JPS6052745B2 - 新規な化合物 - Google Patents

新規な化合物

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JPS6052745B2
JPS6052745B2 JP54003507A JP350779A JPS6052745B2 JP S6052745 B2 JPS6052745 B2 JP S6052745B2 JP 54003507 A JP54003507 A JP 54003507A JP 350779 A JP350779 A JP 350779A JP S6052745 B2 JPS6052745 B2 JP S6052745B2
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晋 渡辺
忠代 藤井
信明 中川
邦夫 大山
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Toyo Jozo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は下記、一般式[1] (ただし、式中Rは2−ベンゾチアゾリル;たは2−ピ
リジルー N−オキサイド基を示す[表わされる、新規
な化合物に関する。
また、本;の一般式〔I〕で表わされる新規な化合物下
、化合物〔I〕と称す)は、その分子中に反応性の異な
る2種の5−5交換反応性を示す官能基]で15を有す
る新規な化合物である。
さらに本発明の化箔明 合物〔I〕は、その官能基に基
き、ハブチッ、抗(以 原、抗体、その他の受容体、酵
素などにおけるチ乏応 オール基を有する生理活性物質
やチオール基を導入された生理活性物質の架橋試薬、固
定化試薬として、またこれらの生理活性物質やチオール
基を有する担体などの反応性誘導体を得るに当つて有用
な化合物である。従来より多官能性基を有する化合物が
架橋試薬または固定化試薬として種々知られているが、
これらの化合物におけるその官能基は互いに等価の反応
性を示す同一または異なる官能基からなるものにすぎず
、従つてこの化合物を生理活性物質などに反応せしめれ
ば、得られる生成物において生理活性物質のダイマー状
結合物や生理活性物質の分子内結合物、さらには異なる
官能性によつて結合状態を異にする結合物などの多種の
副反応生成物を生じる欠点があつた。
本発明者らは、上記の欠点のない優れた化合物について
種々研究した結果、一般式〔〕(ただし、式中Rは前記
と同じ基を示す)で表わされるカルボン酸誘導体に、式
〔〕で表わされるアミン誘導体を反応せしめて得られる
化合物〔1〕が、その2−ベンゾチアゾリル基、2−ピ
リジンーN−オキサイド基に結合するS−S基がチオー
ル基を有する化合物に対して第一段のS−S交換反応を
行ない、次いでその2−ピリジル基に結合するS−S基
が第二段のS−S交換反応を行なう逐次反応を示すS−
S交換反応.性を有する化合物であることを見い出した
また化合物〔1〕が、2種のチオール基を有する化合物
を化合物〔1〕に段階的に反応せしめることにより、化
合物〔1〕の目的とする部位に定量的に、各々のチオー
ル基を有する化合物をその両端.に結合せしめ得ること
のできる良好な化合物で、種々の試薬として有用な化合
物であることを知つた。本発明は上記の知見に基いて完
成されたもので、種々の有用性を有する優れた新規な化
合物を−提供するものである。
まず、本発明は化合物〔1〕を得るに当つては、例えば
、一般式〔〕で表わされるカルボン酸誘導体の反応性誘
導体と、式〔〕で表わされるアミン誘導体とを、不活性
媒体中反応せしめればよく、その際は各々等モル程度を
用いて、その反応条件として通常−20〜30℃程度、
1紛〜5時間程度にて行なえばよく、さらにその不活性
媒体としては例えばジメチルホルムアミド、クロロホル
ム、ベンゼン、酢酸エチル、メチレンクロライド、テト
ラヒドロフランまたはそれらの混合媒体が使用されるも
ので、次いでその反応終了後その反応生成物たる化合物
〔1〕を通常の分離、採・取、精製手段を用いて得れば
よい。
また上記における一般式〔旧で表わされるカルボン酸誘
導体を得るに当つては、例えば2,2″ージチオビス(
ベンゾチアゾール)または2,2″ージチオビス(ピリ
ジンーN−オキサイド)と、3−メルカプトプロピオン
酸とを、各々等モル程度ないし、3−メルカプトプロピ
オン酸を多少過剰用いて、これを例えばベンゼン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、アセトン、メタノール、エタノ
