JPS6053188B2 - マグネト点火装置 - Google Patents

マグネト点火装置

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JPS6053188B2
JPS6053188B2 JP54020038A JP2003879A JPS6053188B2 JP S6053188 B2 JPS6053188 B2 JP S6053188B2 JP 54020038 A JP54020038 A JP 54020038A JP 2003879 A JP2003879 A JP 2003879A JP S6053188 B2 JPS6053188 B2 JP S6053188B2
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高徳 藤本
正幸 小沢
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    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/155Analogue data processing
    • F02P5/1553Analogue data processing by determination of elapsed angle with reference to a particular point on the motor axle, dependent on specific conditions
    • F02P5/1556Analogue data processing by determination of elapsed angle with reference to a particular point on the motor axle, dependent on specific conditions using a stepped control, dependent on speed
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマグネト用電子式点火装置の改良に関するも
のである。
第1図は特開昭52−36234号公報に記載される
公知例の動作原理を示すタイムチャートてあるが、特に
機関の回転数が大巾に減少すなわち角速度ωが極端に低
下する場合について図示したものである。
第1図図示の時間線aにおけるM1、M2はクランク
軸の異なる2つの回転角度位置、Tは上死点、Sは要求
点火位置を示す。
また時間線をに示したΞ角波状の波形は上記公知例に示
されている充放電コンデンサの電圧であり、Vrefは
上記充電開始及び放電終了時を決める比較電圧レベルて
あり、上記コンデンサは位置M、から位置M2這一定の
電流i、にて充電され、位置M’以後一定の電流i2に
て放電され前記比較電圧レベルVrefにて点火信号を
出すように設定されているものである。また第1図の時
間線cに示した曲線は機関の回転角速度ωの変化を概略
図示したものである。 第1図に於て、位置M、から゛
迄の角度と経過時間を夫々θ、、T、とし、位置Moか
ら位置Sまでの角度と経過時間をθ2、T2とし、位置
Sから位置Tまでの角度をα、位置Tから次の位置M、
迄の角度をθ3として進角度αを計算すると α=18
0−(θ1+θ2+θ3) (1)となり、θ1、θ3
は共にクランクの回転角上の位置M、及びM2で決まり
一定であり、かつθ、は時点ちからtaに至る平均角速
度をω2とするとで与えられる。
従つてとなる。
但しKはで一定値を呈するものである。
次にコンデンサの充電、放電量は変わらないのでがなり
たつ一方T1は となり、以上式(3),(5),(6)からで進角度α
が示される。
従つてi1もしくはI2を機関の運転条件によつて変化
させれば進角度αはその変化に応じて変化するものであ
る。以上述べたように式(7)を基本にして進角?αを
調整しようとすれば?が常に一定であることがわかる。
しかるに今例えば時点T7の位置で点火火花を発生させ
たとき機関の混合気に着火しなかつたとすれば、クラン
クの回転速度は急減し上死点T、次の位置M1迄の時間
が大巾に長くなり、その後に続く他の気筒の点火準備時
間にほぼ相当する時間T1″,T2″も大巾に長くなる
ことである。この結果時点らからTlO迄の平均角速度
