図面に示す実施例について詳細に説明す
れば次の通りである。
図に於て、1は底面を開口面とする雨水浸透枡主体であ
って、その胴周面には、内方から外方に向かって拡がる
テーパー状孔縁を具えた所要数の雨水浸透用孔2が開設
されている。
3は上記雨水浸透枡主体1の下端に設けた台座板であっ
て、地中内設置の安定性を図るためのものである。
4は上面を開口面4aとする雨水取入れ用枡体であって、
上記雨水浸透枡主体1の上面に連通させて設けられてい
る。5は該雨水取入れ用枡体4の内部に着脱自在に収装
した塵取り籠であって、雨水と共にと流入する塵等を、
すくい取って除去するためのものである。4bは雨水取入
れ用枡体4の下方内面に突設した塵取り籠5に対する安
定用たる突出部である。
6は上記雨水取入れ用枡体4の上面開口面4aに着脱自在
に嵌め込んだ蓋板であって、当該蓋板6には、地表水を
雨水取入れ用枡体4内に取り入れるための流入口6aが設
けられている。
7は上記雨水取入れ用枡体4の下方寄り側面に開設した
雨水取入れ孔であって、例えば雨樋に連通する雨水案内
パイプ8を連結するように構成してある。
9は前述した雨水浸透枡主体1の上端寄りに形成した余
剰雨水排出孔形成用肉薄部であって、通常は閉鎖状態に
保たれているが、雨水浸透枡主体1内に雨水が充満した
際に、当該余剰雨水を、地域の全体的地下浸透施設に対
して流してやるような設置システムを採る際には、該肉
薄部9を突き破ることに依り、余剰雨水排出孔を形成す
るためのものである。
10は雨水浸透枡主体1の底面開口面部分に位置させて取
出し可能に収装しかつ上部よりの漏水可能な砂溜めバケ
ツであって、第1図及び第2図に示す如き本考案の埋設
時に、当該底面開口面部分に置かれて、雨水浸透枡主体
1内に流入した砂を受け止めるためのものである。
10aは上記砂溜めバケツ10に対する吊下げ用チェーンを
示す。
処で、図面に示す実施例に於ては、雨水浸透枡主体1、
台座3、雨水取入れ用枡体4の三者を分割状に形成して
あるが、これは製造上及び輸送上、並びに設置上の便を
図ったからである。
従って、これら三者を全て一体に形成しても機能的には
全く変わらないものであり、本考案はこのような形態で
の実施も可能である。
また、図面に示す実施例に於ては、雨水浸透枡主体1、
台座3、雨水取入れ用枡体4の三者を平面円形状に形成
してあるが、これを、例えば方形状、多角形状、楕円状
等の形態に形成しても良いことは勿論である。更に、雨
水浸透枡主体1の胴周面に開設する雨水浸透用孔2であ
るが、これは図面に示す如きスリット状孔以外、例えば
丸孔状、楕円孔状、または、角孔状等適宜なものであっ
て可とする。
(考案の効果) 本考案は、所要数の雨水浸透用孔2を胴周面に開設しか
つ底面を開口面とする雨水浸透枡主体1の上部に、流入
口6aを具えた蓋体6を上面に着脱自在に設けた雨水取入
れ用枡体4を連通可能に設け、更に、当該雨水取入れ用
枡体4の下方寄り側面には、雨樋等に連通する雨水案内
パイプ8を連結するための雨水取入れ孔7を開設したか
ら、本考案を自己の敷地内に設置することに依り、既述
した如く自己の敷地内の雨水に対する排水処理管理を行
うことが極めて廉価にかつ簡便に達成されることとな
る。
従って、本考案に依れば、戸建毎にその敷地内の雨水を
出来るだけ地下浸透処理を成すことに依り、地域の雨水
の流出抑制対策に大きく貢献することとなる。
更に、本考案は、雨水浸透枡主体1の胴周面に、所要数
の雨水浸透用孔2を開設するように構成したから、当該
雨水浸透用孔2の存在に基づき、雨水の地中浸透効果が
著しく向上化されるばかりでなく、当該雨水浸透用孔2
の形態を、内方から外方に向かって拡がるテーパー状孔
縁とするように構成したから、当該孔に対する砂等に依
る目詰まり発生が良く回避されることとなる。
また、本考案は、雨水取入れ用枡体4の内部に塵取り籠
5を着脱自在に収装するように構成したから、雨水浸透
枡主体1内に、木の葉、石等のごみが侵入することを良
く防止することとなる。
更に、浸透枡主体1の内部に、その底面開口面部分に位
置する如く上部よりの漏水可能な砂溜めバケツ10を取出
