JPS6050077B2 - 弾性表面波デバイスの製造方法 - Google Patents

弾性表面波デバイスの製造方法

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JPS6050077B2
JPS6050077B2 JP52106629A JP10662977A JPS6050077B2 JP S6050077 B2 JPS6050077 B2 JP S6050077B2 JP 52106629 A JP52106629 A JP 52106629A JP 10662977 A JP10662977 A JP 10662977A JP S6050077 B2 JPS6050077 B2 JP S6050077B2
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JP
Japan
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acoustic wave
surface acoustic
film
center frequency
electrode
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JP52106629A
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正治 石垣
英雄 阿部
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、中心周波数精度の高い弾性表面波デバイスの
製造方法に関するものである。
弾性表面波デバイスは、一般には第1図に示すように、
圧電性基板1の表面に形成された電気信号を弾性表面波
に変換するための入力インタディジタル・トランスジュ
ーサ(入力IDT)2および弾性表面波を電気信号に変
換するための出力インタディジタル・トランスジューサ
(出力IDT)4、ならびに前記両者間に存在する弾性
表面波の伝搬路3から構成されている。
入・出力[DTはホトレジエッチング技術を用いて作成
されている。弾性表面波デバイスの中心周波数精度はI
DT電極の寸法精度に依存するため、中心周波数精度の
高い弾性表面波デバイスの製造には、再現性よく電極薄
膜の高精度加工が実現できるホトレジエッチング技術が
必要である。特に、IDT電極幅が数μmの弾性表面波
デバイスの製造においては、現状の化学エッチング法で
は十分な加工精度を得ることは困難であるので、高精度
の得られるイオンエッチング法あるいはスパッタエッチ
ング法を用いてIDT電極を作成している。この際、I
DTの電極材料としてホトレジストに比ベエツチング速
度の大きい(約3倍)Au(膜厚数千八)か一般に用い
られている。しかし、Auを電極材料として弾性表面波
デバイスを作成した場合には、電極寸法のばらつきに起
因する中心周波数ばらつきの外に、Auの膜厚はらつき
に起因する中心周波数ばらつきをも生ずる。実験による
と、例えば、中心周波数l00MH2の弾性表面波フィ
ルタにおいてAuの膜厚変化1000八に対する中心周
波数のシフトは約800KH2であり、中心周波数精度
を±J100KH2以内とするには、Au膜厚数千Λに
対して約±100八以内の膜厚精度を必要とする。この
値は、現状のAu膜形成プロセスにおいては非常に厳し
い値てあり、Auを電極材料とする弾性表面波デバイス
の中心周波数精度劣化の原因となつて7いる。この問題
を解決する方法として、電極材料ににを用いることが考
えられている。
A1はAuに比べ、膜厚ばらつきによる中心周波数ばら
つきの影響が小さく(ふ以下)、実用上問題にならない
。しかも、Auに比べ、A1電極は弾性表面波の伝搬損
失が小さく、高周波帯における電極材料としてメリット
がある。しかし、A1電極を用いると、十分な加工精度
が得られないため、現在では数Pm以下の電極幅をもつ
弾性表面波デバイスに対しては、N電極は実用化されて
いない。この理由は、A1のイオンエッチング速度がA
uに比べ極めて小さく(約113)、ホトレジストと同
程度であるので、ホトレジストパターンに忠実にイオン
エッチングを行うためには、ホトレジストの膜厚はNに
比べ十分厚いことが必要であるからである。一般に、に
電極の膜厚はワイヤボンディングの信頼性から数千A以
上であることが要求されているので、上記のことを勘案
すると、ホトレジストの膜厚は少なくとも数千人以上て
あることが必要である。一方、数μ瓦の線幅のホトマス
クパターンをホトレジストに忠実に転写するためには、
ホトレジストの膜厚は数千A以下にする必要があり、相
矛質する条件が要求されるので、膜厚数千A以上の厚い
A1膜をAu膜(膜厚数千A)と同様の精度で歩留りよ
くイオンエッチングすることは不可能であつた。また、
Alのエッチング速度が小さいため、通常10000A
の膜厚のA1膜をイオンエッチングするために数十分(
印加電圧500V1イオン電流507TLA)を要し、
生産性を低下させる要因となつていた。本発明の目的は
、弾性表面波デバイスの製造において、従来不可能であ
つた厚いA1膜の高精度加工を、新しい技術的思想にも
とづいて可能とし、弾性表面波デバイスの中心周波数触
精度を向上することができる弾性表面波デバイスの製造
方.−法を提供することてある。
本発明は、中心周波数のばらつきを生ずるIDT電極寸
法のばらつきが、圧電性基板に対して電気的な短絡効果
を与える部分の寸法のばらつきによつて決定されるとい
う認識に基づく。
先ず圧電性・基板上りAl膜(膜厚数千A以上)を形成
し、その表面に所望のレジストパターンを形成し、エッ
チングが等方的でエッチング速度の大きい化学的なエッ
チング法(例えば、化学エッチング、プラズマエッチン
グ等)を用いて、イオン衝撃により容易に高精度エッチ
ングが可能な薄さの膜厚になるまでに膜をエッチングし
、次いで残された薄いAl膜をイオン衝撃による物理的
なエッチング法(例えば、イオンエッチング、スパッタ
エッチング等)を用いて高精度て加工することにより、