を冨″1、時点TlOからT,l迄の平均角速度を;″
2としそれらの比;″2/;″1が上記前サイクルの比
冨。/蓄,より小さなつたとすれば式(7)からi1/
I2が例えば一定でもαは大きくなりもはや要求点火時
期である位置Sよりもずつと進んだ位置S″で点火火花
を発生することになるのである。一般に機関は低速にな
るほど吸入混合気の混合状態が悪く不整燃焼や着火ミス
を起こしやすく回転変動が大きいものである。
従つて機関の低速域に於て進角度αを一定に固定するた
めにコンデンサへの充放電電流を例え一定に保ち得ても
、第1図に示したように角速度ωが毎サイクル大巾に変
動すればそれに応じて;2/;1比が時々刻々変化する
ことになり実際の点火時期は要求点火時期Sの前後を振
らつくことになり、もはや正確で安定した点火時期は得
られなくなるのである。
この発明は上記欠点を解消すると共に以下に述べる優れ
たマグネト点火装置を提供するものである。
以下、この発明を図に示す実施例について説明する。
まず、第2図乃至第8図に示す一実施例において、1は
電源装置である図示しないマグネットの発電コイルで、
機関の回転に同期して正負の交流電圧を発生する。2,
3はこの発電コイルの”出力を整流するダイオード、4
はこのダイオード2により整流された上記発電コイル1
の出力により充電されるコンデンサ、5はこのコンデン
サの放電回路に接続された点火コイルで、上記コンデン
サ4と直列接続された1次コイル5a点火プラグ6に接
続された2次コイル5bとからなる。
7は上記コンデンサ4の放電回路に設けられた開閉素子
であるサイリスタで、このサイリスタ7の導通時に上記
コンデンサ4の充電々荷が上記1次コイルに放電される
8は角度位置検出装置てある点火信号発生用の信号コイ
ルで、機関の回転に同期して、その機関の所定のクラン
ク位置に対応した第1の角度信号aとこの角度信号aの
発生位置よりもθ度遅れたクランク位置に対応した第2
の角度信号bを発生する。
これらの出力信号A,bは第2図のA点では出力信号a
は正極性、出力信号bは負極性となつている。これら何
れかの信号により上記サイリスタ7は導通する。9,1
0,11,12は逆流阻止用のダイオード、13,14
は上記サイリスタ7のゲートに各々接続された抵抗、1
5は上記第1の角度信号aによつて演算開始し機関の運
転状態に応じた点火時期を演算する点火時期演算回路4
0はこの演算回路の演算結果のうち、機関のNO.回転
数より高い場合のみ上記サイリスタ7のゲートへ出力さ
せる制御回路で、上記各回路15,40の詳細は第5図
に示す。
次に第4図において、第4図は上記角度位置検出装置の
機構部を示すもので、6は磁石発電機のフイルホイルで
、筒状を呈しており、その内周面には図示しない永久磁
石が固着されている。
17はこのフライホイルの外周に固着された所定の円周
方向長さ′を鉄板で、フライホイル16の円周上2ケ所
に設けられている。
18はこの鉄板17と径方向に微少間隙を介して対設さ
れたステータコアで、上記信号コイル8が巻回されてお
り、上記フライホイル16の回転に伴う鉄心部17との
離接により上記信号コイル8に第3図のような信号電圧
を発生させる。
次に第5図において、第5図は上記点火時期演算回路1
5、制御回路40の詳細回路で、図中、19は上記信号
コイル8の出力を波形整形する波形整形回路、191,
192,193は抵抗、194は電圧比較器(以下コン
パレータと称す)、195はコンデンサ、196はダイ
オード、20はフリップフロップ回路、21はこのフリ
ップフロップ回路に接続され、機関回転数に応じ所定の
出力を発する演算回路、211,212,213は抵抗
、214,215はダイオード、216はトランジスタ
、217はコンデンサ、218は演算増巾器(以下オペ
アンプと称す)、219は電圧比較器(以下コンパレー
タと称す)、22は上記信号コイル8の出力信号aの整
形出力を回転数信号としてとらえ回転数に比例した直流
電圧に変換する回転数一電圧変換回路(以下F−■回路
と称す)である。
上記フリップフロップ回路20の一方の入力端子Sは、
上記波形整形回路19に接続され、他方の入力端子Rは
上記コンパレータ219の出力に接続されている。
またフリップフロップ回路20の一方の出力端子Qは抵
抗212を介してトランジスタ216のベースに接続さ
