JPS6048563B2 - 強磁性材料の製造方法 - Google Patents

強磁性材料の製造方法

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JPS6048563B2
JPS6048563B2 JP52128784A JP12878477A JPS6048563B2 JP S6048563 B2 JPS6048563 B2 JP S6048563B2 JP 52128784 A JP52128784 A JP 52128784A JP 12878477 A JP12878477 A JP 12878477A JP S6048563 B2 JPS6048563 B2 JP S6048563B2
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JP
Japan
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reaction
temperature
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hydrogen gas
reduction
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JP52128784A
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順義 橋本
茂雄 清水
計嘉 磯谷
守正 倉賀野
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録用強磁性材料の製造方法に関するもの
である。
磁気記録用の磁性材料としては従来からγ−ヘマタイト
のような磁性酸化鉄が使用されているが、近年、記録密
度の一層の向上のために飽和磁化が165emu/g以
上、残留磁化が75emu/g以上、抗磁力が1000
エルステッド以上、角形比(残留磁化/飽和磁化)が0
.45以上のような磁気特性を備えたすぐれた磁性材料
の開発がまたれている。
固定床反応装置を用いて還元鉄の製造を行なうことがで
きれば工業的にもつとも有利であるが、しかし、固定床
方式では還元ガスの入口部と出口部で還元の進行度合が
異なり、固定床出口部で所望の還元度に達する間に入口
部では還元鉄が熱ガスに曝されることになり、その結果
還元鉄が脆化し、結晶粒子間に焼結が惹起され、針状構
造が損なわれ、針状構造に依存する抗磁力、角形比等の
磁気特性が低下する。
従つて、固定床方式で層高を大きくすれば、層の各部で
生成物の還元度合や針状性度合が異なり、均質な磁気特
性を備えた還元鉄が得られないという致命的な欠点があ
つた。このため、直径100Tnlnの傾斜しうる篩底
上に厚さが約2wrmとなるように薄く酸化鉄を積層し
、水素流中で順次に移動させながら還元するようなきわ
めて小試験的な還元鉄の製法が知られている。本発明者
らは固定床反応装置による還元鉄の製造について種々検
討した結果、固定床の層高を約8c77をのように厚く
しても局部的に焼結が進行するJようなことがなく、均
質で、かつ、すぐれた磁気特性を備えた還元鉄を製造し
うる工業的に有利な方法を見出した。すなわち、本発明
の方法は必要に応じてコバルト、ニッケル、錫、銀、銅
、チタン、珪素、砒門素、硼素の添加物を含有する酸化
鉄および/またはその水和物を固定床反応装置を用いて
水素含有ガスで還元する際、まず反応床の温度を200
〜350℃に保つてマグネタイトを生成せしめ、次に、
温度を330〜400℃に上げ、反応床を流れる水素ガ
スの空間速度SV(原料11につき1時間当りの水素ガ
ス流量l)を少なくとも次式SV=ー+1200 θ−3.7 (ただしθは時間) で与えられる値に保つて4 〜2011寺間反応せしめ
ることを特徴とするものである。
フγ−ヘマタイトのような酸化鉄を水素含有ガスで還
元すると、まず次式によつてマグネタイトが生成される
3Fe203+H。
=2Fe.0。+H,Oこの反応は発熱反応で、かつ、
急速に進行するiため反応床の温度の急激な上昇をもた
らす。均質で、磁気特性にすぐれた還元鉄を得るために
はこの初期反応工程の反応床の温度を200〜350℃
、好ましくは250〜300゜Cに保持することがきわ
めて重要である。この段階で反応床の温度冫痕350℃
以上Jになると反応物の細孔性や結晶構造が変化し、そ
の後の還元反応に悪影響を与え、焼結が促進され、還元
生成物の磁気特性が低下する。マグネタイト生成工程の
反応床温度の調節は水素含有ガスとの接触を200゜C
程度より徐々に昇温しながら行なうとか、窒素等の不活
性ガスで稀釈した水素ガスを還元に使用する等の方法で
行なわれるが、特に後者の方法が好ましい。マグネタイ
ト生成反応の終結は反応床の温度が最高温度を経過した
後定常状態に復することで判定される。その後、さらに
還元を続行すると、第1段反応て生成されたマグネタイ
トが事実上鉄の状態まて還元される。
Fe3O4+4H2=3Fe+4H20 この反応は遅く、反応温度が約330゜C以下では−所
望の磁気特性を備えた生成物は事実上得られない。
また、約400℃以上では反応時間は短縮されるが、焼
結が進み、生成物の針状構造が破壊され、磁気特性が低
下する。固定床反応装置で層厚を大きくして均質て、か
つ、磁気特性のすぐれたζ生成物を得るためには後段反
応工程の反応床の温 ・1度を約330〜400゜Cの
ように比較的に狭い範囲内に保つことがきわめて重要で
ある。1 後段反応においては、また、磁気特性のすぐれた還元生
成物の製造上少なくとも必要とされる水素ガスの空間速
度と還元反応の反応時間との間に特定の相関関係がある
ことがわかつた。
後に示す第1図は固定床反応装置で反応時間を4、4.
5、6、12および2011寺間に設定して還元を行な
つた場合の水素ガスの空間速度と生成物の飽和磁化の関
係を片対数グラフを使用して図示したものであるが、こ
の図から飽和磁化の増加曲線には変曲点があり、その点
以降では水素ガスの空間速度を増し・ても生成物の飽和
磁化はもはや殆んど増加しないことがわかる。本発明者
らは飽和磁化については約165emu/g以上を還元
生成物の磁気特性の目安とするものであるが(針状構造
が保持されておれば飽和磁化と残留磁化、抗磁力との間