ールなどの溶媒に加えて、10〜70℃程度、1紛〜5
時間程度の反応条件にて行ない、次いで反応終了後冷却
、濃縮、減圧乾燥などの通常の採取手段を用いて反応生
成物たる一般式〔旧で表わされるカルボン酸誘導体を得
ればよく、さらにこの誘導体は、ジメチルホルムアミド
、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
溶媒中N−ヒドロキシスクシンイミドやp−ニトロフェ
ノールとともにシンクロヘキシルカルボジイミドを用い
るか、直接塩化チオニールなどにて処理して、そのカル
ボキシル基のN−スクシンイミドエステルやp−ニトロ
フェニルエステルなどの活性エステル、酸クロライドと
しての一般式〔旧で表わされるカルボン酸誘導体の反応
性誘導体とすればよく、また一般式〔旧で表わされるカ
ルホン酸誘導体にシンクロヘキシルカルボジイミドなど
の縮合剤を加えて式〔〕で表わされるアミン誘導体との
縮合反応を行なわせしめてもよい。
さらに式〔〕で表わされるアミン誘導体としては、ザ・
ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミ ス ト
リ 一 (TlleJOumalOfOrga
nicChemistry)?1635(196俳6月
)にて記載の化合物であり、この記載に従えば、2−メ
ルカプトエチルアミンを過酸化水素を用いて酸化して2
ーアミノエチルーJメ[アミノエタンチオールスルホナー
トを得、これに2−メルカプトピリジンを反応せしめる
ことによつて得られるものであり、また2,2″ージチ
オビス(ピリジン)と2−メルカプトエチルアミンとを
用いて得てもよい。さらに上記の一般式〔〕で表わされ
るカルボン酸誘導体またはその反応性誘導体や、式〔〕
て表わされるアミン誘導体を得るに当つて、上記の記載
はその一例であつて、何んら目的とする化合物〔1〕を
得るために限定されるものでなく、また本発明の化合物
〔1〕を得るに当つて、上記例示以外の方法によつて得
られたものであつてもよい。このようにして得られた本
発明の化合物〔1〕のS−S交換反応性についてみれば
次の通りである。
まず本発明の化合物〔1〕として、下記式〔1a〕,〔
Ib〕で表わされる化合物を用いた。
また上記の式〔1a〕,〔Ib〕で表わされる化合物の
各々のS−S交換反応性を求めるために、これらの化合
物に対して、チオール基を有する化一合物としてグルタ
チオンをモル比で0.5倍から2倍の各量で用いた。ま
たその反応においては、第一表に示す通りの各濃度に調
整したもので、またその反応媒体としてリン酸緩衝液(
1mMのEDTA含有0.1M,.PH7.2)を用い
、25℃、3紛間反応せしめたものである。そのS−S
交換反応の結果、生成した2−メルカプトベンゾチアゾ
ール、2−メルカプトピリジンーN−オキサイド、2−
メルカプトピリジンの各吸収極大波長である310nm
1333r1m1343r1mにおける各吸光度を求め
た。
また吸光度の測定は、各反応液を、上記反応媒体を用い
て、5@希釈して行なつたものである。
さらに、グルタチオンを等モル以上用いる場合は、あら
かじめグルタチオンを等モル加えて反応せしめ、その反
応生成物を確認した後、その残部のグルタチオンを必要
量加えて行なつた。なお、第一表におけるΔAは、反応
開始後と反応開始前での各吸収極大波長における吸光度
の差を示す。
さらに、それらの各吸収極大波長におけるモル吸光係数
は、次の通りであつた。
2−メルカプトベンゾチアゾール 19300(310r1m)、160(343nn1)
2−メルカプトピリジンーN−オキサイド3830(3
33nn1)、3190(343r1m)2−メルカプ
トピリジン3170(310r1m)、7270(33
3r1m)、8130(343nn1)その結果、各条
件における、そのΔAおよび考察は、第一表に示す通り
であつた。
上記の第一表に示す通り、本発明の化合物〔1〕は、チ
オール基を有する化合物に対し、2段階の異なる反応性
を示すS−S交換反応基を有する新規な化合物であり、
かつそのS−S交換反応性も反応方向の一定したもので
、また定量的に反応し得るもので極めて良好なものであ
る。
従つてまた、本発明の化合物〔1〕は、例えば酵素免疫
測定法や酵素レセプターアツセイにおいて用いられる酵
素とハプテン、抗原、抗体またはレセプターとの結合体
を得るための架橋試薬、抗体産生に必要なハプテンと蛋
白質との結合体を得るための架橋試薬、固相体としての
担体とハプテン、抗原、抗体またはレセプターとの固定