れているとともにダイオード215と抵抗213の直列
回路を介して上記トランジスタ216のエミッタに接続
されている。トランジスタ216のコレクタは抵抗21
1、ダイオード214を介して上記F−V回路22の出
力端子に接続されると共に、エミッタは上記イペアンプ
218の反転入力端子(以下(−)端子と称す)に接続
されている。オペアンプ218の出力端子は上記コンパ
レータ219の(−)端子に接続されていると共にコン
デンサ217を介して自分自身の(−)端子に接続され
ている。そしてオペアンプ218とコンパレータ219
の非反転入力端子(+)は比較電圧Vrlにバイアスさ
れている。23は上記演算回路21の演算結果に応じた
所定の出力パルスを検出して上記サイリスタ7のゲート
へ出力信号を送るパルス立下り検出回路、231はトラ
ンジスタで、そのベースは抵抗233を介して上記フリ
ップフロップ回路20の一方の出力端子Qに、コレクタ
が抵抗232を介して電源に、そしてエミッタは接地さ
れている。
234は上記トランジスタ231のコレクタに接続され
たコンデンサ、235は放電用のダイオードである。4
01は上記トランジスタ231のエミッタに接続され、
上記トランジスタ231の0N,0FFを制御するサイ
リスタ、402はこのサイリスタのゲートと接地間に接
続された抵抗、403は上記サイリスタ401のゲート
と上記ダイオード11,12の接続点間に接続された抵
抗である。
第6図は上記F−■回路22の出力特性を示すもので、
220はその特性の一例で図では直線的に変化する場合
を示す。又この特性第6図に示す様に、回転数N。のと
きコンパレータ219のバイアス電圧■r1と等しく設
定してある。更に上記サイリスタ401は、機関がNO
回転数以上の際に信号コイル8の出力電圧aにより導通
され、機関回転数がNOより低い場合は出力電圧aが小
さくサイリスタ401は不導通となる。次に第7図にお
いて、時間線b−1は上記第5図中の各部の電圧A−H
の夫々タイムチャートを示すものであり、図中時間線a
はクランク位置の各符号を示すタイムチャートであり、
Mは機関の要求する最大進角位置よりも若干進んだ位置
を示し、Sは低速時の要求点火位置を示し、Tは第1図
と同様、上死点を示す。
機関の回転に対応して出る信号コイル8の出力電圧Aは
第7図に示す様に位置Mで高電圧、位置Sで抵低電圧に
なる信号″である。次に上記実施例の動作を説明する。
ます、第2図に示すCDI式のマグネト点火装置にあつ
ては電源コイル1の整流出力によりコンデンサ4を図示
極性に充電し、その充電電荷を機関の点火時期即.ち、
信号コイル8の出力電圧aを入力とする点火時期演算回
路15の出力発生時期もしくは信号コイル8の出力電圧
bの発生時期に各サイリスタ7を導通させて点火コイル
5の1次コイル5aに印加し、その2次コイル5bに高
電圧を発生させ、I点火プラグ6に火花を飛ばすもので
ある。そこで次に、サイリスタ7の導通時期即ち、点火
時期の調整手段を進角特性線図第8図を含めて詳細に説
明する。今、機関が第8図に示す回転数N2よりも高い
回転数で一定速で回転しており、かつその場合の点火進
角度が零ではなくT位置から角度αだけ進んだ位置であ
ると第2図、第5図の動作は次にようになる。
まず、F−V回路22は機関の回転数に対応した出力電
圧をカウント又は積分しその出力電圧220はバイアス
電肚Nrlよりも高い値にある。
この出力電圧220はコンパレータ219の入力電圧と
なると共にトランジスタ216のコレクタ供給電圧にな
つている。一方、フリップフロップ回路20は位置Mに
おける出力電圧Cのハイレベルによリセットされ、その
出力電圧Eはハイレベルになる。
出力電圧Eがハイレベルになるとトランジスタ216は
抵抗212を介し順方向にバイアスされるのでONする
。トランジスター216が0Nすると第5図に示した電
圧極性に充電されていたコンデンサ217は下式に示す
電流12で放電し始める。上式かられかるようにこの放
電電流12の大きさは、バイアス電圧Vrl、抵抗21
1,212の抵抗値が一定あれば、R−■回路22の出
力電圧220に依存する。
コンデンサ217の放電開始によりオペアンプ218の
出力電圧Dは第7図に示すように降下しバイアス電圧V
rlに達するとコンパレータ219出力には正のパルス
電圧が発生し、この正のパルス電圧がリセット入力とな
る。フリップフロップ回路20はその入力端子Rに上記