し可能に収装したから、上記した塵取り籠5を通過した
細かい砂等は、当該砂溜めバケツ10内に沈殿させて集め
られることとなり、換言すると、本考案に依れば、二重
的異物除去作用が奏され、従って、既述した如く、当該
砂の雨水混在に基づく雨水浸透用孔2部分に対する目詰
まり、及び、雨水浸透枡主体1の底面開口面部分に対す
る目詰まり発生を防止し、これに起因する雨水浸透作用
の劣化等の問題発生を良く解消することとなる。同時
に、当該塵取り籠5及び砂溜めバケツ10の取出しに基づ
き、その清掃作業が極めて簡便になされることとなる。
また、本考案は、雨水浸透枡主体1の上端寄りに、余剰
雨水排出孔形成用肉薄部9を形成したから、既述した如
く、当該肉薄部9を突き破ることに依って排水孔を形成
すると共に、連結パイプを介して別個に設けた適宜排水
溝に連結することに依り、地下浸透がなされない余剰雨
水を逃がすことが容易に達成化されることとなる。従っ
て、本考案は雨水量に即応した浸透方式の採用が、極め
て容易に果たされ、その利用範囲が極めて広められるこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すものであって、第1図は本考
案の一使用例を示す縦断面図、第2図は同上他の使用例
を示す縦断面図、第3図は本考案の正面図、第4図は同
上平面図、第5図は第3図に於けるX-X線断面図、第6
図は第3図に於けるY-Y線断面図、第7図は本考案の縦
断面図である。 1……雨水浸透枡主体、2……雨水浸透用孔 3……台座板、4……雨水取入れ用枡体 4a……開口面、4b……突出部 5……塵取り籠、6……蓋板 6a……流入口、7……雨水取入れ孔 8……雨水案内パイプ 9……余剰雨水排出孔形成用肉薄部 10……砂溜めバケツ、10a……チェーン A……連結パイプ、B……排水溝 C……排水パイプ a……雨水浸透用孔、b……排水溝形成体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】雨水を取り入れるための枡体4と、当該枡
    体4の下部に連通可能に連設するための雨水浸透枡主体
    1とを分割形成し、上記雨水浸透枡主体1は、内方から
    外方に向かって拡がるテーパー状孔縁を具えた所要数の
    雨水浸透用孔2を胴周面に開設するとすると共に、底面
    を開口面とした構成となし、上記雨水取入れ用枡体4
    は、地表水を取り入れるための流入口6aを具えた蓋体6
    を着脱自在に取り付けた開口面4aを上面に開設すると共
    に、雨樋等に連通させるための雨水案内パイプ8を連結
    するための雨水取入れ孔7を下方寄り側面に開設した構
    成となし、前記雨水浸透枡主体1の上端寄りには、余剰
    雨水排出用孔形成用肉薄部9を形成し、更に、前記雨水
    取入れ用枡体4内には、塵取り籠5を着脱自在に収装
    し、また、前記雨水浸透枡主体1内には、その底部開口
    面部分に位置するように、砂溜めバケツ10を取り出し可
    能に収装したことを特徴とする雨水浸透用枡。
JP1987180385U 1987-11-26 1987-11-26 雨水浸透用枡 Expired - Lifetime JPH0637109Y2 (ja)

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JP2011226153A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Aron Kasei Co Ltd 無落雪屋根の排水構造

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JP2011006857A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Ooike Co Ltd 排水を一時的に貯留するとともに地下浸透させるための構築物

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