にほぼ直線的関係がある)、第1図からそのような特性
値が達成される空間速度を求めると還元時間4.5時間
では約5000、6時間ては約2400、ト時間では約
1600となる。
還元時間と空間速度のこのような相関は双曲線によつて
近似的に表現され、これに基いて計算で求めたものが前
述の数式である。飽和磁化曲線の変曲点、すなわちそれ
以上空間速度を上げてももはや特性値の向上が得られな
い点は還元時間4.5時間では空間速度が約6500、
6時間では約3300、1211寺間では約2300で
あるが、これらの値は前述の数式から求められる空間速
度、すなわち飽和磁化が約165emu/gの還元生成
物を得るために必要とされる空間速度の値より約800
〜1600高い値である。反応床の層高等によつて通常
4 〜2時間還元が必要とされるが、層高が大きくなる
と4.時間以上が好ましく、また経済的な理由で約1詩
間以内で還元するのが望ましい。
しカル12〜2時間のように長時間還元しても生成物の
針状性が害われず、従つて磁気特性の劣化もない。本発
明の方法を採用すれは固定床の層厚か約80−のように
大きい管型固定床反応器を使用しても還元生成物の焼結
等の不都合がなく均質で、かつ、好品質の強磁性粉体が
得られる。
管型固定床反応器は圧力損失、固定床の熱伝播性等によ
るが、層高対内径比が約5以下であることが望ましい。
しカル流動床、移動床反応器にも応用しうる可能性をも
つている。本発明において使用される原料はα−Fe。
O。、γ−Fe2O。のような酸化鉄、α−FeOOH
)β−FeOOH、γ−FeOOHのような酸化鉄の水
和物で、長さが約10ミクロン以下、長さ対幅比が約3
以上の針状物の使用が望ましい。また、コバルト、ニッ
ケル、錫、チタン、アルミニウム、銀、.珪素、砒素、
硼素のような添加物を約l腫量%以下添加したものが有
利に使用される。以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 内径35WL)長さ600蒜のアルミナ製の堅型管型反
応器のほぼ中央付近に80メッシュのステンレス製金網
を張設し、その上に粒度約5 〜14メッシュ、純度9
9.99%の顆粒状γ−ヘマタイト32gを充填した。
充填高は約80TWLであつた。管型反応器はその大部
分が電気炉中に位置するように設置されており、窒素雰
囲気下で約280゜Cまで昇温した後徐々に水素ガスを
導入すると第1段の発熱反応が起り、温度は約10分以
内て300゜Cに上昇した。
温度がふたたび280’Cに低下して定常状態に復した
後電熱で340℃まで昇温し、反応時間および水素ガス
流量を変えて還元を行なつた。反応終了後窒素を流しな
がら冷却し、温度が(Δビ『100℃以下になつた時反
応管上部がらトルエンを注入し、トルエンに浸漬したま
ま反応生成物をとり出した。
次に、トルエンを蒸発乾燥後磁気履歴曲線測定器を用い
て磁場強度10キロエルステッドで磁気特性を測定した
。得られた測定値の中から飽和磁化を片対数グラフを使
用して水素ガスの空間速度に対してプロットしたものが
第1図である。
抗磁力についても飽和磁化に類似の相関が確認された。
実施例2実施例1において使用したものと同じγ−ヘマ
タイト32gを同じ管型反応器に充填して行なつた実験
のうち、窒素雰囲気下ての初期昇温を事実上省略して第
1段反応の最高温度が約155゜Cまでしか上昇しなか
つた場合と、初期昇温に失敗した場合の結果を、本発明
の方法による結果と共に第1表に示す。
尚、いずれの場合にも後段反応は水素ガスの空間速度約
3000で6時間行なつた。
主 実施例3 実施例1において使用したものと同じγ−ヘマタイトで
粒度が60〜80メッシュの粉状物舘を同じ装置に充填
し(層高は約10m77り、実施例1と同様な条件下て
第1段反応を行なわせた後、反応時間および反応床の温
度を変え、水素ガスの空間速度は15000に設定して
実験を行なつた。
その結果を第2表に示す。実施例4 実施例1において使用したγ−ヘマタイトにらかじめコ
バルト、ニッケル、錫および銀の水i性塩水溶液を含浸
せしめ、乾燥後これを原料とて実施例1と同様に処理し
た。
後段反応の水素−スの空間速度は3000で、反応時間
は6時間とた。その結果を第3表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は固定床反応装置で顆粒状γ−ヘマタイトの水素
還元を行なつた場合の水素ガスの空間速度(Sv)と生
成物の飽和磁化の関係を片対数グラフに図示したもので
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 必要に応じてコバルト、ニッケル、錫、銀、銅、チ
    タン、珪素、砒素、硼素等の添加物を含有する酸化鉄お
    よび/またはその水和物を固定床反応装置を用いて水素
    含有ガスで還元する際、まず反応床の温度を200〜3
    50℃に保つてマグネタイトを生成せしめ、温度を33
    0〜400℃に上げ、反応床を流れる水素ガスの空間速
    度SV(原料1lにつき1時間当りの水素ガス流量l)
    を少なくとも次式SV=[3000/(θ−3.7)]
    +1200(ただしθは時間)で与えられる値に保つて
    4〜20時間反応せしめることを特徴とする強磁性材料
    の製造方法。
JP52128784A 1977-10-28 1977-10-28 強磁性材料の製造方法 Expired JPS6048563B2 (ja)

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JP2894495B2 (ja) * 1988-08-24 1999-05-24 同和鉱業株式会社 磁気記録媒体用金属磁性粉の製造法
US6309479B1 (en) 1998-11-05 2001-10-30 Toda Kogyo Corporation Spindle-shaped goethite particles, spindle-shaped hematite particles and magnetic spindle-shaped metal particles containing iron as main component

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