リセットパルスが入るとリセットされその出力電圧電圧
Eはローレベルになる。以上の様にして得られたハイレ
ベルの出力電圧Eの時間巾がすなわち演算回路21の演
算結果に相当するものである。
次に上記のフリップフロップ回路20の出力電圧Eがハ
イレベルに達したとき、パルス立下り検出回路23のト
ランジスタ231には抵抗233を介してベース電流が
供給され、又、サイリスタ401のゲートには抵抗40
3を介して信号電圧aが供給されサイリスタ401は導
通しているので、トランジスタ231は0Nする。
これに伴い、図示極性に充電されていたコンデンサ23
4の電荷がトランジスタ231、ダイオード235を介
して放電され、出力電圧Fはローレベルになり、又、G
点には、ダイオード235のドロップ分のみの出力電圧
が発生する。次にフリップフロップ回路20の出力電圧
Eが・ハイレベルからローレベルに達する場合、トラン
ジスタ231にはベース電流は印加されないので、トラ
ンジスタ231は0FFし、よつて、コンデンサ234
は電源より抵抗232を介して図示極性に充電される。
これに伴い電源端子電圧Fはハイレベルとなり、G点に
は、第7図に示す如く大きなトリガ電圧が発生し、この
トリガ電圧がサイリスタ7のゲートに印加される。次に
以上の様にしてフリップフロップ回路20の出力電圧E
がローレベルになるとトランジスタ216はカット0F
Fする。
トランジスタ216のカット0FFによりオペアンプ2
18の反転入力端子(−)へのF−■回路22の出力電
圧220印加がなくなることから、オペアンプ218の
出力電圧Dは上昇に転する。これによりコンデンサ21
7は図示した極性の向きに下式に示す電流11で充電し
始める。上式かられかるようにこの充電電流11の大き
さは、回転数にかかわらず一定値である。
従つてコンデンサ217の充電電圧すなわちオペアンプ
218の出力電圧Dは第7図に示すように回転数に関係
なく一定の勾配を有する直線状の波形となる。次に第8
図に示す回転数N2よりも低くN1よりも高い領域で再
び位置Mにて出力電圧Bがハイレベルになると上記と同
様にフリップフロップ回路20がセットされ、コンデン
サ217が放電し、演算回路21の出力電圧Eはハイレ
ベルになるがF−V回路22の出力電圧220は上記の
前回サイクルの値よりも下がつており、式(8)から放
電電流12の大きさは小さくなつているのである。
従つて、コンデンサ217の電圧すなわちオペアンプ2
18の出力電圧Dがバイアス電圧Vrlに達する迄には
前回サイクルの場合におけるよりも、より多くの時間が
かかり、第7図に示すように要求点火位置Sよりも遅れ
た位置すなわち上死点Tよりもα2進んだ位置でバイア
ス電FEVrlに達し出力電圧Eがローレベルに落ちる
のである。しかし、まだ、この状態ではサイリスタ40
1は信号コイル8の出力電圧aにより導通状態を維持し
ているので、フリップフロップ回路20の出力電圧Eが
ローレベルになると、トランジスタ231は0Nから0
FF状態に移行して出力電圧Fはハイレベルに移行する
ので、出力電圧Gは、第7図に示す如く設定位置Sより
も遅れた位置でトリガパルスとなって、サイリスタ7の
ゲートへ供給される。この位置がすなわち上死点Tより
も角度α2進んだ位置となる。次に、第8図に示す回転
数Nェよりも低くNOよりも高い領域で再び位置Mに出
力電圧Bがハイレベルになると上記同様フリップフロッ
プ回路20がセットされ、コンデンサ217が放電され
る。
この時、第6図からもわかる様にF−V回路22の出力
電圧220は、バイアス電圧■r1よりも低いので、ト
ランジスタ216が0Nするにもかかわらず、F−V回
路22の出力電圧220は、放電電流12に寄与せず、
放電電流12は、下式に示す様になる。上式かられかる
様に、この領域では、放電電流12の大きさは、回転数
にかかわらず一定値である。
又充電電流11も上述した様に回転数にかかわらず一定
値であるので、この領域では、信号コイル8の出力電圧
aが制御回路40のサイリスタ401の導通電圧に達し
ているので、トランジスタ231の0N,0FFは出力
電圧Eにより制御され、フリップフロップ回路20の出
力電圧Eが、ローレベルになる位置、すなわちサイリス
タ7のゲートへ供給される、トリガパルスの位置は、上
死点Tよりも常に一定角度α3進んだ位置となる。次に