化のための固定化試薬などの免疫測定などへの利用、酵
素と担体との結合体たる固定化酵素としての固定化試薬
、ハプテン、抗原、抗体またはレセプターと担体とのア
フイニテイークロマトグラフイー用としての固定化試薬
としての種々の試薬としての利用が挙られ、またこれら
の生理活性物質や担体にこの化合物〔1〕を反応せしめ
ることによつ,て、S−S交換反応性を有するそれらの
反応性誘導体を得ることもできる有用な化合物であり、
これらの有用な化合物を得るに当つては、一般に不活性
媒体、例えば水、リン酸緩衝液、ジメチルホルムアミド
、テトラヒドロフランまたはそれらのl混合媒体を用い
て、室温下、1紛ないし24時間程度反応せしめて得ら
れるものである。なお、上記の生理活性物質や担体にお
いては、β−ガラクトシダーゼ、ウレアーゼなどの酵素
のチオール基をあらかじめ有している化合物や市販のチ
オール基;を有する担体、例えばアクリルアミド系ポリ
チオール、ガラス系チオール基含有化合物などのチオー
ル基を有する化合物に限らす、生理活性物質や担体にお
いて、特に蛋白質やペプタイド分子中のS−S基を還元
して得られたものであつてもよく、また官能基にチオー
ル基を導入する手段、例えばS−アセチルメルカプトサ
クシニツク・アンハイドライドを用いてそれらのアミノ
基をもつて導入してもよく(アーカイブス・オブ・バィ
オケミストリー・アンド●バイオフィジックス,ARC
HIVESOfBIOCHEMISTRYANDBlO
PHYSICS,.?,605−612(1962))
、また2ーベンゾチアゾリル基または2−ピリジルーN
−オキサイド基を有するジスルフィド誘導体の反応性誘
導体を用いてそれらのアミノ基をもつて反応せしめ(特
願昭53−8590吋)、このS−S基をジチオスライ
トールまたはアルカリ性、例えば約PH9.5以上の水
性媒体にて処理して開裂せしめてチオール基を導入せし
めたものであつてもよい。
次に本発明の実施例を挙げて具体的に述べるが、本発明
は何んらこれにより限定されるものてはない。実施例1 (1)2,2″ージチオビス(ベンゾチアゾール)40
yをベンゼン1.5eに溶解し、これに3−メルカプト
プロピオン酸8.0yを滴下し、70℃、3時間攪拌し
た。
その後反応液を室温まて冷却し、これを減圧濃縮し、さ
らに5゜C1一晩静置して析出した粗結晶を淵取し、こ
の粗結晶をベンゼンにて再結晶化して3−(2″−ベン
ゾチアゾリルージチオ)プロピオン酸の結晶16.25
yを得た(構造163〜164℃)。
次いで、この3−(2″−ベンゾチアゾリルージチオ)
プロピオン酸8.13fをジメチルホルムアミド80m
1に溶解し、氷冷下、攪拌しながらN−ヒドロキシスク
シンイミド3.45yおよびジシグクロヘキシルカルボ
ジイミド6.8f1を加えて1時間氷冷下攪拌し、さら
に2時間室温下攪拌した。
その後生成したシンクロヘキシル尿素を枦別した枦液を
1@量の水に加えてその析出物を戸取し、これを減圧下
にて乾燥し、この乾燥物9.94yをベンゼンを用いて
再結晶を繰り返して3−(2″−ベンゾチアゾリルージ
チオ)プロピオン酸●N−スクシンイミドエステル7.
18fを得た(構造式:M.p.l22〜123そCX
max27Onm(ジメチルホルムアミドリリン酸緩衝
液+(イ).1M,PH7.5)=1:9)、Rf値:
0.53(ベンゼンニ酢酸エチルニ3:1によるシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー))
1((2)2−メルカプトエチルアミ
ン●塩酸塩10.0yを水40m1に溶解し、氷冷下攪
拌しながら30%過酸化水素水4.5m1を滴下し、3
紛間攪拌し、さらに30%過酸化水素水9.0m1を滴
下した後室温下2@間静置した。
次いで室温にて反応液を減1.″圧濃縮し、シロツプ状
物を得、これに無水エタノールを添加して結晶化を行な
い、粗結晶10.7qを得た。さらにこれを氷酢酸を用
いて再結晶を行ない白色針状晶の2−アミノエチル2″
−アミノエタンチオールスルホナート・2塩酸塩2(9
.77yを得た(構造式:H2N−CH2−CH2一S
O2−S−CH2−CH2−NH2●2HC1、M.p
.l65〜166゜C(分解))。次いで、この2−ア
ミノエチル2″−アミノエタンチオールスルホナート・
2塩酸塩7.71y2jを、濃塩酸3m1を含む水溶液
12m1に溶解し、これに、2−メルカプトピリジン3
.33yを溶解した工タール溶液12m1を室温下攪拌
しながら滴下した。
2C@間攪拌した後反応液より減圧下エタノールを留去
せしめ、これにクロロホルムを加3′えて未反応物を抽