中心周波数のばらつきの少ない弾性表面波デバイスを製
造することを特徴とする。前記したように、弾性表面波
デバイスの電極材)料としてA1を用いた場合には、実
用上、Al膜厚のばらつきに起因する中心周波数のばら
つきは無視できる。
したがつて、中心周波数ばらつきに関してプロセス上の
問題は電極の寸法精度たけとなる。発明者らが、中心周
波数精度と電極寸法精度・との関係を詳細に検討したと
ころ、ホトレジエッチングプロセスで実際上問題となる
のは、IDT電極幅のばらつきに起因する中心周波数ば
らつきであることが判明した。さらに、弾性表面波デバ
イスにおける電極寸法は、圧電性基板に対する電気・的
な短絡効果を与える部分の寸法によつて実質的に決まる
ことが判明した。したがつて、中心周波数精度の高い弾
性表面波デバイスを歩留りよく製造するためには、圧電
性基板に対して電気的短絡効果を与えている部分を高精
度て加工すればよいことがわかり、本発明の方法を用い
ることによつて、本発明の目的を達成することができる
。以下本発明を実施例を用いて詳細に説明する。第2図
は本発明に係る弾性表面波デバイス製造法の一実施例と
して、弾性表面波フィルタの製造プツロセスを示す説明
図である。フィルタの溝成は、圧電性基板1としてニオ
ブ酸リチウム(LlNbO3)単結晶を用い、入出力1
DTは共に10対の正規型しく歯状電極で、中心周波数
は100r!4F[Z、電極幅および非電極部幅は共に
5μ瓦である。
第2図aに示すように、LiNlO3基板1の表面の全
体に真空蒸着により膜厚10000へのA1膜2を形成
する。次に、N膜表面を膜厚4000Aのポジタイプ・
ホトレジスト(Ax−1350J)3でおおい、露光・
現像により上記したIDT寸法をもつホトレジストパタ
ーンをN膜2上に形成する(第2図b)。次に、リン酸
、硝酸および酢酸からなる混合液(混合容積比3:1:
1)を用いて、非常極部に相当する部分のAl膜を90
00Aの深さまで化学エッチング(40℃、3分間)す
る(第2図c)。この際、化学エッチングはA1膜に対
して等方的に進行するので、化学エッチング終了後の電
極部断面は、第2図cに示すようにホトレジストパター
ンに対してアンダカツトを生ずる。次に、イオンミリン
グ装置を用いてLiNbO3基板の表面に対して垂速に
イオンを衝撃させ(印加電圧500V1イオン電流50
771.Aで8分間)、非電極部に残された薄いA1膜
(膜厚1000A)を除去する(第2図d)。この場合
のホトレジスト3の膜厚はイオンエッチングされるべき
A1膜2の厚みに対して4倍の厚さであるため、レジス
トパターンに対してアンダカツトを生じない。次に、ア
セトンを用いてホトレジストをはく離する(第2図e)
。このようにして、電極幅精度±2μm以下の弾性表面
波デバイスを得ることができる。本発明の他の実施例と
して、上記の実施例中のイオンミリング装置にかえてス
パッタエッチング装置を用いても全く同様の電極幅精度
をもつ弾性表面波デバイスを得ることができる。以上述
べたごとく、本発明によると、従来不可能であつた厚い
AI膜(膜厚数千A以上)の高精度加工が可能となり、
従来技術で得られる化学工ツチング精度0.3μm以上
に対して、電極幅精度0.2μm以下の1DT電極を再
現性よく製造することができる。
これによつて中心周波数100MHzに対する中心周波
精度±100KHzの弾性表面波デバイスの製造が可能
となる。しかも本発明によれば、A1膜をイオンエッチ
ングのみでエッチング゛加工する場合に要していた時間
の数分の一に短縮できるので、生産性が向上し、コスト
が低下するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、弾性表面波デバイスの構成要素の配7置を示
す平面図、第2図a−eは、本発明よる弾性表面波デバ
イスの製造方法をプロセスの流れとして示したものであ
る。 1・・・・・・圧電性基板、2・・・・・・入力1DT
13・・・・・・伝搬路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 圧電体表面に導体薄膜を形成し、上記導体薄膜上に
    所望の形状のホトレジストパターンを形成し、上記ホト
    レジストパターンをマスクとして、除去されるべき導体
    薄膜が圧電性基板に対して十分な電気的な短絡効果を有
    し、かつホトレジストの膜厚に対して数分の一の膜厚と
    なるまで導体薄膜を化学的方法でエッチングし、さらに
    イオン衝撃による物理的な方法で残りの導体薄膜を上記
    ホトレジストパターンをマスクとしエッチングすること
    によりインターディジタルトランスジューサを作成する
    ことを特徴とする弾性表面波デバイスの製造方法。
JP52106629A 1977-09-07 1977-09-07 弾性表面波デバイスの製造方法 Expired JPS6050077B2 (ja)

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JPS5440542A JPS5440542A (en) 1979-03-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60102171U (ja) * 1983-12-16 1985-07-12 ヤンマーディーゼル株式会社 農用トラクタ−のステアリング装置
JPH0246431B2 (ja) * 1984-04-21 1990-10-16 Daihatsu Motor Co Ltd

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JPS56149811A (en) * 1980-04-23 1981-11-19 Hitachi Ltd Elastic surface wave device and its preparation
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