、第8図に示す回転数NOよりも低い領域では、再び位
置Mにて出力電圧Bがハイレベルになると上記と同様フ
リップフロップ回路20がセットされ、コンデンサ21
7が放電される。
この領域では、上述した様に充電々流11、放電々流1
2は機関の回転数にかかわらず一定であるので、フリッ
プフロップ20の出力電圧Eがコンデンサ217の放電
によりハイレベルよりローレベルになる。しかし、この
機関の回転域では信号コイル8の出力電圧aが低く制御
回路40のサイリスタ401の導通電圧に達していない
のでサイリスタ401は0FF状態を維持しており、よ
つてトランジスタ231もN。回転以下では0FF状態
を維持する。従つて出力電圧Eはハイレベルからローレ
ベルに移行しているにもかかわらず、出力電圧Fは常に
ハイレベルを維持するようになり、そのためG点にはサ
イリスタ7のゲートへのトリガパルスは全く発生しなく
なる。以上の如く動作で、今制御回路40により制御さ
れた点火時期演算回路15の出力のみをサイリスタ7の
ゲートに供給した場合は、第8図に示す様に進角特性は
、実線で示す301の様な進角特性が得られる。
又、信号コイル8の出力bのみが、サイリスタ7のゲー
トに供給した場合は第8図の破線で示す302の進角特
性が得られる。ここで、信号コイル8の出力bによる出
力電圧H1信号コイル8の出力aにより演算された出力
電圧Gとを連続的にサイリスタ7のゲートに印加すると
、第8図及び第7図に示す角度関係に設定することによ
り、機関の回転数がNOを超える回転数の場合には、ど
ちらか先にサイリスタ7のゲートに印加された信号電圧
、(GかH)により、コンデンサ4の充電電荷が点火1
次コイル5aに印加され、点火2次コイル5bに高電圧
を誘起させ点火プラグ6火花を飛ばすことになる。従つ
て後からの信号(GかH)がサイリスタ7のゲートに供
給され、サイリスタ7が0Nしてもコンデンサ4はすで
に放電しており電荷がなくなつているので点火コイル5
には、高電圧は誘起されない。又機関の回転数がN。よ
り低い領域では、信号コイル8の出力aは演算回路15
により演算されるが、制御回路40によりその演算結果
出力がサイリスタ7のゲートに印加されないので、信号
コイル8の出力bによる信号Hのみがサイリスタ7のゲ
ートに印加されるので、該信号Hによりサイリスタ7は
導通しコンデンサ4の充電々荷を放電させ点火に寄与す
る。すなわち、第8図の回転数N2より高い領域では、
第7図の上死点Tよりα1以上進んだ位置で点火し、回
転数N2より低い領域では、第7図のS点で点火するこ
とになる。
上記の如く動作で、位置Sで飛火した後、何らかの原因
で機関の混合気に着火しなかつた場合について述べる。
このような失火は機関の回転が低い場合に特に起こりや
すく、混合気の混合比のバラツキによるものである。以
上のような理由で失火すると機関の回転数はN。より低
くなりクランクの回転角速度は急減し次の位置M迄に達
する時間は大巾に長くなるものである。しかるにコンデ
ンサ217への充電電11は式(9)にて示したように
一定であるので充電電圧Dすなわちオペアンプ218の
出力電圧Dは前回サイクルの場合よりも上昇する。この
ようにして失火後、次の位置Mにて出力電圧Bがハイレ
ベルになると前回と同様にフリップフロップ回路20が
セットされ、コンデンサ217は放電状態に転する。放
電電流12にて放電されていき出力電圧Dが上死点Tよ
りも進んだ位置Nでバイアス電圧Nrlに達したとする
とこの時点において出力電圧Eはローレベルに落ちる。
しかしトランジスタ231は0FFしており、出力電圧
Fはハイレベルを常に維持した状態にあるので出力電圧
Gはトリガパルスとならず、サイリスタ7を導通させる
ことはない。従つて、この機関回転域では機関回転数に
対する進角度が一定である信号コイル8の出力bのみが
サイリスタ7のゲートに供給され、コンデンサの充電電
荷を信号コイル5に印加させ、2次コイル5bに点火電
圧を発生させ、点火プラグ6に火花を飛ばせる。
ところで、機関の回転数がNO(500rPM)より低
い領域においても信号コイル8の出力aの演算結果出力
をサイリスタ7のゲートに印加した場合、機関の着火ミ
ス等でクランクの回転速度が極端に変動し、そのため要
求点火時期に発生する信号コイル8の出力bではなく、
出力aの演算結果出力によりコンデンサ4を放電させて
点火してしまい、更に不整燃焼、始動困難を助長させる