出除去し、さらにこの溶液に氷冷下、冷却した水酸化カ
リウム8.4ク含有水溶液を加え、クロロホルムを加え
て抽出し、さらに2回抽出し、これらの抽出液は直ちに
濃塩☆N−〔2−(2″−ピリジルージチオ)エチル〕
−3−(2″ベンゾチアゾリルージチオ)プ4Cロピオ
ンアミド入NlaX282nnl、E(%=235(ジ
メチノレホノレムアミドニ0.1Mリン酸緩衝液(PH
7.5)=19)Y酸を用いて転溶せしめ、その塩酸層
を回収し、併合し、これを濃縮してシロツプ状物を得た
次いでこれに無水エタノールを加えて析出した粗結晶4
.91fを得、さらにこれを無水エタノールより再結晶
化して、2−ピリジルJメ[アミノエチルジスルフィド・
2塩酸塩3.68yを得た(構造式:))まず、2−ピ
リジルJメ[アミノエチルジスルフィド・2塩酸塩2.0
gを水20m1に溶解し、これを1N水酸化カリウム水
溶液にてPHlOに調整した後酢酸エチルを加えて抽出
し、この酢酸エチル層を回収し、これを水洗した後芒硝
を加えて脱水した。
次いで、この酢酸エチル層を−15℃に冷却下、酢酸エ
チルに溶解した3−(2″−ベンゾチアゾリルージチオ
)プロピオン酸・N−スクシンイミドエステル2.27
y溶液を攪拌滴下し、90分間反応せしめてその析出物
を枦取し、これを乾燥した。さらにこれをクロロホルム
に溶解し、氷冷下5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
し、水洗し、さらに芒硝で乾燥した後そのクロロホルム
層を濃縮した。この濃縮液にヘキサンを加えて、下記構
造を有する目的物2.07gを得た。Rf値:0.41
(クロロホルムニ酢酸エチルニ1:1によるシリカゲル
薄層クロマトグラフィー)0.12(ベンゼンニ酢酸エ
チルニ3:1によるシリカゲル薄層クロマトグラフィー
)また、本目的物は、次の反応よりも、その反応性およ
び有用性が明らかである。
後述の通り行つて得られた抗インスリン抗体一Fab″
2.0m9含有0.85%(イ).15M)NaCl・
1mMEDTA含有リン酸緩衝液(PBS)(0.01
M..pH7.2)2.0m1に、50rncg/Ml
N−〔2−(2′ーピリジルージチオ)エチル〕−3−
(7ーベンゾチアゾリルージチオ)プロピオンアミドの
10%ジメチルホルムアミド含有PBS(イ).01M
..PH7.2)溶液36SPeを加えて25℃、3紛
間反応せしめた。
次いで、この反応液を分取して、波長 310r1m343r1mにて吸収値を求めた結果、該
反応液中のN−〔2−(2′−ピリジルージチオ)エチ
ル〕−3−(2″ベンゾチアゾリルージチオ)プロピオ
ンアミドのうち、96%の2−メルカプトベンゾチアゾ
ールおよび3%の2−メルカプトピリジンが検出された
さらに、別に分取したこの反応液に、2−メルカプトエ
タノールを加えた結果、2−メルカプトベンゾチアゾー
ルの吸収の増加はみられなかつたが、2−メルカプトプ
リジンの吸収は増加し、その93%が生成した。
その結果、抗インスリン抗体−Fab″の約96%が、
その2−ベンゾチアゾリル基に結合するS−S基とS−
S交換反応をしたものと認められる。
また、その反応液0.5mtを分取し、0.1N水酸化
ナトリウム水溶液てPH8.5に調節した後、PBS(
イ).01M,PH8.5)に溶解した4.37m9含
有β−ガラクトシダーゼ溶液を加え、25℃、1時間反
応せしめた。
反応後これを、セフアデツクスG−50(商品名:フア
ルマシア、ファインケミカル社製)を充填したカラム(
径1.5×84cm)を用いてゲルp過(展開溶媒:P
BS(0.01M,PH7.2)を行ない、5.0m1
分画を行なつて、その11〜1鉢目のフラクシヨンを回
収し、併合した。この得られた溶出液は、未反応のβ−
ガラクトシダーゼを4.6%含有し、また未反応の抗イ
ンスリン抗体−Fab″は検出されなかつた。
また、このことよりも、この溶出液において、抗インス
リン抗体−Fab″はβ−ガラクトシダーゼに対して1
対1の結合比をもつてなる、2−ベンゾチアゾリル基に
結合したS−S基に抗インスリン抗体−Fab″のSH
基との交換反応、2−ピリジル基に結合したS−S基に
β−ガラクトシダーゼのSH基との交換反応によつて得
られた結合体と認められた。なお上記の抗インスリン抗
体−Fab″の調製は次の通りの方法に従つたものであ
る。
インスリン抗体含有1gG50WL9を、0.1M酢酸
緩衝液(PH4.5)2m1に溶解し、これにペプシン
(シグマ社製)11n9を加えて3rC、16時間反応
せしめた。
次いで、この反応液をセフアデツクスG−150(商品
