JPS604952Y2 - 水槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一段式の組立式水槽の改良に関する。

従来此種の一段式の組立式水槽は複数段式の組立式水槽
と比して、内部にステーを架設する程の水圧はかからず
、ステーを架設するにこしたことはないのであるが、ス
テーを架設するとその取付作業が面倒で、しかもコスト
的に高いものとなってしまい一段式の水槽として最良な
ものではなかった。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目
的とする処は内部にステー等の補強材等を介在しなくと
も済み、取付作業が簡単でコスト的にも安く、しかも水
槽の接合部を十分に補強し得て、耐久性を高めてなる組
立式水槽の提供にある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中Ａは組立式水槽であり、この水槽Ａは、単位パネル
１を順次組立てて構成される。

単位パネル１は、正面正方形状を呈し、周縁に直角なフ
ランジ２を有し、中央部にそのフランジ２と同一方向に
膨出部８を膨出形成した側壁用パネル１ａと、フランジ
２と逆方向に、膨出部８を膨出形成した天井、底角パネ
ル２ａとの２種類を主に用いる。

側壁ＩＡは上記の内の側壁用パネル１ａを、そのフラン
ジ２を夫々当接せしめて連結囲繞して一段式に形成する
。

その際、夫々の連結手段は、ボルト、ナツト４ａ、４ｂ
等の締着具４をもって夫々隣接するフランジ２を一緒に
締着する。

天井壁、底壁２Ａ、３Ａは、天井、底角パネル２ａをフ
ランジ２を下方に向けて左右に連結して形威し、この時
も隣接する夫々のフランジ２はボルト、ナツト４ａ、４
ｂ等の締着具４を介して行つＯ そして、側壁ＩＡ上下より天井壁２Ａ及び底壁３Ａをを
合固着して一段式の組立式水槽Ａは構成される。

組立式水槽Ａは、水槽組立時に、フランジ補強片３なら
びにコーナー補強片５をもって夫々のフランジ２接合部
を補強する。

フランジ補強片３は側壁用パネル１ａのフランジ２−辺
の長さと同一か又は、僅かに短い長さに切截形成し、そ
の断面形状をＬ形とする金属製の型材であり、側壁用パ
ネルｌａ、ｌａ同志が相隣接するそのフランジ２，２の
内面に当接する主板部３′と、その主板部３′より直角
に折曲する屈曲板部３″とから構成し、第１図に示すよ
うに相隣接するフランジ２，２の内面に主板部３′を当
接せしめて側壁用パネル１ａ、１ａ相互の継目上に屈曲
板部３″、３″を相互に上下に重ね合わせ当接して、前
記側壁１Ａ形戊時に相隣接するフランジ２．２連結用の
ボルト、ナツト４ａｔ４ｂからなる締着具４を用いて締
着して隣接する側壁用パネルｌａ、ｌａ同志の接続を強
化せしめる。

コーナー補強片５は、水平片６及び垂直片７からなるＬ
状を呈し、垂直片７を上記フランジ補強片３取付時に、
ボルト、ナツト４ａ＊４ｂ等の締着具４を介して一緒に
止着し、水平片６を夫々の側壁用パネル１ａの上下フラ
ンジ２夫々にボルト、ナラ）４ａ、４ｂを介して止着し
て側壁用パネル１ａのコーナーの補強を行う。

斯して本考案組立式水槽Ａに水を貯水させても側壁Ｂを
構成する側壁用パネル１ａの夫々の接合部は第１図に示
す如くボルト、ナツト４ａｔ４ｂと、そのボルト、ナツ
ト４ａ、４ｂにより一緒に止着せるフランジ補強片３の
上下の屈曲板部３′の密接力とにより固定されているの
で、水圧に対して強固な２重構造となす事ができると共
に、そのフランジ補強片３の他に側壁用パネル１ａ夫々
のコーナーをコーナー補強片５にて補強しており、いか
なる箇所に水圧がかかっても十分耐えられる組立式水槽
となし得る。

本考案は、成上の如く側壁を構成する単位パネルのコー
ナーに、水平片を上下フランジに夫々固着し、垂直片を
フランジ補強片上より固着してコーナー補強片を取付け
てなるので、単位パネル夫々のコーナーの水圧に対する
変形を阻止することができる。

更に、側壁を構成する単位パネルの夫々の隣接するフラ
ンジ両内面に、フランジ補強片を夫々相対向する如くに
締着してなるのでボルト、ナツト等の締着力ならびに、
そのフランジ補強片の強度も相俟って強固な２重の耐圧
構造とな−し得る。

従ってコーナー補強片と、フランジ補強片により強固な
３重構造となし得、いかなる箇所より水圧、衝撃がかか
つても万全であり実用的効果大である。

また、コーナー補強片の垂直片はフランジ補強片連結時
に一緒に締着してなるので別の締着具を用意する必要は
なく、しかも上記の如く３重の耐圧構造となしているの
で、ボルトのネジ山の座屈がなく耐久性に優れ、而も型
材とボルトナツトだけを用いて構成しているので、構造
簡単で作業性が良くコストが安い要点もある。

依って所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案組立式水槽の正面図、第２図はＸ−Ｘ線
断面図である。 尚図中、１・・・・・・単位パネル、２・・・・・・フ
ランジ、１Ａ・・・・・・側壁、Ａ・・・・・・組立式
水槽、３・・・・・・フランジ補強片、４晶・・・締着
具、５・・・・・・コーナー補強片、６・・・・・・水
平片、７・・・・・・垂直片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周縁に直角なフランジを有する正面正方形状の単位パネ
   ルのそのフランジを外方へ向けて連結囲繞して側壁を形
   威した一段式の組立式水槽において、側壁を構成する単
   位パネルのフランジ内面にフランジ補強片を当接してな
   り、該フランジ補強片はフランジ−辺と略同−寸法で主
   板部と屈曲板部を有するＬ形状に形威し、主板部はフラ
   ンジ内面に相対向して当接し、屈曲板部は単位パネルの
   継目上に相互に上下に重ね合せて当接し、フランジ連結
   用の締着具で締着すると共に、夫々の単位パネルのコー
   ナーにコーナー補強片を取付固定してなり、該コーナー
   補強片は水平片と垂直片とからなる正面］形状に形威し
   、垂直片を上記フランジ連結用の締着具で締着し、水平
   片を単位パネルの水平なフランジに取付けた水槽。