欠点が生じるが、上記の実施例では、機関の回転がN。
より低い回転域で制御回路40により演算結果出力をサ
イリスタ7のゲートに印加せずに、機関要求点火位置に
て発生する信号Hのみをサイリスタ7のゲートに印加し
て点火信号としているので、正確で安定した点火時期を
得ることができる。以上、まず最初に機関の回転数N2
より高い回転数において回転している場合は、信号コイ
ル8の出力電圧aを入力とする演算回路21の演算結果
即ち出力電圧Eの立下り点で点火し、この点火時期1G
は少なくとも機関の要求する進角度零の位置Sよりも前
に進んだ位置であることを説明し、次に回転数N2より
回転が落ちた状態で、何らかの原因で失火した場合も含
み回転を維持した場合は、上記演算回路21の演算結果
によらず、信号コイル8の遅角側である出力信号bによ
り点火し、第8図に示す様な進角特性を得るようにする
ことを説明した。すなわち、機関の回転変動もしくは角
速度変化が毎サイクルに亘つて大巾に変化する低速時は
、電気的な演算結果によらず、極めて簡単な機械的に固
定された信号を利用して点火させ、しかも機関の回転が
N。
より低くなつた場合には、信号コイル8の出力aに応じ
て演算回路21の演算結果出力がサイリスタ7のゲート
に印加しないようにして低速時の点火特性を向上させよ
うとするものである。尚、上述ではCDI式のマグネッ
ト点火装置について説明したが、第9図に示す様な電流
遮断式のマグネット点火装置にも応用できる。
即ち、第9図において、24は電源コイル点火1次コイ
ルも兼ねている。
25は点火2次コイル、26は上記電源コイルに抵抗2
7を介して直列的に接続されたサイリスタで、このサイ
リスタ26のゲートには上記信号コイル8の両出力端が
接続されている。
28は上記抵抗27と上記サイリスタ26のアノードと
の接続点にベースが、コレクタが上記電源コイル24の
一端に、エミッタがその電源コイル24の他端に各々接
続されたトランジスタ、29はカソードが上記電源コイ
ル24の一端に、アノードがその電源コイル24の他・
端に各々接続されたダイオードである。
この実施例のものにあつては、電源コイル24のB1方
向の出力により、トランジスタ28には抵抗27を介し
てベース電流が流れるので、トランジスタ28は導通し
、従つて電源コイルには大電流が流れる。
その後、機関の点火時期になると、信号コイル8の出力
aの演算出力及び出力bが直接サイリスタ26のゲート
に印加されサイリスタ26は導通する。これに伴い、電
源コイル24の通電電流は急激に減少し、その電流変化
に応じて点火2次コイル25には高電圧が誘起され、点
火プラグ6に飛火させる。又、電源コイル24のA方向
の出力はダイオード29にて短絡されるので点火には寄
与しない。ところで、この実施例の場合、上記の実施例
と同様に機関の回転数がN2を超える回転域では、信号
コイル8の出力aの演算出力の方が早く、又、N2回転
以下では信号コイル8の出力bの方が早くサイリスタ2
6に印加され点火に寄与し、しかも機関の回転数がN。
を超える場合にはサイリスタ26には連続的に導通信号
が印加されるが、何れも最初の信号によつて電源コイル
24の通電電流が減少しているので、後の信号がサイリ
スタ26に印加されても電源コイル24の通電電流には
変化が生ぜず、よつて点火2次コイル25には点火電圧
が発生しない。更に機関の回転数がNOより低い回転域
では制御回路40により演算結果出力はサイリスタ7へ
供給されず、信号コイル8の出力bのみがサイリスタ7
のゲートに印加され点火に寄与するので機関低速時の不
整燃焼、始動不良を防止できる。又上述では信号コイル
8に角度信号を発生させる機構として、第4図に示す如
くフライホイル16の外周に鉄板17を取り付けるもの
を例示したが、第10図に示す如くフライホイル16の
外周の一部に切り欠き16aを設ける手段、又は第11
図に示す如く、フライホイル16の外周にリング30を
固着し、このリング30の円周上の一部分には、磁気変
調部である切り欠き部30aを設けるようにしても上記
実施例と同様の作用をなし得る。更に上述では、角度信
号発生機構としてフライホイル16の外周に2個所に鉄
板17等の磁気変調部を設けたが1個所にのみ鉄板17
等の磁気変調部を設けるようにしてもよい。以上の様に
この発明は、機関の所定のクランク位置に対応した一方