名)のカラム(径1.5×50cm1展開溶媒0.1M
ホウ酸緩衝液(PH8.O))にてゲル淵過して、その
F(Ab″)2の活性分画を得、さらにこれをコロジオ
ンバツグにて濃縮後、0.1M酢酸緩衝液(PH5.O
)に対して4℃、1晩透析を行なつた。透析内液にメル
カプトエタノールアミンを10mM濃度に添加し、3T
C190分間反応させ、この反応液を、セフアデツクス
G一25(商品名)のカラム(径1.5×50c!n1
展開溶媒:0.1M酢酸緩衝液(PH5.O))にてゲ
ルろ過を行ない、そのFab゛分画15mgを得た。得
られた抗インスリン抗体−Fablモル当りのSH基は
約0.95モルであつた(文献:′NleJOumal
OfImmunOlOgy,U?6)1554(197
6)参照)。実施例22,7ージチオビス(ピリジンー
N−オキサイド)5.05yを、クロロホルム200m
1に溶解し、これに3−メルカプトプロピオン酸2.5
5yを滴下し、40℃、1時間攪拌し、その後反応液を
室温まで冷却して析出物をp取し、さらにこの析出物を
クロロホルムにて再結晶化して、3−(2″−ピリジル
ーN−オキサイドージチオ)プロピオン酸3.72f!
を得た(Rf値:0.63(nブタノールニ酢酸:水=
4:1:1によるシリカゲル薄層クロマトグラフィー)
また実施例1と同様にして得られた2−ピリジルーJメ
[アミノエチルジスルフィド・2塩酸塩2.0fを水2
0r1Ltに溶解し、氷冷下1N水酸化ナトリウム水溶
液にてPHを10に調整した後クロロホルムにて抽出し
、そのクロロホルム層を回収し、水洗した後芒硝を加え
て乾燥し、さらにこれを減圧濃縮した。
さらに、上記の3−(2″−ピリジルーN−オキサイド
ージチオ)プロピオン酸1.19yを、テトラヒドロフ
ラン50m1に溶解し、この溶液に、氷冷下攪拌しなが
ら、シンクロヘキシルカルボジイミド1.06f含有テ
トラヒドロフラン溶液2mtを滴下した。
2紛後、この溶液と、上記の濃縮液とを氷冷下攪拌しな
がら合し、1時間攪拌した後室温下、3時間攪拌し続け
た。
反応後生成したシンクロヘキシル尿素を枦去し、その戸
液に水を加え、さらにクロロホルムを加えて、そのクロ
ロホルム抽出液を回収した。
さらにこのクロロホルム層を、5%塩酸、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液、水の順にて洗浄した後、芒硝を加え
て乾燥し、クロロホルムを留去して、下記構造を有する
目的物1.46g(純度91%)を得た。N−〔2−(
2″−ピリジルージチオ)エチル〕−3−(2″−ピリ
ジルーN−オキサイドージチオ)プロピオンアミドRf
値:0.55(n−ブタノールリピリジンニ酢酸:水=
10:3:0.1:11の上層液によるシリカゲル薄層
クロマトグラフィー)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ](ただし、
    式中Rは2−ベンゾチアゾリル基または2−ピリジル−
    N−オキサイド基を示す)で表わされる新規な化合物。
JP54003507A 1979-01-12 1979-01-12 新規な化合物 Expired JPS6052745B2 (ja)

Priority Applications (8)

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JP54003507A JPS6052745B2 (ja) 1979-01-12 1979-01-12 新規な化合物
SE8000146A SE446184B (sv) 1979-01-12 1980-01-09 Polyfunktionell disulfidforening anvendbar som tverbindande medel
FR8000490A FR2446287A1 (fr) 1979-01-12 1980-01-10 Nouveau compose disulfure polyfonctionnel
GB8000907A GB2040935B (en) 1979-01-12 1980-01-10 Polyfunctional pyridyl disulphide compounds
NL8000188A NL8000188A (nl) 1979-01-12 1980-01-11 Nieuwe polyfunctionele disulfideverbindingen.
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