の極性の第1の角度信号とこの角度信号の発生位置より
も所定角度遅れたクランク位置に対応した他方の極性の
第2の角度信号を発生する角度位置検出装置と、上記第
1の角度信号の発生位置と発生周期との関数として定め
られる点火時期を演算する点火時期演算回路と、この演
算回路の演算結果のうち機関の所定回転数より高い場合
のみ開閉素子へ出力する制御回路とを設け、機関の所定
回転数より高い場合は第1の角度信号によつて点火時期
演算回路を動作させ得た進角演算結果信号と上記第2の
角度信号との両方を開閉素子に印加し、機関の所定回転
数より低い場合特に回転変動の大きい低速回転域におい
ては上記第2の角度信号のみを点火信号とし得るように
しているので、従来装置にみられた低速域での激しい回
転変動に伴う点火時期の振らつきは全くなくなり、正確
で安定した点火時期を得ることができ、しかも、機関の
所定回転数より高い場合は点火を制御する開閉素子には
、進角演算結果信号と第2の角度信号との両方が印加さ
れ、そのうち、早い方の信号のみにより、点火を行うよ
うにしているので、進角演算結果信号と第2の角度信号
との何れかを選択する回路を必要としないので、回路構
成が非常に簡単となる効果がる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来装置の動作を説明する動作波形図、第2図
はこの発明の一実施例を示す電気回路図、第3図は第2
図中の1部分の動作線図、第4図は第2図実施例の角度
位置検出装置の構造を示す正面図、第5図は第2図実施
例の更に詳細を示す電気回路図、第6図は第5図のF−
■回路の出・力特性を示す動作線図、第7図は第2図実
施例の動作を説明する動作波形図、第8図は第2図の実
施例による進角特性線図、第9図はこの発明の他の実施
例を示す電気回路図、第10図、第11図はこの発明の
更に他の実施例を示す正面図てあ・る。 図中、1は発電コイル、5は点火コイル、6は点火プラ
グ、7はサイリスタ、8は信号コイル、15は点火時期
演算回路、19は波形整形回路、20はフリップフロッ
プ回路、21は演算回路、722はF−V回路、23は
パルス立下り検出回路、24は電源コイル、40は制御
回路である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 機関の回転に同期して正負の出力を発生しその整流
    出力を点火コイルに通電し得る電源装置、上記点火コイ
    ルへの通電を制御する開閉素子、上記機関の回転を同期
    し上記機関の所定のクランク位置に対応した一方の極性
    の第1の角度信号とこの角度信号の発生位置よりも所定
    角度遅れたクランク位置に対応した他方の極性の第2の
    角度信号を発生する角度位置検出装置、上記第1の角度
    信号の発生位置と発生周期との関数として定められる点
    火時期を演算する点火時期演算回路、及び上記点火時期
    演算回路の演算結果のうち、機関の所定回路数より高い
    場合のみ上記開閉素子へ出力する制御回路を備え、上記
    機関の所定回転数より高い場合は上記第2の角度信号と
    上記点火時期演算回路の演算結果によつて得られた信号
    の両方とを、上記所定回転数より低い場合は上記第2の
    角度信号のみを上記開閉素子に各々供給して点火信号と
    するようにしたマグネト点火装置。 2 角度位置検出装置は1個で構成すると共に第1の角
    度信号は正極性又は負極性の信号であり、第2の角度信
    号は第1の角度信号の発生位置よりも所定角度遅れた負
    極性又は正極性の信号であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のマグネット点火装置。
JP54020038A 1979-02-21 1979-02-21 マグネト点火装置 Expired JPS6053188B2 (ja)

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JPS5297040A (en) * 1976-01-20 1977-08-15 Motorola Inc Multiislope ignition spark timing circuit

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